11月26日(火)
短歌集(484)
中公文庫:日本の詩歌29より
昭和五十一年十一月十日初版
渡辺直己(6)
氷原に穴を 穿 ちて 漁 れるを見つつし寒し 覇 県 への道
朝明に 吾 が 望楼 を射撃せし敵黒々と 橇 にて逃げ行く
未 だ若き 捕虜 をかくみて 覚束 なき 訊問 をつづく 焚火 の 傍 に
なかなかに自白せぬ捕虜の手を出させ銃ずれしたる事を 責 め 居 り
牛駝鎮 の寒き 朝 に 飯 食ひて八里荘に向ふ 紅匪 を追ひて
(つづく)
「短歌セミナー」(抜粋:後藤)(158… 2025.04.29
近藤芳美著「現代短歌」より(49)「『… 2025.04.29
歌集「プロパガンダ史」(79)歌の礫(… 2025.04.29