「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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カテゴリ:
lovesick
目を閉じたままシートに横になり、楓が何かを必死に抑えようとしていることは、
突然楓を襲ったものは、体調の異変ではなく、心の中の異変なんだと悟った俺は、
それ以上、楓の心を乱さないために、ただじっと見つめていた。
胸に置かれた手のひらが、時々何かを掴もうと握られた。
そんな様子を見ていると、俺は楓がかわいそうで仕方なくなった。
宗太郎の話ではもう2年前のことらしいのに、
初対面の俺の前ですら、こんな風になってしまうほど、
彼女の心の中には、まだ、生々しい傷が残っている。
でも、彼女が一人で受け止めきれるような傷じゃない。
そんな傷にこうしてずっと振り回されてきたんだろう。
どうして楓がこんな目にあわなくちゃいけないんだろう。
こんなに小さな体にどれだけの苦しみを詰め込んで生きているんだろう。
まだ会って数時間なのに、もう楓の存在は、俺の中で到底消せそうになかった。
今すぐにでも、楓を抱きしめて、その重荷を背負ってあげたかった。
でも、今そんなことをしても、きっと、楓は受け入れないだろう。
宗太郎のいうように、どうやら、俺も随分苦しむことになりそうだな、
と考えたとき、楓がようやくシートを起こし、深呼吸をしてから、
こちらに、(ごめんね)というような笑顔を向けた。
俺は、急激に楓に向かって流れそうになる感情をなんとか押しとどめ、
と、そっとたずねた。
楓は、しっかりと微笑んでうなずいた。
(ありがとう)
というように。
俺はふと思いつき、楓にたずねた。
楓は不思議そうに首を傾げたが、そのままうなずいた。
俺は、ゆっくりと車を出した。
ボリュームを絞って、FMを聞きながら、夜の街を走り抜ける。
40分ほど走って目的の場所についた。周りに人家の少ない、小高い丘の上の展望台だ。
(ここ?)
「ああ、ちょっと降りてみて」
楓に降りるようにうながして、自分も外に出る。風が冷たい。俺は後部座席から、クッションの形で収納してあるブランケットをとりだして広げ、降りてきた楓の肩にそっとかけた。
楓は振り返って微笑んだ。
思わず、ブランケットをかけた手を離さずに抱きしめてしまいたくなる。
俺はそっと上を指差す。楓は素直に上を向き、そして、目を見開いた。
空には満天の星。手が届きそうなくらいに感じる展望台だった。
楓は、あっというまに満面の笑みを浮かべて、こちらを振り向いた。
(すごい!)
その笑顔はそういってるようだった。
「すごいだろ?ここ、都会からそんなに離れていないのに、よく星が見えるんだ。」
楓は空から目を離さずにうなずいた。俺は楓の後ろに立ったままささやくように続けた。
「俺んち、この近くだからさ、小さい頃からよく来てたんだ。特に嫌なことがあったりすると。暑い日も寒い日も、不思議と星を見てると、気分が和らいだ。帰る頃には、嫌なことも辛いことも、もういいやって気持ちになれるんだ。」
楓は、ふっとまじめな顔になってこちらを振り返って見つめた。
「宗太郎にちらっと聞いただけだから、事情もよくわからないけど、楓、2年前から、随分辛い思いしてきたんだろう。さっきもそうだったんだろう?さっきみたいに、辛い思い出に振り回されそうな日は、俺を呼んでくれよ。いつでもここに連れてくるよ。楓がその思い出、ちゃんと思い出に出来るまで、何度でも付き合うよ。」
楓は、その言葉の意味をはかるように目を細めて、俺の胸の辺りを見ていた。
「出会ったばっかで、信じられないかもしれないけど、俺、今そういう気持ちでいるんだ、本当に」
楓は俺の目を見上げた。そして、俺の必死の申し出を、受け入れてくれた。とてもシンプルに微笑んでうなずくことで。
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最終更新日 2007.12.04 23:47:48
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