今が生死

今が生死

2020.10.17
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カテゴリ: 嬉しかったこと


今日のテーマは地域連携医療体制である。私はリハビリテーション病院に勤めているが、患者さんは医大とか県立中央病院など救急医療センターを備えている大病院から急性期が終わったその後のリハビリを依頼されたケースが殆どである。経過がよくてかなり機能が回復して退院なさる方もいるが長く入院している人もいる。指定難病の進行性核上性麻痺の高齢患者さんもその一例である。パーキンソン病に似たような症状を示すが最初は転びやすくなりだんだん動けなくなり言葉もしゃべれず呑み込めず認知症状も進んでくる病気で原因はまだよくわかっていない。この患者さんも鼻管栄養で栄養は確保されているが周囲とのコミュニケーションは殆ど取れない。その患者さんの右上腕に発赤、腫脹と水泡が出現してきた。痛みなどは訴えることは出来ないがかなり重症の皮膚疾患と思われた。ぬり薬など処方したがとても収まりそうもない。そこでいつも患者さんを送って頂いている県立中央病院(皮膚科)に診察をお願いした。基礎疾患があり、認知機能も低下している状態なので引き受けて下さるか案じていたが、入院を引き受けて下さり本当にありがたいと思った。病院の地域連携室同士で連絡を取りながら各症例の対応を決めているが最近この地域連携室の機能が凄く向上してきていることを感じている。大病院は救急患者を受け入れるがその後の受け皿がないと満杯になってしまう。我々中小病院はそのような患者さんを受け入れるが、手におえないような重症になることもある。そのような時には再度大病院で引き受けて下さる。心から有難いことだと思った。





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Last updated  2020.10.18 00:10:19 コメント(10) | コメントを書く


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