PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
我が家には、年間¥2,000で借りてる畑がある。
面積は、0.8a位。自給自足には程遠い広さであるが、家庭菜園としては少々手に余る。
先日のブログでも書いたが、夏の雑草の勢いに負け、畑が草っ原(バッタの養殖場?)になってしまった。
10月を過ぎる頃には草の勢いも落ち着き、やっと土を見れるほどになったが、普段は会社員。
そう毎日、毎日、畑へ行ける訳でもない。
耕運機購入も考えたが何せ高い!!あれやコレやで10万の大台になってしまうのだ。
半ば諦めつつ、農機具屋に相談すると「中古が出たら連絡する」との事。
期待しないで待っていた。
ところが 、 「来た!!!」
そう、中古が出たとの連絡があった。ビックリである。
早速、店に行った。金額は¥2万なり。(コレはお買い得か???)
商品を見せてもらった。説明は近くにいた 「メカニック担当らしき人物」。
このメカニック、どうも営業は苦手の様で、ぶっきらぼうの上に言葉が少ない。
だが、腕は確かな様である。入店する前に修理中草刈機のエンジンをブン回していたが、エンジンの調子はすこぶる良好の音を出していた。
入店前から、彼には目を付けていたのである。
メカニックの腕は、道具の使い方で分かる 。
腕の良いメカニックは、道具を大事にする。決して失くす様な へま は、しない。
だから修理していても必要な道具を必要な分だけしか出さない。
修理で色々な工具が必要なはずなのに、彼の周りに道具が散乱する事は無いのだ。
だから、修理をお願いするなら、 彼 と、勝手に決めていた。
その彼が、説明を私にするのである。職人気質にありがちな 「口下手」
私は、彼に自分の程度を説明した。
「私は、農機具を触るのは、初めてです。エンジンのかけ方も、使い方も何も知らない素人です。
だから、一から教えて下さい」。
口下手な彼の表情が、 パッ っと明るくなった。そこからの彼は饒舌だった。
(普段は、小うるさい農家が相手なのだろう。相手の程度に納得した表情だった)
「ココにガソリンを入れて」 (
「コレがチョークですから、引いて下さいね」
「コレがアクセルです。エンジンが、かかったら戻して下さい」
「 最後にコレを引けばエンジンがかかります」
ブルンブルン。 あれ?ブルンブルン? ブルン。
「ダメだ、キャブレターを掃除しないとかかんないや」 ・・・独り言の様に、つぶやく。
「で、そうすればエンジンがかかるんだ!」と、私。
「ハイ。で、コレがクラッチなので引けば、動き出します」
「じゃあ、価格は¥2万って聞いてるけど、何処までメンテナンスしてくれるの?」
「動く様になるまで」 ・・・・(おいおい、それじゃぁ 説明になってね~よ)
「エンジンが動く様になるのは当然として、エンジンオイルは?」
「やります。交換します。」
「Vベルトは?」
「必要なら交換します」 と、言いながらカバーを外し始めた。
「大丈夫ですね。新品が付いてますよ」
「確かに。。。」(私も仕事柄、Vベルトの交換は良く行う。確かに新品同様だった)
「分解清掃は?」
「キャブ(レター)が詰っている様ですから、やりますよ」
「さび取りと塗装は?」
「・・・・・それは・・・・社長と相談して下さい」
私は、彼に好感を持った。出来ない事は出来ないと言う彼の素直さと、自分の責任において
修理してみせる との責任感を感じたからだ。
普通、営業マンなら、商品の不具合点は客に見せようとはしない。
彼は全てを見せてしまう。営業としては落第点でも、私の好感度はUPする。
彼の修理する機械なら使ってみたくなる。同じメカ屋の勘がうずく。
「じゃあ、塗装は別料金として、どうやって塗装するの?」
「缶スプレーですね~」
「あっ、そう」(それなら、俺でも出来るじゃん)
了解。あとは社長と話(金の話)をするわ。ありがとね~。
私は、自他共に認める守銭奴(ケチ?)である。
自分の納得のいかない金は、払わない。値切りもギリギリまでするのが常だ。
だが、彼と話をして値切る気が失せた。社長と値切り交渉をするのは簡単だが、そのしわ寄せが彼に来るのは間違いない。
彼には思う存分仕事をしてもらいたい。だから、前金で払ってしまった。
納品は、一週間後。あの耕運機がどれだけ化ける(新品に近づくのか)楽しみである。
私は、耕運機を買ったというより、 「彼の腕を買った」
「口八丁、手八丁」の営業マンは、嫌いだ。私が職人気質だからかもしれない。
彼が説明したから、私は購入を決めた。メカの分からない「口だけの営業」だったら二度と店には行かないだろう。修理する人間の顔は見ておきたい。
私は、車を買う時も同様である。道具を散らかすメカニックのいるディーラーで車は買わない。自分の命を預ける車のメンテナンス。
「プロ意識の無いメカニックには、触ってほしくない」
物つくり 2009.01.22
子供の小遣い。。さて、いくら 2009.01.17