2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全37件 (37件中 1-37件目)
1
「木戸さんと付き合う?......えっ?!私が?」 聞き返してしまった。 「うん。美紗ちゃん、素直で可愛くって、ずっと気になっていたんだ。だけど、初恋の相手のこともあるから諦めていたけど、また、泣かせるような男の傍に置きたくない。今の関係の延長だと思って貰って構わない!君が、望まないことはしない。どうかなお試しでも良いから?」 「え、えっと...。」 「ダメに決まっているだろ!あんたみたいに、チャラチャラしている人間に美紗は任せられない!」 私が返答する前に、どこからか湧いて出た玲さん。 「君が例の幼馴染み君か?確かに格好良いけど、美紗ちゃんを泣かせるのは許せない!それに、君が口を挟むべきじゃないんじゃないかな?たかが、幼馴染みで...」 「美紗は、妹みたいなもんだから、信用ならない奴の傍に置けん!」 「玲さん、いい加減にしてよ!私、もう子供じゃない!それに本物の家族じゃないんだから、保護者面しないでよ!迷惑だから!」 ちょっと、言い過ぎたと思った。 「悪かったな!だけど、反対だ!」 「反対するのは、幼馴染みとしてだけ?それとも、それ以上の感情があるのかな?」 意味深な質問で、確信を付こうとする。 「それは...。」 返せない玲さんに対して 「本当に、ただの幼馴染み以上の感情しかないなら、口を挟まないでくれ。中途半端な優しさを与えるなら、許さない!」 木戸さんは、ここぞとばかり言う。優しいけど、時々、怖いとも思う。 取り敢えず、お試しで交際を始めた。 あの日以来、口を出すことはなくなったが、目で許さないと言っている気がしたけど、そんなの知らないフリして、いざ、初デートに出発! 初デートの場所は、遊園地。私が高校に入った年に出来た新しい遊園地。しかもとても人気がある。 あの頃、玲さんと来たいと思っていた場所。だから、それを思うと胸が痛い。 「美紗ちゃん♪」 木戸さんがやって来た。今日の格好は、ラフだけど、格好良い!思わず、見とれてしまう。 「オー!可愛い。ワンピース姿に、ミュール。その花の髪飾りもよく似合っているよ!」 そう結構、服もメイクも決めてきた。 「ありがとうございます!木戸さんの方が、格好良いです!//////」 「ありがとう。じゃあ、姫君。行きましょうか?」 そう言って、手を差し出された。初めて、こんな風に扱って貰うことに戸惑いながら、その手を取った。 初めてのデートを堪能した。 ー同じ頃 私のデートのことを知る玲さんは、苛々していた。 「...苛々し過ぎ!それより玲、ご飯、奢ってよ!」 元カノのお姉ちゃんが仕事場に来て、そう言うと一睨み。 「何よ!そんなに睨まなくても良いじゃない!美紗のこと、妹にしか見てないなら、口を挟むなと言った男、なかなかやるわね!玲は、昔からそうよね。本当に欲しいものはいつだって、失い掛けて、気付く。馬鹿よね?私の時だって、本心が見えないし...。どうするの?このまま、引き下がるの?でも、何でよりによって、美紗かな?私とまた、付き合おう?」 言いたいことをハッキリ言うお姉ちゃんに押されていた。 「...ふざけんな!お前と別れたのは、お前の浮気。あいつの方が、素直だ!忙しいから、あっちに行け。」 追い払い、仕事をするが、当然、失敗ばかりで、今日は新山先生の雷が落ちまくった。 ー夜 「...今日はありがとうございます!楽しかったです!」 礼を述べると 「そう。良かった喜んでくれて!じゃあ、美紗ちゃん。お休み!」 そう言われたので、お休みを言おうとすると、顔が近付いて来た。怖いと身構え、目を閉じると、額に唇が落とされた。 「ごめんね。これだけは許してね。」 びっくりして、涙目の私にそう告げた木戸さんが辛そう。 「大丈夫です!ちょっと、びっくりしちゃって...」 「本当にごめんね。これより、先は付き合ってから...。」 「木戸さん....。やっぱり優しいですね。」 驚いた顔で、私を見た。 「初めて、逢った時もそうた゛った。太陽みたいに優しい人です。」 「そんなことはないよ!それでいくと、美紗ちゃんはマーメイドだね!モデルと言う世界に泳ぐ可愛いマーメイドさん。今日は、ありがとう。楽しかったよ!じゃあ、また仕事で...」 「はい。お休みなさい。」 木戸さんは帰って行った。 「ただいま!」 「美紗!門限ギリギリじゃないか!!」 家に入ると何故か、玄関の所に、玲さんが待ち構えている。 「お帰り、美紗。遅かったな。」 後ろから、父が出て来た。 「お父さん。ごめんなさい!次から気を付けます!」 「うむ。それより、木戸君とは、ボーイフレンドなのか?今度、家に連れてきなさい。」 「うーん。まだ、仕事の先輩かな?今日もそこまで、送ってもらったの。お父さん達に宜しくって...」 父はそれ以上、突っ込まなかった。年頃の娘を持つ、正に父親だ。 それから玲さんのことを無視して、二階に上がった。 私は、さっきの出来事を思い出すと、恥ずかしくなった。 そして、触れられそうになった唇を指先で軽くなぞっていた。そして、これが玲さんだったらと、考えると体が熱くなった。 仕事場で、柚さんを筆頭に今日も玲さんの周りに集まる。それが何だか気になる。 「美紗ちゃん☆美味しいクッキーを貰ったんだけど、食べない?」 玲さんと何かと喋る機会が増えて、周りから付き合っているのかと聞かれる。 「ありがとうございます。いただきます。」 木戸さんと一緒にいると楽しくて、玲さんのことを忘れられる気がした。 そして、ショーまで、後二週間になり、私は玲さんの衣装のことを断ると、本人から、呼び止められた。 「美紗!俺の方を断ったんだってな。何でだよ?!」 いつになく、真剣な眼差しが怖い。 「...私の夢の為...。それにもう忘れたいの。玲さんに逢いたくなかった...忘れてしまいたかった...どうして、今更、私に絡むの?幼馴染みとしてなら、もう辞めてよ!そういうお節介。私は、あの頃と違うの...」 本心じゃないことまで言ってしまった。 「...お前は、まだ子供だよ。もっと、昔は素直だったのにな...。」 子供扱いする彼が嫌だった。 「...まだ言うなら、この仕事、降りる!」 私がそう言うと 「...好きだ。あいつより...美紗を誰かに奪われるなんて、嫌なんだ...。」 突然の告白に戸惑う。 「嘘よ!玲さんにとって、妹なんでしょ?そう言われたから、傷付いて、泣いて、忘れようとしたのに、何で今更、そんなことを言うの...?」 「美紗の涙が忘れられなかった。美紗、好きだ!」 「聞きたくない!」 そう言われ、苦しくて、逃げ出していた。 家に帰るなり、布団を被っている私の元にお姉ちゃんがやって来た。 「美紗。聞いたわよ!玲も勝手だけど、今度はそうやって、逃げるあんたの方が狡いわよ!」 「お姉ちゃんに、私の気持ちなんて解るわけないよ!」 「あんた、いい加減にしなさい!玲が夢を諦め掛けた時、あんたの言った一言を思い出し、今日まで、歯を喰い縛って、やって来たのよ!美紗があのカメラマン君といるだけ狼狽えているのよ。それに、あんたが着る予定だったウェディングドレスは、あんたをイメージして作ったそうよ。それでも、玲のことを遠ざけたい?」 私をイメージしたと言われても、見ていないから、なんとも言えない。しかし、やたら、事情の詳しいお姉ちゃんに嫉妬していた。 「ありがとう。お姉ちゃん。ちょっと、隣、行ってくる。」 ずっと、モヤモヤした想いがあった。 妹にしか見て貰えない自分に苛立ち、簡単に忘れようとしたけど、忘れられなかった。 木戸さんへの想いと玲さんへの想いがまだ交差している。だけど、玲さんにちゃんと向き合わなければいけないと思った。 「...あんたに、美紗ちゃんは渡さない!」 「...へぇ?」 玲さんの部屋に行くと何故か木戸さんがいて、ライバル宣言。 「...美紗?!なんでいるんだ?」 二人は、驚いていた。 「...玲さんに聞きたいことがあって...取り込み中みたいだから、出直す。」 「別に構わない。聞きたいことって、何だ?」 「...ショーに出すウェディングドレスのことなんだけど...私をイメージしたって聞いたんだけど...」 「だ、だ、誰がそんなことを...。まさか、美紗子か...」 「ウェディングドレスなんて、意味深だね。何を考えているんだい。」 木戸さんの言葉に、棘ばかり。 「...約束。いつか、お前の為に、この手で、ドレスを仕立てるって...」 かなり前の話を憶えていた。 「...嘘。忘れていると思った。私ですら、忘れられていたのに...。狡いよ。今更、果たすなんて...」 声が震えていた。 「...美紗。俺達の話を聞いて欲しい」 頷いた。 「美紗ちゃんが幸せなら、引き下がるつもりだった。だけど、君を泣かせる男に君を渡せない。俺とちゃんと付き合って欲しい。」 「美紗の涙を見てから、忘れられない。あれから、ずっと、好きだった。俺の支えになってくれないか?」 二人の真剣な眼差しに答えを出すのが、辛かった。だけど... 「木戸さん。私、木戸さんが大好きだけど、付き合えません。玲さんに失恋した時、差し伸べてくれた手、本当に嬉しかった。だけど、やっぱり、玲さんが好きで、忘れられなかった。私を好きになってくれてありがとう!」 「それが答え?残念だな。だけど、喧嘩したり、虐められたら、おいで!」 振ったのに、優しい木戸さんに涙すると額に唇を落とし、悪戯っぽく、笑いながら部屋を後にした。 「...行っちゃった。」 「美紗、さっきの言葉、本当か?」 2人っきりなのを忘れて、慌てて、逃げようとしたが、彼に捕まり、バランスを崩し、そのまま、ベッドに倒れ込んだ。 「悪い。」 そう言って、退く。 「...玲さんが良い。玲さんじゃなっきゃ嫌...」 「それって...」 肯くと玲さんは倒れ込んだままの私に口付けた。 それから、私達は交際を始め、ショーでは玲さんの向日葵をイメージしたドレスを着た。結局、ウェディングドレスは他の人が着た。無事に成功を収めた。 それから、また月日が経ち。結婚式 「...よし!大丈夫!」 鏡の前で、気合いを入れた。そして、会場に向かう。 “玲さんが好き。まだ、信じられないけど、だけど、私を選んでくれたからもう迷わない。” 煌びやかな宝石、ドレス。そんなの要らない。 ただ、私を大切に想う気持ち、愛しい貴方がいれば、前よりも輝ける。 貴方に出逢えて良かった。少しだけ、変わってしまう関係に慣れるか不安だよ。 だけど、貴方がいる未来があるなら、どんな時でも、幸せなバラ色。 今日、貴方と結婚します。 貴方の作ったウェディングドレスを身に纏って、隣を歩く幸せな花嫁。 世界で一番愛しい貴方に伝えたい。 「愛してる」 バラ色に輝く想いと共に貴方の所に向かう 薔薇色の花嫁 ー The End ー あとがき 遅くなりました。ラストまで、持っていくことに苦労しました。 だけど、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。 Thank you! next time! see you !
June 30, 2009
コメント(0)
~ 薔薇色の花嫁 ~ 今日、私は世界で一番愛しい人の花嫁になります。彼が、私の為に考えてくれたウェディングドレス、そして、私の為に選んでくれた生地、その魔法の様な手で仕立てられたドレス。私の夢でした。世界に一つしかないオリジナルのウェディングドレス、そして、その優しくて、愛しい彼は、今日からパートナーになる人。 真っ白なドレス。レースがたくさん付いていて、胸元には、真っ白な薔薇の花の飾り、ドレスに可愛い刺繍がしてある。ベールだって、拘りがある。だけど、何よりも嬉しいのは、彼と結婚すること。愛しい想いを高鳴らせながら、時間を待つ。 彼との結婚までの長い道のりを思い出して、想い老けていると、ドアを叩く音がした。「...美沙、入るぞ。」愛しい彼の声がした。イスに座っていた私は、振り返ると、白いタキシード姿の彼がいて、もうメロメロ。「...玲さん!キャーッ!格好良い!!こんな日が来るなんて夢みたい!」私は、一人大騒ぎ。「騒ぎすぎだ!あまり騒ぐなら、辞めにするぞ。」「ああ、ごめんなさい!静かにするから、そんなこと言わないで!」出て行こうとする彼に立ち上がり、後ろから抱き締め、泣きべそを掻きながら、謝る。「...美沙。」彼は、私の腕を解き、名前を呼びながら、腕に引き寄せた。そして、優しく顔が近付き、キスをするんだと思い、目を閉じたが...「...あら、あんた達!今から、イチャツいているの?」よく聞き慣れた声がして、目を開け、一旦離れた。「お姉ちゃん?!」玲さんの機嫌がまた、悪くなった。「ハァ~。玲、そんな顔しないでよ!しょうがないでしょう!」「お姉ちゃん!玲さんを呼び捨てにしちゃダメ!」私は、お姉ちゃんに妬いている。だって、お姉ちゃんは、玲さんの元カノで、同い年の幼馴染みで、ビジネスパートナーなのです。「...しょうがないでしょ!幼馴染みなんだから!今、妬いているとあとが大変よ!それに、あんただって、未だにさん付けじゃない!それより、私にしない。私の方がセクシーで、玲の好みだって、知り尽くしてるし!」猫なで声で、誘惑するお姉ちゃんに、ムッとする。お姉ちゃんは、腕を絡ませていたが、すんなりその手を解き、私を抱き締めていた。「...美紗子。いい加減にしろ。お前とは、とうの昔に終わっている。中身より外見重視のお前とはやっていけん!俺が今、一番大事なのは、美紗だ。真っ直ぐで、優しいこいつが好きなんだ。」そう言うと、額に唇を落とす。「美紗子。その性格、治せ!お前じゃ、俺の作品の魅了魅力が引き出せない!」「うう...!もう直ぐ式なんだから、あんまりイチャつかないでよね!」負け惜しみと言わんばかりのセリフを吐き、部屋を後にした。「行っちゃった。お姉ちゃんのドレス姿、きっと綺麗だろうな...。」私が落ち込んでいると私の腕を取り、引き寄せ、唇を落とした。「...美沙。お前にしか、そのドレスは似合わない。それに、俺はお前が良いんだ。俺の作るドレスが、皆を幸せにすると言ってくれた。そんな優しい美沙が良いんだ。」いつもクールな彼がくれる言葉は、ストレートで、時に傷付くけど、今はとても嬉しい。「...玲さん。私と結婚するの後悔しない?お姉ちゃんみたいに綺麗な人ももっといるのに...」「確かにそうだな。だから、卑下するなと言ったばかりだろ!美沙の素直な感性が好きなんだ!俺の夢を笑わず、応援し、支えてくれた。目先の利益や損得で、作りたくなかった。美紗が俺の手は魔法使いの手みたいだと言ってくれたのが、救いだった。馬鹿にされているのかと、思ったけど、美紗のあの喜ぶ姿が勇気をくれたんだ!だから、美紗は俺の最高の嫁だ!」嬉しくって、涙が零れ落ちそうだった。「...泣くな。式はこれからだ。それに夢だった。好きな娘に俺の作った物を着て貰うのが...」「玲さん...。」嬉しくって、思わず抱き付いてしまった。すると甘い口付けをしてくれる。妹扱いをずっとされてきたので、とても幸せ。「...じゃあ。行くよ!会場で逢おう...」そこで別れた。今でも、結婚するのが夢のようだ。 今でも、子供だが、昔はもっと子供だった。玲さんとは、家が隣同士で、両親が親友同士。玲さんは、私の二つ上で、お姉ちゃんと同級生。私達は、仲良しな幼馴染み。いつの頃からか、私だけ仲間外れになり、気が付けば、美人で、頭が良く、モテるお姉ちゃんと玲さんは付き合っていた。かなり悔しかった。だけど、負けじと努力を重ねた。 高校生の初めて夏を目前にし、私は行動に移した。お姉ちゃんが、春先に玲さんを裏切り、別れた。今も傷ついた玲さんを見たくなくて、告白をした。「...ハァ?冗談だろ。お前は、美紗子の妹で、俺にとっても、妹みたいに大事な幼馴染みだ!だから、それ以上に見えない。」その後、いつもの様に頭を撫でようとする彼の手を凪払った。「...妹扱いしないでよ!私、ちゃんと好きだよ!」「...ごめん...」私の想いは、また届かずに、一番、辛い出来事だった。 それから、逢わなくなり彼は、専門学校に入学し、一人暮らしを始めたのだった。私は、彼のことを忘れようと思い、新しい恋をしようとしたが、いつでも、彼と重ね合わせ、結局、忘れられない。そして、母がたまに、彼の近況報告などするから、気になってしかなかった。 振られて、すぐにモデルのスカウトを受け、読者モデルになり、人気の良さで、モデルになった。 高校を卒業して、再び、再会することに...それは、仕事の打ち合わせに行った時のことだった。遠目で、玲さんに似た男性の姿を見て、似ているなと思い、あんな風になっているのかなと想像していた。「みーちゃん。やっと来た!社長、来ましたよ!」さっき、見ていた男性が振り向き、皆に自己紹介をしようとしたその時だった。持っていたバッグを落とすほど、驚いていた。「みーちゃん、大丈夫?」「...美紗?」彼に呼ばれた名前が、胸を締め付けた。どう答えようと、困っていると、社長が皆に声を掛けた。「はーい。皆、注目!今日は新山先生の新作ドレスの発表会に出て貰う。こちらは、先生のアシスタントさんの広瀬玲さんだ!こちらの広瀬さんも数点出すので、皆、気を抜かずに!」まさかの展開に驚いたが、夢に少し近付き、頑張っていることを知り、自分のことのように嬉しかった。 「みーちゃん。ところで、広瀬さんと知り合いみたいだけど、どういう関係?」事務所の先輩の柚さんが聞いてきた。「えっと...」「ただの幼馴染みですよ。まさか、モデルになっていると思わなかったから、驚いた。」「そうなんですか!みーちゃん、羨ましい!こんな格好良い人が、幼馴染みなんて!!」興奮している柚さんは、すぐにアプローチを始め、私はその間に、帰った。その夜、どういう訳か、実家の私の部屋までやって来て、態度が悪いとお説教。 「...あっ!木戸さんから電話だ。」電話を機に、一旦、逃げた。木戸さんは、撮影でよくお世話になるカメラマンさんで、まだ駆け出しのプロのカメラマンさん。私より若干年上の面白いお兄ちゃん。もう、恋をしないと思っていた所に、声を掛け、モデルになるきっかけを作ってくれた人だった。まるで、写真で笑顔にしてくれる魔法使いさん。「...みーちゃん。次の休みに、美術館に行こうよ!」いつも、突如、連絡くれ、様々な場所に連れて行ってくれる。本当に良い人だから、惹かれていた。だから、答えは、OK!と答えた。部屋に戻るとムスッとした玲さんに、保護者の様な尋問が始まった。 「いい加減にしてよ!玲さんに関係ないでしょ!それに木戸さんは、本当に素敵な人だよ!私が何をしようと勝手でしょ!私の部屋から出てて!」無理やり追い出して、一安心と思いきや、約束の日に、コソコソ跡を付けられ、苛っとした。 そんなことが何回もあり、流石に我慢の限界。忘れたい恋の再燃するのを恐れている。文句を言いに、久々に、部屋に上がると、窓の所に、腰を掛け、眠る玲さんの姿があった。月明かりに照らされる姿は、あの頃と同じ、それ以上に格好良くて、ドキドキしてしまう。起こすのは、悪いと思い、そっと部屋を出ようとすると、腕を掴まれ「美紗...好きだ...」その言葉に、驚いた。すると、そのまま、玲さんが落っこちて来た。「へぇ?キャアー。」流石に、この悲鳴と、痛みに目を覚ました玲さん。「...美紗?何でここに?」寝ぼけている上に、私を押し倒した様な形で、上に乗っかっている。「...退いてよ!玲さんのバカ!」平手打ちし、家に帰った。罪悪感と恥ずかしさでいっぱいだった。 後日、逢っても、目を合わせず、話し掛けられても逃げていた。ショーが近くなり、なんと!「へぇ?私が、ウェディングドレスを?」ショーの最後を飾る舞台で、玲さんのドレスを来て欲しいと言われたものの「考えさせてください...」そう一言返した。理由は、玲さんと関わりたくない&好きな人と結婚する時しか着たくないと夢があるから。「...美紗ちゃん☆あれ、どうしたの?元気ないじゃん?」木戸さんだった。「木戸さん...。」何だか急に気が緩んで、涙が零れ落ちた。「美紗...」私を呼ぶ声は、止まり、私にはきこえていなかった。 「...ごめんなさい。木戸さんの顔を見たら、何だかホッとして...」「そう言って貰えて、光栄だな。そういえば、初めて逢った時も泣いていたよね?」“泣いていた?あいつ、誰だ?馴れ馴れしい。”と柱の影に隠れて、盗み聞きしている玲さんは思ったらしい。「そうでしたけ?あの時の木戸さんもすごかったけど、本当に不思議な人ですよね。一緒にいると癒されていくような...。」「例の幼馴染み君と仕事しているんでしょ?ラッキーだね。」「そうでもないんです...。私、忘れようと思ったのに、今更、逢うなんて...。私は所詮、妹、何だって思い知らされから...。ショーのドレス、ウェディングドレスを着るかもしれないのが嫌なんです。」彼には、悩みを打ち明けた。「どうして?美紗ちゃんなら、きっと可愛いと思うのに。」「私、昔、玲さんのお嫁さんになりたかったんです。そして、玲さんの作るドレスを着たいと言うのが、夢だったんです。もう、叶わないけど...」「大事な想いなんだね。じゃあ、俺と付き合わない?お試しでも良いから...」驚きの発言。
June 30, 2009
コメント(0)
~ 嘘を付きたくない ~ 貴方には 嘘を付きたくない 辛くて 怖いけど 打ち明けたら それでも 私を見てくれますか? 貴方の優しい旋律は 私の憧れ 貴方に嫌われたくない でもね 貴方に拒絶されるかもと 考えただけで 足が竦んでしまう だけど 貴方は あの旋律の様に 心が澄んでいるから 嘘を付きたくない 素直に伝えるから 嫌いにならないで 貴方が 誰より好きだから snowの日記 疲れた。昨日、夜は災難だった。 おかげで、午前中は、イライラしてた。 今月最後だな。 早いよ!もう、半年経つ!本当に驚きですね。 今日の詩は、指先からシリーズでした。
June 30, 2009
コメント(0)
~ まだ 残る想い ~ こんなにも 胸を焦がしてる 貴方への想いが まだ溢れそう ずっと 欲しかった 貴方が 誰よりも愛しい 触れる手 いつもより優しい 離れたら 今 ある温もりすら 過去の想い出に変わるの? 嫌だよ 忘れたくない 貴方しか要らない 貴方にしか想われたくない 残る想いがあるならば 貴方をずっと好きな気持ち 離れても 愛し続ける どうか この想いのように 貴方に 想われていたい 貴方を ずっと好きだから snowの日記 今日もお疲れっす。 最近、ツいてないです。 導入の準備、間に合いました。ホッとしました。
June 29, 2009
コメント(0)
~ 止まった時間 ~ 止まった時間 進まずに ただ 俺の時間だけ 止まってる 君を失い 大切な者を失った 何も出来ず 傷付いていくのを 見ることしか 出来ない 返して欲しい 平和だった日々 愛した者達を失った日 心の時間 止まった 戻らないと 解ってる 現実の時だけ 進み 刻み込む 止まってしまった 時間が動くなら 君と歩みたい 幸せな世界 あの頃に 戻りたい snowの日記 今日も眠い。あと2日で、今月、最後だ!
June 28, 2009
コメント(0)
~ 続いて欲しい世界 ~ 今日 君がいて 笑っている世界 キラキラと 僕の中で 輝く世界 未来なんて 誰も分からない だから 足掻いて 苦しんで 今より いい未来を望む 僕は 大切な君がいれば良い 君が明日も 明後日も その先も 笑っていてくれるなら 変わらなくて 良い ただ 君が笑い 幸せな世界なら その先なんて 今はいらない 世界が君を 優しく照らす世界なら これからも 続いて欲しい snowの日記 今日は、チーズケーキとバナナカップケーキを作った。チーズケーキの混ぜ方が足らんかった。
June 27, 2009
コメント(0)
~ 忘れたい過去 ~ ずっと 信じていたものが崩れた 独りは 怖いから お月様に願ったの 独りにしないで だけど 叶わなくて 泣いた 明るくいたい だけど 心が壊れる 孤独を知ってるから お月様に 何度も願った 私の居場所が欲しい お日様の様な温かい場所を望んだ 孤独と絶望なんて 忘れたい 忌まわしい過去なんか 忘れたい もし 許されるなら あの人といつまでも 一緒にいたい 忘れたい過去を 封じて snowの日記 遅くなってしまいました。休みで、やることがいっぱい。夏ワンピを買って貰いました。
June 26, 2009
コメント(0)
~ 再会の日まで ~ 離れたくないよ 君と一緒にいたい 心の中で ずっと願ってた だけど 離れてしまうのが運命なら 最後まで その手を握らせて 君の温もり 忘れないように 記憶するから 手を握らせて いつかの再会の日まで 忘れないように 君を思い続ける 遠い空の下 君が笑うこと 祈る 再会の日まで もっと強くなる それが 私の夢だから snowの日記 眠さMAX!かなり疲れてます。 明日が休みで良かった。
June 25, 2009
コメント(0)
~ 本気の恋 ~ いつだって 本気で貴方を見ている 私に話す時の優しい話し方 そっと触れる指先 貴方の仕草 愛しい もっと 触れて欲しい だけど 貴方は大人だから 私の本気を認めてくれない 今より近付きたい 触れたい だけど 貴方は子供扱い この胸が締め付けられるように痛み いつだって本気だから 相手にされないの 嫌だよ 私を見て 貴方の望む娘になりたい 本気の恋だから 辛い だけど 好きだから 諦められない 熱く焦がすように 貴方を想う snowの日記 眠い。疲れた。 期限までに、導入準備が終わりそうです!安心した。
June 24, 2009
コメント(0)
~ まだ 言えないよ ~ 貴方がいない場所 埋められないよ 貴方の名を出す度に 貴方がいてくれたらと嘆いてしまう 頼っちゃいけない 頑張らなくちゃ そう思う度に 体に負担 掛けてた 甘えること 苦手で 自分を押し殺した だけど 私を支えてくれる人がいる そう気付いたから 不安定だけど 歩いているよ 貴方の背中を 今も追っているよ まだ 言えないけど 貴方の分まで 頑張ってること 貴方に いつか追い付けるかな? snowの日記 蒸し暑かった。外気温が、高過ぎ! 外での作業、暑かった。汗ビッチョリ。 疲れた。
June 23, 2009
コメント(0)
~ 片想い中な人魚姫 ~ 私の知らない世界 貴方を通して 知った世界 貴方が描く 色鮮やかな世界 優しくて 温かさが伝わった そんな貴方に 片想い 貴方の世界知る度に 心 弾み そんな貴方と 話すのは ちょっと 恥ずかしくて 出来ない 貴方に 贈り物 贈るが 貴方の優しく世界の源になればいい この想い 知って欲しい だけど 怖い 貴方に嫌われるの 消えてしまうなら 言わない 好きだけど 踏み出せない 貴方を密かに想うだけ snowの日記 洗浄、消毒がまだ終わらない。明日は、頑張る。 今日は、期間限定の恋人の詩です。
June 22, 2009
コメント(0)
~ 本物 ~ どうやったて 敵わない 素直で 優しい人 所詮 私は 偽りの恋人 どんなに恋人の真似事しても あの人には 敵うはずない 本物の恋人 揺るぎない想い ちょっとや そっとじゃ 貴方の心に届かなくて 本物じゃないと許されない 愛しても 届かない 偽りの優しさじゃなく 本物が欲しいと 望む だけど 偽りの自分は 許されない 本物には いつだって 敵なわない snowの日記 今日は、蒸し暑かった。 父の日ですが、メールを送りました。プレゼントは、もう贈り済み。 早速、しようしているみたいです。
June 21, 2009
コメント(0)
~ 目覚める時は... ~ 目覚める時は 貴方が傍にいて 何度 傷付いたて 貴方がいるなら 私は目を覚ます たとえ 貴方が変わっても 私は 貴方の優しさを 何度だって 求める 眠り姫の様に 眠ったなら 優しいキスで 私を目覚めさせて 貴方に再び 出逢うまで 夢を見る だから 目覚める時は 貴方が傍にいて欲しい 貴方がいるから 私は存在する 目覚めるまで 私を待っていて 目覚める時は 貴方に贈りたい 貴方への想いが募った笑顔を... snowの日記 今日も終わちまった。なんか、やりたいことは、出来なかった。明日は、仕事だよ。 本当にろくな目に遭わないな。 今日は、記憶を眠り姫から作りました。
June 20, 2009
コメント(0)
そんな彼女を抱き締め、口付けた。 そして、光が強まり、あまりの眩しさに目を閉じた。 「...ありがとう。」 そう、誰かが囁いた気がした。 ーIN 外界 「...椿ちゃん達、戻ってくる...」 一人の老女が、そう呟き倒れた。 「ああー!?みっちゃん...」 駆け寄った。すると、何かが光り、すぐ近くに落ちた。 ーそれから数日後 目映い光が差し込んで、眩しくて、目を覚ました。 「...ここ...私の部屋...」 呟き、周りを見渡す。 「...ああ、気が付かれましたか?」 ホッとしたような顔を浮かべる女性が現れた。 「...薫さん。私...」 「お腹、空いていませんか?見合いの日から数えて、5日ほど経ちました。」 かなりの時間が経っていた。 「...そんなに...何か、軽く食べたいです...。......あの、他の人達は...」 薫さんが、部屋を後にしようとした時に、気になることを訊ねた。 「...ああ、辰之介様もまだ、目を覚ましておりません。美雪様もまだ...。詳しくは、また、後で...」 そう言うと、彼女は部屋を後にした。 残された私は、あの日、起きた出来事は、嘘だったのではと思う。だけど、確かな証拠が遺っていた。 頭や腕に巻かれた包帯を見れば、一目瞭然だ。 「...辛かったな。」 たった1日が、長く感じていた。一週間~ひと月近くの時間にも感じた。 そんな風に思い、更け掛けていると、戸を叩く音が聞こえ、返事をすると、戸はゆっくり開かれ、珍しく大人しい和久様がいた。 「和久様?!どうしたんですか?」 「...いや、御婆様や薫に、騒ぐなと言われてるから、見舞いに来れなくて、さっき、目覚めたらしいと聞いたから、来た。もう、大丈夫なのか?」 とても、遠慮がちに言う。 「...はい。私、結構、眠っていたんですね!辰之介様やみー御婆様達は、まだ...」 「まだ、昏睡状態だ!あいつがついていながら、お前に怪我をさせたのは、気に喰わないが、無事で良かった。」 やっぱり、変な物を食べたんじゃないかと思うくらい。大人しくて、逆に恐ろしい。 「心配、お掛けし、すみませんでした。藤には、このことは...」 「ああ、倒れて、昏睡状態なのは、知っているが、目覚めたことは知らない。だけど、約束してくれ。お前が、嫁に行くのは、俺か、あいつであることを...」 突然、変なことを言い出すから、不思議に思った。 「...どうして、そんなことを...?」 答えを問うてみた。 「...お前が見合いした奴、東條悠は、旧公家の出の侯爵だから、何かに付けて嫌味たらしくて、腹立つんだよ!」 十分、貴方様も人に恨みを買うような発言や行動をしているのに、そういう自覚はおありなのかと問いたくなったが、口を慎み。彼が嫌う人物だから、相当、嫌な人物だと言うのが解る。 「解ってますよ。辰之介様とのことが、ダメになったら、私は生きていけませんから...」 嘘はない。辰之介様は、私の世界で、私に外の世界、色を教えてくれた人だから、私は彼以外を受け入れたくない。 「...上等だ!だけど、何があっても、お前だけは護る。」 真っ直ぐな瞳にグラッときそうだった。 でも、これだけを言う為に来たとは、思えないと考えていると... 「...困ります!そっちに行かれては...」 必死に何かを止めようとする声がした。 「...何なのかしら?」 「椿。ちょっと、下がってろ!」 何を言われているのか、解らない。その言葉の意味をこれから、知ることになった。 勢い良く、戸が開いた。 「...ミツケた!」 その声、姿に驚いて、目を見開いてしまった。 「...椿。...っち。」 そう舌打ちをした彼の取った行動は、私を部屋の隅に移動させた。 そして、竹刀で威嚇しようとしたが、あっさり、止められた。 「...北条家は、客人に対して、こんな無礼なことをするんだね。これだから、庶民は困る。来客のもてなし方を知らないのかね。」 東条様の嫌味に、和久様は切れそうになっていたが、私が先に言い返した。 「数々のご無礼をすみません。ですが、貴族の御子息な割には、貴方様の方も随分、無作法でありませんか?私は、さっきまで、眠っていたのです。そんな、乙女の部屋にズカズカと入って来て、止めるのも聞かないで来ることの方が無礼ではありませんか?それに、ご用なら、言伝を頼まれれば、良いのではありませんか?」 私の発言に、皆、ポッカンとしていた。 そんな所に、屋敷の者が駆けつけてきた。 「...姫様。何か、御座いましたのでしょうか?姫様の声が廊下に響いて下りましたが...。あっ!和久様。椿様の部屋に行かぬように、あれほど申し上げたのに!」 「...一さん。和久様は、良いんです。私が、捺さんに頼んで、来てもらったんです!それよりも、こちらの言うことを聞かず、病み上がりな私の元に訪ねてきた、この無礼な方。東条様が、お帰りです。代わりに見送りをお願いします!」 和久様を庇い、誤魔化した。 「捺殿。本当か?」 オドオドしながら、捺さんは頷く。 「やはり、こちらの姫君は、気が強くて、益々、興味深い。益々、欲しくなった。我のものになれば、何でも、手に入る。我の花嫁になれ!」 頬に触れ掛けた手を払いのけ、代わりにビンタした。 「貴方様は、浅はかな方ですわ!私の欲しい物は、ただ、一つ。お金じゃ買えません。私は、辰之介様がいれば良いんです。あの方こそ、私の運命の方だと信じております。貴方様は、可哀想な方ですね。何でも、お金や権力で、どうにかなるなんて、思わないで下さい!さぁ、お引き取り願いますか!」 無理やり、追い返した。本当に怖くて、嫌いな人だ。 「...すごいな。ったく、本当に嫌な奴。」 「...辰之介様は、私のことを何があっても、護ってくれるでしょうか?」 あの時、まともに仲直りした訳ではない。だから、若干、私の中で、わだかまりが残っている。 「...あいつは、お前が好きで溜まらないから、必死に頑張るだろ!って言うか、何かあったのかよ?」 勘のいい和久様は、勘付きつつあった。 「...別に何でもないですよ!」 誤魔化したが、あからさまに疑っている。しかし、それ以上、突っ込まれなかった。彼の優しさだ。 目覚めてから、数日、様子を見る為に、安静にするように言われ、大人しくしている。 あの出来事が夢のように思えた。しかし、私が使った懐刀の刃先が、ボロボロになっていた。だから、今、職人さんに直して貰っている。 そして、最後に巴様と流月様がくれた対になっている首飾り。大切な人と対に持つように、最後に渡されたのだ。 「...辰之介様、みー御婆様もまだ、目覚めない。このまま、目覚めなかったら、どうしよう...。」 口に出せば、抑えていた感情が涙になって、溢れ出していく。 「...逢いたいよ...辰之介様...逢いたいよ。......」 想えば想うほど、切なくて、涙が止まらない。逢いたいという想い、逢って、いつものように優しく口付けたり、抱き締めたり、触れて欲しかった。 「...ッチ。俺じゃ、何も出来ない。あいつの涙を拭うことすら、許されない。...椿、どうして、俺を選ばない。俺なら、お前を護れるのに...あいつより近くにいてやることが出来るのに...どうして、あいつなんだ...!」 廊下にいた和久様は、呟きながら自分の無力さを嘆く。 初めこそ、強引にでも手に入ると思っていた彼は、年月と共に、その考えは幼稚だと言うことを知り、苦しむ。 「......ん~。あっ!椿ちゃん、辰之介君!」 深い眠りから、覚めた老女は、突如、大切な者達の名を叫んだ。その声に、そこにいた人達は驚き、声を掛けた。 「みっちゃん。大丈夫だよ!椿ちゃんは、もう目を覚ましているし、辰之介君は、まだ昏睡中だけど...。...良かった。みっちゃんが、なかなか目覚めないから、皆、心配していたんだよ!」 「...和樹ちゃん。ごめんなさい...。皆さんもご心配をおかけして、すみませんでした。私、二人のこと、心配だったの...」 「まあ、目が覚めた良かったわ。和樹さんたら、ずっと、“自分のせいだ”とか言って、悔やんでいたのよ!」 「...咲さん。ごめんなさい。貴女にも、迷惑をお掛けして...。」 彼女は、申し訳なそうに謝る。 「ヤダ!謝らないで下さいな!私は、ただ、単に心配だっただけ。...神様は、最愛の方に再会出来たのかしら...」 そう呟く。 「...きっと、逢われたのでしょ。あの方達は、本当に優しい。時間を止めることよりも愛した者達の幸せを誰よりも願い、護って下さいました。だから、日々、感謝の気持ち、忘れちゃいけない。今を大事に生きなくては...」 優しい人の気持ちが伝わったから、今を大事に生きるのが、課題。 部屋で、軽く夕食を食べながら、薫さんに、東條侯爵の息子のことを訊ねた。 「...椿様。興味をお持ちに...。やっぱり、家柄が良く、あと見た目から見目麗しく、シャンとした立ち姿、西洋の服装もよく似合いますよね!ああ、私ももっと綺麗で、家柄が良ければ...。」 一人で盛り上がりを見せる薫さんに突っ込んだ。 「全然、興味なんてないです。寧ろ、嫌いです!ただ、和久様がかなり、嫌がっているし、伯母様達が私を見合いさせることの利点が気になるというか...」 「利点で、言うならば、元々、貴族で、今、盛んな貿易会社であることで、椿様と結婚すれば、少なからず、繋がりが出来ます。あと、社交界との繋がりも広がりますから、北条家としても将来的には、良い繋がりとお考えなのでしょ。」 「政略結婚させたいと言うこと?あの方が、一目惚れなど仰っていたけど、私、そんなの身に憶えないのだけど...」 困った風に言うと 「...その話が、本当か、否か核心は付けませんが、あちらがこちらと繋がりを持ちたがる理由は、神様のとの子の末裔と繋がりを持ちたいとか、あと、家業の後援会の関係の方の繋がりを求めているかもしれません。」 なんか苛っとくる。そうなのかもと思うと 「でも、椿様は、可愛いお方ですよ。だから、惹かれたのかもしれませんよ!それに、舞や笛をやる姿は、美しいと密かに評判なんですよ!もしかしたら、それをご覧なったからも!キャー!良いなー!そんな素敵な殿方に迫られてみたい!」 一人盛り上がる薫さんにちょっとついていけない。 “もう、気にしないようにしよう。考えるだけで、疲れてしまう。関わることもないよね。” 縁談のことも終わったとスッカリ安心しきっていた。 それから3日後。辰之介様のことが気になっていたので、九条家に用を頼まれている一さんに付いて、一緒にやって来た。 「...なんだ?君も一緒なのかね。」 あからさまに、嫌われていると思う叔父様に遭遇した。 「...ええ、辰之介様のご様態がずっと心配でしたので...」 次の瞬間、彼の叔父様から聞いた言葉に酷く悲しくなった。 「まだ、目覚めない。君は、目覚めてから、暫くしてから来たのではないか?それでも、付き合っている恋人かね?亜姫様は、毎日、見舞いに来ているんだ。」 「...彼女が...」 彼女は、辰之介様の見合い相手、家柄が立派で、容姿だって、美しい。だけど、心は醜い人だった。 そんな彼女がいるなんて...
June 19, 2009
コメント(0)
~ 比較 ~ あの子と私 比べないで 育った環境も 年代も違う どうして 私だけ 何を望んでも 半分も叶わない 性格も 持っている物も 違う 比較なんてしないで どうせ 叶わないこと 分かってる ただ 私も あの子みたいに なれたなら どんなに良かっただろ 向けられる言葉に 傷付き ただ 返す言葉なく 私は 逃げている 比較されれば されるほど 惨めで 辛いだけ snowの日記 今日は、リスを買いました。脱走され、捕獲。 家にいると、疲れたり、癒されない。私ばっかり怒られ、禁止。 本当、意味わかんない。かなり腹もたった。
June 19, 2009
コメント(0)
~ 最愛の人 ~ 貴方を愛してる 誰よりも この心が 溢れ出すほどに 逢いたくて 何度も あの空を見て 願った 私の寂しい気持ち 貴方に伝われば 良いのに 言えば 我が儘 言わなければ 貴方に言えない言葉 募らせ どんな時でも 恋い焦がれてる 貴方じゃなっきゃ 埋まらない 貴方だけを 愛してる 離れても また 逢いたかった 貴方が 誰よりも好き 貴方を ずっと想っている snowの日記 今日は、夕方、忙しかった。 梅雨入りはいつかな? 明日は休み。ゆっくりするぞぉー!!
June 18, 2009
コメント(0)
~ 愛しい音色 ~ ただ一つの音色 甘く溶けるように 悲しい心も お日様の様に 優しい音色が 響くから 私は 笑い 愛おしく感じる 信じること 愛すること 忘れてしまったから 心が光を求めて 泣いた こんなに愛しい音色 知らなかった 溢れるような想いが 悲しみ包んで 癒やしてくれる そんな音色 聴こえる度 愛しさを知り 甘い優しい旋律に ゆっくり 虜になっていく snowの日記 今日、高圧洗浄機の使い方を教わった。おかげで、作業が進みました。試験の担当者様の御配慮やお手伝いで、本当に助かりました。 本当に感謝です。
June 17, 2009
コメント(0)
~ 嘘の絆 ~ 好みも 性格も 違う君 君と血の繋がり ないけど 誰よりも 愛しい 僕と君の絆 家族と言う名の絆 本物の絆じゃない 簡単に 途切れてしまうだろ だけど 普通の恋人より 深く 本物の家族より 浅い絆 だけど 簡単に切れない 嘘の絆が 僕を苦しめる 触れたい でも 許されない 君は 妹 血の繋がらない 嘘の絆 切れてしまえば良い 誰よりも愛しい君は 妹 こんなに 苦しむくらいなら 出逢いたくなかった snowの日記 今日は、また、頭が痛かった。 健康診断だったから、少し疲れた。 今日は、掲載予定?の小説のイメージの詩です。暗いです。
June 16, 2009
コメント(0)
~ 報われない恋 ~ 貴方が見つめる視線の先 いつだって 私がいないの 解ってた だけど それでも 貴方を想う度 瞳が貴方を写す 報われないと解っていても 止められない 貴方を想う 貴方だけに 見て欲しい だけど 貴方は気付かない どうして 出逢ってしまったの 報われないなら 知りたくなかった 甘くて 溶けるような心 だけど 辛くて 涙が溢れる想い それでも 好きだから 貴方を まだ 想っていたい 君を 忘れられる日まで snowの日記 今日は、ある部屋に軽く4時間ほどいて、頭が痛かった。で、今もグッタリ疲れて、軽く疲れてます。 片付け終わるか不安になってきました。明日は、健康診断だし、かなりストレスですね。」 昨日は休みなのに、夕飯頑張り、文句言われ、疲れた。休みにならない。
June 15, 2009
コメント(0)
~ 忘れない旋律 ~ 貴方と遠く 離れても いつかの再会まで 貴方の旋律 私 忘れたりしない 悲しみを癒してくれた あの旋律 様々な色を見せながら 私の為に 奏でてくれた旋律 ずっと 忘れられない想い出 貴方と繋ぐものだから 忘れない 逢えなくなるけど 大丈夫 いつだって 心に残ってる 貴方の優しい旋律 SNOWの日記休日なのに、色々やらなくちゃいけないことを言い使って、最悪です。日記をこっそり書いてます。
June 14, 2009
コメント(0)
~ 胸に残る痛み ~ 知りたくなかった こんな想い 解っていた いつか来ると だけど 偽りでも良いから 貴方の時間が 欲しかった 一時でも良いから 私だけを見て そう願い 貴方の心 欲した だけど 貴方の心は あの人のもの 思い知らされて 残る痛み この胸に残る痛みは 消えない 君がくれた言葉 優しさが たとえ 偽りでも 信じたかった あの月の様に 純粋なものだと ねえ どうしたら 消えますか? この胸の痛み 忘れ方 教えて 愛した記憶が 消せるなら snowの日記 今日の詩は、今、書いている途中のものです。 家にいるのは、退屈だな。
June 13, 2009
コメント(0)
~ 世界でたった一人の君 ~ 君がいた世界が 今は 愛おしい 君と出逢う前は どうでも良かった 大切なもの 生きる意味 知らなくても 流れ行く時間に 逆らわず ただ流されるだけの人生 決められた道を 歩み 変わることを 望まなかった 君は僕に似ていた 深い悲しみを知ったけど いつだって 優しさをくれた 君は 世界で たった一人 誰よりも 愛おしい人 君が 痛みも 甘さも教えてくれた そんな君を 忘れない 今でも 愛しい人 snowの日記 携帯を忘れて、ショック! 疲れたよ! 神様の想いです。
June 12, 2009
コメント(0)
~ 痛みも共に ~ 一人で泣かないで 私がいるよ 傍にいるから 強がり 言ったり 一人泣かないで 隠されると 切なくて 君の代わりに 痛みを感じたい 君が傷付く姿 見たくないよ 君が泣くなら 痛みを共に分けて 君と一緒に泣くから 君がいれば 何も要らない 君が泣かないのなら 代わりに泣く 君が好きだから 痛みも知りたい 痛みも共に 分けあって 君を護りたい ずっと...... snowの日記 頭が痛い。そして、眠いです。 ちょっとムカつくのは、先輩が火曜日に休みだったのに、明日、休みだって!私は、連チャンで6日なのに!仕事は投げていくし、私の出来る範囲が限られているし、疲れが溜まっているんです。これでも! 本当にそこは、腹立つ! やってくれないだろうな。 私の仕事がかなり負担。でも、皆も大変だから言えないな。 先輩は、やるって言って、2回も人に投げたんで、信用出来ない。搾乳とか、大変なんだろうけど、私は女で、体力にきついの!もう少し、気を遣って欲しいです。
June 11, 2009
コメント(0)
嘆く辰之介様。その気持ちは、鈴乃さんも同じだった。 攻撃力が上がる度に、護るので、精一杯で見守る彼女達には苦痛でしかなく、泣き出しそうになる鈴乃さんに言った。 「泣かないで下さい!私達は、簡単に負けたりしない!戦って、この手に勝利を収め、戻るまでは、倒れる訳にはいかないんです!」 「...そうだ。鈴乃。この手に勝利があるまでは、君を泣かせるわけにはいかない!鈴乃を再び、あいつの元に戻すまでは...」 未だ、私と辰之介様は、氷月様と鈴乃さんがどういう関係で、鈴乃さんが何者か知らない。 「...こんな時に、何ですが、鈴乃さんは何者なんですか?」 「ハァ?...お前、こんな時に...。」 今は、戦闘中だから、突っ込むべきではない。だけど、気になる。 「...解ってます。だけど...」 言葉を詰まらせる。次の瞬間、攻撃を交わしたつもりが交わせていない。 「...おい!お前、馬鹿...」 「椿ちゃん、危ない!」 二人の声が同時に響き、振り替えるのが遅かった。 予想外の痛みを感じながら、地面に叩き付けられた。 「...椿ちゃん!!」 「...もう、これ以上、大切な人達を傷付けさせない!」 後ろの方から、声がした。私の声に似た声が... 声のする方を見ようにも、叩き付けられた体が、鉛の様に重く、動かない。 「...大丈夫か!?」 返事をしようにも、先程の受けた攻撃により、痛みが体中に広がって、喋れない。 「...仕方ないな。」 氷月様は、そう仰りながら、抱き上げ、攻撃を避けていく。 「...貴女様は...巴様ですか?」 先程の声の主に、驚きながらも、質問する。私と別れるまで、一緒にいた女性と同じ筈なのに、違和感を感じているようだ。 「...思い出したの。私がここにいる理由......そして、私がどこの誰なのか...」 「巴!大丈夫か?」 ちょっと、ふらつく彼女を支えながら、訊ねると、彼女は流月様の方を向き直り、手を伸ばして、彼の頬に触れる。 「...貴方様は...私の愛しの君...氷石さん。逢いたかった...ずっと、お逢いしとうございました...」 愛しいそうに、その名を呼び、感動の再会になっていたが... 「キャーッ!!」 悲鳴が響き渡る。その悲鳴に、皆が、事態を把握しようと、声のする方を見た。 「...流月様!大丈夫!!」 私と流月様は、蔓に叩き落とされた。しかし、氷月様は、私を庇うように抱えて、痛みを軽減させてくれた。 「...大丈夫だ。お前こそ...大丈夫か?」 大丈夫と仰っているが、傷だらけだ。 「大丈夫です。...それより、流月様の方が大丈夫ではないですよ!その傷!!」 血がダラダラ流れている。 「...大丈夫だ。早く、逃げねば!敵が...痛...」 口では、大丈夫と言っても、本当は全然、大丈夫じゃない!出血状態もすごく、庇った弾みに、どこか、骨を折られていると思う。 「大丈夫ですか!肩に捕まって下さい!」 手を差し出し、二人で逃げようとするのだが、痛みが激しく、立てない様子、どうにかして、逃げなくちゃいけないと思うが、気が付けば、敵の蔓が避けきれない速さで、振り落とされようとしていた。 「...火炎の渦...かの物を焼き尽くせ!」 落ち着いた優しい声が響き渡り、蔓が炎で焼かれて行くのを呆然と見ていた。 「...大丈夫か?さぁ、こっちへ。」 伸ばされた手を取り、立ち上がり、光の壁の中に入った。 「...椿ちゃん!大丈夫?」 入るなり、辰之介様に抱きつかれ、何が起こったのか、解っていなかった。 「...氷月様...椿さん。大丈夫ですか?」 泣きそうな顔をした鈴乃さんがいた。 「...私は、大丈夫ですが...氷月様が...」 その言葉を聞いた瞬間、彼女はボロっと涙を落とした。だから、困った。 「...鈴乃。...泣くな。我は、大丈夫だ。」 「...もしや、貴方が...あんなに小さかった流月...流月なの。」 成長した流月様の存在に、驚いたように訊ねていた。 「...そうですよ。母様...痛...」 起き上がろうとしたが、痛みが勝って、起き上がれなかった。 「ああ...大丈夫?!私の大切な者達を傷付けるなんて......許さない!!!」 巴様は、心配つつ、傷付けられたことに怒り、キレた。初めて見る表情は、本当に怖く、しかし、母の子に対する愛情を感じる。 「...巴。落ち着いて!また、こうして親子3人、揃ったんだし、そんなに怒るな!確かに、酷いよな!でも、そんなに怒っていると、可愛い顔が台無しだ。だから、少し落ち着こう!」 “なんか、この甘い台詞が、優兄様や時折、こんな台詞を言う辰之介様みたいだと思った。絶対に遺伝だなと思う。でも、逆に火に油を注ぐようなことになるんじゃないかしら?” 遺伝かなと思いつつも、内心、ヒヤヒヤする。 「...そうね。怒ってばかりじゃ、ダメよね!冷静に物事が考えられなくなっちゃうね!ありがとう、氷石さん。vv」 予想とは、裏腹に彼女は落ち着きを取り戻し、笑った。そして、最後にハートマークが付いたような気がした。 そして、頬に接吻するから、見ているこっちが恥ずかしくて、顔を赤らめ、顔を背けた。 チラッと、辰之介様の方を見ると、恥ずかしそうな顔をしつつも、何か良いなと言うような感じも取れる。他の方の方も見ると、泣いていた鈴乃さんすら、顔を赤らめ、恥ずかしそうにしている。 息子である、氷月様は、恥ずかしそうにしながら、握り拳。まるで、“この夫婦は、人前で、人の目も気にせずにイチャツキやがって!見ている、こっちが恥ずかしいだろう!”と言ったような感じだった。 ほのぼの雰囲気だったが、私達は、すっかり忘れていたが、戦闘中だと言うこと。それを思い出させたのは、地面が激しく揺れ、何かがぶつかる音がしたから。 「...何?地震??それに、何かがぶつかるような音......?!!」 そう言いつつ、音のする方を見て、現実に引き戻された。 「ヤバい!こんな、呑気にくつろいでいる場合じゃないわ!流月様!あれ、あれをどうにかしなければ!」 私は、一人焦っている。 「あれ?ああ、そうだ!!あいつを封じ込め、君達を帰さなければ!」 流月様もやっと、現実に引き戻り、策を練り始めた。 「...また、お別れね...」 巴様は、少し寂し気に呟いた。 「巴...」 そんな彼女の名を呼びながら、抱き締めた。切なくて、涙が溢れそうになる。 「...大丈夫!私、こうして、また逢えたから...それだけでもう...」 更に強く抱き締め、別れを惜しむが、時間はあまり残されていないようだ。 「...ああ、結界が...」 鈴乃さんが呟いた通り、もう壊れそう。 「...ごめん......。巴、皆、陣を組んで、俺が奴を抑える。そして、元通りに戻るよ。だから、最後まで、気を抜かずに行く!覚悟せよ!」 ごめんとは、誰に言ったものか定かではないが、きっと巴様にだろ。 「...俺は、何をすれば良いですか?」 何も言われなかった辰之介様。そう言われて、困った流月様だった。 「......。君は...負傷している氷月を看ていてくれ。」 困った末に、負傷した氷月様の面倒を頼んだが、納得してなさそう。 「...辰之介様。氷月様をお願い。これは、私達の心が同調しやすいから、やるの。貴方様が弱いとかじゃなく、同調しなければ、抜けられない。一生、こんな所にいるわけには行かないでしょ?だから、信じて...」 “いつも護られてばかりだから、辛い気持ち解る。だけど、迷っている暇なんてない。” 辛さを知ってるから、誰よりも理解を求める。 この戦いが終わろうとする中、青年は、自分の非力さと護られるだけの辛さを思い知り、苦しむ。 ただ、目の前で、繰り広げられる神と邪悪な魔物の戦いを見守り、いつでも、封じられるようにと待機中の恋人達を見る度、惨めで、辛いだけの傍観者。 「...俺にも力があれば...何も出来ない。...彼女を護るどころか、護られるだけなんて...。」 青年は、そう呟き、自分を責めた。 「馬鹿か、お前!何が護られるだけだ!お前が、いなくても大丈夫だと思っているのか?」 彼の傍で、負傷し、横たわっている青年は彼を叱咤した。 「...。」 「やっぱり、馬鹿だな。あいつは、お前と喧嘩したと言って、落ち込み、心配していた。お前がいなければ、あんな風に頑張ったり、戦おうと思うか?お前のことが、誰よりも好きで、護りたいから、立ち上がった。なのに、お前は自分が無力だと嘆き、何もしない傍観者か!!笑わせるな。俺だって、惚れた女に護るどころか、護られるだけなんてごめんだ!泣かせる為に戦ったんじゃないのに、好きな女を泣かせてしまった。俺は、足手まといかもな...。だけど、何も出来ないなんて、簡単に決めつけるんじゃねー!考えろ!」 そう一喝し、青年は悩み始めた。 「...俺は、信じているんだ。母様達なら、きっとやれるって!確かに、何も出来ないが、信じること、応援することは出来る。だから、俺は、俺の出来ることをする。だから、お前は、お前の信じる道を行けば良い。」 痛みを堪え、起き上がって、目の前の戦いを見守る。 「...俺は...」 戸惑う青年、しかし、彼が悩むより、戦いは激しさを増している。 「...氷石さん。頑張って...」 一人の女性は、愛しい恋人の勝利を祈り、信じ 「...今度こそ...護りたい!」 また、一人の女性は、過去に成し遂げられなかった想いを今度こそは、成し遂げようとする想いで、いっぱいだった。 「...流月様!信じてます。」 また、一人の女性は、目の前で戦闘を繰り広げる神の勝利を信じ、見守り、皆で無事に帰ることを望む。 「...これで終わりだ。」 剣で、心臓のある辺りを一突きした。 「今だ!さぁ、封印を!!」 神様は、待機していた女性達に言うと、直ぐに始められた。外と内で、順々に呪文が唱えられた。 本当は、内と外で同じ人数の方が間隔も取りやすく、封印が成功しやすい。しかし、今回は内側の方が多い。四方で、封じる為に、外側に近付き、間隔を取り、待機。 それぞれの想いと共に、封印に臨んだ。 暫くして、封印が終わった。すると、体に光を纏っていた。 「...何、これ?」 「別れが迫っている。これで、お別れだ。我が愛しき血縁者達よ。君達に逢えたこと、感謝する。」 「...流月様。」 涙ぐみながら、別れを惜しみ、彼は、頭を撫でた。 「...逢えなくなるが、遠くで見守っている。だから、泣くな。私まで、悲しくなる。」 一緒に過ごした時間は、数時間な筈だが、長年一緒に暮らした家族のような絆が出来上がっている。そんな、仲睦まじい姿に若干、約一名が妬いていた。 「...妬いているようだが、あいつにとって、父様は、お爺ちゃん若しくは、父のような存在さ。まあ、小さなことで妬いている内は、まだまだだな!」 火に油を注ぐような発言をしたので、鈴乃さんが慌てて、誤魔化した。 「...そんなことないですよ!こんなに想われていると思うと嬉しいと思います。ただ、ちょっと寂しいんでしょう。」 「...寂しいか...」 溜め息を付いた。 「...そろそろ、お別れね。離れても、私は貴女の中にいる。忘れないで...。氷石さん.....愛してる。ずっと、愛してる。貴方だけを...。」 最愛の方に、溢れ出す想いを告げる。
June 10, 2009
コメント(0)
~ 欲しかった場所 ~ ずっと 望んでいた場所 独りぼっちの帰り道 迎えに来てくれる人 欲しかった ずっと 叶わないと思って そんな私を見つけ 作ってくれた絆 これから 夢見ていた場所 ずっと 築いていけると思ってた どうして 私から奪って行くの? ただ 幸せになりたい そう 願っただけなのに だけど あの人は残してくれた 私が望んでいた形 君がいること 今の私の望むもの 君と一緒にいられる場所が欲しい 言葉にしないけど願ってる snowの日記 LaLaDXを帰りに買ったら、読み終わらない!家に帰って読んだけど、まだ、読み切れなかった。 昨日、ゴキブリに遭遇し、肩に登られて、大絶叫! 掃除を徹底する筈が恐怖体験だった。 ショックで、立ち直れなくなりそうだった。
June 10, 2009
コメント(0)
~ 愛してはいけない人 ~ この胸が 張り裂けそうな程 君が愛しくて 護りたい だけど 許されない 君は どんなに愛しても家族だから 悪戯なら 終わってくれ 触れることすら 許されない 眩しい笑顔で 名前を呼ばないで 君を いつか壊してしまうから どうして 君は家族なんだろう? こんな絆 要らない 君と違う形で 出逢いたかった 愛してはいけない人 君に 出逢った瞬間から ずっと 恋してる 愛してる 消せない想い 隠して 君を ずっと護っていく snowの日記 今日の詩は、新しい作品の予定。 義妹に恋してる話です。 暑かったり、寒かったり、嫌になるな。
June 9, 2009
コメント(0)
~ 心に潜む闇 ~ いつだって 忘れたことはない おかしてしまった罪 決して 消せるわけはない 失くした物 たくさんあって 思い出す度 心が泣いて 闇でしか 生きること もう 光の下 望んじゃいけない あの人を愛した 純粋な僕じゃない あの人を失った日から 変わった 忘れない 失った痛み 傷付いて 復讐を誓った日 光見えるなら あの人を返して 戻らない あの笑顔 心は 真っ黒に染まりながら 愛しい人の声 悲しく響く もう 戻れない 闇と隣り合わせ 今という 時間 生きていく snowの日記 今日は、2本くらいバスも電車も乗れた。 ラッキー。だけど、今週は六連出勤。 体が持つかな? 今日の詩は、怪盗Rの思いです!
June 8, 2009
コメント(0)
~ 成長 ~ 貴方の背中を追っていた私 今も 貴方を目指している 逢えなくなって 忘れたように 時間は進むけど 貴方のこと 今も思い出しては 貴方に逢いたいと思う 貴方の背中をまだ追っている 貴方のように まだ出来ないけど 貴方がやっていたように 一つずつ 客実に進んでる 右も左も 分からなかった私 少しだけど 貴方に近付いて 貴方の背中を追いながら ずっと成長していく snowの日記 今日からまた、仕事で頭痛い。疲れた。 試験の責任者になったよ。管理の方の。やだな。
June 7, 2009
コメント(0)
~ 零れる想い ~ 貴方がくれた想い 愛しい 貴方のことを考えれば 心が 温かくなったり 逢いたくて 愛しさが込み上げる 初めてだった こんなに胸が熱いの 他の誰にも 触れられたくなかった 私の心 貴方が見つけてくれた そんな貴方の夢を見る度に 想いが零れる 涙になって 貴方は どこにいますか? 手紙を下さい 声が聞きたい 逢いたいよ 言葉に出来ないから 今宵も 貴方を想うだけで この想いが 零れるの だから 貴方を待ち続ける snowの日記 遅くなりました。 昨日は、腹痛&腰が痛くて、出掛けるのが辛かった。 夕飯は、楽だったけど、辛かった。 今日の詩は、雪の思い出より、サラの想いでした。
June 6, 2009
コメント(0)
~ 永久に変わらない願い ~ どんなことがあっても もっと 強くなりたい 貴方と離れても 貴方が幸せなら 私は いつでも笑っていられる 私を誰よりも 愛してくれたから 寂しくなかったと 伝えたい 貴方が私の全てだから 永久に変わらず 願うの 貴方が幸せであるように 辛くて 涙が溢れそうになっても 永久に変わらない願い 貴方が優しい人のままでいること 何があっても 変わらないで欲しい 私の1番 大切な人 snowの日記 遅くなりました。 夜の夕飯時に、妹にキレた。 逆ギレされ、ムカついた!
June 5, 2009
コメント(0)
~ 一目惚れ ~ 毎日 変わらない日常 他愛のない友達との会話 恋話に 花咲かせ 憧れていた 心を奪うくらい 揺るがす出逢い キラキラするような恋 ずっと憧れていたの 貴方が 現れて 嵐の様に 私の心 奪っていく 胸を焦がす衝動 貴方に釘付け 貴方に墜ちていく 身も心も 熱く 燃えるように snowの日記 休みが楽しみ。
June 4, 2009
コメント(0)
~ 護るための嘘 ~ 君を護る為なら 君に嘘を付く たとえ 嫌われても 君が笑ってくれるなら その笑顔見れなくても良い 誰よりも 愛しくて この胸を焦がすほど 君が好き 護る為の嘘で 君を泣かせた その泣かせた罪は 僕の心の戒め 心の十字架 君を想いながら 僕は 闘う たとえ許されなくても 君を護り続けたい 愛しているなんて 言えないけど 君の幸せを 護り続けたい snowの日記 今日は、会社の駐車場で蛇に遭遇。昨日はゴキブリ。私、なんかついてないな。 今日はある小説に触発され、作った詩です。 ラストに向かってますが、チョー泣きそう。青春です。
June 3, 2009
コメント(0)
~ 幻想への願い ~ 貴方は幸せでしたか? 貴方の孤独を知って 惹かれる想いと共に 愛そうとした 貴方の孤独を知ってたから その孤独 私が埋めてあげたかった 愛してた でも 偽ってしまった 貴方を最後まで 愛していたかった 自分の気持ちを偽って 選んだ幸せ 貴方がいない 毎日は辛いだけ 許さなくて この幾数の光の中に 貴方はいますか? 貴方に逢いたい それが幻でも 貴方の姿が見たい どうか 私に逢いに来て 貴方に逢えるまで 待ってる snowの日記 今日の詩は、月の歌の主人公の想いです。 本当に眠い。 色々最悪。
June 2, 2009
コメント(0)
イルカに、皆、釘付けの中、僕は妹の喜ぶ姿に釘付け。いつもより愛しい気持ちが込み上げる。 イルカショーの後、記念撮影をしてもらい、次に、アシカショーなど、いくつものショーを周りながら、他の所を回っていく。 売店で、ペンギンのシルバーのネックレスを買った。ペンギンは、特に好きな動物だった。買ってあげたネックレスを付けようとするが、上手く付けられないようだ。 「...あれ、上手く付けられない。」 「姫乃。付けてあげる。」 彼女の後ろに周り、チェーンを嵌めた。 「ありがとう!お兄ちゃん♪」 笑う姫乃に、ドキドキしてしまった。 帰り際まで、例の件を言えずにいた。 「そうだ。お兄ちゃんの大事な話って、何?」 「...姫...あのな。お前の本当の母親が、現れたんだ。お前と暮らしたいそうだ。」 今までの関係が崩れ落ちそうになる。 「知ってる。...杉崎陽菜乃が言ってた。数日前、逢って言われたけど、私は、刹那お兄ちゃんと一緒にいたいよ!」 「...知ってたのか。これからも一緒にいることで、お前がもっと傷付いてしまうかもしれない。だから、親元に帰った方が...」 「刹那お兄ちゃん、本気で、そう思ってるの?」 その問いに違うと否定したかったが、言葉を飲み込み、しかし、他の言葉が見付からない。 「...答えてよ!」 泣き出しそうな姫乃を見て、どうにしかしなければと思った。でも、どうして良いか判らず、段々、彼女から涙が零れ落ちそうになる。 その時、自分の中の理性がプッツンと途切れ、気が付けば、目の前にいる義妹の唇を奪っていた。 自分でも、驚きの行動で、驚きつつも、触れた唇の柔さかに酔い、貪るように、唇を奪い、更に舌を入れ、絡ませていく。彼女も驚き、抵抗する。 しかし、僕は止められずにいた。 「...お兄ちゃん...」 苦しそうな声にハッとし、離れた。彼女は、そのまま、力なくその場に崩れ、僕を見つめる。 「...お兄ちゃん、どうして...?」 「...ごめん。忘れてくれ...」 そう言って、彼女を立ち上がらせ、タクシーに押し込み、先に帰した。 「...何をしているんだ、僕は...。姫乃は...姫乃は、家族で、たった一人の妹...血の繋がらないけど、大事な義妹なのに...」 自分のした行動に罪悪感を感じていた。 ー先に帰った姫乃は... 部屋に入るなり、ベットに倒れ込んだ。そして、触れられた唇を指でなぞるように触れながら、呟いた。 「...お兄ちゃん。どうして、キスしたの...?謝るくらいなら...あんな風に口付けないでよ。...好きだよ...刹那さん...」 翌日、母の日で、母の一周忌の法事を行うべく、集まったが、とても、気まずい空気が流れていた。 叔父さんは、困りながらも、進めていく。住職さんに、お経を唱えて貰いながら、僕は思った。 “母さん。どうして、貴女は死んでしまったんですか?母さんが残してくれた義妹の姫乃に恋をしてしまいました。...僕は、最低な義兄です。...母さん、どうすれば良いですか?” 母の墓に花と和菓子をお供えし、線香を焚き、手を合わせた。 一瞬、風が吹いた。優しい風... その風に乗り、母の声が聞こえた気がする。 “ごめんね、刹那...。” 「...母さん?」 声を上げながら、立ち上がり、周りを見渡す。 「刹那?どうしたんだ?」 不思議そうな顔をしている叔父さん。そして、幻聴が聞こえたんだと思うと切なくて、涙が溢れる。 「...母さんの声が...母さんの声が聞こえた気がしたんだ。」 叔父さんは、僕と同じ様に泣く姫乃と僕を抱き締めてくれた。 「...刹那...姫乃ちゃん!泣くな!奈美姉は、心配で、二人に逢いに来たんだ!」
June 1, 2009
コメント(0)
叔父さんの言葉が、優しく溶け込んでいく気がした。 家に帰って、姫乃と二人きり。昨日の行動から、彼女に合わせる顔がない。部屋で、母が好きだったクラシックを掛けて、ボーっとする。 母は、「アヴェ・マリア」「アメージング・グレース」などを好んで、聴いていた。 今、ちょうど「アメージング・グレイス」を聴いている。 「...トントン...」 ドアを叩く音がした。ここに来るのは、ただ、一人。開けるのが、怖かった。しかし、逃げてもいられない。 「...どうぞ!」 その声と同時に、涙目で、駆けてきた。そして、ベットの上にいる僕に抱き付いて、そのまま、倒れ込んだ。 「...姫?」 姫乃の涙が落ちそうなのを拭おうとしたが、姫乃は、そのてをどかし、唇を一瞬、触れて、離れて言った。 「...お兄ちゃんが好きだよ...。家族してじゃなく、一人の男の人として、好きだよ!...お兄ちゃん以外、見えない。刹那さんが...ずっと...ずっと好きだった!...だから、離れたくない!貴方が私を妹としてしか見てくれなくても、刹那さんが好き...。誰にも渡したくない!...好き...私のこと、どう想ってるの?教えてよ...あのキスの意味を教えてよ...。」 涙の雫が落ちた。 涙を拭いながら、起き上がり、膝に座らせ、抱き締めながら言った。 「...姫は、僕の大事なお姫様だよ。母さんが養女として残した大事な義妹だから、これ以上は何もしない。」 「...離してよ!妹としてしか、見てくれないなら、優しくしないで!勘違いしちゃうよ...」 必死に、腕の中からもがいて、抜け出そうとする彼女を更に強く抱き締めた。 「...姫乃。想うことすら、罪だと思うから、言わないんだ。...ずっと、初めて、逢った時から、触れたかった。どうして、出逢ってしまったんだろうとも思う。だけど、母さんが兄弟のいない僕の為に、君を養女として、引き取ったんだと思う。ずっと、妹や弟とか、他に兄弟がいる友達が羨ましかった。だから、本当に君が現れた時、母さんを亡くし、独りぼっちになり、絶望の淵にいた僕の前に現れた君は、救いの天使だったんだ。だから、母さんが最後に残してくれた人だから、君の義兄であり続けなければならない。」 ありのままの想いを伝えた。 「...義妹以上になれないの?」 彼女を離し、遠ざけようとした。 「...想っちゃいけない。この想いは、義妹に対してのものだから...。ごめん...。僕より良い人を見つけて、幸せになるんだよ!」 傷付くのは、僕だけで良い。僕の大切な天使。君を今よりも好きになる前に、どうか、僕を忘れて... 「...お兄ちゃんが望なら義妹でも良い。叶わないなら...」 何を思ったのか、僕から離れ、机にあったハサミを手にした。 「...な、な、何をする気だ!!危ないから、離しなさい!」 「お兄ちゃんが、私から逃げるなら...この髪も命も...要らない。」 長くて、綺麗で、ストレスな黒髪を切り落とそうとするので、止めた。 「...止めなさい!」 ハサミを取り上げた代わりに手を切った。 「...嗚呼、お兄ちゃん?!お兄ちゃん、大丈夫?」 慌てる姫乃。 「...大丈夫だ。」 そう言いながら、笑い、机の上にあったタオルを堅く、結び、簡単な止血をする。オロオロと混乱する彼女を怪我した手じゃない方で、頭を撫でる。 「...姫乃。泣かないで。姫が怪我したり、綺麗なその髪を切ってしまうことは、僕は悲しいよ。ごめん、逃げて...姫乃が..姫乃が好きだよ。家族としてじゃなくって、一人の女の子として好きだよ。だから、距離を置かなければ、君を傷付けてしまう。真っ直ぐな瞳、君の見せる笑顔に、惹かれながらも、触れてしまわないように良い兄を演じようとした。ダメだな...」 そう言うと、姫乃から口付け、抱き付いてきた。 「...ダメじゃない。お兄ちゃんのこと、初めからお兄ちゃんって、意識するよりも、男の人と意識してた。お兄ちゃんが良いよ...。お兄ちゃんの傍にずっといたいよ...」 だけど、きっとそれすら許されない。 「...きっと、許されない。だけど、姫乃と一緒いる方法、何年掛かっても、見つける。だから、今は......この胸の中で眠ってくれ...」 体を抱き寄せ、その腕に捕まるように甘える姫乃。 何も言わず、二人は互いに口付けて行く。 「...愛してる。」 どちらが言ったか、判らないが、その甘い言葉が、今は、家族でも、義兄妹でもない、ただ一人の男女としての時間を与える。 何度も口付け、時々、聞こえる甘い声に酔いながら、二人は、抱き締め。ひと時の幸せな時間を過ごす。 目を覚ませば、愛しい人が眠っている。 そっと白い肌に指先で触れる。 夢みたいだ。 告白、そして、抑えられない想いが溢れ出し、何度も口付けたんだと思うと、まだ、夢を見ている気持ちになる。 「...愛してる...姫乃...」 「...本当に?」 「えっ?姫乃、起きてたの!?/////」 驚いて、顔を赤らめた。彼女も頬を紅く染めていた。 「...刹那さん...って、呼んで良い?」 「好きに呼んで良いさ。姫乃...きっと、許されない。このまま、一緒にいることは許されない。」 「...どうして?私達、血は繋がってないけど、家族だよ。」 泣き出しそうな彼女の気持ちが解るから、ハッキリ言いたくない。 「姫乃。家族だったら、尚更、これ以上、進んではいけない。姫乃を愛することは罪で、近親相姦にあたる。それに杉崎さんは、それを許さないだろし、逢うことすら、許されないだろ。義兄妹であっても、世間も許さない。お別れの時期が早まった。」 「...血が繋がらなくても、愛しちゃいけなくて...。義兄妹だから、一緒に居ちゃいけないなんて、矛盾してるよ!私...私は、刹那さんと離れたくない...。好きだよ!誰よりも好き!誰よりも愛してる!...なのに、さようならなんて...嫌だよ!」 大粒の涙がゆっくり、落ちる。そんな彼女を抱き締めて言う。 「...一緒にいられないのは、今だけだ。いつか、きっと、一緒にいられる。姫乃、僕も君を愛してる。だから、だからこそ手放すのが怖いんだ...。だけど、最後じゃない!何度だって、また、逢える。だから、泣かないで...」 そう言うと、僕達は互いを忘れないように深く口付けた。 杉崎さんと姫乃を夏樹叔父さんの立ち会いの元、合わせ、姫乃をそちらに返すことになった。 帰り際に、杉崎さんは 「...学校には、このまま、通わせますが、今後、あの娘には、連絡を取ったり、逢ったりしないで下さい!」 「?!」 僕も叔父さんも驚いた。 「どうしてですか?」 「確か、刹那さんでしたよね?姫乃は、貴方に惹かれています。あの娘にとって、大事な時期です!もっと、他の所に目を向けて欲しいのです。あの娘の将来の為です。」 母親の言い分は、解るが、やっぱり、かってだと思う。 「...約束出来ません!姫乃は、それを望むと思いません!」 「刹那、止めなさい!杉崎さんの気持ちは察しますが、二人がそれではあまりにも可哀想です!ですから、連絡を途絶えさせることは止めて下さい!きっと、二人は私達が切っても、切れない絆があるはずですから、永久に逢わせないことは、約束出来ませんが、せめて、高校を卒業するまで、逢わないので、譲歩していただけませんか?」 叔父さんは、交渉を試みるが、僕としては、これでも納得いかない。 結局、この条件で譲歩してもらい、姫乃には内緒で。 姫乃と最後のお別れの挨拶をして、別れた。 それから、僕の元に電話や手紙などなく、連絡手段が途絶えた。 抗議の連絡を入れようにも、繋がらない。連絡がついでも、彼女は忙しいのだと言われ、取り次いで貰えない。 やっと高校卒業をした姫乃に逢わせて欲しいと頼んだが 「...あの娘は、ここにはいない。」 杉崎さんは、理由を教えてはくれなかった。 「...あの、貴方が結城刹那さんですよね?」 ガッカリする僕の前に、スーツ姿に、眼鏡を掛けた、穏やかで、優しそうな男性が声を掛けてきた。 「...そうですが、貴方は...?」 「私、杉崎陽菜乃のマネージャーをやっております及川と申します。実は、姫乃さんから、貴方宛てに手紙を預かって下りまして...」 及川さんから、手紙を受け取り、彼は謝罪を始めた。 「...ごめんなさい。貴方と姫乃さんの手紙は、陽菜乃さんに言われて、処分する筈でしたが、私が隠し持っていました。彼女は、自分の仕事の為に、引き取りました。しかし、姫乃さんは言うことを聞かず、思い通りにならず、虐げられて、堪えてきました。この卒業と同時にフランスに留学され、私に手紙を託されました。陽菜乃さんは、女優としては、もう歩けないでしょ。申し訳ありませんでした。」 その言葉の意味は、よく解らないが、手紙を開封し、読むと... 一枚の写真と手紙が入っていた。内容は「ありがとう」と謝罪の言葉だった。 「...姫乃の居場所を教えて下さい!」 「それは、お答え出来ません。姫乃さんは、貴方に何年掛かっても、逢いに行くつもりです。今は、貴方の出来ることをやるべきです。」 そう言うと小さなメモを渡してくれた。 「...貴方のお父さんがいる場所です。私が出来る、せめてもの罪滅ぼしです。」 何故と問うと、彼は父の弟で、杉崎さんの従兄弟だった。彼女の我が儘のせいで、暮らせなかったことが判明し、だけど、許せなかった。 「今更、こんなことって...」 その後、語ってくれた真実、姫乃を護りながら、暮らし、監禁状態の中、姫乃を彼女から遠ざけ、留学を薦めたと言う。信じられないが、父のいる場所に行った。 「...結城雪(せつ)さん。お客様です。」 彼は、優しい表情で、出迎えてくれた。 「...美奈?いや、君は刹那か?」 幼い頃の記憶が蘇り、僕は父さんへの怒りを忘れ、生きていたことに感謝した。 母さんは、いつだって、父さんの分まで愛情を注ぎ、そしていつだって幸せそうに話していた。 「...大好き!」と ー姫乃と別れてから、10年 「...夏樹君。これで良いのかね?」 「ええ。そうです。」 あれから、頑張って、誰にも文句を言わせないくらい努力し、店を大きくした。父が内装を考え、作った。父も店を手伝っている。 「いらっしゃいませ。」 ベルが鳴り、挨拶すると 「...刹那さん?...逢いたかった!」 入って来た女性は、涙しながら、僕に抱き付いた。 「ただいま!」 「姫乃?...お帰り!」 熱い抱擁、キスをした。 「私、ここのパティシエールになる。良いかな?結城刹那さん、私を今度こそお嫁さんにして下さい!///」 「姫乃...。愛してる!今度こそ、離さない。結婚しよう。」 詳しい事情を知らない父は、驚きのあまり、卒倒。この後、大騒ぎ。 姫乃は、フランスに留学し、パティシエールとして、修行を積んだ。 それから、間もなく姫乃が加わり、叔父さんも時々、手伝ってくれる叔父さんが運営する喫茶店が益々繁盛した。 母さんは、嘆き悲しむ僕に、頼りにになる叔父さん、そして可愛い義妹、いやもうすぐお嫁さんと優しい父を遺してくれた。 母に今、こう言いたい。 「ありがとう」 優しい母からの天国からの贈り物。
June 1, 2009
コメント(0)
流月様は、強いと思う。 「それから、たくさん、涙を流し、徐々に彼らしさを取り戻したんだ。で、姫君が亡くなる前に小さな命が宿っていた。その命を別の空間に取り出し、育てた。乳は、乳母を付け、育て上げ、平穏な日々を送った。それから、更に年月を経て、みっちゃんと出逢った。で、あのさっきの蛇の封印が何故か解けていてね。大変なことになった。みっちゃんも巴様の様な力があるから、狙われた。しかし、そんな危機を救ったのは、北条家の姫君の鈴乃さんだった。氷月様が欠片をバラまいたのが、知らない内にみっちゃんの所にあった。その時に、鈴乃さんは、過去の出来事を話した。このことを次期当主の私には、話してくれた。まさかとは、思ったんだが、北条家に仕えていた方と九条辰徳様が日記の様に書き綴り、再び、この様なことが起きても対処出来ると残した。それなら、誰かしら見つけられる筈なのだが、やっぱり椿ちゃんと同じように、運命に導かれていると思う。みっちゃんは、一時的とは言え、彼女に護られ、悲しい歴史を知って、苦しんだ。だから、もし、再びやり合うことが あったなら、敵討ちをすると言ってね。だから、止めたんだ。郁渡君には、言ってないんだ。」 苦笑する。 「...ん、ん...。椿ちゃん。」 気を失っていたみっちゃんは目覚め、椿ちゃんの名を呟いた。 徐々に崩壊されていく球体に、手を当て、目を閉じ、何かを感じ取ったようだ。 「...みっちゃん?」 「椿ちゃん達、捕らわれて意識を失っているわ。...中にいる魔物が、悪夢を見せ、その夢を食べている。不味いわ。」 みっちゃんは焦っている。 「夢を食べると言うことは?」 嫌な予感がしていた。 「全て、食べられてしまえば、二度と戻って来られない。だけど、まだ方法はあるわ。私が、彼女達に意識を飛ばし、内と外で、壊す。四神の力を借りれば破れる。」 言いたいことは解るが、いまいち、ピンと来ない。みっちゃんは、先ほどと同じように、手を当て、意識を飛ばす。 『...椿ちゃん。鈴乃さん...巴様...目を覚まして下さい。闇に飲み込まれないで...。早く、目を覚まして...!』 強き祈りは、この球体の崩壊まで、促進させているが、今はこれしかないのだ。 ーIN 「...椿ちゃん。」 その切ない声に意識が戻り、目が覚めて、声を探す。 頭がぼんやりして、置かれている状況を把握していく。今、皆、汗を掻きながら、苦しんでいる。蔓が体を締め付け、外せない。 何とかしなくちゃと思っている。周りを見渡して見ると、最初、鈴乃さんしかいなかった筈なのに、彼女と同じ蔓に絡まれてる女性の存在に気が付く。 「...と...もえ様?...巴様...なの?」 握り締めめられ続け、掠れながら、声を出していた。 “このままじゃ...皆、死んでしまう...。何とかしなくちゃ...” そう心の中で、呟くとまた、声が聞こえた。 「...椿ちゃん。鈴乃さん、巴様、聞こえますか?」 その声は、優しくって、安堵感を憶える声。返事をしようにも苦しくて、何も言えない。 “苦しい...” その心の声は、大気中を泡のように、上に登り、外に弾き出された。 ーIN 外界 「...椿ちゃん?聞こえた、今の声?」 みっちゃんは、確かめるように尋ねた。 「ええ...。中で何が起きているのかしら?」 咲さんは心配している。 「...樹君。蔓の様な物で引き込まれたのようね?」 「...ええ、そうです。若達の身に、何かあったのですか?」 「分からない。だけど、のんびりと構えている一刻の猶予もないようね...」 そう言うと、再び、向き直り、両手をくっつけ、意識を飛ばす。 「...椿ちゃん。聞こえる。聞こえるなら、そのまま、聞いて...」 みっちゃんは、中に向かって、話し掛けている。 ーIN 内側 空気中に響いているような気もしたが、空気と音がぶつかり合い、極低範囲で、響いていることに気付いた。聞いている間も苦しくない訳じゃないが、みー御婆様の声が子守歌のように、心地良い。 超音波を利用し、話し掛けていたが、それが途中で、風が吹き、聞こえなくなっていた。 そして、再び、締め付ける蔓が更に強く私達を締め付ける。 「...アアアー!」 悲鳴を上げたが、誰も助けられない。唯一、意識がある私だけが悲鳴を上げ続け、気を失い掛けながら、みー御婆様が挙げた、鍵となる言葉を思い出した。 その歌を、微かに口ずさんだ。途切れ途切れで、片言になった。 全部、言い切ると同時に、プッツと意識が途切れた。代わりに、1本の懐刀が独りでに動き出す。蔓を切り、私、巴様、鈴乃さんと次々に地面にゆっくり落とされていった。 冷たい地面の感触を感じると意識が朦朧としながら、周りを見渡す。 刀が、まるで、誰かが切っているかの様に、動いている。不思議だなと感じながら、息をゆっくりと整えていく。 「...巴様...鈴乃さん...目を覚まして...」 二人に、掠れそうな声で話し掛ける。 だが、目覚めない。しかし、そんなことにも容赦なく、蔓は、伸びて来て、鞭となり、叩き付けていく。 皆の体が傷付いて行くのが判る。 “ヤメて!私、皆の傷付く所なんて...見たくない。...力が欲しい...皆を護る力が欲しいよ......” 心の中で叫び、ボロボロ体は動かない。すると目の前に懐刀が現れ、一瞬、目映いばかりの光に包まれたと思ったら、普通の刀になっていた。 その剣に、やっとのことで手を伸ばすと、急に力が湧き、体が軽くなった。 そして、未だ、深い眠りについている巴様へ攻撃しようとしたから、心で祈り、体は走り出していた。 「...ハァ...ハァ...。誰も、もう傷付けさせない!」 息を切らしながら、戦う。 「...椿...さん?」 少し離れた場所で倒れ込んでいた鈴乃さんが目を覚ましたようだ。 私は、目の前の敵で、いっぱい、いっぱい。息を吸うのもやっとだ。 そして、攻撃は激しさが増すばかりで、すぐ傍に眠る巴様を護っているが、ついには、蔓の鞭が、彼女に当たりそうになる。 「...ック...巴様!起きて下さい!」 どんなに走って、蔓を何度切り落とそが、伸びて来て、私まで凪払われる。 「...イヤー!」 悲鳴が響き渡った。 その悲鳴は、私だったのか、他の誰かなのか判らないが、ただ、目の前で起きていることを、ただ呆然として見ることしか出来なかった。 しかし、当たりそうになった次の瞬間、風が吹いた。 「...アアア...イャー」 逃げ場がない。絶体絶命の危機に陥って、泣き叫んだ。しかし、次の瞬間、私を叱る声が聞こえた。 「しっかりしなさい!巴なら、大丈夫だ!君は、戦うと決めたんだろ!だったら、泣いている場合ではない!さぁ、立って!共に戦おう!」 その声は、流月様だった。流月様は、巴様を安全な場所に移動させ、私の前まで戻って来て、手を差し出した。 “格好良い!!まるで、悪の手先と戦う英雄?騎士様みたい!!” 言葉、仕草に惚れ惚れしてしまう。 心の中で感激の声を上げてしまうくらい、男らしく、素敵だなと感じた。 「...はい!でも、どうすれば...?」 差し出された手を取り、疑問の声を上げるが、悠長に話している場合ではない。 「危ない!」 とっさの出来事に、驚き、慌てふためくが、次の瞬間、流月様に抱えられ、宙を飛んでいた。 やられていることも恥ずかしいが、宙を飛んでいる感覚は、地面に着いていないから少し怖い。 そんな私の気持ちを知ってか知らぬか分からないが、ゆっくり、着地しながら仰った。 「...あとは、巴が目覚めれば良いのだが...」 巴様を気に掛けていた。 “本当に優しくって、巴様を愛していらっしゃるんだ。私も巴様なら、こんなに強く気高い方に恋すると思う。巴様が好きになるの、解る気がする。” そんなことを思った。 「...巴様が目覚めれば、何か出来るんでしょうか?」 「ああ...。君達と外にいる美雪さんの力を合わせれば、外に出られる。こいつは、人の欲望を糧にし、存在する。欲望はあっても良いんだが、あまりにも邪悪で、そして、憎悪心があると更に厄介だ。...だが、また、巴に逢えなくなるだろ......」 最後の言葉だけは、切なく聞こえた。 「...巴様達はどうなってしまうのですか?」 「また、心の欠片が散らばり、君や美雪さんの心にも残る。だけど、後悔はしていない。巴がいてくれたから、私の世界が充実しているんだ。こうして、また、逢えた奇跡に感謝している。だから、二人を再び安らかな眠りに就かせてやりたいんだ。」 流月様はそう仰った。 だけど、本当はもっと一緒にいたいんじゃないかと思ったが、口にはしない。 巴様の目覚めるのを待つ。 流月様が張った結界の中に、皆で身を潜めながら、作戦会議をする。巴様は、まだ目覚めないが、他の者達は、いつの間にか目を覚ましていた。 「...巴様。深い眠りに就き過ぎているのでしょうか?」 「解らない。ただ、我々が意識を無くす直前、何かを呟いた気がしたんだが...。」 「......ダレも...マモレない...」 ボソッと、鈴乃さんの呟きに、私達は彼女の方を見た。 「...鈴乃。それは...」 氷月様が尋ねると 「...巴様の呟き...」 「...母様が!?誰も護れない......。」 繰り広げられている会話について行けない辰之介様、ただ、茫然と聞いている。 「...流月様。巴様に意識を飛ばして、話し掛けられませんか?」 何となく思い付いたことを口にしてみた。 「...どうだろ?巴がさっきのようなことを呟いたなら、きっと、過去に起きたことを悔やんでいるんだと思う。だから、話し掛けられても、応えてくれるどうか...」 「...あの、もう少し、分かり易く説明していただけませんか?あなた方が、どこの誰で、今、どのような状況になっているか。」 辰之介様は、話に割って入り、尋ねた。当然、皆は、まだ理解していなかったんだと思ったとんだと思う。取り敢えず、自己紹介。 流月様が自己紹介と今、措かれている状況を簡単に説明したが、辰之介様は、疑いの眼差しだった。 「...嘘じゃないよ。信じろって言われても、無理かもしれない。だけど、私は嘘じゃないよと思う。みー御婆様の声、聞こえなくなってしまったから、急がないとまずいわ!」 そう言ったのは、あまり良い状況下ではないと判断したから。結界がもう少しで解かれてしまいそうだった。それほどまでに強い攻撃だった。 「...水神様!巴様に呼び掛けて下さい!貴方様の呼び掛けなら目を覚ますかもしれません!私は、この子達を護りたい。もう傷付く人を見たくありません。どうか、お願いします。」 鈴乃さんのお願いに悩まれる。 「う~ん。分かった。巴の声、早く、私も聞きたいから、頑張ってみる。」 そう仰ると、彼女の手を握り、話し掛け始めた。私達は、その間に、敵を仕留める又は、弱らせることにした。私達と言っても、私と氷月様だけだ。 襲い来る敵に剣を向け、斬りつけて行く。いくら斬っても、また、再生し、蔓が伸びて行く。攻撃を交わしながら、急所を探すが、なかなか、見付からない。かなり手強い相手だ。 「クソ...。本当は、俺が戦わなければいけないのに!」
June 1, 2009
コメント(0)
~ 生きること ~ どうして 辛くても 生きていかねばならないの? 本気で 愛したのに 大切にすればするほど この手から 抜け落ちるように いなくなっていく ひとりぼっちは もう嫌 俺を残していなくならないでくれ こんな想いを何度も繰り返すなら 生きている意味なんてない だけど 生きて重みを知らなければ こんなに 愛しさ 尊さ 知ることは出来ない 今も 生きることで 胸の中を 温かくなるのは いつも君が傍にいたから 生きること 死ぬより 大変で だから 大切なものを探す 弱くて ちっぽけでも 歩いて行く snowの日記 昨日も昼は波乱。今日も波乱。 新しい長にすごい言っていて可哀相。代番者の先輩は、元長なのに、言いたいことを言いまくりで、一番言う人に便乗している気がする。ぶっちゃけ、この先輩も人のことは言えないし、仕事で、抜けてるは、やると言った仕事すらやる気配ないから、自分がやってます。ただ、昨日、自分が辞めたポジションにいるからどうのとか、言っていたけど、それならもっときちんとして欲しいですね。 いい加減な面が最近、多いんです。やるんだったら、片手間なことをしないでと思います。 今日の詩は、月の歌の氷月様です!
June 1, 2009
コメント(0)
全37件 (37件中 1-37件目)
1