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更に盤上には一つの謎が残った。それが玉方(後手)の「7二歩」の存在。詰将棋は必要最小限の駒で作るのが原則。しかし7二歩が詰め手順に影響しない。藤井王位も不審がって確認しましたが、やはり不要駒という結論に至った。この歩に込められた意図が判明したのは、その夜。鍵は、図面の脇に「文化午」とともに書かれた「大小」の2文字にあった。当時は、月の満ち欠けを基準とする太陰暦が用いられていて、年によって30日まである「大の月」と、29日までの「小の月」が不規則に並んでいた。牧之原で見つかった詰将棋は、大小をどのように表現しているのか。文化7年の各月の配列を調べると「小大小大大小大大小大小大」の順と分かった。盤面に並ぶ駒の数も12枚。これらが大小を示しているのは間違いなさそう。盤の右上から下へ順番に駒を拾っていくと「歩飛歩玉桂歩金桂歩角歩飛」となる。つまり歩を「小」、それ以外の駒を「大」に置き換えると、この年の大小の並びと一致する(図3)。不要駒である7二歩の存在も、それで説明がつく。大小暦として成り立たせるためには、この位置に歩の駒が存在しなければならなかった。図2の詰将棋の正解は1五角、同飛、2五香、同飛、同金、1三玉、2四金、同桂、2五桂、2二玉、2三飛成、同玉、3三飛、2二玉、2三歩、2一玉、1三桂不成、1二玉、3二飛成、1三玉、2二竜まで21手詰め記事出典は次のURLhttps://www.tokyo-np.co.jp/article/354025https://www.tokyo-np.co.jp/article/354222
2024年09月16日
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興味深い記事を見つけた。要約すれば次のようになる。将棋の藤井聡太王位が今月9日、静岡県牧之原市を訪問した際、市内の旧家で今春見つかった200年以上前の詰将棋(つめしょうぎ)が披露された。藤井王位が一目で解いてみせたこの詰将棋に、解答とは別の謎が秘められていたことが、その後の調べで分かった。愛好家が「約20年ぶりの大発見」と興奮し、藤井王位も「気づかなかった」と驚いた、図面に隠された秘密とは―。発見されたのは図1の詰将棋。作者は「仲平」とだけあり、どういう人物かは不明。図面の横に「文化午大小」と記され、文化7年の午(うま)の年、つまり1810年の作と分かるが、解答は書かれていない。将棋のできる職員が解こうと挑んだが、歯が立たず、「詰将棋の得意な藤井王位の力をお借りしよう」と考えたそう。用意された将棋盤に、職員が古文書の通り駒を配置すると、藤井王位は一瞥しただけで、あっという間に玉を詰ませてしまった。そして「後半は複数の詰まし方がある」とも指摘。作者の想定とは異なる詰め手順(余詰、よづめ)が複数あり、不完全作になっているとのことだった。しばらくして顔を上げた藤井王位は「持ち駒に歩がなかったら、完全作と言えますね」とつぶやきました。つまり元の図面で「角・香・歩」の持ち駒が「角・香」になると余詰の筋が消え、きれいな21手詰めとなるのです(図2)。200年前の詰将棋が、藤井王位の手によって生まれ変わった。更に盤上には一つの謎が残った。それが玉方(後手)の「7二歩」の存在。 続く
2024年09月15日
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将棋の第65期王位戦七番勝負第5局が27、28日、神戸市で行われ、王位を保持する藤井聡太竜王(名人・王座・棋王・王将・棋聖との七冠)が挑戦者・渡辺明九段に97手で勝ってシリーズ4勝1敗で王位戦5連覇を果たし、規定により「永世王位」の資格を得た。7月に永世称号獲得の最年少記録となる21歳11か月で「永世棋聖」を手にしており、これで「永世二冠」となった。22歳1か月での永世二冠は、羽生善治九段の24歳9か月を大きく更新する最年少記録。
2024年08月28日
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将棋の西山朋佳女流三冠が4日、朝日杯将棋オープン戦の対局で阿部光瑠七段に勝ち、棋士を相手にした直近の公式戦の成績が13勝7敗となり、アマチュアや女流棋士のための制度「棋士編入試験」の受験条件「直近10勝以上、勝率6割5分以上」を満たした。棋士編入試験は、福間香奈女流五冠が22年に女性として初めて挑戦したが、3連敗で不合格となっていた難関。条件を満たすための最後の相手が阿部光瑠七段で、正直厳しいかなと思っていたが、西山朋佳女流三冠の「棋士編入試験」受験資格取得はお見事!この勢いのまま棋士編入試験も突破して、初の女性の棋士になられる事を願う。
2024年07月05日
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将棋の第95期棋聖戦五番勝負の第3局が1日、名古屋市で指され、藤井聡太棋聖が挑戦者の山崎隆之八段を100手で降し、対戦成績3勝0敗で5連覇を達成した。規定により藤井棋聖は21歳11カ月で永世棋聖の資格を獲得(就位は原則、引退後)。自身初の永世称号で、全8タイトルの永世称号の資格獲得でも最年少記録となった。これまでの最年少記録は中原誠十六世名人が1971年に永世棋聖の資格を獲得した23歳11カ月。藤井棋聖は2020年に史上最年少で初タイトルの棋聖を獲得すると、連続で防衛に成功し、永世称号の資格獲得の年少記録を一気に2歳更新した。渡辺明九段を挑戦者に迎えて6日に開幕する第65期王位戦七番勝負で防衛すれば、早くも二つ目の永世称号(永世王位)の資格獲得となる。渡辺九段はXに「もう永世、、、コロナでタイトル戦の日程も混乱してた2020年から4年、早いなあ」と感慨深げにつづった。さらに「山崎さんお疲れ様でした」と、敗れた山崎八段をねぎらった。
2024年07月02日
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一昨日夕方ラジオを聞いていた時、第9期叡王戦五番勝負の第5局で、挑戦者の伊藤匠七段が156手で叡王を保持する藤井聡太竜王に勝ち、シリーズ3勝2敗で初タイトルとなる叡王を奪取したとのニュースを聞いて驚いた。第9期叡王戦五番勝負は、2勝2敗で最終局で決着するので、気になっていた。午後にアベマで中継を見た時には、振り駒で先手番になった藤井叡王が、AI評価で66対34で優位になっていたので、いつもの藤井曲線を描いて、そのまま押切って叡王を防衛すると思っていたので、なおさら驚いた。藤井聡太竜王といえば、勝率は8割を超え、先手番では殆ど勝つし、後手番でも5割を大きく上回る勝率を残している。タイトル戦で如何に勢いのある挑戦者が挑んできても、番勝負であれば失冠する確率は非常に低いと思う。長く8冠を保持すると考えていたので、このタイミングで7冠に後退するとは思ってもいなかった。そんな藤井竜王から叡王を奪取した伊藤匠七段も強いな。これから将棋の世界は、ますます面白くなるに違いない。ワクワクするぞ。
2024年06月22日
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昨日、NHK杯将棋トーナメントの決勝をテレビ観戦した。凄い1局だったなぁ〜。先に中盤をリードしたのは、先手番の佐々木勇気八段。AIが示す佐々木8段の勝利確率は85%を超えて勝勢となる。研究の成果だという。しかし先手佐々木八段の101手目 2二歩で50%に戻った。その後、後手番の藤井聡太NHK杯が逆転。一時AIの示す藤井NHK杯の勝利確率は95%を超え、このまま藤井NHK杯が勝つだろうなというところまで行ったのだが・・・後手藤井NHK杯の120手目 5五角成が疑問手だったようで、AIが示す勝利確率は、藤井NHK杯98%から一気に佐々木八段87%に動いた。この後は佐々木八段が冷静に指し回して優位を築き押し切った。見応え120%の熱戦だったな。それにしても藤井NHK杯って、相変わらず負けが濃厚になった時、表情・仕草がわかり易い。強さはコンピュータ並なのだけれど、まだまだ若いな〜って感じで人間らしいね。
2024年03月18日
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将棋の第73期ALSOK杯王将戦7番勝負第4局が8日に行われ、藤井王将がストレートの4連勝で菅井竜也八段の挑戦を退けた。これでタイトル戦は最初に登場した2020年の棋聖戦以来、20連勝。63年の第22期名人戦から66年の第25期名人戦まで19連勝を果たした大山を超えた。しかも、タイトル初挑戦から負けなしのおまけ付き。通算20期獲得は、故米長邦雄永世棋聖を抜いて単独6位となった。なんかもう勝ってもニュースにならない強さだな。負けたり、タイトル失冠したらニュースになる。タイトルの数は8つ。藤井8冠は、早ければ、今から10年後にタイトル獲得通算100期となる。生きている間に、お目にかかれるな。スゲ〜!!!
2024年02月11日
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将棋の第71期王座戦五番勝負第4局が11日、京都市で指され、7冠を持つ藤井聡太名人(21)が138手で永瀬拓矢王座(31)に勝ち、対戦成績3勝1敗で王座を奪取するとともに、王将、竜王、王位、叡王、棋王、棋聖を併せ史上初の全8冠制覇を達成した。将棋界のタイトル独占は1996年の羽生善治九段(53)の7冠以来4人目。21歳2カ月での8冠は羽生九段の7冠達成時(25歳4カ月)より4歳以上も若い偉業達成となった。夕食後からABEMAで中継を観ていた。その時は永瀬王座が優勢で、このまま押し切って「もう1局観られるかな」とワクワクしていた。評価値は99:1までいったのだけれど、一手誤ったら、評価値は1:99に急変した。将棋は恐ろしい。指した後に永瀬王座は、失着に気付いたようで、その狼狽する様子を観るのが切なかった。それにしても8冠独占の瞬間に、PC越しとは言え立ち会えたのは有難い。かつては羽生善治九段の7冠独占の瞬間も、BSで観ていたっけな。藤井聡太8冠は、そう遠くない将来に、永世8冠になっちゃうんじゃないかな。ぜひ、その瞬間にも立ち会いたい。これからも観る将を続けていこう。
2023年10月12日
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将棋の八大タイトルで最も歴史の古い「名人戦」の第5局で挑戦者の藤井聡太六冠が渡辺明名人に勝って4勝1敗とし、史上最年少で「名人」を獲得した。さらに羽生善治九段以来史上2人目の「七冠」達成となり、その最年少記録も更新した。その強さを表す言葉は何が妥当? 桁外れ? 異次元? もう、言葉が見つからない。トーナメントなら負けるかもしれないが、番勝負で負ける事を想像できない。まだ手にしていないタイトルの「王座」も、挑戦者になってしまえば、そのまま奪取してしまいそう。たった一人が強すぎて、それはそれで凄い事なんだけれど、却って棋戦がつまらなくなってしまうのが心配になってしまう程の強さだ。
2023年06月02日
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藤井聡太五冠が18日、京都・北野天満宮で開催された「天神さん子ども将棋大会」に参加。子どもたちの「苦手な戦法は?」「AIの対策は?」「一番強かった棋士は?」などの直球質問に、さすがの藤井五冠も「ここではお答えできない」を連発する展開となり、会場は大いに盛り上がった。将棋は強いが、こうした受答えは苦手だな。(笑)まあ、この世に生を受けてから未だ20年程度だもの、仕方ないか。(笑)これが政治家だったら、聞かれたことは一切答えず、自身の考えを一方的に言ったり、質問をすり替えたり、質問者を咎めたり、分断を謀ったりするだろう。でも、そうなって欲しくない。こうした素直で純粋なところも藤井五冠の魅力だな。
2022年06月26日
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将棋の第81期順位戦B級1組1回戦が16日、大阪市内の関西将棋会館で指され、羽生善治九段が山崎隆之八段に82手で勝利。自身の持つ最多勝記録を更新する公式戦通算1500勝を達成した。将棋界初の快挙で、四段昇段後36年5カ月、51歳8カ月での達成。1500勝達成者には今年4月から新たに創設した「特別将棋栄誉敢闘賞」が贈られる。通算成績はタイトル戦の持将棋2を含む、2156戦1500勝654敗、勝率0.696
2022年06月17日
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いつものようにPCでネットを徘徊していて、将棋界一のドジっ子? 渡部愛女流三段、ゆるふわエピソード集!なる記事に遭遇した。お題目の通り、渡部愛女流三段のドジなエピソードを集めた記事である。記事を読み始めてドジの質の高さ(?)に驚かされる。人並み外れたエピソードが目白押しなのだ。そしてエピソードの多いこと。なかなか読み終わらないのだ。(笑)かつて日曜の午前中に放映されていたNHK Eテレ『将棋フォーカス』で聞き手を務められていたのを見る限り、ドジっ子の印象は全く無く、将棋のプロであること以外は至って普通のお嬢さんなのだけれど・・・人は見掛けで判断できないな。とても楽しませて貰った。興味のある方はリンク先を参照してシルブプレ。(笑)
2022年06月11日
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将棋の渡辺明名人が5月29日、岡山県倉敷市の「倉敷市芸文館」で行われた第80期名人戦七番勝負第5局で、挑戦者の斎藤慎太郎八段を97手で破ってタイトルを防衛した。シリーズ成績は4勝1敗。この結果で名人3連覇を達成、タイトル通算獲得数を31期に伸ばした。31期は、羽生善治九段99期、大山康晴十五世名人80期、中原誠十六世名人64期に次ぐ4位の記録。渡辺名人の深い読みと正確な指し回しが際立ったシリーズだったと思う。名人もインタビューで今期の勝因として「昨年夏にパソコンを新しくし、研究のやり方、研究環境が大きく変わった。序盤戦でペースを取ることができた」と語っていた。非常に上手くPCやAIを効率的に使いこなしている印象を受ける。残念だったのは局後のインタビュー。報道側の質問に、名人の口から藤井聡太の名前を引き出そうと誘導しようという意図が感じ取れた。かつてカーリングで報道側が「そだねー」と言わせようとして、選手側に呆れられていたのを思い出す。もっと聞くべき重要なことがあると思うぞ。将棋に限らず報道のインタビューの質の低下が問題だな。(苦笑)
2022年05月30日
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ネタが途切れなくて、書くのが遅くなってしまったが・・・将棋の第47期棋王戦五番勝負の第4局は3月20日、栃木県日光市で指され、渡辺明棋王=名人と合わせ二冠=が挑戦者の永瀬拓矢王座に115手で勝ち、対戦成績3勝1敗でタイトルを防衛し、10連覇を達成した。棋王10連覇は、羽生善治九段の12連覇に次ぐ記録。将棋のタイトル戦の連覇記録は、羽生九段の王座19連覇が最多。次いで、故大山康晴十五世名人の名人13連覇がある。また、同一棋戦10連覇以上を達成したのは過去に羽生善治九段(王座19、棋王12、棋聖10)と大山康晴十五世名人(名人13、王位12)の2人だけという偉業。渡辺棋王は2月に王将のタイトルを藤井聡太五冠に奪われたが、複数タイトルを堅持。タイトル獲得総数を30(歴代4位)に伸ばした。
2022年04月04日
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将棋の藤井聡太竜王が9日、将棋会館で行われた第80期順位戦B級1組最終一斉対局で佐々木勇気七段に90手で勝ち、今期10勝2敗として同級1位となり、A級への昇級を決めた。19歳7か月での昇級決定は、加藤一二三九段が1958年に昇級を決めた際の18歳1か月に次ぐ史上2位の年少記録となった。藤井竜王は、仮に来期のA級で名人挑戦を果たし、さらに七番勝負を制して名人を獲得すると、谷川浩司九段の持つ21歳2か月の記録を塗り替え、20歳の史上最年少名人となる。
2022年03月11日
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将棋の藤井聡太竜王(王位・叡王・棋聖)が渡辺明王将(名人・棋王)に挑戦する、第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第4局は11、12日、東京都立川市で行われ、114手で後手の藤井が勝って開幕4連勝で王将を初奪取し、最年少5冠になった。19歳6カ月の5タイトル保持は最年少で史上4人目。将棋界にある8つのタイトルのうち、過半数の5冠を獲得し、前人未到の全冠制覇が視野に入ってきた。
2022年02月13日
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「永世七冠」を始め将棋界で数々の傑出した実績を誇る羽生善治九段が、第80期将棋名人戦・A級順位戦の4日の対局に敗れ、B級1組への降級が決まった。名人9期を含めて連続29期保ってきたA級の座から陥落する。A級連続29期は大山康晴十五世名人44期(名人18期を含む)、谷川浩司九段32期(名人5期を含む)、升田幸三実力制第四代名人31期(名人2期を含む)に次ぎ、中原誠十六世名人(名人15期を含む)と並ぶ史上4位タイ。通算では大山44期、加藤一二三九段36期(名人1期含む)、谷川32期、升田31期に次ぎ中原と並ぶ史上5位タイ。もっと長くA級に在位されると思っていたので、今期に陥落されることを知って驚いた。来期については、まだ何も考えていないそうだが、ファンとして再びB級1組からA級に上がってきて貰って活躍されることを期待したい。
2022年02月06日
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将棋の藤井聡太三冠=王位・叡王・棋聖=が豊島将之竜王に挑戦する第34期竜王戦七番勝負の第4局が12、13の両日に山口県宇部市で指され、藤井三冠が勝ち、対戦成績4勝0敗でタイトルを奪取した。四つのタイトルを保持する四冠は史上6人目で、19歳3カ月での達成は史上最年少記録。8タイトルの半数を占めることになり、「藤井時代」の到来を印象づける結果となった。これまでの四冠の最年少記録は羽生善治九段が1993年に達成した22歳9カ月。過去に達成した5人(大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、米長邦雄永世棋聖、谷川浩司九段、羽生善治九段)はいずれも名人を獲得しており、歴史に名を残す超一流棋士ばかりだ。藤井竜王は10代で、その系譜に名を連ねた。今後の注目は史上最年少での「五冠」。日本将棋連盟によれば、「五冠」の最年少記録は羽生善治九段が持つ「22歳10か月」で、10代で達成した棋士はいない。藤井四冠は「王将戦」の挑戦者を決めるリーグ戦を勝ち抜き、来年1月から予定されているタイトル戦で渡辺明三冠から「王将」を奪取すると、これまで誰も成しえなかった10代での「五冠」を来年の早い時期に成し遂げる可能性もある。また、順位戦は現在B級1組に在籍していて、早ければ、2023年に20歳で名人になる可能性がある。
2021年11月14日
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将棋の藤井聡太二冠が3つめのタイトルをかけて挑んだ「叡王戦」五番勝負は、13日、最終局が行われ、藤井二冠が豊島将之二冠を破って「叡王」のタイトルを獲得し、史上最年少となる19歳1か月での三冠を達成した。19歳1か月での三冠達成は、羽生善治九段が22歳3か月で達成した三冠の最年少記録を28年ぶりに塗り替えることになった。藤井三冠は、来月開幕する竜王戦の七番勝負でも豊島竜王との対戦が決まっていて、ここでもタイトルを奪えば、現在の棋士で最多の「四冠」を史上最年少で達成することになる。日本将棋連盟によると、将棋界で「三冠」を達成したのは藤井三冠が10人目で、10代での「三冠」達成は初めてだそうだ。これまでに三冠を果たしているのは、升田幸三・大山康晴・中原誠・米長邦雄・谷川浩司・羽生善治・森内俊之・渡辺明・豊島将之の9人。いずれも時代を代表するトップ棋士が成し遂げている。将来、藤井聡太八冠独占なんて日が訪れるかもしれないな。
2021年09月14日
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永瀬拓矢王座に木村一基九段が挑戦する第69期王座戦五番勝負は、第1局が9月1日(水)に宮城県仙台市の「ホテルメトロポリタン仙台」で行われ、木村九段が128手で永瀬王座を破り、開幕戦を制した。永瀬王座は王座の3期連続、2年前には最年長での初タイトルを獲得した「中年の星」木村九段は初の王座獲得を目指す。両者の対戦はこれまで6回あり、3勝3敗の五分とのこと。第2局は9月15日だって。おっと、拙者の2回目のワクチン接種の予約日じゃ。第1局があったのは、迂闊にも今日知ったが、第2局は絶対に忘れないな。(苦笑)
2021年09月02日
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藤井聡太棋聖は18歳11カ月で史上最年少九段と最年少タイトル防衛の記録を達成した。従来の記録は最年少九段が渡辺明名人の21歳7カ月、最年少防衛が屋敷伸之九段の19歳と7日だった。渡辺名人は登場回数39回を誇るタイトル戦で初のストレート負けを喫した。
2021年07月04日
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将棋の藤井聡太王位が6月29、30日に行われたお~いお茶杯王位戦七番勝負第1局で豊島将之竜王に104手で敗れた。過去の対戦成績で1勝6敗と負け越し、藤井王位にとって最大の壁となっている同郷の先輩棋士に、中盤からペースを握られたまま押し切られる完敗。防衛間近になっている棋聖から一転、王位の防衛は厳しい黒星スタートとなった。これで対戦成績は藤井二冠の1勝7敗になった。これだけ一方的に負け越している相手は豊島二冠だけである。渡辺名人との対戦成績は7勝1敗だし。相性なんだろうか?この2人は、今行われている王位戦と、叡王戦でも対局することになる。王位戦・叡王戦が終わった後の2人の対戦成績は、どのように変わっているだろうか。相性の良さそのままに豊島二冠が一方的な対戦成績を維持するのか、藤井二冠が苦手克服して対戦成績の差を縮めるのか興味が尽きない。
2021年06月30日
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渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が挑戦する第79期将棋名人戦七番勝負第5局は、渡辺名人が1日目からの激しい戦いに競り勝ち、シリーズ4勝1敗で初めての防衛を果たした。第1局は、名人が慎重になり過ぎて、逆転を許してしまった印象があったが、第2局以降は、名人の安定した指し回し、強さが目立った印象が残った。挑戦者も決して悪い手は見当たらないと思うのだけれど、それでも差を付けて、リードを広げていくところが名人の強さかな。見る将として欲を言わせてもらえれば、第7局まで将棋を堪能したいところだけれど、中身が濃かったからOKだよね。渡辺名人・斎藤挑戦者、お疲れ様でした。
2021年05月30日
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将棋の橋本崇載八段が日本将棋連盟に引退届を提出し、2日付で引退した。将棋連盟によると、理由は「一身上の都合」という。順位戦では、名人への挑戦権を争うA級の在籍経験がある。昨年度はB級2組で、昨年6月の初戦で谷川浩司九段に勝ち、7月の2回戦では藤井聡太二冠と戦って敗れた。その後、10月から「一身上の都合」を理由に全対局を休場していた。テレビやインターネット番組の軽妙な解説が人気で、「ハッシー」の愛称でファンに親しまれている。好きな棋士の一人。最初に言ったのは佐藤紳哉七段なのにも拘らず「序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ」のフレーズを一躍有名にしちゃった人。引退がご本人が考えに考え抜いた結果だろうから仕方ないのだけれど、非常に残念でならない。
2021年04月02日
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将棋の八大タイトルの1つ「棋王戦」で、タイトルを持つ渡辺明三冠が挑戦者の糸谷哲郎八段を破ってタイトルを防衛し、棋王戦での9連覇を達成するとともに、タイトルの通算獲得数を「28」に伸ばして、歴代単独4位になった。17日、東京で行われた第4局は午後5時8分、98手までで後手の渡辺三冠が糸谷八段を投了に追い込み、3勝1敗でタイトルを防衛して棋王戦での9連覇を達成した。渡辺三冠は今月14日に「王将戦」でも防衛を果たしたばかりで、今回の防衛で八大タイトルの通算獲得数を「28」に伸ばし、谷川浩司九段の「27」を超えて歴代単独4位になった。対局のあと渡辺三冠は「一概に比べられるものではないですが、谷川先生は小さい頃から目標にしてきた先生なので、上回ることができたのは非常に誇らしいことだと思います」と話した。
2021年03月21日
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藤井聡太二冠は9日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第79期名人戦B級2組順位戦で窪田義行七段に100手で勝ち、開幕から9連勝を飾って、最終局を待たずに1位通過で来期B級1組への昇級を決めた。藤井は2017年、C級2組に14歳で初参加し、10戦全勝で昇級。C級1組の1期目は昇級を逃したが、2期目は10戦全勝で昇級した。仮にB級1組を1期で通過し、A級1期目で名人への挑戦権を獲得すると、谷川浩司九段が持つ史上最年少名人獲得記録(21歳2カ月)を塗り替える可能性がある。C級1組から続いている藤井の順位戦での連勝は20に伸び、順位戦の通算成績は38勝1敗となった。
2021年02月11日
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第79期将棋名人戦・B級1組順位戦の12回戦6局が4日、東京の将棋会館、大阪の関西将棋会館で一斉に指され、山崎隆之八段のA級昇級が決まった。B級1組在籍13期目で、自身初のA級入りを果たした山崎八段は、「今期は棋士人生で一番充実した順位戦だったと思う。(3月11日の)最終(13回)戦もしっかり指し、お待たせしたファンの方々のためにも、来期A級で戦えている自分の姿を見てもらえるようにしたい」と語った。才能あふれる多くの棋士の中にあって、「名人候補」の呼び名はごく限られた天才にしか与えられまない。西の山崎隆之、東の渡辺明は、その双璧。山崎八段は将棋が強いばかりではなくイケメンでもある。ふてぶてしい面構えの渡辺現名人とは対照的で「西の王子、東の魔王」ともいわれ「この差はなんだ」と渡辺名人を嘆かせたこともあったそうだ。羽生の隣り、行田出身の矢内さんをあきらめた山崎八段は、A級昇級を諦めてなかったね。力を発揮する時が来たって感じ。西の王子VS東の魔王の名人戦を見てみたい。2人共応援しちゃうぞ。
2021年02月06日
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豊島名人に渡辺二冠が挑んだ名人戦が凄かったので、折を見てブログに書こうと思っていたら、もっと凄い出来事が起こってしまった。(@o@;)将棋の高校生棋士、藤井聡太棋聖が、福岡市中央区の大濠公園能楽堂で行われた第61期王位戦七番勝負の第4局で、木村一基王位に勝ち、シリーズ4連勝でタイトルを奪取した。これにより、棋聖とあわせ二冠となり、タイトル2期獲得の規定により八段に昇段した。18歳1カ月での二冠と八段昇段は、いずれも最年少記録となる。最年少での二冠達成は、羽生善治九段が持っていた21歳11カ月で28年ぶりの更新、10代では初の快挙。また八段昇段は、加藤一二三九段が持っていた18歳3カ月で、これを62年ぶりに更新した。
2020年08月20日
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6月4日に最年少タイトル挑戦記録を更新した藤井聡太七段は、八大タイトルの1つ「棋聖戦」の五番勝負で渡辺明三冠を相手に3勝し、自身初のタイトル獲得を果たした。藤井七段は現在「17歳11か月」で、これまで「18歳6か月」だった将棋のタイトル獲得の最年少記録を30年ぶりに更新した。藤井七段は「最後まで分からなかったですが、タイトルを獲得できたことは非常にうれしいです。今はまだ実感がないというのが正直なところです。最後まできわどいと思っていました」と心境を述べた。そして、今後について聞かれると「やはり責任のある立場になりますので、より一層精進して、いい将棋をお見せできるよう頑張りたい」と話していた。一方、敗れた渡辺三冠は藤井七段との対局について「中終盤の指し回しは、こっちが気付いていない手が多かったです。全体として競った将棋で負けているので、仕方がない結果です」と振り返ったうえで「すごい人が出てきたなという感じです」と話していた。いや〜、ほんとすごい人が出てきたな。元々詰将棋で培われた正確な終盤力は皆が認めているところだった上に、序盤・中盤ももの凄く力をつけてきていて、文字通り序盤・中盤・終盤、隙が無いと思う。渡辺三冠も佐藤紳哉七段も橋本崇載八段もビックリだよな。(@o@;)
2020年07月17日
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将棋の王位戦七番勝負第2局が7月13、14日、北海道札幌市「ホテルエミシア札幌」で行われ、挑戦者の藤井聡太七段が現タイトル保持者の木村一基王位に勝利、今シリーズ2連勝を飾った。第2局では、封じ手用紙をチャリティーとして役立てることは木村一基王位が主催と連盟側に提案。立会人の深浦康市九段や藤井七段も同意したため、実現の運びとなった。封じ手用紙は通常、立会人が預かるものと対局場が保管するものの2通を作成するが、1日目の終わりの封じ手の際に3通が用意された。3通目の封じ手は、一般希望者に販売する方針で、その収益金は九州を中心とする記録的豪雨の被災地などへのチャリティーに充てる。木村一基王位の粋な心配りに拍手を送りたい。
2020年07月14日
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6月4日に東京都渋谷区「将棋会館」で行われた、第91期ヒューリック杯棋聖戦挑戦者決定戦で藤井聡太七段が永瀬拓矢二冠に勝ち、挑戦権を獲得した。これにより藤井聡太七段は17歳10ヶ月20日で最年少でのタイトル挑戦の記録を31年ぶりに更新することになる。2020年6月8日に開幕する棋聖戦五番勝負で藤井は渡辺明棋聖に挑戦する。明後日の開幕なので、タイトル保持者または挑戦者の、まさかのコロナ感染・延期はもうなかろう。挑戦者決定戦も熱戦だった。棋聖戦五番勝負も、これに勝る劣らずの熱戦を期待する。
2020年06月06日
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今日は、第78期将棋名人戦・A級順位戦の最終9回戦一斉対局が行われている。名人戦への挑戦権は、早々と渡辺三冠が決めた。ここのところの渡辺三冠の充実ぶりは目を見張るものがある。降級は、既に久保九段が決まってしまっている。もう1人降級の可能性があるのは、佐藤天彦九段・糸谷八段・木村王位の3人。3人共タイトル獲得した強者。如何にA級が厳しいかが分かる。結果が分かるのは日付が変わる頃になるだろうか?
2020年02月27日
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豊島将之王位に木村一基九段が挑戦する第60期王位戦七番勝負は、3勝3敗と両者譲らず第7局までもつれ込み、第7局を木村九段が豊島王位を110手で破り4勝目を挙げ、七番勝負を制した。これで木村九段は、自身初のタイトルとなる王位獲得となった。同時に、有吉九段の持つ最年長初タイトル獲得の記録を37歳6カ月から46歳3カ月に塗り替えた。「おじさん」の愛称で親しまれている木村九段は、「千駄ヶ谷の受け師」の異名を持つ棋風で、今季は順位戦でA級で戦っている。また、わかり易く面白い将棋解説で人気者でもある。今プロ棋士として渡辺三冠と共に最も勢いがある豊島王位からタイトルを奪取したのが凄いと思う。木村九段が王位獲得おめでとうございます♪
2019年09月26日
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豊島王位に木村九段が挑戦する第60期王位戦七番勝負の第4局を、夕食後ニコ生で観戦した。見始めた時には、豊島王位は既に入玉していて、木村九段もいつでも入玉できそうな局面で、200手を超える大熱戦になっていた。221手目には、入玉している後手玉に詰めろが掛かり、木村九段が勝ちに近づいたようだったが、豊島王位も最善で凌ぎ、最後は先手玉も入玉を果たし、相入玉の状態となった。285手目の▲8三銀不成を見て豊島王位が投了。木村九段は連勝で対戦成績を2勝2敗のタイとした。285の手数は、両者の対局のなかで最長、また豊島王位自身の対局においても最長手数を更新したそうだ。いや〜、凄い将棋を見せて貰った。次局も大熱戦を期待する。
2019年08月21日
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将棋の谷川浩司九段が17日、第69期大阪王将杯王将戦二次予選で高見泰地七段との対局に勝ち、歴代3位タイとなる公式戦通算1324勝(851敗3持将棋)を達成した。加藤一二三九段の記録(1324勝1180敗1持将棋)に並んだ。歴代1位は羽生善治九段の1438勝(594敗2持将棋)、歴代2位は故大山康晴十五世名人の1433勝(781敗2持将棋)。谷川九段は神戸市出身。1976年にプロデビューし、史上最年少の21歳2カ月で名人に。名人を5期獲得し、引退後に十七世名人(永世名人)を名乗る資格を持つ。タイトル獲得27期、棋戦優勝22回。終盤で相手玉を鮮やかに詰ます妙技から「光速の寄せ」「光速流」の異名を持つ。
2019年08月17日
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将棋の羽生善治九段が4日の対局に勝ち、歴代単独1位となる公式戦通算1434勝(591敗、2持将棋)を達成した。故大山康晴十五世名人が1992年に作った記録を27年ぶりに更新した。羽生九段は1985年にプロ入り。96年には史上初めて、当時の7タイトルを独占した。年間40勝を上回る驚異的なペースで白星を積み重ねている。2007年に史上最年少(37歳2カ月)で通算1千勝に到達。5月23日の勝利で通算勝数が歴代1位タイになった。名人を始めとする7タイトルで「永世称号」を名乗る資格を得ており、タイトル獲得も史上最多の99期に達している。昨年12月に竜王戦七番勝負で敗れて27年ぶりに無冠となったが、今年3月に放映された一般棋戦のNHK杯テレビ将棋トーナメントで史上最多の11回目となる優勝を果たすなど、活躍を続けている。
2019年06月05日
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将棋の羽生善治九段が、第60期王位戦の挑戦者決定リーグで谷川浩司九段に勝ち、公式戦の通算勝ち数を1433勝とし、故大山康晴十五世名人が作った歴代最多勝記録に並んだ。48歳7カ月での達成で、大山十五世名人の69歳3カ月を大幅に上回る若さで大記録に到達した。新記録がかかる次の対局は30日、第32期竜王戦ランキング戦1組の3位決定戦で木村一基九段と対戦する。この対局にむけては「気負わずにいつもどおりに指せたら」と話した。羽生九段は1985年にプロデビュー。通算勝ち数では、2007年に、プロ入りから22年・37歳2カ月の最速・最年少で1千勝を達成。15年には1321勝を挙げ、加藤一二三九段を抜いて歴代2位になっていた。1千勝以上を挙げて勝率7割を超えているのは羽生九段だけ。タイトル獲得数も最速で積み重ね、12年には通算81期として大山十五世名人の記録を30年ぶりに塗り替えた。17年には永世称号のある七タイトル全てで永世資格を手にする「永世七冠」を達成した。将棋界の数々の記録を塗り替え、残った大きな記録が歴代最多勝記録だった。大山康晴十五世名人が活躍していた頃に比べ、棋戦の数も増え対局の機会も増えた。単純な比較は妥当ではないが、勝率7割超えで今日まで来ていることが凄い。この記録に近づき、破る可能性があるとすれば、それは藤井聡太七段だな。
2019年05月25日
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第77期将棋名人戦七番勝負の第4局が16、17日、福岡県飯塚市の麻生大浦荘で行われ、挑戦者の豊島将之二冠が佐藤天彦名人に勝ち、4連勝で初めて名人位を獲得した。この一方的な結果を誰が予想しただろうか。3勝3敗で最終局に持ち込まれる大接戦を期待したが・・・豊島さんといえば、佐藤紳哉さんがNHK杯で言った「豊島?強いよね。序盤・中盤・終盤とスキが無いと思うよ。でも、オイラ負けないよ」のコメントが有名だけれど、この名人戦七番勝負の豊島さんの指し回しは、まさに序盤・中盤・終盤とスキが無かったな。
2019年05月17日
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大混戦の第77期C級1組最終局11回戦が行われた。昇級争いには8勝1敗で近藤五段(順位6位)、杉本七段(同7位)、船江六段(同14位)、藤井七段(同31位)の4人が並んでいたが・・・4人共勝利し9勝1敗となり、順位が上位の近藤五段と杉本八段の2人がB級2組へ昇級を決めた。船江六段と藤井七段は、惜しくも昇級を逃したが、来期は優位な順位でC級1組を戦うことになる。
2019年03月05日
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藤井聡太七段が、第12回朝日杯将棋オープン戦の決勝で渡辺明棋王に勝ち、昨年の第11回に続き優勝した。藤井聡太七段の連覇は、過去5回優勝の羽生善治九段以来2人目となる。ちなみに優勝賞金は750万円。こんなに強いのに、まだ高校生だというのに驚いてしまう。どこまで強くなることやら・・・
2019年02月17日
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昨日、藤井聡太七段が、関西将棋会館であった第77期将棋名人戦・C級1組順位戦の10回戦の対局で、近藤誠也五段に敗れた。藤井七段は順位戦で初めての敗戦。デビューからの順位戦の連勝記録を「18」まで伸ばし、中原誠十六世名人が1967年10月に達成した最多記録と並んでいたが、新記録達成はならなかった。また、藤井七段の師匠の杉本昌隆七段もC級1組順位戦で対局したが、船江恒平六段に敗れた。これまで8勝0敗と先頭を走ってきた藤井七段と杉本七段がそろって勝てば、一つ上のクラスであるB級2組への師弟同時昇級が決まる状況だった。順位戦の同じクラスで師弟そろっての昇級が実現すれば32期ぶりだったが、実現しなかった。今期C級1組には39棋士が参加。それぞれ10対局し、成績上位2人がB級2組へ昇級する仕組み。この日の対局の結果、8勝1敗で近藤五段(順位6位)、杉本七段(同7位)、船江六段(同14位)、藤井七段(同31位)の4人が並ぶ大混戦になった。前期のA級順位戦も大混戦で6人によるプレーオフになったけれど、B級以下は同じ成績だった場合、順位が上の棋士が優先されるため、最終戦で藤井七段が自力で昇級する可能性は消えた。現状で昇級する2人になる可能性があるのは、8勝1敗の近藤誠也五段、杉本昌隆七段、船江恒平六段、藤井聡太七段と7勝2敗の高崎一生六段の5人。昇級の行方は3月5日の最終戦の結果次第となった。
2019年02月06日
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将棋の羽生善治竜王が、第31期竜王戦七番勝負の第7局で挑戦者の広瀬章人八段に敗れ、対戦成績3勝4敗でタイトルを失い、27年ぶりに無冠になった。羽生竜王は1991年から常にタイトルを保持してきたが、今年7月に棋聖を失い、タイトルが竜王一つになっていた。史上初のタイトル獲得通算100期をかけて臨んだ今回の防衛戦は開幕から2連勝したが、好調の広瀬八段に逆転を許した。広瀬八段は、8年ぶり2期目のタイトル獲得を果たした。来年2月に開幕する棋王戦でも挑戦権を得ており、二冠を目指す。【今日の一言】 乗りかかった船
2018年12月21日
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将棋の第66期王座戦五番勝負の第5局が30日、甲府市で指され、挑戦者で先手の斎藤慎太郎七段が109手で中村太地王座に勝ち、対戦成績3勝2敗で初タイトルとなる王座を奪取した。これによって、将棋の八大タイトルを、羽生善治竜王、佐藤天彦名人、高見泰地叡王、渡辺明棋王の関東所属棋士4人、豊島将之棋聖・王位、斎藤新王座、久保利明王将の関西所属棋士3人と、東西で4タイトルずつ分け合うことになった。今迄、タイトルホルダーが、関東所属か関西所属かなんて意識して見ていた訳ではなかったので、こうした見方は新鮮だなぁ。今後も、どのように変っていくか、興味が沸いてきた。【今日の一言】 去る者は追わず
2018年10月31日
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10月1日に谷川浩司九段がテレビ棋戦に勝ち、史上5人目になる公式戦通算1300勝を達成した。これまでに公式戦通算1300勝しているのは、大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、加藤一二三九段、羽生善治竜王の4人。詳しい情報は、こちらのリンクを参照してシルブプレ。【今日の一言】 笑う門には福来たる
2018年10月04日
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将棋の第89期棋聖戦五番勝負の第5局は17日、東京都千代田区の都市センターホテルで指され、挑戦者の豊島将之八段が羽生善治棋聖に108手で勝ち、対戦成績3勝2敗で初タイトルとなる棋聖位を獲得した。この結果、将棋界の全8タイトルを8人の棋士が一つずつ保持することになった。全タイトルが分かれるのは、1987年に7タイトルを7人で分け合った時以来約31年ぶりとなる。将棋界は群雄割拠の時代に突入かといったところだね。【今日の一言】 早寝早起き病知らず
2018年07月18日
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将棋の高校生棋士、藤井聡太七段が29日、東京都渋谷区の将棋会館であった第31期竜王戦の決勝トーナメントで、増田康宏六段に敗れたという記事が新聞に載っていた。犬が人を噛んでもニュースにはならないが、人が犬を噛んだらニュースになる。珍しいことだからこそニュースになる。敗れてニュースになる藤井聡太七段、恐るべし。【今日の一言】 笑いは人の薬
2018年06月30日
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将棋の高校生棋士、藤井聡太六段が、大阪市福島区の関西将棋会館での第31期竜王戦ランキング戦5組の準決勝で、船江恒平六段に勝ち、七段昇段を決めた。日本将棋連盟によると、15歳9カ月での七段昇段は史上最年少記録。加藤一二三九段の17歳3カ月で七段昇段の記録を61年ぶりに塗り替えた。プロ入りからわずか1年7カ月の「スピード出世」でもある。勢いに乗って、年内に八段に昇段しちゃったりして。【今日の一言】 事実は小説よりも奇なり
2018年05月19日
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第76期将棋名人戦・A級順位戦の挑戦者決定戦が21日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、羽生善治竜王が稲葉陽八段に勝ち、佐藤天彦名人への挑戦を決めた。6人という史上最多人数でのプレーオフは、豊島八段が、久保王将・佐藤九段・広瀬八段を次々と破って勢いを見せたが、そこにストップを掛けたのが羽生竜王。羽生竜王は、前期名人戦挑戦者の稲葉八段も破り、名人戦への挑戦権を得た。羽生竜王にとって、名人戦七番勝負は、史上最多のタイトル通算100期の記録がかかる大舞台となる。【今日の一言】 棚から牡丹餅
2018年03月22日
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第76期将棋名人戦・A級順位戦の最終11回戦5局が2日、一斉に指され、稲葉陽八段、羽生善治竜王、広瀬章人八段、佐藤康光九段、久保利明王将、豊島将之八段の6人が6勝4敗で並んだ。挑戦者決定は、史上初の6人によるプレーオフに持ち越された。2月5日の日記に6人でのプレーオフになる可能性を書いたが、これは数字上の可能性で、実現する確率は限りなく0に近いと思っていた。まさかこれが現実になるとは。まさに事実は小説より奇なりだな。なお、プレーオフは、前期の順位が下位だった人が上位に挑んでいく形式の変則トーナメントで行われる。名人への挑戦権を得るまでに、最も下位だった久保利明王将、豊島将之八段は5連勝が必要。逆に最も上位の稲葉陽八段は1勝で挑戦権を得られる。相手は当然全てがA級棋士である。5勝必要な久保利明王将、豊島将之八段にとっては、金銀8枚で固められた穴熊を攻略するような遠さだろうな。【今日の一言】 春眠暁を覚えず
2018年03月04日
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