かずやんの旅日誌

かずやんの旅日誌

2021年09月12日
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カテゴリ: バイク旅
8月14日

朝5時。
バイクのエンジン音で目が覚める。

どうやら部屋の前で暖機しているようで、うるさくてかなわない。
こんな常識もわからない輩は注意したところで無駄なので、耳栓をして放っておくことにする。

そのまま惰眠を貪り、起きる頃にはほとんどの宿泊者が出発して行った。
まだ朝の7時の段階でだ。









私はゆっくり朝食を取ってから、バイクを洗車場まで押していく。







高圧洗浄機も使えるが、バイクに高圧洗浄機を使うと、いろんな場所が壊れるので絶対に使わない。
私のMT-10も入荷の際高圧洗浄をしたらしく、フロントホイールのハブリングのグリスが乳化していた。

洗車を済ませたら、チェーンに注油。
これでまた走りやすくなる。
お次はシートを外してサイドケースステーも外す。
各所ボルトの緩みがないか、損傷はないか確認。

全ての点検を終えて異常は確認されなかった。
キャリアが心配だったが、問題ないようだ。

それでは外したものを全て元通りにして、コンテナも積載。
全ての準備が整う頃には午前10時を回っていた。

バイクステーションも1台を除き、全て出発している。
※この1台が謎で、このあと13時過ぎに戻ってきても動いた形跡がない。
さらにこの前日も翌日も動いた気配がないのだ。
でも中に人はちゃんといて、夜中に外に出て何かゴソゴソやっている60代くらいの謎の人だった。

バイクステーションを出発し、快適なシーサイドラインを流しながら宗谷岬を目指す。



ほどなく宗谷岬到着。
ここに来るのは2014年以来だ。





思えば快晴の宗谷岬はこれが初めてだ。
期待していた樺太は残念ながら今回も見えなかった。






最北端のモニュメントの記念撮影もほぼ人がいない。









そして蝦夷屋をはじめとして、数軒店も閉めている。
コロナ禍はここにも暗い影を落としていた。

とりあえず私も列に並び、記念撮影。









insta360がとても便利である。

記念撮影が済んだら周囲を散策。





ステッカーや記念品が欲しかったのだが、土産物屋はほとんど閉まっており、唯一開いてた柏屋に入る。



しかし、すでに持っているものばかりだったので、奥の流氷館に半袖のまま入る。

中はマイナス20℃らしく、確かに寒いが我慢できないレベルではない。







一眼とinsta360は結露が怖いのでバッグにしまったままにする。

それでは宗谷岬を出発。
宗谷丘陵登っていく。
今回の目的地は、最近有名になった「白い道」だ。
元々はただの農道だったのだが、観光客誘致のため一面に帆立の貝殻を敷き詰めたのだとか。
早速向かう。

宗谷らしい景色を流していると、あちこちに白い道への案内板があるではないか。

そういえば、白い道での事故防止にために、一方通行にご協力くださいとの情報があったな。
この案内板に従っていけば、本来の入り口にたどり着けるのだろう。
案内板を頼りに最高な景色の中を流していく。



すると突然舗装路がぷっつり切れ、白い道が姿を表した。
この感じ、昔の北海道の「国道が突然ダートに!?」の感じに似ている。

漫然運転だと貝殻に乗り上げて転んでしまうだろう。
と思ったのも束の間。
実際に走ってみると固く踏みしめられており、オンロード車でも問題なく走ることができた。
ただ、時折トラクターのタイヤで波状路みたいになっており、振動がバイクにもコカンにも悪い。

しかしそんな心配も、この景色を見ればすべて吹き飛んでしまう。

一旦停めて写真を撮りたいが、なかなか停められる場所がない。
いや、普通のバイクなら停められるのだが、このバイクは停める場所を選ぶ。

そのまま進み、ようやく停められる場所を見つけた。











それにしてもいい景色だ。
青空と草原と白い道のコントラストが素晴らしい。
ここでしばらく何も考えずに過ごしたいが、やはり観光スポット。
次から次へと車にバイクにやってきてゆっくりできる状況ではない。
撮影を終えたら下界に下ることにする。

さて、時刻はお昼過ぎ。
今から稚内市内まで食べにいくのも面倒なので、目に入ったセコマで済ませることに。

100円パスタとおにぎりを買い込み目の前の漁港へ。
宗谷海峡を眺めながらの食事は格別だ。





さて、今回の北海道旅で困るのがゴミの処理だ。
コロナ禍の影響で、殆どのコンビニがゴミ箱を撤去している。
ここのセコマもそうであったため、ゴミを処分するため一旦宿に戻ることにする。
どのみち稚内市内に向かうのだからちょうどいい。
宿でゴミを処分し稚内市内へ。
この時も例のバイクは動かした形跡がなかった。

稚内市内に入り、まず向かったのが稚内公園だ。
ここで氷雪の門と開基百年記念塔を散策。

















そして公園から降り、防波堤ドームへ。





来る前に聞いていたが、現在改修工事中のため一部入ることができなくなっている。





入れるところでは子供たちがスケボーで遊んでいた。





地元の人にとってはあって当たり前の光景で場所なのであろう。

今度は海岸側に出る階段を登り、ドームの外側を見てみる。
至る所にヒビが入り、コンクリは剥がれ、痛々しい姿をしていた。









それもそのはず。このドームが暴風雪から港を守ってくれているのだ。
今回の補修で綺麗に直していただき、これからも稚内を訪れる旅人を永く迎えてほしいものだ。

さて、今度はそういえば行ったことのなかった稚内駅に向かう。
ドームからほど近い場所にあったのだが駐車場は満車。
なんとか停める場所を見つけ駅の構内へ。











最近立て替えられたという駅舎は近代的でとても綺麗になっている。
最果て感はまるでない。
ここで休憩をとりながら時間調整。
今日はノシャップ岬で夕日を見るためだ。

いい時間になったので出発。
ノシャップ岬は目と鼻の先だ。

ここには今回初めて来たと思っていたのだが、どうやら2回目らしい。





全く記憶になかったが、港に立つ赤い灯台で思い出した。






前回訪れたのは2010年の北海道ツーリングだった。
ノシャップ岬での夕日を見た後に、みどり湯のおかみさんに「まだノシャップなんて行ってるの?夕日が丘の方がずっと綺麗なのに」と夕日が丘パーキングを教えてもらったのだ。

旅の思い出は消えないものと思っていたが、11年も経てばさすがに消えてしまうのだろう。
寂しい限りだ。

ノシャップ岬にあるイルカのモニュメントの中に日が落ちていく。





今回も2010年と同じく水面に消える前に雲に隠れてしまった。









同時に撤収していく観光客。
誰もいなくなったノシャップ岬を残照が照らす。









マジックアワーを背中に受けながら、また来ますとつぶやくのであった。





14日目に続く。


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最終更新日  2022年12月13日 11時47分09秒
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