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ひさびさの下痢である。この仕事に就いてから生活習慣が極めて健康的になり滅多に下痢をしなくなったため、自分がもともと消化器系が弱く、かつては週に1回くらいの頻度で下痢をしていたことをほとんど忘れていた。たぶん昼食時にほんの気まぐれに飲んだ牛乳のせいだ。豆乳に切り替えてから7~8年も経ち、消化器が受け付けなくなってしまったに違いない。あと、今朝出勤前にちょっと長めの距離を走ったので、内臓がやや疲労気味だったのかも知れない。慌てて駆け込んだトイレの個室で下痢便をひり出しながら、かつてマラソン大会の最中に催した下痢の記憶がよみがえる。オレは5年前に初めて走った荒川市民マラソンですでにトイレに駆け込んでいる。あのときは日本短期出張中で、疲労のためか大会の前日から腹が緩んでいた。あの日「30キロの壁」が早めにやってきたのは、簡易トイレが和式で、疲れた脚に負担が掛かったせいだ。その1ヵ月後に走ったバンクーバー・マラソンでもトイレに駆け込んだ。あの日は気温摂氏10度でどしゃ降りの雨で、ゴールまでに小便を3回もした上、別に下痢をしてたわけでもないのに腹が冷えて下ってしまった。いちばんツラかったのは2005年のミシガン・ベイショア・マラソンだ。あれは危なかった。10分以上も腹痛に堪えながら走り続けた末、期せずして前方に現れた簡易トイレがあれほど有難く思えたことはない。あのときは便座に座るなり、「ドドドドド…」と音を立てて怒涛のように下痢便が下っていった。おかげでスッキリした途端に体調がよくなり間もなくランナーズハイがやってきて(笑)、後半ペースが落ちてくるランナーたちを軒並み抜き去ったことが思い出される。…しかし、オレはまだ漏らしたことはない。トレーニング中に便意を催し、ギリギリセーフでトイレに駆け込んだり、トイレまで待ちきれず野グソをしたことも何十回とあるが、あの、ビリビリビリッ …やってしまった…という経験はまだない。走っている最中に便意を催し腹痛になった時は、たいてい歩けば腹痛が収まり、なんとか次の公衆便所(あるいは人目につかない薮)までは堪えられるものだ。そういえば、オレはずっと気になっていたのだが、8月の北京オリンピックの女子マラソンで、マラソンの世界記録保持者・イギリスのラドクリフがコース上で下痢便をしていたと思うのだが、あれって日本では話題にならなかったのか?グーグルで検索しても話題にしている様子がないんだが。オレが見ていたテレビの中継ではカメラがラドクリフを追い続けている最中、ずっとイギリス人コメンテーターが腹痛で苦しんでいるラドクリフの様子を事細かに描写していて(笑)、やがて彼女が走者集団から逸れたかと思ったらコース・フェンスの陰にしゃがみ込みランパンの股間部分を後ろから手を回して引っ張ったところで事態を理解した(笑)カメラマンがパンして走者集団にアングルを戻すも時すでに遅し、ラドクリフの排泄の瞬間が全世界に放映されたのであった。もしかすると日本ではカメラはトップ集団を追っていたのでこの瞬間が放映されなかったのかも知れない。オレはスカト口・ビデオを別にすれば女性がクソをする瞬間を見たことがなかったので、ラドクリフの排泄シーン全世界生中継は衝撃的な事件だと思ったのだが、その後グーグルで検索してみたら、ラドクリフは過去にNYCマラソンの真っ最中にコース上で小便をした(しかも優勝した)様子がYouTubeで公開されている上、トレーニング中かレース中か知らないが、道端で排泄するラドクリフのスクープ写真がイギリスの大衆紙に載ったことがあるらしく、ラドクリフのレース中の野グソは思ったほど大ごとではないことを知った。…というか、トイレに立ち寄って30秒をロスするくらいなら、野ショウベンや野グソを全世界に生中継される恥の方を選択するのが、レースに命を懸けているプロのランナーの姿なのだろう(まあ、でもヨーグルトとか、食品関係のスポンサーはもう二度と付かないだろうなあ…)。ちなみにオレの下痢は正露丸3粒でイッパツで治まったようである。レース前は乳製品と内臓疲労に注意しようと思う。 キミにはこんな状況でも走り続ける根性はあるか?
2008.10.06
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下痢はだいぶ治まったが腰をはじめとする筋肉の鈍痛や全身のダルさは続いている。まるで風邪からくしゃみ・鼻づまり・咳・のどの痛み・発熱といった典型症状を取り除いたような感じである。そういえば、これらの症状が始まったのは、火曜日の朝にプールでひと泳ぎして出社した後で寒気を感じてからだった。もしかすると、身体が健康すぎるせいでくしゃみ・鼻水・発熱といった症状が気合で抑え込まれているだけで、実はオレは風邪を引いているのかもしれない。ところでオレはここ数年、体調が崩れる前、決まってある兆候が身体に現われることに気づいた。それは粘膜である。たとえば口の中。オレは疲れてくるとすぐ口内に水泡が出来るのだが、健康なときはコレを舌で押し潰しても粘膜がすぐ元通りになる。しかし、水泡を押し潰した後に粘膜が復元されずに傷ついたままの時は、体調が崩れる前触れである。たとえば鼻の穴。鼻腔の粘膜がヒリヒリしていて、洟をかむと血の筋が混じっていたりするときは、たいてい体調が下り坂である兆候である。たとえばケツの穴。便秘気味の時に太いクソをひり出した後、健康なときはケツの穴の粘膜のヒリヒリはすぐに治まる。これが治まらないときは身体が弱っている。あるいはシャワーを浴びていてケツの穴の周りを指を突っ込んで洗っている際、痔でもないのに痛みを感じるときは、身体が弱っている証拠である。たとえば亀頭部。...え、もう例は十分ですか(笑)。今回は、体調が崩れる前に、上記のいずれの兆候をも経験している。共通するのは「粘膜」である。考えてみると、粘膜というのは外界に直接接している人間の身体の中でいちばん脆弱で損傷を受けやすい部位である。ふつうの皮膚であれば、傷口でもない限り、悪疫をブロックしはじき返してくれる。しかし粘膜は、外部の異物をも浸透させてしまう。身体が健康で免疫力のあるときは、粘膜も異物に対しバリアを張ってくれるし、かりに粘膜を通して悪疫が入ってきても白血球などが殺傷してくれる。しかし体力が落ちて免疫力が低下している時は、異物に対する粘膜のブロック力も弱く、また粘膜が傷ついてもすぐに復元できず、異物を体内に透過させてしまう。だから、弱ってきた身体がさらに弱ってしまいがちである。つまり粘膜の健康こそ、身体の健康を保証するものであり、粘膜が不健康な状態にあれば、健康状態が下り坂になるのも道理だと思うわけだオレは。今回はコレに気づくのが遅れたので体調が悪化してしまったが、今後はこれらの粘膜の兆候に気づいたらすぐに大事をとって休養したり無理を避けるようにすれば、体調が崩れるのを防げるにちがいない。「粘膜ヒリヒリ」= 黄色信号 として、ヒリヒリが収まるまで安静を心掛ければ、日々健康が保てるということだきっと。…などと言っている間にマラソンの本番は明々後日に迫っている。しかも当日朝の予想最低気温は0℃。ひさびさにツラ~イ経験をすることを覚悟しておかねば。
2008.10.16
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今晩は完全燃焼、クタクタである。先日の日記でpinkoysterさんとオダギリチガさんに勧められてひさびさにハードコアセックスに興じたから、というわけではない。単にひさびさに高速でランニングしたからである。とっくに盛りを過ぎたオッサンのオイラであるが、若い頃のような性衝動が勃然と沸き起こることがたまーにある。そういう時は、ハードコアセックスに興じたつもりになって激しい腰づかいと腕の振りで(冬場の場合は)トレッドミルの上を突っ走ると気持ちいい。通常だと息の乱れない程度のスピードで1時間くらい走っているのだが、体力と精力のあり余っているときは、時速9キロくらい(ジョギングのスピード)から10分ごとに10キロ、11キロと時速1キロずつくらいスピードを上げ、最後の60分目には時速14キロ(10キロの距離を42分で走る速さ)で突っ走る。最後の数分は息も絶え絶え、半分朦朧とした意識で身体だけが激しく動いている状態になる。そして、走り終わった後はセックスのことを考える元気もヒマもなく深い眠りに就ける。はっきり言ってこれはまさにセックスの代償行為としてのランニングにほかならない。実際、走っていてランニング・ハイがやってくるとき、自分が性交していると想像してハイを増進させることさえあるくらいだ。ところで、オイラの感覚では「“マラソン”と“セックス”」というのは「犯罪と貧困」とか「浮気と離婚」とか「ギャンブルと借金」とか「山と川」というのと同じくらい関連の深いものだと思っている。しかし、だ。オイラの楽天日記サイトの訪問者やリンク先は大雑把に「マラソン系」の仲間と「下ネタ/鬼畜/アナーキー系」の仲間に大別されるのだが、ふと考えてみると、「マラソン系」の仲間の日記を読んでいて「セックス」について語っていることは皆無と言っていい(逆に、「下ネタ/鬼畜系」の連中が「週末に10キロ走って爽やかな汗を流した」などと日記に書いているのも見たことがないが)。極端な例では、「長距離を走っていると、乳首が擦れて血がにじむ」という話を日記に書いていた楽天マラソン仲間のひとりは、「乳首」と書くことさえ抵抗があるらしく、たかが乳首に「ち○び」などと伏字を用いていたくらいだ(笑)。どうしてマラソン仲間はセックスについて語らないのだろう。実際、何度かインターネットのマラソン仲間のOFF会に参加したことがあるが、いいオッサンが集まって酒を飲んでも、あるマラソン大会のコースの話をうれしそうにしていたり、いかに記録を向上するかといった話を真剣に話していこそすれ、エロのたぐいの話は一切出ないのだった(唯一の例外は、楽天広場をはじめとするネット上の市民マラソン・サークルでは比較的有名なある中年ランナーが酔った末に隣に座っていた女性ランナーにオサワリを始めたことくらいである)。たしかにマラソンを趣味にしている人は、ある意味オイラをも含め禁欲的なタイプであるには違いない。酒好きの市民ランナーは多いかも知れないが、喫煙とランニングは両立しないし、平日や週末に何時間も走っていたらパチンコやマージャンをするヒマもない。そして何よりも、毎日平均10キロ近く走っている人に、頻繁な性行為に費やすエネルギーなど残っているはずがない。それにしても、彼・彼女らにだってみな(オイラと違って)配偶者や恋人がいるわけで、毎晩(あるいは毎週末)一緒に寝ていながら、オイラのように何ヶ月も「性交渉なし」というわけにはいかないはずだと思われる。そういう意味で、彼らだって(オイラ同様)マラソン生活と性生活の兼ね合いというのは実は大きなテーマなのではないかと思われるのだ。逆に言えば、たとえばさいきんマラソンの記録が向上した彼女や彼は、実は性生活上のある画期的な変化が飛躍のカギになっていたかもしれないのだが、それを本人も意識していないか、うすうす気づいていたとしても他言せずに終わっている可能性がある。だからオイラは「今朝は早朝マラソンをしようと思って目覚ましを5時半にセットしたけど、意志が弱く起きれませんでした」なんて書く代わりに、みんな正直に「昨夜はちょっと最近欲求不満気味のカミさんにせがまれてしまい、ジョギングの精力を使い果たしてしまいました」などと日記に書けるようになれば、お互いに「マラソンとセックス」の秘められた重大かつ密接な関係について啓蒙し合えるようになるうえ、「マラソン系」と「鬼畜系」の間の壁も取り払えるのに...などと勝手なことを考えてしまうのである。
2005.02.24
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日本のニュース・ウェブサイトはどこも、あのイギリス人英会話講師殺人の市橋達也タイホのニュースで持ちきりみたいですね。おかげで「森繁久弥ついに死去」という冗談のような大事件の記事は見る影もありません。ところで、ぼくはこの殺人事件にいくつかの理由で軽い興味を持っていました。まず、「日本人男性による、白人女性の殺人」という、まるで東洋人女性による黒人男性の殺人と同じくらい珍しい、その人種の組み合わせです。あと、市橋達也のあの顔です。事件直後、あの冷酷そうな顔写真がメディアで出回っていましたが、この事件について特集を組んだ日本のある週刊誌が見出しに『鬼畜』の派手な二文字を踊らせていたことを、ぼくは印象的に覚えています。ぼくの日本の大学時代の友人にイギリス人女性と結婚したヤツがいますが、彼女も当時(20年くらい前)やはり首都圏で英語講師をしました。この彼女は、東京近郊でヒッチハイクをしたことがあって、その時オタクっぽい男が停まって車に乗せてくれたそうです。しかし男の運転する車は、だんだん自分が頼んだ場所とは違う、人気のない方向へと向かって進んでいることに彼女は気づきました。男の表情を見ると、どうも様子がヘンです。そこで彼女は、車を運転しているそのオタク野郎に、コラ、どこに行くんだ、頼んだ場所と全然違うところに進んでるだろ、何のつもりだと、すごい剣幕で怒鳴り散らしたそうです。すると男は、ごめんなさいと謝り、すぐに車を引き返し、結局お願いした場所までちゃんと送ってくれたそうです(笑)。 ほかの国だったら、ボコボコに殴られてバコバコに犯された末に殺されて切り刻まれて山中に死体を遺棄されかねない、非常に危険なシチュエーションです。しかし、痴漢行為をするつもりでガイコク人女性を車に乗せておきながら、いざ相手に怒られると素直にごめんなさいと謝って車を引き返し、目的地まで送ってくれる…これが日本人男性なのだと、そのイギリス人女性は語っていました(笑)。スケベさはほかの国並みでも、基本的に暴力に訴えることもなく、気が穏やかなのが一般の日本人男性なのです。ところが、白人女性を自分のアパートまで誘い込み、おそらく暴行した上で殺したというこの事件は、日本人は穏やかで安全であるというそれまでの常識に対し、日本在住のガイコク人女性たちが疑念を抱くキッカケになったと同時に、同じ日本人たちにも「いったいどんな日本人男が、白人女性を部屋まで誘って殺人に及んだんだろう」という疑問というか興味を抱かせたと思われます。その興味に拍車をかけた要因の1つが、市橋達也のあの特徴のある顔ではないでしょうか。傾斜角が30度くらいはありそうなあの眉、同じく異常につり上がった鋭い目。放物線状の細面に、鋭利に尖ったあご、厚い唇。メディアに出回ったあの指名手配写真は、『殺人犯』とか『鬼畜』といったキャプションがまさにピッタリ、といった感じでした。そんな彼が、あの特徴のある顔に加え、身長180センチという、どこに行っても目だってしまいそうなあの長身で日本国内に2年半も潜伏していたという事実に驚いたのはぼくだけではないでしょう。同時に、人の群れに紛れることがほぼ不可能なその特徴を消すために整形手術を受けたという報道にも誰もが納得したはずです(笑)。上掲の写真は整形後の写真にヒゲとメガネを描き込んだものなので、特徴のあるつり上がった眉毛はハの字に下げられ、唇も若干薄くなっています。それでも、写真を見せられれば「言われてみるとあの犯人にソックリ…」と思わせる顔です。ましてや整形前の特徴ある顔のままであれば、髪やヒゲを伸ばした程度ではいずれ周囲の人間にバレてしまうだろうと本人が考えたのだとすれば、それは賢明な判断だったといえます。一方、賢明でなかったのは、美容整形医院を訪れれば術前・術後の顔写真を撮られるのは避けられず、また「顔のエキスパート」である医師や看護婦に勘付かれる可能性は一般より高く、もし勘付かれてしまえば「術後」の写真を公開されて、整形した意味がなくなってしまう…という危険性まで熟考しなかった点でしょう。そういうぼく自身も、一度会ったらずっと印象に残ってしまうような特徴のある顔をしていて、それもプロフィールの写真のとおり「鬼畜」とキャプションをつけられてサマになってしまうような顔です。だから、もし犯罪などを犯して指名手配されてしまうことがあれば、簡単に逃げ切れるとは思えません(海外まで高飛びすれば別)。要は、「犯罪を犯して逃走する」というのは、三億円事件の犯人のように「人の群れにすっかり溶け込んですぐ背景と化してしまうような、どこへ行こうがまったく目立たない特徴のない顔」の持ち主が考えるべきことであって、一度見たら忘れられないような特殊な顔の人は犯罪を控えるか、犯罪を犯してしまった場合には逃走を諦めておとなしく出頭したほうがいい、ということです。あとは、一日も早く、どういう動機で白人女性の殺人に至ったのか、もともと殺すつもりでアパートに誘ったのか、あるいは途中まではいい感じだったのに、行為の最中で恥をかかされてカッときてしまったのか、あるいは合意の上でのSMプレイの最中で首をきつく絞め過ぎたのか、ぼくのような物好きのためにも真相を明らかにしてくれることを心から期待し、続報を待ちたいと思います。
2009.11.10
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