神雷親父の独り言

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2007.09.19
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カテゴリ: 教育

先日、友人・子供と共に科学館なるものに行って来た。

さまざまな遊具とも取れる「科学実験装置」が立ち並ぶ。

私は、「機械設計」の観点から、各々の遊具を見ていた。

一種の職業病かもしれない。仕事柄、そういう観点で物を観る癖がついてしまった。

未来館にある「科学実験装置」(以後、遊具と記する。)は、「本当に安全?」「これで理解できる?」と

疑う物が多かった。

本当に安全?と疑う理由は、幾つもあった。

漏斗の形状をした器に球を投げ入れると、近似円弧又は、近似楕円を描きながら球が回る。

発想としては面白い科学実験だが、問題が二つある。

1点目。

球が重い。及び硬い。のである。先ほどの実験を行う為には、一定以上の重量が必要となる。それは、球の回転に伴う動きが、空気抵抗や転がり抵抗の影響を受けない程度の重さが必要だからである。しかし、ビリヤードの球よりも重いと感じる球が、「子供の投げ入れ速度」で入れた場合、「漏斗から飛び出す危険性」、「子供が子供にボールを投げる危険性」を考えると、重すぎるし、堅すぎる。

2点目。

漏斗から飛び出す危険性があるにも関わらず、「カバーが無い」事。カバーが無いから、回転しているボールを取ろうとする子供がいる。球の速度は、子供が考える以上に早く質量(重さ)が重い為、指を骨折しかねない。

子供は、何にでも興味を持つ。痛い思いをして覚える事もある。しかし、大人が与えた遊具なのにその危険性が設計に入っていないのは、如何なものか?

そんな事は、「親が観るべきだ」と、言われそうだが、科学館に「父兄同伴」の義務も無く、子供の「格好な遊び場」になっている所に、毎度 毎度 親がいるとは、限らないのである。

しかも、その危険性に気づいた親が、何人いる事だろう。

「事故が起こらなければ、大丈夫」と、その遊具は、言っている様だった。

私が、「科学実験装置」と呼ばず、「遊具」と呼ぶ理由である。

科学実験装置は、

「それ以外の行動・作動を制限され、安全である事」

「実験装置を使うならば、それを解説し、お手本を見せる解説者が必要である事」

を満足しなければならない。と、思うからである。

漏斗の装置周辺には、解説者も監視員もいなかった。だから、公園にある遊具と同じ扱いを受けるのである。

設計者が思いもしない使われ方をして、「一歩間違えれば、危険」な装置になるのである。

たまたま、私は「装置製作会社」の人間と話しをする事が出来た。

そこで、驚きの発言を聞く。

長文となった。続きは、次回。






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Last updated  2007.09.19 20:40:02 コメント(4) | コメントを書く
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