リクエストフィクション「スーパーサブ」

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☆りん

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2005.10.20

今日のお題は１８日に彩見さんから出された

です。
難しかったー。

タイトル「スーパーサブ」

俺の名前は町井公星（まちいこうせい）。
まぐろヶ丘FCに所属するFWだ。
ニックネームは名前をもじってハムスター。
プレイスタイルもハムスターらしくちょこまか動いて点を取る。

今日は地区代表をきめる大事な試合だ。
だけど俺はベンチスタート。
「町井！アップしとけよ」
今のが監督だ。
この監督とは選手の起用方法でいつも食い違う。
試合開始そうそうアップかよ。
それならスタメンでつかえってんだ。
まあ、今日はスーパーサブとしてチームのピンチを救ってやるぜ。

試合は前半１５分。
相手の先取点で１点ビハインドの状態だ。
しかしここで、まぐろヶ丘FCのチャンスだ！

今の、俺なら完璧に入れていた。
相手DFの裏を突いて行けたはずだ。
見ろよ、監督の悔しそうな顔。
俺を使わないからだ。
ほら！今のとこも。俺なら中へ切れ込んで入れてた。

今こそ俺を投入しろよ。
この監督はいつも何を見てるんだ。

「町井！ちょっとこい！」
お、やっと気がついたか！ここは俺を起用するしかないっしょ！
「お前は足が速いからな」
そらきた！俺の足のことはわかってたのかよ。
だったら早く使えよな～！
「近所のコンビニでタバコ買ってきてくれよ」
なにぃ！ホントに無能な監督だな！！
勘違いしてるんじゃないか！？
「うっす！わかりました！」
「いいかー。ダッシュでいけよ～」
「うっす！」
なぁに、時間はまだまだある、ダッシュもアップには丁度いい。

「監督～、ハァハァ、いまもどりました。ハァハァ…」
「おそーい！タバコ一個買うのにどんだけかかってるんだ」
「か、監督、最近のコンビニは、ハァハァ、
子どもにはタバコを売ってくれないんですよ」
「なにぃ。そうか。よし、お前も片付け手伝えよ」
試合は終わってた。
まぐろヶ丘FCは、監督の選手起用が当り、
後半投入したスーパーサブ、山中の活躍で
２－１で勝利し、見事、地区代表を手にした。

後片付けをしながらふと見ると、真っ赤な夕焼けが広がっていた。
「俺もまだまだだな」
これからはすぐタバコが買えるように
変装道具を持って試合にいこうと思う。

おわり

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