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今日は天気悪いのかなぁ。って思ってたんだけど、朝のうちはすごいいい天気で、お出かけ日和だけど、ちょっと暑いかなぁ。なんて思ってたら、昼くらいから曇ってきた。台風ってどうなったのまた来るの?今日は何の日国際青少年デー世界ゾウの日航空安全の日・茜雲忌『君が代』記念日太平洋横断記念日配布の日アルプスの少女ハイジの日(ハイジの日)ハイチュウの日豆腐の日育児の日パンの日わんにゃんの日モンテール・スイーツの日健次忌タイトル『アルプスの君が代』修学旅行でスイスを訪れた美咲は、自由行動の途中、羊しかいないはずの高原で妙な露店を見つけた。ベンチに座っていたのは、飛行帽をかぶった機械仕掛けのゾウだった。背中には小さな翼。胸には歯車。足はどう見ても鉄製で、歩くたびに十キロくらい地面へ沈みそうだった。隣の立て札には、ぎこちない日本語でこう書かれていた。「太平洋横断 君が代 アルプスキャンディ配布 8月12日」「君が代って……あなたの名前?」美咲が尋ねると、ゾウは静かにうなずいた。彼の名はキミガヨ。百年前、日本の発明家が「ゾウに翼をつければ、渡り鳥のように海を越えられる」と信じて作った飛行ゾウだった。ところが、完成直後に発明家は重大な設計ミスに気づいた。「ゾウは、重い」当たり前すぎる理由で計画は中止。キミガヨは船でスイスへ送られ、それ以来ずっと、アルプスの観光客にキャンディを配りながら“太平洋横断の代役”を探していたのだという。「じゃあ、私に飛んでほしいの?」美咲が笑うと、キミガヨはまたうなずき、ピンク色の小袋を差し出した。「それを食べれば、翼が生えます」「えっ、本当に?」「三分だけ」面白半分でキャンディを口に入れると、背中から白い翼が飛び出した。美咲の体はふわりと浮き上がり、羊たちの頭上を越え、山小屋の屋根を越え、夕日に染まる峰々へ舞い上がった。「すごい! これなら日本まで——」叫んだ瞬間、キミガヨが下から大声で言った。「三分たったら、翼は消えます!」「それ先に言って!」美咲は大慌てで旋回し、残り四秒で草原へ着地した。制服は泥だらけになったが、無事だった。「危ないじゃない!」怒る美咲に、キミガヨは申し訳なさそうに鼻を垂らした。「すみません。説明書が日本語なので、読めなくて」「立て札は日本語なのに?」「それも読めません。百年前から置いてあるだけです」不審に思った美咲が立て札を裏返すと、そこには発明家の字でこう書かれていた。『このゾウは絶対に飛びません。本人には言わないでください』美咲はしばらく黙ったあと、旅行カバンから太い油性ペンを取り出した。そして看板の表に書かれた「太平洋横断」の横へ、小さく一文字を書き足した。「太平洋横断〝君が代〟」は、その日から——「太平洋横断〝君が無理〟」になったおわり
2026.08.12
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台風が来ているらしいです。台風に関係あるのかどうか知らんけど、今日は一時結構雨が降ってました。明日もどんよりした天気になりそうです。もうそろそろ世の中はお盆休み的な動きになるのかな?明日は花火大会やれるのかなぁ。今日は何の日山の日ガンバレの日きのこの山の日マッシュルームの日インスタント・コーヒーの日あびばのんのんの日スティールパンの日ロールちゃんの日めんの日ダブルソフトの日おかあちゃん同盟の日圓朝忌千樫忌タイトル:山頂喫茶「一杯三キロ」南アルプスの稜線で、登山者が道に迷うと、不思議な匂いが漂ってくるという。焦げた豆と、湿った土と、少しだけキノコの匂い。その匂いをたどった先にいるのが、岩の鎧をまとった怪人――通称「キノコ岩さん」だった。頭には巨大なキノコ。肩や胸には苔むした石。腰には大小さまざまなフライパンをぶら下げ、歩くたびに、ガン、ゴン、カラン。と、山には似つかわしくない音を響かせている。「熊よけですか?」ある登山者が尋ねると、キノコ岩さんは笑った。「いや。全部、山に捨てられていたものだ」フライパンも、鍋も、空き缶も、壊れたコンロも、登山者が置いていったゴミだった。キノコ岩さんはそれを拾い集め、鎧にしているのだという。彼は毎朝、日の出が見える岩場に腰を下ろし、小さなケトルで湯を沸かす。そして疲れきった登山者に、熱いコーヒーを振る舞った。これが驚くほどうまい。冷えた指先に染み込み、重かった脚がもう一度動きだす。噂は広がり、いつしかその岩場は「山頂喫茶」と呼ばれるようになった。ただし、メニューには一つしかない。コーヒー 一杯三キロ「三千円じゃなくて、三キロ?」若い登山者が首をかしげた。「そうだ」キノコ岩さんは背負い袋から、空き缶やペットボトルの詰まった袋を出した。「飲んだ者は、これを三キロ、麓まで持って帰る」客たちは一瞬ひるんだが、コーヒーを口にすると、不思議と断れなくなった。こうして山頂喫茶が開いてから、登山道のゴミはみるみる減っていった。ある朝、常連の男がやってきた。「今日も一杯頼むよ」「毎度。三キロだ」男はコーヒーを飲み干すと、あまりのおいしさにカップを差し出した。「もう一杯、おかわり」キノコ岩さんは嬉しそうにうなずき、袋をもう一つ渡した。帰り道、男は合計六キロのゴミを背負い、ふらふらになりながら叫んだ。「ちくしょう! 二杯目はやめときゃよかった!」すると背後から、キノコ岩さんの声が響いた。「だからうちは――」一杯三キロ。おかわり自由。ただし、ゴミもおかわり自由である。おわり
2026.08.11
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今日は天気がいいけど風が強くて割と涼しい。扇風機の風に当たるとちょっと寒い。そして眠い。今日は自分の仕事をしていた。だけどやってみて、なんか違うなぁ。って感じでした。今日は何の日世界ライオンの日道の日健康ハートの日宿の日ホームヘルパーの日帽子(ハット)の日焼き鳥の日はとむぎの日パレットの日バトンの日シャウエッセンの日豊後高田市全力発展の日スヌーピーの日発炎筒の日ばねの日バイトルの日「はっと」の日ハートトラストの日カロリーコントロールの日ハイボールの日ハートの日東洋羽毛・羽毛ふとんの日バリ取りの日かっぱえびせんの日ブレーキパットの日パーソナルトレーナーの日ハーゲンダッツの日イトーヨーカドーの日鳥と人との共生の日よさこい祭りの日ダノンBIOの日パトレイバーの日服部植物研究所・コケの日日本バドミントン専門店会の日HADOの日手(ハンド)の日イエローハット(黄色い帽子)の日スモアの日鳩の日夏の恋を熱くするラブラブハートの日バナナの神様・バナナジュースの日誕生日は母と写真を撮る日八天堂の日ウエディングフォトの日ハット(小屋)の日家族クイズで円満相続の日レゲエミュージックの日Touch your heartの日雪の宿の日フルハイトドアの日ブロックス(Blokus)の日ハートつながるキッドビクスの日バイオフィリア理論とウェルビーイングを考える日HUD(ハッド)の日発注推進の日VAIOの日糖化の日パンケーキの日アメリカンフライドポテトの日バイナリーオプションの日コッペパンの日Windows 10 の日スカイプロポーズの日サガミ満天そばの日キャッシュレスの日西鶴忌金毘羅の縁日タイトル『怪人スヌーピー、道に迷う』夕暮れどき、古い商店街に怪人が現れた。鉄の仮面。赤く光る目。むき出しの牙。片手には燃えさかる発炎筒、もう片方には、何やら禍々しい飾りのついた杖。その姿を見た焼き鳥屋の主人は、焼き台を放り出して店の奥へ逃げた。魚屋はシャッターを半分だけ閉め、隙間から様子をうかがった。路地にいた鳩たちでさえ、一斉に距離を取った。ただ一人、麦わら帽子の若い女性だけは逃げなかった。「すごい! クオリティ高っ!」彼女は怪人の隣に駆け寄ると、スマートフォンを掲げた。「一枚いいですか?」怪人は答えず、低いうなり声を上げた。「グオオオ……ユキ……ノ……ヤド……」「えっ、“雪の宿”?」女性は笑った。近くの菓子屋を探しているのだと思ったらしい。しかし怪人は、通りの看板を杖で指しながら、もう一度言った。「ユキノヤド……ドコダ……」そのとき怪人の肩に、一羽の鳩が舞い降りた。商店街では有名な伝書鳩のポッポだった。女性はようやく事情を察した。怪人は人類を襲いに来たのではない。山奥にある旅館「雪の宿」へ、荷物を届けに来た配達員だったのだ。だが、途中でスマートフォンの充電が切れ、地図が見られなくなった。発炎筒は“道に迷ったときは目立つものを持て”と会社から支給されたもの。恐ろしい杖に見えた品は、旅館へ届ける民芸品だった。「それなら、駅の反対側ですよ」女性が教えると、怪人は深々と頭を下げた。「タスカッタ……」「でも、その格好で配達してるんですか?」女性が聞くと、怪人は胸を張った。「コレハ……セイフクダ」怪人が勤めているのは、魔界専門の運送会社だった。女性は面白がって、道案内をしながら動画を撮った。怪人の丁寧なお辞儀、肩の鳩、見た目に反して安全運転の配達車。動画はその晩、瞬く間に拡散された。翌朝には、怪人は“怖すぎるのに礼儀正しい配達員”として全国的な人気者になっていた。会社にも配達依頼が殺到した。ところが怪人は、その日を最後に商店街へ姿を見せなくなった。女性が心配して運送会社へ問い合わせると、担当者は申し訳なさそうに答えた。「彼なら昇進しましたよ。道に迷った映像が社長の目に留まりまして」「よかった。今は何を?」「新人研修の講師です」「へえ。何を教えてるんですか?」担当者は少し黙ってから言った。「道案内です」そのころ怪人は、教壇の前で発炎筒を掲げていた。黒板には大きく、『迷ったら、まず目立て』と書かれていた。なお、彼の後ろに立っている講師補佐は、あの鳩だった。おわり
2026.08.10
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今日は昨日よりだいぶ涼しい。昼ころ、エアコンを使てたら寒くなったので切って過ごしていたんだけど、2階に行ったら空気が暑くて、またエアコンのスイッチを入れた。今日は久しぶりにネトフリで映画見てました。「THE LAST HOUSE」という作品。もっとやりようあったんじゃねーの。って思いながら見るやつ。最後はなんだかなぁ。っていう終わり方だったけど、なかなか面白かった。今日は何の日ながさき平和の日(長崎原爆忌)世界の先住民の国際デーパークの日(駐車場の日)はり(鍼)・きゅう(灸)・マッサージの日薬草の日野球の日ムーミンの日形状記憶合金の日ハグの日美白の女神の日パクチーの日ソフトウェアバグの日かばんの日薬膳の日ハンバーグの日ハグ~ンの日パグの日セルフハグでもっと自分を好きになる日ぱくぱくの日ロングライフ紙パックの日箔装飾の日沖縄長生薬草の「薬草の日」バックカメラで事故防止の日抱きまくらの日エナジードリンクBARKの日愛と平和のわくわくワークスDayナガイレーベン・白衣の日パルクールの日クレープの日パソコン検定の日えのすいクラゲの日太祇忌タイトル『怪人、置き配中につき』怪人トゲマルが人類征服をやめたのは、三年前のことだった。理由は単純である。悪の組織の給料が、びっくりするほど安かったのだ。全身改造まで受けたのに時給は千八十円。巨大化手当は一回三百円。おまけに戦闘で壊したビルの修繕費まで、なぜか給与から天引きされた。そこでトゲマルは組織を抜け、今では宅配会社「ハヤスギ便」の配達員として働いている。毒針だらけの身体は狭い通路で不評だったが、脚力だけは抜群だった。階段を使わず、隣の屋上から屋上へ跳び移る。肩に載せた小型カメラは配達記録用だ。「午後六時十二分。荷物一個、破損なし。これより最短経路で向かいます」その日の最後の届け先は、古い雑居ビルの屋上だった。宛名は「屋上のベンチにいる者へ」。怪しすぎる。だがベンチには、確かに誰かが暮らしている気配があった。小さな鉢植え、使い込まれた鞄、猫の顔が描かれたクッション。そして、その手前にぽつんと置かれた段ボール箱。トゲマルは隣のビルから大きく跳んだ。風を切り、電線を越え、華麗に屋上へ着地――するはずだった。ところが、あと一歩だけ届かない。「ぬおおおおっ!」とっさに縁へ手を伸ばした瞬間、肩のカメラから機械音声が流れた。《置き配を検知しました》「まだ俺が置き去りになるところだ!」なんとか這い上がったトゲマルは、息を整えて段ボール箱を確認した。箱には伝票の代わりに、一枚の紙が貼られていた。――トゲマルさんへ。三年間、お疲れさまでした。驚いて振り返ると、物陰から宅配会社の仲間たちが現れた。今日はトゲマルが、一万件目の配達を達成する日だったのだ。箱の中には表彰状と、毒針に引っかからない特注の制服が入っていた。かつて街を恐怖に陥れた怪人は、人間たちの拍手に囲まれ、しばらく何も言えなかった。やがて照れ隠しに胸を張り、静かに宣言した。「次の目標は、世界一の配達員だ」仲間たちは、もう一度大きな拍手を送った。そのとき肩のカメラが、冷静に告げた。《配達完了まで、あと一件です》全員が黙った。トゲマルは恐る恐る端末を見た。最後の届け先は、道路の向かい側にある十階建てビルの屋上だった。しかも備考欄には、こう書かれていた。――エレベーター故障中。できれば跳んできてください。トゲマルは深く息を吸い、助走のために屋上の端まで戻った。結局、彼がその日届けていたのは荷物ではない。怪人だったころに置き忘れた、残業だった。おわり
2026.08.09
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今日も天気が良くて昼くらいまでは暑かった。午後からは雨が降ってきて、それでも暑かったけど、ちょっと前くらいから雨の勢いが強くなり、さっきから雷の音も聞こえてくるようになった。今日は最近読んでいた、手塚治虫のアドルフに告ぐを読んでいた。手塚治虫はうまいなあ。嘘っぱちの中にほんの少しだけ事実を入れると実話っぽくなるって手法。それを使うのがうまい。そして、この話、どうやって考えたんだろう?面白すぎるんだよなぁ。読み終わってしまったよ。なんか寂しい。おすすめの作品です。今日は何の日世界猫の日まるはちの日親孝行の日そろばんの日かわらの日・屋根の日ぎふ山の日・やまなし山の日ひげの日ひょうたんの日ぱちんこの日・パチンコ供養の日プチプチの日タコの日笑いの日デブの日発酵食品の日パパイヤの日・ドール・フィリピン産パパイヤの日洋食の日歯並びの日鍵盤の日白玉の日おばあさんの日葉っぱの日ちょうちょうの日子ども会の日こうじの日はんざき祭りの日爬虫類の日チョコラBBの日チャーハンの日パインアメの日ハハとチチに感謝する日がま口の日ひとり暮らしの日ドット(水玉模様)の日パパの日たこ焼の日夢ケーキの日醤油豆の日イキイキワークワークの日ブルーベリーの日マルちゃん焼そばの日地球歌の日ベーグルの日晴レの日潤う瞳の日DMMぱちタウンの日ドアリースの日エプロンの日コルセットの日ペアリングの日タップルの日4Cの日クラッピーの日オーシャンズ8の日しろたんの日小浜水産グループ・カンパチの日LOVOTの日パブスタの日ありあけハーバーの日Dr.シーバのエラスチンの日阿波尾鶏の日アンドリューのエッグタルトの日三陸たこせんの日日本きくらげの日田主丸・河童の日挑人の日野島の日MOTHERチャレンジの日湾宝の日meviyの日ガシャポンの日MOMO尻の日親バカ愛の日福が留まる福の日ポテコなげわの日トイドローンを楽しむ日サステナブルファッションの日KIRISHIMA No.8の日スタンプラリーの日ビスコの日リユースの日デジタルノマドの日oggi ottoの日アンコンシャスバイアスに気づこう!の日デルぱち君の誕生日ハッピーリボンデー夏トマトの日パチパチパニックの日ATHREE CANVASの日やれないこと、やってやろうの日山佐ネクストの日QCユーザー応援の日ハチエモンの日ぱちぱちまつ毛の日暑すぎる夏を終わらせる日米米CLUBの日シェットランド・シープドッグ ありがとうの日ふくしま桃の日信州地酒で乾杯の日歯ブラシ交換デーホールケーキの日スッキリ美腸の日果物の日生パスタの日VSOP運動の日世阿弥忌守武忌普羅忌國男忌薬師縁日今日はめっちゃ多い!どうやってまとめるんだ?タイトル「猫に小判、武者にトマト」八月八日、「世界猫の日」。駅前のパチンコ店〈バチンコ城〉では、朝から奇妙な催しが開かれていた。世界猫の日記念夏トマト大当たり!何が猫で、なぜトマトなのか。誰にも分からなかったが、店長は「夏っぽいし、赤いし、目立つから」という理由だけで企画を通していた。開店から一時間後、その男――いや、その猫は現れた。黒光りする鎧。鋭い眼光。兜には立派な角。腰には刀の代わりに猫じゃらしを二本差している。名を、猫武者・トラ政といった。「いざ、出陣」トラ政は低く呟くと、常連客の間を堂々と進み、いちばん奥の台へ座った。店員が恐る恐る声をかける。「お客様、その格好は……」「甲冑なくして、戦場に立てと申すか」「いえ、ここパチンコ店ですけど」「承知しておる。だからこそ油断ならぬ」トラ政は千円札を差し込み、ハンドルを握った。金属球が次々と盤面へ放たれる。トラ政の耳が、ピクリと動いた。「鉄砲隊、放て!」ジャラジャラジャラ――。「左翼、崩れた! 釘の谷を抜けよ!」ジャラジャラジャラ――。「中央の穴へ突撃!」周囲の客たちは、いつしか自分の台を打つ手を止め、トラ政の戦を見守っていた。しかし三十分たっても、当たらない。一時間たっても、当たらない。二時間後、トラ政の財布は軽くなり、目つきだけがますます険しくなっていた。「おのれ……敵将、なかなか落ちぬ」見かねた店長が、イベント景品のトマトを一つ差し出した。「まあまあ、これでも食べて落ち着いてください」トラ政は真っ赤なトマトを受け取り、しばらく黙って眺めた。そして、がぶりとかじった。その瞬間だった。台が激しく光り、けたたましい音楽とともに画面いっぱいに「大当たり」の文字が躍った。店内から歓声が上がった。「うおおおっ!」「猫武者が当てたぞ!」「トマトが勝利を呼んだ!」トラ政は牙を見せて笑い、右前足でハンドルを握り直した。そこからは破竹の勢いだった。大当たりが終われば、また大当たり。箱はたちまち銀色の玉で埋まり、店員が運んでも運んでも追いつかない。夕方には、トラ政の後ろに玉の箱が城壁のように積み上がっていた。ついに店長が青い顔で頭を下げた。「参りました。これ以上出されたら、うちの店が落城します」トラ政は満足そうにうなずいた。「よかろう。では、これらをすべて景品に替えてもらおう」「何をご所望で?」店長は高級家電やブランド品を思い浮かべた。だがトラ政が指差したのは、店の隅に山積みにされたイベント用の夏トマトだった。「すべて、この赤き実と交換いたす」店長は目を丸くした。「全部ですか? そんなにトマトがお好きで?」トラ政は首を横に振った。「拙者は生まれつき、熟したトマトの赤を見ると、なぜか戦意が湧くのでな」大量のトマトを荷車に積み、トラ政は夕日の中を去っていった。店長はその背中を見送りながら呟いた。「すごい猫だったなあ。あれだけ勝ったのに、小判にも欲がないなんて」すると、そばにいた常連客が言った。「店長、あの猫の名札、見ました?」「名札?」店長が慌てて防犯カメラの映像を拡大すると、鎧の胸には小さくこう書かれていた。〈八百屋トラ政 夏トマト仕入れ担当〉翌朝、商店街の八百屋には大行列ができていた。店先の貼り紙には、こうあった。「戦国武将が命懸けで勝ち取った勝負トマト――一個五百円」トラ政は昨日のトマトをすべて売り切ると、売上金を数えながら満足そうに笑った。「猫に小判とは、よく申したものよ」「猫は小判を喜ばない」という意味ではない。猫に小判を持たせると、トマトに替えて商売を始めるのである。おわり横長画像も出て来たのでおまけでつけました。雨の音がすごいよ。ゴーッて言ってる。今日はコンビニ行きそびれたなぁ。
2026.08.08
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今日はいい天気で暑い。34℃くらいあったようだ。こんな日は冷たいフルーツが食べたくなるね。と、思ってたら会社でお中元のメロンを頂いた。家に帰ったら、スイカがあった。黄色いスイカ。そして、一昨日届いたお取り寄せの梨も冷蔵庫で冷えている。フルーツ三昧だな。今日は何の日立秋世界ビール・デー月遅れ七夕鼻の日花の日バナナの日機械の日オクラの日花火人の日花やしきの日自分史の日花慶の日パートナーの日パチスロ・ハナハナの日パチ7の日?(ハテナ)の日RAINBOW RIBBON DAY花泡香の日おもちゃ花火の日はなまるうどんの日花文化の日東京ばな奈の日オハナの日話す日スロット・ハナビの日一緒に話そう!お金の日自分を愛してハッピーデー食べるビタミンD・ハナビラタケの日「博多の華」の日生パスタの日Doleバナ活の日水の週間スター・ウィークタイトル『花やしき怪人、七夕に散る』浅草の裏通りで、毎年七月になると現れる怪人がいた。その名も――ハナバナナ男。頭には巨大なバナナ。胸には満開の花。腰にはネギ。脚にはなぜか大量の瓶の王冠。そして右手には、いつもビール。「今年も咲かせるぞォォ! 人間どもの心にィィ!」何を咲かせるのかは、誰も知らない。近所の人々も最初こそ逃げていたが、三年目には慣れた。「あ、今年も来た」「七夕だものねえ」もはやツバメと同じ季節の風物詩である。ただ一人、毎年楽しみにしている人がいた。路地で花火や七夕飾りを売る、八十二歳のハルばあちゃんだ。「今年はずいぶん派手になったねえ」「フハハハ! 去年より花を十八輪増やした!」「ネギも増えた?」「そこに気づくとは!」怪人は嬉しそうに腰を振った。ジャラジャラジャラ。王冠が鳴った。ハルばあちゃんは笑った。怪人も笑った。実は二人は、毎年ここで一緒にビールを飲む仲だった。最初の年、怪人はこの商店街を征服するつもりでやって来た。ところが口上の途中で、「暑いだろ。飲みな」とハルばあちゃんにビールを渡されてしまった。怪人は律儀だった。「敵から施しは受けん!」「じゃあ五百円」「買う」それ以来、征服は毎年延期されている。今年も怪人はビールを掲げた。「乾杯!」「何に?」怪人は少し考えた。「……世界征服四年連続延期に!」「めでたいねえ」二人は笑った。その横には七夕の笹があった。色とりどりの短冊が揺れている。「お前さんも書きな」ハルばあちゃんが短冊を渡した。怪人は困った。「怪人に願い事などない」「世界征服は?」「それは予定だ」「四年延期してるけど」「……予定だ」怪人はしばらく短冊を見つめた。そして、人に見られないよう背中を丸めて何かを書いた。ハルばあちゃんが覗こうとすると、「見るな!」珍しく本気で怒った。その日の夕方。怪人は商店街を練り歩いた。子供と写真を撮り、外国人観光客に握手を求められ、酔っぱらいにネギを一本抜かれた。「それ装備品だから!」夜になり、人通りが減ると、怪人は帰っていった。「また来年な!」ハルばあちゃんが手を振る。怪人は振り返らず、ビールを掲げた。翌朝。ハルばあちゃんは笹を片づけていて、一枚の短冊を見つけた。怪人の字だった。震えるような汚い文字で、「来年も、ばあちゃんがここにいますように」と書いてあった。ハルばあちゃんはしばらく黙っていた。そして笑った。「怪人のくせに、しょうがないねえ」――一年後。怪人は約束通り現れた。花は去年より二十輪増えていた。ネギも増えていた。王冠も増えていた。「ばあちゃーーーん! 今年も世界征服を延期しに来たぞォォォ!」店先には、ちゃんとハルばあちゃんがいた。怪人はホッとして駆け寄った。「よかった! 元気だったか!」「元気元気」「ビール!」「はいよ」怪人は財布を出した。「五百円だったな!」するとハルばあちゃんは首を振った。「今年から六百五十円」「えっ」「仕入れ値が上がったから」怪人は固まった。「……百五十円も?」「世の中、大変なんだよ」怪人は震える手で財布の中を確認した。五百円玉が一枚。そして百円玉が一枚。合計六百円。長い沈黙のあと――怪人は空を見上げた。そして、商店街中に響く声で叫んだ。「世界征服する理由が、ついにできたぞォォォ!!」ハルばあちゃんは腹を抱えて笑った。その年。ハナバナナ男の短冊には、こう書かれていた。「物価が下がりますように」世界征服は――また一年、延期された。おわり
2026.08.07
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今日も暑い日。さすがに昼前後はエアコン付けてました。最近右目がかゆい。もっと早く使っとけばよかったんだけど、やっと目薬使って、少し良くなりました。今日は何の日広島平和記念日(広島原爆忌)World Wide Webの日雨水の日ハムの日ハロースクエアの日太陽熱発電の日ハンサムの日ヤムヤムズの日バルーンの日VAM(バム)の日平禄寿司の日ハロハロの日南郷トマトの日巻寿司の日手巻きロールケーキの日メロンの日水の週間スター・ウィークタイトル「太陽怪人ハツデンガメの営業日誌」夏祭りの日になると、広島・南郷商店街には決まって一人の怪人が現れる。その名は太陽怪人ハツデンガメ。背中には巨大なソーラーパネル。ヘルメットにも小さなソーラーパネル。屋台の横には「太陽熱発電」、さらに隣には「雨水」と書かれた自作ブース。「環境にやさしい怪人」を名乗る彼は、悪の組織を三日でクビになった。理由は、「世界征服よりSDGsの説明を始めたから」である。以来、彼は全国の祭りを回り、「怪人だって地域貢献できます!」と笑顔でPR活動を続けていた。この日も彼は、小さな女の子に風船を渡していた。「今日は特別に、お寿司もどうぞ!」「えっ、いいの?」「もちろん! お祭りですから!」女の子は目を輝かせた。「ありがとう!」その笑顔だけで、ハツデンガメのバッテリー残量は満タンになった気がした。そこへ商店街の会長がやって来る。「いやぁ、君のおかげで今年も子どもたちが喜んでるよ。」「ありがとうございます!」「ところで……そのソーラーパネル、本当に発電してるの?」ハツデンガメは少し黙り、小さく咳払いをした。「……晴れの日は、たまに。」「雨水タンクは?」「今のところ、飾りです。」「じゃあ、その寿司は?」「近くのスーパーで買いました。」会長は思わず笑った。「君、見た目だけじゃないか。」ハツデンガメは胸を張った。「はい! 私は雰囲気でエコをやっております!」そのとき、後ろで風船を持った女の子が一言。「でもね。」「このおじちゃんが来ると、みんな笑ってるよ。」「それって地球にいいことでしょ?」商店街中が静まり返った。会長はゆっくりとうなずき、「……たしかに、それが一番の再生可能エネルギーかもしれんな。」と言って笑った。翌年。ハツデンガメは正式に商店街の夏祭り実行委員へ迎えられた。ただし役職は、「笑顔発電担当」。結局その肩書きだけは、誰にも否定できなかった。おわり
2026.08.06
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今日は午前中仕事して昼から出かけて、ご飯食べて帰ってきた。帰り道はお腹いっぱいで眠かった。甲子園が始まった。第一試合が17時台からということで、なんかイメージと違うね。そして第一試合の南北海道代表の札幌日大はこのまま負けそう。もう一点取ってくれ。今日は何の日日本最高気温の日ハコの日ハンコの日タクシーの日はしご車の日ハードコアテクノの日エコリングの日箱そばの日発酵の日パン粉の日ハハとコドモの日ぱりんこの日ハコボーイ!の日奴(やっこ)の日親子丼の日山ごはんの日みんなの親孝行の日パピコの日夜光貝の日パソコン工房の日裏ゴーヤーの日リコピンリッチの日AsReaderの日健康に役立つ鼻呼吸の日みたらしだんごの日長城清心丸の日草田男忌水の週間スター・ウィークタイトル「怪人だけが平常運転」日曜日の公園。年に一度だけ開かれる「ヒーローと怪人と地域のみんなの親睦ピクニック」。戦うのは休み。今日は肩書きを忘れて、ただ弁当を囲む日だ。……のはずだった。「乾杯の前に、一つ報告があります」配送員が帽子を押さえながら重々しく切り出した。「すみません……今日の親子丼、箸を忘れました」その瞬間、場の空気が凍った。ロボ怪人は無言で弁当を見つめる。消防士はパン粉とパンピー(パン粉の袋)を両手に持ったまま固まり、ダンボール怪人も宅配袋を握りしめたまま動けない。唯一、中央の怪人だけは、なぜか日本酒と漬物の瓶を抱え、目だけがやたらと輝いていた。「……箸がないなら飲むしかないな」誰も笑わない。配送員は「俺のせいだ……」と頭を抱え、今にも始末書を書き始めそうな顔をしている。消防士は「火事より大きい案件かもしれない……」という顔で遠くを見つめ、ロボ怪人はCPUが処理落ちしたように完全停止。ダンボール怪人だけは、箱の顔がいつも無表情なので一切わからないが、なぜか肩だけが少し落ちていた。その重苦しい空気を破ったのは、さっきまで黙っていた中央の怪人だった。「安心しろ。」全員が顔を上げる。怪人は懐から、まるで必殺武器のように一本の割り箸を取り出した。「予備だ。」「一本!?」全員が総ツッコミ。怪人は少し考え、「じゃあ、順番に食べよう。」結局その日、親睦ピクニックは一組ずつ交代制で昼食を食べるという、前代未聞の”リレー昼食”になった。帰り際、消防士がぽつりと言った。「今日、一番人間らしかったのは怪人だったな。」すると配送員が苦笑いで答えた。「いや、一番人間らしかったのは俺ですよ。」「どうして?」「だって、この場で一番深刻そうな顔をしてるでしょう?」その言葉に全員が配送員の表情を見る。確かに、怪人は酒があるので満足そう、ロボは相変わらず無表情、ダンボール怪人もいつも通り無表情。この写真が毎年『怪人との平和な交流会』のポスターに使われているが、見る人の九割は「一番悪いことをした犯人は右下の配送員」だと思っている。おわり
2026.08.05
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今日も割といい天気、暖かい。昨日は久しぶりに洗車してもらったんだけど、前の方に虫が当たった跡が何か所も残ってたんだよね。お金とってやってるのにこの仕上がりかぁ。ってがっかりしました。まぁ、どうせまたすぐ汚れるんだけどさ。今日は何の日箸の日橋の日吊り橋の日ビヤホールの日ゆかたの日ヤマヨシの日パチスロの日ハジ→の日北海道ばれいしょの日パーシーの日朝活の日栄養の日買促の日走ろうの日アニバーサリースカイダイビングの日パラソーラの日ヤシノミ洗剤の日へらしぼりの日やさしごはんの日みたらしだんごの日夕爾忌水の週間スター・ウィークタイトル「怪人、有給を使う。」悪の組織「ブラック・デストラクション」には、意外にも手厚い福利厚生があった。その中でも隊員たちが一番楽しみにしている制度がある。年に一日だけの「有給休暇」。その日は世界征服も、市街地襲撃も、秘密基地の会議も禁止。好きな服を着て、好きな場所へ行き、好きなものを食べていい。その制度を誰よりも真面目に守る怪人がいた。コードネーム――零号機兵ガンマ。普段は戦闘用の重装甲ロボットだが、この日だけは桜柄の浴衣を着て、毎年決まって川沿いの古い飲み屋へ現れる。「いらっしゃい、ガンマさん。今年もその日だね。」「はい。今年も有給を消化しに来ました。」席に着くと、注文はいつも同じ。熱々の焼売。生ビール。北海道産じゃがいもの蒸し料理。そして誰にも頼まれていないのに、小型のパチスロ台まで持参する。「そんなにパチスロが好きなのかい?」店主が尋ねると、ガンマは少し考えてから答えた。「任務中は、確率と乱数だけを信じています。」「うん。」「休日くらいは……設定6を信じたいのです。」店中が静まり返った。「深いようで浅い話だな。」常連客がビールを吹き出した。ガンマは焼売を一つ口に運び、静かにビールを飲む。「……幸せです。」その一言だけで、店主は毎年この日を楽しみにしていた。悪の組織の怪人にも、こんな穏やかな時間があるのだ。ところが今年は違った。小型パチスロ台は朝から不調。ハズレ。ハズレ。またハズレ。「リーチ!」ハズレ。「激アツ!」ハズレ。「プレミア演出!」ハズレ。ガンマは無言でビールを飲み干した。店主が気を遣って言う。「今日はツイてないねぇ。」「いいえ。」ガンマは静かに首を振る。「休日とは、勝つための日ではありません。」「ほう。」「負けても帰る場所があることを確認する日です。」常連客はまた静まり返った。「……やっぱり深いようで浅いな。」そのとき店主が厨房から蒸籠を持ってきた。「今日は養蚕の日だからサービス。」「え?」「焼売、一個おまけ。」ガンマはしばらく追加された一個を見つめていた。そしてゆっくり箸で持ち上げる。「……本日の大当たりを確認しました。」店中が笑いに包まれた。会計を済ませると、店主がレシートを渡した。「また来年ね。」「はい。」ガンマは浴衣の袖を整え、川沿いを歩き始めた。すると店の中から突然、ジャラララララッ!!という派手な音が響く。ガンマが置きっぱなしにしていた小型パチスロ台が、誰も触っていないのに虹色に光り始めた。液晶には大きく、『フリーズ発生!! 期待値約5,000枚』と表示されている。店中が大騒ぎになった。「ガンマさん! 当たってる! 戻ってこい!」「今なら間に合うぞ!」「人生最大のチャンスだ!」しかしガンマは振り返らず、夕焼けの橋へ向かって歩いていく。店主が叫ぶ。「本当にいいのかーっ!」ガンマは右手を軽く上げるだけだった。「今日はもう、十分当たりました。」そう言って、焼売を一個頬張る。翌日。秘密基地でボスが聞いた。「有給はどうだった?」ガンマは胸を張って答えた。「焼売が一個増えました。」「ほう。」「それと、人生最大の大当たりを捨ててきました。」ボスはコーヒーを吹き出した。「何やってるんだ、お前!」ガンマは真顔で答える。「休みの日まで勝ち続けたら、仕事の日に運が残りません。」ボスは額を押さえ、長いため息をついた。「……だからお前は世界征服より、定食屋の常連のほうが向いてるんだ。」おわり
2026.08.04
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今日はいい天気、暑いくらい。だけど事務所はエアコンがききすぎて寒い。マイマイガは思ったより見かけない。だけど、肉食昆虫がでかくなってる。今日見たアブは3センチくらいあった。マイマイガを食ってでっかくなってるんだと思う。今日は何の日ハサミの日はちみつの日ハモの日司法書士の日山佐スロワールドの日ハイサワーの日サガミの八味唐がらしの日パールミルクティーの日ビーチサンダルの日八丁味噌の日文具はさみの日「共創する未来」の日ホウ酸処理の日山佐の日やさしい日本語の日やさしごはんの日くるみパンの日みたらしだんごの日ビースリーの日しづの女忌水の週間スター・ウィークタイトル『ハサミ怪人のやさしいごはん』商店街の奥に、毎年8月3日だけ現れる屋台がある。湯気の立つ大鍋には、「ハモと八丁味噌のやさしいごはん」という看板。一度食べると心が軽くなると評判で、朝から行列ができる。しかし、それ以上に有名なのが店主だった。黄色と黒の縞模様。大きな羽。複眼。触角。そして昆虫のような体。どう見ても──ハチ怪人である。ところが、注文を受けるたびに店主は必ず言う。「いらっしゃいませ。なお、私はハチ怪人ではありません。」初めて来た客は必ず聞き返す。「えっ?」「ハサミ怪人です。」「いやいや、どう見てもハチですよ。」「ハサミ怪人です。」「羽ありますよ?」「あります。」「針もありますよ?」「あります。」「黄色と黒ですよ?」「そうです。」「じゃあハチ怪人じゃないですか。」怪人は腰に下げた巨大なハサミを軽く叩き、少し寂しそうに言う。「皆さん、見た目だけで判断しすぎです。」「私のアイデンティティは、このハサミなんです。」そのやり取りは毎年何百回も繰り返される。商店街の人たちも、「また始まった。」と笑って見守るのが恒例になっていた。その年の8月3日。一人の若い女性が屋台を訪れた。「こんにちは。」「いらっしゃいませ。ちなみに私はハチ怪人ではありません。」「え?」「ハサミ怪人です。」女性は怪人を上から下まで眺め、「……すみません。どうしてもハチにしか見えません。」「毎年そう言われます。」怪人は肩を落とした。女性は思わず吹き出した。「じゃあ、おすすめください。」「もちろんです。」怪人は丁寧にご飯をよそい、ハモを乗せ、八丁味噌の香る出汁をかける。最後に腰の巨大なハサミを取り出すと、チョキン。何もない空中を一度だけ切った。「これで完成です。」女性は目を丸くした。「今、何を切ったんですか?」「嫌な思い出です。」「え?」「昨日の失敗。仕事のストレス。人間関係。全部です。」「……切れてないですよね?」「ええ。」怪人は真顔でうなずく。「物理的には。」女性は笑いながらご飯を食べ始めた。ひと口。ふた口。気づけば夢中になっていた。優しい味だった。涙が出そうになるくらい優しい味だった。実は彼女は前日に恋人と別れたばかりだった。怪人は何も聞かなかった。ただ黙って味噌汁をよそい、「おかわりありますよ。」と言った。その一言だけで、彼女の張りつめていた心は少しほどけた。帰り際、彼女は笑顔で言った。「来年も来ます。」怪人は照れくさそうに羽を震わせた。翌年。約束どおり女性はやって来た。隣には新しい恋人がいた。「去年、この人のご飯に救われたんです。」恋人は怪人を見るなり言った。「あっ、ハチ怪人だ。」怪人は即座に訂正した。「ハサミ怪人です。」「え?」「ハサミ怪人です。」「でもハチ……」「ハサミ怪人です。」女性は去年と同じやり取りを思い出し、大笑いした。料理ができると、怪人はまた空中をチョキン。と切る。恋人が尋ねる。「そのハサミ、本当に切れるんですか?」怪人は少し困ったように笑った。「実は……。」「このハサミ、刃が付いていません。」「えっ!?」「保健所から『営業許可を取るなら危険物は持ち歩かないでください』と言われまして。」「じゃあ何を切ってるんです?」怪人は胸を張って答えた。「雰囲気です。」商店街中が笑いに包まれた。恋人も腹を抱えて笑っている。そのとき、女性がふと思い出したように尋ねた。「そういえば、本当にどうしてハサミ怪人なんですか?」怪人は少し遠くを見るような目をした。「昔、怪人の採用試験で”ハサミ怪人”として内定をもらったんです。」「でも、設計図を担当した人が……。」「『ハサミ』と『ハチ』を見間違えまして。」女性は吹き出した。「そんな理由!?」怪人は静かにうなずく。「完成してから『もうこれで行こう』となりまして。」女性も恋人も笑いが止まらない。怪人は少し照れくさそうに続けた。「だから私は、ずっとハサミ怪人です。」「見た目がどうであっても。」その言葉を聞いた女性は笑いながら言った。「わかりました。」「来年もまた来ますね。」「ハサミ怪人さん。」怪人は初めて満面の笑みを浮かべた。その笑顔を見た商店街のおじさんが、遠くから大きな声で叫んだ。「おーい、ハチ怪人! 味噌もう一杯!」怪人は天を仰ぎ、大きくため息をつくと、「……だからハサミ怪人です。」そう言いながら、今日も誰よりも優しいごはんをよそい続けるのだった。おわり
2026.08.03
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今日はいい天気でちょっと暑い。扇風機回して過ごしています。今日は、お盆を前にお坊さんが来てお経をあげてくれることになってたので、母の家に行ってきました。コーヒー飲んでヨックモックのお菓子を食べてるとお坊さんが来ました。そして、仏壇の前でお経をあげ始めます。そこで、ふと気がついたらお坊さんの後頭部にばんそうこうが貼ってありました。頭を剃るときに手元が狂ったんでしょうかね。イメージ画像も作ってみました。今日は何の日学制発布記念日博多人形の日パンツの日ホコ天記念日金銀の日ビーズの日バブリシャスの日カレーうどんの日帆布の日HONEYの日ハラスメントフリーの日おやつの日バービーの日ハーブの日オートパーツの日ハブの日赤からの日空き家ゼロにの日ベビースターの日ハープの日バブの日ワコールのパンツの日ワニ山さんの日ハッピーパーツデーLife2.0の日水の週間スター・ウィークタイトル:『うどん一杯、芸ひとつ』この日、地方商店街で、観客三人を前にうどんをすすっていたのは、のちにアメリカの人気番組『America’s Got Talent』で世界中を沸かせることになる大道芸人・トカ次郎だった。「今日は客、三人だったな。」トカゲ怪人のトカ次郎は新聞をめくる。商店街の一角、ほぼ天のバス停前。ここは彼の定位置だった。大道芸人であるトカ次郎は、ハープを弾きながら腹話術をするという、世界でもほぼ需要のない芸で生計を立てていた。相棒は古びた市松人形の「お菊」。「今日は全然ウケなかったねぇ。」もちろん腹話術なので、声は全部トカ次郎だ。「いや、途中まではよかったんだ。」新聞を指差す。『商店街に本物の怪人出没!』「俺の芸を見た人が通報したらしい。」「あれ、本物じゃないの?」「失礼な。」そこへ商店街の会長が駆け寄ってきた。「トカ次郎さん! 大変です!」「なんです?」「本物の怪人が商店街に出た!」「へぇ。」「だから退治してください!」「いや、俺は大道芸人ですよ。」「でも見た目が一番強そうだから!」断る暇もなく竹ぼうきを持たされ、現場へ。現れたのは、全身真っ黒で煙を吐く巨大怪人。商店街は大騒ぎ。トカ次郎は竹ぼうきを置くと、静かにハープを構えた。「こんな時でも芸ですか!?」「いや……これは芸じゃない。」ポロロン……優しい旋律が商店街に響く。すると巨大怪人がピタリと止まり、目を閉じた。やがて肩を震わせ……泣き始めた。「母ちゃん……。」巨大怪人は涙をぬぐいながら言った。「子どもの頃、この曲を母ちゃんが毎晩弾いてくれたんだ……。」最後まで静かに聴き終えると、深々と頭を下げ、そのまま去っていった。翌日の新聞には、『ハープの音色で怪人撃退! 商店街の英雄誕生』と大きく載った。以来、トカ次郎の芸には長蛇の列。だが客の目当ては芸ではない。「今日は怪人泣きますか?」「アンコールで怪人をお願いします!」トカ次郎は苦笑いしながら今日もうどんをすすった。「芸人ってのは、一発当てると大変だな……。」そのとき、お菊が小さな声で言う。「ねぇ……あの怪人、また来てるよ。」店の陰を見ると、帽子とサングラスで変装した巨大怪人が、整理券を握って順番待ちをしていた。「今日は二番です。泣く準備はできています。」数年後、この「怪人を泣かせるハープ芸」は動画サイトで世界中に拡散され、トカ次郎は『America’s Got Talent』でゴールデンブザーを獲得することになる。審査員は口をそろえて絶賛した。「こんなに泣いた怪人を見たのは初めてだ。」おわり
2026.08.02
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今日も涼しい。そして一日中ちょっと暗い。今日は本を読もうと思ってたんだけど、思ったよりはかどらない。眠くなっちゃう。今日は何の日水の日・水の週間島の日(旧)観光の日夏の省エネルギー総点検の日肺の日パインの日愛知発明の日世界母乳の日花火の日麻雀の日・パイの日はっぴの日パーマの日「歯が命」の日宮島水族館の日カフェオーレの日やっぱり家の日バイキングの日ハイチオールの日ドール・スウィーティオパインの日リゾートウェディングの日・リゾ婚の日ホームパイの日ゲーム・オブ・スローンズの日ハイビスカスの日配置薬の日コンケンの日ネオバターロールの日エイの日配管くんの日緑茶ハイを楽しむ日ランチャームの日ふくしま夏秋きゅうりの日打ち水の日家族でレストランの日資格チャレンジの日釜飯の日あずきの日省エネルギーの日Myハミガキの日もったいないフルーツの日スター・ウィーク今日はめっちゃ多いな。タイトル「島のしょうゆ戦争」毎年八月になると、瀬戸内海に浮かぶ小さな島では、ひっそりとした奇祭が開かれる。その名も――「島の日」。観光客は「島の魅力をPRするイベント」だと思って集まるが、島民だけが知る裏の目的があった。それは、島を代表する二大勢力、「タコ派」と「パイナップル派」の争いを一年に一度だけ平和的に決着させる日だった。今年、タコ派の代表に選ばれたのは、全身タコの怪人パイン・オクト侯爵。頭にパイナップルを載せている理由は、「タコだけではインパクトが弱い」という町おこし委員会の判断だった。肩には堂々と、「ハッピーパインの日」のタスキ。誰も意味は分かっていない。対する挑戦者は、島で五十年間釣りを続ける老人・源三。彼の武器は一本の釣り竿と、スーパーで安売りだったホームパイだけ。「ワシはタコなんぞ怖くない。」「勝負じゃ。」タコ怪人は不敵に笑う。「では……島名物対決!」「第一種目!」「刺身!」源三、勝利。「第二種目!」「たこ焼き!」タコ怪人、圧勝。「第三種目!」「早口で”たこたこたこ”を百回言う!」両者とも噛んで引き分け。会場は異様な盛り上がりを見せた。そして運命の最終競技。審判が厳かに取り出したのは一本のしょうゆ。「最後は……」「ホームパイに一番合う食べ物選手権!」源三は固まった。「……そんな競技だったのか?」タコ怪人はニヤリと笑う。「実はホームパイには、しょうゆを一滴つけると、みたらし団子みたいになるんだ。」「さらに、軽く炙ったタコを乗せれば……。」会場中が静まり返る。恐る恐る一口。「…………うまい。」「うますぎる。」審判も、観光客も、屋台のおばちゃんも、全員が無言で二枚目に手を伸ばした。その瞬間、花火が夜空いっぱいに咲き、島中に歓声が響く。翌年。島の土産物店には、「島名物 タコしょうゆホームパイ」が並び、年間売上は過去最高を記録した。一方、源三はというと、「結局、釣った魚はどうしたんですか?」と聞かれ、照れくさそうに答えた。「……ああ。」「ホームパイがおいしくて、魚のこと完全に忘れて帰った。」おわり
2026.08.01
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