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昨日、公開2日目に鑑賞して来ました!*以下、公開直後の映画のネタバレ有感想です。未鑑賞の方はご注意ください!*鑑賞特典で50両(ステッカー)もらった…。映画感想『碁盤斬り』(2024年・白石和彌監督・キノフィルムズ)清廉潔白で生真面目過ぎる元彦根藩士・柳田格之進は、在らぬ疑いにより藩を追われ、妻も失い、一人娘の絹と2人で江戸での質素な浪人長屋生活を送っていた。そんな彼の特技は、囲碁。ある日、碁会所で大きな質屋の主人・萬屋源兵衛と知り合う。2人は良き碁仲間となり、柳田の人柄の現れた清廉潔白な碁に感化された源兵衛は、それまでの高圧的で勝ちにこだわる自身の囲碁、また質屋業への向き合い方を、素直で実直な形に変化させていく。月見の夜、萬屋は宴に柳田を招待し、いつものように2人で囲碁を打っていたが、その際、現金50両が紛失する事件が発生する。時を同じくして、柳田は彦根藩で自身を失脚させ、妻を自死に追い込んだのは柴田兵庫という元同僚の謀であった真相を知る。柴田への復讐を果たそうとした矢先、盗人の疑いをかけられ、柳田は一度は腹を切る覚悟を決めるも、娘の絹に止められ、また50両の工面のため、絹は進んで吉原にその身を売る。柳田は柴田を討つため、目撃情報を頼りに中山道を下るが…。予告編⇒こちら香取慎吾主演映画『凪待ち』がとても面白かったので、同監督×新しい地図タッグの本映画作品も楽しみにしていました。本作は、『凪待ち』を鑑賞して感動した草彅くんが「白石監督と是非!」と希望して誕生した作品…とのことで、草彅くんを魅力的に映す、SMAP騒動からの物語性・キャラクター性を物語に落とし込むという大前提があった上で、映画鑑賞としての付加価値を、オマージュ・コラージュで手法で詰め込んだ、超「アイドル映画」な作りの作品だな、と感じました。以下、面白かった点の列記です。・時代劇×草彅剛本作は落語を下地とした時代劇ですが、そもそも白石監督は時代劇初挑戦とのことで、草彅くんの為の映画だからこそ、この題材だったんだなと感じました。草彅くんのビジュアル…鼻筋の真っすぐ通った、唯一無二の顔立ち…特に横顔。それを最大限映える形で魅せられる題材として、『囲碁×武士』が上がって来たのかな、と感じました。・落語モチーフ本作の下地になったのは、落語「柳田格之進」とのことですが、その他にも有名落語「文七元結」の要素等で脚色してある部分があるようです。対質屋の要素は落語の筋道をなぞり、彦根藩を追われる原因となった柴田への復讐物語は、本映画のオリジナル要素だったのかな?と受け取っています。この辺りは、落語の教養が一切ない私には拾い切れないのですが、「なんでこんな話回しなんだろ?」と不思議に思う点は、お約束の定型要素としてあるものだったのかもしれません。・春夏秋冬、浮世絵モチーフ、音サブスク等で、家で膨大な映画作品が観れてしまう現在において、映画館までわざわざ足を運んで鑑賞する付加価値という考え方だと思いますが、映像・音ともに、面白味がたくさん詰め込まれていました。春から始まり、夏・秋・冬…と1年間巡る形で季節が変遷しています。「桜だよ~!春だよ~!」って目いっぱい映したり、「風鈴だよ~!夏だよ~!」ってわざとらしいくらい風鈴の音をでかく入れ込んだり、「中秋の名月だよ~!お月見だよ秋だよ~!」ってシーンがあったり、クライマックスは年の瀬・大晦日~年越しの場面に設定されていました。また中山道を下っていく過程において、浮世絵を想起させる画面作りが各所で入れ込まれていました。中山道ですので、特に広重モチーフですかね。雨や雪の中、傘を被りながら橋の上を走ったり、明らかに実物より鋭角な富士山のシルエットが遠景に見えたり。あとは音もとても印象的でした。上述のような季節感を意識した音を大きく入れ込んだり、劇半も、時代劇には意外な弦楽器を思いっきり響かせるシーン等があり、とても気になりました。・脚本、動機、キャラクター性本作ですが、先に語った通り複数の古典定型筋に、復讐譚(+時代劇として面白味のある絵面・アクションシーン)を組み込んだ作りになっています。そのせいもあって、動機がかみ合っていないところがあるんですよ。後半の主人公の動機としては下記の2つがありますが、これらは別件で繋がってない。①彦根藩を追われ、妻を自死に追いやった原因(柴田)への復讐②柳田が50両を盗んだと疑いをかけられ、その金の工面の為に娘が吉原へ&大晦日の返済期限を過ぎると店に出される結局主人公は、秋~大晦日までの時間を①の復讐譚に全振りするんですが、鑑賞していて引っかかるのは、「いや先に②50両の工面の方に奔走しないの?」という点。奥さんは既に亡くなってしまってますが、娘さんにはこれからがあるので。仇討ちより、なんとか娘さんを吉原から引き出す方を優先した方が良くないか?と。ただ、最終的には作中で①も②もどっちも問題解決まで行きつくんですよ。①の方は、柳田本人が柴田に手を下す形で見事に完遂するし、②の方は、落語の世界観を感じさせる情け×情けの相乗効果で「人情話・ハッピーエンド」に落ち着く。もし②の方に走っていたら、おそらく①の復讐譚はやり切ることが出来ない…あるいは、もっともっと時間がかかる事態に陥っていたと思います。つまり①に全振りしたのが、最終的には最短ルートで正解だったという話です。鑑賞し終わってじわじわと納得感が出て来るのが、確かに明らかに①の復讐譚の方が要素が重い点。柴田(元同僚)の、柳田への明確且つ悪質な個人攻撃と、それに派生した彦根藩内の混乱、柳田の妻が自死しているという取り返しのつかない事実がありますから。斎藤工さん演じる柴田の描かれ方も非常にオモシロかった。一見、話が通じそうな受け答えが出来るし、口も達者なのですが、やってることだけ並べ立てれば、柳田への個人感情(嫉妬心)を拗らせ、全体バランス・周囲の迷惑等も一切合切無視して、何よりもそれを優先してしまったという完全にただのネジのとんだ社会的害悪でしかない、という人物。彦根藩も有能人員を配してその行方を追っており、目撃情報も得ている今、この機を逃さず、こいつを捕まえるのが最優先だ、ということだと思います。この①と②への対応の違い…これは柳田さんのキャラクター性が見て取れる部分だと思います。①柴田の首は思いっきり刎ねた柳田さんですが、②どんなに気がたっている状況でも、質屋の源兵衛さんと弥吉には情をかけました。2人の人柄や、人を攻撃しようという悪意がないことは分かっていますので。あくまで私の個人的な受け取り方なのですが、上記のこうした柳田格之進の描かれ方が、草彅くんというキャラクター性になんともマッチしているな、と感じました。少し込み入った話になりますが、香取慎吾主演「凪待ち」然り、やっぱり「復讐譚」なんてテーマで作品が構築されているのは、間違いなく、新しい地図主体がSMAP騒動というバックボーンを抱えているからだと思っています。凪待ちは、自責のスパイラル⇒心の嵐が凪いだ後に希望を見出し始める話でした。コレは本当に、当時の香取慎吾主演でしか出来ない、鑑賞者をその感情に飲み込んでしまうような作品だったと思います。対して本作は、観客が柳田格之進になかなかついて行けない。捉えどころがない。上述のように、「えっ今そっちに全集中しちゃう!?大丈夫!?」と若干ハラハラ感がある。また、映画頭で源兵衛さんの賭け碁を安請け合いするとことか、何も考えてないんだろうな~と感じる、ウェーイ!な部分がある人だよな、ってところと、そうかと思えば超シビアで、問答無用に復讐譚を完遂するところのギャップ…とか。気分によってなんとなく使い分けてるようにしか見えないんですが……でも、最終的に間違ってないんですよ。気づいたら最短ルートなんですよ。↑この辺りが、騒動以降のSMAP主体を追いかけて見て来て、私が個人的に草彅くんに抱いている&感じているイメージそのままのものでした。上手く書けないんですが…うん。香取慎吾主演だからこその『凪待ち』だし、草彅剛主演だからこその『碁盤斬り』だな、と思います。主演俳優のキャラクター性を一番に据えた考え方で作品が構築されている…これぞまさしく「アイドル映画」の作り方というか、だからこその面白さだな、と感じました。・最萌え・萬屋源兵衛/國村隼さん本作ですが、キャスト様が本当に演技派の固い方ばかりでとても見応えがありました。娘・絹役の清原果耶さん、質屋の跡取り・弥吉役の中川大志さん、吉原の女主人・お庚役の小泉今日子さん、敵の柴田兵庫役・斎藤工さん、碁会を取り仕切る長兵衛役の市村正親さん…お一人お一人の立ち振る舞い、セリフ…どこをとっても迫力があって素晴らしかったです!なんですが…個人的なMVPは、萬屋源兵衛の國村隼さん!萌えキャラ過ぎて、源兵衛さんしか見えない!状態でした。國村隼さん…どっかで観た方だなと思っていましたが、映画「ちはやふる」三部作の原田先生か…そうか…。あとは「君たちはどう生きるか」のインコ大王の声…ほう…。私が今回、落語の筋立ても何も事前予習せずに映画鑑賞に臨んでいたので。前半の、源兵衛が柳田さんの人となりにほれ込み、二人が心を通わせていく過程は、若干「私は何を見せられているんだ?!まさかのBL?!」が頭をかすめたくらい…すごく良かった!高齢且つ大きな質屋の主人という成功者なのに、人の振り見て我が振りを直していけるところとか、跡取りの弥吉を可愛がって、育ててあげようとしてるところとか、人に対して疑り深い現番頭を買っていたりとか(質屋の番頭には必要な素養だと思う)…作中一貫して、私は源兵衛さんにメロメロになりながら鑑賞していました。國村隼さんのハートフルな演技、最高でした!・ラストシーンラスト、彦根藩への帰参を熱望されるも断り、娘・絹と萬屋跡取りの弥吉の結婚式まで見届けて、柳田は再び旅に出た…というシーンで終幕となります。彼の旅の動機について作中で明言はされておりませんでしたが、おそらく、彦根藩時代に自身が失脚させた人・その家族へのお詫び行幸…何か困っていることがあったら力になれないか観に行ったのかな、と受け取りました。この辺りは落語の筋道それているオリジナル(?)なようですし、SMAP騒動を経て、旧事務所の現状も踏まえ、新しい地図・草彅くんの心情として、今こんな感じなのかな~?これからやっていきたい方向として、こういう面に向かう気持ちもあるのかな~?というあくまで「含み」として、そんな印象を受けました。…というわけでたいへんミーハーな感想になりましたが、映画『碁盤斬り』、とてもオモシロかったです!!映画館で鑑賞する醍醐味がたくさん入れ込まれた作品でしたので、SMAP・草彅くんのファンの方は元より、時代劇・落語・浮世絵等にワクっとする方、演技派俳優好きの方、ハートフル萌えキュン親父(萬屋源兵衛さん)が観てみたい方、是非、映画館で鑑賞してください!ここまで来たら、新しい地図×白石監督の三部作完結編として、稲垣吾郎主演の失脚・復讐モチーフ映画も是非観てみたいですね…!by姉
2024.05.19
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久しぶりに妹と二人で、長野・松本で舞台鑑賞してきました!前回の舞台鑑賞が、コロナで本格的な行動制限がかかる直前…2020年1月に、横浜で鑑賞した草彅剛主演・『アルトゥロ・ウイの興隆』でした。まる3年以上ぶり…ですね。本当に楽しかったです!簡単にですが、感想を。舞台感想『サンソン ールイ16世の首を刎ねた男ー』(2023/5/20~21、まつもと市民芸術館、白井晃演出)18世紀・フランス・パリ。代々、死刑執行を生業としてきたサンソン家を継いだシャルル=アンリ・サンソン。当時の死刑制度は、貴族は斬首、平民は絞首刑もしくは拷問を伴う残虐な方法と定められていた。医師・ジョゼフ・ギヨタンとサンソンは、身分に寄らず、苦痛を与えない刑制度を目指し、断頭台…ギロチンの開発・制作をルイ16世に提言・快諾を得て着手し始める。フランス革命~恐怖政治の真っただ中において、死刑廃止論を熱心に唱えながらも、数千の死刑執行を行い、敬愛するルイ16世の死刑までも執り行うことになった処刑人の見る「世界」とは…?『アルトゥロ・ウイの興隆』と同じ、白井晃さん演出の舞台です。『アルトゥロ~』は、アドルフ・ヒトラー率いる国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)が独裁政権を確立する前後・1932~34年頃の出来事を中心に、それらをアメリカ・シカゴのギャングたちという設定に置き換えて描いた作品でした。こちらは、政治的出来事について設定の置き換えをして描く舞台でしたので、ナチス成り上がり時の大雑把な事前知識がないと、なかなか掴みづらい作品だったと思います。本作・『サンソン』は、舞台・登場人物の設定置き換えはありませんので、事前知識がそれほどなくとも、入っていきやすかったです。(もちろん、詳しければ詳しいほど、拾える情報がたくさんあって、より楽しめると思います。)以下、個々の役者様や印象的だった部分について。・本舞台で印象的だったのは、とにかく『群衆』!エキストラさんが非常に多かったです。(20人くらい居らっしゃったかな?)舞台は、両端と舞台奥に、立体的な足場が設けられており、群衆が、舞台の3方向から(高いところからも)押し寄せてくる演出が多様されていました。前作『アルトゥロ~』も、「群衆の熱狂」演出がとても印象的でしたが、本作は明確に「『群衆』が主役」と言い切れるような作りになっていたと思います。役者さまも力があり、また非常にのって演じられている印象で、とても迫力がありました。・シャルル=アンリ・サンソン(稲垣吾郎)処刑人という生業に誇りを持ち、それを遂行しつつも、死刑廃止の嘆願書を何度も出していたという、魅力的な歴史人物です。吾郎くんの演技は、声もよく通り、華やかさ、立ち振る舞いの上品さ、真面目さ…と、非常に説得力があったなぁ、と思います。群衆が次々見境なく「死刑」を求める熱狂状態の中で、「そんなに死刑がやりたいなら、どうぞ私と変わってくれ。喜んでこの立場を差し出す!」というニュアンスのことを叫ぶシーンはとても印象的でした。概念的には、きちんと伝わって来ていましたが、ここではっきりと、現在の「ネット炎上」に通じるような、次々と生贄をエンタメとして求める民衆に対し、「『死刑』などという大事に対し、責任を取る覚悟もなく、主張すること」の罪深さを問い正すようなセリフがあっても良かったかな、と感じました。「『民主主義』や『民意』の無責任さ」をなじるようなセリフ…ですね。・ルイ16世(大鶴佐助)まだ20代の若い役者様だったんですね。優しさ、思慮深さと若干の頼りなさを纏った、イメージぴったりの演技でした。・ロベスピエール(榎木孝明)民衆を扇動する姿が、カッコ良かったです!美声、素敵でした!舞台鑑賞が終わり、妹と真っ先に語ったのが「ロベスピエール超カッコいい!」でした。・鑑賞席・1階席の真ん真ん中一応、新しい地図ファンクラブ先行予約での申し込みだったからなのか分かりませんが、今回の座席は1階席の本当に真ん中連番という、非常に良席でした。作中後半では、本作を象徴する「断頭台」が舞台中央に大きく置かれ、また、先にも書いた通り、立体的な足場で舞台全体を使ったセットで、登場人物たちを左右対称に魅せていくような演出も多かったため、舞台全体の演出がばっちり鑑賞できる今回の座席は、とてもありがたかったです。『新しい地図』が始まってから、これで舞台は4つ目の鑑賞かな?どの舞台も、それぞれに良さ・面白味があって、本当に毎回「行って良かった~!」と大満足しています。やはり、しっかりお金を払って、ガッツリ生で鑑賞するエンタメは、とてもパワーをもらえますね。そして絶対に落ちのない、高品質万歳!(本当はもうないはずなのに、)絶対的に存在する『SMAPブランド』は流石です。今後も、鑑賞出来そうな舞台作品には是非足を運びたいと思っています!ぉまけ。折角松本に来ましたので、舞台鑑賞前に松本城に行ってきました。前回は人が多すぎては入れなかった城内にも入って来ましたよ!ものすごく急な階段をよじ登り、最上階も堪能してきました。念願の月見櫓も内側から見れました。現存天守素敵!満足です!by姉
2023.05.28
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<SMAP楽曲についてーその54>音楽語りーその280♪道しるべ by香取慎吾+アルバム『東京SNG』感想前作・『20200101(ニワニワワイワイ)』より2年ぶりの香取慎吾・2ndアルバム『東京SNG』が発売されました。最高級品質の生バンドジャズにこだわり抜きながらも、40代男性のキャラクター性・メッセージ性を落とし込んだ、めっちゃ聴きやすいポップアイドルアルバムです。最高でした!『20200101(ニワニワワイワイ)』に続き、超・名・盤!!いやぁ…飯島三智(エグゼクティブ)プロデュースのジャズアルバムなんてっっ…そんなのもう…最高に決まってますので。生唾モノのですよ。SMAP楽曲の展開を観ていればよくよく分かりますが、生粋ジャズという、ハイカルチャー文化に精通した方たちが、どこまでも高尚な心もちで、本気で「ポップアイドル」をブランディングしてくるのが基本的なスタンス…というか、一番得意とするサウンド展開でしたので。今回のアルバムは「ジャズ基軸」と聞き、発売決定からすっごく楽しみにしていましたが、期待をはるかに上回る出来映えのアルバムでした。大満足です♪アルバム全体として、前作『20200101(ニワニワワイワイ)』もそうでしたが、楽曲の並び・緩急が最高です。この並びで聴く以上に、良く聴こえる並びを思いつきません。以下、各楽曲について簡単感想です。1♪東京SNGアルバム表題曲。ビックバンドジャズ!というアルバムの印象を決定づけるサウンドです。♪新しい詩、♪72かのナニかの何?と、新しい地図の音楽展開で、ジャズ楽曲風味の楽曲の多くを手掛けられている山下宏明さんの楽曲です。歌詞の内容は、本アルバムの中では、一番すれた部分を歌っているかな?涙を「ゴミ箱」と「お台場」に捨てた、という歌詞が面白かったです。2♪こんがらがって(feat.H ZETTRIO)ジャズ調ではありますが、シティポップ?イメージのある楽曲です。♪こんがらってばっか という単語を同じ音に乗せてくる、オモシロい楽曲だな、と思って聴いてます。この楽曲があると、ラストの♪道しるべ が映えるな、と思いました。3♪Catharsis(feat.WONK)前作『20200101(ニワニワワイワイ)』にも、♪Metropolis という楽曲で参加し、香取慎吾主演ドラマの主題歌♪Anonymous も提供されているWONKさんの楽曲が、また収録されています。ブラスが躍る都会的なおしゃれサウンド…ゴージャスです。4♪今夜最高ねSMAP・新しい地図楽曲でも度々登場する大竹創作さんの楽曲です。♪シャレオツ、♪ビートフルデイ、♪72かのナニかの何? の作詞や、♪やりたい放題 は作曲もされてるのかな?ジャズ調の楽曲で、信頼の置かれている作家さまなんですね。♪今夜最高ね!というコーラスの入り方、歯切れの良さと、絶妙なサウンドがカッコイイ楽曲ですね~!5♪ひとりきりのふたり(feat.ヒグチアイ)アルバムの中で、一番スローなバラード楽曲です。今回アルバムを聴いて、一番びっくりしました。ボーカルが良すぎる…というか、歌が上手くなってる…というか。歌詞が、聴き手の脳みそに吸い付いてくるんですよ。何だろう…あまりに「メッセンジャー」。表現力・咀嚼力の鬼。ボーカル好きの方は、是非、聴いてみていただきたい1曲です。6♪シンゴペーション(feat.Gentle Forest Jazz Band)前曲がまったりテンポの楽曲だったので、ここでまた派手な、弾けるジャズサウンドです。音楽用語のシンコペーションをもじって、「シンゴペーション」ですね。ひたすら楽しい曲です。コーラスがカワイイ。7♪Mack the Knifeジャズのスタンダードナンバーのカバーなのかな。1曲で、グッと本格ジャズ感が深まりますね。8♪Slow Jam大人っぽい、スローなジャズナンバーです。この曲も、聴いて「歌が上手くなってる…(驚)!」と思いました。なんか、仕事モードじゃない、というか、すごく良い感じに脱力できてる、「ポップ」を作りに行こうとしない香取慎吾って、こういう感じなのかな?とか思いながら聴きました。9♪Happy BBB(feat.田島貴男 (Original Love))前曲・♪Slow Jamからの繋ぎが最高です。こちらは、思いっきり、力強く「ポップ!!!」な楽曲。この声量・テンションで、この楽曲を演じきれる、歴戦トップオブトップアイドルのバイタリティが見事に発揮されています。10♪東京タワー(feat.新しい学校のリーダーズ)美空ひばりさんの可愛らしい楽曲のカバーです。原曲は1959年の曲とのことで、本当に1958年のタワー竣工直後の楽曲ですね。ここで、編曲に小西康陽さんが参加されています。香取慎吾さんは、事あるごとに「東京タワー」を大好きなモチーフとして挙げており、本アルバムも、ロゴや赤白基調のデザインから東京タワーイメージになっています。東京タワーが、「ノスタルジー」「昭和~平成」を表現するモチーフとして、ジャズアルバムに上手くはまっているなぁ、と思っています。11♪道しるべ今回のアルバムで、今のところ個人的に一番のお気に入り楽曲です!平たく言うと、あっちこっちにうおさおする中年の「迷走」なんですが、それを、「月と踊りあかす」「君と踊りあかす」という表現で楽しく、強く、歌う楽曲です。最高です。なんてセンスがイイ!と感動していたら、こちら、劇団ひとりさんの作詞なんですね。(あっちがいいわ)オッケー あっちだね(だめよ やっぱこっち)わかった こっち行こう↑コーラスとの「迷走」掛け合い部分が本当にオモシロいです。作・編曲は、宝塚歌劇団の楽曲を作られている太田健さん。太田健さんは、SMAPのアルバム『Mr.S』のテーマ楽曲、超かっこいいジャズインスト・♪Theme of Mr.Sを手掛けられた方で、その楽曲のセルフオマージュ…というか、似せたフレーズがわざと入ってたりしますね。この音楽展開自体、SMAPの延長なんだな、とひしひしと感じます。いやぁ~…最っっ高でしたっっ!!繰り返しになりますが、おそらくバンド参加のアーティスト様たち、どう聴いても、ド一流中のド一流の方たちばかりなので。ほんと。個々人のお名前は把握しておりませんが、それだけは分かる…。ゴージャスです!最高級です!「アイドル」って、こうやって価値づけて、形作っていくものだと思います!各サブスクでも配信されていますので、興味のある方は、是非!現在、本アルバムを引っ提げて、『20200101(ニワニワワイワイ)』でも公演を行った明治座で、生バンドバリバリのライブ公演中とのことで。本当は行きたかったですが…私は、今回は見送りです。是非、またBDを発売していただきたいです><!by姉
2022.04.17
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公開2日目に鑑賞していましたが、なかなか感想を書く時間がありませんでした。1カ月くらい経っちゃいましたが、簡単に。映画感想『ミッドナイトスワン』(監督・脚本:内田英治、主演:草彅剛 2020年)新宿・ショークラブで働きながら、女性として生きるトランスジェンダーの凪沙。彼女のもとに、ネグレクト気味だった親戚の少女・一果が預けられることになった。不愛想で無口な一果のことを、最初は邪険に扱っていた凪沙だが、一果がバレエを習い始め、徐々に交流が増えていく。みるみるとバレエの才能を発揮させていく一果。凪沙は、一果の可能性をなんとか伸ばそうと考え始め・・・。925秒映画予告→こちら。*以下、現在公開中の映画作品のネタバレあり感想です。ご注意ください。*製作は「CULEN」一社。エグゼクティブプロデューサーは「飯島三智」。昨年、「半世界」「凪待ち」「台風家族」という、CULEN所属の3タレントそれぞれの単独主演映画が公開され、私はそれを勝手に「飯島三部作」と呼んでいましたが、「ミッドナイトスワン」はその時の製作委員会方式よりも、更に完全に自主(自社)製作での映画作品なのかな?と思います。結果を見る限り、昨年公開された3作品とは、話題になり方も、興行収入的にも格段に上回っているようです。興行収入は1カ月弱で5億円を突破したようで、コアなSMAPファンという一定層だけでは到底稼ぐことの出来ない次元の動員・収入なのだと思います。SNS等での口コミを意識したプロモーション展開、Youtubeでの本編15分に渡る長編予告の公開等が奏功している様子。素晴らしいと思います。作品自体に対して、私の感想を端的に言うと、「私の好みな作りの作品じゃない」です。どちらかと言うと、私は「脚本・構成」好きな人間の為、そういった観点で観たときに、正直なところ粗が目立ちますし、「私の好きな方向性」を大事にしようとした作りではないな、と感じました。私の好きな方向性で言えば、断然、昨年公開の「半世界」「凪待ち」の2作品の方が好みです。また、本作に関しては、トランスジェンダーという題材や、作中の展開に関しても、かなり攻めたものでしたので、これは・・・相当「酷評を言いたくなる人」も出てくる作品だな、と。そんなことを考えながらの鑑賞になりました。ただ、個人的な好み云々・・・そんなことどうでも良くなるくらいの強烈な魅力のある作品でした。とにかく、主役の2人を中心に、登場キャラクターたち個々の存在感・パワーが凄いんです。「俳優さんをまじまじと鑑賞する」映画です。この点に関しては、鑑賞者に喰ってかかってくる、凄まじいパワーを感じました。個々に、心に残った点を列記します。●凪沙:草彅剛上映中、ずっと1人の女性だと思って鑑賞しました。私自身、性別は女で、強烈にそれに違和感を覚えたこともありませんが、ただ、強烈にそれを意識したこともありません。自身を「男」だと思ったことはありませんが、どちらかと言うと、感性的には「男っぽい」と言われることのが多いです。凪沙さんは、強烈に自身を「女性」だと認識している分、私より断然「女性」だなぁ、と思って鑑賞しました。一果ちゃんに対して大きくなっていく感情が、「母親」としての自覚もですが、あとは、「女性から女性へ向けた憧れ・憧れの投影」の感情の方が大きかったかもしれません。これが、きちんと伝わってきました。夜の公園で、一果ちゃんのバレエの振りを、たどたどしく真似るシーンが一番好きです。ただまぁ、このキャラクターを鑑賞したことで、LGBTについて私の捉え方が変わったとか、考えさせられた・・・という観点はありません。このキャラクターは、「自身は女性だ」とはっきり自覚し、それを生き方に織り込めていますので。ここまで、「自分」を確立させることが出来ていますので、私から見たら、否定や「可哀想」といった感情は全くなく、好きなように生きることが出来ている人、ただの他人・「凪沙さん」です。実際には、本人が感じるほど、周囲の人は気にしないと思います。もし、LGBTについて、日本の現状に問題提起をしたいという意図のある作品なのであれば、主人公は、「実際には『女性』なんだけど、それを表に出せず苦しんでいる人」の方がよっぽど説得力があると思うんですよ。本作は、基本的に、問題提起のための社会派映画ではなく、この「凪沙」という主人公を、女性として魅力的に見せるための映画作品です。俳優「草彅剛」の所属事務所が、単独で製作を行った、完全セルフプロモーションムービーです。このキャラクターがきちんと、魅力的な人物像として伝わってきた時点で、企画製作主体の目的は達成されています。●一果ちゃん:服部樹咲「バレエで大成していく娘」の説得力が必要という、ド級のしばりがある中で、よくぞこんな娘をバシッと見つけられたな!!という新人女優さんこの娘を一果ちゃんに配役出来たことが、本作が、「俳優さんを鑑賞する」という点で強烈に魅力的な作品に仕上がっている、一番の成功要因だと思います。本映画作品が、よく分からない芸能界のしがらみから逸脱した場所で、純粋に形作りたいものを作りに行けている作品だということも、この配役からよくよく感じ取ることが出来ます。手足が長く、スタイルの良い、本当にきれいな女の子なのですが、その割には顔立ち・表情に幼さがあり、「守ってあげなきゃ」という感情も想起させる・・・この一言でしか言い表せないのですが、「役柄にぴったり」です。少ない口数で、感情の機敏をバシバシ伝えて来てくれました。本映画作品は、トランスジェンダーとかLGBTというより、この「一果ちゃん」の魅力に、周囲の「女性たち」が魅せられ狂っていく話、と受け取った方が、頭への収まり方は良いかもしれません。その説得力が、存分にある娘でした。ラストシーン・・・海に入り、波に向かって足を進めて行くシーンの、強い表情がとても印象的でした。●りんちゃん:上野 鈴華一果ちゃんの同級生&バレエ教室の先輩。この娘の存在は、15分予告でも完全に隠されていましたので、本編を見て、一番インパクトのあるキャラクターだったな、と思います。この娘の描写は、ささやかな部分まで本当に切れてました。警察で、母親が迎えに来て、帰り際まで一果ちゃんに「ごめんね」って伝えてくるシーンがとても印象的でした。●音楽:渋谷慶一郎メインテーマ・♪Midnight Swan→こちら。劇伴は、ピアノのみで奏でられてます。劇中では、非常にテンプレ的な感じで使用されているのですが、この音楽なしでは、1シーン1シーンが、そのシーンではなくなるな・・・と感じます。焦燥感のある音の打ち付けが、キャラクター&鑑賞者の感情も一緒に打ち付けて来る感じで、とにかくもう・・・「妥当だなぁ」と。とにかく、パワーのある作品です。なかなか攻めた内容ですので、ハッピーになりたい気分で鑑賞する映画ではありませんが、「エンタメに喰ってかかってきて欲しい!!」という方は、まだまだ全国公開中ですので、是非!そして・・・飯島さん、最高!!攻めどころと訴求対象層への売り込み方、タレントイメージブランド形成のためのリミッターの外し方、それでもきちんと抑えるところは抑えてあるバランス感覚・・・最高です!!!本作のヒットは、確実に昨年の3作品の出来映えも効いてのことだ思います。「新しい地図・CULEN」ブランドとして、映画の製作姿勢が邦画鑑賞層に広まっている証拠だと。本当に、いちいちオモシロいんですよ。これまで「新しい地図」主体で繰り出して来た映画作品は、とりあえず全部鑑賞している・・・と思いますが、本当にハズレがありません。是非是非、今後もたくさん映画作品を繰り出してほしいです!by姉
2020.10.25
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<SMAP楽曲についてーその53>音楽語りーその278↓♪Breaking Dawn bySmap<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連55 2015年9月9日 Otherside/愛が止まるまでは★2016年1月13日SMAP解散報道この後に、ファン向けのショップ展開用の楽曲があるようですが、基本的には、SMAPとしてのラスト音楽ワークスが、こちらのシングルです。9月9日という、デビュー記念日に発売された55枚目のシングル♪Otherside/愛が止まるまでは個々の楽曲については後ほど語りますが、シングル全体として、楽曲の練り込みはかなり粗い…というか、前作・2月発売の♪華麗なる逆襲 の練り込み・完成度に比べたら、天地の差を感じるワークスです。このシングルは、ただただ「この時のSMAP」の姿を形にしようとした、超突貫工事作品だと思っています。この段階で、コンテンツを練り込む猶予さえないほど、本当に いつ、どんなことが起こってもおかしくない状態だったのかな、と。悲惨すぎて、他にない。あくまで、起こったであろう出来事を「楽曲を聴いて」想像しようとすると、ですが、おそらくこの2~9月の間に、準備していた独立劇の筋立てが崩壊したんじゃないか、と受け取ることが出来ます。まぁ、たぶん、キムタクが「事務所を出られない」という話になったと。たぶんですよ。こんな悲惨な状態を、「楽曲コンテンツ」にして提供してくる主体なんて、SMAPくらいだと思います。本シングルに収録されている3楽曲の悲壮感の凄まじさは、是非、実際に楽曲を鑑賞して体感していただきたい…。めちゃくちゃ苦しいです。ここにしかないです。♪Otherside作詞:Leo Imai, 作曲・編曲:MIYAVI, 編曲:鈴木Daichi秀行「こみ上げるCrazy」をただただ叫ぶ曲…でしょうか。分け合う夢 引き上げろ またやろうぜOthersideへ HighSpeedで まだ行こうぜSMAP本人たちに、「叫ばせてあげる」曲というか。サウンドや言い回しに関しては、練り込みを感じませんし、全然、出来のいい楽曲だと思わないんですが、存在自体が、ここにしかない楽曲だと思います。PVの映像も、「狂気」を感じさせるサーカス調の人々の中で、SMAP達がスタンドマイクでひたすら叫ぶ…というシンプルなものです。このPVの中居くんが…もう見てられないんですよね。「立てなくなってる」んですよ。(実際には立ってますが、なんかもう雰囲気が…。)あえてそういう姿として演じてるのだと思いますが。「こうやって観るんだよ」って。♪愛が止まるまでは作詞・作曲:川谷絵音, 編曲:鈴木Daichi秀行デビューシングル♪Can't Stop!! -LOVING- のアンサー(?)のようなタイトルの楽曲です。アンサーというか、「♪Can't Stop!! -LOVING-」に対し、「『♪愛が止まるまでは』、延々と愛を叫ぶ」楽曲です。1楽曲中に、28回も「I love you」という言葉が出てきます。ひたすら、コアなファンの方に向けた言葉なのかな、と思って聴きました。この楽曲が、ラスト楽曲になること(もしくは、ラストになりうる可能性があること)を織り込んで製作したのだと思います。鈴木Daichi秀行さんの、焦燥感を煽り立てるピアノサウンドも聴きごたえがあります。…が!この楽曲は、とにかくPV映像です!!この壮絶なPV映像なくして、この楽曲について語ることはできません!!!赤黒基調の映像で、赤いハートはトゲトゲの▼として表現されていて、周囲で不気味に黒子調の人々が楽器を演奏する小さなステージでSMAPが歌っています。この辺の抽象的なイメージ像は、実際に鑑賞していただかないとなかなか伝えられませんが、下記↓のような印象的な描写があります。◆ステージ上から何かを伝えようとしているSMAPのメンバーたちを「無表情の人々」が遮り、 それをかいくぐってなんとか表情をみせようとする描写。◆何かに追われ、逃げ続けるSMAPのメンバーたちを照らしていた照明がだんだん暗くなり、 最後は表情も読み取れなくなる。それでも、まだ走り続けている描写。「この先、自由に発言・発信が出来なくなる」「全く表情を見せることが出来なくなる」という概念が、見事に表現されているのだと思います。マスメディア…特にテレビという文化を知り尽くした主体が、「ラストSMAP(になるかもしれない)」という意識で出してきた作品。そのPV映像の最後のカットは、逆光でもう表情が見えなくなっている中で、それでも必死に走り続けている5人…その背景に、真っ赤な大きな文字で『SMAP』と刻印されるというものでした。これがっ…「SMAP」の焼き付けたい姿か、と。こんな状態を、楽曲コンテンツにして表現しようとすること自体、普通はやりません。っていうか、できません。形になりません。こんな「悲惨な状態」を形にして、アイドルコンテンツとして興味深く鑑賞できるように提供するなんて、思いつきもしません。「だから、SMAP楽曲は他と全然違うんだ!」と声を大にして言いたくなるコンテンツです。こちらのPV映像は、2016年末に発売された「Clip! Smap! コンプリートシングルス」のラストに収録されていますので、興味がある方は、是非!!!「アイドルコンテンツ」とは何たるか、「形にする」とは何たるか、更には、「エンタメ」とは、「芸術」とは何たるか…私の一番求めるものの答えは、ここにその形があると思っています。あくまで、私は。♪Breaking Dawn ※通常盤のみ収録作詞・作曲:MiNE, 作曲:Susumu Kawaguchi,作曲・編曲:Atsushi Shimada追い立てられるサイバーサウンドの楽曲。「(収録順番的には)SMAP楽曲のラストワークス」と言われても、最初は嘘かと思うような曲調です。めちゃくちゃ苦しい中で、「暗闇を抜けて、光はすぐそこだ!」と願うように叫ぶ楽曲です。特に、概念・サウンドの観点では、「練り込めなかったんだな」という印象が残る、普段の私の観点的には、どちらかと言えば残念な楽曲です。ですが、この楽曲はもう何と言っても、ボーカル!あまりに悲壮感・切迫感を感じるボーカルが凄い!!ボーカルに関しては、この曲は本当に全員良いんですが…特に、出だしの吾郎くんの力強さのあるボーカルと、クライマックス付近の、慎吾くんの切々とした独唱部分!現実の投影があって、初めて出てくる歌唱だと思うのですが、この2人の歌唱部分は、特筆したくなる出来映えです。ここに来て、「新しい」。ここまでSMAP楽曲を初期からずっと漁って来て、吾郎くんの歌唱部分で、「この力強さが凄い!」と感じたことはなかったし、慎吾くんの歌唱部分で、「この切迫感が凄い!」と感じたことはありませんでした。恐ろしいことに、このお2人と、草彅くんも含め、2017年『新しい地図』の活動開始以降も、ボーカルに関してはどんどんどんどん良くなっていきます。本人たちにしたら、やってることは何も変わっていないのかもしれませんが、鑑賞している方からしたら、「こんなんだったっけ?」と思うくらい、歌詞の内容の叩きつけられ感が違ってきてます。『表現モンスター』みたいになってるんです。SMAP自体、もともと表現モンスター集団だったんですけど…それにしても…だって…こんなんじゃなかった…。このあたりはまた、新しい地図楽曲についてで語り明かしたいと思うのですが、とにかく、40代に入って、ボーカルが格段に良くなる恐ろしきSMAP。ボーカルの伸びも含め、新しい地図が始まってからの、キレッキレのコンテンツ群、そして更にさかのぼっては、特に2014~2015年にかけての、ここにしかない切迫さを持ったSMAP楽曲ワークス群。これらは、独立&崩壊劇がなければ、存在し得なかったコンテンツたちだと思います。2000年代後半~2010年代前半のSMAP楽曲ワークスに関しては、個々に素晴らしい楽曲はたくさんありますが、90年代の、先鋭サウンドの試行錯誤と比較するなら「つまらない」、基本的には保守的で大人しい、イイ子ちゃんな印象です。独立&崩壊劇が、実際にはどのようなものだったのか、独立しようとしたことが良かったか悪かったか、なんて私には全く分かりませんが、少なくとも、この出来事を経る過程で生み出されたコンテンツ群は、「独立しようとしなかった」時のコンテンツ群より、はるかに熱と毒を帯びた、断然「オモシロいもの」だと思っています。2016年から5年以上、五十数記事に渡り書き続けてきました、SMAP音楽語り。ひとまず、ここで終了です。とにかく自分の価値観のため、私が「信じたいエンタメ」とは何なのかをはっきりさせるためにやりました。時間も気力もかかりましたし、感想記事についても、人様に自信を持ってお見せできるような代物ではありませんが、自分の中でやりたかったことは、ちゃんと出来たと思っています。この、SMAPコンテンツについて必死にかみ砕こうとした時間と感想記事群は、自分を形成する価値観に目いっぱい向き合った、一生ものの財産!・・・にしていけたらいいな、と思います。最後に。私は、コンテンツにしか、興味がありません。アイドルコンテンツなのであれば、サウンドを聴き分ける間違いのない「耳」を持ち、「メンバーを魅力的に見せてあげたい」という愛情を原動力にして、作り手側の挑戦心と、求められる社会的責任の両方に意識を向けながら、適格で練り込んだコンセプトをもとに、メンバー含め、関わる人々全員が意欲的に、コンテンツ・パフォーマンスに向き合い、形作っていくことが出来る主体であるかどうか。これが、私が受け取ることができる「魅力」のすべてです。他の観点が無数にあることは承知の上で、自分の着眼点がどこにあるのか、よく分かりました。私の観点で観て、SMAPほど面白いアイドル主体はありません。これ以上面白いものが、あるわけがありません。引き続き、新しい地図の動向、および楽曲ワークスを、目いっぱい楽しんでいきたいと思います。by姉
2020.06.02
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<SMAP楽曲についてーその52>音楽語りーその277↓♪華麗なる逆襲 bySmap<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連★2015年1月22日 文芸春秋『ジャニーズ女帝 怒りの独白5時間』掲載54・2015年2月18日 華麗なる逆襲/ユーモアしちゃうよだらだらと5年間に渡って続けて来たSMAP楽曲語り、ラストスパート!残り2記事!♪華麗なる逆襲作詞・作曲:椎名林檎、 編曲:村田陽一2015年2月に発売されたシングル楽曲です。草なぎくんのドラマ「銭の戦争」のテーマソングで、ドラマの内容自体とも非常に合っている楽曲でした。※ドラマ全部観ました。大変面白いドラマでした。ただ、楽曲の内容自体は、ドラマの為の楽曲というより…「2015年初頭、この時点のSMAP」を決定づける、記念碑的な楽曲だと思っています。事務所からの独立をかなり明確に織り込んでいます。2015年1月に、後にもかなり取り上げられる文芸春秋が発売されています。このインタビュー記事では、事務所内部の対立がはっきりと外部に公にされており、リアルタイムでこれを目にしていた母は、「これはびっくりした」と言っていました。※この記事を観ていた母からは、2016年のSMAP解散報道が出る前から「SMAPはもうすぐ独立すると思うよ」という話をちらっと聞いていました。ただ、この記事の出来事が元で、飯島マネージャーが独立を決めたとか、なんだかんだと言われていたことに関しては、私はそうは捉えていません。この記事が公になったことで、独立の動きが活発・早期化した…とかはあるかもしれませんが、実際に独立に向けては、おそらく2014年…いやもっと早く、2012・2013年頃から、本格的に動いていたのだと思います。内部事情とかは全然分かりませんが、SMAP楽曲を聴く限りでは、2014年の初夏には、独立の意志をはっきりとシングル楽曲にして発売していました。※♪TOP OF THE WORLD文芸春秋の記事に関しては、あくまで、何年にもわたる大きな流れがある上で、それが公に記事として出た、という認識を勝手にしております。…で、そんな流れの中で出てきたのが、この楽曲。トップオブトップが、世間にそうと見られない逆境の中、ゴージャスに着飾って魅せる、渾身の当てつけソングです。SMAP楽曲には、おそらくジャニーズ事務所に向けてであろう当てつけソングがそこかしこに見受けられますが、中でも、♪俺たちに明日はある(1995年) と、この♪華麗なる逆襲(2015年)の2楽曲の切れ味は、他の追随を許しません。どちらも、SMAP陣営が相当な危機感を感じている時期に出してきている楽曲だと思います。♪俺たちに明日はある は、1995年11月11日発売のシングル楽曲ですが、その2カ月前…9月に光GENJIが解散し、11月1日にはV6がデビューする、というタイミングです。光GENJIの次…という、「潰される」という順番的な危機感に加え、わざわざ事務所が同じ6人組グループをデビューさせる、ってんですから…そりゃあSMAP主体側の危機感たるや凄まじいものだったのではないか、と。ちなみに、1995年7月に発売されたアルバム「SMAP 007」には、♪人知れずバトル という、内部での圧力をうっすらと告発したような楽曲が既に収録されていたりします。SMAP楽曲を聴いていれば、2015年で内部派閥が云々…以前に、この1995年の時点で、既に事務所内部でバトっていることは明白です。♪華麗なる逆襲 に話を移しますと、ここまでの楽曲を聴けば、既に独立に向けて動き出してることは分かります。ジャニー・メリー両氏の高齢化に伴う後継ぎ問題の本格化と、2011年の東日本大震災以降のテレビ業界の空気感の変化も連動し、2013~2014年時点では、ジャニーズ事務所内部での対立が、この先、安寧に「SMAP」として芸能活動を送ることは出来ないと判断しなければならない程、悪化・激化していたのだろう…という想像もできます。それを全部踏まえたうえで、この2015年の楽曲です。すごい歌詞です。作詞・作曲を担当されている椎名林檎さんは、2012年のアルバム「GIFT OF SMAP」収録曲・♪真夏の脱獄者 も担当しています。こちらの楽曲も、かなり明確に事務所独立を意図している楽曲だと受け取れる内容で、♪華麗なる逆襲 の前日譚…もしくは同じ題材を歌った連作といったイメージです。♪真夏の脱獄者では、「脱獄」が誘惑を仕掛けて来ているような内容の歌詞でしたが、♪華麗なる逆襲 は、「脱獄」を実行に移す自分たちを、自ら追立て、鼓舞するような内容です。行儀ばっか気にしてちゃ 勿体ないし はしたないぜご覧あっちゅう間よ一生は 時間がないじゃない…結果ばっか気にしていちゃ つまんないし 面倒臭いぜご覧案外世間は小っちゃい 都合がいいじゃない…「時間がない」と追いつめておいて、「都合がいい」と強がる切り返し…この2つの歌詞の対比が大好きです。いつになく 無防備だよ というくだりも…凄い歌詞だな、と思います。どんだけ挑発するんだ…と。買い被らないで どうか茶化してよまだまだ勝負しちゃあいないぜほんのついさっきまでの全てを 予兆と呼ぶから毎度あり!ようこそ!毎度いらっしゃいませくらくらしようぜ皆の衆どんな逆境だって たのしんでしまえさあ 面白おかしく俺は勝ち逃げするよ↑ラストのサビまでの繋ぎから、ラストのサビの歌詞。(大サビって言うのかな?)ここの歌詞はすごい。SMAP楽曲について、ここまで延々と記事を書き続けてきましたが、ピンポイントで歌詞の一部を取り上げて、語り倒すのであれば、私的には間違いなくこのくだりです!一番面白いと思っている点は、「ショービジネス」であるという前提。SMAPという、平成の20数年間、まぎれもなく芸能界のトップオブトップに君臨したバケモノ主体が、40歳を過ぎて、実は「まだ勝負してない」と。♪世界に一つだけの花 含め、ミリオン楽曲を何作も出し、紅白の大トリを何度も務め、ドラマ、バラエティ番組を凱旋した人たちが、「ほんのついさっきまでの全ては 予兆」だと。で、どんな大勝負するのかと思ったら、サビは毎度あり!ようこそ!毎度いらっしゃいませ というくだりで。これまで、メンバー脱退、メンバー結婚、メンバー逮捕…その他もろもろの経験則上、ハプニングや逆境こそファンを増やす&熱狂させる、一大ステージという観点から出てきている概念だと思うのですが、見事…の一言です。アイドルグループの活動や終幕含め、基本的には「エンターテイメントショー」です!!・・・という定義を、先んじて提示してるんだと思います。もちろん、SMAP本人たちや、運営主体にとっては、人生かけた大勝負ですよ。2016年以降に起こったことを考えれば笑える要素なんて一切ない出来事であることは明白なのですが、これを、傍から観てる分には「茶化せ」と。「楽しめ」と。独立劇を機に、SMAPに興味を持つ観客が居ることを分かってて、この時点で既に言ってるんです。毎度あり!ようこそ!毎度いらっしゃいませ…私のことですよ。2016年、SMAP解散報道が出てから、たまらずSMAPコンテンツを漁り始めて、この♪華麗なる逆襲 を聴いた瞬間、崩れ落ちました。…して…やられた…!!!見事に、この楽曲で歌われていた通りに、今更SMAPに「いらっしゃいませ」してしまった…! と。2016年以降の崩壊劇に関しては、♪華麗なる逆襲 …この楽曲で提示した概念が、上手いことすべて実際の状況にあてはまっているとは思いません。おそらくこの2015年時点でSMAP主体が想像していた「最悪の事態」より、はるかに大きく、手のつけられないような事態になってしまっていたのだと思います。権力者たち含め、「誰にも、どうしようも出来ない状態」なのがひしひしと伝わってきて、傍から観ていて、悲惨すぎて、とても楽しめるようなものではありませんでした。俺は勝ち逃げするよ という楽曲ラストの強烈な捨て台詞も、あの2016年の悲惨な状況を観てしまうと、ただの強がりとしか受け取れません。ただ、この楽曲が存在することに、どれほどの価値があるのか…私のような、思わずSMAPコンテンツを覗き込んでしまった人間にとってもあまりに見事な「先見のビジネス」っぷりに、思わず拍手したくなる衝撃を受けましたし、何より、崩壊劇から現在に至るまで、コアなSMAPファンの方々が、この「華麗なる逆襲」のフレーズをお守りのように、大事に掲げているのも観て来ました。2016年12月21日に発売された、SMAP楽曲をファン投票で収録した「SMAP25YEARS」には、この♪華麗なる逆襲が11位で選出され、3枚組のアルバムのラストソングとして収録されています。前曲・♪ビートフルデイからの繋ぎも含め、見事です。児玉 裕一さんのMVも必見!本当にセンスのいい映像で、何度も何度も繰り返し鑑賞しました。SMAPのMVの中では、ダントツで好きなMVです。(いや…♪Joy!!とか♪TOP OF THE WORLDとか♪愛が止まるまでは とかも大好きですけど…。)5人が各自、ダンスホールで踊り狂って、ラスト、背中合わせになって、一斉に拳銃でシャンデリアをガシャーンって撃ち落とすんですけど…どこまで現実の概念を投影するつもりで作っているのやら…。SMAPの「けた違いなアイドル性」を語るのに、この上ない楽曲だと思っています。「崩壊」すら、けた違いに「エンタメ」です。興味がある方、エンタメ大好きな方には、是非是非鑑賞してみていただきたい1曲です。♪ユーモアしちゃうよ作詞:権八成裕、作曲:市川喜康・マシコタツロウ、編曲:ha-j2015年版、♪がんばりましょう だと思っている楽曲です。♪がんばりましょう が1994年発売の楽曲なので、20年後版、ってイメージでしょうか。♪華麗なる逆襲のくだりでも少し書きましたが、2015年…本人たちやSMAP陣営は、とても笑えるような状態ではなかったのだと思います。なぜなら、「♪ユーモアしちゃうよ」…こんな楽曲を作って、無理やり笑おうとしているからです。歌詞の内容も、こんな↓なんです。その笑顔笑い声 上手く説明できないけど…痛み悩み苦しみ 全部ふっとんでっちゃうよ!明るく軽快な曲調ですが、歌詞のそこかしこに時代に翻弄される「ザ・40代」の気苦労が目いっぱい詰まっていまして、聴いていると、気が重くなって来ます。この楽曲ですが、MVにスカイツリーモチーフが登場します。♪がんばりましょう のジャケットが、東京ドームの階段部分?で撮影されたものだそうで、シングル裏の写真は、明らかにビートルズの青盤・赤盤イメージを狙ったようなアングルになっています。何年か後に、「ビフォアーアフター」って、ビートルズオマージュが出来たらいいな、と思って撮ったのかな、と。森くんの脱退もあり、写真自体が活きることはなかったのですが、2015年で、スカイツリーモチーフを出してきたのは、上記ビートルズの青盤・赤盤へのオマージュに近い考え方だったのかな、と勝手に解釈しています。すごく「がんばってる」ことが伝わってくる楽曲です。求められる「SMAP像」を体現する、軽めで明るい曲調が、逆にキツイです。こちらも面白い楽曲ですので、アルバム収録等はありませんが、興味がある方は、是非。by姉
2020.05.03
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<SMAP楽曲についてーその51>音楽語りーその275↓♪ビートフルデイ bySmap<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連◆21 2014年9月3日 Mr.S(2CD)オリジナルアルバム&ライブツアーとしては、2020年3月現時点では、SMAP名義としてのラストワークスとなっている作品です。『Mr.S:サイテーでサイコーな男』というメインコンセプトを元に、明るさと影、やさしさと意地の悪さ…という、ダンディズムは一貫させながらも、その中での魅力に関して、表裏の概念で表現しています。また、メインの「サイテーでサイコー」な中年男性イメージとして、かなり「ルパン三世」オマージュが取り入れられています。最終的な感想を言うと、アルバム、そしてこのアルバムをメインに構成された最後のライブツアーともに本当に名作だと思います。楽曲に落ちがなく、どの曲にも面白味があります。オールドモチーフ:シネマ&ジャジー!な印象と、打ち込みのようなサイバーサウンドの印象とが入り乱れる、とにかく『高尚なエンタメ』だと思います。ライブも、ブルーレイを購入して鑑賞しましたが、素晴らしいです。「We are Smap!」ツアー以降の、1曲1曲の印象を大事に、絵面をどんどん変えていくような作り方がどんどん洗練されています。自身たちの一番の強味である、「映像」とのドッキングが冴えわたったオープニングは、「こんなの、ライブで観たことない…!」という、すごいインパクトがあります。以下、ライブ映像についても交えた、各曲感想です。本アルバムは2枚組で、1枚目は「colorful」と題して、明るめ・外向的な傾向の楽曲が、2枚目は「monochrome」と題して、内面的な内容の楽曲が、それぞれ収録されている印象です。Disc 1/Mr.S (colorful)1.Theme of Mr.S (colorful ver.) 作曲・編曲:太田健インパクトはまさしく、「ルパン・ザ・サード!」。超かっこいいインストです。作・編曲の太田健さんについて調べたところ、宝塚歌劇団の作曲家様なんですね!宝塚という文化にほとんど触れたことがなく、女性が男性を演じる良さというのも、いまいち掴めてなかったりするんですが、こんな素敵で間違いのない音楽が聴けるなら、きっと面白いんだろうなぁ!と思いました。先ほども触れたのですが、この楽曲に合わせて展開されるライブのオープニングは必見です。音楽と映像を駆使した、「正しいミッキーマウス(アイドル)の作り方」を観ているようです。ザ・エンターテイメント!2.Mr.S-SAITEI DE SAIKOU NO OTOKO- 作詞:麻生哲朗 / 作曲・編曲:市川喜康・マシコタツロウ・ha-jアルバムの概念を、そのまま楽曲の形に落とし込んである1曲です。友人の女性を振った「最低で最高の男」の、ウラハラな魅力の描写が延々と続き、「なにニヤニヤしてるの?もしかして、あなたが、Mr.S?」という絞め。麻生哲朗さんの歌詞が、私は大好きです。ムーディーなんですが、怪し気でいぶかし気なサウンドも面白いです。3.無我夢中なLIFE作詞:木村友威 / 作曲:和田昌哉・妻夫木崇次 / 編曲:中西亮輔「こんなもんじゃない 限界なんてない」という、鼓舞ソングです。楽曲後半の、「オモシロキコトモナキ世ヲ オモシロクするのはyou!!」という、高杉晋作の句を引用した歌詞(っていうかそのまま)が好きです。この楽曲は、編曲が好きですね。編曲の中西亮輔さんは、ここまでのSMAPワークスでも何度も見かけましたが、017の♪夏楽園?clap your hands? とか、018の♪Simple とか、どの曲も素敵なんですが、楽曲の雰囲気がみんな違うんですよ。この♪無我夢中なLIFEはサイバーな印象が強いですが、♪Simpleなんか弦楽器やピアノを響かせるような楽曲です。また、この方のワークスの中に、AKBの♪涙のシーソーゲームの編曲も見つけて、たまげました。あれは、モータウン・シュープリームスやジャクソン5イメージのウキウキ楽曲です。万能ですね…編曲家さんってすごい。4.藍色のGANG - 草彅剛作詞・作曲・編曲:和田唱草彅くんのソロ曲ですね。ライブでは、ギターを始めた草彅くんが演奏を披露しながらのパフォーマンスになっていました。雰囲気は面白いんですが…あまり音だけでは聴こうと思いません;;5.アマノジャク作詞・作曲:川谷絵音 / 編曲:鈴木Daichi秀行この曲大好き!面白い楽曲です。ゲスの極み乙女。の川谷絵音さんの提供曲です。本アルバムには、2作品収録されていますが、その1作目です。この方の楽曲は…正直なところ、取り立てて音楽性がどうだ!という特別なものを感じることはないのですが、ゆらゆらする微妙な言い回しをする歌詞がオモシロいな、と思います。元の詞・曲も面白いんだと思いますが、この♪アマノジャクに関しては、編曲一本釣り!!です。ウラハラな感情を全部突っ切る、疾走感。たまりません。編曲の鈴木Daichi秀行さんのワークスを確認したところ、本当に数多のアーティストさまのワークスが出てきました。SMAPだと、♪FIVE RESPECTとかの有名どころもありました。観たところ、やはり勢いのある楽曲が多い印象でしょうか?モーニング娘。の♪ここにいるぜぇ!…疾走・勢い任せのイケイケ楽曲ですね。これはよく聴きました。覚えてます。でも、見ていくと絢香さんの♪三日月をはじめとした初期ワークスなんかもあり、疾走感とは程遠いサウンドもありますね。うーん、編曲家さまってすごいなぁ。6.One Chance! - 木村拓哉作詞・作曲:森山直太朗・御徒町凧 / 編曲:清水俊也キムタクソロ曲。歌詞の内容がいいですよね。「再三繰り返す失敗にこそ 答えが隠されてる」とか。良いこと言うなぁ、と思います。あと、ここの歌詞もよく出来てると思います。「生まれてこのかた一度でも自分を外れたことはない」と「大方の予想はだいたい外してしまったけど気にしないさ これはこれで光合成」の対比。キムタクがこの内容を歌うことで、「“失敗”とかお前が言うんじゃねぇよ」と嫌みと受け取る人も居るかもしれませんが;ライブに来ているようなファンの方たちは、メンバー個々の努力や失敗にも精通していると思いますので、ちゃんと受け取ってくれると思います。7.Joy!!作詞・作曲:津野米咲 / 編曲:菅野よう子シングルで語ったので、楽曲については割愛。アルバムの流れの中で、この♪Joy!!からの3楽曲・・・力を抜いて聴けるアゲアゲの流れは素晴らしいと思います。8.DaDaDaDa - 稲垣吾郎・草彅剛作詞・作曲:さかいゆう / 編曲:宗像仁志シングル・♪Yes we areに引き続き、さかいゆうさん登場。これは気持ちのイイ楽曲です。大好きです。吾郎くん&草彅くんの声&キャラクターもイイ具合にはまっていますし、ハロウィンのような仮装ダンサーと踊るライブのパフォーマンスも曲調とマッチしていて、本当に妥当でした。9.ビートフルデイ作詞:大竹創作 / 作曲:☆Taku Takahashi / 編曲:Mitsunori Ikeda & ☆Taku Takahashi作・編曲にお名前のある☆Taku Takahashiさんは、m-floの方なんですね。この♪ビートフルデイは、「Mr.S」コンサートのラストソングでした。明るくて、おどけた部分もあって、くだけてるけど力強さもあって、掛け声や笑い声がたくさん入ってて、とにかく楽しい。会場一体となっての、「S・M・A・P」のコール&レスポンスもあり、(今のところ)これがライブコンテンツの退きソングとなったのが、なんて言うかもう…見事過ぎるとしか言えません。2016年の解散騒動の最中、ライブDVDでこの楽曲での締めシーンを鑑賞して、「あー、SMAPだ。」って思いました。この楽曲、面白いのが…ライブ映像で見た方が、イイです。元々音で聴く用というより、ライブでのパフォーマンスを念頭に製作されていますので、当然と言えば当然なんですが…映像云々を抜きにしても、音だけで聴いても、ライブ版の方がしっくり来ます。特に中居くんパートのキメ部分とか…ライブのあのはまり具合のバージョンに慣れてると、逆にCDの音源では物足りなく感じるくらい。オモシロいなぁ・・・と思います。Disc 2/Mr.S (monochrome)1.よわいとこ - 木村拓哉・稲垣吾郎作詞・作曲:広沢タダシ / 編曲:本間昭光本アルバムの中では、一番地味な印象の楽曲でしょうか?淡々と始まりますが、どんどんサウンドや言い回しもクレッシェンドしていきます。このタイトルの楽曲が、Disc2の初っ端に配置されているのがオモシロいですね。2.やりたい放題作詞・作曲:大竹創作 / 編曲:CHOKKAKU調子のイイ楽曲です。シングル曲♪シャレオツとセットのようなイメージかな?「大人買い」という単語が非常にインパクトがあります。Disc1では♪ビートフルデイに作詞で参加されていた大竹創作さんの楽曲。このアルバムでは、表・裏のイメージで2Discで構成されていることもあり、同じ方の提供曲が各Discに収録されていたりするのがオモシロいですね。3.Mistake!(アルバム・ヴァージョン)作詞:いしわたり淳治 / 作曲:HIKARI / 編曲:川嶋可能シングル楽曲として語ったので、割愛。4.SKINAIRO - 香取慎吾作詞:SALU / 作曲:Taka“North Pole”Nakamoto / 編曲:Taka“North Pole”Nakamoto・MANABOON香取慎吾ソロ曲。楽しいことを歌っているようで、わりとゆらゆら鬱々とした感情も見え隠れさせている楽曲です。ライブパフォーマンスでは、バックダンサーが白い服をお互いにスプレーで塗っていくという絵具モチーフと、雨・風といった情景を抽象的に表現していく、非常に練られた構成になっていました。この楽曲のイメージが、2017年の新しい地図での活動以降、自作映画であったり、個展であったり、ソロアルバムであったり…という完全主体的な作品においての、大元のモチーフ・下地になっているような印象です。作詞のSALUさんは、ラッパーさんなのかな?2020年1月に発売された、香取慎吾ソロアルバム「20200101」にも、♪OKAY (feat.SALU)という楽曲で参加されています。非常に「香取慎吾」に理解があり、淡々としながらも印象的な掴みのある、絶妙な言い回しで、熱い感情を入れ込んだ作詞が出来る方だと思います。5.The Future作詞:Leo Imai / 作曲・編曲:Koji Nakamura・森俊之本アルバムの中で、一番テクノ・サイバーの印象がある楽曲です。ボーカル部分より、間奏の疾走感の方がメインでしょうか。Koji Nakamuraさんは、SUPER CARの方なんですね。納得。アニメ・エウレカセブンで飛行シーンでSUPER CARの楽曲が使用されていた印象が強いです。6.Dramatic Starlight - 稲垣吾郎作詞・作曲:TK / 編曲:CMJK作詞・作曲のTKさんは、凛として時雨の方だそうです。SMAPには、Joy!!のカップリング曲・♪掌の世界に引き続きの提供だそうで。…確かに、言われてみれば曲調がそっくりですね。この楽曲の、ライブでの稲垣吾郎ソロパフォーマンスですが、すごくキマッてます。とにかくMr.Sのライブ映像観て感じるのが、「稲垣吾郎って、こんなにカッコ良かったっけ?」ということ。舞台上での立ち振る舞いとか、それ以前のライブ映像では感じないような存在感があって。なんだろ…と思って調べたら、どうも2012年の後半よりジャズ基調のミュージカルや舞台作品をかなりコンスタントに行っていたようで。それが活きてるんだろうな、と思いました。芸能活動が25年くらい?を超えて、ここに来てタレントって変わるからオモシロいです。7.好きよ作詞・作曲:川谷絵音 / 編曲:鈴木Daichi秀行Disc1に引き続き、川谷絵音×鈴木Daichi秀行さんのタッグソング。切々と、「好きよ 好きよ」という言葉を繰り返すバラード楽曲で、歌詞を見ると、亡くなった旦那さんなのか、恋人なのかに「夢でもいいから逢いたい」と悲痛な想いを募らせていく内容です。アルバムの締めに持って来ていることから考えても、おそらく暗に、東日本大震災を意識した楽曲なんじゃないかな、と思います。この楽曲は、歌割りに非常に悪意を感じます。香取慎吾→稲垣吾郎→草彅剛→木村拓哉 と、4人で長いソロを歌い繋ぎ、2番までを歌い切ります。そこら、大サビに向け、木村→草彅→稲垣→香取と順に戻って行って、ラストの大サビから、ラスボス・中居正広の大々的な独唱で締めとなります。歌割りだけで、ここまで受け手を身構えさせる(楽しませる)のもすごいですね。8.Theme of Mr.S (monochrome ver.) 作曲・編曲:太田健繰り返しになりますが、CD音源、ライブ映像ともに、エンターテイメント性、アーティスト性が目いっぱい詰め込まれた、聴きごたえ、見ごたえのある、誠意に満ちたワークスです。(ただ、ライブ映像では、おそらく…この先の独立劇のことを思ってか、中居くんが、ほとんど観客の方を観ることが出来てないのが印象的です。)今からSMAPコンテンツを鑑賞してみたいという方にも素直におススメできる作り・出来栄えですので、興味のある方は是非!by姉
2020.03.16
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舞台鑑賞して来ました!『アルトゥロ・ウイの興隆』(2020/1/11~2/2、KAAT神奈川芸術劇場、白井晃演出)シカゴギャング団のボス、アルトゥロ・ウイは、政治家ドッグズバローと野菜トラストとの不正取引に関する情報を掴んだ。それにつけこみ強請るウイ。それをきっかけに勢力を拡大し、次第に人々が恐れる存在へとのし上がります。見る見るうちに勢いを増していくウイを、果たして抑えることが出来るのだろうか・・・。(公式あらずじより)草彅くんの舞台は、一昨年12月の『道』以来、2回目の鑑賞です。公式サイト・新しい地図で劇詳細が発表された時、すぐに「題材の重さといい、これはすごく力の入った舞台だ!是非鑑賞したい!」と思いました。『道』の時と同様、新しい地図の会員枠で運よくチケットを入手することが出来たため、妹と2人で横浜まで行ってきました。ドイツ演劇の巨匠・ベルトルト・ブレヒトさんが1941年に書いた脚本だそうです。アドルフ・ヒトラー率いる国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)が独裁政権を確立する前後・1932~34年頃の出来事を中心に、それらをアメリカ・シカゴのギャングたちという設定に置き換えて描いた作品です。今回の上演においては、当時の「熱狂」を表現するため、ジェームス・ブラウンの楽曲・ファンクミュージックの生演奏を大々的に見せていく作りになっていました。<作品の背景と作者・ベルトルト・ブレヒトさんについて>国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)は、1929年の世界恐慌以降、国民の社会不安や他党への失望感を吸収する形で支持層を一気に拡大。1932年には国会における最多議席数を獲得し、第一党へ躍り出ます。しかし現職・ヒンデンブルク大統領の抵抗もあり、すぐに首相任命及びヒトラー内閣を形成することが困難な状況となった為、勢いをそがれた党は、度重なる選挙活動のツケもあり、財政が破綻寸前の状態に。この窮地において、党内部では覇権争いも絡んだ意見対立が起こる等動揺が見られましたが、1933年1月、ヒンデンブルグ大統領は一転、アドルフ・ヒトラーを首相に任命し、ヒトラー内閣が発足します。組閣後すぐに、議会は解散。2月の選挙期間中に、突然のドイツ国会議事堂放火事件が起こり、ナチスの政敵であった共産党の党員が、現場に居たとして逮捕されました。この機に乗じて、緊急大統領令を発令したヒトラーは、その権限でもって一気に他勢力を封じ込め、一党独裁体制を築くに至ります。1934年6月には、党内突撃隊や左派等ヒトラーと対立しうる勢力や、党外におけるナチスへの反対勢力を一斉に粛清する「長いナイフの夜」事件が発生。1938年以降は、隣国・オーストリアへの武力恫喝・併合を行ったことをきっかけに、近隣諸国への侵略の手を広げていきます。作者のベルトルト・ブレヒトさんは、1920年代よりドイツで活躍していた著名な劇作家様だそうですが、マルクス主義(共産)の流れを組んでいることもあり、1933年、ヒトラー内閣が成立し、国会議事堂放火事件が発生した翌日に、ユダヤ人だった奥さんと息子を連れて、デンマークへ亡命。ブレヒトさんの著作品は、速攻でナチスに禁書扱いにされています。1930年代後半にナチスがオーストリア併合以降、ヨーロッパで侵略の手を広げた為、幾度かの移住を繰り返し、最終的には1941年にアメリカまで亡命しています。今回鑑賞した『アルトゥロ・ウィの興隆』は、この1941年に書かれた作品だそうです。パンフレットの解説によると、最初の亡命の翌年・1934年に草案を作成しているようですが、おそらく、アメリカへの亡命に合わせ、この先のアメリカでの活動を念頭に置き、1941年に本作の形にまとめたんじゃないかな、と思います。結局、1941年の時点では本作が採用・上演されることはなく、初演はご本人の亡くなった後、1958年だったとのこと。<作品について>今回の舞台概要が公開された際、企画主体のやりたいことが一発で理解できました。今のこの日本において…オリンピック間近というこのタイミングで、ヒトラーをやるのか!!※ナチス政権下で、1936年にベルリンオリンピックが開催されている。とにかく題材が、生半可に扱うことなど一切出来ないものですので、企画主体が高い意識と覚悟を持って繰り出して来たものだという確信が、最初からありました。実際に鑑賞してみて、本当に最初に受けた印象そのままの内容でしたし、とにかくもう…誠意と意欲に満ち溢れた舞台作品でした。国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)及びアドルフ・ヒトラーに関しては、これまで個人的に、「興味を持っちゃいけないのかな」という気持ちがどこかにありました。あまりにホロコーストのイメージが強烈過ぎるので、タブー視扱いというか…心理的ハードルがすごく高い。(私のこの価値観自体も、日本の戦後平和ボケ教育の賜物としか言いようがないんですが。)今回、この作品が鑑賞できることになってから、やはり事前にある程度、ナチスについて知識を持っておいた方がいいだろうと思い、wikiで、政党や主要人物についての概要を眺めてみました。また、ナチスやヒトラーを描いた他作品と比較もしてみたかったので、とりあえず、チャップリンの映画『独裁者』を事前に鑑賞してみました。『独裁者』が1940年公開ということで、1941年の『アルトゥロ・ウィの興隆』と、ほぼ同じ時期に作られた作品でした。これは特に意図していなかったのですが、いずれもナチスドイツのリアルタイム時に、チャップリンやブレヒトさんといった著名文化人たちが感じた「危機感」を炸裂させた作品です。『独裁者』の感想でも書いたのですが、この1940~41年の時点では、どちらの作品にも、ホロコーストについて描くという観点は見られません。実際この時点でユダヤ人迫害は当然行われていますし、虐殺に近いことが起こっていたとは思うのですが、そんなことリアルタイム時に公にするわけがありませんし、また1942年以降の、大戦の戦況が悪化し、食料物資等の面で苦しくなって来てからのようなことはまだ…そこまでは行っていない、という状況だったのだと思います。※スターリングラードの戦いは、1942~43年。もちろん、ナチスドイツについて言及する上で、ホロコーストは一番触れなければならない部分ですし、絶対に無視などしてはいけないものだと分ってはいるのですが、その話ばかりになってしまうと、どうしてもただただ怖くて気が滅入るだけなので…。戦時下等における混乱・狂乱というのは、誰の意思がどうだ、というものでもないですし、受け止めきれないような悲惨な話ばかりを聞いても、理解という次元になかなか落ちて来ないんです。今回、「後世で語られるその部分」からではない「ナチスドイツ」像というか、本当にリアルタイムを生きていた人たちには、どういう風に受け止められていたのか、どこに対して恐怖・危機感を感じていたのか、というのがすごくよく分かる2作品を鑑賞出来たことは、個人的には、とても良かったと思っています。どちらの作品も、とにかく伝えたいのは「危機感」です。「興味を持ってくれ!!こんなにヤバい状態なんだ!!」というメッセージが、熱い感情と怒りでもって表現されていました。この2作品を鑑賞して、すごく素直に「興味を持っちゃダメ」じゃないんだ、「興味を持たなきゃダメなんだ」と思いました。少しwikiを眺めただけですぐに分かります。だって!最近の日本…(日本だけじゃない、世界中でも同じだと思いますが)、このナチスドイツの独裁政権を生んだ時期に起こった出来事とすごく似た出来事が、たくさん起こってますもん。特に今回のこの『アルトゥロ・ウィの興隆』の上演に関しては、今の日本人に、1941年にブレヒトさんが伝えたかった「危機感」を、実態感して欲しいという、確固たる意志で成り立っていたことは明白で、最終的にはもちろんエンターテイメントなんですが、それを超えたところにある意識をすごく感じました。『アルトゥロ・ウィの興隆』を鑑賞して興味深かったのは、「誰が居たからこうなってる」とか、そんな簡単な話ではなくて、背景に当然、社会情勢の大きな変化、社会不安があるということ。アドルフ・ヒトラー率いるナチスが、今回の作品ではならず者のギャング集団として描かれていますが、安定した社会の中で、こういった人たちが表に出てくるというのは、あまり考えられないんです。社会情勢の大きな変化の中で、貴族や上層階級といった既得権を保持しようとする層が、持ち上げちゃうんです。使おうとしちゃうんです。(今回は、こういった特権階級層が、カリフラワートラストという、結託して野菜市場を独占する一団に例えられていました。)これ自体は、非難されるような動きだとは思いません。この方たちだって、生き残りのために必死で動いているだけですので、そりゃ当然の動きだよな、と思います。ヒンデンブルク大統領(本作では政治家・ダルフィート)は、収賄の弱みを握られ、ならず者集団と分かっていながら、アルトゥロ・ウィに権力移譲をしてしまいます。どこにでもとっちらかってる話ですよ。ただ、性質が悪いのが、このギャングたちというのが、エンターテイメント文化に精通した、パフォーマンス特化型の集団だという点。本作では、ジェームス・ブラウンのファンクミュージックでそれを表現していましたが、アイドルスターを担ぎ上げて、お祭り感をさんざん演出して来るんです。彼らが、殺人、恐喝、自作自演の暴動や不意打ちの裏切り…警察・司法権限を掌握の上、横暴の限りを尽くしていることは、誰の目にも明らかなんです。でも、ノリノリミュージック奏でながら、「ええじゃないか!!」ってやって来るんですよ。↑全く、良くないんですよ。最終的に訴えるのは、当然暴力ですし、この先にあるのが、何千万という人々を巻き込む第二次世界大戦であり、悪逆非道の代名詞とも言うべきホロコーストであることは、観客の誰しもが知っていることですから。今回の舞台は、演劇・エンターテイメントのプロたちが、自身たちの持つ強味を、本気でナチスのパフォーマンス部分に当て込んで、ナチス側に立って観客を巻き込もうとして来ていて、この「怖さ」の表現が本当に妥当だし、面白かったです。<舞台設定・役者様について>◆舞台・KAAT神奈川芸術劇場について今回訪れたKAAT神奈川芸術劇場は、前回「道」を鑑賞した日生劇場とかなり雰囲気が違いました。日生劇場はザ・古典!という重い雰囲気がありましたが、今回のKAAT神奈川芸術劇場は、オシャレで都会的な…スタイリッシュな劇場でした。今回の「アルトゥロ・ウィ」は、舞台セットや衣装、照明と、完全にこの舞台で上演するように構築されていました。客席が、赤と黒基調でオシャレに統一されているのですが、この客席の色に合わせて、ギャング団の衣装も赤と黒基調でばっちり決め込んで来ていました。※当然、この赤黒基調というモチーフは、ナチス・ドイツの国旗イメージも踏襲しています。ギャング団というモチーフとも合ってるし、それに加えて観客に「あなたたちの為のパフォーマンスだよ!」ってガンガン訴えて来てる感じがしました。徹していて、とても感動しました。こういった演劇作品は、「地方巡業をして欲しい!」という要望があるのも分かりますが、実際に鑑賞した身としては、「これだけ、『この舞台の為に』元から構成してある作品なので、やはりこの舞台でちゃんと観ないとダメなんだろうなぁ」と思いました。◆草彅剛:ギャング団のボス・アルトゥロ・ウィ(=アドルフ・ヒトラー)今まで鑑賞して来た草彅くんの作品の中で、個人的には一番はまり役だと感じました。この方を見ていて、とにかく感心するのが、「目の前のものへの集中の仕方」。本当に、目の前にあるものに全身全霊で向き合えるんです。…文脈を無視して!!!ここまでの流れを無視して、瞬間に集中して、自信満々の演説ができるんです。…普通、できないんですよ。コレ。ドラマ等のテレビ文化で育った方って、基本ここが特化していくんだとは思うんですけどね。細切れで、一瞬一瞬で切り替えて行かなければならないし、それでいて、突然振られた画面内で、輝かなきゃいけないという無茶ぶりなので。ただ、この「文脈無視」…特に今回の舞台のような、非道を尽くした上での正義パフォーマンスというのは、必ず良心の呵責を伴うはずなんです。深く考えず、ひたすら目の前の物事に集中するという姿勢が常に必要で、今回のこの役が出来るのは、SMAPでは草彅くんだけだな、と思います。この部分は、役者・草彅剛のウィークポイントでもあると思っていますが、今回の、この役柄への当て込みは「見事!!」の一言でした。あとは、やはりとにかく舞台上で一番に目を引く、アイドル性、スター性。この部分は、言わずもがなな説得力がありました。持ち上げられなれてる方にしか出来ないです。あの輝きは。◆松尾諭:ウィの右腕・エルネスト・ローマ(=エルンスト・レーム)ナチスで突撃隊という部隊を組織していた方をモチーフにしたキャラクターです。ナチス内でかなりの発言権を持っていましたが、ナチスが独裁政権を築いてすぐ、「長いナイフの夜」事件で粛清されています。この辺りは、私はあまり深入りして調べて行かなかったのですが、妹がしっかり頭に入れて来てくれていたので、幕間の時間とかに説明してもらえました。ありがたかった…!キャラクター像としては、同じく長いナイフの夜事件で粛清された、ナチス左派のグレゴール・シュトラッサーのモチーフとも集合していたのかな?と感じました。◆渡部豪太:ジュゼッペ・ジヴォラ(=ヨーゼフ・ゲッペルス)今回、ナチスについてざっと概要を見ていく中で、真っ先に目についたナチス幹部です。とにかく目立つ、自己演出過多な徹しすぎたキャラクター性…。ナチスの成り上がり時期より宣伝部門を統括し、選挙戦でその手腕を発揮。政権確立後は宣伝相として、かの有名なプロパガンダ政策を取り仕切っていた方だそうです。「プロパガンダの天才」とか肩書をよく目にしました。ラジオを国民に普及させるインフラ整備政策から、オリンピック総指揮、映画製作…その他ありとあらゆる対内・外のイメージ戦略を一手に担っていたとのことで…。そこに加えて、禁書政策等、悪名名高い政策も数多くあるわけですが…。リアルタイム時にも自ら前に出て、演説とかやりまくっちゃう方だったようで、本作「アルトゥロ・ウィ」や、チャップリンの「独裁者」にも、この方にあたるキャラクターがばっちり印象的に登場して来ます。本作においては、取り立てて宣伝相の活躍が描かれているわけではなかったのですが、やはり鑑賞者目線は「どれがゲッペルスなのかな?」という注目どころでもありますので、とにかく他にない雰囲気を纏った、渡部さんはとてもはまり役でした。渡部さんは、山下智久さん主演ドラマ「プロポーズ大作戦」で、ソクラテスと呼ばれる、印象的なサブキャラを演じられていました。物語を動かすわけではないのですが、一発で忘れられないインパクトを残します。本作においても、やたらと女とチャラチャラしていたり、足を引きずる演技動作を入れ込んだりと、観る人が観ればすぐに分かるようになっていました。発声もとても聞き取りやすかったです。◆栗野史浩:マヌエレ・ジーリ(=ヘルマン・ゲーリング)ナチスリアルタイム時の作品で、いずれもナチス幹部として大々的に描かれていたのが、上述のゲッペルスと、こちらのゲーリングという方でした。空軍総司令官という名目で語られているのかな?写真を見ると、受ける印象を大事にしたキャスティングになっているのだと感じましたが、後世に伝わるようなエピソード的に、ゲッペルスほどの極端なイメージがないので、本作においても、さほど取り立てて印象的には描かれていなかったな、という印象でした。ただ、実際にはナチスが政権を獲ったのち、プロイセン州の警察権限をこの方が掌握する等して、抵抗勢力を押さえつけていったという、ナチス独裁体制成立の立役者・党内随一の実力者かと思います。ちなみに、上述の2名のほかにも、実際には裏方で大暗躍していた幹部が当然居ます。ハインリヒ・ヒムラー等は、その最たるものかと思います。実際、本作で触れられた長いナイフの夜事件や、国会議事堂放火事件等は、ゲーリングの他、こういった登場人物が大いに絡んでいたのだと思いますが、リアルタイム時には表立って出てきていない幹部は、1940年前後に作成された本作やチャップリンの『独裁者』では描写されていません。◆古谷一行:老政治家・ドッグズバロー(=ヒンデンブルク大統領)「正義」を持った民衆の信頼も厚い政治家ですが、息子可愛さにトラストから受け取った格安株式(実際には格安の土地)と、その見返りに行ったトラストへの公共事業用貸付の件をギャング団に付け込まれ、ならず者たちと分かっていながら、彼らに権限移譲をしてしまいます。妹が、「ナチスの変遷を見ていく中で、ここで何故いきなり大統領が折れたのかがよく分からなかったんだけど、今回の劇を見て、見事にそこが説明されてて納得できた」と言っていました。これは、ドイツ国民のリアルタイム目線からしたら、戯曲にするほど、周知の事実というか、公然の出来事だったんだろうな、と思います。古谷一行さんは、舞台上でも飛びぬけて演技が達者で、話筋上決して良い役回りなわけではないのに、セリフの一言一言に重みと説得力がありました。どこかで観たことがある役者さまだな…と思っていましたが、1996年の大河ドラマ『秀吉』で、竹中半兵衛を演じられていた方だったんですね!なるほど、知ってるはずだ。◆ファンクミュージック:Osaka Monaurail公演中、ずっと舞台中央(後方)に座し、ギャング団たちの動きをすべてパフォーマンスショーに変換する魔法をかけ続けていました。この「熱狂」演出が、本舞台作品の核であり、またナチスという新興政治集団の、一番の強味だったのだと思います。本作鑑賞の前に、予習としてジェームス・ブラウンの2枚組ベストアルバムを購入し、聴いていきました。しかし、CDで聴くのと生演奏はやはり全然違いますね!特にベースやドラム…重低音の響いて来方が全然違って、とにかく空間芸術・生!の面白さ、恐ろしさを実体感することが出来ました。素晴らしかったです。◆観客:シカゴの隣町・シセロ市の八百屋たち(=オーストリアの民衆)本作では、ドイツをアメリカのシカゴに置き換えて話が展開されました。観客巻き込み型の作品だとは認識していたので、最初、自分たちもシカゴ民衆という想定なのかな?と思って鑑賞していました。ラストに向けた流れの中で、独裁政権を築いたアルトゥロ・ウィ一行が、隣町・シセロに侵略の手を伸ばしてきます。これは、1938年の隣国・オーストリア併合を表現しています。この隣国侵略までの流れも、とても興味深かった。最初、シセロ市にも手を伸ばしたいと考えていたのは、アルトゥロ・ウィ一行を担ぎ上げたトラスト(貴族・特権層)だったんです。で、シセロ市も、シカゴとの合併はまんざらではないというか。その流れに乗って、アルトゥロ・ウィ一行はやはり抵抗勢力を暴力で排除し、自身たちの独裁政権下に入れ込んで行ってしまいます。ラストシーンは、アルトゥロ・ウィがシセロ(=オーストリア)市民に向かって、大々的な演説を行うというシーンでした。つまりもともと、観客はシカゴ市民ではなくて、シセロ市民という想定だったんですね。シセロ(=オーストリア)市民は、ここまでのアルトゥロ・ウィ一行の非道の数々をちゃんとしっかり観て来ました。でも最後、この演説で、手をたたくでしょ?この熱狂的エンターテイメントショーを遮って、反論なんかできないでしょ?…殺されますもん。その感情と空気感を、体感してね!!!という作りでした。見事でした。アルトゥロ・ウィはラストの演説で、シセロ市民へ「我々への同意」を請い、また今後侵略していきたいアメリカ都市名を一気に列挙していくのですが、それと同時に、舞台上に降りてきたスクリーンに、実際にナチスドイツが侵略していったヨーロッパの国名が映し出されていきました。ラスト、声高に「ニューヨーーーク!!」と最終目標をウィが叫んで、星条旗がナチスの旗に塗り替えられるという…ここまでやるか!という攻撃的な演出で幕引きとなりました。◆締め長々と、もはや本演劇作品以外のこともつらつらと書いて来ましたが、製作側の意欲に恥じないよう、鑑賞側としても誠意を持って、出来る限りの事前準備をして、鑑賞に臨んだつもりです。とにかく、本当に本当に、衝撃的で刺激的な作品でした。現代日本で、またSMAPというスーパーメジャーネームを担ぎ上げて上演することに、とても意義のある作品だったと思います。感動しました!!!この作品を生で鑑賞することが出来て、本当に良かったです。演出の白井晃さんはじめ、企画制作主体、スタッフ様方に感謝。しかし…舞台作品って…イイもんだな…!!本当に、新しい地図でチケットが獲れなきゃ、舞台鑑賞しようなんて思ったことなかったんですが、実際に鑑賞すると、どの舞台も本当に興味深くて。これは…新しい世界ですよ。また、機会があればガンガン鑑賞して行きたいです。by姉、イラスト・妹
2020.02.09
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<SMAP楽曲についてーその50>音楽語りーその273↓♪Prologue、welp、10% by香取慎吾新しい地図での活動に入ってから、初めてCDメディアでの発売です!簡単にリアルタイム感想を!『20200101(ニワニワワイワイ)』香取慎吾ソロワークスとして、アルバムが発売されました。全曲、Youtube等で聴けるようになってます。→こちら。収録曲のうち、4楽曲は発売前の先行配信が行われていましたが、基本は、すべてこのアルバムワークスの為の新楽曲という認識でいいかと思います。新しい地図での活動が始まって以降、CMや番組用として、3人で唄う楽曲も何曲も配信されていますが、あくまで「グループとしての音楽活動ではない」を強調するように、必ず「稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾」名義になっていました。「『SMAP』以外のグループを、音楽で形作るつもりはないよ!」というアピールかな、と思っています。今回、香取慎吾ソロという形でアルバムが出てきましたが、25年に渡り、SMAPというグループが音楽でやってきたブランディング手法をありありと見て取ることが出来る作り方になっていたと思います。参加アーティストは、主に渋谷系というか…HIPHOP系?ストリート系?という、タワレコに行って新人物色をするような、「音楽好き」の方々…その辺りの方たちの受けの良いアーティスト様方を集めてあるようです。私は、あまりガッツリ聴いたことはないけど、名前はなんとなく知ってる…という印象の方々です。「大御所SMAPが、新鋭アーティストのびっくり起用!」というわけではなく、「コレ系(オシャレ・センスイイ系)が好きな方は是非!豪華だよ!」という90年代のSMAP音楽ワークスに近いパッケージかな、と思います。とにかく、「センス良いな!」「新しい雰囲気の曲で頑張ってるな!」って言って欲しい、SMAPファン、アイドルファンだけじゃない層にもチラ見して欲しい、そういうアルバムだと思います。アルバムのコンセプトとしては、「みんなでわいわい盛りあがろう!」というものを掲げているみたいですが、実際は、「香取慎吾のポートレート集」、もしくは「香取慎吾トリビュート」といった印象です。元々自身の色を持ったアーティストに、自由に「香取慎吾」の素描を描いてもらい、それを、本人&音楽スタッフ陣営で大真面目に演じ切る…しっかり作品として具現化する、というもの。で、自分たちで「こんな『香取慎吾』もオモシロいね!イイね!」って楽しむ感じ。この方は…「アイドル」が行きつき過ぎてて、本当に、商品として「香取慎吾」を超冷静に捉え、セルフプロデュース・セルフブランディングしてくるのが凄いんです。本人のエゴを感じさせないほどに、商品として自分と『香取慎吾』が切り分けられてるのが分かるので。以下、1曲毎の簡単感想!1. Prologue (feat.TeddyLoid&たなか)イントロがとても意外な、カラッ風な笛系の音で。音楽好きが聴いて、この出だしで思わず「イイじゃん」って言いたくなる感じです。アルバムの掴みとして素晴らしいです。2. Trapこの曲調・ノリは、SMAPには無理なことは分かってたはずだ…!という印象の楽曲。すごくカッコイイ楽曲なんですよ。「罠」というモチーフもとても面白いし。歌いきれてはいませんが、雰囲気はあります。DVD付にはこの楽曲のPVが収録されていましたが、児玉裕一監督の曲調を捉えた映像が素敵でした。3. Metropolis (feat.WONK)ザ・オシャレ!って楽曲です。WONKさんは、かなり独特な世界観を持ったアーティストさんなんでしょうね。香取慎吾本人歌唱部分も少なくて、インスト感すらある楽曲ですが;これが「香取慎吾のポートレート」だと思うと、面白いですね。4. welp (feat.須田景凪)私が個人的に思い描く「香取慎吾」像と一番合ってる楽曲だな、と思って聴きました。かったるいテンポと、感情が見え隠れするボーカルが、お気に入りの1曲です。5. I’m so tired (feat.氣志團)「SMAP騒動を経た香取慎吾」のイメージが、ポップに形になっているのかな?当アルバムの中では、かなりストレートなイメージの楽曲です。6. ビジネスはパーフェクト (feat.スチャダラパー)SMAP時代からの香取慎吾イメージを踏襲したような、明るい楽曲。ラップ調の歌詞↓が面白いです。焼き付きます。ヘイヨー ストレンジャー従順なカスタマー素直なユーザー裏切りたいエンターテイナー7. Neo (feat.yahyel)カッコイイ系!な楽曲。パッとこの曲だけ聴いても、「香取慎吾」を連想する方は少ない…というか、居ないと思います。でも実は、SMAP時代も個人曲なんかで、この曲調に近い楽曲は見られていたので、超生粋のSMAPファンの方には、懐かしいのかもしれません。8. 嫌気がさすほど愛してる (feat.KREVA)この曲単体では、個人的には好き好んで聴くような感じではないんですが;ラップ部分も、決して歌いきれているわけではないし;でも、アルバムの流れで聴いてくると、インパクトがあり、アクセントとしてとても活きる楽曲で、楽しく聴けてしまいます。オモシロいですね。9. OKAY (feat.SALU)緩急のオモシロい曲です。特に、「誰もがもがくEveryday」のところの、ラップ調から、ふわっと展開するところ!あそこが好きです。10. 10%(テンパーセント)消費税10%への増税が施工された2019年10月1日0:00に、事前告知なく配信された楽曲です。「10%への増税」という、庶民からするとげんなりするような事象を、皮肉も込めながら「ヤッベー女(やつ)来ちまった!」と、ハイテンションで楽しみ流すような、オモシロいコンセプトのキレた楽曲です。耳ざわりの完成度という点でも、この楽曲が本アルバムの中では一番高いと思います。11. Now & Forever (feat.SONPUB&向井太一)10%で弾けたテンションを、落ち着かせるような1曲です。控えめの曲調を崩さないように、すごく丁寧に歌っているのが分かります。12. FUTURE WORLD (feat.BiSH)ラストに、夜明けの情景を感じさせる、壮大で力強いバラードです。SMAP騒動~新しい地図立ち上げ~今に至るまでの、世間の思い抱く物語をしっかり受け止め、期待されている形にしている楽曲というイメージです。アルバムラストのこの曲から、1曲目の♪Prologueへの繋ぎも完璧で、気づくと、ずっとアルバムがぐるぐる再生されてる状態になります。今回のソロワークスに関しては、最初情報が解禁されたときに、ガッツリ音楽ワークスが来て嬉しいのと同時に、「また、意外なとこが来たな…!」と思っていました。慎吾くんのボーカルは、全然苦手なわけではないのですが、ソロで、十数曲聴き続けるのは…キツイかもしれない!、という心配もありました。新しい地図開始後の映画楽曲・♪新しい詩は、ソロ歌唱でしたが、何度も繰り返し聴いてしまう聴き心地の良さでしたが…今回のアルバムは、先行配信の楽曲を聴く限り、私があまり好んで聴く曲調でも無さげだし…私は、もうちょっと60~70年代のオールディーモチーフだったり、ジャズ基調の方が好きかな…テンション上がるかな…と。しかし、何が驚いたって、アルバムが届いてから、私が、リピートしまくってることです。ものすっごく聴きやすいんです。アルバムの流れ…緩急や、感情の逃がし方、掴ませ方も上手なんですよ…。なんか、どうも私は、私が思っているよりこのアルバムがとても気に入ってるようです。あまり上手く感想が書けませんでしたが。Youtube以外のいろんなところでも聴けるようになってるみたいなので、興味のある方は、是非。by姉
2020.01.03
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<SMAP楽曲についてーその49>音楽語りーその272↓♪Top Of The World bySmap<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連★2014年3月31日 『笑っていいとも!(フジテレビ)』放送終了★2014年6月 フジテレビ内で大幅な人事異動※音楽番組をメインに担当していた、きくちプロデューサーも異動。 同Pの担当していたKinkikidsの番組・『堂本兄弟』も9/28でレギュラー放送終了。53・2014年7月16日 Top Of The World/Amazing Discovery★2014年7月26日-27日 『SMAP×FNS27時間テレビ(フジテレビ)』放送ようこそ!「平成エンタメ界・TOP OF TOPたちの希望と絶望」が入り乱れた、感情の魔窟へ!!前回の記事でも少し書いたのですが、ここからのワークスは、本当に凄いです。壮絶です。めっっちゃくちゃ苦しいです。2016年1月に、SMAP解散報道が出てから、マスコミが「一体何があったんだ!?」みたいに騒ぎ立てていましたが、(一番よく知ってるくせに…)2014年からのSMAP音楽ワークスを聴いていれば、何も分からないことはない。全部、楽曲になってます。SMAPが何をしようとしているのか、そして何が起こっているか…。もちろん、固有名詞を用いて詳しく説明しているわけではないですよ。ただ、その時期のSMAPの状態とか、テンションとかを全部色を付けて、楽曲やPV、ライブコンテンツという形にしているんです。こんな唯一無二のコンテンツ、エンタメ&音楽好きなら、鑑賞しないと損です!♪Top Of The World作詞:いしわたり淳治、作曲:MIYAVI、編曲:CMJK『独立するぞぉぉぉおおおおおお!!!』って曲です。最初聴いたとき、不思議な感覚になったのですが、この楽曲、7拍子というなかなかない拍子をとっています。サビでは、「Oh Oh Oh Oh」という掛け声に合わせて、SMAP全員が拳を突き上げる振りになっています。年表を参照していただくと一目瞭然なのですが、この2014年に、ここまでの約20年間に渡り、SMAPがTV方面での活動母体・基盤としていたフジテレビが、完全におかしくなってます。ほぼ、内部崩壊状態。3月に、SMAPメンバーの3人が、20年に渡りレギュラー出演していた『笑っていいとも!』が終了。また6月の、報道上では社内の2/3の人々に及んだとされる大人事異動が敢行され、おそらくですが、それまでジャニーズ内でもSMAP陣営と付き合いの深かったプロデューサー陣が大量左遷される状況に陥っています。ちょっと脱線しますが、この時のきくちプロデューサー左遷の余波で、堂本剛さんファンの私たちの母親が、前身番組『LOVE LOVE愛してる』の時代より、15年以上…18年?に渡り毎週とても楽しみにしていた番組・『新堂本兄弟』が2014年9月をもってレギュラー放送終了となっています。この事案に関しては、我が家に直接悪影響がありましたので、個人的にとても心象が悪く、まぁ…簡単に言うと、とても恨んでいます。全然マスコミ事情に詳しくない一般人の、ふわっとした認識ですが、このフジテレビ瓦解に関しては…ジャニーズ内部の云々が主体と言うよりは、政治圧力・情報統制の力に、ジャニーズ内部の権力争いが乗っかって来た…って言った方が近しい出来事なのかなぁ…??という気はします。この辺は、詳しいことは分かりませんが。とにかく、このタイミングで、SMAP陣営は「独立劇」の火ぶたを切りました。おそらく、2011年、2012年の段階で、「もう無理だ」という判断をし、2013年内には、本格的に独立に向けた動きを活発化させてたんじゃないでしょうか。それを、2014年7月の段階で、対外的にはっきりと「独立するぞぉぉぉおおお!」って出して来た。そのテーマソングが、この♪Top Of The Worldだ、と私は認識しています。世界最高の始まりさ ここからは未体験ゾーン常識を開放せよ Here We Go狭い世界で 軋んでいたMy Heart未来のない 時代をBreak Out世界最高の高鳴りを 奇跡のような瞬間を未来はこのドアの向こう さあ Here We Go↑全部、歌詞になってますよ・・・。この楽曲は、プロモも凄いです。人形ちっくで無機質な笑みを浮かべた古典的サーカス風の人々が集まるダンスホールに、SMAPが乗り込んで行き、淡白な嘲笑の中でめっちゃアイドルちっくな踊りと歌を披露する、というもの。一般人からしたら、「芸能界のTOP OF TOP」だと思ってたSMAPが、「芸能界の中で、自分たちの『独立』の意志表明」を表現しようとすると、こうなるのか…!衝撃です。2016年以降のSMAP騒動時に観ていた『芸能界』が、2年前にそのまんま映像にして、「予告編」みたいに出してあった感じです。すげぇな…。中居くんの表情が…中居くんのドスの効いた表情が凄い…。このシングル楽曲を引っ提げ、2014年7月にはSMAPをメインパーソナリティーとした27時間テレビが放映されました。これは、SMAP陣営から提案した、「フジテレビでの最後の祭典」だったんじゃないかな、と思います。またの名を、『お葬式』。番組は、グランドオープニング・『生前葬』コーナーから始まり、謎の解散ドラマ『俺たちに明日はある』が織り込まれていたようです。この先、想定される事態を、先んじて「エンタメとして」提示してたんですね。本当に恐ろしい集団ですね。♪Top Of The World…この楽曲は、本当に是非…!現代日本を生きているのであれば、是非鑑賞してみていただきたい…!芸能界の動向をチラ見してるだけで、安い大河ドラマや映画観るよりよっぽど、「現代日本」という時代を体感できる『大河ドラマ』が楽しめますよ…!♪Amazing Discovery作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカカワイイ楽曲です。サウンドもですし、PVも。シルクハットの男性ダンサーと、大きな白い帽子の女性ダンサーが本当にカワイイんですよ。ユニバーサルスタジオジャパンのテーマソングなんですね。「素晴らしい、びっくりするような発見」…を夢見て、自身を奮い立たせているような内容の楽曲です。すごくカワイイ感じで、エンタメ・アイドル全開な感じで出してるんですけど、かみ砕くと、かなり♪Top Of The Worldと同じようなことを唄っているような気がします。『Amazing』は、♪Amazing graceと引っ掛けてあるのかな…?元奴隷商人の牧師が作った、奴隷解放を象徴する楽曲。…いや、これは考え過ぎだな。続く!by姉
2019.12.15
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<SMAP楽曲についてーその48>音楽語りーその270↓♪シャレオツ、ハロー、Yes we are bySmap<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連51・2013年12月18日 シャレオツ/ハロー52・2014年4月9日 Yes we are/ココカラこの辺は名曲だらけです。このシングル構成も、私は激推しします!オモシロい!!♪シャレオツ作詞 大竹創作、作曲・編曲 Jeff Miyahara、blackSHEEP草なぎ君主演のドラマ『独身貴族』のテーマソングだそうで。独身の寂しさを、優雅で調子よく「シャレオツ」「オサレ」と言い張る中年のオッサンの強がりソング。この楽曲は、コンテンツを時系列で聴いていると、ここで明確に、「さぁ、40代だ!!」と制作側が意識を切り替えているのを感じます。この時点で、中居くんとキムタクが41になったとこか。SMAPコンテンツの何が凄いって、ここが凄いんです。状況が変わったら、ちゃんと方向性を持って、コンテンツを変えて来るんです。よく、「〇〇さんがジャニーズ退所」ってことになると、「30後半…40過ぎたら、アイドルは無理だよね。自由にさせてあげなよ」的なコメントを目にしますが、私は、そんなこと一切思っていません。40過ぎようが、50過ぎようが、60過ぎたって、アイドルやアイドルグループは出来ます。40代、50代、60代の男性グループ像として、憧れと愛着を持って観てもらえる形を、どう作っていくか、という話ですから。40代、50代、60代の魅力を、きちんと落とし込んだコンテンツが出せるかどうか、それをきちんと表現して、受け手に伝えていけるかどうか、だけの話です。私は、SMAPが解散に至った原因に、「40代になってアイドルやるのが無理になった」があるとは微塵も思っていませんし、事実、SMAPはちゃんと40代アイドル像を形作ろうと、きちんと楽曲コンテンツや出演するドラマコンテンツを変えて来ていました。それまでだってちゃんと、20代前半で、バブル以前のようなアイドル運営が難しいと判断したら、大人・一般層に振り向いてもらうために、生意気で尖ったコンテンツをあえて出して来ていましたし、30代が迫ってきたら、「カッコイイ兄ちゃん」像だけでない、セルフで凝った映画級PVとか作って、重厚な映像コンテンツへの出演を誘い受けしていました。安定の30代は、「国民的」を意識し、あらゆる方面の目線に配慮した楽曲を提供して来ていましたし、そこからの40代。「生活感やラフさ、とっつき易さ」の洗練から、ハイブランドを纏ったセレブ感・・・言ってしまうと「とっつきにくさ」への転換というか。「カッコイイおじさんたち」像の構築ですね。ここの転換は、実際に出来ていたと思います。楽曲感想でもなんでもなくなりましたが、とにかく!♪シャレオツは、歌詞の面白さや、サウンドの質、調子の良さもさることながら、「SMAPコンテンツのここが凄い!」というのが詰まった楽曲だと思ってます!♪ハロー作詞作曲 尾崎世界観、編曲 藤谷一郎ベスト盤やアルバムへの収録はありませんでしたが、SMAP後期楽曲群の中でも、取り立てて語りたくなる名曲だと思います。まさかのハローキティ×SMAPコラボ楽曲ということで、PVでは、5人が衝撃的なキティちゃん白スーツを着て、しっくり歌いあげています。このキティちゃん白スーツを見事に着こなす稲垣吾郎さんは、天才だと思います。楽曲の内容は、(考えようによっては、いろんな関係性で考えることもできますが、)基本的には、父親が娘への想いを唄っている内容だと思います。これからどんな事が君を待っているんだろうねいつでも君が決めた事をただ信じられますように↑ここのくだりが、本当に素敵な言い回しだと思います!SMAP楽曲で、家族愛的なものを唄っている中では、♪らいおんハートのいつかもし子どもが生まれたら 世界で2番目に好きだと話そうと並んで、すごく好きな言い回しです。この曲はですね…メンバー個々の表情がすごくイイんですが、中でもキムタク、すごくイイですよ。やっぱり、すごく伝わって来ます。しかし、「独り身の自由、オサレ!」とか言ってる楽曲と、娘への愛情をひしひしと歌い上げる楽曲が並んでるの、本当に面白いというか、抜かりないというか;こうやって、動くにしてもいろんな目線をカバーできるように動いてたんだな…これがSMAP実働部隊の動き方か…とひしひしと…うん。勉強になります。(何の為の勉強か分からないけど)地味目なシングルなのかな?どちらの曲も、アルバム収録はされていません…が、この2楽曲は、もっと評価されるべきだと思ってるんだけどな。♪Yes we are作詞作曲 さかいゆう、編曲 森俊之さかいゆうさん登場!さかいゆうさんは、SMAP楽曲漁りを始める前から、CDアルバムを持っていました。TVアニメ『のだめカンタービレ』のOP楽曲・♪まなざし☆デイドリームを担当されていて、その楽曲が気に入っていたもので。さかいゆうさんのワークスの集約モチーフとして、今楽曲のメインテーマである「Yes」があるのかな?♪まなざし☆デイドリームの曲中でも、掛け声として出て来ていましたし、何より、さかいゆうさんのメジャー1stアルバム名自体が『Yes!!』です。この楽曲は、とにかくボーカルが抜群にイイです!SMAPは、歌下手歌下手と言われ続けていますし、実際に私も「歌が上手い」という言い方は絶対にしませんが、とにかく、表現力があります。俳優揃いの、表現モンスター集団です。この部分を取り上げて、「歌が上手い」と言うのであれば、ものすごく「歌が上手い」と思っています。あとはもうとにかく、誰が聴いても内容が伝わるように、歌詞をかみ砕いて落とし込む力…でしょうか。元々の楽曲の良さあってこそではあるのですが、それにしても歌詞の持つパワーを、これほど落とし込んで来るボーカルというのは、他にないなぁ…と思って聴いています。こういったバラード系は、特に中居くんと吾郎くんですね。この曲調の、この2人のボーカルは本当に…イイですよ。♪ココカラ作詞作曲 和田唱、編曲 CHOKKAKU可愛らしい楽曲です。三井不動産・日本橋プロジェクトテーマソング…?いまいち内容は分かりませんが;真性のエンタメ楽曲としては、SMAP名義での「最後のエンタメ楽曲」だったかな…と思います。また後に語りますが、この先の楽曲群は、もはや何か違う…。現実の壮絶な闘いが延々と形になっている、何か違う次元のシロモノになりますので…。この♪ココカラは、CHOKKAKUさんの乾いた、でも優しい日差しのあるサウンドが印象的だな、と思います。あとは、プロモ!春色なスーツを着て5人が踊る爽やかなPVなのですが、楽器演奏と指揮者イメージが軽く挿入された振付がとにかくセンス良くて!このプロモは、妹がすごく気に入ってます。ふぅ…もう3年…4年…?近くだらだらと書き続けているSMAP楽曲語りですが、この先、いよいよ佳境です。むしろ、この先の楽曲について語りたいがために、かなりだらつきながらですが、途中で投げ出さずにここまで地道に語って来たんだと言っても過言ではありません。新しい地図も音楽面の動きが活発化(ソロアルバム発売等)して来て、嬉しい反面、焦っているので…とにかく、SMAP名義楽曲のラストまでたどり着くぞ…!by姉
2019.11.09
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おはようございます。<SMAP楽曲についてーその47>音楽語りーその269↓♪Mistake!、Joy!! bySmap<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連49・2013年2月27日 Mistake!/Battery50・2013年6月5日 Joy!!2013年は、2012年から引き続き、非常に音楽展開が活発ですね。シングル4連弾です。ここからのワークスは、本当に刺激的なものばかりで、すごく語りがいがあると思ってます。やはり・・・2012年に「独立」をチラつかせた、それ以降のコンテンツは、面白いことやろう、という意欲の毒々しさが違いますね。このシングル構成は面白い!♪Mistake!作詞:いしわたり淳治、作曲:HIKARI、編曲:CMJKSMAP楽曲の、概念の作り方の面白さを言い表すのに、アルバム「SAMPLE BANG!」と並んで、真っ先に挙げたくなる作品だと思います。歌詞の内容的には、いわゆる男女間の倦怠期を、男性目線で歌っている楽曲です。慣れ切って冷えていく女性の態度を、「違う」「間違い探し」「迷宮」という言い方で表現し、そこに対する自身の淋しさや焦りを、割と熱く歌っています。これは、ファンに向けたメッセージでもあるのかな…?と。「関係が少し変わって来てるよね…(テンション少し落ちてるよね)」的な。長く続く主体にとっては、当然の悩みだと思いますが、割と言いにくい部分ではあります。それがしっかりと楽曲になっているのが、まず面白い。作詞のいしわたり淳治さんは、Superflyの♪愛を込めて花束をでも作詞を担当されており、作詞ワークスを見に行ったら、アイドルも兼ねた女性シンガー様への提供が大半を占めていました。意識的に、楽曲漁りをしていきたいですね。この楽曲ですが、PVが今までと全然違って。タキシードとか着て、真っ赤な薔薇を背負ってガッツリ踊っちゃったりしていて、まるでジャニーズのような映像なんです。私の中のSMAPというのは、昔から割と「ラフさを売る」というか、「自然さ、とっつき易さ」を、いかに精巧に作り上げていくかに注力している印象でしたので、真っ赤な薔薇を背負う…この不自然さが、とても意外だと感じるんです。これはおそらく…事務所独立に向けた動きが始まる段階で、「ジャニーズやりたくなったのかな」、と私は受け取っています。わざわざ、鳥かごモチーフを提示して、そこで5人並んで「ジャニーズっぽいこと」をやってるんですよ。で、最終的に、SMAPにこれは、すごく似合わない。もちろん、様になっていないわけではないんですが、なんか違和感。最初から言ってるだろう、「あえてやった『Mistake!』だと」。・・・ていうコンテンツなのかな、と受け取っています。ファンの目線も凄く意識してると思います。「らしくないことをやる」っていうのが、惰性に向けて仕掛けたスパイスだと思います。♪Battery作詞:Jeff Miyahara / 作曲・編曲:Jeff Miyahara・blackSHEEP、Sound Produced by Jeff Miyahara♪Mistake!からの繋ぎで、この楽曲というのが、なんとも面白いですね。今までのシングルにない、全英歌詞で、サウンドがかなりサイバー調の楽曲です。ユニバーサルスタジオジャパンとのコラボで、ジェットコースターのBGM用の楽曲のようです。この楽曲は、独立騒動が深刻化し、さらにSMAP運営体制の崩壊が露呈する2016年頭まで、要所要所で、かなり大事に歌われていた楽曲だったと記憶しています。歌詞の全部は聞き取れませんが、唯一はっきり聞こえるのが、こちら。↓Your love's like a BATTERY!(主にファンに向けて)、充電させてくれ…!充電させてくれ…!ハイテンション…!ハイテンション…!という意味合いで、この楽曲を選んでいたんだと思いますよ。♪Joy!!作詞作曲・津野米咲、編曲・菅野よう子記念すべき、シングル50枚目の楽曲は、「SMAPとは?」という質問に、そのままそっくり回答として渡すことが出来るような、ザ・SMAPな楽曲です。作詞・曲の津野米咲さんは、2012年にメジャーデビューしたばかりのバンド・赤い風船の方だそうで、この楽曲の起用は、本当に大抜擢だったようです。(91年生まれの現在28歳か…本当にこの時、20か21かくらいだな…。すごいな…。)この楽曲を聞いて、母が「赤い風船」をチェックしいてた記憶があります。♪Joy!!は、何度聴いても、1曲としてのまとまり・安定感が凄まじく、「いや、これは天才にしても若い方が作るのはおかしい」と思い、wikiで津野米咲さんについて調べてみたら、祖父・父 共に作曲家で、祖母は宝塚出身で、家族全員楽器弾く…みたいな超音楽一家育ちで、幼少期より洋楽からクラシックからジャズ・フュージョンから新旧アイドルソングから、あらゆる音楽を聴きまくってた「自称・音楽オタク」…という記載がありました。すごく納得しました。韻を踏んだ、砕けた散文で、仕事に翻弄され気の滅入る日常を歌ったところからの、「Joy!!」への転換の力強さというか、マジックは、「さすが、何でもエンタメに昇華する『SMAPコンテンツ』」と感じます。編曲の軽さは、♪がんばりましょう を意識してるのかな・・・?こちらの楽曲は、PVも素晴らしくって…。吹き抜けの大きな建物内で、SMAPが踊り出すと、周囲の何百人という方たちもつられて踊り出す、という作りなのですが、圧巻の「国民的」オーラです。短時間で「SMAPが見たい!」と思った時には、迷わずコレ!というPVです。♪掌の世界作詞・作曲 TK、編曲 CMJKカップリング曲です。音で聴く限り、「疾走感がいいよね」以外に、特に言及したいことはないのですが、こちらもPVの出来がとても良くて。それが言いたい。カップリング曲の為、「Clip!Smap!」等のPV集に収録されていないのですが、それが勿体ないくらい、他にない絵面でいい出来なんです。曲調とも合ってるのに意外性もあるし、座ってるだけなのに、疾走感を感じる映像編集技術ブラボーだし、座ってるだけだからこそ、1人1人の表情もしっかり観れるし。中居くんの表情が、この辺りから明らかにドスが効いてて怖いんですよね…。うん。こちらのPVの入ったDVD付きシングルを入手しなければたどり着けない映像ですが、本当にいい出来ですので、興味があれば是非!私も事あるごとに見直すほど、お気に入り映像です。続く!by姉
2019.10.22
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昨日、妹と二人で観てきました。『台風家族』(2019年、市井昌秀監督、キノフィルムズ)栃木。葬儀場を営むとある老夫婦が、銀行強盗を働き、現金2000万円を持って、霊柩車で逃走。行方不明となった。この事件より10年。夫婦の4人の子供たちは、両親の死亡を届け、仮の葬式を執り行うことに。その真の目的は、主に実家土地を売った際の財産分与の話合だった。胡散臭いお坊さんによって、粛々と進む葬儀。しかし、兄弟それぞれの思惑や人間関係が絡み、事態は突拍子もない方向へ二転三転していき…。予告編→ こちら2019年に入り、2月に公開された稲垣吾郎主演『半世界』、7月公開の香取慎吾主演『凪待ち』、そして今回の9月公開、草彅剛主演『台風家族』。全て、新しい地図×キノフィルムズの映画作品です。それぞれ著名な監督様がメガホンをとった作品だそうで、この3作は、3連作と言っていい作りかと思います。私は「飯島3部作」と勝手に読んでいましたが、昨日観た『台風家族』の鑑賞で、全てを映画館で鑑賞できました!3作とも、本当にとても面白かったです!2017年秋の『新しい地図』立ち上げより、ほとんど間を置かず、それぞれ企画が進行し、2018年内に撮影・編集していた映画のようです。私は、映画…特に実写邦画等、映画館で見慣れている方ではないので、監督様のお名前も、全くピンと来ないのですが、このタイミングで、SMAP主体と一緒に映画作品作ってやろう!なんて考える野心に溢れた監督様たちですので、きっとどこか尖った作品が観れるのだろう、と期待していたのですが、その期待に十二分に応えてくれる作品ばかりでした。個人的には、一番話回しの要素が好みだったのが、『半世界』。下っ腹に溜まった感動がなかなか身体から出て行かなくて、個人的には一番ヤバいやつでした…。名作として他の方にお勧めするなら、間違いなく『凪待ち』。これは、様々なシーンのパワーや、映画ならではの題材や話回しに唸りました。そして、一番エンタメ性に富み、サービス精神満載だったのが『台風家族』でした。*以下、現在公開中の映画『台風家族』のネタバレを含む感想です。未鑑賞の方はお気を付けください!*妹とも『台風家族』の感想を話し合ったのですが、「情報の画面への落とし込み方の面白さ・上手さ」が光っていた!とのこと。これは私も思いましたが、特にオープニングにおける要素出し。大事で重く受け止めて欲しい要素からとても上手に画面上に登場するのですが、いちいちユーモアに溢れた出て来方というか。実際にはまずありえないような描き文字等(壁の落書きや家訓の掲示)も駆使し、大事な観点を明確に鑑賞者に落とし込もうとして来る…このサービス精神が、映画のような、濃厚な映像作品を求める鑑賞者たちには心地いいのではないかと思います。主要登場人物が非常に多く、ただ、その各人の考え方や、実際の立ち振る舞いのギャップまで、愛おしい目線を持って、鑑賞者に落としていかなければ成立しない物語なので。それこそ鑑賞者たちが、画面上に居るどうしようもない登場人物たちを、自身の身内のような感覚を抱いて鑑賞してくれるように作っていかなければならないので。本当に鑑賞に必須な情報量・エピソードが多かったのですが、現実とエンタメ作品としての割り切りがとても上手で、その上で観て欲しいものを、鑑賞者が気にして観たくなるように映像に収めてありました。各役者様の演技、存在感も素晴らしかったです。人間のダメな部分、嫌な部分をカメラの前で曝け出していくのが役者の仕事とはいえ、本当に各々、自然とダメな感じが醸し出されていまして…。草彅剛演じる、元売れない役者の長男・鈴木小鉄。妻子があるものの、どの仕事も長続きせず…しかしとにかく金にガメつい。一見渋くて真面目そうなのに、少し観てると底の浅さがすぐに見えて来る…若い子にも軽率に馬鹿にされそうな中年男性像…でも憎めない感じ!が見事でした。すごく合ってた。娘のユズキちゃんとのやり取りも面白かったです。新井浩文さん演じる、次男の京介。青年実業家で、抜きん出た「出来るオーラ」と、特に長男との対比が良かったです。この長男・次男では、そりゃいろいろと距離感やお互いへの刺激があるでしょうね…と。新井浩文さんに関しては、事件の影響でこの映画自体が公開延期…更にはお蔵入りになりかけていた経緯もあり、外部に出すポスターやクレジットからは名前は外しての公開となっています。ただ、作中はほぼずーっと登場しており、エンドロールではセカンドクレジット。ほぼ準主役という立ち位置です。演技も役回りも、とても良かったです。MEGUMIさん演じる、長女・麗奈。演技が上手な方なのはどこかで拝見して存じていましたが、キャラクターにも非常にマッチしていて、想像をはるかに超えた演技でとても良かったです。エロシーンまでガッツリありまして、兄弟の下2人(長女と三男)が居ると居ないとで作品のコント感というか…空気感が変わってしまうような役どころでした。中村倫也さん演じる、三男・千尋。最初、葬式には顔を出さず、途中から登場して話と作品の空気感を大きく転換させる役回りでした。他兄弟より、少し年齢の離れている男児ということで、甘やかされて育っていますが、家族の中核の話に入っていけないもどかしさも抱えており、末っ子という立ち位置の良し悪しがいっぱい詰まったキャラクターでした。主役兄弟たち以外の、他の役者様たちも全員、キャスティング・演技ともに落ち度なく素晴らしかったです。小鉄の奥さん・小野真千子さん。草彅くんとは、新しい地図立ち上げ時の企画映画『クソ野郎と美しき世界』でも夫婦役を演じられており、しっくり観れる部分と、前作とキャラクターが全然違って(前回は無学なヤンキー風、今回は上品で大人しい感じ)、驚く部分とがありました。どうしようもないとこもある旦那を「あの人面白い!」と言い切れる、ステキな奥さんでした。今回、新しい地図3人が主演の映画はどれも、奥さん(もしくは内縁の姉女房)が、旦那をこよなく愛する、可愛らしい奥様ばかりでした。小鉄の娘・ユズキ役の甲田まひるさん。本当に、草彅くんとも小野真千子さんとも顔が似ていまして…この3人の「親子」の説得力が半端ありませんでした。よくこんな子を見つけて来るよな…。役回りで必要な印象もしっかり伝わってくる、素晴らしいキャスティングでした。10年前に銀行強盗を犯し逃走している、父親・一鉄役の藤竜也さん。「人様に迷惑かけるな」を家訓として掲げていた頑固者。今作は、彼の10年前の状況や行動を推測していくミステリーでもありました。迫力のある演技で、回想シーンに出て来る彼の一挙一動を追いかけてしまいました。映画前半の8割くらい?の尺が、廃業した葬儀屋と住宅が合体した古民家のシーンで構成され、さながら舞台作品を観ているようでしたが、後半、台風の襲来と共に一気に野外に出て行き、真夜中に嵐の中を駆け抜ける怒涛の展開でした。鑑賞者の誰もがしたくなる物理的・展開的なツッコミを、上手くかわしているわけではなく・・・作中の台風と一緒に、直撃を食らっていくというか。それを食らいながら、あえて嵐の中のハイテンションでその中を突っ切っていく感じ。「めちゃくちゃな映画」というインパクトが大きく残ったのも、それがしっくり当てはまっていると感じたのも、この“台風”というモチーフから来ているものだと思います。実際は社会問題性を孕んだ、非常に重く、全く笑えない要素がいっぱい出て来てるのに、それをどうしようもなく滑稽に…軽いわけじゃないんですが、受け流すパワーというか…なんか、身内に起こった不幸とか、笑えない身内の大事って、実際はこうやって咀嚼していくのかもな…と、逆に妙な現実味を感じて観たり。10年という時間が経っているのが大きいし、家族の構成員全員が、皆自分らしく動いて今がある…という、誰も可哀想な描かれ方をしていなかったのも勿論あっての上ですが。えっと…自分で感想書いてて、「あ、私これ、この映画まだ全然咀嚼できてないな」と思いました;上手く感想は書けませんでしたが、とにかくいろいろ感じるところのある、インパクトのある映画作品でした!また観て、一体何がいいと思ったのか、自分の中で咀嚼していけたらいいなと思います。繰り返しになりますが、2019年公開、新しい地図3人主演の映画…どれもそれぞれの面白味がぎゅっと詰まり、尖った部分も持った見応えのある作品ばかりでした。どの作品からも、「イイもの作ってるんだぞ!」という出し手側の並々ならぬ意欲を感じることが出来ました。大満足でした。これからも、新しい地図×キノフィルムズで、是非とも見応えのある映画作品を、意欲的に作って行っていただけたら…!と思います。質のいい企画・脚本、キャスティングに興味のある方は、是非。この3連作は、監督様や役者さまの見比べにもなりますし、本当におススメです!by姉
2019.09.16
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舞台鑑賞感想!『君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~』(2019.8.30-9.23、日本青年館ホール、稲垣吾郎・安寿ミラ・北村岳子・中島亜梨沙)夏のある1日…海の見える国道沿いの、ホテル3室を併設した、古びた食堂『ダイナー』に、一人の男がやって来た。一途なのかチャラいのか…10年前に別れた恋人を待たせて欲しい、という彼と、店の女主人、そして客として謎めいた美女2人も登場し、4人は一夜の宴を開催することに…。予告映像 →こちら。*以下、公開中の演劇作品の内容に触れる感想です。これから鑑賞予定の方はお気をつけください!*昨年の夏に、京都で公演されていたミュージカル作品の再演です。昨夏は、この公演が行われていた最中に、丁度家族で京都旅行をしておりまして、それがまた劇場の真横のホテルに宿泊していたのですが、チケットの用意もできていなかったので、「いいな~、観たいな~」と思いながらも横を通り過ぎてました。音楽を担当されていた佐山雅弘さんが昨年11月に他界され、今回、その追悼の意も込めて、東京で再演の運びとなったようです。わぁ…!再演!今度は是非行きたい!と思い、いそいそと新しい地図ファンクラブ会員枠でチケットを申し込み。今回は私一人でしたが、昨日、日本青年館ホールへ行ってきました。新しい地図関連では、昨年・12月に鑑賞した草なぎ剛主演『音楽劇・道』に続き、2度目の舞台鑑賞です。無論、舞台の設定や、全体の緩急、舞台上の仕掛け…舞台演出というんですか?ここの作り込みという点については、有名な監督さまを迎えてストイックに作り込んであった『道』の方が、断然面白かったです。あの舞台作品は、そこが一番の魅せ場だったので。ただ、『君の輝く夜に』は、とにかく舞台上の方たち一人ひとりのパワーというか。舞台中央で生バンドの演奏が奏でられる威圧感もすごかったのですが、それをバックに、約2時間強ぶっ通しの舞台をたった4人で回す、役者さん一人ひとりの存在感が凄かったです。2時間強の舞台を、半分以上の尺…?は言い過ぎかもしれませんが、本当にずっと歌って踊ってるんですよ。たった4人で。<脚本・キャスティング>脚本は当然あるのですが、キャスティングを受け、各役者様のキャラクタ―に充て振りをしているような脚本になっていました。舞台が成熟していく中で、アドリブ的に入ってきたんだろうな…と感じるセリフなんかも混じっていて、キャストの演技はもちろん「舞台演技」ではありますが、各キャラクターとしては役者さんの自然な部分を大事に切り取り、強調したものになっていたと思います。どのキャラクターも、謎の部分を持ちつつ…ですが、登場した瞬間にすっと頭に収まって来ました。<音楽>舞台中央に豪華生バンド!開演前から、ジャズ調のBGMを生で奏でる大サービス!ふわっとした抑え目の演奏2曲に続き、いよいよ劇が始まるよ~!のところで、新しい地図の楽曲・♪星のファンファーレ(インストルメンタル)が来たところではすごくテンションが上がりました!劇部分では、壁を模したスクリーンが降りて来て、バンドは視覚的にその存在を隠していましたが、BGMや効果音は基本生音です(豪華!)。音楽に関しては、ジャズ調の楽曲やインストが基本ではあったのですが、それよりも観ている方が楽しければいいや!という、「ポップ」という考え方が基本にあるような作りになっていました。劇中でセリフのように、♪いつか王子様が が挿入されて来たり、場面転換部分で♪ラプソディー・イン・ブルーが使われていたり。演劇部分が、劇中の前半&後半にあり、その間に『SHOE TIME』という、ひたすら踊って歌うだけのターンがありました。そこでも4人の役者さんたちでこぞってMichel Polnareffの♪愛しのシェリーや、ABBAの♪Dancing Queenという超有名ポップナンバーをキャッチーな振り付けで歌い踊っていて。出し手側の自己満足的な統一感とかではなくて、お客さんが喜んで手拍子してくれればいいや、という考え方なんだな、と思いました。演奏は、落ち度のない高級品質でしたが、私は特に、中央に座していたヴァイオリンの方の…情緒豊かな旋律が素敵だな~、と思って聴いていました。私の席から、一番見えやすかった、というのもありますが。<役者さんについて・稲垣吾郎>実は今回、私の座席が…まぁ、言ってしまうと最前列というかなんと言うか…端の方でしたが…いわゆる『神席』と言われる席だったんだと思います。数メ―トルの目先で役者さんたちが思いっきり歌って踊っていて。まぁ、当然…稲垣吾郎さんも数メートル先で歌いまくっていまして、なんか…こんな中途半端なファンが、こんな席で観ててすみません、って感じでした。とにかく、美女3人に囲まれて並んで、違和感なく溶け込めるビジュアルの45歳(男性)って、凄いなと;ハーレムにもあまり見えないんですよ。溶け込んでて;セリフ、立ち振る舞い、歌、踊り…と、とても安定感がありました。特に歌に関しては、周りがガッツリミュージカル女優さんたちの中で、技量的にかなり浮くんじゃないか…と観る前は若干思ったりしてたんですが、全然そんなことなかったです。今回の作品、女性たちの方がわりとどうしようもない(借金だらけだったり、大酒飲みだったり)設定を持っていて、それを吾郎くん演じる主役の男性が、「素敵だ!」って持ち上げていくような作りになっていました。周囲の3人の女優さんたちを立てつつ、自身は独特な優しさ・柔らかさのある声質を、しっかりした声量で活かし、ちゃんと目を引くキラキラアイドルしてました。流石だなぁ、と思いました。<安寿ミラさん>元宝塚の男役トップスター!…という認識でいいのでしょうか?もう、立ってるだけでゴージャス。すごい存在感。ただ今回は、声質は低いのですが、ドスの効いたセリフや立ち振る舞いの中に、可愛らしい面もある、とても魅力的な女性の役だったので、今回の舞台だけ観た身には、男役がどんななのか…想像がつきませんでした。まぁ、私が宝塚という文化を全く見慣れていないというのが大きいのですが;あと、鑑賞後に「どんな方だったのかな?」とプロフィール等を検索しまして、あの…すごくイイ意味で、年齢にびっくりしました;全然、もっと10歳くらい若い方だと思って鑑賞していたので;<北村岳子さん>ダイナーの女店主。とにかく、こなれた役者様、という印象。ピエロ的な役割で、劇全体に緩急や強弱をつける大役で、非常に信頼された役回りをこなされていました。<中島亜梨沙さん>4人の中で一際若い女優様でした。この方も、宝塚出身の方だったんですね!ほう、娘役…。身のこなしや踊りの振付一個一個にしても、とにかく可愛らしくて目を引きました。4人出ているショーシーンでも、この方を目で追ってしまうことが多かったです。とりあえず…こんなところかな?最前列という鑑賞席の影響が大きいのですが…役者さん一人ひとりをじっくり観て、そのパワーを感じることのできたミュージカルショーでした。楽しかったです!!質のイイエンタメ、大好き!!また機会があれば、どんどん舞台鑑賞してみたいです!by姉
2019.09.08
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映画感想!『凪待ち』(2019年・白石和彌監督・キノフィルムズ)川崎。競輪にのめり込み、内縁関係の恋人・亜弓に頼った生活を送る、木野本郁男。無為な生活を送っていた彼だが、亜弓の父親・勝美の病気が判明したのをきっかけに、亜弓と、彼女の娘・美波、そして郁男の3人で、亜弓の実家・石巻へ引っ越すことに。東日本大震災の傷跡が深く残るこの地で、再出発を誓う郁男だったが、彼の身に馴染んだギャンブル依存は簡単に克服できるものではなかった。新たな生活にまとわりつく不信感の重なり…そして突然の悲劇が起こる。予告編→こちら*以下、公開直後の映画の、思いっきりネタバレあり感想です。未鑑賞の方は、お気を付けください!*タイトルがいい…!とにかく…タイトルがいい…!!「誰が殺したのか?なぜ殺したのか?」↑このあおり文句と、うっすらとしたあらすじを読んで、1人の男の復讐譚や、犯人探しのミステリー作品を想像していたのですが、なんか全然違いました。クズ男が、大きな悲劇に見舞われ、自責と残された不安、大事なものを背負い切れない自信のなさから、自暴自棄になって堕ちていく様を、ギャンブル依存、そしてそこから派生する暴力という題材で表現した作品でした。ほとんど主人公の郁男からカメラが離れず、鑑賞者はエンドレスで彼の堕ち様を追い続けるのですが…負のスパイラルが凄いんですよ。普通の状態ではないので。自分を痛めつけたいという感情の乗っかったスパイラルですので、そりゃもうどんどんどんどん堕ちていきますし、どんどんどんどんダメになって行きます。数多の改心ポイントが次から次へと提示されるのに、受けとめられず、全部零れ落ちていくんです。監督さまや脚本家さま(?)の得意分野として、こうした題材でのクズ男描写だったのだと思います。別の題材でも「自責・自暴自棄」というものは表現可能だと思うのですが、40代男性を描くのに「ギャンブル依存症」は本当にうまくハマっていました。普段、私が基本少女漫画の話回しに慣れてますので、ギャンブル依存という題材で人間を表現してくること自体が興味深かったです。少女漫画にはまず居るわけないので。ギャンブル依存症のヒーロー;;こんなひたすらクズい描写なのに、ちゃんと魅力的でした。「40代、Smap解散騒動を経た香取慎吾」のアイドル性を存分に活かしきっていたと思います。この、「自責」…描かれていた負のスパイラルこそ、海を大荒れにする暴風雨であり、この状態の中で鳴り響く言葉が、上述したあおり文句なのかな、と。実際には、犯人は明確に別に居るんですけど…でも主人公は、「自分のせいだ」と言っています。誰が殺したのか?なぜ殺したのか?は、いろんな言い方で、誰にでも押し付けられるように作ってありました。もちろん、主人公・郁男のギャンブル依存、亜弓さんとの口論もそうですが、その状況の一因を作ったのは娘の美波ちゃんでしたし、そもそも石巻に彼女たちが戻ってきた原因を作ったのは、亜弓さんのお父さん・勝美さんの病気でした。そして、もっと大きな次元の話をすると…設定のすべて。実際の犯人の作中の言動全て、私は全く不可思議なものだとは受け取っていません。全部、本心からの言葉だと思いました。ただ、この人は、大震災以降ずっと、この土地で地道な復興に尽力してた方なんですよね?お父さんの勝美さんももちろんなんですけど、漁業関係の職業柄もあって、この8年間は本当に本当に大変だったはずなんです。そこに、震災以降別の土地で暮らしていた亜弓さん親子が返ってきたわけですよね。愛すべきクズ男を連れて。…フィクションですよ。フィクションとして、秀逸な設定に対しての感想としてですが、彼に、芽生える感情があることは、理解できるものがありました。「製氷」も、「荒れる海が凪ぐ」を越えた、心を凍り付かせるという概念を示唆してるのかな、と思ったり。深読みですが。↑こっち(犯人)方面への深入りもいくらでも出来る作品でしたが、話を戻すと、あくまで主人公方面の「自暴自棄」描写がメインです。頑張らなきゃいけないと分かっていても、いきなりは無理で。駄目なときは、どんな救いの手も全く生かせなくて。…そしてエンドロール!風が止み、凪いだ海に沈む事実…絶望と愛が同じ場所にある様を冷静に捉えた時に、この土地で生きる方々の強さと優しさを実感するし、そこに希望が見出せるし。そんな作品だったのかな、と思います。すごくぐるぐるした感想になりましたが、まぁ、結構…かなり、のめり込んで観てました!ってことです。言及したいことがたくさんあり過ぎて、最後になっちゃいましたが、役者さまたちが本当に良かった。若手の女優さまから、往年の俳優さんまで、見応えがありました。お互いにいい刺激をし合ってたのもひしひしと感じました。以下↓、本当にどうしようもない蛇足なんですが、今回の映画は、新しい地図が繰り出す2019年の3人それぞれの映画…稲垣吾郎主演の『半世界』に継ぐ、飯島3部作(勝手に命名)の2作目ということで、絶対に面白いはずだ!と、公開をすごく楽しみにしてたんです。で、公開2日目の土曜日にですね、昼過ぎからの回を予約購入して、時間に余裕を持ったつもりで、ウキウキと出かけたんですが、国道は大渋滞してるし、でもギリギリ間に合った!と思ったら、駐車場が満車で、全然止まれなくて…結局、上演時間を30分以上過ぎてから映画館に到着しまして。田舎のイオンモール(土曜日)、半端ねぇ…。なめてた…。途中から入っても良かったのですが、折角これだけ楽しみにしていた作品だし、中途半端な鑑賞になるのが嫌で、次の回をもう一度買い直して鑑賞しました。次の回が始まるまで、2時間以上レストラン等でぶらぶら時間を潰したのですが、かなり荒れた心持ちでした。「こんだけやって、大した映画じゃなかったら殺す」(←何を?自分を?)みたいな。結果、(かなり軽度の)「凪待ち」状態を経てからの鑑賞になり、すごく内容も落ちて来たし、普段あまり買わないパンフレットまで購入するほど、自分の中で大事にしたいと思える映画作品となりました。これはこれで。映画鑑賞の醍醐味でした。良かった。鑑賞者を選ぶ題材の作品だと思いますが、エンタメ作品に深みを求める方…『凪待ち』メインビジュアルを観て、「何この表情…最高じゃん!」と思える方は、是非!面白かったです!!by姉
2019.07.01
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<SMAP楽曲についてーその46>音楽語りーその267↓♪星のファンファーレ by新しい地図 join ミュージック1週間程前に配信されたばかりの新曲です。新しい地図楽曲については、SMAP楽曲語りが終わってから感想書くぞ!と思っていたのですが、どうにも今回の曲、聴けば聴くほど良くて良くて・・・我慢できなくなっちゃったので、簡単感想です。新しい地図楽曲については、2017年11月の活動開始以来、約1年半で、下記の通りです。1、♪join! ※ファンクラブ立ち上げ時の特典CD収録トラック2、♪72 ※AbemaTV・72時間ホンネテレビテーマソング3、♪雨あがりのステップ ※パラリンピックチャリティーソング4、♪あるピアニストのテーマ ※映画「クソ野郎と美しき世界」より5、♪新しい詩 ※映画「クソ野郎と美しき世界」より6、♪地球最後の日 ※映画「クソ野郎と美しき世界」より7、♪72かのナニかの何? ※AbemaTV「ななにー・新しい別の窓」テーマソング・未配信8、♪UNFollow ※香取慎吾 BMW X2 CMソング・未配信9、♪KISS is my life. ※singtuyo名義・CANON KissCMソング10、♪#SINGING ※Amazonタイアップ11、♪SUZUNARI ※稲垣吾郎名義・Amazonprime「東京BRH」主題歌12、♪星のファンファーレ ※星のドラゴンクエスト応援ソング・・・というように、本人歌唱のボーカルトラックだけで既に10曲以上が作成・配信されています。新しい楽曲が出て来るたびに、わくわくウキウキしながら聴いています。ほとんど全て、CMタイアップ等の単発楽曲制作で、1曲1曲、面白味のある楽曲群なのですが・・・特に!!♪雨あがりのステップ♪新しい詩♪72かのナニかの何?そして今回の、♪星のファンファーレ この4楽曲は、至宝!!!!サウンド・ボーカルともに本当にイイ!制作・関連会社陣営のノリ具合も最高!飯島三智マネージャー(社長)、キレッキレ!!みんな、すごく爽やかで明るく、高らかに歌い上げるような楽曲ばかりなんですよ。だけど、爽やかに出して来れば来るほど、すっごい毒々しいんですよ。もうね、本人たちのみならず、業界内に渦巻く闘志や怒りみたいなものが、嫌ってほどにじみ出ちゃって。よく、新しい地図楽曲の感想で「まんまSMAPだ!」みたいな感想を見かけますが、私個人の認識的には、SMAPより全っっ然「キラキラアイドル」です。SMAP時代、ここまでの「ぶりっ子」やってなかっただろうが!という印象。・・・毒々しいんですよ。何のために、もはや業界とファンしか見てないような場所でここまで媚びて踊り狂ってるかって・・・そんなもん、「業界とファンしか見てない」だからこそだ、としか言いようがない。どう考えても、今が一番面白いところなんですよ。今がSMAP、一番の魅せどころです。今後がどうなるのかもちろん分かりませんが、念願の地上波復帰まで至った際には、いろんな目線の考慮が必要なので、今の熱量でのコンテンツ制作は、なかなか難しくなると思います。今のコンテンツ群は、是非「今」、鑑賞してみていただきたいです。SMAP陣営が提示したい「SMAP」が、爽やかな顔して、超毒々しく提示されています。さて、♪星のファンファーレについてですが、以前よりCMキャラクターを務めている「星のドラゴンクエスト」の応援ソングだそうです。私自身は、自分でも不思議なくらいゲーム文化に耐性がない・・・ほとんどゲームというものをやったことがない人間ですので、「ドラゴンクエスト」と聴いても、鳥山明!くらいしか出てこないのですが、サウンドの中に、ゲーム内の音楽が織り込まれていたり、ドラクエファンの方だけが楽しめる仕掛けもたくさんあるみたいです。作詞作曲はSEKAI NO OWARIのNakajinさん。サビまでは、わりと淡々とした・・・というか、日常生活における心の持ち方について、あれこれ語るような内容になってます。♪待ってたって奇跡はドアを叩かないこっちから迎えに行かなくちゃさっきまでのため息は深呼吸さ・・・このくだりが好きです。そこから、サビで一気にファンタジーにぴょーん!って飛んでいきます。「ニューワールドファンファーレ」が鳴り響いて、大地を吹きわたる風はレインボーで、もはや何を言っているのかよく分からないんですが、「ドラクエの世界観」なんでしょうね。ファンタジーワールドと日常とを使い分ける、自身のテンション操作に非常に長けている、「大人」の楽曲だなぁ、と思って聴いています。そして、この楽曲の最大の注目点!編曲です!!!編曲は富田恵一さん。富田ラボさんというお名前でも活躍されている方です。MISIAの♪Everythingの編曲をされてる方ですよ。SMAP楽曲では、2000年にアルバム「014S map」にて、♪愛の灯~君とメリークリスマス という楽曲の編曲を手がけられていますが、この曲が、SMAP楽曲の中でもなかなか他にないという、超カワイイ・・・ファンタジックメリクリサウンドソングなんです。今回の♪星のファンファーレは、ゲーム音楽風の軽さがのあるマーチ(行進曲)調で、シンセサイザー(だと思いますが)、星のキラキラが入って来たリ、また軽快だけど力強さのあるトランペット音で「ファンファーレ」を表現し、その力強さがボーカルを支える、そんな楽曲だと思って聴いてます。とにかく、耳ざわりがいいというか、バランスがいい!!PVの出来も本当にいいんです。スマホモチーフを前提に、ドラクエの諸々モチーフ、星モチーフ、勇者モチーフ、ファンファーレのトランペットモチーフ、・・・という欲張りまくったモチーフ群が、見事にまとまっていて、キャッチーな振付もついて、映像にまとまってます。よくこんだけのモチーフを、落ちなく、互いに喧嘩させずに落とし込んで来るよなぁ・・・。しかもそれらをスーツ着た40代男性で、とにかく明るく、そして安っぽくなく魅せて来てるわけですから、練ってあるなぁ・・・プロって流石だなぁ・・・。CMとして、企業が提示したい概念と、エンタメ作品としてそれぞれのモチーフをどうコンテンツに落とし込んでいくか、どんな企画書・話合いがあって、これが出来上がってるのかな?という観点で是非!!鑑賞してみていただきたい1曲です。私は!!!コンテンツの質の話がしたいんです!アイドルは極論、イイ曲歌ってれば魅力的!これに尽きます。by姉
2019.06.01
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おはようございます。<SMAP楽曲についてーその45>音楽語りーその266↓♪真夏の脱獄者、CRAZY FIVE bySmap<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連47・2012年4月25日 さかさまの空 48・2012年8月1日 Moment◆20・2012年8月8日 GIFT of SMAP□10・2012年11月28日 MONSTERS The MONSTERS シングル47・さかさまの空作詞:麻生哲朗 / 作曲・編曲:菅野よう子堀北真希さん主演のNHK朝ドラ『梅ちゃん先生』の主題歌です。SMAPのボーカルが、朝から聴きたい声か、と言われると微妙なところですが。作詞・作曲のこのお二方のタッグは、SMAP楽曲の定番ですね。楽曲自体は、特に麻生哲朗さんのこね繰り回した言い回しが映える、(特に)女性へ向けた応援ソングです。君が思っているより君が笑ってる顔は君が出会ったみんなに愛されてんだよ!↑特に、この部分は本当に心に残りますね。48・ Moment作詞・作曲 山口一郎、編曲 長岡成貢オリンピックのテーマソングだったようで、以前のシングル♪この瞬間、きっと夢じゃない でもモチーフになっていた「瞬間」を歌う楽曲です。ただ、サビまでには、その瞬間に至るまでの「道のりを歩む」イメージが描写されており、また、サウンド自体も「少し速足で、力強く歩む」テンポでリズムが刻まれています。これは、モチーフ・テーマ設定明確さと、長岡成貢さんの妥当+αな編曲手腕なんだろうなぁ、と思って聴いています。サビと間奏で広がりを見せるサウンド、そこに乗っかるキラキラメロディーがたまりません。この楽曲は、offボーカルバージョンで聴くのも大好きです!面白い!あと!この楽曲のPV映像が本当にイイんですよ!それこそ、モチーフ・テーマ設定の話になってくるのですが、妥当であり、ここにしかない絵面になっています。歩みを表現する、「リアル素足」の被り物は、かなり衝撃的です。目まぐるしく「様々な瞬間」が駆け抜けていく背景を背負いながら、SMAPが淡々と踊るのですが、メンバー各々の表現方法もじっくり見て取ることが出来ますので、興味のある方は、是非PV映像まで合わせて鑑賞してみてください。カップリング曲・♪手を繋ごうは、前山田健一さん、・・・ヒャダインさんですね。◆20・GIFT of SMAP 2CDこの年は、本当に音楽活動が多いですね。どうも、本当は2011年がSMAPのCDデビュー20周年だったので、ツアーをやるつもりだったみたいなんですが、震災の影響で出来なかったようで。2012年は、意地でも大規模ツアーやるぞ!と意気込んでやった、100万人動員ツアーのようです。このワークスに関しては、前作・『We are Smap!』と同様に、是非、ライブDVDと一緒での鑑賞をお勧めします。前作のライブコンテンツで舵を切った、「絵面重視」の方向性を残しつつ、楽曲・場面転換がかなりスムーズに展開されるようになっており、「前回出来なかったところを、修正してきた・・・!」というのをひしひしと感じ取ることが出来ます。コンセプトである「GIFT」が、舞台の大仕掛けのレベルから、衣装のさりげない赤リボンのワンポイントに至るまで、一貫して表現されており、耳で聴く限りは、そうまとまりのある楽曲群ではないのですが、ライブコンテンツとしては、非常にまとまりを持って頭に収まるように構成されていると思います。あとは、このアルバムの個人的な注目点はこれです。♪Just Go!、♪HIKARI、♪真夏の脱獄者、♪前に!、♪CRAZY FIVE ・・・この辺りの楽曲。まだ遠巻きに、具体性はなく・・・ですが、「事務所からの独立」を暗示させる楽曲が、ここに来て初めて見受けられるようになります。中でも、♪真夏の脱獄者、♪CRAZY FIVE は、かなり直接的ですね。<Disc 1>1.Theme of gift -prologue-作曲・編曲:菅野よう子菅野よう子さんの、光がバーーっと差して来る、不思議な浮遊感サウンドなのですが、それと同時に、「戦闘態勢モード」チックな機械音(?)サウンドが展開し、非常に印象的に焼きつきます。2.Just Go!作詞・作曲:浅利進吾 / 編曲:浅利進吾・陶山隼とにかく、歌詞の内容に注目!STAND UP! しちゃえばイイじゃんMOVE ON! 行きたい場所へ行きたいときに行けばイイじゃないREADY? ・・・JUST GO!・・・うん。そういう風に聴こうと思えば、明確にそういう楽曲だと思います。2008年の『019super.modern.~』の段階では、叫び散らすテンションで「Keep on!!!!!」って言ってたのが、2012年のこの段階で、「♪WE JUST GO!!!!!」になってるのかな、と。↑こういう目線で聴くと、SMAP楽曲は本当に面白いです!3.さかさまの空作詞:麻生哲朗 / 作曲・編曲:菅野よう子4.HIKARI作詞・作曲・編曲:HIKARI「最愛の日々が終わる前に」・・・今聴くと、結構響く言い回しですね。この楽曲、好きなんですよ。このアルバム内では、楽曲個々の面白さでは、♪真夏の脱獄者と、この楽曲を私的には推します。歌詞のはまり方もイイし、間奏の展開も気持ちいいし。提供のHIKARIさんとは、どんな方ぞや?と思って調べてみたら、Every little thingとか、TOKIO、V6楽曲とか、avex系を多数手がけられてる方なんですね。Every little thingの♪きみの て の作曲・編曲もか!この曲好きです!5.おはよう - 木村拓哉・香取慎吾作詞・作曲:前山田健一 / 編曲:中西亮輔やたらとカワイイ楽曲を挟んで来ましたね。この歌唱メンバーが・・・なんてパステル風の楽曲イメージに合わない2人なんだ、と最初思ったのですが、歌詞の内容をよく読むと、横柄な態度をずっと取ってて、彼女が出てってから、彼女の与えてくれていた日常の優しさに気づいた!淋しい!っていう超どうしようもない男主観の曲だったんで、あぁ、あえての強烈キャラ人選か、面白いな、と思い直しました。6.君とBoogie Woogie作詞・作曲:ナオト・インティライミ / 編曲:鈴木Daichi秀行ブギウギって、こんなだっけ・・・?いや、私にとっての「ブギ」って、♪東京ブギウギと、サザン1stアルバム収録の、♪女呼んでブギ なんですが、この曲は、なんか違う。分かんないです。使う音とかコードとか?はもしかしたら合ってるのかもしれないんですけど、だってこの曲、縦ノリオンリーじゃん!ウキウキノリノリのジャズ感ないじゃん!横ノリ入ってないブギウギって・・・いいのか?これでいいのか・・・?私は、これじゃダメだと思うんだけど・・・これでいいのか??7.gift作詞:麻生哲朗 / 作曲:菅野よう子 / 編曲:CHOKKAKUまた麻生哲郎さん&菅野よう子さんのゴールデンコンビですね。この曲は、編曲にCHOKKAKUさんが入ってるのか!菅野よう子さんの、どちらかというと「受け取りにくい」方向に流れたメロディーラインの楽曲だな、と個人的には思っております。(坂本真綾さんの楽曲群を聴いていても、受け取りやすいと受け取りにくいが混在している印象)でも、ライブ映像を見ると、すごいポップな感じでSMAPが押し通して来るのが面白いです。掴みづらいからこそ、だと思いますが、バックの巨大画面に、「Bメロ」とか「大サビ」とか表示しながら歌うんですよ。この演出がとても面白かったし、「ポップの作り方」のお手本を観ているようでした。8.真夏の脱獄者作詞・作曲:椎名林檎 / 編曲:服部隆之来たーーーーー!椎名林檎×服部隆之という、スーパーゴージャスタイム。個人的に、このアルバムの中で最注目楽曲です!世界中のどんな牢獄より 狭い場所に囚われている危険な大勝負と知りつつ この檻を突破したい世界中のどんな衝撃より 未来を脅かす事実生存者(サバイバ―)同士出会い別れる 俺たちに明日はない↑これは、もうかなりはっきりと、意図的に、「このジャニーズ事務所内で、SMAPの未来はない」と明言している内容だと思います。95年のシングル曲・♪俺たちに明日はある を、わざわざもじって入れ込んで来てます。「俺たちに明日はない」と。95年では「ある」と言っていた「明日」が、この2012年では「ない」んですよ。まぁ、「明日はない」と言い切って、自分たちを「脱獄」へ追い込んでいるんだと思いますが。ずらかろうぜ!脱出しようぜ!さぁ最高の夏へばっくれようよGet ready.Get set.GoBye Bye…♪俺たちに明日はあるの時と同様の、小気味いい…挑発の仕方がセンスイイ・・・!たまらん!!まぁ、実際は…というか、2019年5月現在、この脱出劇はいろんな面で大失敗に終わっているというか、ある意味では成功しているというか…どう語っていいか悩むような状況ではありますが。「独立しようとなんてしなければ」なんて軽口が叩けるわけがない。2012年の段階で、20年以上我慢して来た方々が、「ここに明日はない」と判断したのであれば、それはそういう状況だったんだな、としか、私は受け取っていません。実際に動こうとしなければ、どちらにせよこのままでは「SMAP」が出来なくなる、と本人たち&SMAP実働部隊が判断するような、そういう状況だったんですから。あ・・・あと!この楽曲は、ライブ演出も本当に凝ってて。大きな箱型の巨大装置まで使った、渾身の「檻から脱出」演出がとても印象的でした。椎名林檎さんは、2015年にも、♪華麗なる逆襲 という、これまたとんでもない内容のシングル楽曲を提供されてます。その前日譚として、この楽曲も是非鑑賞してみてください!9.イナクテサビシイ作詞:Blaise・Maynard・tax / 作曲:Blaise・Maynard / 編曲:川端良征MONKEY MAJIKさんの楽曲ですね。コーラスから始まる意外性にビクつきますが、ボーカルが入って来ると、「あぁ、SMAPだ」ってなります。10.I Wanna Be Your Man - 稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾作詞:志磨遼平 / 作曲:Ryo Watanabe / 編曲:岩田雅之タイトルからして、ビートルズ楽曲のオマージュ?なのかな?でも、曲調をそんなに真似してる感じもないし・・・いまいち掴みかねている楽曲です。あ、ですが、曲自体はキャッチーで楽しくて、大好きです。舞台裏からTV中継的に見せていく、ライブ演出も他になくてとてもオモシロいです。11.エンジェルはーと作詞:野島伸司 / 作曲:Kabashima Kenji & kosekibeatz / 編曲:宗像仁志シングル・♪らいおんハートの、女性目線のアンサーソングだそうです。最初聴いたときは、「なんだ、コモリタミノルさんの作曲じゃないのか、つまらない!」と思ったのですが、聴いているうちに・・・なんかこう、謎の中毒性のある楽曲で・・・知らぬ間に口ずさんでたりします。出だし~1番まで、フルで中居くん&吾郎くんのボーカルなのですが、このお二人のバラード曲がすごく好きなんですよ。入って来る。歌詞で描写されている女性像も、いかにも男性が思い描く女性像なので、そんなに好きじゃないんですけどね。なんででしょうね。12.前に!作詞:飯田清澄・zopp / 作曲:飯田清澄 / 編曲:本間昭光素直に前向きで、非常にキャッチーで、とても人気のある楽曲ですね。ベストアルバム「SMAP 25 YEARS」でも、ランキング14位で選出されていました。荘厳な鐘の音鳴り響くサウンドが、菅野よう子さんのプロローグを受けてのまとめのように感じます。ただ、なかなかに前向き過ぎる、美し過ぎる歌詞が、今聴くと逆にちくちくと精神攻撃を仕掛けて来るような・・・気がせんでもないような・・・気がするようなしないような・・・。やっぱり、擦れた、反逆精神の当てつけ楽曲の方が、今の状況で聴くと逆に安心しますね;13.Theme of gift -epilogue-作曲・編曲:菅野よう子<Disc 2>1.ねぇ… - 中居正広作詞・作曲・編曲:N.マッピー・谷口尚久ドラマ・『ATARU』イメージでの、セルフプロデュースソング・・・かな?どくん・・・どくん・・・という鼓動の音からの始まりが面白いです。中居君の楽曲は、いつも出だしの音が面白いんですよね。そして、普通に名曲だと思います。キャッチーだし、歌詞の内容もいいし。2.La + LOVE & PEACE - 木村拓哉作詞:Satomi / 作曲・編曲:Marty Friedman / Strings Arrangement:清水俊也うん。爽やかな、イイ楽曲だと思います。キムタクのボーカルも、サビの張り上げるところに合ってるし。3.Special Thanks - 稲垣吾郎作詞:micca / 作曲・編曲:大橋好規 / Strings Arrangement:中島ノブユキ稲垣吾郎ソロ楽曲にハズレ無し、の(私内)ジンクス通り、普通にイイ曲だと思うんですけど、伴奏でずっとキラキラしてる、ピアノ?の音が気になっちゃって…どちらかというと、ボーカルよりそっちの印象のが残っちゃう楽曲です。4.唐獅子牡丹 - 草彅剛作詞:水城一狼・矢野 亮 / 作曲:水城一狼 / 編曲:小西康陽 / オーケストレイション:窪田晴男高倉健さんの楽曲のカバー?なのかな?草なぎ君の、極道イメージをライブで演じさせてあげる楽曲なのですが、この楽曲は、とにかく間奏が面白い!編曲の小西康陽さんの仕業だと思うのですが、間奏部分で思いっきり、ポールマッカートニー&ウィングスの名曲、♪007 死ぬのは奴らだ(Live and Let Die)の間奏のオマージュが挿入されています。最初この楽曲を実家で流した時、母が爆笑してました。5.MONSTERS - 香取慎吾Music and Words : Shingo Katori, Tomohisa Yamashita / Produced by Jeff Miyahara山下智久さんとのコラボソングですね。・・・説明だけ書いといてなんですが、このソロバージョンしかよく知りません。サウンドプロデュースの、Jeff Miyaharaさんは、後のシングル曲♪Batteryを提供される方ですね。TV企画モノということで、なかなか他では観ないようなSMAP楽曲ワークスになっていると思います。ライブ演出も、青色のトゲトゲ服を纏って叫ぶ慎吾くんが、本当にモンスターっぽくて。面白い楽曲だと思います。6.CRAZY FIVE作詞・作曲・編曲:N.マッピー・宮下浩司・宮下昌也♪Five True Love、♪FIVE RESPECTに次ぐ、中居くん作のFIVEシリーズの集大成的楽曲ですね。特に♪FIVE RESPECTとこの♪CRAZY FIVEに関しては、タイミング的に、かなり意識的にグループを再定義をしたい、「このカタチでSmap闘っていきたい」という、中居くんの意志が形になっているんだろうな、と思って聴いています。♪CRAZY FIVEは…独立に向けて動き出すSmapの、覚悟が本当に現れている楽曲だと思います。「CRAZY」を何度も何度も繰り返す、自己ドーピングっぷりも凄い。個人的に、一番好きな歌詞がこちら。探してた道しるべは 踏み出した最初の一歩で無限に広がる期待 あの頃に見た儚い夢を…。と、もう一つ。So far away! 五つの星屑くじけそうでも拳をあげろ 皆が迷わぬように↑この楽曲で定義されたスタンス・概念は、2016年の解散時(実際には、たぶんもっと前から)から2019年の現在に至るまで、各メンバーの言動・行動原理になっているように感じています。2016年以降のSMAPの言動・行動を読み解くなら、この楽曲を聴いてれば、だいたい筋が通ってるというか、観てて、納得できるものです。あまり語り過ぎても、楽曲以外の話になってくるのでこの辺にしときますが、とにかく、この♪CRAZY FIVEは、非常に明確に「SMAPとは」が定義されていて、ファンにも大事にされているし(ベスト盤ではランキング5位)、SMAP本人たちにとっても、非常に大事にしている楽曲なんじゃないかな、と思っています。何度咀嚼しても、定義が妥当で感動します。興味がある方は、是非聴いてみてください。書き出すと長くなる!あと、アルバムは1枚だ・・・シングルもいっぱいあるけど。by姉
2019.05.08
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おはようございます。10連休明けですね。3年以上に渡ってちょくちょくと書き続けているSMAP楽曲語り。えぇ、まだ全然怒ってますよ。この出来事に関しては。平成のエンタメ文化で育ってきた人間にとっては、平成の終わりに、今まで享受してきたものを根本から否定された気分です。自分で自分のしつこさが怖い。新元号になろうがなんだろうが、この楽曲感想は、意地でも最後まで書き続けるつもりです。SMAP音楽ワークスに関しては、あと…アルバム2枚!だけど、シングルもいっぱいあった!なるべく早く消化したいと思います。<SMAP楽曲についてーその44>音楽語りーその265↓♪僕の半分、真冬のラブレター bySmap<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連★2009年6月25日 マイケルジャクソン死去・・45・2010年8月4日 This is love★2011年3月11日東日本大震災★2011年6月14日公益財団法人東日本大震災復興支援財団設立※孫正義、王貞治、SMAPが連名で発起人□9・2011年8月3日 こち亀2011 両さんソングブック アルバム ●5・2011年8月17日 SMAP AID 20周年記念ファン投票ベスト 46・2011年12月21日 僕の半分45・This is love作詞・作曲 LOVE PSYCHEDELICO後のシングル・♪Joy! と並んで、ある種のSMAPに求めるものの完成形というか。安心感・安定感のあるサウンド・歌詞の内容で、「国民的」を前面に押し出したコンテンツという印象です。ただ、私は気づいていなかったのですが、Wikiで調べたところこちらの楽曲、マイケルジャクソンの1991年10月発売のシングル・♪Black or White という楽曲のオマージュになっているそうで。SMAP流のマイケル追悼ソングだったんですね。楽曲名も、映画『This Is It』をもじっているものだそうなので、「ほう!」と思って、原曲を確認してみたのですが・・・なるほど!本当に曲調が、モロにそのまんまで、超面白かったです!!前奏から、メロディーの変わり目から、全てがオマージュ!私自身、マイケルは、初期ジャクソン5のモータウンサウンドは大好きでよく聴いてたんですが、ダンスサウンドっぽくなってからのはどうも興味がなくて;あまりしっかり聴いていないので、全然気づきませんでした。♪Black or Whiteが1991年10月発売のシングルだとの記載があり、SMAPデビューが1991年9月なので、引っ掛けたのか・・・また、彼らが一番影響を受けた時期の楽曲だ、という意味なのか・・・なんかしらの意図があっての、この楽曲のオマージュだったんだろうな、と思います。興味のある方は、是非聴き比べてみてください。面白いですよ。□9・こち亀2011 両さんソングブック2009年に前身となるドラマの放映があり、その映画版が2011年に公開されたことに伴って発売されたミニアルバムだと思います。・・・この実写版については、拝見したことがないのですが、うん。「大失敗だった」とかは・・・なんとなくの印象があったりします。今こうしてSMAPコンテンツを漁っていても、別に鑑賞しようとは思いませんし。ミニアルバムですが、壮大な映画のサントラ?も加えながら、3曲のボーカル曲が収録されています。♪三百六十五歩のテーマ作詞・星野哲郎、作曲・米山正夫、編曲・菅野祐悟♪こちら葛飾区亀有公園前発出所作詞・作曲・編曲 小西康陽慎吾ママと同様、小西康陽さんのオリジナル楽曲です。本人も、たぶん「これはどうなんだ?」と思いながらやってたんだろうな、と感じるボーカルです。ただ、この頃の香取慎吾さん、よく考えたら今の私とほぼ同い年だな、と。そう思って楽曲を聴いてみたら、「やっぱすげぇな・・・!」という感情が残りました。♪涙くんさよなら作詞・作曲 浜口庫之助、編曲・菅野祐悟こちらのカバーは、すごくイイと思います。ファンシーな歌詞の言い回しとか、この曲自体が慎吾くんにすごく合ってる。●5・SMAP AID 20周年記念ファン投票ベスト少し前後しますが、2011年の3月に東日本大震災が発生しました。この出来事に関しては、日本社会へ与えた影響は計り知れないものがあったと思います。未だかつて観たことがない規模の人的被害に、原発事故・・・。この出来事は、当然ながらSMAP楽曲にも多大な影響を及ぼしましたし、流れを眺めて来ると、おそらくSMAPが現在の状況に至る・・・一因というか。直接的には、ジャニーズ事務所内部での上層部とSMAP陣営との確執深刻化、また間接的には、この出来事以降の派生する様々な日本社会・情報メディアの体勢変化が、SMAPを追い詰めて行ったのかな・・・と。あくまで私の個人的な捉え方ですが。SMAPですが、2011年5月4日には配信限定で、♪not alone~幸せになろうよ~という楽曲をリリースしています。Wiki情報によると、元々、4月からの慎吾くんのドラマ用楽曲で、シングルカット予定だったそうですが、流通の状況を鑑み、配信での発売に切り替えたようです。震災前から制作されていた楽曲なのかもしれませんが、全体的にマイナーな曲調で、「not alone」「幸せになろうよ」を切々と強調してくる、社会情勢にかなり気を使った楽曲だな、と思っております。そして、この配信限定シングルも収録されたファン投票のベスト盤を8月にリリースしています。以下、収録曲。人気投票15位~1位の順(+ボーナストラック)収録。1.freebird 2.Fine, Peace! - 木村拓哉・草彅剛・香取慎吾3.This is love4.がんばりましょう 5.この瞬間、きっと夢じゃない6.どうか届きますように7.夜空ノムコウ8.オレンジ9.STAY10.ありがとう11.世界に一つだけの花(シングル・バージョン)12.ススメ!13.not alone ~幸せになろうよ~14.はじまりのうた15.オリジナル スマイル16.世界上唯一的花(世界に一つだけの花 Chinese Version)※ボーナストラックあ、♪オリジナルスマイルが1位なんだ・・・!2016年、SMAP楽曲漁りを始めて私的には結構衝撃的でした。この順位。2016年末に発売されたファン投票のベストアルバム(上位50曲)と、ほっとんど(全部か?)被ってますね。やはり、15曲でSMAP楽曲のいいとこどりしようと思っても・・・曲が絞れなくて、難しいですね。46・僕の半分12月の年末ギリギリのタイミングで、なんとかかんとか形にしたSMAPの震災応援(?)ソングかな、と思います。作詞・作曲・編曲、斎藤和義さん。超暗い楽曲です。多分なんですけど、この楽曲は…なかなか形に出来なかったんだと思うんですよ。思い上がりでもなく、「SMAPが歌う」という事象は、ある種公共性を持って国民に受け取られる状況でしたので。「東日本大震災」を受止め、どういう出来事だと位置づけるのか、誰の目線に立つ楽曲なのか、誰に何を訴えるのか、SMAPとしてどう表現していくのが妥当なのかを、ものすごく悩んだんじゃないかな、と思います。「東日本大震災」がどういう出来事かなんて、簡単に言えるわけがない。想像を絶する苦しみ、悲しみを抱えた被災地の方たちに、「ガンバレ!」なんて無責任なことも言えないし。絶対大丈夫じゃないんだから、「大丈夫」って無理して返してほしいわけでもないし。ただ、年内には形にしなければ!と、斎藤和義さんにお願いして、なんとかかんとか出して来たのが、この形だったんだろうなぁ・・・。SMAP楽曲史上、最も暗い内容の楽曲だと思います。「僕の半分」を喪失した悲しさを切々と、サビでは叫ぶように歌っています。・・・で、このシングル、この後のカップリングが本編!カップリングの♪真冬のラブレター(作詞・甲斐名都、作曲・前田啓介、編曲・宗像仁志、ブラスアレンジ・田中邦和)♪僕の半分 から、この♪真冬のラブレター への繋ぎこそ、このシングルの意義だと受け取っています。♪真冬のラブレターは、春の芽吹きに力強さを感じ、「ありがとう」と「がんばってみるよ」を、今は遠く離れた大事な人へ伝える楽曲です。まだ春を迎えていない段階で発売されたシングルですので、被災地の方々へ、「こうなって欲しいな」という願いの籠った楽曲だと思います。ただ、強要は出来ませんので。ここに行きついて欲しい!というのは、やはり外部・第三者からの願いでしかないので。とてもこんな前向きな気持ちになんてなれない方のが多い、という配慮があって、A面をとてもとても悲しい楽曲、B面に、SMAPとして自身たちのスタンスで、被災地の方へ一番伝えたい内容の楽曲、という構成になっているシングルだと思っています。派手さもなく、あまりファン人気も高くないようで、他のアルバム・ベストアルバム等には全く収録されていない2楽曲ですが、個人的には、SMAPの在り方をすごく感じ取れる大好きなシングルです。興味のある方は、是非!ふぅ・・・書き出すと長くなるな・・・SMAP楽曲語り、まだまだ続く!!by姉
2019.05.07
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香取慎吾日本初個展『BOUM!BOUM!BOUM!』東京・豊洲にある、客席360°回転舞台(IHIステージアラウンド東京)にて3月15日~6月16日まで約3か月間開催されている、香取慎吾日本初個展『BOUM!BOUM!BOUM!』に行って来ました。端的に感想を言うと、これは・・・っ!超オモシロかった・・・!とにかく、「価値付け」のお手本というか。一発で理解できる概念のスマートさ・・・パッケージから、展示内容自体まで一貫した考え方で統一されており、鑑賞者の頭への収まり方の良さと、ショービジネスという得意分野を最大限伸ばした演出で、一通り見終わった後の満足感と対費用の納得感がずば抜けてました。妹がよく言ってたんです。「この人は、絵を描いている『絵具まみれの俺』!まで含めて、作品として完成形。」で、正直なところ、今回の個展も「絵自体に金払って観る価値があるよ!」なんて出し方して来てないんです。古くもない絵画に美術的価値なんて、そうそう簡単に付くもんじゃないですし、何をどう言いつくろったって、あれはでっかいキャンバスを多数保管でき、ふんだんに高い絵具をモリモリ使える経済的超余裕者の道楽ラクガキです。これを、「個展」という名のビジネスショーとして成立させ、アイドルエンタメとして観客を動員し満足させられてしまう、そこのパッケージ・コンテンツ作成手腕が、全然違うんです。20年間、レジェンドアイドルグループやり続けて、数え切れないほどのヒット曲・ヒット番組の制作主体とガッツリ関わり、独自コンサートツアーに1000万人動員とかやりまくってきた人たちですよ。イベント立ち上げ・実施と、金がとれるコンテンツとしての付加価値付けなんて一番得意なところですよ。どこに金払う価値があるかって、集客の訴求力があるかって、「アイドル・香取慎吾」にしかないんです。で、もう間違いなくそういう「『香取慎吾を観る』個展」というパッケージですし、内容も一貫してそこに統一してありました。もう観てて笑っちゃうくらい。よくここまで、迷いなく壮大に演出できるなって。強調する部分、価値の見出し方に本当にツッコミどころがありません。この間違いなさ、可愛げのなさよ・・・。*以下、現在開催中の企画展の写真付きネタバレあり感想です。ネタバレを避けたい方はご注意ください!*個展は、各回350人毎の2時間入れ替え制。途中、ステージが分割されている為、実際には1時間15分おきに次の回がスタートします。最初、360°回る客席に観客が着席、10分間程のオープニングムービーを鑑賞します。〇360°回転舞台の面白さを体感できること〇香取慎吾の内側に入っていくんだよ〇隠す気のない隠れSMAP愛・・・のあたりが目まぐるしく展開するムービーです。ムービーのディレクターは、児玉裕一さん・・・なのかな?超クオリティ高いです。流石です。このオープニングムービーの終了と同時に、「さぁ、香取慎吾のなかへ!」という流れで舞台が開いて、スモーク炊きまくって幻想的な「舞台上の個展会場」が出現するところでもう・・・「なんだこりゃ概念が完璧だ」・・・でした。私的には、この出だしだけでもうチケット代・交通費含めて元が取れた感覚。来てよかった!と思いました。「舞台の人」であるアイドルの内側に入っていけるんだよ~!って、本物の舞台使って演出してるわけです。いち一般人が、普段上がることの出来ない大型仕掛け舞台に上がっていくことの価値もそこに乗っかってます。舞台上の出だし、一番目立つところに大きな心臓のモニュメントがあります。こちらのモニュメント、香取慎吾本人の鼓動が内臓されており、触ることが出来ます。今回の個展タイトル「BOUM!BOUM!BOUM!」がフランス語で心臓のドキドキのことだそうで、ハートモチーフを前面に打ち出して、グッズなどもそのモチーフで統一されていますが、その妥当性がこのモニュメントでバッチリ頭に入って来ます。あ、今更ですけど、この個展は基本、写真撮影OKでした。最後の会場は、撮影禁止でしたが、大多数の作品はOK。絵の展示じたいも、触ろうと思えば全然触れる展示方法です。絵画保存とか美術価値を売っているわけではないので、基本、観客に能動的に「香取慎吾の中」を楽しんでもらおう!という考え方でした。個展会場はさながら写真撮影会です。あ、道楽ラクガキとかさっき書いてますけど、個々の絵はかなりサイズが大きく、はっきりした原色のものも多く、なんやかんや見応えありますよ。私はこの絵↓が一番お気に入り。この絵↓もパワーがあって好きですね。ここ数年は、外部から依頼されたビジネス用の絵を描かれているのですが、こういった絵はホント、クライアントの求めるテイストと、自分らしさをきちんと折り合わせてきっちり作品としてまとめて出して来ています。流石だと感心しました。トップアイドル25年以上、求められるものとその表出をさんざん繰り返したノウハウは伊達じゃない、ここの力は言わずもがな・・・だな、と。普段、美術館での企画展等に行き慣れている方にこそ、是非行ってみていただきたいな、と思うエンターテイメントショー風個展でした。通常の美術企画展との違いや、コンセプト立て、ブランディング・価値付けについて、すごく考えたくなりますよ。興味のある方は、是非是非!私は、6月に、別の用事で家族で上京する機会がありますので、その際にもう一度、今度は妹と一緒に鑑賞できる予定です。(チケットも確保済み!)by姉
2019.04.07
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感想が遅くなりましたが、公開初日に観に行きました。映画『半世界』感想(2019年・坂本順治監督・キノフィルムズ)三重県の山間部。炭焼き業(自営)で生計を立てる39歳の高村鉱。父から継いだ家業も、取引先の減少で先行きは不透明・・・、中学3年生の息子も反抗的で、妻・初乃と口論になることもしばしば・・・。そんなある日、中学時代の同級生・瑛介が帰郷した。自衛隊に入り、海外でも活躍していたはずの彼だが、自衛隊を辞め家族とも別れ、一人実家で引き籠った生活を始めたようだ。心配した鉱は、彼を家から連れ出そうと、居酒屋や自身の仕事場へ誘い出す。半月前に公開された、かなり地味めな稲垣吾郎主演映画。いかにも地味な、低予算なミニシアター邦画ですが、非常に期待して観に行った理由は、とにかくコレ↓です。今、『新しい地図』を絡めた制作主体が繰り出してくる作品が、クリエイティブに対する誠意に満ちていないわけがない!昨年12月に、草なぎ剛主演舞台『音楽劇 道』を鑑賞することが出来たのですが、、それも、俳優さんとしてSMAP面々が好き!というよりは、今の運営主体(CULLEN)の姿勢を妄信してのものでした。今、この「新しい地図」主体は、芸能業界から浮き上がってしまった状態です。まぁ、すごく単純に、「超・干されてる」状態なわけです。特に、テレビ業界においては。この状態で、プロデュース・マネジメント主体がやることなんて一つだけしかありません。自主・制作!!自家・発電!!干されてるんだから、受け身で何かが起こるわけがない。2017年・秋の「新しい地図」活動開始以降、これまでに発表されているだけで制作・公開された映画は、3名のタレント合計で6(~7作)になります。これに加えて、主演舞台企画(どれも約1カ月スパンの公演)は既に7作品が発表・公演されています。もちろん、中には完全に他のプロジェクトから声がかかった形の作品もあるとは思いますが、観察している限り、基本的には「新しい地図」が主体的に動き、映画製作・舞台製作の母体とほぼ共同制作のような形で成立させているのかな?・・・と受け取っています。実績のある映画監督や、舞台演劇界の企画主体に、「40代の男性が魅力的に見える、温めて来た企画書や脚本ない?」って声かけまくってるんですよ。アイドルファンクラブとして、会員を十万人規模で囲っている強味でもって、「本当に面白いと思うもの」を思いっきり作っても、ある程度の採算がとれる形で成立させるよ!って。映画に関しては、木下グループという、モロにガッツリ広告業界母体ではない、別業界の土台のあるグループに、1社、飯島さん代表取締役名義の子会社を立ち上げ、その上でキノフィルムズというグループ内の映画製作・配給会社を通じてガッツリ映画製作・公開・DVD等販売を行っていく感じなのかな?今の邦画を観ていれば、有名作家の小説や漫画原作を、広告業界主体で持ち上げるものがほとんどで、映画の作り手たちが作りたい作品を、スポンサーを募って企画として立ち上げることは、なかなか叶わない状況だと思います。ましてや、映画監督が自分のエゴでまとめ上げたオリジナル脚本でまるまる一本制作することなどほとんど無理な状況だと思います。そうした中、映画監督にしてみれば、SMAPという超ビックネームが企画書・脚本を募って、「本質を見るよ!死ぬ気で演るよ!形にするよ!」という姿勢を示しているのは、温めていた、本当にやりたい地味企画表出のまたとないチャンスなわけで、むしろ、ダメもとでもここで温めていた企画書の1本2本出して来れない人は、映画監督向いてないんじゃないか、とすら思います。「あなたの本当に面白いと思うもの」と「今の、闘志に満ちた40代の役者・SMAPに当て込みたいもの」を求められているわけですから。ぐだぐだと長くなりましたが、何故私が今、新しい地図陣営のコンテンツを妄信しているかというと、↑上記のような作り方をしているのが、よくよく見て取れるからです。この作り方でも、失敗作は量産されると思いますよ。でも、誠意を感じない作品というものは・・・まず出てきません。たぶん。失敗も、前のめりです。たぶん。前置きが長くなりましたが、今回鑑賞した映画・『半世界』は、作品の熱さを求めている私の期待に、十二分に応えてくれる、誠意と監督のエゴに満ちた作品でした。淡々とした、日常の感情の起伏の積み重ねの中に、登場キャラクターの人生軸を感じ取ることが出来ました。全部が全部を上手く立ち回れる人なんて居るはずがなく、それぞれに大変なものを抱えて日々を過ごしているわけですが、その反面、さりげない日常描写の中に「既にある幸せ」を目いっぱい落とし込んであるんです。特別なことは何一つ描かれていないのですが、とにかく「感動の腹持ちがイイ」というか、鑑賞後も、感情が腹に溜まって残っちゃって残っちゃって・・・。なかなかあっさりと消化出来ない。・・・それがイイ!!!そんな作品でした。↓ここからは、鑑賞した方にしか通じないテンションでお送りします。っていうか、奥さん・初乃さん役の池脇千鶴さんがね!最高なんですよ!!喧嘩したり、お互いにイライラし合うこともあるけど、基本は旦那とラブラブで、毎日お弁当作ってくれるんですよ。でも、主人公が稲垣吾郎のビジュアルじゃなかったら・・・旦那さんのあのぶっきらぼうな演技筋で、この奥さんのキャラクター像が成り立ったか・・・っていうのが、作品鑑賞後に考えると面白いところだったりします。そもそもこの作品、主人公である超田舎の炭焼き職人に、稲垣吾郎を当て込んでること自体、超不自然なんです。居るわけないんです。あんなシュッとした立ち振る舞いの「田舎の親父」。いや、絶対居ないとかの話ではなくて、「田舎の親父」をリアルに描こうという作品なのだとしたら、このキャスティングはあまりに一般的なイメージ像からかけ離れているので、ミスキャストとしか言いようがない。私は、この作品は「田舎のリアルを描く」作品ではなく、「日常のありふれた苦労と、それと同じ場所にある幸せを、自衛隊員の見ている想像も出来ない世界に思いをはせることで、(お互いに)自覚する」…というか。「友人関係・夫婦関係・親子関係…等、人と関わっていくことを、その煩わしさも織り込みながら、でも賛美する」ような…そういう作品だったのかな、と思っています。要素バランスの中で、鑑賞者が「幸せ」を拾いに行くんです。さりげない、微妙な描写で、「幸せ」がそこかしこに描かれていますので、拾いに行くというか、拾いに行けるというか。さりげない描写のオンパレードですので、TVドラマという媒体ではなかなか難しい作品だと思います。基本的にTVという媒体は、他のことをやっている人たちを振り向かせるために、音がやかましく、かなり極端な表現にせざるを得ませんので。約2時間、鑑賞者を劇場空間に閉じ込めて、感情と音をじっくり響かせて・・・映画館での鑑賞が、非常に活きる作品だったなぁ・・・と思います。えっと、なかなかネタバレなしに感想書くのが難しいんですが、とにかく、制作陣営の「熱さ・誠意」を期待して観に行って、期待した通りの「映画って、いいな!」という実感を得ることの出来る作品でした。大満足でした。新しい地図絡みの映画は、今年中もまだ何作も公開を控えているようなので、出来る限り映画館に観に行きたいな、と思っています。ちなみに、先ほど新しい地図ワークスとして映画・演劇の話をしましたが、それらに加えて、同時並行で下記↓のような自家発電も行っています。2018年の春からはレギュラー番組として、ネットテレビ(abemaTV)で毎月7時間に及ぶ生放送番組も立ち上げ、毎月内容を変えた番組の企画制作・放送。この前身として、2017年11月に放送された「72時間ホンネテレビ」がありましたが、同時に、3人がそれぞれブログ・インスタ・YotubeのSNSアカウントを稼働させ始めました。SMAP時代より担っていた2020年パラリンピック公認サポーターに再就任し、各種イベント・雑誌や新聞への広報に積極的に登場。対企業へは(おそらく)企画書を持ち込みまくって、既に10数社のタイアップ・CMを獲得しています。草なぎくんをCMで起用したメルカリとは、地方TV局を巻き込んだ番組制作を行い、メルカリアプリ内で動画配信を行うという、新しいインフラ整備の試みまで行っていました。香取慎吾絵画ワークスを国際交流の展覧会にねじ込み、ルーブル個展を実施。更に日本凱旋の個展を、客席が回転するという劇場を3か月間に渡り貸切って行うという超巨大イベントも今春以降に予定されています。香取慎吾ワークスに関しては、去年服飾ブランドの立ち上げ・実店舗の運営も開始しており、「今までにない企画展開」の旗頭になっています。そして忘れちゃいけないのが、今年2月から全国5か所で完全独自採算のファンミーティングツアーが始まっています。こちら、入場はファンクラブ会員限定という縛りを設けたうえで、5000~8000人くらいのキャパで、22公演・延べ12万人(?)を動員予定。ファンミーティング参加者へのお土産としてファミマ協力で制作したスティックチーズケーキ(「地図」に引っ掛けた)を、全国のファミマのフェイス展開で販売するという不特定多数への広報も同時並行されています。また、実現した上記企画のほかに、実現に至らなかった企画はこの3倍とか4倍とか・・・それ以上になるんじゃないでしょうか・・・。いや、全部想像ですけど。おそらくですが、TVでのバラエティ番組、ドラマ等の企画は、数え切れないほど立ち上げては潰されを繰り返しているのかな…というのを、ひしひしと感じ取っています。想像以上に上手くいったものも、想定の売上規模には至らなかった企画も、どんどん量産されていますが・・・傍目に観てるのが超楽しい!業界内で浮き上がったこの状況下で、ありとあらゆるノウハウ・人脈を駆使して企画を立ち上げて来る、運営主体の不屈の姿勢には、いち社会人目線で、リスペクトに溢れかえっています。いやぁ・・・「40代のSMAP」、超面白いですよ!30代のSMAPは、あれはあれで文句のつけようのない完成形でしたが・・・あそこから、40代で窮地のスーパーサバイバル繰り広げることになるとか思いもしませんでしたから。ちなみに、SNSや絵画等の新規展開に関してですが、私的な受け取り方としては、あれは全部「アイドル活動」だと受け取っています。様々な分野に切り込んでいったとしても、彼らの特出した強味は「アイドル性」以外の何物でもなく、いかに個々のフィールドの概要を理解し、縛りのある表出枠の中に、自身の「アイドル性」を落とし込んで出していくか、・・・という考え方なんだな、と思って観ています。はい。もはや何の感想だかわけが分からなくなりましたが・・・映画『半世界』、そして『新しい地図』運営主体が本当に面白いです!特にいち社会人目線で。こんな風に…こんな風の1割でもいいから、こんな風に私も能動的に働きたい…。ジャニーズ事務所時代から、飯島マネージャーのSMAPを売り込むスタンスとやっていることというのは今と全く変わらないと思うのですが、「CULLEN」が業界の一番大きいところからはみ出しちゃってる分だけ、誰が何やってるのかが、傍目にも分かりすぎるくらい分かっちゃって…。妄信してます。実現可能なクリエイティブ、万歳!by姉
2019.03.03
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<SMAP楽曲についてーその43>音楽語りーその263↓♪スーパースター★、Swing bySmap<SMAPシングル・アルバム年表> ★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連★2009年4月23日 草なぎ不祥事□8 2009年8月5日 こちら葛飾区亀有公園前派出所 両さん 44 2009年8月26日 そっと きゅっと/スーパースター★◆19 2010年7月21日 We are SMAP!2009-2010年のワークス群になります。まず、2009年春には、草なぎ君の不祥事(逮捕)案件がありました。この出来事に関しては、もちろんSmap的には大事だった思います。面白可笑しく、マスコミやネットで騒ぎ立てられますし。ただまぁ・・・特にファンでもない、一般的な目線としては、「そんな騒ぐことでもないじゃん」・・・という感じでした。逮捕案件ではありましたが、悪事ではなく、明らかに「失敗」でしたので。Smap楽曲ワークス的にも、特にグループ全体としてのサウンド変革に、この事案が多大な影響を及ぼした・・・とも感じません。ただ当時はファンの方たちが、最新シングル・♪この瞬間、きっと夢じゃない の購買運動を行ったりしていたようです。なんかそんなのをどこぞで読んだことがある・・・。当時の私には全然分かりませんでしたが、今なら分かります。長年ジャニーズ事務所というものを観て来たファンの方たちが、「上層部がこれにかこつけて何を言い出すか分からない!」という危機感で必死に動いていたんだなぁ・・・と。□8・こちら葛飾区亀有公園前派出所 両さん 香取慎吾ソロワークス。後程、ミニアルバム発売時で簡単に感想を書きます。44・そっと きゅっと/スーパースター★電子音・ピコピコサウンドが印象的で、完成度の高い両A面シングルだと思います。♪そっと きゅっと作詞:麻生哲朗 / 作曲:久保田利伸 / 編曲:山本隆一郎ゆっくりまったりテンポの楽曲ですが、打ち込みの印象の強い、不思議な浮遊感のあるサウンドの楽曲です。作曲は久保田利伸さんなんですね。作詞の麻生哲郎さんは、♪Dear Womanの方です。この方の詞は・・・大好きです。すごく可愛い言い回しが多いんですが、ぶれない、力強さのある「テンション」の伝わる詞・・・というのかな。かなり気恥ずかしい感情も、「本当にそう思ってるんだぞ!」と、しっかり伝わってくるのが凄いと思います。「そっと きゅっと」・・・いい掴みだと思います。ちなみに、この楽曲は草なぎくんのドラマ・『任侠ヘルパー』の主題歌とのことで、不祥事・自粛直後に、これまでのタレントイメージを一新させるようなヒット作をきちんと飛ばすあたりがもう・・・タレントマネジメントが、コンテンツの企画・制作にガッツリ連動している、「Smap」というプロジェクトの一番の強味だなぁ・・・!と思います。♪スーパースター★作詞・作曲:ナイス橋本&サワサキヨシヒロ、編曲サワサキヨシヒロこの曲はイイ!Smap打込電子音サウンドワークスの中では、1・2を争うくらい好きな楽曲です。ボーカルまで、電子音風にいじり倒してあるピコピコソングなのですが、とにかく調子が良くて、「軽さ」の良さがすごく立ってる!軽めにたったか調子よく走って、ボーカル電子音風にいじり倒しても、ボーカルの個性が爆発してて面白いですね。中居くんのボーカルは、リズム感の良さが立ってますし、前にも書きましたが、草なぎくんのボーカルは、ピコピコサウンドによくハマってます!この2人のボーカルパートと、ラストのふわっと占める吾郎くんパートが大好きです。◆19 We are SMAP! 2CD 2年ぶりとなるツアー用の、2枚組アルバムですね。えっと・・・歯に衣着せぬ言い方をすると、「えっっ(絶句)!!」っていう楽曲展開です。♪弾丸ファイターが出て来た時も、一度「えっ!」ってなったのですが、このアルバムはそれ以上。もし当時、リアルタイムでSMAP楽曲ファンとして聴いていたら、許せなかっただろうな、と思います。ここで一旦離れてましたね。確実に。数曲の好みの楽曲を除いて、とても耳だけで楽しく聴けるもんじゃないです。いや、サウンド自体は、どの曲もクオリティ高いんですけどね。ピコピコサウンド全盛期に台頭して来た、若手アーティスト様の起用もたくさんしていますし。個々には、すごく見所のある楽曲も多いんですよ!でも・・・小室哲哉さんの楽曲は・・・あれはどうしても許せない。和音もメロディーもあったもんじゃない・・・。すみません。最初からこんな感想で。個人的に、どうしても小室哲哉プロデュース楽曲を昔っから受け付けないので、それだけで、アルバム自体の印象が悪すぎて・・・。(全部が全部じゃないんですけどね。まれに好きな曲もありますし・・・)まぁこれも・・・あえて入ってるんだと思うんですよ。あれほど耳の肥えたSMAP楽曲制作陣営が、わざわざ入れてきているんですから。このアルバムを引っ提げたツアーを元に、初の中国公演とかもやってたのかな?日本文化として海外で認知されている、ジブリ音楽の久石譲さんや、アジア市場にも出ていた・・・のか詳しくは知りませんが、小室哲哉さんとか、こういった方たちに、わざわざ楽曲制作を依頼しているわけですから。これまで取り入れていなかったものにチャレンジしてるんだな、と思っています。また、こちらのライブツアーは、これまでのライブの作りとガラッと変わって来ます。おそらく、ここから本格的に慎吾くんが舞台全体の演出面に乗り出して来たんだと思いますが、どこまも大人向け・アーティスティックだったPopup!や、super.modernと打って変わって、舞台上に今までとは比べ物にならない超巨大スクリーンが設置され、1曲1曲がすごく分かりやすく、「絵面」重視で構築されていました。1曲1曲、ガラッと変えて来るので、繋ぎがぎこちなかったりする部分もありますが、その分かなり挑戦的なつくりになっていると感じます。出だし、♪がんばりましょう(大江戸・歌舞伎ver)からのワールドミュージックゾーンは聴きごたえ・見応え抜群です。特に、♪がんばりましょう(大江戸・歌舞伎ver)と、♪セロリ(アフリカン・マサイ族ver)のはまりっぷりが最高!もしこのアルバムを鑑賞するなら、是非ライブ映像での鑑賞を!ライブ映像まで観た方が、何を挑戦しているかよく分かります。各曲感想↓<DISC1>1.We are SMAP! -Funky Lude- 作詞・作曲:久保田利伸 / 編曲:柿崎洋一郎2.SWING作詞:西寺郷太・谷口尚久 / 作曲:谷口尚久・西寺郷太 / 編曲:Rob Mounseyアルバム感想を、すごい酷評から始めておいてなんですが、かったるい感じのオープニングから、2曲目派手ジャズへのこの繋ぎ、超イイと思ってます!特に、2曲目・♪SWINGは、これは超名楽曲ですよ!なんて楽しい「オールドジャズ」風!サビの、「Swing~」という部分の絶妙な抜き具合!「Everybody 皆 Clap your hands~」の調子の良さ!最高です。ノリノリのサウンド最高だな!と思ってクレジット観てみたら、Smappiesに参加されてた、有名なドラマ―・Omar Hakimさんとかがガッツリ入ってました。そりゃカッコイイわ!今回のアルバムは、サウンド面でずば抜けて聴きごたえがあるのはこの♪Swingと、吾郎くんのソロ曲・♪愛や恋や です。間違いなく。サウンドがこの布陣で構築されている2楽曲。他の楽曲と、格が違います。本当に、ボーカル以外、突っ込みどころがない・・・。あ、ボーカルはこれでね・・・もう味なので。これはこれで全然楽しいんですよ。3.僕の素晴らしい人生 - 中居正広・木村拓哉・稲垣吾郎 作詞・作曲・編曲:森大輔意外な3人名義の楽曲ですね・・・。あまりメロディーラインや歌詞は頭に残らないのですが・・・フルート・・・かな?乾いた笛の音はすごく印象的です。4.そっと きゅっと作詞:麻生哲朗 / 作曲:久保田利伸 / 編曲:山本隆一郎5.Trust作詞・作曲・編曲:小室哲哉上述の通りです・・・。これは冷静に楽曲として聴けません。6.FEEL IT作詞:SONG SOO YUN・HAN JAE HO・KIM SEUNG SOO / 作曲:HAN JAE HO・KIM SEUNG SOO / 編曲:HAN JAE HO・KIM SEUNG SOO・HONG SEUNGうん・・・。前曲よりかは全然聴けはしますが、まぁ・・・好きではないです。すみません。ここの2曲の繋ぎで、完全に心が折れます。7.GAIAにおねがい - 稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾作詞:ティカ・α / 作曲:永井聖一 / 編曲:ティカ・α・永井聖一・真部脩一・西浦謙助ここで、折れてた心を持ち直せます。浮遊感のある、この曲はすごく好き!エレキギターのソロ部分、すごくイイと思います。間奏も他になくて、面白い。このプロデュース陣は、相対性理論というバンド?さんたちなんでしょうか?ご本人たちの楽曲はしっかり聴いたことがありませんが、今度聴いてみようかな・・・。8.ひなげし作詞・作曲:萩原和樹 / 編曲:森俊之9.短い髪 - 草彅剛・香取慎吾作詞:麻生哲朗 / 作曲:田中潤 / 編曲:宗像仁志この2曲は、今までになかったほどに物語調のバラードソングですね。うん・・・個人的には、正直なところはっきり心に落ちて来てなかったりするんですが・・・悪いとは思わないんですけどね・・・取り立てた引っ掛かりどころがなくって。あ、でもどちらの曲も、ストリングスは聴きごたえがあります。10.Magic Time作詞・作曲:山口一郎 / 編曲:冨田謙この曲は、妙に光を含んでいて、気に入ってる曲です。サカナクションの方の曲・・・なんですが、個人的には、編曲が秀逸なんだと思うんですよね。ライブでは、謎の機械仕掛け?な魚のモニュメント的な映像の前で、派手めなスーツで5人が歌っていましたが・・・(サカナクションだから?)なんかあの絵面が忘れられない・・・。11.Love & Peace Inside?作詞・作曲・編曲:槇原敬之♪世界に一つだけの花以来の、マッキー曲ですね。「自分の心が変われば世界が変わる」・・・すごく大事なことを歌っているんですが、もうちょっとキャッチー&ファンタジックな方が、子どもにも伝わったかな?サビの「些細なことで争ったり しない」の、「しない」の部分のメロディーラインが好きです。12.We are SMAP! -Bounce Lude-作詞・作曲:久保田利伸 / 編曲:柿崎洋一郎悪くはないんですが・・・この合の手は難しいと思う・・・。13.SMAPのポジティブダンス作詞:鈴木おさむ / 作曲:石野卓球 / 編曲:CMJKこれはオモシロい1曲ですね。他のアルバムでは、まず観ないような楽曲です。ラップ調で、ネガティブとポジティブのうだうだを交互に繰り返すのですが、1番の、ネガティブ→中居くん、ポジティブ→キムタクのパート割がツボでした。・・・あぁ、分かる、って感じで。14.Going OverWords and Composed by RIP SLYME / Sound produced by RIP SLYME / Additional programming and arrangement by Yukihiro FukutomiRIP SLYME提供曲。うん・・・もともとRIP SLYMEは好きで、ガッツリではないですが、昔から聴いてました。RIP SLYMEのメンバーの方と、中居くんが幼なじみだかなんだか・・・?なのかな?普通に聴けます。ただまぁ、SMAPにラップ曲は・・・そもそも全く期待していないので・・・中居くんのラップは嫌いじゃないんですけどね・・・。15.Cry for the Smile作詞・作曲:Daniel Powter / 編曲:清水俊也 / 日本語詞:森内優希・zoppうん・・・特に何も書くことがないな・・・。この曲なんなんだろ・・・。あ、作詞作曲のDaniel Powterさんが、有名な方なのかな?♪Bad Day・・・うん、なんか聞いたことがあるような・・・。うん・・・でもこの曲自体は、どこが良いんだろう・・・?って感じです。16.We are SMAP!作詞:太田光 / 作曲・編曲:久石譲最後に突然、久石譲さんを引っ張り出しての、荘厳なオーケストラサウンドです。管弦楽団とか、合唱団とか入ってますからね・・・。シルク・ドゥ・ソレイユのイメージソングだったの?ほう・・・。いろいろやってたんだなぁ。うん・・・壮大で面白いんですが・・・まぁ、壮大で面白いね、って以外には、あまり感想がなかったりします;。<DISC2>1.Memory ?June? - 中居正広作詞:N.マッピー・宮下昌也・宮下浩司 / 作曲:N.マッピー・宮下浩司・宮下昌也 / 編曲:N.マッピー・宮下浩司 / ストリングスアレンジ:村田泰子ストリングスのヒリヒリから始まる、曲の出だしが面白いです。あのメロディーラインに、中居くんのボーカルで、ストリングスって!面白いじゃないか。2.君のままで… - 木村拓哉Music:David Foster・Kara DioGuardi / 編曲:中西亮輔 / 日本語詞:小林光明うん・・・特にあまりコメントもないんですが・・・キムタクのソロ曲って、イロモノサウンドが少ないので、他メンバーの曲に比べて、正直あまり心に残らないんですが・・・あえてこう、没個性的な、「普通にカッコイイ曲」を演ってるのかな?3.愛や恋や - 稲垣吾郎作詞・作曲:矢吹香那 / 編曲:長岡成貢これは超名曲!超おススメ!先ほども書きましたが、♪Swingとこの楽曲は、Smappiesに参加されてた、Omar Hakimさんとかが演奏されてる、超豪華サウンドです。キラッキラのアイドルジャズソングです。このベクトルで、この曲以上の完成度を求めることは、もはや不可能だろう、というそんな印象のある1曲です。吾郎くんの雰囲気を持っている男性アイドルも、他には居ませんし。4.帰って来たヨッパライ - 草彅剛作詞:ザ・フォーク・パロディ・ギャング / 作曲:加藤和彦 / 編曲:DJパロディ・ギャング酒で失敗して天国に行った男が、帰って来る曲ですね。不祥事に対するお詫びソングとして入っている楽曲です。ライブでは、曲の出だしで「すまーん!」という侘びの言葉が入っていました。“これくらいの出来事として受け取ってね”という意思表示かな、と思います・・・が、ライブで映像のこの楽曲の間中、中居くんが明らかに吐きそうになってるように見えるんですが、それがすごく気になるんですよ;あれ、この謝り方で大丈夫かな?って、気持ち悪くなってるのかな・・・?って。ただ、体調が悪かっただけなのかもしれませんけど・・・。5.No Way Out - 香取慎吾Words & Music:LOVE PSYCHEDELICOLOVE PSYCHEDELICOは、次シングル楽曲・♪This is loveも提供されています。ビールのCMの楽曲だったのかな?ビール(もしくは炭酸飲料)を注ぐような音から始まります。慎吾くんのキャラクター、明るい声質、力強さが非常に良く立っている楽曲・サウンドで、すごく好きな1曲です。よく聴きます。えっと・・・いろいろと愚痴も含んだアルバム感想になってしまいましたが、中には名楽曲や面白い試みの楽曲もたくさんありますし、特にライブ映像では、これまで積み上げた「定型」を思い切って崩し、新しい挑戦をたくさんしているのがよくよく見て取れるワークスです。現行の「新しい地図」運営の考え方の土台に近いものも、すごく感じ取ることが出来ます。「Smap」を語る上でも、興味深いワークスだと思いますので、興味のある方は、是非!続く!by姉
2019.01.20
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妹と二人で上京&観劇してきました。『音楽劇 道(La Strada)』(デヴィッド・ルヴォ―演出、草なぎ剛主演、日生劇場、2018.12.8-28)「ガラスの仮面」の作者・美内すずえ先生も観劇されたようで、なんか嬉しいv*以下劇の内容についての感想になります。これから楽しむ方はご注意下さい*イタリアの映画監督・フェデリコ・フェリーニの代表作の一つ・「道(1954年)」を、舞台化した作品!…とのことで。「新しい地図」ファンクラブ会員の先行申し込み(抽選)で、幸運にもチケットを取ることが出来たので、妹と二人で行ってきました。演劇か~・・・興味はすごくある分野だし・・・有名な演出家さんが力を入れた舞台とかなら・・・もし観れるもんなら、観てみたいけどな~・・・・・・くらいの軽い気持ちだったので、実際にチケットが取れたとなると、すごく緊張しました。(生の)演劇なんて、ほとんど観た事がありません!ましてや、こんな本格的で高級な(万のするような)観劇、初めてです!(劇団四季なら観たことあったけど。遠い昔に・・・)今、「新しい地図」陣営が、もしくは「新しい地図」を絡ませた企画主体が繰り出してくるモノが、クリエイティブに対する誠意に満ちていないわけがない。↑この確固たる信頼感に興味本位で乗っかり、私自身にとっても「新しい地図」が開けていく感覚です・・・。うん。楽しいな。以下、気づいたこと・感動した部分の列記です。◆フェデリコ・フェリーニ監督作品へのリスペクト・オマージュとにかく、元の古典映画も、有名な映画監督さんも、舞台演出家さんも、何のことやらさっぱり分からなかったため、一応出来る限りの予習はして行きました。今回の舞台の元映画・『道』はなかったのですが、近くのTSUTAYAにレンタルであった、フェリーニ監督の他作品を借りて観ました。『8 1/2(はっかにぶんのいち)』(63年)と、『フェリーニのローマ』(72年)の2作です。今回舞台演出をされるルヴォ―さんの、演出家出世作となったのが上記映画『8 1/2』を元にした舞台だったそうなので、とにかく「フェディコ・フェリーニ」という映画監督の作風をかじって行かないと分からないだろうな~、と思って。映画単体についての感想は、また別に記事を書かなきゃいけないくらい濃くて毒々しくて感覚的で、とにかく衝撃的なものでしたが・・・今回の舞台に関連する部分で、特筆したい特徴が下記の3点です。〇幻想世界と現実世界の行き来(死と生)〇円形モチーフ〇絵面で見せる「象徴」の多用元映画・『道』を観ないままでの舞台・『道』の鑑賞でしたので、はっきりと言い切ることは出来ませんが、今回のこの舞台は、フェリーニ監督の他作品にも通じるテーマでもって、(8 1/2が強いんだと思いますが)映画・『道』を幻想的に脚色し、100分間の空間芸術にまとめようと試みた作品・・・だった(んじゃないかな)、と今のところ解釈しています。◆演出の意図の明確さ、統制今回の舞台ですが、とにかく感動したのが「統制力」。有名な演出家さまだから出来ることだと思いますが、下記に列記していくような数多の仕掛けが、明確で迷いのない指示の下で構築されていることがよくよく伝わって来ました。なんの為に舞台がこう設置されているのか、なんの為にこの役者様のキャスティングだったのか・・・細か~い部分まで、関わっている方々が「自分は何をするために居るのか」をはっきりと理解し、迷いなく動いているのが、受け手に一発で伝わって来ました。表現としてすごく挑戦的で、本当に難しいことを沢山やっているんだと思いますが、やりたいことに対して、こだわり抜く部分と、諦めて問題ない部分の取捨選択がとにかくスマートなんですよ。この明確な指示の中で、自身の持てる力の全てをぶつけることが出来るスタッフの方たちは、さぞ幸せばことだろうな・・・と思って観ました。一流の「演出家」って、こんなに凄いもんなのか!全然違うな!!◆劇場空間自体をサーカスの円形劇場に見立てる仕掛け日生劇場には、私自身は勿論初めて入ったのですが、非常に古風な、格式高くて重い雰囲気のある劇場でした。舞台上に、更に「サーカス風」な円形舞台が設置されており、円形舞台の向こう側には、もう一つ「オンステージシート」として販売された客席がありました。通常の客席と、この舞台上の客席で「円形の」舞台を囲み、劇場空間自体を、なんちゃって「サーカスの円形劇場」にしていました。これから起こる見世物自体が、サーカスのイリュージョンなんですよ!という意味合いのことを、出だしで言ってた気がします。ちなみに私達の席は、1階席と2階席の中間・中2階席の1列目。遠すぎず近すぎず、舞台全体の演出を俯瞰できる場所でした。演劇初心者には非常に恵まれた座席だった気がします^^◆超豪華生演奏今回の劇ですが、「音楽劇」と題された通り、舞台両袖で超豪華生演奏が奏でられました。ピアノの方がコンダクターだったのかな?ピアノをメインに、ブラス・フルート・ドラム・パーカッション等々から成る超豪華編成です。間違いのない、スタジオミュージシャンの方たちばかり。「物語に合わせて音楽を奏でる」ではなく、「音楽という魔法が、この空間芸術を成り立たせている」が正しいと思います。この空間芸術は、一流音楽がなければ絶対に成立しません。100分間、休憩なしの舞台それ自体が、「1曲の楽曲」のような感覚で流れていきました。◆サーカス団員たち=舞台を囃し立てる妖精たち今回の舞台は、「感情」を表に出していくのは主要3キャラクター(+2キャラ)のみであり、他の登場人物たちは、基本的には空間の緩急を作り、絵面を転換させる妖精のような・・・その方たち自体が舞台空間を回す魔法のような存在として設定されていました。時に没個性的に音楽と一体化して歌い踊り、舞台の緩急・場面転換を司り、また時に回想シーンでは端役に転じる・・・この「サーカスの団員たち」を演じる役者さんたちが、もう、上手過ぎる。なんだこの人たち!って感じでした。パンフレットを観る限り、舞台演劇のプロ中のプロ!って方たちなのかな?当たり前のことなのかもしれませんが、演劇に精通していない私の目から見たら、こんなに凄い技能を持った人たちが大勢居る世界なのか、「舞台演劇」界は!・・・と感動どころでした。◆ザンパノ:草なぎ剛生まれて始めてSmapを生で観たのですが・・・そこに感慨もなく、なんか普通に1舞台の1演者として観ました。ザンパノは、胸筋で鎖を引き千切るという一芸で日々を食いつなぎ、町から町へ転々としている筋肉ムキムキの大男という設定です。本当は、筋肉を見せるショーなんかに出ちゃうような方が演じてしかるべき役です。草なぎくん自体は、一般的に身長が小柄な方ではないと思いますが、普通に細い方だと思いますし、舞台役者さまの中に混じって「大男」には到底見えません。↑この「基本無茶ぶり」に対し、草なぎくんが頭っから突っ込んで行っている姿がなんて言うか・・・超「アイドル」でした。舞台までにすごいトレーニングして、筋肉作って、すごい意識的に声を太くして、セリフもずっと荒ぶって叫んでて・・・全身全霊でもって「粗野な大男」に突っ込んでいってました。周りのどの若手役者さまより、一生懸命演ってましたし、「一生懸命」に見えたってことは、決して「大男」が演じ切れていたわけではないです。基本、「無茶ぶり」ですから。『虚栄心だけで、余裕なく「大男」を演じてる人』でした。周りの、舞台上のサーカス団員たち(妖精たち)が流暢で、まさに魔法使いのようなプロであればあるほど、その中で浮いてました。すごく人間味・・・というか、言葉を選ばずに言うと、一番みっともなくて、余裕がなかった。この↑バランスこそ、この舞台の一番面白いところだったんだと思います。『虚栄心だけで、余裕なく「大男」を演じてる人』・・・元の映画とは違うのかもしれませんが、ザンパノというキャラクターの表現方法として、この方法は間違いでないんだと思うんです。話筋上、暴力は振るうわ、大事なものを作れないわで、最低の男ですし。「上手く生きられない、立ち回れない」ことこそ、このキャラクターなので。もちろんですが、草なぎくんは全部理解した上で、あえて全力で「みっともない」を演ってましたし、そのパワーが、音楽に流されて目まぐるしく展開する舞台上で、不器用に人間くさい感情を焼き付けていきました。妹が、「草なぎくんの演技は、何を観ればいいのかすごくよく分かった」と言っていました。今回、舞台でこの方をまじまじと観ての個人的な感想は、「演技力が凄い」とはちょっとズレていて、「自分の役割に対する理解力が凄い」「目の前にあるものへの突っ込んで行き方、迷いのなさが凄い」でした。◆ジェルソミーナ:蒔田彩珠(あじゅ)2002年生まれの16歳・・・2000年代か・・・。「初舞台です」という、超若手女優さんでした。主要3キャストのキャスティングの、「映画との違い・違和感」が明確な意図を持って行われていることをひしひしと感じました。ジェルソミーナは、映画ではもっと年配の女性で、少し知的障害を持っているのかな?という描かれ方をしてる…?ようなのですが、そこは思いっきり意図的に変えてある印象でした。元映画のザンパノが、もっと本当に大男で、「虚栄」って感じでもなさ気なので、そことのバランスもあったのかな?と思いました。今回の舞台のジェルソミーナは、かなりしっかりしてる印象でした。自分の感情も、はっきりと言葉にしていましたし。・・・ただ、めちゃくちゃ若い。この若い10代後半の子が、サーカスの幻想的な世界に放り込まれた時に、目に映るもの全てが彼女の恐怖と好奇心・憧れを刺激し、その中でうおさお出来ればいいんだと思います。この視点は、観客の視点に一番近いものだと思いますし、その視点から、ザンパノがどう映るのか・・・他にも選択肢がある中で、一番人間味に溢れた『道』をそこに感じられれば、それでいいんだろうな・・・と。感情表現に透明感があって、すごくストレートに伝わってきました。◆イル・マット:海宝直人海宝直人さんは、劇団四季のディズニー題材作品とかで、バリバリ主役張っちゃってるミュージカル界のエリートスター!って方、…という認識でいいのかな?この世界のことは全然詳しくないので全く存じ上げなかったんですが、すごい人気のある方みたいですね。配役からして、何をしてほしいのかがすごくよく分かります。誰よりもサーカスという舞台上に溶け込んでいながら、その中で目立ち輝いて、更にその上で人間味まで感じさせて欲しいんです。ザンパノの不器用さと対比させた、「軽やかさ」「器用さ」がきちんと入って来ましたし、もちろん華があるんですが、あくまでザンパノとジェルソミーナを立たせる演技に徹されている印象で、スマートだし、流石だなぁ…!と思って観ました。ザンパノの素行の悪さや、彼が自分には何も期待しておらず、何も教えてくれないことに失望しているジェルソミーナの前に、イル・マットが背中に羽を付けて、舞台上方から綱渡りで出て来たシーンがとても印象的でした。あの羽は、ジェルソミーナに見えてただけなのかな?象徴的で、絵的で、とても面白かったです。◆モリ―ル:佐藤流司佐藤流司さんは、主に2.5次元舞台を中心に活躍されている方、という認識でいいでしょうか?モリ―ルという「死」を司る役周りは、演出家・ルヴォ―さんが投入した今回の舞台のオリジナルだそうなのですが、オリジナルというよりは、幻想世界と現実世界の行き来でこの作品をまとめ上げる為に、「8 1/2」の手法を模倣した、オマージュ的な考え方だったんじゃないかな、と受け取っています。幻想と現実の両方の世界に存在出来る・・・けど、どちらからも浮いてる。この役に求められたのはおそらく、流暢に流れる空間芸術の中での「リモコン」的な立ち位置。流れの一時停止と、再生ボタンの掌握。観客たちへの、端的で「感情のない」無機質な重要事項の説明です。・・・この「空気を止める役」を、2.5次元という日本独特?の成熟文化上がりの俳優さんに割り振るというのが非常に面白いな、と思いました。(多分・・・この俳優さんの名前で、「これだ!」って思ったのかな・・・って。)難しい役回りだったと思います。・・・正直なところ、「もっと深刻に、焼き付いていいはずだ」というセリフが焼き付いて来なかったです。もうちょっと存在感・緊張感が欲しかった…かな。舞台開始直後の口上、逮捕されたザンパノを待たず、サーカス団について行くか迷うジェルソミーナに「選択肢」を提示するシーン、ザンパノに殴殺されたイル・マットが立ち上がるシーン・・・なにせ司っているのが、これほど現実に溢れているのに、何故かタブー視されがちな「死」ですから。もっと印象的で、浮いて聞こえて良かったし、舞台としては、もっとそうあるべきだったと思います。・・・もちろん、立ち振る舞いはとても様になっていたと思いますしまだまだ20代前半の若い俳優様のようですので、今後も是非、深みのある演技を頑張っていただきたいです。・・・いろいろ書きましたが・・・とにかく!!めっっっちゃくちゃ面白かったです!!きちんとお金を払って鑑賞する誠意ある舞台って、こんなにすごいものなんですね!観劇というのは、よほど何かのきっかけや環境が整っていない限りは、お金のかかる、大人の文化だと思います。しかも、おおよそ大都市住まいに限る。私たちにとっては馴染みのない、本当に新しい世界だったので、緊張もしましたが、子どものころに、全く知らない分野の漫画に恐る恐る手を出すときのような、ドキドキとワクワクがありました。今回観れて、本当に良かった。また機会があれば、是非いろいろ鑑賞してみたいな~、と思っています。そして、フェデリコ・フェリーニ監督の映画作品を、もっと詰めて、しっかり鑑賞したいです!!おまけ。日生劇場の向かい・帝国ホテルの建物内に、香取慎吾ブランドショップ・「ヤンチェ・オンテンバール」があります。恐る恐る・・・ちょっとだけ覗いてきました。あまりに場違いだったので、すぐに退散しましたが。ちなみに、「新しい地図」の運営母体・㈱CULLENの本社も今はこの建物のオフィス部分にあるみたいですね。・・・やりたい放題ですね。すごくいいんじゃないでしょうか。by姉
2018.12.23
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<SMAP楽曲についてーその42>音楽語りーその262↓♪がんばりましょう(ビックバンドジャズアレンジ) bySmap<SMAPシングル・アルバム年表> ★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連◆18・2008年9月24日 super.modern.artistic.performance 2CD ◆18 super.modern.artistic.performance 前アルバムより2年後のワークスです。SuperModernArtisticPaformance.このアルバム自体も、聴き込むと本当に様々な挑戦をしているので、すごく聴きごたえがあります。・・・なのですが、このワークスは是非!ライブDVDまでガッツリ堪能することをお勧めします!このライブは、最初観たときにぶったまげました。個人的な印象なのですが、2016年までの全SMAPワークスの中で、最も「飯島三智」色が強いコンテンツなんじゃないかな、と思っています。ジャズを基軸に、60年代以前のオールディーと70~80年代以降のフュージョン系、更に2000年代以降のテクノポップといったサウンド変遷を、縦横無尽に駆け回るようなイメージです。現行、飯島マネージャーは「新しい地図」の運営会社として「㈱CULLEN(カレン)」を立ち上げられましたが、社名は「カルチャー&エンターテイメント」からの造語だそうで。↑この、SMAP2008年の音楽ワークスから受ける印象自体が、「カルチャー+エンターテイメント」意外の、何物でもありません。「古き良きモノ」と「新しいモノ」の融合というか、その行き来というか…。イメージと概念をガンガン繋げて、「見たことある、芯のあるモノ」から、「誰も見たことないモノ」を創造する…という。アルバム、ライブともに、吸血鬼をメインモチーフに据えており、これ自体は非常に古臭い、使い古されたモチーフだと思いますが、これを移動雑技団や墓場モチーフ、また色合いからカジノ・ルーレットモチーフにつなげ、そこから燕尾服チックな?オールドフォーマル服を見せびらかしながら、「前衛的」なフュージョン楽曲を披露するに至る…書き出すだけで、なんというアーティスティックなことか…。ライブ前半は、フュージョン・ヒップホップ?系の新曲や、既シングル楽曲のアレンジが連なっています。そして、後にファン人気投票ベスト盤に収録される、超人気ジャンクション♪チョモランマの唄で、なんちゃって石炭鉱業イメージで時代を遡り、♪がんばりましょう(ビックバンドジャズアレンジ)からの、オールディージャズゾーンの楽しさといったら!!本人たち&バックダンサーの衣装はモータウンな雰囲気で、超カッコイイウッキウキブラスの♪がんばりましょうが始まったときの、興奮と言ったらなかったです。脳みそ爆発するかと思いました。♪White Messageの派手ジャズバージョン、きらっきらジャジーな♪どんないいこと、最高ですよ。どんな演奏家さんたちを、生バックに付けてるんだ…と。というわけで、ライブでの既シングル楽曲アレンジこそ至宝!ではあるのですが、アルバムの新曲も、挑戦に満ち溢れていて面白いですよ。以下、各曲感想。<DISC1>1.Theme of 019 super.modern.artistic.performance Produced by will.i.am [BLACK EYED PEAS]、Written by:William Adamsメインインストテーマ。海外の、ヒップホップグループの提供曲?なのかな?ブラック・アイド・ピーズ…詳しくないな。知らないな。ただこのテーマ楽曲は、カッコよくて大好きです!サイバーな印象の平面的な打ち付けですが、センスが良くて聴きやすいし、合の手やしっかりした緩急が素晴らしいと思います。2.この瞬間、きっと夢じゃない作詞・作曲:Hi-Fi CAMP、編曲:長岡成貢3.Jazz作詞:Gabriela Robin・はしもとみゆき、作曲:菅野よう子、編曲:CHOKKAKU、ブラスアレンジ:村田陽一2006年の音楽ワークスのメインテーマ・「ジャズ」を打ち付ける楽曲。菅野よう子さんの曲だったんですね。この曲は…とにかくCHOKKAKUさんの編曲!!ブラスが思いっきり入っていますし、曲名から「オールドジャズ!」な1曲かと思いきや、曲頭が分かりやすいのですが…それだけじゃないです。打ち込みっぽさも多用し、95年頃のSMAP楽曲ワークスに感じるようなファンキーさを、バリバリブラスの下に隠し持っています。聴けば聴くほど、「遊んでるな~!」って曲です。大好きです!4.Love loser作詞:権八成裕、作曲:microman、編曲:CHOKKAKUこの曲も、CHOKKAKUさん編曲か…。アルバム・005に入ってそうな曲ですね。「そういえば、今までこういう曲なかったよね?」みたいな曲でしょうか。挑戦的で好きな1曲です。5.あなたのためにできること - 木村拓哉・稲垣吾郎・草なぎ剛作詞:大智、作曲:大智・miyakei、編曲:森大輔あ、これは3人の歌唱だったんですね。意外な人選だな・・・。内容も素敵な曲だと思います。うん…他にはあまり、取り立てた引っかかりはないですが…。6.Keep on作詞:Kim E Na・相田毅、作曲:Ann Jeong Hoon、編曲:Ann Jeong Hoon & A K90年代のワークスから解釈するだに、作詞に相田毅さんが入っている曲は、要注目!です。おおよそ、その時のSMAPの立ち位置…もっとぶっちゃけると、ジャニーズ事務所内の諸々に対し、SMAPはどういう意識で向き合っていくか、が明確に表現されている楽曲です。この♪Keep onも、私はそういう曲だと思っています。2008年、SMAPは…どんどん苦しくなって行ってる時期だったんでしょう。嵐・松潤ドラマ・花より男子(2005年)がヒット後、ドラマ2期(リターンズ・2007年)の放送を経て、2008年6月には、ファイナルと銘打たれた劇場版が公開されました。・・・いや、何の確証もない、ただの推測なのですが…おそらく、ジャニーズ事務所内で、ジュリーさんをなんとか前に立てようと強行し出したのが、この辺りだと思っていまして・・・。真偽はどうか分かりませんが、とにかく、2008年という段階において、SMAPがここまでの危機感を形にして出してるということが、よくよく見て取れる楽曲だと思います。ただ、この段階では、『Keep on』なんです。「ジャニーズを出る」とは、まだ言ってない。叫び散らすテンションで、『Keep on!Stay This Way!』って言ってるんです。普通、現状維持や反復ってもっとこう…穏やかで臆病なイメージのことだと思うんですが、「もっと反逆してみろよ!」とか、「みんなに知らせてやるべき時だ 時代に魂は奪えないって!」とか叫び散らしてますからね。ライブパフォーマンスも、魂がこもっています。7.Mermaid作詞:大智、作曲:大智・宮崎誠、編曲:平田祥一郎テレビ朝日系『世界水泳メルボルン2007』テーマソング「2007年に既刊限定配信されてた」とwikiに記載がありましたが、SMAPとしては初配信曲なのかな?これ以前もあったのかな?SMAPらしからぬキラキラ王子曲です。サビラストの「これからも今以上によろしく」が焼き付きます。8.ひとつだけの愛~アベ・マリア作詞:藤澤ノリマサ、Rap詞:JACRREN、作曲:藤澤ノリマサ・Charles Francois Gounod、編曲:前口渉伝統+エンタメを一番端的に表現している楽曲…でしょうか。♪アベ・マリアにラップを乗っけるという離れ業楽曲なんですが…まぁ…最初聴いたときは、大爆笑ですよね。何だコレ!!!って;またラップが…特に英詞が…とても歌いきれてない感じで、笑えるんだ…。すごい馬鹿にしたような感想になっちゃいましたが、とても面白い試みの楽曲で、私は大好きです!モノ好きな方は、是非!9.はじまりのうた作詞・作曲・編曲:島崎貴光、ストリングスアレンジ:クラッシャー木村超人気曲ですね。ファン投票のベスト盤には、14位、17位と高順位で収録されています。日々の「頑張り過ぎ」を認め、励まし、「息を抜いてもいいんじゃない?」って曲です。2008年版の、年齢を重ねた♪がんばりましょうって感じの楽曲かな、と思います。なんだろう…誰がどう見ても、頑張り過ぎなSMAPがこれを言うことに、響くものがあるのかなぁ…と思います。愚直で不器用なイメージを前面に出している楽曲ですが、個人的な聴きどころは、ストリングス!間奏の美しいストリングスが、心の琴線を揺さぶってきて、なんとも言えません。10.ココロパズルリズム作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ (capsule)ザ・中田ヤスタカサウンド!本当に30代の男性アイドルが歌うことを想定して作ったのか??ってくらい可愛い曲ですね。この曲は、特にライブパフォーマンスが素晴らしかったです。蛍光カラーの衣装での、ピコピコのロボットダンス。セグウェイに乗って会場中を、走り回るのですが、絵面も動きも素晴らしくて。「流石だ…これが表現力か…!」ってなりました。11.そのまま作詞:Blaise・Maynard・tax (MONKEY MAJIK)、作曲:Blaise・Maynard (MONKEY MAJIK)、編曲:川端良征12.Last Smile作詞:Satomi、作曲:松本良喜、編曲:宗像仁志別れの曲です。別れと言っても、嘆き悲しむようなものではなく、納得を伴った大人の別れです。この楽曲のテンションが個人的に好みで、特に、基本淡々としながらも、サビでちょっと感情的なところが見え隠れするとことか。すごく好き。歌い出しの慎吾くんのボーカルがすごくイイと思います。この方は…こういう、「諦め」を歌うのも似合ってると思います。72時間ホンネテレビのホンネライブで歌ってた♪強く儚い者たちもすごくハマってましたし。素に近いんだろうな…たぶん…。13.Still U作詞・作曲:J.Y.Park "The Asiansoul"、編曲:J.Y.Park "The Asiansoul" & Jisang Hong提供は、♪White Messageの方ですね。この人の曲好き!!いろいろあったんだろう道のりを、「乗り切ってきた事実」を、自画自賛するような内容の曲でしょうか。笑えないようなことがいっぱいあったであろう過程を、この軽快なサウンドでしっとりしっくり心に落とし込もうとするのが素敵だな~、と思います。14.どうか届きますように作詞・作曲:MORISHINS'、編曲:REOシングル・♪ありがとうの作詞・作曲の方ですね。出だしの入り方とか、サビの掛け合いとか、作りはかなり似てますね。SMAPが総合司会(出ずっぱり)をした、2014年のフジ27時間テレビにおいて、謎の解散ドラマを放送し、ドラマのラストに歌ったのが♪俺たちに明日はあると、この楽曲・♪どうか届きますようにだったそうで。歌唱曲のセレクトで、全部説明してますからね。私は27時間テレビも、ドラマ自体も拝見していなかったのですが、この話を聴いて、本当に全部エンタメに落としてくるんだな、と感心しました。<DISC 2>1.宮下がつくったうた - 中居正広作詞:N.マッピー・宮下昌也、作曲:N.マッピー・宮下浩司・宮下昌也、編曲:N.マッピー・宮下浩司…宮下って誰?相変わらず、曲調がコロコロ変わる独自ワールドですが、他と比べると…わりと安定してる曲だと思います。2.Style - 木村拓哉作詞:仲村達史、作曲:久保田利伸、編曲:中西亮輔久保田利伸+木村拓哉は…やっぱり似合ってるな、と感じる1曲です。ロングバケーションコンビ。3.Life Walker - 稲垣吾郎作詞:森浩美、作曲:Burt Bacharach、編曲:小西康陽、オーケストレイション:村山達哉バ…バート・バカラックだと…!?これは、オリジナルで作ってもらった曲ってことでしょうか…?どこに楽曲制作依頼出してるんだ!!何を隠そう…私自身、バカラックが大好きでして。当ブログの初期音楽語り記事では、バカラックにはまり、CDを買いまくる変遷が刻々と綴られています。Burt Bacharachは、主に60年代以降の映画音楽で有名な作曲家様ですが、独特な、ブラスが印象的なサウンド展開は、同世代のレジェンドたちを魅了し、後の音楽家たちも散々影響を受け、バカラック風の楽曲を作っています。以前、カーペンターズのTVライブ映像かなんかをスカパーで観ていたら、バカラックコーナーみたいなのがありましたし(有名な提供曲もあり)、ポール・マッカートニーのソロワークスにも、影響を受けたような楽曲がたくさんあります。日本だと、川井憲次さんが大ファンだと言っていたと記憶していますし、時代劇・大江戸捜査網のテーマソングは、どう聴いてもバカラック調だし…。この楽曲、編曲を小西康陽さんが手がけられていますが、この方なんか、バカラック大好きだったに決まってるんですよ…。作風とか。編曲自体、見事にバカラックサウンドへのリスペクト満載で、「バカラック曲の編曲とか…夢が叶って良かったね…!」とすら思いながら聴きました。豪華!!4.ソウデス! - 草なぎ剛作詞:ナイス橋本、作曲:ナイス橋本 & TOMISIRO、編曲:TOMISIROこの楽曲は、草なぎくんのボーカルが立っていて、素晴らしいと思います。あっけらかーんとしたニュアンスで、何の根拠もなく「ソウデス!」って肯定してくる…キャラクター全部が活きてます。ミニアルバム・『la festa』のソロ曲・♪恋のはじまり…という楽曲も、「大丈夫!」という言い回しが本当に立っていましたが、それと同じ良さがあると思います。5.Here Is Your Hit - 香取慎吾Produced by will.i.am [BLACK EYED PEAS]、Written by:William Adams・Jean BaptisteDISC1出だしの、テーマ曲を提供されたwill.i.amさんの曲とのことで、ここからDisc1に戻れるような作りになってるのかな?と思います。尖った、攻撃的なサウンドの楽曲ですが、ライブパフォーマンスでは赤白のピエロの中で歌ってて、「あ、こういうイメージなの??」ってなりました。書きたい事が尽きないライブ・アルバムコンテンツです。高尚でアーティスティックで、それでいて突っ込みどころ満載な、魅力的な挑戦がたくさん散りばめられているワークスだと思っています。興味のある方は、是非!by姉
2018.11.14
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おはようございます。粛々と進めます…。<SMAP楽曲についてーその41>音楽語りーその261↓♪White Message bySmap<SMAPシングル・アルバム年表> ★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連41・2007年12月19日 弾丸ファイター42・2008年3月5日 そのまま/White Message43・2008年8月13日 この瞬間、きっと夢じゃない41・弾丸ファイター作詞:道面宜久 / 作曲:Gajin / 編曲・サウンドプロデュース:Daisuke"D.I"Imaiテレビ朝日系 スポーツ中継テーマソング2007年唯一の音楽ワークスであり、そして、年末駆け込み感がすごいです。正直なところ、私が発売当時にこのシングルを楽しみに購入していたら、愕然としただろうな・・・と思います。ここまでの楽曲展開から、また一気に方向性を変えていると感じる楽曲なのですが、私の耳で聴いて、「いい」と思う方向性とは逆方向に進んだ印象です。ほぼほぼ電子音サウンド、方向としては「DJ系」の音楽というか。時勢を考慮した音への挑戦なのだと思うのですが、コード進行とかが、個人的にあまりしっくり来なくて、苦手な部類の音楽なんです。この♪弾丸ファイター自体は、間奏ですとか、唄い出しの調子の良さですとか、イイと思う部分が拾えるので、全然聴けるんですけど・・・でも、やっぱりサビとかは…好みの展開じゃありません。ただもうこれは、作り手たち・・・オールディーやビートルズがガッツリ頭に入っている方たちが、全部分かった上で、あえて展開しているものなので。この2007年以降のSMAP楽曲に関しては、すべてではないのですが、あえて「苦手な方向」に行ってるのかな、やって来なかったことを咀嚼しようとしたのかな、と感じるような楽曲がたくさん出てきます。これは、今回聴いて「あぁ、だからSMAPは『なんでも使える』んだな」とひしひしと感じた部分です。何でも使ってくるんですよ。なかなか良さが掴めないものでも、諦めずに、そのモノの良さを咀嚼して落とし込むまでなんとかかんとか喰らいついていってるのが分かるので。また、何でもやってくるんですよ。とにかくやってみて、苦手なことでも、改良を試しながらの地味な反復ずっと続けて来るんです。この楽曲を皮切りに始まる、電子サウンド系への挑戦も、この先のSMAP楽曲展開の聴きどころだと思っています。42・そのまま/White Message♪そのまま作詞:Blaise、Maynard、tax(MONKEY MAJIK), 作曲:Blaise、Maynard(MONKEY MAJIK), 編曲:川端良征♪弾丸ファイターより4カ月後のシングル。初の両A面シングル…でしょうか?このシングルに関しては、前作よりゆったり、どっしりとした作り込みを感じます。♪そのままは、MONKEY MAJIKの方の曲みたいですね。うん…内容のある、素直にイイ楽曲だとは思うのですが、特にサウンド面での挑戦は感じませんし、「まったりゆっくりのストレートな曲だね」くらいしかあまり感想がありません…。あ、曲頭のアコギ音は、この楽曲のアイデンティティだと思います。ああやって、シンプルに感情を重く響かせる曲、っていう感じ。どちらかと言うと、私は♪White Messageが大好きなんです!作詞:飯岡隆志, 作曲:J.Y.Park "The Asiansoul", 編曲 Tae Kwon、谷口尚久、J.Y.Park "The Asiansoul"これは名曲!電子音?打ち込み?をメインにしたサウンド自体は、すごく大人しいんですが、キラキラした一音一音がしっかり響いて来ます。それでいて、そこに乗っかるSMAP5人のバラエティに富んだボーカルがいちいち面白い!「ココロで呟く」という一節がありますが、全員で唄うパートと、各ソロで唄うパートが交互に来て、これが会話というか、心の中の自問自答のような作りになっていると思います。全員で唄うパートは、とにかく没個性的に、語尾を響かせる意識で。そして各ソロは、全体のバランスを見ながらですが、個性を主張して唄っている印象です。吾郎くんと慎吾くんは相変わらず安心感がありますが、出だしのキムタクの気を使ったボーカルもすごくイイと思いますし、2番冒頭の中居くんの囁きソロは、流石のインパクトですごく頭に残りますし、あとは、草なぎくんのボーカル!電子音・打ち込みサウンド×草なぎ剛ボーカルを、私は激推しします!声の相性がすごくいいと思うんですよ。草なぎくんの少し鼻にかかって抜ける特徴的な声質が、電子音サウンドの中で妙にはまるというか。今後の楽曲でもまた語っていくと思うのですが、草なぎくんのボーカルというのが、この辺からまた「活きて来たな~」とひしひしと感じます。♪White Messageですが、両A面のシングルとはいえ、やはり♪そのままの影に隠れている印象の楽曲です。アルバム収録もありませんので、このシングルを入手する他になかなか聴く術がない曲ですが、なかなかサウンド・ボーカルともに挑戦あり、仕掛けありの、オモシロい楽曲だと思っています。興味のある方は、是非!43・この瞬間、きっと夢じゃない作詞・作曲:Hi-Fi CSMP/ 編曲:長岡成貢TBS系「北京オリンピック」テーマソング♪そのままより、更に約5か月後のシングル楽曲。2008年は、この後にアルバム発売~ツアーも行っていますので、2007年と打って変わって、超勢力的に、ほぼ一年中音楽活動を行っていたんですね。提供のHi-Fi CAMPは、2008年6月にメジャーデビューだそうなので、ほぼほぼ本人達のデビューと同時ワークスっぽいです。Hi-Fi CAMPか…あまりパッとした印象はないのですが、どんなバンドだったんだっけかな…?とにかく、オリンピックソングに、初々しい感性が織り込みたかったんだな、と感じる楽曲です。実際、作詞家様・作曲家様の洗練されたワークスに比べると、言い回しの捻りが甘かったりする部分も感じるのですが、ただ、やりたかったであろう「尖った部分」も掴めてるな、と思って聴いてます。個人的にお気に入りなのが、楽曲の一番出だし↓。震え出した 手を見つめ 高鳴る鼓動 指先まで逃げたくなるくらいの不安に そっと 一人瞳閉じた↑メジャーデビューに際し、自身たちの感じているものをそのまま形にしてれ…という依頼でも行ってたのかな?そんな気がします。あとは、この『瞬間』というモチーフですね。気に入ったのか、後のオリンピック用楽曲・♪Momentなどにも見て取れるモチーフです。最後に。若手バンドの起用…といっても、編曲には長岡成貢さんがしっかり入っています。若い感性は取り入れつつも、サウンドの「格」と「質」は、絶対に譲らない作りになってます。カップリング曲・♪two of us作詞・作曲:大智 / 編曲:youwhich調子が良くて、明るくて、好きな曲です。特に、サビのラストにかかってくる、間奏への入り方とか…好き。いまいち何のことを唄っている曲なのか、落ちてきていないのですが…夢のことか?オリンピックソング用にもう1曲作ってたのかな?それとも恋愛のことか???なんかよく分からないのですが、ここ↓の中居くんのボーカルがやたらと好き。(思うがまま詰め込んでる 想像の自分を少しだけ)捨てた隙間に見えた最初の景色↑この部分のボーカルだけで、目の前の景色が一気に開けてくる感覚が伝わってきて、凄いな、この人!と思いました。続く!by姉
2018.11.04
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おはようございます。カメペースで進めていきます。<SMAP楽曲についてーその40>音楽語りーその260↓♪STAY bySMAP<SMAPシングル・アルバム年表> ★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連◆17・2006年7月26日 Pop Up! SMAP 1位40・2006年10月11日 ありがとう 1位 ◆17・Pop Up! SMAPSMAP17枚目のベストアルバム(2枚組)です。前作・『SAMPLE BANG!』より約1年後の発売で、このアルバムを引っ提げてのツアーも行われました。この2006年以降のSMAPの音楽活動は、すべて2~3年おきになりますので、1年毎ベースで行われた、最後の音楽活動&ツアーです。制作期間1年と言っても、『SAMPLE BANG!』の感想でも書いた通り、前年のワークスは、時間がない中で「試供品」というコンセプトを掲げて構築したものであり、そこから繋がる、「洗練のワークス」が、この『Pop Up! SMAP』だと認識しています。とにかく、質が、完成度が、ずば抜けて高い!最初アルバムを聴いたとき(&ライブDVDを鑑賞した時)、あまりの出来栄えの良さに度肝を抜かれました。アルバム全体として統一感があって、曲の繋ぎも最高で、流し聴きに最適なのに、1曲1曲、頭に残る色をちゃんと持ってるんですよ。サウンド自体もですし、ライブに関しても・・・もう・・・舞台装置や衣装、サウンドの繋ぎ・統一感の洗練が半端ないんです。何枚イメージボード描いて、どれだけサウンド作り込めばこんなことが出来るんだ?ってくらい。繋がってるのに、1曲1曲、Pop Up!してくる・・・頭に残る。改めて作詞・作曲家陣を見てみると、独自の世界観を持った他アーティスト様を多数起用していますし、このアルバムだけ、異質なつくり方をしているわけではないと思うのですが、前作から走り続けた楽曲制作陣営が、耳と妥協のハードルをどんどん高めていった結果かな・・・と思います。あと、ボーカルもすごく上手くなってるんです。前作のライブツアーで、さんざん生歌で唄って来たのが活きてると感じます。妹にもお薦めしたところ、他のアルバムに目もくれずに、このアルバムばかりを延々と聴いていたのも印象的でした。・・・それくらい、明るくて聴きやすくて、ポップです!<DISC1>1.Theme of 018作曲・編曲:中塚武 feat. GROOVY SAUCE CREW中塚武さんは、前作・SAMPLE BANG!のテーマ曲から、2作連続の起用です。後にも先にも、SMAPアルバムOPインストを2回連続で手がけられたのは、この方だけだと思います。よっぽど、前作の評価が高かったんだと思います。また、前作・SAMPLE BANG!から今作・Pop Up! SMAPのサウンド展開に、一連の流れを感じるのも、ここの統一感あってのものだな、と思っています。楽曲は、とにかくオシャレです。ボイスパーカッションと、南国・ジャングル・お祭りイメージが印象的なのですが、それだけじゃない・・・不思議な浮遊感があるんですよ。なんで「ジャングル」と「Pop Up!」が同時に存在するのか、良くわからないんですが。色彩が鮮やか繋がり・・・ってことかな・・・分からん。↑ちなみに、ライブでは、このOPテーマのモチーフがそのまま舞台セットとして構築されていました。始まりも、ジャングルモチーフです。この中塚武さんは、自身の独特の世界観・・・というより、求められるモチーフを見事に入れ込んで、その上でこれだけスタイリッシュに仕上げられるのが本当に凄いと思います前作のOPインストでも、「BANG!BANG!BANG!」というモチーフを見事に取り入れてましたし、この曲の「Pop Up!」も、見事に調子よく、頭に焼き付きますので。2.TAKE OFF作詞:MICRO(HOME MADE 家族) / 作曲:MICRO・Takahiro / 編曲:Takahiro大好きな曲です!HOME MADE 家族の方の曲だったのか・・・メロディーラインとか、言われてみればそうだな、と思います。「Pop Up!」というアルバムモチーフがあり、OPテーマを経ての、この「TAKE OFF!」は、上手くはまり過ぎてると思います。サウンドの繋ぎも、概念の繋ぎも、気持ちいい・・・。ちなみに、今夏オープンした、香取慎吾プレゼンツのブランドショップ・「ヤンチェオンテンバール」のコンセプトが、「パーマネントポップアップショップ」であり、オープンのことを「TAKE OFF!」と表現していました。間違いなく、このアルバム、そしてこの楽曲から来ている概念です。3.Nai Yai Yai作詞・作曲・編曲:タカチャ前アルバムでも登場した、タカチャさんの楽曲ですね。前アルバムの雰囲気を踏襲した楽曲という印象です。出だし&間奏で挿入される携帯音が、この楽曲のアイデンティティだと思っています。4.Simple作詞:篠崎隆一 / 作曲:清水哲平・Axel Bellinder・Stefan Engblom / 編曲:中西亮輔 / コーラスアレンジ:知野芳彦前曲・Nai Yai Yaiと打って変わった、オーケストラの荘厳なサウンド・・・なんですが、歌詞は「日常のSimpleを大事にしていこう」という内容です。ストリングスが鳴り響く中で、「遅くなった帰り道 コンビニで2本ビールを買って・・・」という日常を唄う、このアンバランスさが、なんとも面白い楽曲だと思います。ちなみに、ストリングスでCDにお名前記載のある金原千恵子さんは、サザンや桑田佳祐ソロのCDやライブで、毎回お見掛けする方です。「存在感のある、歌うストリングスと言ったら、この方!」って感じなのかな?作詞の篠崎隆一さんは、前アルバム収録の♪Dandy Darlinも手がけられてますね。私もすごく好きな楽曲なのですが、実際にファンの方の人気も高いようで、「SMAP25Years」にもランキング45位で選出されていました。5.paripia! - 稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾作詞:ナイス橋本 / 作曲:村カワ基成・ナイス橋本 / 編曲:村カワ基成OPテーマ曲を踏襲するような、ジャングルチックな浮遊サウンドが印象的な1曲。曲の内容は、前アルバムの流れの中にありそうな感じですね。とにかくサウンドが他になくて面白い楽曲だと思っています。ピアノ?のような音でリズムとってるところも印象的だし、鳥の鳴き声?のような音もジャングルっぽくて面白いし。この楽曲は、年下のメンバー3名によるボーカルソングですが、奇しくも・・・というかなんというか、「新しい地図」のメンバー構成になっています。6.Triangle作詞・作曲:市川喜康 / 編曲:小西貴雄前記事にて感想を書きましたので、省略。7.モアイ - 木村拓哉・香取慎吾作詞・作曲:Caravan / 編曲:知野芳彦まったりテンポの、すっごい「イイ曲」なんです。メロディーラインもイイし、慎吾くんとキムタクのボーカルもすごくイイし。なんですけど、タイトルもですが・・・不思議な曲なんです。歌詞カード読んでも、結局何を言ってるのかよく分かんない。結局・・・「ずっとここに立ってる」の?それとも、「今すぐ会いに行く」の?どっち??意味分かんないけど、なんかよくわかんないけど、意味あり気でイイ曲!8.Call Your Number作詞:大智・キャス / 作曲:大智 / 編曲:高野康弘これはもう・・・アルバムの中ではかなりイロモノな楽曲だと思います。この曲、すごく好きです。面白い。キラキラした出だしの猫かぶってる感じとか、そっからのバーンとした展開とか。前曲・♪モアイがかなりまったりテンポなのですが、そこまでの流れをぶっ壊しているようで・・・そうでもないんです。すごくすんなり流の中で聴けます。不思議。あと、冷静に歌詞カードを読むと、すっごい恥ずかしい内容の曲だなコレ、と思うのですが、これをやたらと深刻で神妙に歌い切る、SMAPのボーカルが大好きです。あぁ、やっぱり俳優さん揃いだなぁ・・・と感心して聴いてます。9.星空の下で作詞・作曲:YoYo・GooF are SOFFet / 編曲:橋本和則 / コーラスアレンジ:YoYo(SOFFet)SOFFet・・・聞いたことあるな・・・昔、母がなんかの曲をMDに入れてた気がするんですが・・・。この楽曲も、構成が面白いなぁ、と思って聴いています。サウンドはずっとゆっくりまったりなのですが、たらったらうじっうじ欝々としたラップが延々と続き、その後で、ふわ~っとしたサビに連れ出してもらえます。このサビの感情の浮遊感が、「星空を見上げる」という行動とキレイにはまってると思います。10.だいじょうぶ作詞:太志 / 作曲:Aqua Timez / 編曲:田辺恵二このアルバム(Dic1)内唯一の縦ノリソングかな?この曲も、流れの中で浮きそうなようで・・・すんなり聴けます。前後のまったりペースの中で、いい心地で入ってくる刺激サウンドって感じで。Wikiには、「Aqua Timezがアマチュア時代から歌っていた楽曲のカバー」との記載がありました。曲の内容的に、前曲・♪星空の下でとの繋がりを感じます。♪星空の下でが、たぶん、夢を追いかけて上京したような?男の人の曲だったので、その男性主観で、自身を鼓舞するような内容にも聴こえます。11.STAY作詞:佐原けいこ / 作曲:日比野元気 / 編曲:宗像仁志2016年1月に、SMAP解散騒動が勃発した後に、一気に注目を集めた楽曲。2016年末に発売された「SMAP25Years」では、いちアルバム楽曲ながら、人気投票堂々の第一位で収録されています。2016年頭のカウントダウンTVで、いきなりこの楽曲を披露し、SMAPファンが「どうしたんだ?」と思っていた矢先の解散騒動だったようで、不仲だなんだかんだと報道が飛び交う中で、ひたすらファンの方たちが「この楽曲、これがメッセージだ」とツイッター上で訴えているのを沢山目にしました。私も興味を持って、2016年のかなり早い時期にこのアルバムを購入し、聴いてみたのですが、びっくりしたというか、しっくり来たというか。あぁ、SMAPの楽曲って、こうやって使うんだ、こうやって聴くんだ、というのが本当によく分かったんです。それは、小学生の頃より聴いてきたSMAP楽曲に抱いていた印象を全く裏切らない、むしろ、すごくしっくり来るところの「理解」に落ちて来るようなものでした。この曲を、年明け以降は自由な発言が出来なくなることを見越して唄っておくとか、布石として置いたメッセージ以外の何物でもありませんし、あぁ、本当に戦国時代の戦国武将状態なんだな、と思いました。すんごい熱い言い回しで、「たったの50年でいいから、一緒に居よう」って切々と歌い上げる曲です。なんて言い回しするんだ、と感心しました。よくこんな曲が存在したな・・・。こんな楽曲が出てきた背景としては、ひょっとしたらこの時期(かこの時期の少し前)にも、「解散」に手がかかるような、そんな事態が起こってたのかもな~、と思って聴きました。この辺は、本当にただの推測です。もう本当にあらゆるツールを用いての自己演出が過ぎて、「SMAP面白い」ですよ。解散劇すら、アイドル過ぎるんです。エンタメ過ぎるんです。流石です。これぞ、エンタメ・音楽鑑賞の醍醐味だと思います。12.Dear WOMAN作詞:麻生哲朗 / 作曲・編曲:平田祥一郎 / コーラスアレンジ:知野芳彦前記事にて感想を書きましたので、詳しくは割愛。大好きな曲です。このラスト曲から、オープニングインストへの繋ぎがまた最高で、ずっとこのDisc1で、ぐるぐるエンドレスリピートに陥ります。<DISC2>1.女の子とLOVE SONG - 中居正広作詞・作曲・編曲:後藤次利おぉ、後藤次利さん曲なんですね。女性とのデュエットなんですが・・・うん、突然どうした?って曲です。この頃に、女性絡みで何かあったのかな?それともこういうのも思いっきりやりたくなったのか、この辺はよく分かりませんが。2.君がいる - 木村拓哉作詞:Elvis Woodstock / 作曲:和田昌哉 / 編曲:華原大輔 / コーラスアレンジ:和田昌哉意外なバラードソングです。なんかこの曲も、突然どうした?って思いました。いや、メロディーラインもすごく入ってくるイイ曲だと思うんですけど、キムタクの色物イメージともかけ離れた、すごくストレートな王道バラードなので。いや・・・好きな曲なんですけど、どうしたんだろう?3.L-O-V-E - 稲垣吾郎作詞・作曲:Bert Keempreft・M Gabler / 編曲:小西康陽 / ストリングスアレンジ:久米大作 / 日本語詞:漣健児オールドジャズソング(ナット・キング・コール)のカバー。すごく有名な曲です。歌詞は面白おかしく改変してます。吾郎くんに、楽しいオールドジャズを持ってきた、最初の楽曲でしょうか。吾郎くんはジャズをメインにした舞台を2018年にも上演していますが、このころからの連作ワークスになるのかな?声も雰囲気もぴったりだと思いますし、ナイスジャズ!って感じです。アイドルってこうやって魅せてかなきゃですよ。小西康陽さんの仕掛け満載の楽しい編曲も必聴です。4.TOKIO - 草彅剛作詞:糸井重里 / 作曲:加瀬邦彦 / 韓国語訳:草彅剛 / 編曲:Daisuke“D.I.”Imai沢田研二さんの♪TOKIOを一部韓国語にしてある曲です。ラップなんかも入ってます。勢いのある楽しいオールディーソングが続きますね。5.Everybody - 香取慎吾作詞:Blaise・Maynard・tax(MONKEY MAJIK) / 作曲:Blaise・Maynard(MONKEY MAJIK) / 編曲:Daisuke "D.I" Imai&Chikara "Ricky" Hazama / featuring Vocal:倖田來未MONKEY MAJIKさんの提供曲を、倖田來未さんをゲストに迎えて歌っている感じかな?うん。正直、個人的にはあまり引っ掛かりどころがない曲なんですが・・・あ、少し和風な雰囲気のサウンドが来るところとかは好きです。SMAPソングでは他にない雰囲気の楽曲かな、と思います。あまりしっかり書けませんでしたが、ライブに関しても、とにかく洗練さがずば抜けているワークスです。アルバムとしても、特にDisc1の各曲の完成度と、流れの流暢さは他にない次元のものです。SMAP楽曲ワークスに興味のある方は、是非このアルバムから!すっごく聴きやすいですよ!40・ありがとう作詞・作曲:MORISHINS' /編曲:REO/ストリングスアレンジ:前嶋康明この楽曲は、音楽番組で披露する機会が多く、広く一般に浸透しているシングル楽曲かな、と思います。うん・・・いや、手放しに誠意ある、イイ楽曲だとは思っています。5人のボーカルも立ってるし、サウンドも流石のシングル楽曲で、非常に洗練されてる印象ですし、落ち度を探せない作りというか。カラオケバージョンで聴くとまた、いかに洗練されたサウンドかがすごくよく分かりますよ。ラストに向けて、高らかになっていく盛り上がりもまとまってて良いな、と思いますし。うん・・・ただ、ちょっとイイ子ちゃんぶってる感じがするかな?もうちょっと尖ってる感じが、個人的には欲しいかなー?と思っちゃう曲です。カップリング・♪show your smile作詞:大智 / 作曲:大智、宮崎誠 / 編曲:森大輔すっごい地味な隠れワークス的な楽曲ですが、この曲大好きなんですよ!何気ない さりげない その仕草の中にも君のこと 好きになる理由(わけ)は溢れてるよ↑サビの、この言い回しが、個人的に妙にツボで・・・。あとは、この曲調における中居くんのボーカルの強さってなんだろうな、と。なんでこうも入ってくるんでしょうか。他のメンバーのボーカルも、すごくイイんですよ。ボーカルパートの割り振りも、それぞれにハマってて良いな~と思いますし。・・・でもこの曲は、中居くんのボーカルの印象がとにかく強く残ります。とにかく、なんかよくわかりませんが、この曲はボーカルがすごく良いんです。かなりの頻度で、なんかよく聴く楽曲です。続く!by姉
2018.10.30
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少し前に、新しい地図がワーナーミュージックグループにjoinしました!という発表がされました。実際には、ここまでの1年も映画関連やら番組企画やらで何曲も楽曲制作していましたし、その制作母体は完全にワーナーでしたし、新しい地図立ち上げ時より、ビクターのSmap担当が何人もワーナーに行って企画室作ってるって話がネット記事なんかでちらちらと出ていたので・・・まぁ、そうなんだろうな、と思っていました。1年間は様子見&準備期間だったのかな・・・?この辺はよく分かりませんが。とにかく、こうして大々的に出したということは、どんな形にせよ、今まで以上の「音楽活動」が展開されるということでしょう。・・・やばい!!Smap楽曲感想すらまだ終わってないのに!!新しい展開が来てしまう!!!(歓喜)<SMAP楽曲についてーその39>音楽語りーその259↓♪Triangle、Dear WOMAN SMAP<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連38・2005年11月23日 Triangle 1位 39・2006年4月19日 Dear WOMAN 1位38・Triangle 作詞・作曲:市川喜康 / 編曲:小西貴雄/ コーラスアレンジ:知野芳彦この楽曲は、教科書に載ってるのかな?SMAP楽曲の中でも、有名な楽曲だと思います。SAMPLE BANG!対応の2005年ツアーで、既に歌われていました。SAMPLE BANG!で一度、「公共性」から離れる試みをしてはいるのですが、その間にも、ほぼ同時進行…なのかな?と思えるような、こうしたド真面目な楽曲制作を行っているのが面白いなぁ、と思います。この楽曲に関しては、取り立ててサウンドでの面白さ・挑戦は感じないのですが、とにかく歌詞の内容が他にない。作詞・作曲の市川喜康さんは、吾郎くんのソロ曲・♪Wonderful Lifeでも感じたのですが、かなりぶっ飛んだ「俯瞰」視点で、「個人」を位置づけて来てるなぁ、と思います。「Triangle」の、この言い回しは他にない。すごくファンタジックに、絵本のような絵面でもって、戦争が起きているという世界情勢の中での、日本人の「第三者視点」や「達観視」を皮肉ってる。皮肉ってるというか、批判してるというか・・・。いや、日本人の一番いいところでもあるし、一番悪いところでもあるなぁ・・・と思います。日本戦後教育の賜物・「当事者になれない感性」。私自身は、第三者目線が良いとか悪いとかは・・・まぁ、使い分けだな、と思います。全部が全部に「当事者意識」で向き合うなんて、人間のスペックでは土台無理な話ですし。自身の生活の回りにあるもの以外について気をかけることが、精神衛生上良いことだとも思いませんので。でもこんな私でも、やっぱりこの♪Triangleの言い回しを聴くと心に緊張感が走るので、何かしら訴えて来るものがあるんだろうな、と思います。♪精悍な顔つきで 構えた銃は他でもなく 僕らの心に 突きつきつけられてるそう、怯えるキミの手で聴く者の心を引き込む、魅力的な歌詞だなぁ、と思います。「精悍な顔つき」と「怯えるキミの手」のギャップに、共感を促す、立体的な「人間像」があるからかなぁ。聴けば聴くほど、他にない言い回しの名曲だと思います。『SMAP25years』(2016年末のベストアルバム)の感想を書いた際も同じことを書きましたが、もし「お前の感性で、全10曲でSMAPベストを作れ」と言われても、私はこの楽曲は入れます。個人的な思い入れはそれほど大きくないのですが、こんな曲、絶対SMAPからしか出てこないし、SMAPしか歌えないと思います。イイことばっかり歌ってない、重い楽曲なので。別に「皆で仲良くしようよ!」って曲なら、他のアイドルグループでもいくらでも歌えるし、歌の上手い方が歌えばいいじゃん、と思うんですよ。SMAPの特に有名どころの楽曲って、♪Triangleも含めて、そんなに美しいことばっかり歌ってないので。♪夜空ノムコウも、♪世界に一つだけの花も、タイトルの語感から、一見ファンシーっぽい顔してますけど、歌詞の内容は「諦め」がいっぱい詰まっていて、かなりシビアでエグいですよ。聴き方によっては、ですけど。良いもの美しいものばっかりじゃない、そういうものも無視せず全部ひっくるめた中での、心の持ち方の話なので。こういう観点↑でも、この♪Triangleは、私の中で「SMAPだな~」と思う要素がいっぱい詰まった楽曲です。39・Dear WOMAN作詞:麻生哲朗 / 作曲・編曲:平田祥一郎 / コーラスアレンジ:知野芳彦※資生堂「TSUBAKI」CMソング2006年の春に発売されたシングル。2006年のライブツアーに向けて、このシングル楽曲(&カップリング曲)が、内容・サウンド面での指針になっているな~、と感じます。この2006年の楽曲展開に関しては、ある意味でSMAPとしての完成形を観るような感覚です。次の、アルバムについての記事でまた語っていきたいと思いますが、とにかくもう・・・全方位に対して、完成度が高い。ツッコミどころがなく、感嘆するしかない。楽曲の内容と、サウンドの両面において、またライブコンテンツとして、「あぁ、これ以上の洗練はないな」と感じる、そういうワークスだと思います。とりあえず、シングル楽曲について。♪Dear WOMANこの曲はもう…個人的に、大好きです!!資生堂のCMソングとのことですが、92年発売の♪笑顔のゲンキ(TVアニメ『姫ちゃんのリボン』OP)と、非常に似た作りを感じます。タイアップを活かして、通常営業以上に「アイドルっぽい」言い回しをしてくるという部分で。♪笑顔のゲンキが10代後半のノリなら、その30代バージョンのような印象。主観・SMAPが、「控えめで奥ゆかしい」日本人女性の美しさをベタ褒めするんですが、言い回しがぶっ飛び過ぎてる。♪WELCOME ようこそ日本へ 君が今ここにいることとびきりの運命に 心からありがとう今日も 君が君らしく 青空の下で輝いているきれいだね 君こそ我が誇り Dear WOMAN実は私、SMAPコンテンツの聴き込みを始めるまで、サビの雰囲気だけ聴いて、外国人の恋人に向けたラブソングだと思ってました・・・。・・・いや、普通はそう思いますよ。この曲、出だし~サビ前までの歌詞がこちら↓♪君がどんなに否定しても 本当だから揺るがない「君がとても美しい」という真実あまりに広い世界の中 愛しい人が この国で生きてるという震えるくらいの奇跡君の美しさが 僕らの前だけで咲いている胸が騒ぐまま 世界中に誇るよ「WELCOME!」が飛び出して来たシチュエーションは・・・あれですよ。観光地の…なんかどっかの山頂で、隣で恥ずかしがる彼女と、彼女の美しさ自慢を大声で叫んで、山びこ的に響かせて調子に乗ってる男の人・・・みたいな、そんなイメージです。すごい恥ずかしい言い回しだし、この主観の男性のテンション、完全にピエロだと思います。・・・ですが、だからこそ、鮮明に女性像が浮かび上がって来るんです。「大げさに褒められることを恥ずかしがる女性像」が。それは、本当に見慣れているザ・日本人女性!って感じなんです。「そこがいいんだ!奥ゆかしい!美しい!!」って曲なんですよ。女性像がはっきり立体的であるほどに、主観男性のテンションもすごく落ちて来るし、派手で大げさな言い回しも、だんだん大げさじゃなく、説得力を持ってくるし・・・。・・・聴いてて、だんだん「美しい!」を連発する主観のハイテンションがしっくり来る、これは魔法か?って思います。もちろん、キラッキラであり、でも芯のある・・・自信の満ち溢れた「浮かれサウンド」あってこその、この説得力だと思います。いやぁ・・・名曲だ!音楽面白い!楽曲鑑賞って楽しい!!カップリング曲↓♪buzzer beater作詞:権八成裕、作曲・編曲:Gajinサウンド必聴!アルバムへの収録がないため、シングルDearWomanか、ライブDVDを観ないと聴く機会のなかなかない楽曲ですが、SMAP楽曲漁りをする際には、是非とも抑えたい楽曲だと思います。2006年の夏に発売されるアルバム「Pop Up! SMAP」の、サウンドもそうですし、あとはモチーフの構築という点でも、下地になっているんじゃないかと思います。曲中に、アルバムの出だしにある♪Takeoff!という単語も、歌詞として登場してますし。サクサク・・・感想・・・行こうホント。コンテンツに置いて行かれる・・・(幸せ)。by姉
2018.10.08
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<SMAP楽曲についてーその38>音楽語りーその258↓♪BANG! BANG! バカンス! SMAP<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連37・2005年7月27日 BANG! BANG! バカンス! 1位 ◆16・2005年7月27日 SAMPLE BANG! 1位 3CD 37・BANG! BANG! バカンス!作詞:宮藤官九郎、作・編曲:コモリタミノル前シングル・♪友だちへ~Say What You Will~ より約半年。アルバム『SAMPLE BANG!』と同時発売ですので、このシングル・アルバムはまとまった作品として捉えるべきかと思います。ここの舵の切り替えしは、個人的に「SMAPの一番の強味」だと感じる部分です。とにかくライブをやらなきゃ!…と。2004年は、SMAPはライブツアーをやっていません。なので、2005年は、とにかく音楽活動をやらなきゃ!が最初に立ったワークスだと思います。ただ、2003年の♪世界に一つだけの花のインパクトが大きすぎて、SMAPとして完成形過ぎて、次のワークスは作りづらかったと思います。2005年2月の段階で、♪友だちへ~Say What You Will~ を出していることから考えても、この年に入っても、道筋に迷っていたんだと思うんです。♪友だちへ~Say What You Will~ は、♪世界に一つだけの花の道筋・・・公共性、国民的…そういった部分を、なんとかその先に進めないか模索した楽曲という印象です。ただやはりその道筋の先で、今このまま進んでも、♪世界に一つだけの花 以上の楽曲は難しいと踏んだんじゃないかな、と思います。時間もない中で、夏にはアルバム引っ提げて全国ツアーをやらなければならない!その時にやったのが、今回の「新しい地図」のネット業界進出の概念にも通じる、SMAP伝家の宝刀・「面舵いっぱい」!この先に道が見いだせないと判断した瞬間、逆方向へ全速力で推進するんです。そのSMAP独特の作品形成過程がすごく分かりやすく形になっているSMAPワークスが、この♪BANG! BANG! バカンス!かな、と思います。内容は、はっちゃけちゃうぜ!という概念ですが、実際に聴くと、コモリタミノルさんのサウンド自体は非常に洗練されている印象で、個人的には、緊張感を持って聴いてしまう印象があります。出してるSMAP陣営の方も緊張してるのを感じますし。宮藤官九郎さん節の言い回しも立ってます。好きなところ↓♪人類の進化に逆らってまさに、この楽曲及びライブツアーのコンセプトを表現した一節だと思います。これは、作詞家さんから出てきたというより、こういった概念を織り込んで欲しいと制作側が指定しないと出てこないんじゃないかな。♪世間体もプライドも預けてこの一節を吾郎くんんのボーカルに振り当てるのが好きです。♪海パンで国際線乗っちゃって!「中居正広の言霊力、ここに極まれたり」と感じる一節。何故にこの一節だけ、これほど頭に残るのか・・・。「♪BANG! BANG! バカンス!がどんな曲か?」と言ったら、極論は「海パンで国際線乗っちゃった曲」と言ってもいいくらいのインパクトで言葉が残ります。・・・全部、同じフレーズのところですね;ここのフレーズが、表現している「イエー!!」というテンションとは一線を画す、その「イエー!!」というテンションを演じ切ることの、その意義を冷静に位置づけていくような言葉が乗っかっているからかな、と思います。うん。繰り返しですが、「冷静で慎重に、『はっちゃける』を選択して演っている」楽曲だと思います。017 SAMPLE BANG!上記シングル・♪BANG! BANG! バカンス!と同時発売の、3枚組オリジナルアルバム。この作品に関しては、当然上記シングル楽曲と連動した、夏のツアー(2年ぶり)の為のコンテンツだと思います。ただ、聴けば聴くほど感じるのが、この観点。「時間、なかったんだなぁ!!」ボーカルの仕上がりのクオリティが、異常に低いと感じます。一生懸命なボーカルなのは伝わってくるんですけど、「もう何回か粘って録り直せば、もうちょっと聴きやすくミックス?とか出来たんじゃない?」と感じる部分が多くて・・・。サウンド自体は、決してクオリティが低くはなく、相変わらず超カッコイイのですが、他アルバムのように、1曲1曲を「ポップ」にまで色づけ出来ているかというと、そこまでは洗練されてない。なので、1曲1曲がパッと分かりやすい色を持って、頭に入っては来ません。2月まで、♪世界~を踏襲したような、公共性を突き詰める方向性を模索してたんです。そこから5カ月間での、アルバムとライブツアー&シングル楽曲の構築ですから。通常、どういうスケジュール感でやるものなのか、スケールが違い過ぎて想像出来ませんが、少なくとも、この2005年のワークス群は、準備期間は間違いなく短かったんだと思います。動き出しの段階で、制作期間が圧倒的に足りないことは分かっていたし、正直、SMAPとしての方向性もまだ迷っていたと思います。ライブツアー自体も、1曲1曲の絵面作りまで洗練していた前作・『MIJ』とは打って変わり、そこまで作り込めてません。その変わり、SMAP本人たちが生で頑張って歌ってます。最初、ライブDVDを鑑賞しながら、「なんでこのライブは、こんな考え方で作ってんのかな?」と不思議に思いましたが、日が暮れて、メインステージ上に煌々と輝く赤いネオン・・・SMAPをもじった、『SAMPLE』というオブジェを観て、心底納得しました。最初っから、『今回のツアーは、試供品だよ』って言ってるじゃん!!「試作品ですよ」というコンセプトを前面に打ち出して、自分たちが楽しんで、挑戦してコンテンツを作っていけるパッケージにしました。それが、この『SAMPLE BANG!』だと思います。CDアルバムとしても、今までの作品より完成度が落ちるのが申し訳ないので、せめてもの「3枚組」です。あとは、作り手やSMAP本人たちの挑戦・お試しの場ですから、はっちゃけた挑戦心をあおる「海賊」モチーフ。3枚組に引っ掛けて、「BANG! BANG! BANG! 」という単語・拳銃モチーフと繋げてます。そこまでモチーフが構築できた上での、シンボル楽曲・♪BANG! BANG! バカンス!だと思います。これは・・・『新しい地図』立ち上げと同様、バリっバリのブレーン集団(CMクリエイターたち)を付けて、コンセプト構築しないと無理だと思います・・・。「作り込む時間がないからこそ、『挑戦』、これで行くぜ!」ってコンセプト決めした上で、それを楽曲制作・CD制作販売・ライブ実施・レギュラー番組との連動・スケジュール調整と、全部集約して、超短期間で構築していくわけですから。SMAPというプロジェクトチームの、思い切りの良さ、何でもかんでもブランディングに使って、売り物にしてくる恐ろしさをひしひしと感じるアルバムです。簡単に、各曲感想。DISC-1/SAMPLE BANG!1.Theme of 017 作曲・編曲:中塚武この楽曲は、名曲揃いのSMAPアルバムのオープニングインストの中でも、1~2位を争うレベルで好きなインストです!外人の男の子と女の子の英会話が、どんどんリズミカルになっていく導入部分がカッコよすぎます。ライブDVDでは、このOPテーマを背景に、観客席方面からSMAPたちが2手に分かれて登場します。スーツ着た海賊イメージで、実際のカメラスタッフとダンサーさんたちがその取り巻きを演出してます。海賊(もしくはヤクザ?)イメージなのですが、すごい「人気者・セレブ感」で、ここにしかない雰囲気なんですよ。2.Yeah Oh! 作詞・作曲:T2ya / 編曲:h-wonder / ホーンアレンジ:山本拓夫おぉ、編曲はh-wonderさんなんですね。BANG! BANG! バカンス!同様、「はっちゃけてる」感を出すための楽曲だと思います。若干スペイン?情熱チックな、色モノ系サウンドです。こういったサウンドは、ジャニーズ楽曲に珍しくないのですが、この楽曲のサウンドは、聴けば聴くほどスタイリッシュでカッコイイですね。緩急がはっきりしてて、打楽器の一音一音がキレイに響きます。3.退屈な日曜日 作詞・作曲:横山剣 / 編曲:横山剣・小野瀬雅生・高橋利光 / ホーンアレンジ:横山剣・中西圭一・Tiro the Dog Homes2曲目に、この楽曲があるのが面白いです。やたらと力強く、「退屈な日曜日」を強調してくる曲。サウンドに、明るーい日差しを感じるのが面白いというか、わびしいというか。外はまさにレジャー日和なのに、恋人と休みが合わず、何もやることがない・・・という、歌詞の内容とサウンドのテンションの差が、そのまま楽曲の面白さだと思います。ライブでは、この曲の後に♪ダイナマイトが来てました。続けて聴くと、「どんな彼女なんだよ」と突っ込みたくなります。4.Dawn作詞・作曲:森元康介 / 編曲:中野雄太・森元康介 / ストリングスアレンジ:中野雄太次作のシングル・♪Triangleに繋がるようなサウンド・内容ですね。同じ「夜明け」の情景を唄っていますが、♪朝日を見に行こうよより、サビの、光に必死に手を伸ばす感情に必死さがあると思います。最後の部分・・・「今 長い長い 夜の終わりが近づく」という部分の、サウンドと感情の動線が上手くマッチしてると思います。すごく好きです。5.僕の太陽作詞・作曲:宮沢和史 / 編曲:森俊之サンバ調の、意外なサウンドが印象的な1曲です。特にサビのバックサウンドが、挑戦的ですごく好きです。6.HOLIDAY IN THE SUN作詞・RAP詞:Lori Fine(COLDFEET) / RAP詞:SHINGO & GARTHE/ 作曲・編曲:Ahn Jeong hoone全英詞の楽曲。SMAPは本当に英歌詞が歌えないな・・・と思うのですが、ここまで来ると、もはや味だな、って次元までそれが昇華されていると感じる楽曲です。なんかもうカワイイんですよ。あまりにカタカナ英語過ぎて。これは、カタカナ英語じゃないと面白くないです。上手に歌われても、普通になっちゃうし。あ、けなしてるんじゃないですよ!ボーカルまで含めて、この楽曲は大好きです!7.Fine, Peace! - 木村拓哉・草彅剛・香取慎吾作詞:佐原けいこ / 作曲:日比野元気 / 編曲:春川仁志やたらと人気がある曲ですよね。『SMAP 25YEARS』にも収録されていました。個人的には・・・取り立てた魅力がなかなか掴めない楽曲なんですが;ただ、生歌の練習にはすごくいい楽曲だと思います。ゆっくり、感情を作って大事に歌えると思うので。草なぎくんの声質が、楽曲に合ってて好きです。8.夏楽園 ~clap your hands~作詞:H.U.B.・ARCHIBOLD / RAP詞:Lowarth / 作曲:ARCHIBOLD / 編曲:中西亮輔 / コーラスアレンジ:知野芳彦これも、印象に残りにくいトラックかな、と思いますが、個人的には、この『SAMPLE BANG!』というアルバムの持つ印象・サウンドの要素を端的に表しているような楽曲だと思っています。あと、この曲は各ボーカルパートの、割り振りがすごくいいと思うんです。そう!このフレーズは、このボーカルで聴きたいよね!って感じ。9.クイズの女王 - 稲垣吾郎・香取慎吾作詞・作曲・編曲:小西康陽異質な内容・サウンドの楽曲だと思います。吾郎くん&慎吾くんのボーカルで、調子がよく、音のバランス・仕上がりもひと際イイと感じます。一度聴いたらくせになります。10.Dandy Darlin'作詞:篠崎隆一 / 作曲・編曲:m-takeshi本格的に、「Dandy」を前面に出して来た曲かな、と思います。すごく好きな曲です。”カッコ悪い”をカッコよく、スタイリッシュに演出するのが、94年頃からのSMAP楽曲に度々登場する手法だと思いますが、この楽曲は90年代楽曲の「かったるさ」演出はなく、「勢いはあるけど、不器用」な印象が、中居くんフューチャーと完全縦ノリで表現されてるのかな、と思います。Dandy Darlin' 理想のいい男よりずっとかっこ悪く生きているけどDandy Darlin' 曖昧な奴らに背を向け真っ直ぐな気持ちを守ってOh そんな風に生きていけばいいよねこの時のSMAP本人たちが、感情を目いっぱい込めて叫べる曲になってると思います。11.Sweet Summer Surfing Season作詞・作曲・編曲:タカチャ / コーラスアレンジ:知野芳彦派手さはないですが、夕日の落ちていく浜辺の情景が想像できるゆったりサウンドも面白いし、聴いてるとじわじわと落ちてくる楽曲です。タカチャさんは、テレビアニメ・BLEACHのEDテーマソングを担当されてて、それで名前は知ってました。でも、この楽曲はそのBLEACHワークスより前ですね。ちなみに、シングル・♪BANG! BANG! バカンス!のカップリング曲・♪優しい言葉もこのタカチャさんの同時期ワークスです。こっちの曲の方が、各メンバーの声はしっかり楽しめるかな?これもすごく好きな曲です。まったりじっくりの愛情表現が暑苦しく重苦しいんですが。♪BANG! BANG! バカンス!の表現とのギャップが面白いですね。12.友だちへ~Say What You Will~作詞:エリック・クラプトン / 作曲:エリック・クラプトン & サイモン・クライミー / 日本語詞:竹内まりや / 編曲:小林武史こちらは、前回の記事で感想を書いたので割愛。まぁ…こんなビックネームを巻き込んでの挑戦も、SMAPしか無理でしょうね・・・。13.It's a wonderful world.作詞:Satomi / 作曲:松本良喜 / 編曲:CHOKKAKU / コーラスアレンジ:松本良喜突然最後に切々としたバラードです。♪Dawnとこの楽曲の流れの延長上に、♪Triangleがあるのかな、と思います。これも 編曲:CHOKKAKUなのか・・・。控えめですけど、本当に一言一言を大事に聴けるサウンドとテンポが、最高なんですよ。ボーカルに関してですが、まぁ・・・「上手」とは言えないんですけど、やっぱり内容が伝わってくるし、素直にすごいな、と思います。5人居て、5人ともそれぞれの感情表現で伝えてきますから。ただ・・・やっぱりこの曲調は、どうしても中居くん聴いちゃいますね。他のメンバーも、すごくイイんですけど・・・出だしから中居くんですからね。聴いてる方がビクついて身構えますからね。なんなんだろうな、あの言霊力は。DISC-2/KAIZOKU BANG!既シングル曲4曲のリミックス盤。正直、あまりいいと思うリミックスはないので、感想は割愛します・・・。どうにもDJ系の良さが分からない・・・。あ、でも少しジャジーになってる♪ダイナマイトは少し好きかな。1.はだかの王様 ~シブトクつよく~ (SPACE COWBOY REMIX) 作詞:森浩美 / 作曲:庄野賢一2.ダイナマイト (MJ COLE REMIX)作詞:森浩美 / 作曲:小森田実3.SHAKE (BOOM BOOM SATELLITES REMIX)作詞:森浩美 / 作曲:小森田実4.オリジナル スマイル/青いイナズマ (Phasio REMIX)作詞:森浩美 / 作曲:Mark Davis(オリジナル スマイル)作詞:森浩美 / 作曲:林田健司(青いイナズマ)DISC-3/HIGH BANG!ソロ曲5曲を収録してます。1.ブリブリマン - 中居正広作詞:N.マッピー・井手コウジ / 作曲:N.マッピー・NAT All Starsタイトルはトイレットペッパーマンからの流れかな?2:20まで神妙なバラードで、そこからはまた別曲ですね。そして5:00からは、また別曲へ雪崩れ込む感じ。女装。あんまりにも神格化された「SMAP像」を、なんとか地に落としてみようという中居くんなりの挑戦だったのかもしれませんが、まぁ、意味不明です。これを止めず、中居くんの憂さ晴らしを思いっきりやらせてあげる運営側の懐の深さを感じます。2.SPECIAL - 木村拓哉作詞・作曲・編曲:シライシ紗トリ♪free birdのシライシ紗トリさん提供曲ですね。キムタクソロの中では、個人的にかなり上位に来る楽曲です。キムタクは、全てにおいてガチンコなイメージなんですが、「脱力」サウンドに対してもガチンコなんだな、って感じで。聴いてると、キャラクターを感じてすごく面白いです。3.To be continued... 稲垣吾郎作詞:村野直球 / 作曲・編曲:藤本和則 / コーラスアレンジ:高橋哲也この曲は、個人的にこのアルバムで、内容面でイチオシ楽曲です!歌詞がすごい。『新しい地図』立ち上げに際しての、この状況に内容がぴっっったり!あきらめることも勇気簡単にはいかないけどもうそろそろ次に行こうココロの中がつぶやいていたんだガンバレがやけにしみる大事な人がいるからシンパイかけてメイワクかけてちゃんとやってる自分を見せてたい・・・予知歌詞だ・・・。ぼくら生きていることを楽しんで最後にシアワセになりたいのさ一歩ずつ歩こう物語はまだ続いてく お楽しみはこれからさ…きっと今、こんな心持ちで新しい地図をやってるんだろうなぁ、が見事に形になってます。「お楽しみはこれからさ…」が最高!!4.ハヌル ~ヨン ウォナン サラン~ (そら ~永遠の愛~)- 草彅剛作詞:M(Minwoo) / 訳詞:草彅剛 / 作曲・編曲:BJ-J(Seong-Je Hwang) / Chorus:Hyesungうん・・・あまりコメントもないんですが・・・うん。でも、本当にこの少し前あたりからの草なぎくんのボーカルは、本当にどんどん存在感が出てきて、すごく入って来ますよ。5.Shigusa - 香取慎吾作詞・作曲・編曲:タカチャこの楽曲も、タカチャさんなんですね。サウンド自体は、♪優しい言葉と似てるかな。慎吾くんというキャラクターの、パブリックイメージからは少しだけダーク気味・大人っぽい雰囲気にそれた楽曲かなと思います。アルバムの完成度という点では、前作・次作の流れの中では浮くくらい早急な作りを感じるワークスですが、サウンド・内容も作り手の挑戦をすごく感じ取ることの出来るアルバムです。興味のある方は、是非!by姉
2018.09.23
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<SMAP楽曲についてーその37>音楽語りーその257♪Wonderful Life &G(稲垣吾郎)<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連★大河ドラマ『新選組!』2004年1月11日ー12月12日 香取主演□6・2004年3月10日 Wonderful Life &G 稲垣吾郎 □7・2004年8月25日 HATTORI3 ハットリくん 香取慎吾 36・2005年1月19日 友だちへ~Say What You Will~ 1位 ♪Wonderful Life &G(稲垣吾郎)作詞・作曲:市川喜康 / 編曲:小西貴雄 / コーラス・アレンジ:知野芳彦※草なぎ剛主演 フジテレビ系ドラマ『僕と彼女と彼女の生きる道』主題歌これは名曲!♪オレンジ、♪Traiangleといった有名曲のある市川喜康さんですが、私的No.1は、この楽曲です。当時、草なぎくんのドラマ自体は、私は観ていませんでしたが(←両親は観てた)、この曲はすごく気に入っていました。最初、ドラマ主題歌が謎の「&G」という覆面シンガー!という形で出してたと思います。母が、「謎の、って言ってるけど、吾郎くんだよ~」って曲を聴かせてくれて、車の中で流すテープにも入れてくれてて、その時も、「あぁ、いい曲だなぁ…!」とは感じてました。・・・が!!今回、自身がサラリーマン10年近くやってきたというこのタイミングで改めて聴くと、もうグッサグサ刺さりまくりますね。この歌詞。そして心に一音一音丁寧に響かせてくる、サウンド。この曲が…2004年でしょう?うん。やっぱり吾郎くん本人が30歳っていう頃の楽曲ですよ。だからなのかなんなのか・・・、いやぁ、入って来ます。巨大な交差点が青信号とともに 回り始めた僕は数時間前に降りた階段を一段(ひとつ)飛ばして 蹴り登ってく↑歌詞中には、街の描写と、その中の自分を自嘲気味に俯瞰する表現が溢れています。やっぱり、同じ社会派ソングではありますが、♪がんばりましょうより、こちらの方が大人っぽい内容を唄っている気がします。好きな歌詞↓意味や答えなんてもんは 自ずと出るみたいだ今はこだわれるほど強くもないが・・・僕はチェス盤を前に 決断を迫られてるプレイヤーそれとも駒か↑分かりますよ・・・すごくしっくり来ますよ。自信がないんですよ!「若者」「何も分かりません!」ってスタンスはもう許されなくって、そこそこストレスフルな判断を任されてる立場になってるし、実際、自分の考えもあった中でそれをやってるんですよ。・・・でも、自信なんかないんですよ!分からないこと、知らないこと、いっぱいありますし。これが、丁度30歳前後っていう立場・・・なのかな?サビでは、「理想」を掲げながらも、「誰にでもできること」を、自身にとっての最高の舞台(ステージ)と位置づけ、そこに「誇りをも抱けるんだよ」という価値付けをしています。そして、「そうさでなきゃ 僕も君のことも 愛せないから」って続くんですよ・・・。たぶん、結婚とかも引っ掛けたことを言ってるのかな?と受け取っていますが。唸る歌詞ですね、本当に。あと、この曲を聴いていて、本当に感じます。バブル崩壊直後の採用低迷期に就職活動をせざるを得なかった、「氷河期世代」、「団塊ジュニア」?などと表現される、現在の40代前半の世代が、モロにドンピシャで、SMAPメンバーの年齢に一致しているのは、なんというか・・・偶然じゃないなぁ・・・と。5歳年上の常識とも、5歳年下の常識とも、全く噛み合わない・・・価値観の変革に、常に一番先頭で立ち向かわなけれなならない・・・日本社会の歪みが一番直接現れる、いろいろ背負っちゃってる世代なんだろうな・・・と。ほとんど歌詞の内容の話になっちゃいましたが、吾郎くんの、噛みしめるようなボーカルも大好きです。アルバムへの収録はなく、配信もないため、しっかり聴こうと思ったらシングルCDを購入するしかない楽曲ですが、その価値は絶対にある曲だと思います!今の若い子たちにも、響く歌詞だと思うんだけどな。カップリング曲↓も素敵ですよ。♪平和の歌 作詞・作曲:KAN / 編曲:中西亮輔中居くんのことを唄ってるのかな?って受け取り方も出来るようにかなり作為的に作ってある曲だと思います。♪HATTORI3(参上) ハットリくん(香取慎吾)作詞:藤子不二雄A、作曲:菊池俊輔、編曲:近田春夫・山岸大輔慎吾くんの、映画用の曲のようですね。既存曲をラップ調にした曲でしょうか?えーっと、この楽曲・映画作品については、存在も知りませんでしたし、特に個人的な思い入れもありませんので、あまりコメントのしようがないです。このラップ曲も・・・取り立てていい出来だとは思いませんし・・・。んっと・・・とにかく、この年は慎吾君、大河ドラマで主役やってる最中で、映画公開やって、CD出してたと。レギュラー番組を他に何本も抱えながら。うん。人間の仕事量じゃないですよね。36・♪友だちへ~Say What You Will~ 作詞:エリック・クラプトン / 作曲:エリック・クラプトン&サイモン・クライミー / 日本語詞:竹内まりや / 編曲:小林武史世界に一つだけの花から約2年間を経ての、シングル曲です。エリック・クラプトン作詞作曲、編曲には小林武史さんという、とにかくこの上はない「豪華プロデューサー陣」で雁字搦めにしてある楽曲です。この楽曲はですね・・・個人的な印象は一言に尽きます。「頑張って作ったんだな」SMAPにとって楽曲というのは、「SMAP」を表現し、形作っていくものだと思います。とにかく、もうSMAPという存在自体を決定付ける、♪世界に一つだけの花を出してしまった後ですので、この上で、一体どんな形で「SMAP」を提示していけばいいのか。迷って迷って、迷った上で出てきた楽曲なんだろうなぁ、と。悪いとは言わないんですが、まぁ、個人的に、上手くいってるとは思ってない曲です。クラプトンのメロディーラインが、SMAPのボーカルに合ってるわけないっていうか・・・「歌えてないな」っていう印象のが立っちゃって、爽やかさが二の次に感じちゃうっていうか・・・メッセージ性も大人しくて刺激が足りないっていうか・・・編曲も無難一辺倒な気がするし・・・。すみません。ここまでズタボロに言うほど嫌いではないんですよ。作り手側に目をむければ、「SMAPのために」というこの上ない誠意と努力に満ち満ちている楽曲だと思います。ただ、発売当時、クラプトン大好きな父が「勿体ない・・・!」って怒ってた印象が強くって。どうにもこんな感想になっちゃいました。カップリング曲↓♪Song of X'smap 作詞:麻生哲朗 / 作曲:菅野よう子 / 編曲:武藤星児お、作詞・作曲は、新しい地図のパラスポーツチャリティーソング・♪雨上がりのステップと同陣営ですね。派手な曲じゃないんですが、個人的には聴いてるとじわじわと心に迫ってくる曲です。誰かに愛されながらボクらは生まれ 誰かを愛するためにボクらは生きてく↑結構切々とした歌詞なのですが、そのバックが武藤星児さんの軽くて調子のいい、メリクリサウンドなんですよ。うん・・・サウンド一本釣りですね。さてさて。だらだらと2年半もかけて続けているSmap音楽語りも、そろそろパタパタと進めないとな。新しい地図楽曲まで、行きつきたい!私がだらだらやってる内に・・・Smap本人たち(っていうか飯島社長指揮のSmap陣営)はどんだけ働いてんだ、って話ですよ。会社&ホームページ立ち上げて、一気に巨額資金集めやった上で、ネットTVを土台とした番組企画制作やって、何本CM取り付けて、何曲楽曲作って、何本映画撮って、何本舞台やって、いくつ企画ショップ&展示立ち上げ実行やってんだ、って。あの仕事っぷりを眺めてるだけで壮観です。私も・・・あんな風には絶対に無理だけど・・・あんな風にテキパキ働いていきたいな・・・無理だけど。とりあえず、楽曲感想は頑張ろう。by姉
2018.07.21
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もう、最近この話ばっかりになっちゃうんですが、・・・だって面白いんだもん!正直、今SMAP(とジャニーズ事務所)の動向を注視しないとか、折角現代日本に生きているのに、大損だと思いますよ。こんな派手に、筋書のない大河ドラマやってくれてるのに・・・。作り話なんて全く歯が立たない展開に次ぐ展開が、スリリング過ぎて・・・もう凄い。さてさて。頼んでいたこちらのDVDが届いて、何回か鑑賞したので、感想を。音楽語りーその256・72曲ホンネライブ!昨年11月にネットテレビ・abemaTVで放送された、SMAP3名(稲垣・草なぎ・香取)による、72時間ホンネテレビ。4枚組みのDVDが、完全受注販売で発売されました。最終日のフィナーレでは、豪華な生バンドを付け、複数特設ステージ(3か所くらい?)にファンクラブのお客さんを入れての、72曲ぶっ通しの生ライブでした。このライブ映像欲しさで、DVDを購入しました!現在、こちらの3人陣営は、「SMAP」と公で口にすることも出来なくなっている状態です。当然SMAP楽曲を歌うことが出来ない・・・からこそ、他の邦楽曲の力を借りてのパフォーマンスでした。他アーティスト様の、昭和~平成の名楽曲71曲+72時間ホンネテレビテーマソング(新曲)・♪72という構成。私はこれを観て・・・大いに感動しまして。素直に。いや、もちろんSMAPのボーカルなので、耐えられない人は耐えられないだろうな・・・という音程・リズムのズレがひどく、歌えてない曲も多数です。この前に70時間ほどの生放送をした上で雪崩れ込んだステージですので、3人ともヘロヘロで、ハイテンションだけで突っ切っている状態ですし。でも、私としては「これだよ…!」って感じなんです。音楽っていいもんなんだよ・・・!「ホンネテレビ」と言いながら、言えないことがいっぱいある状態なのは分かっていたので、「全然ホンネ言わないじゃん」という意見も理解できますが、「ちゃんと見ようよ、ここ(ホンネライブ)で、言いたいことは全部言ってるじゃないか!」・・・なんですよ。こんなタイミングで、こんな風に披露するセットリストに、意味がないわけがない。1曲1曲、伝えたい感情が目いっぱい詰まったセレクトです。私的には、「世界一正しい既存楽曲の使い方」だったんですよ。この文脈で、感情を伝えようとSMAPが歌って、それを読み解こうと思って聴くと、知ってる曲も「あぁ、こんなことを歌っている曲だったのか・・・!」ってすごく新鮮な受け取り方が出来るんです。これだよ・・・!楽曲を大事に「使う」って・・・こうだよ!DVDには、版権の絡みで3曲ほど収録出来ない楽曲がありましたが、他はぶっ通しまるまる収録されています。すんごい見応えがあります。届いてから3日間、エンドレスリピート再生中でして。(他のディスクは再生すらしていない・・・。)これだけでお腹いっぱい過ぎる・・・。以下、セットリストとちょっとずつ感想。1. 学園天国/小泉今日子「Are You Ready?」「イエーイ」のための曲選でしょうか。いきなり盛り上がるには、最適の楽曲ですね。2. バンザイ~好きでよかった~/ウルフルズファンの方たちと自分たちも一緒に、万歳したかったんでしょう。「好きでよかったー!」って言ってもらいたいんだなぁ、と思いました。3. 今宵の月のように/エレファントカシマシ4. innocemt world/Mr.Childrenこの2曲の繋ぎは、面白いなぁ!と思って聴きました。毒を吐いて、地を這いながら月を見上げる曲~からの、一気に広がる世界感・浮上感というか。5. キセキ/GReeeeN6. イージュー★ライダー/奥田民生あんだけ、権力にもみくしゃにされた人たちがこのテンションで曲を歌っていることが・・・面白いなぁと思います。7. あの素晴らしい愛をもう一度/加藤和彦と北山修8. Around The World/MONKY MAJIK慎吾くん主演のヒットドラマ&映画・『西遊記』のテーマソングでしょうか。しかしまぁ・・・本当に英歌詞が歌えないなSMAPって;これはもはや味だと思うしかない・・・。9. WON’T BE LONG/バブルガム・ブラザーズ※DVD未収録10. WOW WOW TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~/H jungle with tこの曲は、早口部分もやたらと3人がしっかり歌えてて、そっちにびっくりしました。やっぱり若いころに聴きなれた曲って、身に沁みついてるんでしょうね。11. ガッツだぜ!!/ウルフルズ超短期間に、ウルフルズ2曲目!やっぱり他にないパワーがありますね。盛り上げには欠かせない。名曲だなぁ、としみじみと思いました。12. CHE.R.RY/YUIこれは意外なチョイスで、いいね!と思いました。ありとあらゆる年代の感性を考慮してるんだな、と。ここから20愛してるまでの数曲は、ひたすらファンの方に向けたラブソングかな?と思って聴きました。13. 涙のリクエスト/チェッカーズ慎吾くんの乗り方がすごく気になって・・・何で80年代アイドル(女)風なんだろ?14. LOVE SOMEBADY/織田裕二※DVD未収録15. スリル/布袋寅泰「俺のすべては お前のものさ」が言いたかったのかな。もともと好きな曲なのと、草なぎくんの振り切れたテンションが気に入っています。16. ラブリー/小沢健二知らない曲だったのですが、可愛い曲ですね。好きです。17. OH MY LITTLE GIRL/尾崎豊こんなん、曲になってなければ絶対に言えない内容だと思います。恥ずかし過ぎて。18. Diamonds/プリンセスプリンセスう~ん、キャッチーなサウンドで、イイ曲だなぁ。「ブラウン管じゃ分からない景色が見たい」・・・か。よくこんなズバッと皮肉めいた歌詞を見つけて来るな。19. HELLO/福山雅治20. 愛してる/米米CLUB21. サイレントマジョリティー/欅坂46ザ・秋元康な作詞ですね。面白い楽曲です。「Yesでいいのか?サイレントマジョリティー」ネット受けも考慮しての選曲だと思います。22. 打ち上げ花火/DAOKO×米津玄師23. 恋/星野源こんなに揃わない恋ダンス初めて観たぜ。星野源さんの楽曲は、調子の良さと明るさが、慎吾くんに合ってますね。24. 少年時代/井上陽水25. 青空/THE BLUE HEARTS中居くんがSMAPライブでも歌ったことがある曲なのかな?歌詞もぴっっったりです。26. 僕の見たビートルズはTVの中/斉藤和義草なぎくんは、ギターを持って歌うと、なんか歌が上手くなる気がするんですが・・・。27. 奇跡の地球/桑田佳祐&Mr.Childrenもちろん歌いきれてはいませんでしたが、慎吾君がやたらと桑田さんの真似してるのが面白かったです。28. SOMEDAY/佐野元春29. いつか/ゆずあ~き~ら~め~て~な~い~よ~っ!(具体性は全くないけど)の2曲でしょうか。声が上ずるくらい、力が入っているボーカルでした。30. 涙のキッス/サザンオールスターズ31. 不滅の男/遠藤賢司SMAP楽曲にはないタイプの曲なので、慎吾くんの豪快な歌いっぷりは「これも合うな」って面白かったです。SMAPはこれもやって、更に10代の子たちよりもずっと可愛い曲も目いっぱい可愛い子ぶりっ子で全然やりますからね。表現・デフォルメの自由自在っぷりは、流石のレジェンドだと思います。32. ひまわりの約束/秦基博「どうして君が泣くの?まだ僕も泣いてないのに」という出だしが素敵でした。今回聴いて、「あぁ、いい曲だなぁ・・・」と思いました。33. Romanticが止まらない/C-C-Bこれは吾郎くんのコントのキャラクター関連の曲ですね。とにかく、お客さんが大喜びなのが微笑ましかったです。34. PONPONPON/きゃりーぱみゅぱみゅここで、本人たちがスマホを掲げるのが合図だったんだと思いますが、お客さんがここから一斉にスマホを掲げ始めました。「アイドルがパフォーマンスしているのを、お客さんがスマホで多方面から撮影している」絵面は見事でした。狙いが見事にはまって、「今まで観たことがないことやってる」感が凄かった。35. R.Y.U.S.E.I./三代目 J Soul Brothersお客さんにスマホを掲げてもらった直後に、ちゃんと「撮りたいだろう場面」を持って来てます。ダンスの絵面を作りたいセレクトだと思うのですが、歌詞も妙にハマってて面白いです。36. 前前前世/RADWIMPSあ、こんな歌詞だったんだ。いいな。「むしろ0から また宇宙を始めてみようか」がいいな。37. 愛は勝つ/KANこれはもうこのセットリストの中で、個人的に一番好きです。2016年の解散騒動からずっと、私はこれをSMAPに歌って欲しかったんだなぁ・・・と。自分の価値観が脅かされているのが分かるから、不安でしょうがないんですよ。その中で、「心配ないからね」「信じることさ 必ず愛は勝つ」ってこれだけ強く言い切ってくれると、本当に嬉しくって。この曲って、こういう時に聴くための曲だったんだなぁ・・・って。もともと、この楽曲もバブル崩壊真っ只中でヒットした楽曲だったので、「なるほどなぁ・・・」としっくり来ました。特に個人的には、力強く歌いきってくれる吾郎くんのボーカルが好きです。38. 君をのせて/井上あずみ「バルス」って言いたかったんですね。っていうか、自分たちで「バルス」を唱えた自覚があるんだなぁ・・・。スマスマでの「生謝罪」と言われるあの会見が、ジャニーズ事務所、更に言うと、マスコミ・芸能&テレビ業界の「バルス」だと私は思っています。39. Hello, my friend/松任谷由実吾郎くんが歌いきれない部分を、会場の方がサポート(上手い)して歌っているのが凄かったです。40. いつかのメリークリスマス/B’z「いつまでも手をつないでいられるような気がしていた」って言いたいセレクトでしょうか。41. 恋しくて/BEGINすんごい分かりやすく恋しがってるなー、と思いました。42. アララの呪文/ちびまる子ちゃんwith爆チュー問題岡本真夜さんの作曲はやっぱりキャッチーですね。知らない曲でしたが、一発で覚えられるって凄いです。43. やつらの足音のバラード/ムッシュかまやつ44. 心の旅/チューリップ45. さらば恋人/堺正章46. ハナミズキ/一青窈「僕の我慢がいつか実を結び 果てない波がちゃんと終わりますように君と好きな人が100年続きますように」当てつけ感がすごい・・・!「君と好きな人」の幸せをちゃんと願っているはずなのに、怨念を感じる。よくこんな歌詞の曲見つけてくるよな・・・凄いな。47. 歌うたいのバラッド/斉藤和義不朽の名曲ですね・・・!聴くたびにそう思います。「本当のことは 歌の中にある」まさに、SMAPの楽曲・歌唱に一貫して存在する大きなテーマだと思います。48. ら・ら・ら/大黒摩季中居君のドラマ(味いちもんめ)の主題歌ですね。分かる人には分かる!SMAP楽曲が歌えなくてもSMAPLOVEを叫ぶ方法なんていくらでもある!って感じですね。歌詞の内容も、(本当は文脈違うんですが)言葉だけ拾うとじわじわ来ます。49. urtra soul/B’zB’zの曲では、私はやっぱりこの曲が一番好きかな。このパワーは、なかなか他にないので。50. 負けないで/ZARDあと20曲ちょっとだ、頑張れー!って自分たちで歌ってる曲。51. HOWEVER/GLAY52. PRIDE/今井美樹53. いとしのエリー/サザンオールスターズ54. 翼をください/赤い鳥この後に即、オールフリーのCMで翼バサァっって思いっきりやってたのを考えると、面白いですね。55. ヘビーローテション/AKB4856. LOVEマシーン/モーニング娘。新旧女性アイドルグループソング。この2曲は、やっぱり一時代を築いてしまうパワーがありますね。57. ピンクスパイダー/hide with Spread beaver「失敗だぁああ!!」がいい。SMAPはどんだけレジェンドになっても、失敗できるのが凄いんですよ。「クソ野郎~」の映画観てもすごく感じましたけど、「今更この人たちが、こんな不安定で不完全で挑戦的なものを堂々と出してこれるの?」っていう。何よりの強味だと思います。58. Don’t wanna cry/安室奈美恵全っっ然歌えてなくて面白かったです。59. 君がいるだけで/米米CLUBファンの方たちの前で、この曲はズルい・・・。60 歩いて帰ろう/斉藤和義草なぎくんの声が合ってるな~、この曲好きなんだな~、と思って聴きました。61. 時の過ぎゆくままに/沢田研二62. 強く儚い者たち/Cocco「そうよ 飛び魚のアーチをくぐって 宝島が見えるころ何も失わずに 同じでいられると想う?」・・・面白い歌詞だな、と思いました。楽曲自体に興味が湧いたので、Coccoさんのアルバムとか聴いてみようかな。63. クリスマスソング/back number※DVD未収録64. とんぼ/長渕剛こっからアゲアゲです。65. Runner/爆風スランプこのアゲアゲを、このテンションで演じきれるのは流石な貫禄だなぁ・・・と思いました。66. 大迷惑/ユニコーン有名な曲なのは知っていたのですが、こんな内容の曲だったんですね。面白い。「僕がロミオ 君がジュリエット こいつはまさに大迷惑」という歌詞がありました。SMAPは今、若干「ロミジュリごっこ」を楽しんでるな、と思って観てます。もちろんやりたくてやってるわけではないのは重々承知していますが、こうなっちゃったらしょうがない!と、それ自体エンタメにして来ますから。本当に恐ろしい集団だと思います。67. 止まらないHa~Ha/矢沢永吉68. ファイト!/中島みゆきぴったりな内容ですね。これだけのインパクトのある歌詞が、今は本当に少ないと思います。難しい単語使ってるわけじゃないんですけどね。強烈に頭に焼き付きます。69. チェリー/スピッツ空で歌えるくらい頭に入っている歌詞のはずなのに、「こんな曲だったのか!」って一番衝撃を受けました。もっと寂しい、くよくよした曲だと思ってたんですが、文脈の力というかなんというか・・・「もしかしてこの曲・・・本当に、本気で『もう一度巡り逢いたい』って思ってる曲なのかな?」と。70. 上を向いて歩こう/坂本九イイ曲だなぁ・・・。疲れた身には、前奏のサウンドだけで、うるうる来るもんなぁ。71. 雨上がりの夜空に/忌野清志郎おっさんの曲ですねぇ・・・。すごくイイ意味で、「SMAP、おっさんなんだなぁ・・・」と思いました。今回のセットリストは、尾崎豊、ZARD、hide、坂本九・・・と、かなり意図的に亡くなった方の楽曲が組み込まれているのが印象的でしたが、その最たる曲・・・という印象です。今は亡き方たちの生み出した楽曲の、パワーをひしひしと感じましたよね。72. 72(番組テーマ曲)/稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾 72については、別記事で語ったことがありますが・・・ザ・アイドルソングです。「いろんなもの突き抜けて、生涯アイドルやるつもりなんだな」と思いました。語っても語っても語り尽くせないセットリストでした。現在、新しい地図は自身たちの楽曲を作りまくって、配信しまくってます。今年に入って、映画のサントラも入れて、既に7曲も配信してます。作り手の必死さも伝わってくる、熱い名曲ぞろいです!めっちゃくちゃ嬉しいです!ジャンッジャン作って、ガンッガン配信して欲しいです!形になって出てくるもの全てが楽しいところです。by姉
2018.05.05
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二週間限定公開・・・が、ちょうど仕事が一年で一番忙しい時期に重なり、行けるか不安だったのですが・・・すごく楽しみにしてたんだもん!観てきました!映画『クソ野郎と美しき世界』(2018年・新しい地図 制作)ジャニーズ事務所を退所したSMAP3名(稲垣・草なぎ・香取)の公式ファンサイト『新しい地図』制作。ファンサイト本格始動直後(10月半ば)に制作が発表され、AbemaTVで昨年11月に放送された「72時間ホンネテレビ」に次ぐ、「新しい地図」の一大自家発電プロジェクトだと思います。3人それぞれの物語を、それぞれ別の監督が色付けし、最後は全員が会すミュージカルで締める、という4連のオムニバス映画。「新しい地図」立ち上げのプロデューサー集団が骨格を作り、各監督に投げる方式だったようです。公式ガイドブックを読むだに、3人に「好きな映画」を尋ねて、それぞれ「それ風」に仕立ててるのかな?制作発表時には、まだ監督も決まっていなかったようで、本当に「制作期間・半年(もない)」での全国劇場公開、ってことで。というか、そもそも運営の土台自体、生まれたて(妨害付き)なわけですから。いや、エンタメ業界のこととか全然内情は知らないけど、いち一般企業人として思います。よくぞ・・・ソフトコンテンツ制作を0からやって、 これほどの規模での公開を・・・すげぇよ・・・。制作側が、この映画プロジェクトの為に、音楽や映像、物販制作・販売といった「コンテンツ創造&販売」体制を超急ピッチで整えたのも分かりますし、むしろそれがやりたかったからこその、「映画」という媒体を選択したプロジェクトだったのかな、とも思います。えっと・・・作品の内容についての感想を・・・えっと・・・すごく熱く語りたい気持ちがあるんですけど、言葉がとっちらかっちゃって・・・どう言ったらいいのか・・・。えっと・・・先に言いますが、この映画を楽しめるのは、「SMAPの解散」に少なからずの怒りを感じたり、日本&メディア・芸術文化の社会問題性を見出せる方だけです。分かんないですけど。そうじゃない方でも、映画監督さまのファンの方とかは楽しめるのかもしれませんけど・・・。意欲作です。画面いっぱい、音声いっぱいから、スタッフ様の熱意が溢れて来てました。「ぶっとんでるけど愛がある」・・・映画のあおり文句のままです。ただ前述のように、洗練する時間は全くなかった作品ですし、4作同時進行の同時撮影同時編集映画ですから、各作品間のバランス調整なんてもってのほかです。「隙がなくて、超名作だから!誰が観ても泣けるから!」って言葉で、人にお薦めするような映画じゃないです。・・・観る前から分かってたけど。「?なにこれ?」って言われても、全然しょうがない作品でした。ヤケ「クソ」映画です。感情の掃き溜めですよ。えぇ・・・超面白かったんですよねぇ・・・!思ってたよりずっと、毒々しく分かりにくく出してきたな~、という気持ちと、思ってたよりずっと、素直に包み隠さず出してきたな~、という気持ちと、両方の感情が渦巻いています。全体通しての注目どころと、各エピソードの感想↓●右腕と歌(音楽)。3連作品を串刺すモチーフです。それぞれでらしい脚色をされていますが、基本的には右腕は、可能性や未来や・・・「できること・生み出すこと」の象徴なのかな?●女性描写各作品でヒロインが一人ずつ登場し、その女性に対する3者3様の反応・扱いが面白かったです。みんな、たぶん「ファンの方の多様性」を捉えた描写だと思って観ました。・・・どこまで意識的に串刺してたのかは分かりませんが。1.ピアニストを撃つな!(稲垣吾郎・園子温監督)一番「なんだこれ?」って言われる作品だと思います。ただ、「右腕」と「音楽」を繋げていたのはこの作品でしたし、ラスト4作目のダンスフロアシーンの絵面は、この作品がなければ不自然過ぎて無理だったと思います。いちばん「ぶっとんでる」ようで、いちばん他2作に気を使ってた作品だと感じました。うん、吾郎くんのキャラクターそのままの立ち位置だな、と。登場キャラクターの中で、満島真之介さん演じる「ジョー」がとても印象的でした。人の痛みに敏感で、すぐ目をつぶってしまう元プロボクサー。いろんな要素が詰まったキャラクターだな、と思いました。コンセプトは「暴力とエロ」だそうですが、4作の流れの中での裏コンセプトは、「激情・暴走・逃亡・捕縛・・・&愛」かな、と思います。2、慎吾ちゃんと歌喰いの巻(香取慎吾・山内ケンジ監督)たぶん・・・映画を観た方の98%の感想は、こう↓なると思います。「慎吾くんの(作品)が良かった」観ながら、「香取慎吾、演技うっめぇな!!」と思ったのですが、考えなおしました。これは・・・「演技じゃないな」、と。キャラクター名がそもそも本名だし。歌喰いに歌を喰われる前に、既に自分の歌を唄えなくなってたじゃないですか。だからこの歌喰いの女の子が天使に見えるんですよね。いや・・・まぁでも、取り立てて書きたくなるくらい、慎吾くんがいい演技・表情するんですよ・・・。ぐいぐい心に食い込んで来るんです。鑑賞する方たちが、一番言って欲しいことを、一番ドストレートに形にしてある作品でした。コンセプトは「歌」とのことですが、裏コンセプトは「喪失・失墜・未練・・・&愛」とかかな?3、光へ、航る(草なぎ剛・太田光監督)爆笑問題の太田さんの作品です。3作の中でも、ひと際「純粋なドラマ」作品でした。時事問題を意識した単語が溢れていたのと、絵面のキレイさがとても印象的でした。尾野真千子さん演じる奥さんが、亡くした息子に執着し、(半分心が壊れてる感じ)それに対してどうしようかどうしようか、と主人公(草なぎくん)がなんとか動かなければ、と思う感情がすごく入って来ました。この奥さんの描写は、完全にファンの投影だと思います。動いた先にある光の概念も見事でした。コンセプトは「涙」とのことですが、裏コンセプトは、「執着・探訪・再生・・・&愛」でしょうか。4、新しい詩(クソ野郎★ALL STARS・児玉裕一監督)ラストは、3作の登場人物たち全員が集まる、ダンスフロアでのミュージカルです。全部音楽になっていました。1~3作で、逃亡・崩壊(?)・喪失・探訪・再生・・・とSMAP崩壊からの流れを追っかけるような概念のストーリーが重なり、その上で実る、「新しい詩」ってことなんでしょう。まぁもう・・・ひたすら、楽しそうに歌う慎吾くん観て、「歌えたぁぁああ!!!」って感情が襲ってきますよ。圧巻です。なんなんだろうな、この肯定感は・・・。超イイ曲なんですよ。なんて楽しそうに歌うんですか・・・。児玉監督は、SMAPの♪華麗なる逆襲のPV監督さまだそうで。あのプロモ最高なんですよ。Smap5人が円陣のような形で向き合って、そこからラストのサビで一気に外を向いて闘うように踊って、最後に拳銃でシャンデリアをガシャーンっって・・・どこまで現実の概念を投影するつもりで作ってんのか分かりませんけど。今回の「新しい詩」は、その続編を意識していることは明白で、嬉しいですよね。やっぱり。えっと、楽曲について。このエピソード4「新しい詩」で使用される楽曲と、エンディング楽曲は、公開日(昨日)からamazonのデジタル配信限定で販売されてます。速攻で購入済みです。特に気に入ったのは、この2曲。エピソード4の出だしの囃し立て音楽♪KUSO UNIVERSE(作詞:サイプレス上野、作編曲:阿部渋一)作詞作曲はどちらも存じ上げない方だな・・・。もうこれは、2016年から聴きたかったサウンドはこれだ!という自己ドーピングのアゲアゲサウンドです。ラストの、滑稽な「正義感」サウンドが最高!香取慎吾が高らかに歌い上げる(独唱)♪新しい詩(作詞:多田琢、山崎隆明、権八成裕、作曲:山下宏明)作詞は、新しい地図&今作映画のコンセプトプロデューサー陣勢ぞろいの、作品の良し悪しを決定づける楽曲です。これはもう渾身曲であり、渾身のボーカルだとしか言えません。素晴らしい!崩壊・喪失→消沈→再生までは分かるんですが、「新しい詩が超楽しい!」までのジャンプアップは、やっぱり凄い。ここまで、感情を連れて来られると思いませんでした。驚きました。一気にここまで来ちゃった。ピアノの音が楽しく尊い・・・話筋がそこに向かってきていましたし、楽曲をこんなに大事にありがたがって聴けるなんて、 受け手としても超嬉しい!帰りの車の中では、エンドレス♪新しい詩でした。ブルーレイは是非手に入れたい!このシーンばっか観てそうだな私・・・。はい。書きたいことはだいたい書けたかな・・・?本当はもっと、いろんな比喩や概念、見所があると思うのですが・・・大勢の方が、すごい情熱で、すごく言いたいことがあって、それを体裁も考えず、思いっきりぶつけている映画作品なので・・・消化不良を起こしまして・・・もうぐるぐると・・・帰ってきてから半日間寝込むほどには・・・。面白かったですよ・・・(ぐったり)。モロに毒をくらいたい、クリエイティブエンタメ大好き!な方は、是非。2週間限定です。by姉
2018.04.07
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SMAPドラマ鑑賞・・・地味に続けてます。以前より少し気になっていた、この作品を鑑賞してみました。簡単に感想を。『ソムリエ』(1998年・フジテレビ・稲垣吾郎主演)大手商社・東西物産の経営する、フランス料理チェーン店「ラ・メール」。他店に比べ、売り上げの落ち込みが激しい「ラ・メール」9号店に対し、本社はフランスからある人物を呼び寄せた。経歴不詳の天才ソムリエ・佐竹城(さたけ じょう)。彼の生きるあまりにも偏った世界と、そこにある理(ことわり)とは・・・?このドラマは、放送時に両親が見てました。『王様のレストラン』(95年・フジ)の2番煎じ的な作りの作品です。シチュエーションや脚本筋に、あまりにも多大な影響を感じますし、そこの観点で語れば、全然本家『王様のレストラン』の方が飛び抜けた名作だと思います。『王様のレストラン』は、個々人が特別に生まれ変わるわけではないんですが、「適切な評価の眼」が加わることで、人のやる気が増幅し、 そして人と人との歯車が上手く組みだし、走り出す・・・小さなコミュニティの生産性が格段に向上していくという、組織論の話なので。やってることが全然高尚です。ただ、それはそれとして。こちらの「ソムリエ」は、割り切ってたのがすごく良かったです。「組織論」の話は切り捨てて、ひたすら「天才ソムリエ」の神託に近いような言葉を響かせる、そういう作りになっていました。突っ込みどころ満載ですし、全然話としての「高尚さ」は感じないです。でも、描きたいものが明確にあるので、シーンひとつ、言葉のひとつにいちいちパワーがあって、面白い。以下、見所の列記!その1・神羅万象、物事の理は「ワイン」ソムリエ・佐竹城という主人公は、一言でいうと「ワインバカな変人」です。ワインを通してしか物事を理解できない。ですが、彼のあまりに極端でぶれない世界観に、周囲の人々がだんだん引きずられていきます。この面白さは、ワインという題材のみならず、どんな対象物でもあることだと思います。主人公のセリフで、「ワインは嘘をつかない」というものがあったのですが、これが本当に「分かる!!」って思いました。私自身の場合、「漫画と音楽」がそれに近いです。私の物事の理解は、一度「漫画・音楽」を経由していると自覚していますし、とにかく信じています。「漫画・音楽は嘘をつかない」って。要は、「モノそれ自体をよく見ろ」ってこと なんだと思うんです。存在するそのモノの価値は、そこにしかないんですよ。周囲の評価や値段がどうか云々じゃなくて。そこにあるモノの価値を、 自分がどれだけ見出せるか、認識できるか、って話なんです。で、「ソムリエ」のように職業にするのであれば、それをきちんとした形で、他の人に落とし込むスキルが必要になってきます。その2・絵面のための脚本脚本に関しては、とにかく「突っ込みどころ満載」です。でも、やりたいことがあってこうなってるのが分かるから、面白い。撮りたい「絵」のための話筋なんです。ワイン=神の血というイメージから、ソムリエの言葉を、神託に昇華したい・・・だから無理やり「教会」に住まわせたり、「街中を歩くソムリエ」、「観覧車でグラス片手に浸るソムリエ」、浮きまくってて面白い絵面撮りたい・・・シャンパンサーベル(サブラージュ)やりたい、シャンパンタワーやりたい・・・それぞれ、この↑とっかかりから話が組み上がってます。もちろんこれの他に、概念ありきな話もあるし、私自身はそちらの作りの方が好きなんですが・・・絵面のためならどんな無茶な話筋でも迷いなくやってくるところに、「アイドルドラマ」独自の面白さがあるんだなぁ!と、かなり感動しました。その3・劇伴(サウンドトラック)「ソムリエ」というドラマ作品を語る上で外せないのが、サウンドトラックです。この作品が、「王様のレストラン」を踏襲して作られていることは一目瞭然であり、曲調自体も本家本元・服部隆之さんの超名盤サントラの完全にマネです。ですが、品質・キャッチーさともに、本家に負けず劣らずの名盤です。実はこのサウンドトラックは、我が家に昔からありました。母が購入してた・・・。私はドラマ本編は観たことがありませんでしたが、このサントラだけは昔からよくよく聴いていました。劇伴担当の本間勇輔さんは、いろんなところでお名前を見る方ですね。おお、古畑任三郎の方か。基本的に、本家・王様のレストランよりも主観に働きかけるような、個人感情の盛り上がりを意識した曲が多いかな?基本メロディーが同じものを、何パターンも作って、内容に合わせて使い分けるサントラです。このサントラありきで、画面取りや演技筋・尺を考えているのがよく分かる作品でした。ミュージカル的な部分もすごく感じました(特に1話)。その4・キャラクターやはり最終的には、これです。「天才ソムリエ」が、吾郎くんにとにかく合ってる。発言のひとつひとつが周囲から浮いている・・・そこが面白い作品です。このソムリエは、吾郎くん以外にはできないなー、とひしひしと感じます。吾郎くんのキャラクターを魅力的に見せることを念頭に置いた企画ですし、だからこその絵面尊重な作りでした。あとは、「モノの本質に向かう」キャラクター性でしょうか。私の個人的な解釈なのですが、SMAPの中においてとにかく「対ヒト」の認識力が飛びぬけてるのが、中居くん、そして「対モノ」の認識力が飛びぬけてるのが、吾郎くんです。私は、この二人のボーカルには、よく分からないけどとても説得力を感じるので、すごく好きなのですが、 たぶんこの「認識力」から来るものなんじゃないかな、と思っています。今回このドラマを鑑賞して、「あぁ、吾郎くんの魅力は、ここだ!」とすごくしっくり来ました。ちゃんと、「アイドルのドラマ」でした。雑多な感想になってしまいましたが・・・まとめ!特に、誰しもにお薦めするような名作ドラマだとは全く言いませんが、個人的にとにかく見所が多く、 感銘する部分がとても多いドラマ作品でした!すごくお気に入りの作品になりました。個人的には・・・第2話・第4話がお気に入り。なかなか最近では見れない作りのドラマ作品だと思います。興味のある方は是非。by姉
2018.03.17
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<SMAP楽曲についてーその35>音楽語りーその255↓♪SHAKE(アフリカン) bySmap+「LIVE MIJ」感想 <SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連35・2003年3月5日 世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン) 1位 ※ダブルミリオンヒット★2003年3月20日イラク戦争開始◆15・2003年6月25日 SMAP 016/MIJ 1位 2CD★2003年12月31日紅白歌合戦 大トリ さてさて、今回から、基本的には、CDシングル・アルバムの感想、という体ではあるのですが、ライブDVDについても、ちょっとずつ触れた感想を書いていきたいと思います。というのも、2016年、SMAPコンテンツ漁りをしようと決心した時は、ライブDVDに手を出すつもりは全くなかったんです。CDだけを漁るつもりでした。・・・が、ついうっかり。今回語るアルバム「MIJ」に対応したライブツアー「LIVE MIJ」内の、♪SHAKEの部分を、うっかり動画でちらっと見てしまって。・・・アフリカンアレンジなんですよ。アフリカンコーラスボーカルから始まり、指ピアノがバリバリに効いた、軽めに超オシャレで楽しい、アフリカン♪SHAKEなんですよ。その中で、浴衣っぽいけどジャージ風?な軽そうな、着崩した衣装で、SMAP5人が縦一列に並んで観客の側にグッと出てくるんですよ。なんっっっじゃこれはぁあああああ!!!絵面・サウンドともに、モチーフの持って来方・使い方・・・なんたるセンスの良さ!こんな♪SHAKE、見たことも聴いたこともない!っていうか、私の知ってるジャニコンと、全っっっ然違う!!結局2016年中に、SMAP関連のライブDVD・ブルーレイを完全網羅してしまいました。・・・それくらい衝撃的だったんです。SMAPライブは、Drink!までのものももちろんハイセンスだし、面白いのですが、この「MIJ」~からは、DVD媒体の普及にも伴い、映像作品としての販売をかなり意識した作りになっているな、と感じます。・・・ここからのライブは、なんかもう舞台装置から、1曲1曲の魅せ方まで、作り込みがおかしいんですよ。今までもそうだったんだとは思いますが、特に顕著に、「ライブまで含めて、アルバム」という印象なので。 ◆15・SMAP 016/MIJ &「LIVE MIJ」♪世界に一つだけの花が大ヒットしている最中に発売されたアルバム。このアルバムも、発売当時、すごくよく聴きました。初めて、2Discでの発売となったアルバムで、これより以降のSMAPのアルバムは、基本的に全て2Disc(もしくは3Disc)です。1Disc・・・基本曲11曲。2Disc・・・各メンバーのソロ曲5曲&世界に一つだけの花(オルガンバージョン)アルバムの統一感・・・というより、1曲1曲、それぞれに面白味のぎゅっと詰まったアルバム、という印象です。<DISC1>1.Theme of MIJ作曲・編曲:G.M-KAZアルバムタイトル・「MIJ」ですが、「MADE IN JAPAN」の頭文字だそうで、このオープニングインスト楽曲がそのテーマを汲み、さまざまなワールドミュージックがごちゃ混ぜになったようなものになっています。他のインストテーマにはないような、イスラームイメージであったり、力強いカンフーイメージなんかが投入されて来るのがおもしろいな~、と思って聴いています。サッカーの応援のような、祈祷イメージのような・・・お祭り感があり、手拍子や合の手の入れやすさを意識した、いかにもライブ用の出だしが素晴らしいと思います。ライブでは、大きなジェット機モチーフが部隊中央に置かれ、この♪Theme of MIJの中で、ジェット機の中から5人が登場してきました。そこから、ワールドミュージック調アレンジの、怒涛のメドレーが熱い。♪Theme of MIJ~♪SHAKE(アフリカン)~♪はじめての夏(海洋風?なアレンジ)~♪SMAP NO.5(マンボイメージですが、やわらかい海洋風でもある)~♪Theme of MIJのカンフー・沖縄イメージのあたり~♪オリジナルスマイル(スイス?ヨーデル風)SMAPの明るさとパワーを、ワールドミュージックを行き来する面白さで見事に表現した、スーパーメドレーだと思います。ここだけ、何回も何回もDVD観まくりました。本当に凄いので。衣装等も含めて、アーティスティックさ、ポップさが桁違いです。スポンサーが付きまくった、お金がかかりまくった舞台でしか、これは無理です・・・。2.SUMMER GATE作詞・作曲:井手コウジ / 編曲:米光亮「MIJ」の「表・夏のイメージ」を作っている1曲かな、と思います。SMAP楽曲の中でも、ひときわキラキラしたアイドルアイドルした曲で、ここまでキラキラされると、なんか「SMAPっぽくない」と感じるくらいです。しかし、♪オリジナルスマイル同様、キラキラのアイドルソングは、ファンの方には本当に人気があるようで、「SMAP25YEARS」では、人気投票ランキング25位で収録されていました。3.sunrise, sunshine作詞・作曲・編曲:シライシ紗トリ♪free birdのシライシ紗トリさん提供曲。♪free birdより早口が続く曲ですが、光のモチーフだったり、ノリは似てるな、と思います。サビの締めを中居君のボーカルでやるのですが、これが妙にマッチしてて、入って来ます。アルバム曲として、すごく好きな1曲です。4.UNPOSTED LETTER作詞:麻生哲朗 / 作曲:コモリタミノル / 編曲:河野圭6分もある長い楽曲であり、そして後に♪DearWoman等の名曲を手掛けられる麻生哲郎さんの、インパクトのある歌詞が印象的な1曲です。手紙形式なんですが、まわりくどいぐだぐだを5分近くもあーだこーだ言ってて、で、結局何が言いたいんだコイツは?・・・の答えが、最後の最後、大サビで見事に歌われます。超鬱陶しい言い回しなんですけどね・・・私は、このひねくれた曲が大好きなんですよ。特にラストの、「ホントよかった」がすごくいい。タイトルの通り、「出さなかった手紙」なんだと思いますが、この手紙を書いて、向き合って、言葉に出来て、この主観はすごく良かったんだな、と感じ取ることができます。何か心に引っかかっちゃって、焼き付いちゃって、忘れられない1曲です。ライブDVDで観ても、メンバー個々が感情を作って歌っているのが印象的でした。5.Touch Me Kiss Me 木村拓哉・稲垣吾郎作詞・作曲:市川裕一 / 編曲:河野伸この曲は、編曲が渇いてて軽くてカッコよくていいよな~、と思って聞いていたら、そうか、河野伸さんって、「013BIRDMAN」の♪ideaの編曲の方か!この曲もファンキーでカッコイイんですよね。6.Flapper作詞:売野雅勇 / 作曲:Rie / 編曲:鷺巣詩郎この曲は、とにかく歌詞も、そして何より編曲も、面白さが詰まりまくってる曲だと思います。編曲の鷺巣詩郎さんは・・・有名な方ですよ・・・。なんか・・・ほら・・・なんかいろんなところで見るし。サウンドがすごく面白いんですよ。♪SUMMER GATEが、このアルバムの「表・夏」だとすると、この♪Flapperが、「裏・夏イメージ」の楽曲なのかな、と思います。7.愛と勇気作詞・作曲:トータス松本 / 編曲:土方隆行出だしの、「空元気」サウンドが素敵!ウルフルズの、トータス松本さん提供曲。流石というか・・・男性的感性で、自身を鼓舞する楽曲書かせたら天下一ですね!この楽曲も、やはり自分自身を奮い立たせるために歌う曲なんだろうな、と思います。ただ、トータス松本さんの楽曲の凄いところは、歌い手が「自分のために」歌っていることが分かるのに、そのパワーが凄過ぎて、聴いてる方まで釣られてガッツが湧いてくる(気になれる)ところだと思います。この楽曲も、是非今のSMAPに歌って欲しいです。すごく沁みる、いい歌唱をしてくれるんじゃないかな~、と思うんですけどね。ホントまじSMAP楽曲開放しろよジャニーズ・・・と思いますよ。芸術・コンテンツの冒涜・弾圧をまざまざと見せつけられて、こんなに腹の立つことはないですね。8.A Song For Your Love作詞:キハラ龍太郎 / 作曲:斎藤潤 / 編曲:武藤星児武藤星児さんの編曲ですね。やっぱり軽くて、でもグッとくるところがグッと来ます。間奏の、チャララン♪ってところが好き。この曲も、Smapにしてはやったらキラキラソングだな~と思っていましたが、やはりすっごく人気がありました。「SMAP25YEARS」では、人気投票ランキング9位!TOP10に食い込むって・・・また凄いな;いや、私も大好きな曲ですけど・・・ここまでとは;「LIVE MIJ」で、この楽曲では、中居くんとキムタクの二人が、グッと前に出てくる絵面が印象的でしたが、ファンの方も、この「LIVE MIJ」が大好きなんだな~、と感じました。9.夏日憂歌(サマータイムブルース)作詞・作曲:市川喜康・編曲:小西貴雄この曲もすごく人気があって。「SMAP25YEARS」では、人気投票ランキング42位となっていました。・・・もちろん、メロディアスでいい曲だとは思うのですが、個人的に、さほどの引っ掛かりどころがなくてですね;同・市川喜康さん提供の♪オレンジと、個人的に近い印象というか、いまいち「なんでこんなに人気があるんだろう?」と、掴みかねていたりする曲です;♪UNPOSTED LETTERのひねくれっぷりとか、♪Flapperや♪愛と勇気とかのサウンドの方が、面白いと思うんだけどな・・・とか思っちゃいます。他の方が掴んでいる楽曲の魅力が掴めないというのは、非常に悔しいので、これからも一生懸命聴いていきたいと思います。10.たてながの自由作詞:町田康 / 作曲:田島貴男 / 編曲:久保田光太郎この楽曲も、今の状況を考えると、すごく落ちてくるというか・・・響く言い回しがたくさん見つけられる曲だな・・・と思います。熱い叫びなんだけど、謎かけのような、不思議な歌詞だな、と思って聞いていたのですが、この町田康さんは、パンク歌手?やりながら執筆活動も行って、芥川賞とかも取ったことのある方・・・なんですね。いろんな方が居るんだな・・・。確かに普通の歌詞じゃないです。すごく面白い歌詞ですよ。この♪たてながの自由は、ライブの演出・魅せ方もすごく感動しました。選挙演説イメージ、結党集会イメージで、ひとつのマイクに5人が向かう、他にない絵面のインパクトがすごいんです。服装も「若者・やんちゃ」モチーフで。そして、曲の後半には、舞台前方に用意された箱?のようなものに駆け上って、「横一列に並んで叫ぶ」イメージなのですが、この舞台前方の箱を、記者・オブザーバーイメージのダンサーさんたちが、机のようにして使っているんです。そこに駆け上っていくだけで、主役たちの「型破り感」がすごい出るんですよ。面白いな「受け手の意識作り」って!面白いな「舞台演出」って!って、すごく感動しました。11.ススメ!作詞:多田琢 / 作曲:TAKUYA / 編曲:田辺恵二 / コーラスアレンジ:知野芳彦素直に名曲ですよね。歩くテンポにしては遅い、けど力強い。じっくりゆっくりの一歩一歩を、踏みしめるような楽曲です。キャッチーで、一発で頭に入ってくるサビのインパクトがあり、この曲だと認識しないまま、何か口ずさんじゃうけど、この曲なんだっけ?・・・ってなるタイプの曲かな、と思います。「ポップ」は、こうあるべきですよ!ちなみにこの楽曲は、このアルバムの翌年・2004年に、「ススメ!GOLD盤」というタイトルでシングルカットの予定がありましたが、発売告知後に、なぜか企画自体が消滅しているそうで。まぁまず間違いなく、事務所上層部による妨害であると、2018年今現在の状況がありありとそれを物語っているわけですが、もし発売されていたら、間違いなく大ヒットしていたんじゃないかな、と思います。SMAPのミリオンヒットが、もう1曲増えていたかも。いい曲なんで。ほんと。<DISC2>1.トイレットペッパーマン (中居正広)作詞:井手コウジ・N.マッピー / 作曲:井手コウジ・N.マッピー・米光亮 / 編曲:米光亮中居くんの自身セルフプロデュースソング。今までも、「011 ス」や、ミニアルバム「La festa」などで、同様の(自虐)セルフプロデュースを行って来ていましたが、この楽曲は、中でもモチーフがバシッと決まった名曲だな~、と思います。この楽曲は、ライブDVDを観てても、会場全体の盛り上がりが凄くて、ホントに、中居くんは「天職・アイドル」というか、テンション操作の神だな本当に・・・と感心しますよ。男性ダンサーをぞろぞろ引き連れたヤンキースタイルがハマってて面白いです。2.Easy Go Lucky! (木村拓哉)作詞・作曲:トータス松本 / 編曲:本間昭光トータス松本さん2曲目。編曲の本間昭光さんは、ポルノグラフィティの初期名楽曲の数々をプロデュースされてる方なんですね。「ロックンロール」という単語が残る曲です。サビ前の、「うるせー!そりゃそーだけどうるせー!」ってところが好きです。他になくて、トータス松本さんのセンスの良さだな~と思います。3.Thousand Nights (稲垣吾郎)作詞:黒須ちひろ / 作曲:KAN / 編曲:家原正樹ソロ曲の中では、ひときわワールドミュージック感に溢れた、なんちゃってアラビアン風楽曲。これ、♪愛は勝つのKANさん作曲の曲なんですね。吾郎くんの、翌年2004年のソロワークスである♪Wonderful Lifeの、カップリング曲・♪平和の歌も、KANさん提供でしたね。どうもKANさん関連になると、吾郎くんに歌って欲しくなるようで、昨年放送されたAbemaTVの72時間ホンネテレビ、そのラストで披露された「72曲ホンネライブ」の中でも、吾郎くん&草なぎくんで、♪愛は勝つを歌唱していました。あの♪愛は勝つは本当に良かった。2016年から、私がSmapに歌ってほしかったのはこの曲だったのか!と思いました。「愛は勝つ」っていうか、本当は少し違って・・・「必ず最後に質は勝つ」って言って欲しいんだと思うんですけどね;4.la.la...Shall we Tap? (草なぎ剛)作詞・作曲:清水昭男 / 編曲:渡辺未来草なぎくんの特技?のタップダンスモチーフにした楽曲。可愛いディズニーファンタジーのような世界観です。イイ曲なんですよ・・・///歌詞の単語や言い回しが、いちいちカワイイんです。特に好きなのは・・・上手ではない気持ちだってくすぐったくも愛しいよ↑ここ!カワイイ!!言い回しがカワイイ!!なんかやっぱり・・・草なぎくんは、このあたりでグッと存在感が出てきたな~、といううっすらした認識があったのですが、ボーカルも本当にグッと良くなって来てるよなぁ…と思います。5.がんばれ王子(香取慎吾)作詞・作曲:つんく / 編曲:小西貴雄渾身の、ミュージカル仕立て楽曲。たぶん・・・この頃、慎吾くんが悩んでたんでしょう。「悩んでるよ」って思いっきり言わせてあげるための曲だと思います。キャイーンや草なぎくん(チョナンカン)や、他の登場人物たちも含めて、本当に、慎吾君のための曲なんで、まぁ・・・コアなファンの方以外にはよく分からないと思います。私もよく分かりません。これは、別に分からなくてもいいんじゃないかな、と思います。6.世界に一つだけの花(organ version)作詞・作曲:槇原敬之 / 編曲:上杉洋史うん・・・まともに聴いたことなかったんですが・・・シングルバージョンより、更により荘厳になった、メロウバラードバージョンですね。うん・・・まぁ・・・Smapのボーカルですからね。うん。正直、いいアレンジだとは思えません。面白いとは思いますけど; アルバムももちろん面白いのですが、ライブDVDも衝撃的でした。「MIJ」!これぞ「Smap」!という、すごく観やすい、アーティスティックな極上ポップ感が楽しめますので、SmapライブDVDに興味のある方は、是非このDVDから!お薦めです。by姉
2018.02.19
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おはようございます。ちょっと遅めのお正月休暇中の姉の方です。「SMAP楽曲」・・・ではないのですが、私の中では完全に繋がった一連のコンテンツですので、このくくりでどうしても語りたいです。<SMAP楽曲についてーその34>音楽語りーその254↓♪72 by新しい地図作詞・作曲・編曲 小西康陽AbemaTV・『72時間ホンネテレビ』主題歌。11月に放送された、ネットテレビ・AbemaTVでの「72時間ホンネテレビ」のテーマソングとして制作され、昨年の12月24日に、デジタル配信がスタートした、新しい地図の記念すべき最初のボーカル楽曲です。時系列で語っていくと、まだまだ先になってしまうのですが、どうしても言いたいことが出来たので。“ネットテレビ”ということで、ピコピコしたイメージとも親和性の高い小西康陽さんプロデュース。軽めで陽気なサウンドの中で、3人がとても心を込めたボーカルを聞かせてくれます。キャッチーで口ずさみやすい、とてもいい曲だと思います!この楽曲を、実家に帰り、母に紹介してみました。すると、真っ先に出てきた単語はこれでした。「♪Band on the Runだ・・・!」え?♪Band on the Runって、こんな曲調だったっけ?その場で母に、改めて♪Band on the Runの音源を聞かせてもらって、超納得!楽曲の出だし、エレキギター?の♪チャラチャラチャ~と音が落ちていく部分が、隠す気もない、完全なる♪Band on the Runの出だしのオマージュになってました。♪Band on the Runは、1973年に発売された、ポールマッカートニー&ウィングスのアルバム及びそのリード楽曲です。ビートルズ解散が1970年ですので、それから3年後に発売された本作が、ポールのソロ&ウィングスワークスの中でも、やはり一番有名なものになるのかな?いや、「新しい地図」は、絶対これをやってくると思っていたんですよ。Smapというグループの出してくるコンテンツを観ていると、とにかく「ビートルズ」を意識し、そのイメージを踏襲した作品をそこかしこに見つけることができます。まぁ、邦楽のポップソングの基礎は全部ビートルズですから、どんなバンドの曲を聞いたって、ビートルズの影響を受けていない邦楽なんてほぼないとは思っていますが。ただ、Smapは、「明らかに、それと分かるように」オマージュをして来ます。一番分かりやすいのは、2000年発売の31作目のシングル・♪Let It Be。ビートルズの解散を象徴するこのタイトルの楽曲が、中居くん&キムタクが、28歳になる年にシングルとして発売されていることから、(※ポール・マッカートニーがビートルズ解散の時の年齢)「ビートルズ解散と同じ年齢のSmap」を 記念碑的に焼き付けようとした楽曲なんだと解釈できます。この楽曲以外にも、カップリングやアルバム曲には、サウンドで遊びまくった、思いっきりオマージュ楽曲がたくさんあります。wikiによると、飯島さんは1958年生まれ。私の両親とほぼ同世代です。ビートルズの活動が、まるまる1960年代で、解散が1970年ですので、飯島さんは、小学生時代をビートルズで過ごし、中学生になった直後くらいに、解散しているはず。なので、ビートルズ楽曲は当然童謡のように聴いてきているとは思うのですがおそらく、ご本人が自分自身で、エンタメにぐいぐい興味を持って、自分のお金でレコードを買って・・・ってやり始めるくらいの頃って、「ウィングス」の時代なんじゃないか、と思うんです。私の母がはっきりと言っているんです。「私はウィングス世代」だと。Smap解散から、新しい地図の立ち上げというこの流れにおいて、飯島さんは間違いなくウィングスを意識したコンテンツを出してくる!と思ってました。新しい地図が立ち上がった直後から、「ウィングスで絶対来る!♪Map on the Run(適当)とか、絶対やって来る!!」って騒いでいたのですが・・・一番最初のタイアップ楽曲のド頭に、既に思いっきりぶっこんで来てたとは・・・。超・面白い!!!やっぱり飯島さんだよ!!!この先、新しい地図の音楽ワークスを理解していくためにも、やはり体系的なビートルズ楽曲・ウィングス楽曲の知識は絶対に必要だ!ここを詰めておかないと、組み込んできた面白いメッセージが拾えない!・・・と思ったため、ここ2日間はずっとこれを聞いていました。母が現在定期購入している、「隔週刊 ザ・ビートルズ・LPレコード・コレクション」!なんて丁度いいものが!!まだすべてのアルバムが揃っているわけではありませんが、時系列に並べて聴くのに、おあつらえ向き!素敵!ビートルズを詰めて、そこからウィングスワークスの方を詰めて・・・大変だけど、いつかはやりたいと思っていたし。これを機に、出来るだけ体系的に詰めたい!しかしまぁ、聴けば聴くほど、面白いですね・・・本当に。なんでこんなに短いスパンの間に、こんなにいろんなサウンドが出てくるのか。ビートルズ・ウィングス楽曲については、大事にされ過ぎている楽曲ばかりで、世の中、語りたい方で溢れかえっていますし、私ごときが語るということはしないつもりですが、・・・私なりに、頑張って、聴きます!by姉
2018.01.20
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2017年・大晦日。今日中に、この記事は上げたかった!<SMAP楽曲についてーその33>音楽語りーその253↓♪世界に一つだけの花 bySmap<SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連★1999年8月26日 槇原敬之 覚せい剤取締法違反で逮捕::★2001年8月24日稲垣 公務執行妨害と道路交通法違反で逮捕 ー2002年1月14日まで約5か月間にわたり芸能活動を自粛★2001年9月11日アメリカ同時多発テロ34・2002年5月15日 freebird 1位 CD VICL-35397□5・2002年6月26日 愛の唄 ~チョンマル サランヘヨ~ チョナン・カン 草なぎ剛◆14・2002年7月24日 SMAP 015/Drink! Smap! 2位★2003年1月7日ー3月18日テレビドラマ『僕の生きる道』 草なぎ主演35・2003年3月5日 世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン) 1位 ※ダブルミリオンヒット ※2017年現在においてはトリプルミリオンヒット★2003年3月20日イラク戦争勃発 ◆14・SMAP 015/Drink! Smap!さてさて、語りたくて仕方がなかったアルバムがやって来ました。このアルバム発売時、私は中学生だったのですが、すごくよく聴きました。「Smapのアルバム」と言えば、私の中ではすぐに「Drink!Smap!」って出てくる、そんなアルバムです。今wikiを観ると、アルバムコンセプトに「渇いた心を潤す」と書いてありました。同時に、企画商品として「Drink!Smap!」という炭酸飲料が発売されたそうです。・・・たぶん、この意味もあると思うんですよ。2002年の中盤から、5人のSmapが見れていなかったファンや大衆に向けたメッセージとして。ただ、本当の本当の意味は、こっちだと思います。「まるごと飲み込むSmap」。↑去年くらい?にWikiを観たときには、アルバムコンセプトとして、この文言の記載があったと記憶しているのですが、今は消えてました。実際、Smap陣営が提示していたコンセプトは、「渇いた心を潤す」だったんだと思いますが、こっちの方がおそらく後付けです。「飲み込む」という単語から、「Drink!」というテーマが出てきて、ここからの派生で、「心を潤す」に繋げてある・・・んじゃないかな、と。「飲み込む」・・・何を?「罪を」です。「Drink!Smap!」=「罪を飲み込むSmap」だと、私は解釈しています。このアルバム・・・特に、出だしの3曲は、罪に対する謝罪・贖罪・感謝のことしか歌っていません。こんな内容を、大衆向けのポップカルチャーとして落とし込もうとして来た音楽、他にないと思うんですよ。「贖罪」が音楽になっているのはたくさんあると思いますが、それを「ポップ」に表現するというのは・・・。さじ加減間違えれば、即炎上ですし・・・。他にない考え方だからこそ、あまりにも不可思議なパワーが宿った楽曲が生まれたんだろうな、と思います。各曲について。1.Theme of 015作曲・編曲:小西康陽小西康陽さん作、勢いのあるインストテーマ。「S・M・A・P!」をひたすらみんなで叫ぶための楽曲でしょうか。盛り上がります。2.GO NOW!作詞:立田野純 / 作曲・編曲:松原憲この曲が好きで好きでしょうがないです。初めて聴いたとき、「なんっていい曲なんだ!」と感動しました。ヒリヒリする、複雑なバックサウンドを背負った中で、ボーカルがしっかり聴こえてくるメッセージソング。起こってしまったことを、自分の身に落とし込んだうえで、「GO NOW!したいんだ」という、一番言いたい事が詰まった曲だと思います。ただ、この「GO NOW!」の言い回しが本当に面白い。腐りかけの僕 拾い上げて君は そっと微笑む曲の出だし・吾郎くんのソロボーカルで始まるのですが、思いっきり、いきなりファンに「拾い上げてくれ!」って甘えに行ってます。「拾い上げてくれ!」っていうか、もはや「拾い上げてくれた」前提で、主観がそれをありがたがってますからね。すごい自信というか・・・なんというか・・・。曲のラストも凄い。腐りかけの僕 拾い上げた君は 微笑んで心配ないわと 僕の右腕に・・・一緒に行くわと 僕の右頬に 優しいKISSをしたファンに対して、「こうであって欲しいぃぃい!」という姿が見事に提示されているわけですが、つまり、ファンがこうあってくれれば「GO NOW!」出来るんだ、という自身の心持ちのアピールでもあります。ただ、「ここまで幸せな妄想をぶつけられたら、折れるでしょ?」というやっぱり「甘え」を武器にした突っ込み方だとも思うんです。これ、もしこの状況に置かれたのが吾郎くんではなく、他のメンバーだったら、このスタンスをアルバムの出だし一発目にぶつけてくることはないと思うんですよ。もっと違う言い方になるんじゃないかな。吾郎くんのキャラクターを念頭においた上での、この楽曲だと思います。またこの楽曲には、2016年・2017年のSmapの置かれた状況において、本人たちや、また周囲の人々から彼らに向かって、引き出したい・言いたい言葉がたくさん詰まっていると思います。渇いた涙も なくした笑いも いつかきっと取り戻せるだろう時代なんてさ パッと変わるものだから回り道もおそれずに GO NOW!本当の感情がちゃんと形になってるから、響く言い回しになってるんだろうなと思います。繰り返しになりますが、本当に大好きな曲です。Smapアルバム楽曲の中でも、個人的に1番思い入れのある楽曲です。3.世界に一つだけの花作詞・作曲・編曲:槇原敬之来ました。Smapの数々の名曲の中でも、やはり代表曲中の代表曲。最初は、このアルバムのオリジナル楽曲でした。アルバムを最初聴いた時に、キャッチーで、童謡のような絵面で頭に入ってくる内容に感動しまして。「Smapのアルバムにすごくイイ曲がある!」って母に言って騒ぎました。後にシングルカットされ、爆発的に大ヒットした時には鼻高々でした。・・・これは今でもちょっとした自慢だったりします。この楽曲の存在こそが、このアルバムの(裏)メインコンセプトそのものだと思います。作詞・作曲・編曲:槇原敬之年表にもある通り、槇原敬之さんの逮捕からまだ3年と経っていない時期に、天下のSmapが、わざわざアルバムのかなり目立つ位置に、この方の楽曲を組み込んで来たんですよ。当時中学生だった私も最初、「???」って思いましたもん。普通の感覚で、爽やかさ・明るさを売るはずのアイドルグループが、メンバーの逮捕を乗り越えて、これからもガンガン頑張っていくぞ!って出していきたいアルバムにおいて、わざわざ「犯罪」の印象を蒸し返すような、世間にまだまだ悪い印象のある他アーティストを前面に出してくるとは、どういうことなんだ?と。今ならはっきり分かります。「乗り越える」と「取り込む」の明確な違いが、この楽曲です。おそらく・・・ですが、槇原敬之さんには、オファー段階で「Smapが歌うからこそ意義を感じられる曲を」という注文が行っていたんじゃないかな、と思うんですよ。(想像)この楽曲が「罪」そのものの象徴であり、その上で、「Smapが歌うからこそイイんだ!」と聴く人が思ってくれる楽曲なら、Smap自体が、「罪」という概念を飲み込んだ存在ってことでしょう。歌詞の内容に関しては、あらゆるところで解釈がなされていると思います。賛否両論。No.1にならなくてもいい もともと特別なOnly oneこの文言に、すごく感銘を受ける方も居ると思いますし、逆に不快感を感じる方も居るのかな、と。「No.1を目指す心持じゃなきゃ、ダメなんだよ!」ということを言っているビジネスパーソンの方も見たことがあります。ただ、私個人として・・・特に漫画やアイドル文化を鑑賞する中で心底感じているのは、Only oneを突き詰めた先にしか、No.1などありえない、ということ。No.1を目指すのは大いに結構ですが、周囲の目線やテンションと、何より自分自身の持つ強み・弱点にさんざん向き合って、その上で「これはどうだ!」って、腹くくって出して来てくれたものしか、正直面白くないんですよ。全ての物事を詰め切れる人間など居ません。No.1を目指すにしても、ベクトルは全方位にあります。私がNo.1だと思うものは全部、Only oneを突き詰めて突き詰めて、自分自身の中にある良さを、自分自身が一番強烈に認識し、磨くことが出来ている作品です。この楽曲は、少なくとも私の中では、Only oneという「甘えた意識」を助長する曲じゃありません。この曲については、下でもまだ少し語ります。4.時間よとまれ 稲垣吾郎ソロ作詞:鈴木おさむ / 作曲:M.Rie / 編曲:武藤星児 / ストリングスアレンジ:村山達哉 / コーラスアレンジ:高橋哲也ひたすら吾郎くんに「ごめんね」を言わせたい曲ですね。♪GO NOW!に比べて、すごくストレートな言い回しだと思います。裏切るなんて 思ってなかった↑この一文が、あまりにも素直で好きです。あとは、武藤星児さんの編曲!中盤、ゆったりのジャズ風な間奏がいい感じです。やっぱり、吾郎くんのために曲を作ると、どことなく皆ジャズになるんですね。面白い。5.Over Flow作詞・作曲:三宅光幸 /編曲:tearbridge production(三宅光幸&tasuku)三宅光幸さんはmihimaruGTの男性ですね。mihimaruGT結成が2003年だそうなので、それ以前のワークスです。それどころか、三宅光幸さん、wikiによると1980年生まれとのことなので、21歳かそこらの何の実績もない作曲家を起用したってことか。なんという正当な青田買い・・・。♪free birdにも通じる、カラッとした青空が見えてくるドライブソング。おしゃれなんですよ~!キムタク・中居くんの2人のラップ調で始まり、吾郎くんのふわ~っとしたメロディーに展開して、慎吾くん・草なぎくんのラップに行って。この曲は、ボーカルの割り振りが特に面白いな、と思って聴いています。6.ずっとずっと 木村拓哉ソロ作詞・作曲:Ryoji(ケツメイシ) / 編曲:YANAGIMANNおお、ケツメイシの方の曲だったのか。すごくストレートで穏やかなラブソングですね。ひとつ前の記事で、「キムタク結婚」の要素はSmap楽曲に落とし込んでいるようには感じない、と書いたのですが、内容を聴くとこの曲にはその感性があるかもですね。7.Jive作詞:児嶋隆 / 作曲:飯田建彦 / 編曲:大坪直樹 / コーラスアレンジ:知野芳彦8.People Song ~みんなのうた~作詞:相田毅 / 作曲・編曲:知野芳彦 / ブラスアレンジ:竹上良成この2曲に関しては、内容・サウンドともに、「TEH Smap楽曲!」って感じですね。ブラスが効いていて、社会の中で頑張る人々に向けた応援ソングでしょうか。どちらの曲も、アルバム曲にしておくが勿体ないと感じるくらいキャッチーで、仕上がりもよい楽曲だと思います。社会派ソング・・・なんですが、やっぱり♪がんばりましょうを歌っている時より全然Smap自体が大人になったな~、って感じますよ。まぁ、これを歌っている時のSmap、全員今の私より年下なんですけどね;9.幸せの果てに作詞:市川善康 / 作曲:清水昭男 / 編曲:家原正樹 / コーラスアレンジ:知野芳彦このアルバムには、中居くん・草なぎくんのソロ曲は収録されていませんが、この曲のサビ前までは、この2人が歌っています。市川善康さんの作詞(♪オレンジ、♪Triangle等)は、独特ですよね…。絵面や、単語・語感がガツーんと入ってくるような、いかにも作詞家さまの大好物な作り方・・・からは少し外れた、一人称単数で、ぐちゃぐちゃと迷いを言葉で形にしていく曲が多いでしょうか。この♪幸せの果てには、男性版・マリッジブルー的楽曲、という認識です。この曲も、是非今のSmapに歌ってみて欲しいです。理想からは少し逸れた ツラい場面もキミが笑い飛ばすから saved my love↑この、曲の締め部分が大好きです。10.It Can't Be 香取慎吾ソロ作詞:Shingo.K / 作曲:Johan Gunnarson・Richard Andersson / 編曲:Masaya Suzuki英語歌詞曲。作詞は慎吾くん本人でしょうか?アルバムの中でも、意外な印象の1曲です。アニメっぽい・・・というか。英語歌詞の内容は・・・正直よく分からないのですが、たぶん・・・あまりしっかりはっきり、言葉にしない方がいいことを歌っているんじゃないでしょうか。サウンド的にも、なんとなく。11.freebird作詞・作曲・編曲:シライシ紗トリ前曲からの、この明るい解放感!いいですね~!楽曲については前記事で語った通りですが、アルバムを通して聴いてくると、本当にいい場所に連れ出してもらえたな~、という気分になります。12.FIVE RESPECT作詞:N.マッピー・鈴木おさむ / 作曲:N.マッピー / 編曲:鈴木Daichi秀行これは、アルバム発売当時から大好きな曲でした。ちなみに私は、この「N.マッピー」が中居くんだとは知りませんでした;今回Smap漁りをしていく中でそれを知り、え・・・この曲、中居くんが作った曲だったの・・・?すげーじゃん!!ってなりました。メンバーが、リレー形式で各メンバーを紹介していくライブ用楽曲ですが、それぞれの紹介文が、これが本当にイイんですよ。韻を踏みながら、各々メンバーに合わせた単語の語感で、愛情とリスペクト心たっぷりにいいところを紹介してくるので、正直この1曲を聴くだけで、Smap各メンバーが好きになれます。そうか、そんな見どころがある人なのか!ってすごく入って来ますもん。サウンドもメンバーによって変えてきて・・・面白いんです。本当に。各メンバーの紹介文で好きな所は・・・キムタク→鼓動を聴きたい :流れ星イメージを提示した後のこの言い回しがイイ!草なぎくん→一口辛口 :草なぎくんのイメージにこの概念がなかったので。なるほど、と。吾郎くん→おかえりハリキリ :ここにこの「ハリキリ」を入れるのは天才的だと思う…。慎吾くん→PERFECT :私の中の慎吾くんのイメージ像は、とにかく「優等生」です。中居くん→(歌詞じゃないけど)「up up up」のとこのボーカル。テンション操作の神。そしてとにかくこの一文が心に残ります。ピンチはほら チャンスだとメンバーの逮捕という、大きな出来事を、コンテンツで飲み込みにかかっていったアルバム・『Drink!Smap!』。このアルバムがあるからこそ、2017年今のこの状況においても、「大丈夫!取り込める!」という期待をせずには 居られないんです。他に類を見ない、いろんな意味で超名盤だと思います。興味のある方は、是非。 35・世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)(作詞・作曲・編曲 槇原敬之/ストリングスアレジメント門倉聡)『Drink!Smap!』発売より年をまたぎ、2003年。草なぎくん主演のドラマ・『僕の生きる道』のテーマ曲にこの曲が採用され、またそのドラマがヒットしました。当初、シングルカットの予定はなかった(んじゃないかな)と思うのですが、ドラマの盛り上がりを受け、最終回の時期にCDシングルとして発売。アルバムバージョンは、可愛い印象のサウンドでしたが、シングルではストリングスが効いてて、少し荘厳なサウンドになった印象です。・・・ご存知の通り、爆発的な売り上げを記録しました。この異常なヒットの仕方に関しては、wikiにも分析として記載がありましたが、発売より2週間後に、イラク戦争が勃発していることが大きく影響していると思います。私自身、当時の記憶でも、この楽曲は「平和」のイメージと結びついていました。「世界」や「花」という単語の持つイメージもあって。ただ、今回こうやってSmap楽曲の感想をじっくり書いてくる中で、やっぱり…「イラク戦争の時期と被ったから」って言い方だけじゃ、この楽曲のヒットは語り切れないな、と思います。年表にも書き出している通り、2001年8月に吾郎くんの逮捕があって、それから2週間後には、9.11の同時多発テロが起こってるんですね。つまり、同時多発テロ~イラク戦争勃発という衝撃的な世界情勢の流れと、吾郎くん逮捕~世界に一つだけの花(シングル)発売というSmapの流れが、どっちも2週間前後のスパンで一致してるんです。・・・いや、これはもちろん、Smap陣営がタイミングを狙って何か仕掛けることが出来るようなことじゃないですし、単に「被っちゃった」だけの話だと当然思ってます。でも、「被っちゃった」からこそ、日本人の意識において、この2つがリンクしたんだろうな、と思うんですよ。「罪」というものがあって、それをSmapが諦めず、なんとか取り込んでいこうと2001~2002年にかけて、必死にアピールして来ているのを見てるんです。だからこそ、この「罪を取り込んだ」楽曲というものに…なんだろうな…願い…というと大げさですけど、「戦争とかじゃなくて…こういう心持ちで居て欲しいな」という「期待」のような感情が、日本人の大勢の方の中に出来ていたんじゃないかな、と。繰り返しになりますが、起こらなければそれに越したことはない不祥事を、Smapが、なんとか形にして取り込もうとしたからこそ、そこでの作品に、愛情と必死さがちゃんと落とし込めていたからこそ、 そして忘れちゃいけないのが、シングルカットに至るには、 草なぎくんのドラマという個々のソロワークスの成功を着火材にして初めて、この大ヒット曲は存在するのだと思っています。以上、この楽曲に対する、私個人の勝手な解釈でした。2016年には、またファンの方々がこの曲に、すごい付加価値を付けました。トリプルミリオン及びCD媒体におけるシングル売上1位という驚異的地位までこの楽曲を担ぎ上げました。あの「世界に一つだけの花購買運動」は、本当に凄い事象だと思ってます。この楽曲について考えだすと、日本社会についてたくさん考えることが出てくる。語っても語っても語り尽くせない、異質なパワーを持った楽曲です。 さてさて。とりあえずここまで2017年中に書けて良かったです・・・。昨年末は、本当に「芸術とは!!?」「日本のクリエイティブ死んでる」という超吹き荒んだ心持ちで迎えていました。まぁ、今年もあんまり、エンタメ好きとしての、この国の状況に対する絶望感は変わりませんが。年末の歌番組ベストヒットとか紅白とか・・・むなしくないのかな。だって2017年、ヒット曲なんて全く出てこなかったじゃんか!楽しいか?私は全く楽しくないぞ!!全然音を楽しめてないぞ!!!・・・って感情ですね。来年は、この状況はこの状況として、この状況だからこそ聴ける楽曲が、コンテンツが出てくると嬉しいな! と思います。クリエイティブ、頑張って。私は楽しみたいんだ。よいお年を。by姉
2017.12.31
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<SMAP楽曲についてーその32> 音楽語りーその252↓♪free bird bySmap <SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連□4・2001年8月22日 慎吾ママの学園天国 -校門篇-★2001年8月24日稲垣 公務執行妨害と道路交通法違反で逮捕 ー2002年1月14日まで約5か月間にわたり芸能活動を自粛★2001年9月11日アメリカ同時多発テロ34・2002年5月15日 freebird 1位 CD VICL-35397□5・2002年6月26日 愛の唄 ~チョンマル サランヘヨ~ チョナン・カン 草なぎ剛 □4・慎吾ママの学園天国 -校門篇-(作詞:阿久悠 作曲:井上忠夫 編曲:小西康陽)慎吾ママのシングル第二弾ですね。こんなのあったんですね。全然知りませんでした。まぁ・・・発売の二日後に吾郎くんの逮捕ってんですから、それどころじゃなかったんでしょうね…。そういえば先日放送された、AbemaTVの「72時間ホンネテレビ」のフィナーレを飾った「72曲ライブ」、このライブの初っ端1発目の楽曲が、この♪学園天国でした。慎吾ママのシングルは、歌詞が変わっていますが、ホンネテレビで歌ったのは元のフィンガー5バージョンです。最初、この♪学園天国を歌ったのは、「ヘーイヘイヘイヘーイヘイ」の掛け合いのところで、会場全体の雰囲気作り&観客の声出しがやりたいんだと思っていましたが、ホンネテレビの主題歌♪72が小西康治さんの提供であり、またその曲をライブラストに歌唱したため、この慎吾ママのシングルの編曲が小西さんとのことで、最初と最後で小西康治繋がりにしたかったのもあるのかな…とも思いました。楽曲自体について。サウンドももちろん完成度が高く仕上がっていますし、聴きごたえがあるのですが、なんと言ってもやっぱりボーカルです。慎吾ママが歌ってるんですよ。いや、これ凄いんですよ。本人として歌っているのと、全然違いますもん。声優さんとかでも、歌唱にまでキャラクターを落とし込める人って本当に少ないと感じているんですが、慎吾くんのこの、ビジュアルを作れば一気に、コミカルな形で仕草・表情から話し方・歌い方までガラッと変えられる技は…これはもう本当に凄い技能だと思っています。…カメレオンだと。バラエティのキャラクターが歌う楽曲…というものの中でも、♪慎吾ママのおはロック、そしてこの慎吾ママというキャラクターが、ミリオンヒットというあまりにも異質な功績を残したのも、楽曲の良さ、そして何より「子どもにまで浸透する『本物』になりきる」、慎吾くんの実力あってこそのものだ、と思っています。 34・freebird(作詞・作曲・編曲:シライシ紗トリ)大きく時間軸が飛びました。♪慎吾ママの学園天国から、約10カ月後のシングルです。えっと…年表の通り、この間に「稲垣吾郎逮捕」があります。やっぱりこれは…当時ニュース観てびっくりしましたよ。覚えてます。キムタクの結婚を、約半年という短期間の中でひっくり返して、「うぉぉお!Smap!いろいろあったけど10周年おめでとう!!」のその空気のど真ん中での逮捕だったんだなぁ…。そして、今後のSmap楽曲に多大な影響を与える出来事でもあります。森くん脱退時、より「大衆向け」「軽いサウンド」へという大きな楽曲転換がありましたが、それ以上の変化…でしょうか。キムタクの結婚に関しては、正直、楽曲への影響というものは感じませんでした。キムタクはこの結婚というスキャンダルを、自身のたった2カ月?1カ月弱?かそこら後のドラマ(HERO)で、世間一般に強烈なカウンターで返しています。(アイドルとしてどうかとか、今の状況を引き合いに出しての議論はさておき、そもそも結婚自体、悪いことでもなんでもありません。)また、この「キムタク結婚」を「Smap」へ取り込もうという意識は、飯島マネージャーはじめ、メンバーたちにもなかったんだと思います。というか、なるべく『Smap』というブランディングの中では、「排除」しようと決めたんだな、と感じる要素でした。それに比べ、「逮捕」は明確に「罪」であり、ブランドという観点で観ても、間違いなく「傷」です。長いSmapの歴史の中で、大小数々の不祥事に関し、なるべく大事にならないように…と、飯島マネージャーはじめとしたスタッフ陣営が裏で動き回っていたことは安易に想像出来ますが、それでも、前面に出てしまった「逮捕」のような出来事における、Smapとしての対応は、他のジャニーズ事務所所属タレントのそれとは、全く異なります。ちゃんと誤って、全力で向き合っていることを、 アピールして来るんです。「ちゃんと謝罪・反省」をきちんと世間に示した後、この出来事を、なんとかかんとか「Smap」ブランドに反映させようと、「贖罪」「感謝」というコンセプトを核に据えた作品・楽曲を量産し、 全力でそれを表現するんです。作品は、嘘をつきません。言葉は嘘をつけます。私は、言葉なんて嘘をつくための道具だとすら思ってます。音楽や絵をはじめ、「非言語ツール」を用いた作品の、形成段階における手間暇というのは、ただ言葉にして発することとは、次元が違うものです。費やされているパワーが違うんです。だからこそ受け手には「何が形になっているのか」、絶対に伝わります。本当に伝えたい事が形になっているのか、(同時に、伝えたい事を作品として形成する実力がきちんとあるのか、また売り物のレベルに昇華出来る精度がきちんとあるのか)、それとも『妥協』が形になっているのかなんて、一発で分かるじゃないですか。Smapは、様々な困難を「乗り越えてきた」、ではないと思っています。様々な困難・自身や時代の変化を、「取り込んできた」んです。前置きが長くなりましたが、♪free birdについて。起こってしまったことを受け入れ、そのうえで「どんなテンションで切り出していけば、 世間は受け入れてくれるのか」。Smapは、常に常に常にこればっかり考えていると思います。(その最たるものが、2017年の今、まさに「今」だと思います。)♪free birdの一番の印象は、とにかく『優しい曲』です。歌詞は、全部「一人称”Smap”」でしょうか。誰かに語り掛けているような、自分自身に言い聞かせているような、その中間みたいな雰囲気だと思います。例えばアレがなくてもコレがあっても僕は満足しないだろう・・・よく分からないことを、ぼそぼそと言い始めた、誰しもがついていける出だしから、愛するものも 大事なものも 虹のように色を並べて時間をかけよう 忘れないように この空のように・・・すごく美しいものを並べて、サビで飛び立つ。・・・というか、解き放つ、でしょうか。光の中に飛び立つのは、歌詞中の言葉を使うと「君との距離」や「寂しい時間」・・・なのかな?(Smap自身にとっては、「Smap」という主体のことを指しているのかもしれませんが。)私の中でのこの楽曲のイメージは、上手く行っていない状態や時間の「昇華」。ただ、「昇華」すればそれで終わりという定義ではありません。どこかに答えがあるのなら 飛び回ることを忘れてしまうよ君との距離も寂しい時間も 回り続けるからいいんだと思います・・・というサビの一文にあるように、「鳥のように飛び回り続ける」イメージであり、一つの形に収まらない不安定さも一緒に、定義しています。考えるほど、上手くてずるい比喩だなコレ…。なんでもありじゃん…。「不安定」であるからこそ、「自由」・・・なんでしょうね。実際、今回「新しい地図」のコンセプトやイメージから、この楽曲♪free birdを連想した方も多かったんじゃないかと思いますし。えっと、最後にもう一点。注目どころを。この楽曲から、目を見張って、「ボーカルの個性」がすごいんです!本当に、シングル曲を並べて聴いていると、「ここからだ!」ってすぐに分かります。ここまでの楽曲も、どこを誰が歌っているはすぐに分かりますし、また表現は、当然楽曲の内容に向かっているんです。ですが、この♪free birdでは、もう各メンバーが、キャラクター性全部でもって、その人の言葉で、聴き手に話しかけてくるみたいに、それぞれのパートを歌うんですよ。♪世界に一つだけの花が、「キャラクター性でもって話しかける」曲なので、SMAP楽曲というのは、基本的に「こういうものだ」と思っていたのですが、今回冷静に聴いてみて、・・・これは本当にすごいことだな、と思います。よく、ボーカルに「感情を込めて歌う」という言い方がされますが、私の感じる、SMAPのボーカルの凄さというのは、「この楽曲それ自体の意義、その理解」であり、また「自分たちがこの楽曲を歌うことの意義、その理解」です。このベクトルで語ると、とにかく中居くんと吾郎くん!この二人のボーカルは、本当に凄い!ゆっくりな曲調の、このお二人の語り掛けるボーカルは・・・凄い。特にこの曲から。いや、上手くはないんです。上手くはないのは分かってるんですけど、言葉のかみ砕き方なんでしょうか、自分自身に対する理解の深さなんでしょうか、とにかくなんだこの説得力、って感じです。長くなっちゃいましたが、SMAP楽曲の中でも、特に大きな転換を感じられる楽曲です。興味のある方は、是非聴いてみてください! □5・愛の唄 ~チョンマル サランヘヨ~ チョナン・カン 草なぎ剛(作詞・曲 つんく/編曲 鈴木Daichi秀行/韓国語訳 チョナン・カン)草なぎくんのオリジナルキャラクター(韓国名?)による、オリジナル楽曲。つんくさんの曲ですね。えーっと、私は、この楽曲どころか、このキャラクターについても、存在自体全っっっく存じ上げませんでした。TV…そんなに観てなかったからな…。でも妹からは、あっさりと「チョナン・カンでしょ?」とか単語が出てきてびっくりしたんですが。ほとんど同じものしか観て来なかったと思ってたのに…なんで知ってんの?えっと…なので、とりあえず感想と言ってもオール韓国語曲かー…とか、キャッチーでいい曲だなー…とか、先取りし過ぎた韓流ブームだったのかなー…とか、この曲で、「愛してる=サランヘヨ」ってのだけは覚えられる!…とか、そんなことしか言えません。あとは、この頃(よりずっと前)から、飯島マネージャーの中では海外市場が念頭にあり続けるんだな…というのはひしひしと感じます。ちゃんと誠意ある作品になってますからね…。そこが口だけと全然違うところだと思います。この楽曲も慎吾ママ名義の楽曲同様、今のところシングルでしか聞くことが出来ない曲です。いい曲なので、こちらも興味があれば、是非。続く!by姉
2017.12.10
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昨年末のSMAP解散から、本っっっ当ーーーーに書く気がなくなっちゃってた音楽語りをぼちぼち書き始める気力が湧いてきました。本っっっ当ーーーーに、「音楽」が全然楽しくなくなっちゃってて。何が「楽しい」んだふざけんな邦楽!・・・みたいになっちゃってて。テレビは未だに全く観れませんし、というかもはやこの先も観る気が全くないんですが、「新しい地図」の活動が始まり、ようやく・・・ようやく・・・音楽だけは、楽しめるようになってきました。新しい地図のコンセプトムービーや、72時間ホンネテレビのテーマソング♪72を聴いて・・・それでようやく。こんなにこんなにクリエイティブ一直線のプロジェクトチームが、あれほどの激情を、なんの形にも出来ない状況ほど、観ていてストレスのたまるものはなかった。去年1年SMAPを聴きまくって、ライブ映像観まくって、「挑戦と成長と、実際に形にすることと、ブランディングと、それしか考えてないクリエイティブ集団なんだなー」と感じれば感じるほど・・・ストレスしかなかった。ありがとう「新しい地図」!クリエイティブをあきらめないでいてくれて!私もこれで楽しめるよ・・・。 <SMAP楽曲についてーその31> 音楽語りーその251↓ ♪Smac bySmap<SMAPシングル・アルバム年表ーその30>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連★2000年12月5日に木村、歌手の工藤静香と結婚(当時妊娠4か月)。 (11月23日に婚約会見。)★テレビドラマHERO(2001年1月8日 - 3月19日)木村主演 全話視聴率30%越え★テレビドラマ白い影(2001年1月14‐3月18日)中居主演 平均視聴率20%越え●3・2001年3月23日 Smap Vest 1位 2CD 10周年記念シングル全曲ベスト ※ミリオンヒット33・2001年7月28日 Smac 3位 10周年記念シングル●4・2001年8月8日 pamS(ウラスマ) 1位 裏ベストアルバム ●3・ Smap Vest ※ミリオンヒット一応年表で流れを書き出してみていますが、2000年の8月には♪らいおんハート、♪慎吾ママのおはロックで2曲立て続けにミリオンヒットを飛ばしているという流れで来ています。もうめちゃくちゃですねぇ・・・この辺は。なんだろう・・・当時、それほどTVを観ない中学生だった私にも、「何かに取りつかれてる」としか思えないような謎現象 が立て続けに起こってました。ミリオンヒット・ドラマ大ヒットの立て続けの間に、壮絶スキャンダル立て続け・・・今書き出してみても、どれだけ短いスパンで天国と地獄の協奏曲だよ、と。キムタク結婚で騒然とした年末は、「おっはー」が流行語大賞で、音楽番組では♪らいおんハートを歌いまくって、2001年の年明けから、伝説の『HERO』と『白い影』が始まって・・・2001年は、SmapCDデビュー10周年なので、もともとベスト盤発売は念頭にあったのかもしれませんが、ドラマのヒットの流れのまま発売に雪崩れ込めるよう、次期が早まったのかな、 という気がします。この『Smap Vest』は、当時ものすごく聴きました。最新シングルの♪らいおんハートまで、既発売のシングル曲全曲が収録された2枚組。あまりの出し惜しみのなさに、驚いた記憶があります。昨年から心配をかけたことに対するお詫び&お礼と、世間一般にSmapの勢いをまざまざと見せつけるための企画盤かな、と。この『Smap Vest』ですが、新しい曲から順に、ずらっと並んで収録されています。1曲1曲聴きごたえがあり過ぎるくらいなので、これでも十分楽しめるのですが、興味のある方は是非、逆順・時系列の順番で並べて聴いてみていただきたいです。サウンドの発達、表現力の成長、グループとしてのブランディング戦略や時代の投影、本当に様々な意味合いを感じ取ることが出来ます! 33・Smac (作詞:森浩美, 作曲,編曲: 渡辺未来, コーラスアレンジ:佐々木久美)CDデビュー10周年記念シングル。1曲のみ(+off vocal)の収録。なにこれ?こんなシングル知らないんだけど…!昨年、Smap楽曲漁りをしようと決意して、シングル一覧を調べた際の、私の最初の感想です。当時、Smapの新曲が出る度に、母親が必ずレンタルしてきてくれて、テープやMDにまとめてくれていたんです。なので、この頃のシングル曲は漏れなく全部知っていると思っていたのですが、これは知らなかった…!こんなのあったの?※ちなみに母も、このシングルの存在を認識していなかったみたいです。どうも、「売れなかったシングル曲」とメンバーも断言しているそうで、アルバムへの収録もありません。Smac=Smap Music Anniversary CD の略だそうで、これまでのSmapシングル楽曲のサウンドや歌詞の断片を使用した1曲 です。♪青いイナズマ、♪SHAKE、♪ダイナマイト、♪たいせつ、♪Let It Be、♪らいおんハート…あのフレーズもこのフレーズも聴いたことがある!っていうおもちゃびっくり箱。・・・これ、思いついて、実行して、仕上げちゃったのか。うん、頭おかしいな!SmapVestを聴き込んだ耳で聞く方たちが楽しめるように、仕掛け満載な記念盤!っていう、本当にサービス精神いっぱいのワークスなのは分かるんです。ただ、遊び方が高尚過ぎるんですよ。こんなの、一般人まで落とし込めるわけないじゃないですか。Smapというプロジェクトチームは、とにかくハイセンス・ハイブランド・ハイクオリティにめちゃくちゃ興味のある、ものすごいアーティスティックな感性を持った集団だと思っています。それを、どこまでかみ砕いて、自分たちを通じて「楽しいポップなカルチャー」として大衆に落とし込んでいけるか…という挑戦をずっとしているイメージです。なので、Smapワークスの「失敗」って、このパターンが一番多いと思うんです。「難しすぎる」。作り手としての楽しみを追及し過ぎちゃって、ノリノリで作ったんですけど、いざ作品として出してみたら、アーティスティック過ぎちゃった!…みたいな。このシングル楽曲は、「大衆向け」としては失敗…とまでは言い切らなくとも、 少なくとも上手くいった方ではない1曲だと思いますが、 私は受け手として、そしていち音楽好きとして…もう、こんなの大っっっ好きです!!!活動の長いアーティスト様にはよく、こういった今までのワークスで遊んだ組み合わせ曲はあるにはありますが、たいてい歌詞の一部の組み合わせだったりします。この♪Smacは、とにかくサウンド遊びです。超面白い!!なんて挑戦的で素敵!!こんな曲、絶対ここにしかないよ!!!フレーズの区切りで入ってくる、♪Let It Beの断片部分が好きです!音楽を楽しみたい方は、是非是非聴いてみてください。 ●4・pamS(ウラスマ)カップリング曲・アルバム曲からセレクトした裏ベスト盤アルバム・・・だそうで。このアルバムも、存在自体知りませんでした。「裏」というか、「ファンと本人たちのための」が正しい気がします。Smapカップリング曲は、あまりアルバムに収録されていないのですが、グループ自体の歴史を語る上では外せない名曲がたくさんあるようです。♪Don't Cry Baby♪Best Friend♪どうしても君がいい♪泣きたい気持ち …等々、特に初期初期の「裏」楽曲の中には、コアなファンの方たちが本当に大事にしている曲が多くて、Smap自体を、ドラマチック・エモーショナルな物語として理解しようとすると、このあたりの楽曲の鑑賞・理解は外せないんだと思います。歌詞をじっくり聴くと、「あぁ、なるほどなぁ…」としっくり来ます。続く!by姉
2017.12.02
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新しい地図ジャニーズ事務所を退所したSMAP3名が、飯島マネージャーの新会社・株式会社CULEN(カレン)とともに活動を開始され、公式サイト・『新しい地図』が9月22日に立ち上がりました。このコンセプトや意気込みの毒気があまりにすごくて、私は2週間以上・・・放心状態でした。毒々しい・・・あまりにもあまりにも・・・感情が禍々しい。それをこれほど見事に、受け手に一発で分かるコンセプトとして爆発させてくるとは・・・。賛美です。待ってた。嬉しい。すごく嬉しい。 2016年、ずっとSMAP楽曲を聴き続けました。SMAP楽曲をしっかり聴いてれば・・・特に90年代の、コンテンツで新世界をどんどん開拓していったその軌跡を目の当たりにすれば、分かるじゃないですか・・・。なんの疑いもない。このとんでもない苦しい状況での、「新しい地図=NEWSMAP」というコンセプトへの切り替えと、全部コンテンツで、形にしながら、失敗しながら、作り上げていくんだというアイドル・芸能文化の創造的な塗り替えこそ、まさに「SMAPイズム」です。「NEWSMAP」って聞けば、痛いほど伝わって来るじゃないですか。「『SMAP』しかやる気ないんだよ」って。「逃げる」という一見マイナスモチーフの提示であったり、地図陣営の捨て身を感じさせる情報の出し方も、まだ年上2人をジャニーズ事務所内に残したままだからこそ出来ることだって、分かるじゃないですか。「俺たちは逃げたよ、だから自由にはっちゃけますよ」=「だから、逃げてない奴らめちゃくちゃカッコイイでしょ?」ってことですよ。どう考えても。世間が、5人がバラバラの動きをしていても「SMAP」だと認識してくれている、それを信じてこのバランスをとっているのだと思っています。 「SMAP」はアイドルグループです・・・が、もはやこの「SMAP」自体が、超芸術作品だと思っています。もちろん、「ジャニーズ事務所」という業界随一の影響力を持つタレント事務所を土台とした前提で、その上で、飯島マネージャーという天才プロモーターにより、多分野・多メディアからセレクトされた厳選ツールを常に質に厳格に、センス良く配合して、「SMAP」コンテンツ、そして「SMAP」ブランドは作り上げられています。飯島マネージャーは、とにかく「教育者」です。教育は、コンテンツで行います。コンテンツで人は育てるものだ、輝かせるものだ、・・・と間違いなく思っている方です。過去作を観てきたって、SMAPは失敗も数え切れないほどたくさんしてきてます。・・が、必ず「狙いがあった上での」失敗です。教育的観点であれば、失敗も成功も学ぶための場ですから、どっちも同じことです。学びの場に出来るのであれば、何だってやりがいがありますよ。飯島マネージャーは、SMAPにとっての学びの場であり、彼らを輝かせる「コンテンツ」を、自らがプロモーターになって、作り上げてしまうんです。こんな考え方で形作られる「自分たちのための」極上コンテンツを、25年間吸収し続けてきたSMAPメンバー個々の、コンテンツの狙い・意義への向き合い方、自分への落とし込み方、また制作サイドへの介入の仕方は・・・全っっっ然違う。年月を重ねれば重ねるほど、他のタレントとのその差は歴然としてきます。独自の創造性、自家発電力、その質の高さ・厳格さ、・・・まずココです。これが「SMAPだ」という定義の中に、この「創造性」がない方に、「新しい地図」の説明をしようとしても、上手くいかないと思います。このネット世界への切り込みが、どれほど「SMAPらしい」ことなのか。まぁ、でもこれは別に口で説明することじゃないので。そういった観方をしていない層に対し、これから創造的コンテンツでアプローチしていくのは「新しい地図」陣営の一番やりたいことだと思いますし。「新しい地図」のコンテンツは、 地上波を常に意識していたSMAPコンテンツ時代より、おそらくもっともっとアーティスティックになっていくだろうと 予想しています。もちろん、去年から今年にかけて、ものすごい心労をかけ、そしてものすごいパワーでSMAP愛を叫び続けてくれた従来のファンは当然大事にすると思っています。しかし、全部を「従来のファン向け」のコンテンツとしては提供して来ないと思います。ファンって優しいんですよ。何出しても褒めてくれちゃう。でも、今回のこの展開で、そこのぬるま湯に浸るつもりは、おそらくないでしょう。SMAPがSNSに「降りてきた」んではないですから。20年以上もTV業界のトップオブトップを走り続け、文化を生み出し続けたチームが、ネット業界に狙いを定めて、凄い勢いでそちらにアプローチし出すぞ、そこでの凱旋を狙って狙ってやって行くぞ、ってことですから。ネット社会で振り向かせたいのは、「特にSMAPに興味のない」人たちであり、それは非常にシニカルな目線を持った日本の若者たちであり、またアイドルというくくりでしかSMAPを認識していない日本男性リーマンであり、またこの25年の日本エンタメ文化におけるSMAPの立ち位置など知らない海外の方たちだからです。そんな方たちを振り向かせようと思ったら、もう武器は「アイデア」と、 そして何より「本格的」な「質」で勝負するしかないでしょう。2000年代以降のSMAPは、「国民的」という責任感を一番に据え置き、非常に美しい、メッセージ性の強い楽曲を歌って来ていました。・・・やっぱりちょっといい子ちゃんぶってたというか。「新しい地図」のサイトが立ち上がった際、「逃げよう」「風通しよくいこう」というコンセプトムービーの文言や、「NEWSMAP」と解釈できるプロジェクト名に対し、旧事務所への面当てがひどいだなんだ・・・という意見を当然見かけました。が、♪俺たちに明日はある(95年)とか、 ♪華麗なる逆襲(15年)とか聴けば、一発で理解できます。もともと、こういう連中です。そもそも、ジャニーズ事務所との対立云々以前に、エンタメなんですから。SMAPは、メンバーの脱退や逮捕や、今回の解散劇・・・敗北も崩壊も悔しい思いも全部、かみ砕いて、取り込んで、センス良く極上のエンタメ作品に昇華して、きちんと提供してくれますから。ただただ、畑違いの分野で、リスペクトも何もないまま自分の価値観を押し付け、強要し、他のクリエイティブ性を抑圧し、潰すことしかできない今のジャニーズ事務所と、そもそもやってることが全然違いますから。エンタメなんですから。業界の裏側のドロドロでもなんでもいいですよ。隠してほしいんじゃないんですよ。ちゃんと演出して、形にして出してよ。ちゃんと音楽にしてよ。ってことなんです。私がとにかく思っているのは。 というわけで、私が今どれだけ「新しい地図」で心踊り狂っているか、ということが説明したい駄文でした。はい。生まれて初めて、ファンクラブというものに入りました。私はイベントとか、人の集まるところは苦手ですし、グッズなんかも興味がありません。メンバーのバラエティ番組などを追っかけるつもりもありません。・・・とにかく、質の高い音楽にして欲しい。それを聴きたい。去年1年、悲惨極まりないSMAPの崩壊を目の当たりにしながら、「飯島マネージャーなら、今のこの状態のSMAPを、どんな曲にするんだろう?」って、ずっと妄想してました。※実際には、もう崩壊前夜の「SMAP」は、最終シングル・♪Other side/♪愛が止まるまでは の楽曲&PVで、しっかり形にしてあります。絶対に面白い、今のこの状況でしか出てこない楽曲が聴ける!コンセプトムービーの音楽(ワールドミュージック系50秒)だけで既にお腹いっぱいだった!軽やかでいて、力強い闘志が凄い!超カッコイイ!!どんどんアーティスティックに、そしてエゴイスティックに形作っていって欲しいです!by姉
2017.10.08
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SMAPドラマ漁りです。レンタルで借りて1日で観ましてね。そして、速攻でDVDを買いましたよね。ドラマ感想『白い影』(2001年・TBS)知人の起こした暴力事件の為、前の病院に居られなくなり、新しく行田病院へ勤務することになった看護師・志村倫子。新たな思いで頑張ろうと思っていたが、初めての当直の夜、喧嘩でケガをした急患が運び込まれた際、担当当直医が外出して飲酒している事態に戸惑う。彼・外科医師の直江庸介は、人を寄せ付けようとせず、また患者への治療・対応方法を巡って、周囲と度々衝突を繰り返していた。 っっっ面白いっっ・・・!!これはっっっ・・・たまらん!!!少女漫画好きなら・・・もう本当に、こんなに面白い作りのドラマもそうそうお目にかかれない!!って思います。本編10話は、基本的に「ミステリー」の作りかな、と思います。倫子ちゃん目線で、「直江庸介」という人物像を解き明かしていくような。そして、後日放送されたというスペシャルドラマが、その「答え合わせ」です。彼の大事にしている価値観や、何を守りたくて、何に怯えているのか・・・という、とにかく、思考回路の全部ですね。それが、複数の患者さんとの激情エピソードでもって、鮮やかに浮かび上がってきます。登場する患者さん一人ひとりの要素が、ものの見事に活きるんですよ。で、このドラマの最大の見所は「ミステリーの作り」だと思うんですが、・・・基本はラブストーリーなんです。原作がどのような描かれ方になっているのか確かめていないんですが。ラブストーリーだから、おもしろい。まだまだ直江先生の人物像がぶれにぶれている中盤の段階で、今度は倫子ちゃんが、いきなり直江先生に突っ込んでいくんです。視聴者はこの子の目線で入って、エピソードの重なりを追っかけてたはずなのに、いきなり置いて行かれる。この倫子ちゃんが、本当に生粋のナイチンゲールなんですよ。人の「やばそう」って部分を本能的に察知して、おそらく本人も言葉に出来るような理解の次元にないまま、一気に行動を起こしちゃいます。で、視聴者は、倫子ちゃんに置いてかれたところで、だんだん直江先生の「謎」の正体が見え始めるので、今度はこっちに感情移入し出しちゃって。「ナイチンゲールマジ天使!」みたいなハイテンションになってきて・・・まぁ、「感情に飲まれた」ってやつです。原作もいいし、またそれをこの形に落とし込んだ脚本も絶品なんだと思います。妹にも(無理やり)見せたのですが、私とは鑑賞するバランスが違ってました。妹は完全に最後まで「倫子ちゃん目線」が主だったようです。私自身も、2回目の鑑賞はまた着眼点が違ってきてたり。とにかく、特に特に主役二人の心情筋はしーーーっかり、時系列で詰めまくってあるので、何度見ても、「感情の動き」の発見があるドラマだと思います。ここでこう思ったんだ、とか、これに気づいたんだ、とか。一個一個の感情の変化が繊細なんですけど、ちゃんと筋通して、ちゃんと描かれてます。絶妙~なニュアンスで。いやぁ・・・実際に人が演じる「ドラマ」だからこそ表現できるパワーというか。ドラマって・・・面白いな・・・。 直江先生は、たぶん中居くん・・・バラエティとかより、こっちの方が地に近いテンションなんじゃないかな、とか思いながら観てました。なんか実際にこの立場に置かれたら、本当にこういう価値観で、こうやって生きそうだな・・・とか。やっぱりもう、ドラマの企画自体、中居くんの「こういう部分」を魅力的に形にしよう、というところから始まっている作品だと思うので。ちゃんと「アイドルのドラマ」です。これがちゃんとした「アイドルのドラマ」の作り方だと思います。倫子ちゃんの竹内結子さんは、とにかく健康的な魅力に溢れていて超はまり役でした。今まで、あまり竹内結子さんの出演作品をしっかり鑑賞したことがなかったので、こんなに演技が上手な方だったのか・・・と、今更ながら驚きました。他の出演作品も観てみたいなぁ。上川隆也さん演じる小橋先生は、直江先生との対比が見事でした。こちらもこちらでかなり極端な価値観を持ったスーパーエリートですが、ちゃんと迷い・動揺といった、視聴者が掴みに行ける可愛気の部分をきちんと描写に落とし込んでくれていました。だからこそ、物語終盤での直江先生とのやりとりが、お互い譲れないのが分かって、すごい華やいでました。見応えありました。メインとなる末期がんの患者さん役でいかりや長介さんが出演されてますが、なんだこれ、っていう空間支配力でした。一人で、空間を「リアルな病院」にしちゃうんですよ。身内の入院経験があると、必ずオーバーラップしてきちゃうと思います。一言一言で泣かしてきますし。 主題歌・竹内まりやさんの♪真夜中のナイチンゲール・・・これがまたいいんですよ・・・。リアルタイム時には、ドラマを鑑賞することなくこの曲だけを聴いていて、その時もすごく好きな曲だったのですがこういうドラマの主題歌だったのか~・・・と。温かい海洋イメージのサウンドに、鳥のさえずりが重なる・・・サウンドは光に溢れてるのに、「真夜中」・・・よくよく聴くと、不思議な曲です。 サウンドトラックも購入しました。淡々とした中に、張りつめていく弦楽器の動線がある、すごく「妥当」な、美しい音楽です。・・・で、サントラ買うまで全然気づいていなかったのですが、中学生の頃から大好きで大好きで、お亡くなりになってからも変わらず大好きで、アルバムも全部持ってる、岡崎律子さんが、ボーカルとして参加されてる楽曲が収録されてました。ドラマのサントラ関係のお仕事をいくつかされてるのは知ってたんですが、このドラマだったのかぁ・・・。あぁ・・・岡崎律子だ・・・本編観てた時は気づかなかった・・・大ファン失格だ・・・けど、これ流れてたわ・・・すごく嬉しかったです。 とにかく・・・ドツボなドラマでした。「白い影」。っつーかこのドラマ、キムタクの「HERO」と同クールに放送してたんですね・・・。本当にどんなグループなんだ、「SMAP」。SMAPドラマは・・・中居くんと草なぎくんのドラマが好きです。by姉
2017.02.25
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音楽語りーその250↓『SMAP 25YEARS』感想ーその2<曲>ビクターのSMAP愛が、受け止め切れないほど、重い。ファン投票で選ばれた上位50曲が、年代順に並び替えて収録されています。CD全3枚。ビクターからこのベストアルバムの企画発表があったとき、「これは私の2016年でやりたかったことそのものだ!形になる!」と思いました。1/13に解散報道があり、私はそれからず~~っとSmap楽曲漁りをしていました。正直、今年のSmapは冗談抜きで「宗教弾圧」みたいなことになってます。「圧力だ!」「偏向報道だ!」という、まさにまさしくそれで、ジャニーズ事務所と、おそらく電通のタッグによる、メンバーを個人攻撃するような大嘘の流布とSmapを助けようとする言論・行動のもみ消しが1年中行われていました。(ただもうあまりにも分かりやすいので、気づかれないようにやらなきゃいけない「情報操作」部隊の正体が丸見えになってました。)今流れてくる情報から、「Smapとは何か?」を考えようとしてもダメです。とにかく、楽曲です。アルバムやライブコンテンツを漁るんです。そうするとよくわかるんですけど、もう楽曲として形になってるんです。「Smapとは何か?」の答え。むしろ、目指すべき「Smap像」を楽曲で形作って、そこに向かってSmapは動いていってたんだな、とすら感じます。アルバムには、ライブツアー、シングル、アルバム、ライブコンテンツビデオ・DVDのSMAPデータ一覧がついています。あくまで、「ビクターワークス」のみですが。これと、収録楽曲を付け合せられるようになってます。まさしく、私がやりたかったことそのものです。 今回、ファン投票で選ばれた楽曲を観て、やっぱり長年のファンの方たちが選んだんだな、と思いました。正直、「サウンドの面白さ」という点で考えると、アルバム曲で、もっとファンキーな曲とか、もっとジャズ~な1曲とか、入って欲しかったなぁ><、と思う選外曲はたくさんあります。ただ、「Smapとは何か?」という点で考えたときに、本当に、網羅されてる。「『Smapの定義』として、この曲は外せないだろう!」って曲は、ほぼ入っているラインナップだな、と思っています。個々に、思いいたることがある楽曲について。↓ <Disc1>2、♪BEST ERIEND 【3位】森くん脱退の関連で神曲になっている曲・・・なのかな?この辺はあまり詳しくないんですが。今回、このアルバムでじっくり聴いたんですが、いい曲ですね・・・。ボーカルも、若いSmapが一生懸命伝えようとしながら歌っているのが分かります。5、♪どうしても君がいい 【7位】Smapは、ラジオ番組や歌番組を使い、楽曲を通して言葉に出来ない感情をファンに伝えてきていた・・・んだなぁ、と今回の出来事で知りました。この曲は、そのやり方をファンの方が踏襲し、Smapにメッセージを返しているんじゃないかな、と思います。9、♪がんばりましょう 【44位】私にとっての「Smap」!(超個人的意見)絶対50位以内には入るからと安心して、あんまり投票してなかったんですが、ちょっと危うい順位でビビりました。よかった・・・入ってくれて・・・。10、♪俺たちに明日はある 【48位】20年前に発売された、今の状況を予言するような内容の曲です。「時代遅れのオンボロに乗り込んでいるのさだけど降りられない 転がるように生きていくだけ」言い回しはかなり過激です。ロック過ぎるだろ、と思います。それほどの人気曲ではないのに、ほとんどのライブツアーでセットリストに入っていました。Smapのソウルソングなんだと思います。16、♪Five True Love 【41位】Nマッピー(中居くん)作詞作曲のFiveシリーズ第1弾。Disc毎に1曲ずつ、Fiveシリーズ3部作が収録されています。これはものの見事に「Smapの定義」「メンバーの定義」になっています。 <Disc2>2、♪free bird 【31位】この曲が入ったことにちょっと驚きました。そんなにファン人気がある曲じゃないと思っていたので。吾郎くん逮捕→復帰後のシングル曲で、この曲から、本当に・・・なんていうか、ボーカルが全然違うんですよ。流れで聴いてくるとよく分かるんですけど。吾郎くん本人ももちろんですが、他のメンバーも、全員。この曲から「個人ごとのボーカル」が、より一層華やいでいく印象です。3、♪FIVE RESPECT 【6位】Nマッピー(中居くん)作詞作曲のFiveシリーズ第2弾。これはリアルタイム(アルバム・Drink!Smap!)で聴き込んでいたので個人的にとても思い入れ深い曲です。英語の授業で丁度「RESPECT=尊敬」と習って、でこの曲を聴いたので、すごく感動した覚えがあります。そうか、メンバー同士が「RESPECT」し合ってるんだ!Smapはだから凄いんだな、と。4、♪世界に一つだけの花(シングル・バージョン) 【12位】本当にSmapファンの方たち、この曲をトリプルミリオンに引き上げましたよ。凄い。私も微力ながら、少ーーーしだけ買いました。Smapほどファンの方がやりがいのある対象は・・・居ないんじゃないかな。8、♪夏日憂歌(サマータイムブルース) 【42位】アルバム収録楽曲なのですが、私は聞き流す曲~、くらいな認識でした。ランキングが発表になって、「こんなに人気があるのか!」と思って、よく聴いたら・・・ハマりました。9、♪ススメ! 【28位】もともと、アルバム・MIJ(2003年)収録のキャッチーな名曲です。♪世界に一つだけの花の大ヒットの翌年・2004年に、「ススメ!(GOLD盤)」というタイトルでシングルカットの予定があったそうなのですが、発売告知までした後に、なぜか企画自体が消滅。その年は「シングルを発売していないから」という理由でSmapは紅白歌合戦を辞退しています。私はこのいざこざは知らなかったのですが、まぁ・・・今のジャニーズ事務所観てれば何も驚くようなことじゃないですね。やりますね。このわけのわからない妨害も。ちなみに、この翌年に飯島マネージャーはSmap映像作品を制作・管理する会社・ジェイ・ドリームを立ち上げたようです。12、♪Dawn 【15位】♪夏日憂歌と〃。アルバム・SAMPLE BANG!(2005年)収録の楽曲ですが、このすぐ後にシングル・♪Triangleも発売されます。イラク戦争がまだやってるころ・・・ですよね。それを感じさせる楽曲です。14、♪Triangle 【20位】もし、「お前の感性で、全10曲でSmapベストを作れ!」と言われても、私はこの曲は入れます。この曲は、Smapしか歌えません。というか、Smapしか歌おうとしません。「国民的」という責任感を自覚しないと、歌えない重い曲だと思います。15、♪Dear WOMAN 【37位】超名曲だと思うんですよ、この曲。今回、♪Triangleの重いところから、羽が生えたみたいな浮遊感へのつなぎになったのも素晴らしいと思います。奥ゆかしい「日本人女性」の美しさが、誇りだ!世界に向けて自慢しちゃうぜ!という、他にない言い回しが心に残る、大好きな曲です。この楽曲、「発売時(2006年)にキムタクがラジオで『マネージャーに捧げる曲』と紹介していた」というネットの書き込みを目にしてなんか泣きそうになりました。(音源とかは確認してないので、本当かは分からないんですけど。) <Disc3>2、♪Simple 【45位】大好きな曲です!入ってくれて嬉しい!日常の描写なのに、キラキラキラ~っていう教会のような壮大なサウンドなんですよ。光が見えてくるんですよ。素敵。3、♪STAY 【1位】アルバム・Pop Up!SMAP収録曲。堂々のファン投票第1位です。1/13の解散報道以降、ファンの方がしきりにこの楽曲についてTwitterなどで説明されているのを目にしました。年末(年始)のカウントダウンで、Smapは何年も前のアルバム曲であるこの曲をいきなり歌った、と。どう見ても、中居くんの選曲だ、と。私は興味を持って、アルバムを購入して聴いて、ひっくり返りました。よくこんな曲が存在したな!・・・と。妹にも聴かせました。驚いてました。熱い熱い言い回しのすべて、今の状況を想像しながら書いたんじゃないかと思うほどぴっっったりしっっっくり来るんです。今年何回聴いたかな・・・私この曲。満場一致の、今回の第1位だと思います。7、♪チョモランマの唄 【8位】初CD化。元はライブのジャンクション用の繋ぎ楽曲です。名曲なんですよ。一度聴いたら、絶対歌いたくなる曲です。12、♪CRAZY FIVE 【5位】Nマッピー(中居くん)作詞作曲のFiveシリーズ第3弾。「闘うSMAP」の姿が、明確に描写されている楽曲です。草なぎくんのソロパートに真実があると思って聴いてます。14、♪Joy!! 【16位】私がSmapに求めているのは・・・これだ!、が見事に体現されていると思う曲です。17、♪ビートフルデイ 【29位】すっっっごい今更なんですけど。Smapって、とにかくテンションの神なんです。いや、今更ですよ。こなしてきた場数や背負ってきた重責が全然違うんで。5人各自それぞれ、視線を完全に集中させて、場の空気を意図的に変えちゃえるんですよ。・・・これ、人間がやってるんだよな・・・凄いよな、って、今回初めて思いました。それくらい、Smapが何やっても驚かなかなかったんです。私は。Smapが手拍子したら、会場中が手拍子するの、当たり前だと思ってたんです。・・・が、当たり前なんてない。当然、Smapが「やってた」んです。テンション操作。そんなことをぼーーっと考えながら、聴きいる曲です。S・M・A・P!のコール&レスポンス、踊るブラスがなんとも素敵です。18、♪華麗なる逆襲 【11位】♪ビートフルデイから、この終曲への繋ぎ。見事!!!この曲が存在することに、どれほどの意義があるか。この曲聴いてると、なんか妙な気持ちになるんですよ。ジャニーズ事務所への怒りが行きつき過ぎて、だんだん妙なハイテンションになって来るんです。「楽しい!」みたいな。気のせいかもしれないんですけど。なんだろうな・・・この曲は、「見事な終わり」とも、「負け惜しみ」とも受け取れるんですが、でも「勝ち逃げ」なんですよ・・・うん。「買い被らないで どうか茶化してよまだまだ勝負しちゃあいないぜほんのついさっきまでの全てを予兆と呼ぶから」・・・なんつー歌詞なんだ。すごすぎる。やっぱりやっぱり展望も感じるし・・・。いや、感じてたいし。どう受け取っていいのかよくわからないんですよ。とりあえずラストのサビ、「♪毎度あり!ようこそ!毎度いらっしゃいませ」という歌詞の通り、私はこの事態に至って、見事にSmapにいらっしゃいませしちゃってるわけで、「して・・・やられた・・・!」という妙~な気持ちで、曲のエンディングに、とりあえず拍手を贈らざるを得ない・・・。そんな曲です。 これはすごいアルバムです。今、まさに今、本当にすごい事態です。観たことない、こんな事態。とにかくマスメディアが死んでるんで。楽曲で読み解くしかないです。曲の力を実感できます。by姉
2016.12.25
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年末。エンタメ渾身作の発売ラッシュですね。暁のヨナ関連のコミック・DVDももちろん鑑賞してます。・・・が、とりあえずまずはこちらから。音楽語りーその250↓『SMAP 25YEARS』感想ーその1<毒>一目で妹が大絶賛したアルバムジャケットデザイン。「これは、本当のSMAPが関われなかったアルバムなんだね。『SMAP』って読めないようになってる。」*以下、本当にただの愚痴です。お気をつけください。* この1年、私は本当にず~~~っと怒ってます。1/13に解散報道が出てから、ず~~~っと。それほど「怒り」という感情には普段「縁がない」という自己認識の私が、ここまで怒ることが出来るのかと、正直驚いてます。ど~~~~しても許せない。ありえない。私は、90年代中盤からの文化で育った人間なんです。私にとってのアイドルは「Smap」モデルをもとに派生するものであり、私にとっての「ポップ」「ヒット」とは、基本にSmapが居るものなんです。「ありえない」からこそ、すっっごい考えました。いろいろ。納得・理解するために。結局、最後は「この日本とは?」「『今』とは?」についてぐるぐる考えることになりました。1年、Smap関連の情報を観ていれば日本のマスメディアがどれほど腐りきっているのか、単純安直な情報操作の手口も嫌って程分かりました。その観点で他のニュースも眺めれば、この国がどんな状況かも自ずと見えてきます。2016年は、私にとっては転換点にしたい年になりました。こんな事態が起こる「今の日本」と、「この先の日本」というものに心底幻滅しました。「エンタメ」を楽しむような余裕のある国ではなくなったんだな、と思いました。まぁここで、「先進国」・「平和」とかいう幻想ともおさらばだな、と。意識が直角に曲がった感じ。そろそろちゃんと自分で「今」を捉えて、戦闘モードに入らないと、未来と闘えないな、と。 CDの感想でもなんでもないんですけど、とにかく今回の出来事が、どれほどショックだったか・・・ここを語らないと始まりません。私にとっては、価値観を変えざるをえなくなるほどの出来事です。サウンドの質、教育的観点、芸術志向性、そして何よりタレントに対する飽くなき愛あるプロデュース、間違いなく、飯島マネージャーの指揮するSmapがダントツなんです。先進的なことをやっているのに、安心感がある。こんな、ファンだという認識もない「国民」を付いて来させる洗練されたコンテンツを20年以上提供し続けるなんて、天才たちのやる気が噛み合い、見事にタイミングにはまった、奇跡のようなシナジー・循環がないと絶対に無理なんです。「人それぞれの好み」とか、口先で誤魔化せる次元ではない、圧倒的な「実力・勢い・質」というものは、存在します。今回の出来事は、芸術の冒涜です。そうでなくても、人として、倫理感が許さない出来事です。経営トップが、事務所発展に最も貢献してきた最重要主体に対し、嫉妬としか認識出来ない個人感情から、崩壊するまでの内部攻撃を繰り返し、外部からの非難が集中したら、「全部タレントのせいだ」とか言ってるんですよ。Smapファンという、20年以上の超ロイヤル顧客たちに対し、返金詐欺としか受け取れないことまでやって。更には「Smapファン」とくくって、虚言も交えたネット記事乱発して顧客攻撃までしてます。ジャニーズ事務所、2016年はタレントの人権侵害と顧客攻撃しかやってなかったですよ。あとはもう内部崩壊の醜態を晒しながら行き当たりばったりで暴走して、周囲のマスコミを巻き込んで、恐怖の渦に巻き込んでるだけでした。私から見たら。ありえません。こんなもん、会社・組織じゃありません。これに付き合うマスコミって・・・。日本終わってますよ。本当に。蛇足ですが。私、今のこの事態でとにかくもっと怒り狂わなきゃいけないのは後輩グループのファンの方だと思ってるんですよ。特に、「ジュリー派」と言われるグループのファンの方。いや、勝手な私の意見ですけど。ジャニーズ事務所が軽視してるのは、Smapじゃない。Smapを重視し過ぎて、その存在の大きさを恐れ過ぎて、(っていうか、極端に言うと飯島マネージャー&中居くんが恐ろし過ぎて、)分けわからなくなって、とにかく攻撃しまくって、こんな状態になってるとしか思えない。ジャニーズ事務所が軽視しているのは、SmapとSmapファンの方ではなく、その他の所属グループ・タレントと、そのファンの方々である・・・と私は思っています。経営者のとち狂った「Smapコンプレックス」で、他のグループの大事な歴史も、「ゴリ押し」「圧力」「偽物」って、ひとくくりで世間一般に認識されちゃうんですよ。こんなこと、絶対許しちゃいけない、と思います。・・・ふう。どんだけ毒を吐いても、尽きることのない怒りってすごいですね。本当に怒ってます。毒はここに吐き捨てて、アルバム感想へ!by姉
2016.12.25
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<SMAP楽曲についてーその30> 音楽語りーその249↓♪ジャラジャラJAPAN~for the Japanese~ bySmap<SMAPシングル・アルバム年表ーその29>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連◆13・2000年10月14日 S map~SMAP 014 2位◆13・S map~SMAP 014ミリオンヒットを2枚出したその流れで発売された、ノリノリのオリジナルアルバム。このアルバムジャケットから、「Smapらしさ」が確立されたデザインになってると思います。デザイナーさんが、ここからずーーっと同じ方なんですね。佐藤可士和さんという有名なデザイナーさま。(経歴を観たらなんかすごかった。)このアルバムから、Vestも含めた「016MIJ」までの4アルバムは、リアルタイムでかなり聴き込んだアルバムなので個人的に非常に思い入れ深い作品です。私自身が中学生~高校生の頃で、テスト勉強&受験勉強しながらよく聴いてました。014は、個人的にはなんだろ・・・不思議な印象のアルバムです。モチーフが多い。まず、季節感がごちゃごちゃ。たいてい、Smapのアルバムは夏のツアー用に夏発売が多いんですが、このアルバムは10月の発売。ツアーも10月から11月にかけてやってたみたいですね。だからだと思うのですが、夏の曲から真冬のクリスマスソング調という幅の広さ。流して聴いてると混乱します。そして、曲調がファンクなはっちゃけ系から、ゴスペル調イメージという幅の広さ。これは、聴いてると不思議としっくり来るので混乱はしないんですが、何を考えたらこういう曲調の曲まとめてアルバムにしようと思うのかな、と。「ポップなファンキー」はもうSmap楽曲の専売特許だと思っていますが、ゴスペルというか、「ボーカル」を立てるという裏コンセプト?があったのかなと感じます。♪らいおんハートがあってこそのものなのかな。以下、1曲ずつ感想。1、Theme of 014(作曲・編曲:松本晃彦)このテーマ曲は…ファンキーですね。カッコよくて大好きです!疾走感と、DJがスクラッチ(だったっけ?)させているようなサウンドになっています。松本晃彦さんについて調べたら・・・おぉ!「踊る大走査線」のサントラの方か!ヒーローを作る疾走感はお手の物ですね。納得。2、Let It Be(作詞:相田毅、作・編曲:Face 2 fAKE)これはシングルのままかな?感想は前に書いているので飛ばしますが、前曲の疾走に、更に疾走を重ねて来てるオープニングですね。3、You're My Love(作詞:JIN、作・編曲:JIN・Sadahiro Nakano)超好きな曲なんですよ。作編曲の方は、ちょっとよく調べられなかったのですが。洋楽風の横ノリしっとりまったりのラブソングなんですけど、ねぇ…うん…Smapじゃなくて、本格黒人ボーカルの方が歌ってくれたらな、ってすみません。この曲は思っちゃいます。あんまりオシャレで素敵な横ノリ曲だからこそ。ちなみに、今のところの私的「大好きな曲だからこそ、Smapじゃない人にカバーして欲しい3大Smap楽曲」は、↓コレです。1、You're My Love(アルバム014Smap収録)2、バタフライ(アルバム011ス収録)3、End of time(シングルFly・カップリング曲)横ノリですね。基本的に。あと英歌詞。Smapのボーカルは、Smapのボーカルバージョンとして好きなんですが、出来れば・・・もう1バージョン聴いてみたい!4、STOP!(作詞・作曲:児玉啓介、編曲:知野芳彦)こちらはどちらも知らない方・・・かな?。この曲はインパクトがあって大好きです。特に、イントロ(から全体をずっと占めている)ギター音。なんだっけ・・・ビートルズにこんなのなかったっけ?中居くんソロのインパクトは、アルバム曲の醍醐味ですね。5、ジャラジャラJAPAN~for the Japanese~(作詞:鈴木収、作曲:コモリタミノル・James Brown、編曲:コモリタミノル)feat.James Brownという恐るべきアルバム楽曲。Smapボーカルのハイテンションが際立つ超ファンキーな楽曲で、♪ダイナマイトのコモリタミノルさんならではの刺激サウンドが気持ちよくって、大好きな1曲です。今回の25thベストアルバムにも、是非収録されてほしいと思って結構頑張って投票してたんですけど・・・まぁ、50曲以内は無理なのは最初から分かってました。他にも外せない名曲が多すぎます。ファンクの帝王・ジェームス・ブラウンが、掛け合いというか、サウンドを盛り上げるメイン楽器の一つのようなキレッキレのボーカル(シャウト)を披露しています。超カッコイイです。帝王やっぱりハンパねぇよ・・・ってなります。ところでこの曲、1番と2番の間奏に、「ジュリーって誰?」(たぶんキムタクの声)って入ってますよね。なんてもんぶっこんでんだコイツらっ(制作陣)…!って思いました。6、夏の風を忘れ行く様に(作詞作曲:森たまき、編曲:鈴木雅也)吾郎くんのボーカルがメインの楽曲。サビ前には中居くんと慎吾くんも入ってますね。これも制作陣は知らない方だな。ここから3曲は、夏の雰囲気のする楽曲ゾーンかな。地味なアルバム曲だとは思いますが、どの曲もメロディーラインがとにかく良くて、珠玉なんですよ。この♪夏の風を忘れ行く様には、夏曲で海洋イメージなんですけど、なんかどっか肌寒さがあるような印象があります。歌詞が、「季節(世界?)を泳いでいく」というようなモチーフなので、それに対応しているからだと思います。面白い。こういうテンポの楽曲は、吾郎君の独壇場かな、と思います。サビのきゅいーんとするメロディーと、間奏部分のきゅーっと上がっていくところが好きです。7、ラストシーン(作詞:樋口了一・市川喜康、作曲:樋口了一、編曲:河野伸)012、013のアルバムでも見かけた方たちの曲ですね。この曲は、どうにも草なぎくんの印象がすごく強いです。たぶん吾郎君も歌ってるんですけどね。なんかずっと草なぎくんのソロ曲だと思ってました。たぶん、歌詞の内容や言い回しが私の草なぎくんのイメージに合ってたんだと思います。淡々としながら、サビでガーッと強い感情が込み上げてくところとか。すごく焼き付きます。ブラスがカッコイイなぁ・・・。8、shiosai(作詞:黒須チヒロ、作・編曲:河野伸)キムタクソロ曲…かな?かなり鮮明な情景描写が長く続く、とにかく表現どころの多い、練習曲だと思います。こんなこと私が言うのも今更なんですが、キムタクは…本当にコンテンツに対して真摯だな、と今回Smap楽曲を一生懸命聴いて、本当にそう思いました。いや、他のメンバーももちろんなんですが、とにかく向き合い方がストイックなんですよ。9、Happy Train(作詞:逢坂泰精、作・編曲:武藤星児)また出てきました!武藤星児さん!この曲は、リアルタイムで聴いていた時から好きだった曲です。イメージとしては…夏~秋の描写だったかな?という前3曲から、一気に聖なるクリスマスの時期へ超特急で連れてくよ!…なイメージ。間奏の疾走ピアノがカッコよくて大好きです!歌詞の内容は、「次の駅までに、何かいいこと探そう!」というSmapに言って欲しい内容になっている曲だと思います。またこの曲…ラストがいいんだ。なんでこの主観が、電車の中で落ち込んだ気持ちをなんとか浮上させようと思ってたのか、ラストの一節で分かります。10、らいおんハート(014version)(作詞:野島伸司、作曲・編曲:小森田実)出だしがゴスペル調になっているのと、サウンドもおそらくバランスが違いますし、ボーカルも違いますね。サビまでをちょっと抑え目にしてる印象です。曲単体としてのバランスはシングルの方が絶対いいと思いますが、アルバムとしては、クリスマスのイメージもあるので聖なる雰囲気の強いこっちバージョンの方がいいと思います。11、愛の灯~君とメリークリスマス~(作詞:ERIKO、作曲:堀米高樹、編曲:富田恵一)ゴリゴリのメリークリスマスソング。意外にもSmapのクリスマスソングって多くないと思うので、「Smap冬ソング!」というと、個人的には結構パッとこれが浮かびます。歌詞も、メロディーラインにいーいはまり方をしていて、頭の中に滑り込んできます。この曲も今回のベスト盤に是非入って欲しくて、そこそこ投票頑張ったんですが・・・(以下略)w。そして、とにかくファンシーなメリクリサウンドが素敵!こんなに「カワイイ」に徹した男性アイドルソングも珍しい!編曲は富田恵一さん・・・聞いたことあるなと思い調べたら、あぁ、富田ラボさんという別名義もある方!こっちの名前も知ってる!そして、MISIAの♪Everythingの編曲の方でした!私がこの名前を知っていたのも、たぶんここでしょう。♪Everythingが2000年10月25日発売なので、本当にこの曲と同時期のワークスですね。キレキレです。やっぱり、この年のワークスからは「国民的」という責任感を前面に押し出すようになっていると感じます。だからこそ、どの曲も本当にオチがなく、子どもが聴いても嬉しい楽しくなれる。そんなアルバムだと思います。さてさて、ここからSmapは凄い展開になりますね。(ソロを入れて)ミリオンを2枚出した、誰も手をつけられないこの流れで!何回も書いてますが、当時は別にSmapファンだなんて私自身は思ってませんでした。個人のネット回線も携帯電話もない中学生の狭いニュースソースでしたし、その中でも、一生懸命情報を追ったりはもちろんしていませんでした。けれども、ここからの流れは鮮明に覚えています。ここからの3年を駆け抜けた後、「Smapはアイドルを超えて、別の次元の存在になった」って強烈に感じました。この流れも、全部楽曲に落とし込まれてます。・・・というより、楽曲に全部取り込んで、形にすることで全部を自分たちの血肉にしていってます。とにかく凄いです。圧巻です。続く!by姉
2016.11.15
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<SMAP楽曲についてーその29> 音楽語りーその248↓♪慎吾ママのおはロック by慎吾ママ、らいおんハート bySmap<SMAPシングル・アルバム年表ーその28>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連□3・2000年8月18日 慎吾ママのおはロック 慎吾ママ 1位 ※ミリオンヒット・「おっはー」は2000年流行語大賞を受賞。32・2000年8月30日 らいおんハート 1位 ※ミリオンヒットこの2枚って、半月と開けずに出したシングルだったんかい!!いや、そりゃもうリアルタイム時、私は中学生でしたし、このシングル2枚は強烈にインパクトに残っていましたが、ほぼ同時期だったっけ・・・これ。いやーーー、恐ろしい。どちらも、今のような握手券やら特典変えて何種類も出す戦法もない時期の、曲の力で売った音楽史にきらめくミリオンヒットです。□3・慎吾ママのおはロック(作詞・作曲 小西康陽)これはすごかったです。当時を思い出しても。私自身、あまりテレビを観る方ではないので、「流行語」って言われてもほとんどピンと来ない人間なのですが、唯一くらい・・・かな。これは「流行ってる」って思った言葉は。今までの音楽語り記事でもちらちら書いてきてますが、正直私はスマスマとか、バラエティ番組はほとんど観たことがなかった人間です。でも、実物は観たことなかったくせに、Smapが女装してコントやったりしてるのは知ってました。学校で、周りの子が話題にするので。計算マコちゃんカワイイ!とか。今年に入って、改めて動画サイトでちらっと計算マコちゃん観てみたりして、「なるほどこれが計算マコちゃんだったのか。カワイイのかコレ??」って、20年越しで同級生の話題について行ってる感じです;それにしてもなぁ・・・そう・・・観てなかったんですよ、スマスマ。それなのに小学生の頃とか、普通に「指スマ」のルール知ってましたからね。普通に、指スマでグループ決めやったり。周りの子たちが、ルール教えてくれたんでしょうね。えっと話しが逸れましたが。なので、Smapが女装するのは知ってても、実際女装してパフォーマンスしているのをしっかり観たのは、この慎吾ママが初めてだったんだと思います。結構衝撃でした。単純に、「凄いな」って思ったんですよ。当時もうモー娘。が多人数で売れに売れてる時期だったと思いますし、今ほどでないにしても、こう・・・大人数で迫力を出す!みたいな戦法が出始めた頃だったのかな。で、そういった流れの中で、Smapのメンバーがソロのワークス・・・たった一人で、すごい迫力で会場全体を盛り上げちゃう姿というのはやっぱり圧巻だったんじゃないかな、と思います。Smapと言っても、やっぱり中心は中居くんとキムタクだと思っていましたし、中心メンバーじゃない・・・のに、この迫力!流石と言うか、なんと言うか。また、演技の上手さにも驚いた覚えがあります。慎吾ママは、かなり人格が出来上がっていたキャラクターだったので、サタスマ?ですか?元の番組を観ていなくても、歌番組だけで、「別人格が入っちゃってる」のが分かっちゃって。やっぱり今聴いても、香取慎吾が歌っているとは思わず、「慎吾ママが歌ってるなぁ」と思います。この楽曲は、だからあまりにも異質だし、凄い。とにかく「子ども向け」を念頭においた歌詞の内容もすごくいいと思います。きっとママも君のことが 誰より一番好きだよという2番の歌詞ですとか、大人の感覚で、子どもに歌わせたくなる歌詞になっているのかなと思います。これは慎吾ママの立ち位置からの言葉として、すごく説得力があるし、上手だなぁ~、と思う部分です。作詞作曲の小西康陽さんは、ピチカートファイブのメインの方で、渋谷系音楽というと、真っ先に名前が上がる方だと思います。漫画家・尾田栄一郎先生がこの方のファンなようで、映画・『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』のOPに、この方の楽曲(ピチカートファイブの曲)を持ってきていました。私はそれを観て、「素敵な音楽!」と思い、ピチカートファイブのCDも何枚か買いました。熱があって、それで調子が良くてオシャレ・・・って感じでしょうか。個人的には、慎吾ママのワークス、あとは女性アイドル関連で、松浦亜弥さんの♪ね~えという曲もすごく好きでした。32・らいおんハート(作詞:野島伸司、作曲・編曲:小森田実)♪shake、♪ダイナマイト、♪たいせつの小森田実さんと、まさかの脚本家・野島伸司さん作詞という異色コラボソング。後に、小森田実さんとまたまた脚本家・宮藤官九郎さんを起用してのシングル・♪BANG! BANG! バカンス! なども出てきますが、この♪らいおんハートの成功あってこその楽曲だったんだと思います。この曲、8月発売のシングルだったんですね。PVでは雪が降っていたりしたので、冬の印象がすごく強かったのでびっくりしました。この曲は・・・うん、やっぱり、狙った「良さ」が見事に形になっている素晴らしい楽曲だな、と思います。まずは、とにかく歌詞。男性視点でひたすら愛情を歌い上げていますが、やっぱり作詞家様の引き出しとは違う感性というか。感情の盛り上がっていく動線とかが上手なんでしょうね。サビまでの流れは、日常らしさを強調するような内容です。「薬箱」や「ありきたりな恋」という言葉も出てきますが、聴いてて、入っていきやすいと感じる部分が多いと思います。で、サビは一気にこう・・・ドラマのクライマックスのような熱い感情に連れ出されてしまうというか。メロディーラインあってこそのものだと思いますが。で、そこまで行きつくと、日常の感性ではなかなか行きつかない「らいおんハート」というファンタジックな言い回しもスッと入ってくるというか。そんな楽曲なのかなと思います。個人的には、2番の歌詞。「いつかもし子どもが生まれたら 世界で二番目に好きだと話そう」という部分が、リアルタイム時からすごく好きでした。「あぁ、お父さんってそういう感性なんだ」って、子ども目線で納得できたんですよ。そして、サウンドです。とにかくイントロですよ!イントロクイズで、日本国民100人中95人くらいは正解できるんじゃないかな!ぶっちゃけ、サビよりも有名なんじゃないかな!そんなことはないか・・・?いやでもホント、このイントロが流れると「キターーーー!!」ってすごく盛り上がりますし。「らいおんハート」って聴いて、私がパッと思い浮かべるのってサビじゃなくて、このイントロだと思います。それくらいインパクトがある。このイントロは。そして何より、Smapのボーカル。ジャニーズのシングル売上一覧とか見るとよく分かるんですが、ジャニーズ事務所の歴史の中で、ドバラードを曲の力だけで売ってるのって、♪夜空のムコウと、この♪らいおんハートくらいなんです。要は、「ジャニーズ」に誰もバラードを求めてない。バラードって、売り物にするの本当に難しいと思うんです。歌唱力がどうのというか、表現力・演技力の話になってきちゃうので。歌えないんですよ。生半可な「歌上手い」とかじゃ。Smapはバラードが得意なんです!世間一般にSmapがジャニーズ認識されてない理由のひとつだと思います。おそらくデビュー以降、飯島マネージャーがさんざん「内容に向かう」歌唱を、ひたすらしごき続けて来てるから。全然違うんですよ、曲の中身の掴みに行き方が。この♪らいおんハート、ボーカルめちゃくちゃイイと思うんです。レコーディングにすごく時間をかけてる、とか音楽番組で言ってた記憶があります。曲のどこを聴いても、いい加減に捉えている部分はなくて、内容がすごく入ってくる。J-POP史に残る名曲だと思います!それにしても、100万枚・・・。改めて考えても、Smapというグループの「国民的」という形容詞を象徴するような凄い2曲だなぁと思います。続く!by姉
2016.10.31
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<SMAP楽曲についてーその28> 音楽語りーその247↓♪Let It Be bySmap<SMAPシングル・アルバム年表ーその27>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連◆12・1999年7月14日 BIRDMAN~SMAP 013 2位 ★1999年8月26日 槇原敬之 覚せい剤取締法違反で逮捕31・2000年2月9日 Let It Be 4位『013 BIRDMAN』♪FLYのイメージを、そのまま取り込んだアルバム。メンバーの写真がガッツリパッケージに登場している点を見ても、かなり異質な考え方のアルバムなんじゃないかな、と思います。基本的には、「黒スーツが似合う」がテーマなのかな。とにかく、「30代も見据えたカッコよさ」を演出する楽曲がたくさん収録されている、珠玉の1枚だと思います。1、Theme of 013渋カッコイイドラマのサントラっぽいインストだな、と思います。疾走感があってすごく好きなんですが、他のアルバムのテーマと比べると、わりと控えめな曲調だな、と感じます。2、idea↑(上の続き)だからこそ、この2曲目の出だしが本当にガツーン!と来ます。大好きな1曲です。編曲はCHOKKAKUさんではありませんが、♪SHAKEを踏襲したんだろうな、というはっちゃけサウンドが素晴らしいです。この曲には、コーラスアレンジで「佐々木久美さん」のクレジットがあります。♪青いイナズマ、♪たいせつと同様!この方のお名前のある曲の合の手、最高だと思います。3、living largeとてもアルバムのイメージに忠実な1曲だと思います。都会の夜(怪しい雰囲気)が鮮やかに浮かびます。難しい曲なんですよ。歌えてないんですよ・・・ボーカル。。この曲、歌詞カードをじっくり読んだらすごく面白かったです。この時のSMAPが、前代未聞の30代アイドル手前、申し分のない活躍をしながらも、行き先が常に不安であろうSMAPが、歌いたい内容なんだな、と思います。この曲の内容が落ちてきたら、この次にシングル♪Let It Beが出てきた理由も納得出来ました。しかし、この曲調で「to be a child again」って面白いな。「let' fly away」という、アルバムコンセプト&次曲への繋ぎも完璧!4、Flyシングルと印象はそれほど変わりませんが、別バージョンです。この曲も、歌詞カードを改めてまじまじと読むと、思っていたよりずっと「応援歌」というか。たぶん、失恋したんだろうな、という女性に向かって、熱く語りかけている内容で、「こんな歌詞だったんだ!」という驚きがありました。5、NATSU~夏~キムタクソロかな?。この曲は、キムタクのボーカルがすごく活きてると思います。もちろん、難しくて大人っぽい曲調なので、歌いきれてないな、って印象も強いんですが、でも、サビの部分とか。ぐっと腹の下あたりから込み上げてくるような感情を乗せたり、サビラストの「気にせず テキトーに いこう」のとこの抜き方とか凄い気を使って歌っているのが分かって。あぁ、コンテンツにしっかり向き合う表現者だなぁ…と思います。6、涙のかけらファンタジックで詩的な歌詞が印象的な曲。朝日を見に行こうよの流れなのかな?と感じるような情景表現も多いですね。アルバムのこういう楽曲は本当に、Smapの表現力への投資なんだろうな、と感じます。曲の後半に出てくるブラスがカッコイイです。7、“BLUES MASTER”KILLドコドコサウンドの中で、ひたすらこの↑タイトルを叫ぶ曲。Smapワークス全体を観ても、ここにしかない楽曲だと思います。BLUES MASTERって何かなと思って調べてみようとしたんですが、なんか超カッコイイ洋楽のYoutube動画とかに行きついて、で、結局何なのかよく分かりませんでした。ただ、このアルバム・BIRDMANにおいて、ブルースは一つ大きなテーマだと思います。8、逢いたくなってアルバムの中でいちばんのしっとりバラード曲。吾郎くんと中居くんのボーカルかな?この二人は、個人的にバラード歌わせたらピカ一なだと思っていまして、かなり私得な楽曲だなぁ、と思います。この曲に初めて編曲で武藤星児さんが登場します。9、君を好きになって武藤星児さん作編曲の楽曲。武藤星児さんは、AKB楽曲の編曲で有名な方です。♪恋するフォーチュンクッキーとか、♪チームB推しも有名ですね。この方が担当された楽曲は、いちいち合の手が自然と入れれて、それでいて抜きのあるセンスのいいオシャレサウンドなので、大好きなんです。とにかく楽曲数の多いAKBグループワークスの中で、この方の編曲曲からチェックしているような感じ。こんな99年とかに、SMAPワークスに出てきていたのかぁ。かなり初期のワークスだと思います。この曲も、サックスとかさり気なくかっこよくて大好きです。10、朝日を見に行こうよ(mellow session take)ゴスペル&ジャジーな、かなり思い切ったアレンジが施されています。これは、このアルバムをずっと聴いてくるといいなぁ~~、とすごく思います。ラスト、朝日に向けてバーーーっと明るくなっていくような盛り上がり、目を細めてまぶしいな、と思いながら聴いちゃいます。11、BIRD MAN1分ちょっとの短いトラックですが、FLYを基調にした怪しさを醸し出すサウンドがカッコイイ!13、Five True Loveブランクトラックを挟んでの1曲。アルバムの流れからは、切り離して聴いてほしいんだと思いますが、でもこれも大人っぽいサウンドなので、そんなに不自然な繋ぎだとは思いません。Nマッピー名義の、初・メンバー紹介リレー曲…だと思います。この後にさらに2曲、このスタイルで曲が作成されています。面白いな、と思うのが、5人それぞれの紹介文が、かなりTVのイメージ重視というか。ガッツリのファンではない人が抱くイメージに近く描写されているところかな、と思います。曲の終盤、中居くん自身のソロパートで、SMAPの定義のような部分があって、そこが大好きです。「変わりながら変わらずいられる それが得意のForm」という深い言葉。↑なんでこんなことが可能なのかな、と思うと、やっぱり私は楽曲というコンテンツがあるからだと思っています。変わるたびに、変わったコンテンツで自分たちを位置づけていけるから、だからどんな形でもSMAPとして存在出来てたんだと思うんですよ。イメージに徹した、なかなか他にないアイドルのアルバムだと思います。興味のある方は是非。31・Let It Be(作詞:相田毅、作・編曲:Face 2 fAKE)SMAPを語るうえで、おそらく最も重要?になるだろうな…と思う3(~4)年間が始まる2000年。この2000年から2003年までの流れは、なんて言うのかな…伝説かな。当時私は中学生で、全然SMAPファンだなんて自身を認識してはいなかったのですが、その私から観て、「なんなんだコイツら…」って感じでした。スキャンダルを全部ひっくり返して、国民にカウンターくらわせて来るんですもん。それも何発も。さてさて、この楽曲・♪Let It Beなんですが…シングルワークスの中では地味な曲かもしれませんが、個人的に思い入れもあって大好きな曲です。中学生の私が聴いて、「この曲で歌われてる感情」を理解できたんですよ。不安・焦燥というものを、疾走サウンドで叫び、そして少し暴力的とも取れるような吐き捨て方をして。丁度…私自身が引っ越しなんかで、生活環境が一変するタイミングだったので、「不器用で 下手くそ それでも人生さ」「理想道理に なれやしない運命!」の打ち付けは、うんうん…って酔いしれながら聴いてました。「この曲が分かる、私大人っぽくてカッコイイ!」とか思ってましたね。今回SMAPワークスを聴き込んでよくわかったのが、この作詞の相田毅さん。この方が出てくる楽曲は、基本的に、その時のSMAP自身に、叫ばせてあげたいことを歌う曲です。♪俺たちに明日はあるがその典型だと思いますが、とにかく…ほかにない。あとは、60年代(特に後半)~70年代の洋楽や映画というモチーフを基軸にして作詞されてるのが面白いなと思います。この♪Let It Beも、とにかく歌われてる感情が他にない。当時、SMAPと言えばもう既にトップオブトップ。何やっても許される空気感だった…そこで出てくるのが、この「焦燥感」っていうのがすごい。そして、この焦燥を表現するのに「♪Let It Be」なのか。ビートルズのラストシングル曲。この勢いのあるSMAPがここで「Let It Be」とか、嫌味なのかとか邪推したくもなりますが、2016年現在。この状況になって…本当に本当に実感することは、マジでSMAP、いつどうなってもおかしくないって思いながら、危機感に追い立てられながら、20年以上トップやってたんだな、ってこと。これが分かると、この楽曲の存在意義も本当によくよく分かるなぁ、と思います。うん。やっぱり大好きな曲です。自分の中でも、大事にしていきたい曲だと改めて思いました。続く!by姉
2016.10.15
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<SMAP楽曲についてーその27> 音楽語りーその246↓SMAPPIES-Rhythmsticks<SMAPシングル・アルバム年表ーその26>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連11・1994年1月1日 君色思い 5位◆5・1994年2月2日 SMAP 005 2位12・1994年3月12日 Hey Hey おおきに毎度あり 1位★1994年3月12日映画『シュート!』公開 ※SMAP全員で出演★1994年4月~ 笑っていいともレギュラー出演(中居・香取)13・1994年6月6日 オリジナル スマイル 2位◆6・1994年7月7日 SMAP 006~SEXY SIX~ 2位★1994年7月22日 光GENJI・大沢&佐藤が脱退を発表 9月より1年間、「光GENJI SUPER 5」という名前で活動。▲1994年8月24日 SMAP SYMPHONIC POPS チェコ・フィルハーモニー室内合奏団 14・1994年9月9日 がんばりましょう 1位★1994.9 TOKIOデビュー/LOVE YOU ONLY★若者のすべて(1994年10月19日 - 12月21日、フジテレビ)木村15・1994年12月21日 たぶんオーライ 1位 ●1・1995年1月1日 Cool 1位 初のベストアルバム★1995年1月17日 阪神淡路大震災16・1995年3月3日 KANSHAして 1位★1995年3月20日 地下鉄サリン事件▲1995年3月24日 SMAP SYMPHONIC POPS Vol.2 チェコ・フィルハーモニー室内合奏団 17・1995年6月6日 しようよ 1位◆71995年7月7日 SMAP007~GoldSinger~★1995年9月3日 光GENJI SUPER 5 解散コンサート18・1995年9月9日 どんないいこと 1位★1995年11月1日 V6デビュー/MUSIC FOR THE PEOPLE19・1995年11月11日 俺たちに明日はある 1位▲1995年11月22日 リミックスアルバム BOO20・1996年2月2日 胸さわぎを頼むよ 2位◆8・1996年3月3日 SMAP 008 TACOMAX 2位★1996年4月15日 『SMAP×SMAP』放送開始★ロングバケーション(1996年4月15日 - 6月24日、フジテレビ)▲1996年4月24日 1.SMAPPIES - Rhythmsticks21・1996年5月5日 はだかの王様 ~シブトク つよく~ 2位★1996年5月森が、オートレース選手に転身する為、5月いっぱいでSMAPを脱退。22・1996年7月15日 青いイナズマ 1位★1996年7月19日ー8月24日ライブツアー『超無限大翔』 ※初のスタジアムツアー◆9・1996年8月12日 SMAP 009 1位★うたばん放送開始(1996年10月15日 ‐ 2010年3月23日、TBS)中居23・1996年11月18日 SHAKE 1位24・1997年2月26日 ダイナマイト 3位●2・1997年3月26日 WOOL 2位 2CDのベストアルバム★1997年4月15日-6月24日テレビドラマ『いいひと。』草なぎ初主演25・1997年5月14日 セロリ 2位★1997年7月21日 Kinki Kidsデビュー/硝子の少年◆10・1997年8月6日 SMAP 011 ス 3位26・1997年9月26日 Peace! 2位□2・1997年10月29日 みんないい子 香取慎吾 & 原由子★1997年12月1日 J-FRIENDS活動開始(TOKIO・V6・KinKi Kidsによるユニット)★1997年12月31日 48回目NHK紅白歌合戦白組司会・史上最年少(中居)27・1998年1月14日 夜空ノムコウ 1位 ※ミリオンヒット28・1998年5月8日 たいせつ 4位◆11・1998年6月18日 SMAP 012 VIVA AMIGOS!◆1998年8月26日ミニアルバム La Festa ※5人それぞれのソロ曲を収録29・1999年1月27日 朝日を見に行こうよ 3位30・1999年6月23日 Fly 2位▲1999年6月23日 2.Smappies II◆12・1999年7月14日 BIRDMAN~SMAP 013 2位 96年と99年のワークスです。SMAP楽曲ニューヨークレコーディングに参加した海外著名ミュージシャンたちによる、ジャジー・ファンキーなリミックスアルバム。アルバム・「SMAP 007~Gold Singer~」の楽曲制作陣営が「Smappies」と名乗ったところから始まっている企画アルバムだそうで。アルバムが2枚製作されています。ここに至るまでにも、シンフォニックオーケストラアルバム、リミックスアルバムを発売していますが、このSmappiesのワークスが、やっぱり一番有名だと思います。とにかく、SMAP楽曲が他のアーティストの楽曲と一線を画すサウンドであることを受け手に焼き付けるようなワークスです。私自身、90年代中期からの記憶しかないので、「ジャニーズというのは、SMAPの存在が基本で、後のグループたちはみんなSMAPのマネしてるんだ」ってふっつーーに思ってました。光GENJIの印象があれば、全然違ったと思うんですが。記憶の片隅に、ローラースケート履いて踊ってた人たち見たことあるな、くらいの、薄ぼんやりした存在なので。いや、他の個々のグループ・個々の所属タレントにそれぞれ、それぞれにしかない魅力があるのは分かるんですよ。でもそれこそ、取り立てた「アイドルファン」じゃない人間からしてみたら、SMAPが基本に居るから、そこが、いち享受者として絶対的に信頼できるから、だから他のどんなタレント・ワークスも、許容出来てただけなんです。今回・・・こんな事態になって、改めてSMAPワークスに浸って、とにかくひしひしと感じたのが、コレ。SMAPのマネが出来てる後続グループなんて、存在しないわ。特に楽曲・サウンドという点に関しては。はっきりと断言することができます。全っっっ然違う。それが、よくよく実感できるのが、このSmappiesのワークスです。こんなリミックスワークス、SMAPしかやってないですもん。以下、お気に入りリミックス曲について↓『SMAPPIES - Rhythmsticks』「006~SEXY SIX~」と「007~Gold Singer」収録の楽曲がメインですが、そのほかにも、♪君色思いや002、003といった古いアルバムの曲が「こんな風になるのか!」と驚くような、大胆アレンジリミックスで収録されています。とにかく、「やってみたくてやってる」という出し手側の、主体的・能動的な「やる気・勢い」を非常に感じるワークスです。2、Working People(働く人々)アルバム・「006~SEXY SIX~」を、そしてそれ以降のSMAP NYレコーディングワークスを象徴するような楽曲だと思います。この位置に収録されているのも納得。3、Wo'nt Stop Raining(雨がやまない)「007~Gold Singer~」収録曲。メインでポロポロしてるのは、これなんの音なんだろう?なんかとにかくポロンポロンしてて、「あぁ、雨が降ってるんだ」って、強烈に入ってくるんです。4、Pain(切なさが痛い)渋い・・・!かったるいサウドがめちゃカッコいいんですよ・・・コレ!!5、Pensando em Voce(君色思い)たまらん・・・!ふわっとした女性ボーカルの、いかにもオシャレカフェっぽい・・・ボサノバ基調の、フレンチ・パステル~なイメージになってます。これは、リミックスワークスならではの昇華だなぁ、と思います。いや・・・これは、本当にいい!ぶっちゃけ、原曲よりこのバージョンの方が好きです。6、Muchacha Bonita(わかってほしい)「008TACOMAX」収録のアルバム楽曲。もともと、コンガ?がバックで暴れまわる、海洋イメージの異質サウンドの楽曲で、大好きな曲だったんですが、このバージョンでは、ボーカル部分(主旋律)に歯切れの良すぎる、キレッキレの男前フルートが来まして、これが超カッコイイんですよ><。7、Part Time Kiss「002」という古いアルバムからのチョイスです。この曲自体、オリジナルも「オシャレな曲があるなぁ」と思って聴いたので、ここで登場して、「おぉ!コレが出てくるのか!」と思い、嬉しかったです。ゴスペル風味の女性コーラスとピアノが、「軽め」の疾走サウンドと掛け合いするとことか、たまらんですよね・・・!8、I Wish You'll be Happy(ギョーカイ地獄いちどはおいで)「005」の出だし一発目も楽曲。もともと、超ジャズ楽曲ですが、それが更に、ザ・ブルーノート!って感じの、大人っぽいアレンジになってます。ところで、英題ってこれでいいのか・・・?分からなくもない・・・けど;違う気もする;;♪わかってほしいも、何で「Muchacha Bonita」なんだろ;雰囲気は分かるけど。10、Happy Birthday「003」収録楽曲。完全にゴスペルワールド調です。コーラス大勢だなぁ・・・。凄いな。主旋律は、情緒あふれるハーモニカです。原曲のサウンド自体も、SMAPのボーカルをよくよく立てていて、あれはあれで大好きなんですが、それが、こんな風になるのか・・・!リミックスって面白いもんだなぁ><!と心底思える曲です。『Smappies II』「O12VIVA AMIGOS!」や、「008TACOMAX」収録の楽曲が多く、オリジナルとそれほど印象の変わらない曲が多い印象です。ただその中で、新録や新曲もあって、またメンバーも新しい方が入っているようで、前作とは作り方が違うと感じるアルバムです。1、THEME OF SMAPPIESⅡ(Rhapsody in Blue)これは、オリジナルではどのアルバムにも収録されていない、本当にこのアルバムの為の録りおろし楽曲。ただ、CHOKKAKUさんの編曲で、「008TACOMAX」のOPテーマ曲・ベートーベンのピアノソナタNo.8のセルフパロディというか、かなり似た印象を受けるアレンジになってます。SMAP楽曲ワークスは、「サウンドで」遊びまくってるんです。とにかく遊び方が高尚です。2、SLAVE OF GROOVE(Ki ni Naru)「008TACOMAX」の2曲目の曲。英題にも「GROOVE」とある通り、超グルービーで、ファンキーです。疾走感がたまりません。3、PERFECT(DUO)これは、サウンド自体は原曲の印象とあんまり変わらないですが、カッコイイ外人さんのボーカルになってます。このサウンドは大好きですね。4、MOONLIGHT(月に背いて)「WOOL」収録の新曲。とにかくカッコイイ、おしゃれな楽曲なんですが、オリジナルの方は「こんな難しいの、SMAPのボーカルで歌い切れるわけないじゃん!・・・それでもやるんだもんな!」ってすごく思った楽曲でした。これが、弦楽器が前にバーーっと出てくる、すごくヒリヒリ感のある、意外なインストになってます。SMAPPIESⅡのアルバムの中だと、個人的に一番印象的な楽曲です。6、THEME OF 012アルバム「O12VIVA AMIGOS!」のOPテーマ曲。アルバムのバージョンより、ちょっと湿気を含んでて、耳ざわりが優しくなってる・・・かな?オリジナルの方は、もうちょっとカラッと、スキッとした、攻撃的な印象がしてました。7、EAO「008TACOMAX」収録の楽曲。庄野賢一さんの楽曲ですね。これは・・・たまらん。もともとオシャレな曲だったんですが、優しいボサノバ~なサウンドと、女性ボーカルが素敵です。この女性の声が好き。8、TRUTH IS JUST FACING YOU(たいせつ)もはや原型をとどめていないリミックス;頑張って聴けば、サビのとことかは分かるんですけど。何も知らないで聴いても、私はこの曲がSMAPの♪たいせつだとは思わないでしょう。ビックバンドジャズ~!クリスマスの街並み~!って感じがします。面白れぇ・・・。9、RATHER THAN HEARRING YOUR VOICE(声を聞くよりも)これも「008TACOMAX」の曲か。これは、割と素直なカバーリミックス曲ですが、うん。ボーカルって・・・いいよね!10、TROUBLE「O12VIVA AMIGOS!」収録曲。このリミックスが個人的にすごくしっくり来るのは、やっぱり私が「ギターの音大好き」だからでしょうね。このバージョン、大好きです。SMAPPIESのアルバムは、1枚目の方は母がリアルタイム時に購入してました。「こんなのあるんだよ~!すごい~!」って。お母さま、流石・・・;今回、SMAPワークスを改めて鑑賞して、「転換期だ」と思うそのタイミングジャストで、そういえば、ことごとくリアルタイム時に母が食いついてたわ・・・と驚いています。えっと・・・とにかく!POPミュージックの可能性の幅をぐんと広げるような、作り手も、受け手も楽しめる「音楽」って、こういうことか!楽曲を大事にする、価値付けるって、こういうことか!と思えるサウンドワークスです。興味のある方は、是非是非。by姉
2016.09.10
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こんばんは。本当は舞台暁のヨナdvd感想記事書いてる途中だったんです(姉が購入していた)。暁のヨナのOAD&単行本・本誌&ドラマCDの感想書くぞ~!ってはりきってたんです。リオオリンピックだって普通に楽しんでたんです。ただ…SMAPが…。なんかもうすみません。ホント今自分笑うことができなくなっていまして;;めまぐるしい一連の解散報道で心が黒いイガイガに侵食されてしまって。。モヤモヤじゃないです、全てを飲み込むドス黒いイガイガです。とりあえず毒吐かないと楽しいこと考えれなくなっちゃったので、失礼します。*以下めちゃくちゃグチって事務所・メディア非難してます。本当にご注意ください*今回のSMAP解散報道、確実に"いちアイドルグループの解散問題"で済ませていい事象ではないと思います。そしてもはやメンバーや事務所、誰が悪いとかいう次元の問題でもない気がします。芸能界が闇深いのは…分かりますよ。なにやら政界の要人がドス黒く関わっているのだって知ってます。時には自社タレントを守るために、不祥事をもみ消すのだって理解できます。利益のためなら他者の足をひっぱるのも…見えないところでやってくれるなら飲み込めます。でも今回のコレはダメでしょう。。。今やパブリックにまで浸透したSMAPという存在に経営者自らが核ミサイルを撃ち込み母艦を壊滅させ後処理の仕方が…もはや歴史からも抹殺しようとしてるんじゃないか…とすら感じる芸能事務所の狂気じみた常識外の行動にはもう唖然とするばかりで。。20世紀末から続いてきたジャニーズ帝国vs国内の独立国家・飯島SMAPの対立の歴史とメリー副社長の年齢を考えれば、正直気持ちは分かります。そんなに憎かったのか…それほど恐かったのか…と。でもコレはダメでしょう。。完全に末期豊臣秀吉状態。何故周りは止めれなかったんだ;;;そして何より壊滅状態のSMAPを取り囲み、見殺しにしていくメディア業界には嫌悪しか感じません。FAXでの一文で解散宣言…各々が収録ラジオで謝罪の言葉を述べ…5人そろっての解散会見は予定無し。なんですかそれ・・・何故メディアはこぞって事務所に対する糾弾を避けるのですか。なんでかは大体分かるけど。新聞・テレビ各社やツイッターなどの情報メディアの言論統制の異常さを挙げ連ねればキリがなく。最初は事務所に対する怒りが強かったけど、今はこのメディアの態度の方がはるかに気持ち悪いです。。私はこんな偏りまくったメディアがはびこる世界でなんて生きてたくない!!!こんなに人に不快感を与えるショービジネスってなんなんですか!!?こんなこといちいち私みたいなジャニーズライトファンが訴えなくたって、業界関係者や報道メディア関係者、事務所のタレント達が一番分かっているはずでしょう…;;流石にこんな非人道的で反社会的な行いは遠からずメディア史上において、ナチス並みの愚行として記されることにはなると思ってます…そう思ってなんとかこの黒い感情を消したいのですが…あああもう後から後からイライラが…イガイガが!!SMAP、楽曲は大好きだったけど別に必ずCDを買うような、特別ファンではなかったです。でもどこかで、ずっと芸能界のトップランナーで居てほしいと思っていました。15年前の人気絶頂期、SMAPメンバーの一人が逮捕され世の中に激震が走ったとき即座に残り4人が「俺達は彼を守ります!!」と力強く宣言した姿にちょっと感動を覚えました。なんか正直というか…ガチでロックな格好良い人たちだな、と。罪が突発的で不幸なものだと理解できることもあり、応援したくなった。冠番組のスマスマは放送をしばらく休止、紅白辞退、本人は5ヶ月活動自粛…世間が想像した以上に、謝罪という名の自粛対応が大きかった。長期にわたり4人で活動するSMAPを観ていて、いつしか皆5人組のSMAPの姿を切望するようになった。この出来事の結果、SMAPには悪印象どころか"正直者・仲間想い"という好印象が残った…気がした。こうした一連の"罪を共有する・受け入れ認める"という態度はその後の楽曲展開にも反映された。復帰直後の槇原敬之さんに誰よりも早くオファーし、♪世界にひとつだけの花 が生まれた。大ピンチを見事にイメージアップに繋げ、そして楽曲という芸術に昇華させた…中学生ながらに(このグループは底知れない!)と感じていました。今回の解散騒動がこのまま「騒ぐな!いちアイドルグループが解散しただけだ!」と時間に黙殺されてしまうようなら、流石にもう…私にとってのアイドルには夢や笑顔は存在しないし、報道には真実も正義も存在しない・・・ということになってします。ジャニーズ・・・昔からSMAP・kinki・V6・嵐なんかの楽曲よく聴いていて好きだったんですよ・・・嫌いになりたくないんですよ。誰かこの状況なんとかしてください;;;;;by妹
2016.08.21
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おはようございます。<SMAP楽曲についてーその26> 音楽語りーその245↓♪朝日を見に行こうよ、Fly bySMAP<SMAPシングル・アルバム年表ーその25>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連29・1999年1月27日 朝日を見に行こうよ 3位30・1999年6月23日 Fly 2位29・朝日を見に行こうよ作詞・作曲:安田信二 / 編曲:CHOKKAKUこの曲は・・・カバー曲だったみたいですね。知りませんでした。安田信二さんという方の、アルバム曲のようで。・・・あ、3rdアルバムの、♪うまくいかないの作編曲の方か。あと、007の♪君がいないの作曲。グッと感情の上がる、スローナンバーが得意なのかな?どっちも好きな曲です。この♪朝日を見に行こうよ ですが、正直、掴みかねている曲です。ここまでの、♪Peace!、♪夜空のムコウ、♪たいせつ・・・と続いた日常の風景描写の楽曲とも考え方が違うし。ひとつは、やっぱり♪夜空のムコウから繋がるイメージだったのかな、いう点。もうひとつ。なんでこの曲を取り上げてカバーしたかと考えるとき、・・・まぁ、この楽曲にしかない魅力ですよね。たぶん、曲の全体を占める、圧倒的な「情景表現」かな、と思います。すごく印象深い、強い絵面で。PVもCLIP SMAPに収録されていますが、朝日がバーーッと照らし出すシーンを印象的に、印象的に、というイメージ重視の映像になっています。この曲も、ベストを年代順に並べて聴いていくと本当に感じるんですが、♪セロリ以降のシングル曲・・・特に、♪Peace!や♪夜空のムコウといったミディアム・バラードを歌いこんで来なきゃ、歌えなかった曲だよなぁ・・・と思います。しっかり「海の朝日」や、グッと来る感情が伝わってきます。30・Fly作詞:ゆかり美和 / 作曲:野戸久嗣 / 編曲:岡雄三 / ホーンアレンジ:村田陽一イメージ重視第二弾・・・かな。10分以上に渡る、映画並の渋いPVが製作されたことはリアルタイム時、音楽番組なんかでかなり取り上げられていたと思います。楽曲作成陣も、あまりほかで見ない方が起用されていて、やはり楽曲自体も、この1曲、及びカップリング、そしてこのシングルをモチーフに作成されるアルバム013BIRD MANにしかまずないような、めずらしい印象の曲です。シングルだけ並べて聴くと、すごく異質。この楽曲は、とにかくPVありきの楽曲だと思っています。PVは、ヤクザ事務所に捕われた仲間(吾郎くん)を助けるべく、残りの4人が拳銃持って、黒スーツで殴りこむ・・・という渋い作品。とにかく伝わってくるのは、これ。「こんな感じの作品のオファー、待ってます。」このシングル発売時で、中居くんがもうすぐ27歳?かな。前代未聞の「第一線30代アイドルグループ・SMAP」を創造していくため、今後の仕事に向けて、セルフでプロモーションビデオ作っちゃったのかな、と。10分のPVを作っても、当時はだってシングルにDVD特典として付くわけじゃないし、テレビで10分も流すなんてまずほとんどないはずなので、誰に見せたかったって・・・まずは業界へ、だろうな、と。ここまでの♪ダイナマイトのあたりなどは「不良少年」のイメージでしたが、大人な危ない世界・ヤクザイメージへと格上げしてます。まぁ・・・SMAPがこれが似合うんですよ。もともと大人っぽ人たちだからだろうな、と思うんですが。このPV、確実に後の仕事に繋がっていると思います。5人全員、ばっちり決まってるし。これがあるだけで、持って来る方がうんと企画書書きやすくなりますもん。リアルタイム時、音楽番組では繰り返しラストシーンが流れていたのがすごく印象的でした。5人が追い詰められた屋上で、不敵な笑みを浮かべながら、拳銃を投げ捨て、一人ずつ順に飛び降りていくシーンです。14日に解散表明が出ましたが、ちらっと見たツイートで、「FLYのラストシーンみたい…」ということをおっしゃっている方が居ました。すっっっごい分かる・・・!本当に、このシーンを地でやってるようにしか見えないですよ。今のSMAP。本当にすごい。どこまでも「SMAP」過ぎる。誰が勝てるんだ、この究極の「アイドル性」に。解散表明については、本当にどれもこれも推測でしかないですが、いろいろ思うところはあります。またこれだけでこそっと、自分なりに考えをまとめて書いて、心に納めようかな、と思ってます。とりあえずもちろんもちろん「ああぁ、ついにか」という、悲しい寂しい感情はありますが、それ以上に今は、ほっとする感情の方が強いです。よし。なんとしても、♪Othersideの感想まで、絶対行きつくぞ。これくらいやんないと、とてもじゃないけど心に納まんないぞ。自分のためだ。よし。by姉
2016.08.15
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おはようございます。<SMAP楽曲についてーその25> 音楽語りーその244↓♪IT'S COOL bySMAP<SMAPシングル・アルバム年表ーその24>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連◆11・1998年6月18日 SMAP 012 VIVA AMIGOS!◆1998年8月26日ミニアルバム La Festa ※5人それぞれのソロ曲を収録◆11・012 VIVA AMIGOS!アメリカン・・・なんですが、今までのニューヨークイメージではなくて、これはなんだろ・・・テキサス?南の方の、メキシカンな感じですね。このイメージで、アルバム全体が構成されていて、各シングルも、サウンドが乾いた感じに作り変えられてたりします。サウンドイメージが徹底している、「コンセプトアルバム」のような印象を受けます。とにかく、流し聞きに最適。ず~~っと、楽な気持ちで聴いていられるアルバムです。このアルバムですが、面白いなぁ~と思うのが、一度離れた、有名アーティストさまを大勢起用したニューヨークレコーディングに回帰してるところ。レコーディングスタッフには、006~009のあたりで入っていたドラマーのOmar Hakimさんをはじめ、かっこいい外人さんの名前が並んでいます。以下、お気に入り曲について。↓♪Theme of 012作曲・編曲:CHOKKAKU、コーラスアレンジ:Janis Siegel & Roger Treeceかったるそうに始まる、ファンキーなイントロ。「SMAP!」の弾け方が気持ちいい。♪Peace! 作詞:飯塚麻純、作曲:Face 2 fAKE、編曲:長岡成貢表記はありませんが、サウンドは作り変えてあります。このアルバム全体の雰囲気を決めた曲なんだな、と思います。♪Possession Possession作詞・作曲・コーラスアレンジ:樋口了一、編曲:CHOKKAKU乾いた攻撃的なサウンドに、ラストのバリバリサックスソロ・・・SMAPサウンドにしかないよさが目いっぱい詰まった曲だと思います。樋口了一さんは、あ、TOKIOの♪Love & Peace の作曲の方か。小学生のころに大好きだった曲です。♪Duo作詞:相田毅、作曲・編曲:岩田雅之この曲も大好きですね。大人っぽい、ラテンというかジャジー?フュージョン系?な軽めバックサウンドが、めちゃかっこいいんですよ、コレ。すごく歌詞が頭に残る曲です。♪たいせつ作詞:戸沢暢美、作曲:小森田実、編曲:長岡成貢コーラスアレンジ:佐々木久美前曲・Duoからの繋ぎが大好きです。キラキラ最高。これも、流れの中で浮かないように、音のバランスを変えてあると思います。♪ひと駅歩こう作詞:三井拓、作曲:谷本新、編曲:谷本新・佐々木章アメリカ大陸横断・・・みたいな。夏・乾いた大地の一本道・道中、ってイメージのサウンドかな。ハーモニカが印象的です。歌詞中では、渋谷の街なのかな?という設定の歌詞ですが。こういうのは、キムタク似合うなぁ・・・と思います。やっぱり存在感が日本人離れしてるんでしょうね。♪夜空ノムコウ作詞:スガシカオ、作曲:川村結花、編曲:CHOKKAKUこれもサウンドバランス変わってる・・・のかな?ちょっと印象が違う気がします。♪言えばよかった詞・作曲・コーラスアレンジ:樋口了一、編曲:CHOKKAKU♪Possession Possessionと同布陣の曲ですね。かっこいい抑えめのサウンドなんですが、中居くんソロパートのインパクトに全部持っていかれます。あえての配置でしょう。♪リンゴジュース作詞・作曲:スガシカオ、編曲:CHOKKAKU「夜空ノムコウ」のカップリング曲。不思議な感性の曲だなぁ・・・と思います。一度聴いたら忘れられないですね。「ナイフ」というドキッとする単語が出てきて、それが心に切り込んでくる感じがします。♪Trouble作詞:相田毅、作曲・編曲:ZAKI、コーラスアレンジ:岩田雅之草なぎくんメインのラップソング。006、007、008あたりのイメージがあります。サビのふわ~っとした感じが好きです。♪IT'S COOL作詞:Jessie、作曲:楠木達志、編曲:百石元雰囲気の変わる1曲。このアルバムで一番好きな曲です。♪Peace!や♪たいせつのような曲を配置しながらも、アルバム曲全体的には、恋人と別れた後悔を引きずっているような、乾いたサウンドで、カラッとしつつも鬱々な曲が多かったので。まったりサウンドですが、強いニュアンスで、愛を歌い上げるこの1曲が際立つなぁ、と思います。♪世界は僕の足の下詞:只野菜摘、作曲・編曲:CHOKKAKU、コーラスアレンジ:岩田雅之♪Peace!で始まり、この曲で終わる・・・気持ちよさ。「大事にしたい」という前向きな気持ちと、でもそれと一緒に、いろいろ矛盾や嘘に対する億劫になるような感情があって、アルバム中はずっとゆらゆらしてる印象なんですが、それが全部「足元に落ちてきた」・・・という概念が心地いいです。素直に、おしゃれで大人っぽくて、聴きやすくて。いいアルバムだな~、と思います。◆ミニアルバム La Festa今のところ、SMAPワークス唯一のミニアルバム。5人各ソロ曲が収録されています。011から、アルバム表記と実際の枚数がずれていたので、ここで調整をかけたのかな?とも思ったり。基本的には、「012 VIVA AMIGOS!」を製作していく中での各ソロ曲だったんじゃないかな、と思います。ライブ用にも、ソロは必要だし。ただ、アルバムは1枚まるまる、コンセプト・サウンドを統一したかったんだろうな、と。・・・とにかく、このミニアルバムは名盤です!各ソロ曲の、イメージがすごい。それぞれのキャラクターにぴったり。以下、お気に入り曲について。↓♪HA作詞:たくや / 作曲:江戸川俊之助 / 編曲:宗像仁志木村拓哉ソロ曲。自身の作詞かな?ため息をバーンと前に持ってきたこの詞、好きです。後のシングル、♪freebirdに繋がりそうなサウンドかな、と思います。♪あろはわい作詞:しんご / 作曲:谷本新 / 編曲:Face 2 fAKE香取慎吾ソロ曲。名曲・・・!この曲を、この力強さで歌い上げられるボーカルってそうそういないですよ。一度聴いたら忘れられないインパクトがあります。アルバム自体のイメージも、この曲に引きずられてるかな。♪Beautiful作詞・作曲:GARDEN / 編曲:MIKA稲垣吾郎ソロ曲。これはカバーみたいですね。もうホント、吾郎くんが歌う以外に選択肢があるのか、みたいな曲だな、と思います。サビの「自由、自由、自由さ」の部分とか、ほかの人が歌ったら、絶対もっと癇に障ると思います。♪恋のはじまり...作詞・作曲:米倉利紀 / 編曲:河越重義草なぎ剛ソロ曲。これはいい!この曲は、草なぎくんが歌うからいいんだ。とにかく、「草なぎくんのボーカルが活きた!」とすごく感じる1曲です。「大丈夫!」って言葉はこうやって、キャラクター全部を使って伝えるものなのか。♪オイラの人生のっぺらぼ〜〜!作詞:N.マッピー / 作曲:N.マッピー・岸利至 / 編曲:岸利至中居正広ソロ曲。正直、この曲をアルバム本編に入れられないから、ソロだけ別にしてミニアルバム出したのかな?と感じる1曲。女子高生の会話から、お経から、モノマネから、DJダンスホール風へ展開します。ワールド過ぎて、もうどう受け取っていいのかと;後の、舞祭組のプロデュースワークスにも繋がっていく楽曲だと思います。このミニアルバムはホント・・・SMAPワークス、これだけでも是非!ってくらい珠玉な1枚だと思います。個性万歳。続く!by姉
2016.08.10
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SMAPドラマもちょくちょく観始めてます。そんなにたくさんじゃないんですが。まず観たのが、中居くんの『ATARU』(2012)、草なぎくんの『銭の戦争』(2015)、どちらも脚本・配役が面白くって、とにかく面白味のよく分かる堅実なドラマで、すごく見応えがありました。『ATARU』は、毎話毎話なかなか興味をそそる事件が続いて、それがまた満足感のある展開をするものばかりで、あぁ・・・ドラマって面白いもんだなと思える作品でした。『銭の戦争』は1話から心をえぐってくるような内容で、最後はキャッシュ(現金)の奪い合いというスーパー原始なところに行きつくところですとか。コロコロと変わる情勢がドラマチックでとても面白かったです。で、それともう一つ。あまりにも気に入って、鑑賞後にDVD-BOXを購入してしまった作品がこちら。 『婚カツ!』(2009年・フジ・主演:中居正広・全11話)東京・下町のさびれた商店街。とんかつ屋「とんくに」の長男だが、とんかつが大嫌いで店を継ぐ気はさらさらない雨宮邦之(34)。 同僚を庇って会社に辞表を提出した邦之は、リーマンショックの影響で、あてにしていた再就職先がなくなり、路頭に迷ってしまう。 そんな彼の目に飛び込んできたのは、区役所の新事業・少子化対策課の臨時職員募集のチラシだった。 早速応募するが、その面接の席で、見過ごしていた応募条件に「既婚者であること」があったと知らされる。 焦った邦之は、とっさに「既婚ではないが、結婚する予定がある」と嘘をついてしまう。この作品は、実はリアルタイムで観ていまして。たぶん・・・1話を観て、その後数話は観てなかったと思うんですけど、久しぶりに5話を観たときに、「オモシロいじゃん!」と思って、6話からは録画して観ていました。ED曲の♪ウェディングベル(PUFFYのカバー)がすごく気に入って、本家SUGERのベストアルバムを借りて聴いたりもしてました。ただ、1回観ただけだったので、そんなにしっかり内容は覚えてなかったんですが、今回改めて見始めたら・・・まぁ・・・面白い。やっぱり、リアルタイムで私が追いかけるってよっぽど気に入ってたんだな、と。本当に、毎週決まった時間にテレビ番組が観れない人間なので。 この作品ですが、放送時から低視聴率が取り立たされていました。まぁ・・・しょうがないと思います。この作品、とっかかりはまずもって、「中居くんに結婚させたい」を第一に立たせたドラマだと思います。そこから、設定・登場人物が全部組み上がってます。主役の邦之くんは、中居君が自然に入れる、素に近いキャラクターとして設定されているんだと思うのですが、コイツがとにかく「草食系男子」なので。全然ガツガツ行かないんですよ。この邦之くんがガンガン物事を回していくんじゃなくて、周囲の人間がうおさおしているのを、とにかく彼がじーーーっと見てるんです。で、細かい出来事を頭にじっくりじっくり落としてるんです。正直、8話くらいまで、彼自身はほとんどアクションを起こしません。少子対策課の仕事(婚活事業)とかは頑張ってるし、商店街の再開発計画が持ち上がってきて、危機感はあるんですけど、なかなか具体的な行動に繋がって来ない。自分の婚活はそっちのけになってくる。妹曰く、「観ててフラストレーションしかたまらない」。それがラストの3話くらい。上戸彩さん演じる一回り年下の幼馴染との関係がこじれて、ようやくもだもだし出した、・・・それと同時に、今まで振ってきた要素が一気にガーーっと繋がって、邦之くんを中心に、商店街・区役所・友人たちといった主体が、ひとつの目標に向かって動き出すんですよ。邦之くんが、好き勝手言う周囲のキャラクターの、全部を肯定的に、いい部分を拾って頭の中で繋げてきていたからこそ、そしてまた区役所の仕事としても、自ら起こしていく事業を拙いなりに、やってみて失敗して、修正してを繰り返して洗練してきてたんだなぁ・・・というのが、よく分かるんです。「じれったい!もっと動け!フラストレーション!」って思ってたのが、8話・9話あたりで、いつの間にか邦之くんの思考回路・行動力に置いてかれてて。最終回にたどり着いてみると、1話の出だしでは想像もできなかったような大きなハードルをこの主人公は、いくつも飛び越えてしまったなぁ・・・という満足感があります。周囲のキャラクターも、親父以外は最初全然好きになれないんですけど、観てると、一人ひとり想像通り、でもちゃんと生身のパワーを感じる形でひっくり返して来て、どんどん好きになれるし。キャラクター配置も、お互いに影響しあって、どんどんその存在感が活きてきてなるほどなぁ・・・ってなるし。こちらの作品、連ドラ「HERO」のスタッフ陣がメインで入っているようで、最初はパロディともとれるような画面切り替えだったのですが、だんだん、この作品独自の「まったりとしたノリ」を確立していった印象があります。要素のディティールがしっくりくるようになるというか。えっと・・・とにかく、話数を重ねる毎に、だんだん面白くなります!このドラマ。だんだんEDの♪ウェディングベルが、近づいて来るんですよ。ぽわぽわぽわ~っ・・・と。なんだろ。「あだち充先生の漫画作品みたい」が言い得てるかな。1話1話にきちんと満足感を入れこんで、全11話、安定した視聴率を取らなければいけない連ドラとしてはこの作りはどうかとも思いますが、最後まで一気見すると、やっぱりコレ↓です。本当に見事!鑑賞してよかった!!!でした。素直に、人におすすめできる真面目な連ドラ作品です。興味のある方は是非是非。by姉
2016.07.31
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お久しぶりです。姉の方です。半年・・・以上、経ちましたが、正直、ずっっっっっと引きずってます。SMAP。光GENJIまでのアイドルの記憶はほとんどなく、小学生低学年の頃からSMAPを当たり前に享受し、TVを観て、音楽を聴いてきた私にとっては、エンタメ受け手・音楽好き的に、そして、いち働き手としましても、組織・社会的責任というものに対する意識という部分で生まれてから一番ショックな出来事だったんですよ。一生もののトラウマなんですよ。どれくらいショックだったかって言うと、これくらい↓ショックでした。<この半年で買いあさったSMAP及び関連コンテンツ(道半ば)>聴けば聴くほど、観れば観るほど、私自身のショックの原因は分かってきてます。こんなに自由な発想で、受け手に分かりやすく、質に厳格に、POP音楽コンテンツを生み出し続けられる主体は、他にありません。これを小学生の頃から、ずっと聴いてきてたんですよ・・・価値観を作ってるんですよ、これで。それを・・・こんなありえない潰され方して、そりゃ、ショックですよ。ジャニーズ、昔から好きだと思ってたけど、飯島ワークスが好きだっただけですよ、私なんて。他グループの楽曲だって、お気に入り曲ありますけど結局全部、SMAP飯島ワークスが発掘した作家陣の楽曲ですよ。とにかく、今回ぶっ壊されたところです。っていうか、飯島マネージャーさまです。私のこの「価値観」を作っていたのは。天才です。それはよっっっく分かった。どんどんどんどんトラウマ症状が悪化の一途をたどっていて、もうTV局気持ち悪い、って、テレビが付いてる部屋に居ることすら出来なくなっちゃって。一方的に流れる情報と、うるさい音がもうダメで、本当に困ってます。予告:余裕で1年は引きずる。間違いない。 愚痴りました。すみません。とにかく音楽語ります。<SMAP楽曲についてーその24>音楽語りーその243↓♪たいせつ bySMAP <SMAPシングル・アルバム年表ーその23>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連28・1998年5月8日 たいせつ 4位 28・たいせつ作詞:戸沢暢美 / 作曲:小森田実 /編曲:長岡成貢 / コーラスアレンジ:佐々木久美この曲はもう、SMAPVestをリアルタイムで聴いていたときから曲順が回ってくるのが楽しみで楽しみで、大好きだった曲です。♪SHAKE、♪ダイナマイトの小森田実さん作曲、そしてどの曲もキラキラになる長岡成貢さんの編曲、もう、私の好みと好み合体させたメロディー・サウンドなので、嫌いなはずがない!あと、この曲はもう・・・コーラスが最高なんですよ!特に、出だしのとこ!♪トゥットゥール トゥールットゥールッ~ってとこ!♪たいせつと言われると、実はサビよりこのコーラス部分の方がパッと頭に浮かんできます。コーラスアレンジという名目でお名前の入っている、佐々木久美さん、この方の合の手の入れ方が、本当にすごいんだと思うんです。・・・と思ったら、♪青いイナズマもこの方か!♪burnig burnig wowwowwow~のとこ、あそこも正直、サビより印象深く残っていたりします。このセンスのいいコーラスがあると、ゴスペル調の雰囲気があるというか、勢い・感情・メッセージ性が強まるというか・・・聴いてる方の、ボーカルに対する意識が強まるんですよね。曲の内容も、より一層入ってくるようになりますし。いや・・・いいよ。うん。そして最後に。サウンドも、コーラスも・・・なんですが、やっぱりやっぱり、この楽曲で一番言いたくなるのが、ここ。作詞について。♪胸騒ぎを頼むよと同じ作詞家様・戸沢暢美さんの感覚が私は好きなのかもなぁ・・・。すごいしっくりくるんですよ・・・この曲の内容。♪Everything is oh My 君とならちゃんとやれそうな気がするよたいせつだって思う時スゴク素直なんだやすらぐんだ強くなれてるんだどんなに「愛してる」を絶叫しても、↑この言い回しには全く歯が立たないでしょ、と思います。♪ちゃんとやれそうな気がするよ って、最終的に、究極だと思うんですよ。頑張れる、ってことでしょ。責任感を感じてしゃんとする、ってことでしょ。この「先」がある人間同士の関係だったら、男女恋人のみならず、どんな関係にだって一番必要なことですよ。ただここまで情けないニュアンスもひっくるめて言えちゃうとこは、女性的な感性だな、と思います。男性的な視点は、もうちょっとこう・・・見栄張った部分がある方が理想なんじゃないかな、と。でもな・・・今の若い子はどうだろ・・・これくらいの自信のない言い回しの方が、男性視点でもしっくりくるのかもな。この辺は想像です。この楽曲で♪セロリから方向性ができ、♪Peace!、♪夜空のムコウ、♪たいせつ・・・と、1年くらい、シングル楽曲の流れとしてあった日常におけるふとした感情を拾う、「親和性」を持った楽曲展開が一区切りな印象です。あ、ですが、この先に思いっきりこのコンテンツの流れを汲んだオリジナルアルバムがありますので。まだ続きますね。それぞれのアルバムで、サウンド遊びも含めたしっかりとした色・コンセプトが出てくるのも次のアルバムからだと思っています。続く!by姉
2016.07.24
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<SMAP楽曲についてーその23>音楽語りーその242↓♪みんないい子 by香取慎吾 & 原由子、夜空のムコウ bySMAP <SMAPシングル・アルバム年表ーその22>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連□2・1997年10月29日 みんないい子 香取慎吾 & 原由子★1997年12月1日 J-FRIENDS活動開始(TOKIO・V6・KinKi Kidsによるユニット)★1997年12月31日 48回目NHK紅白歌合戦白組司会・史上最年少(中居)27・1998年1月14日 夜空ノムコウ 1位 ※ミリオンヒット □2・みんないい子 香取慎吾 & 原由子作詞・作曲・編曲:桑田佳祐この楽曲も、個人的にとても思い入れ深い1曲です。このコラボの経緯は分かりませんが、どこぞのネット情報(裏なし)によると、飯島マネージャー様が、大のサザンファンなのだそうで、それが本当なのであれば、同じレコード会社・ビクターということで、隙あらば狙っていた、待望のコラボだったんじゃないかなぁ・・・と思います。この楽曲は、リアルタイム時、小学生の耳で、すごく不思議な曲だと思っていました。スローテンポの、「童謡」っぽいし、タイトルは♪みんないい子とか言ってるし、ジャケットはうさぎさんとカエルさんのぬいぐるみだったりして、子供向けの楽曲かと思うじゃないですか。なのに、内容全然わかんないんですよ。歌詞が小学生には難解すぎて。幸福(しあわせ)と孤独は隣り合わせのストーリーとか、大好きなアナタと綴る愛なきストーリーとか、合鍵を失くして 追い風に吹かれて壊れた街のガラスのうえでパレードが待ってるとか、まぁ、個々人の本音と、社会との、裏腹の危うさが伝わればいいのかもなんですが、頑張って聴こうとすると・・・混乱しましたよね。この辺↓で、具体的にどんな感情を歌っているのか分かるかな。楽しい夢も 苦悩の日々も声に出来ない世界とか、他人(ひと)とは違う自分を避けて君は逃げて来たよねとか、みんな同じ卵のように並ぶ奇妙な世界とか、弱い者に背中を見せながら目をそむけて来たのさとか。最終的に何が言いたいかというと、愛されることばかり 期待するその前に忘れてないよね君が自分であるのをこの楽曲が、「中居正広のボクらはみんな生きている」という番組のエンディングテーマだということや、(どんな番組かはまだ調べてません;)シングルの帯に、「このCDの収益金の一部はエイズと闘っている子供たちの為に使われます」という記載もあり、・・・そこまで踏まえたうえで、ようやくこの楽曲の内容が、しっかり頭に入ってきたかなぁと思います。大人の中の童心に働きかけるような、難しい曲だった;シングルには、リミックスバージョンが2種類収録されていました。特に、トラック2の「DubMix」というのが、アフリカンの大地を感じさせる意外過ぎるアレンジでサウンド遊びもすごく面白かったです。 27・夜空ノムコウ作詞:スガシカオ 作曲:川村結花 編曲:CHOKKAKUここでようやく、SMAP初となるミリオンヒットです。私の中では、もはやスタンダード中のスタンダード・・・当たり前にあり過ぎるメロディーラインだったので、一生懸命聴くということをしたことがなかったのですが、SMAP楽曲が、こういう流れで来てることを踏まえて、一生懸命聴いてみました。・・・感動しました!今まで:この曲は、スガシカオさんの作詞が有名だけど、川村結花さんのあの絶妙なメロディーラインと、CHOKKAKUさんの、冬の都会の、キラキラ冷たい空気感サウンドこそ至宝だと思う。一生懸命聴いてみる:この歌詞すごいよ!!!いや、こういう歌詞なの知ってたけど・・・やっぱり他にないよ!!あれからぼくたちは 何かを信じてこれたかなぁ・・・悲しみっていつかは 消えてしまうものなのかなぁ・・・あのころの未来に ぼくらは立っているのかなぁ・・・「あれから」の「あれ」と、「あのころ」って、具体的に何のことだ???その答えが、おそらく一番のここ↓なんでしょう。誰かの声に気づき ぼくらは身をひそめた公園のフェンス越しに 夜の風が吹いた君が何か伝えようと にぎり返したその手はぼくの心のやらかい場所を 今でもまだしめつける夜の公園で、人目を避けていることや、2番の歌詞の中に、つまらない常識など つぶせると思ってたという一節があることから、あまり公に出来ない立場にある二人の、別れであったと予想されます。妹と話してたのは、「このシチュエーション、めちゃめちゃ汎用性があるな」ってこと。安直に受け取ると、社会的なステイタスに差がある恋人・・・かなぁ、と思うのですが、パターンは無限です。どっちかがかなり身分の高い家とか、どっちかが芸能人とか、そこまでいかなくても、親の反対というファクターがあったりとか、また、恋人じゃなくても、当てはまります。親子兄弟、親友かもしれませんし。名言してませんから。具体的に、どんな関係で、どんなハードルがあって、って説明してないのに、こんなに情景と感情が伝わってくるんですから。冷静にお互いの立場を考えたうえでの、悔いの残らない別れの判断だったのも分かりますし、それに対する今の感情という、「寂しさ・やるせなさ・納得・自己肯定」のこの微妙~なところが「〇〇かなぁ・・・」という言い回しに詰まっていて。そこが面白いところだし、この楽曲の一番の魅力だと思います。それにしても、この曲、なんでこんなスタッフ編成になったのかな。スガシカオさんも、川村結花さんも、作詞作曲出来ちゃう方じゃないですか。特にスガシカオさんなんて、詞も曲も、一緒に考える方だと思うんですよ。メロディーがあって、この世界観をスガシカオさんの感性で形にしてもらえそうだと判断したのかな。いや、これ考えた方、すごい嗅覚だなと思います。他にない作り方だから、他にない曲なんだなぁ・・・としみじみ思いました。全てが思うほど うまくはいかないみたいだこの一節が、ふんわりとした空気感の中で、怒りでも失望でもなく、しっくりくるところにくるというか、うん。心に落ちてきます。いやぁ、名曲だなぁ。続く!by姉
2016.06.28
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