JINさんの陽蜂農遠日記

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2023.04.29
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この日は4月26日(水)、雨が降っていたが、小降りになって来たので、今年も車で10分弱の
場所にある「白旗神社」に藤の花を愛でに向かう。
神奈川県藤沢市藤沢2丁目4−7。
境内に車を駐め、まずは境内の奥にある紫の「 弁慶藤 」に向かう。



ここ「 相州・藤沢 白旗神社 」は、奥州平泉で最期を遂げた源義経を祀る神社。
伝承によれば、義経と弁慶の首は鎌倉の腰越の浜で首実検が行われた後、2つの首が
ここ白旗神社に飛んで来たのだといいます。



弁慶藤 」。



弁慶藤 」。



近づいて。
「藤」の原産は日本で、本州または四国から九州の比較的温暖な気候である林に見られる。
平安時代からは、観賞用として庭園でも育てられて来た。
そして現代では、つる性の特性を活かして藤棚となり、公園や遊歩道でも楽しまれているのだ。



「甘く爽やかなジャスミンに似た芳香」がこの日も。
咲きたての頃にはほのかな香りであるが、満開の時期に藤棚へ近づくと、ジャスミンに似た
ほのかな甘さのある花の香りがふわっと漂って来たのであった。




パウダリーな甘さがあり、「上品」や「気品」といった言葉がよく似合うのであった。
この品のある甘い香りが、古くから日本人の心を掴んで離さないのであろう。



これぞ「 藤紫(ふじむらさき)
藤紫とは、藤の花のような明るい青紫色のこと。
平安の頃より女性に人気の高い『藤色』と、高貴な色の象徴である『紫』を組み合わせた色名で、
藤色よりも紫みが強い色。
藤紫が染め色として登場するのは江戸時代後期とのことだが、明治期の文学作品や美人画などに
数多く見られることから、明治文化を代表する色名の一つといわれていると。
また、「藤紫」は大正浪漫の女性を虜にしたことから「大正藤(たいしょうふじ)」とも
呼ばれたのだと。



左側に廻り込んで。
『万葉集』にはフジを詠んだ歌が題詞を含めて28首あるのだと。次はそのうちのひとつだ。
須磨の海人(あま)の塩焼衣(しおやきぎぬ)の藤衣(ふじころも)間遠(まどお)にし
あればいまだ着なれず
フジの繊維は織り上げると白い衣となったが、ゴワゴワして肌触りが良くなかった。
庶民の仕事着とされたり喪服として着用された。取り上げたこの歌では須磨(すま)の浜
(現・神戸市須磨区須磨海岸)で塩をつくり出すために働く漁師の作業衣とされているが、
和歌を詠みながらも、まだ着心地が悪いと愚痴をこぼしているのだと。
そして 大伴家持(おおとものやかもち)が詠んだ歌
「わが屋戸(やど)の時じき藤のめずらしく 今も見てしか妹(いも)が笑(え)まひを」
奈良時代には山野の藤を観賞用として家の庭などに移植する技術が普及していたことが
うかがえると。
藤の木から垂れ下がる花房が芳しい香りをあたりにただよわせ、花房のまわりに蝶やクマバチが
羽音をひびかせながら乱舞している。平城の京の街中にある家の庭にはそんなフジの花が咲いて
いたことであろう。


我が藤沢市の市の花「藤(フジ)」




そして「 の字を持つ名字は種類も数も多い
桜や梅ほど花の美しさが評価されない藤が、なぜこれほどまでに名字や地名に用いられて
いるのか。それは日本人の生活文化のなかに藤が深くくいこんでいるということだ と。
藤原・藤田・佐藤・武藤・近藤・尾藤・首藤・安藤・伊藤・後藤、進藤・斎藤・加藤・・と。



近づいたが・・・。



風に僅かに揺れて。



そして「弁慶藤」の右横にあったのが「 芭蕉の句碑 」。



草臥て 宿かる比や 藤の花 」。
貞亨5年(1688年)4月11日、『笈の小文』の道中大和八木で詠まれた句。
文化2年(1805年)3月、以足建立。以足は江戸の人。別号牛文庵。
碑の裏に以足の句が刻まれている。
「東路や華にくるまる鈴の音」
ここ藤沢で詠まれた句ではないが、ここ藤沢の「藤」にちなんで建てられたものであろう。
この句は『猿蓑』にも収録されている と。



芭蕉句碑
草臥て(くたびれて) 宿かる比や(ころや) 藤の花 文化ニ年建 」と。





境内には「鯉のぼり」が所狭しと。



風が弱く雨にも濡れて。



元気に泳ぎたいのであろうが・・・・。




                 ・・・​ つづく ​・・・





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Last updated  2023.04.30 10:45:03
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