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2007.08.24
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カテゴリ: アメリカ映画
FRENCH KISS

111min
(所有VHS)

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しばらく間があきましたが、 メグ・ライアンを見る の3本目です。メグ・ライアンを見てみようというキッカケとなった 『シティ・オブ・エンジェル』 を入れて4本目ですが、メグ自体は『シティ・オブ・エンジェル』の次ぐらいに良かったでしょうか。ただ映画全体の出来は まあまあ といったところ。メグ・ライアンのキュートな魅力を見るのにそこそこそれを邪魔しないと言った程度の物語でした。

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アメリカ人の歴史教師のケイト(メグ・ライアン)はカナダへの研修旅行で医師チャーリーと出会い、ケイトはチャーリーの家族にも受け入れられていて2人は結婚間近。ケイトはカナダに住んでカナダ国籍取得を申請している。ケイトは飛行機超恐怖症で、チャーリーのパリ出張にはついていかない。毎日何度もパリのチャーリーから電話があるのだけれど、あるときフランスである女神に出会って恋をしたから、ケイトとの婚約は解消と電話がある。彼女は意を決して飛行機に乗り、チャーリーを奪い返すべくパリに向かう。

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メグ・ライアン&ケビン・クライン っていう宣伝文句が必要だったのだろうけれど、映画のストーリーとしてケイトに対するフランスないしフランス人を代表する役がアメリカ人というのはやはりいただけませんでした。

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フランスやフランス人を戯画化 と書いたけれど、 フジヤマ、ゲイシャ、タタミ、オジギ ってイメージで、でも中国文化と混じったような日本が描かれるのにも似ています。アメリカ人の浅薄なフランスイメージです。加えてエッフェル塔やルーブルのガラスのピラミッドを写したり、メグ・ライアンに凱旋門の前の電話ボックスで電話させたり、フランスには452種ものチーズがあると言わせたり、1995年の映画でシトロエンのDSが走ってたり等々、劇場公開用長編映画と言うよりも、シリーズもののテレビドラマの「パリ編」程度の安っぽい乗りですね。ワインのテースティングの話も出てくるけれど、ケビン・クライン演ずるリュックというこのフランス人をワイン生産者とした物語の根幹も、アメリカ人の安易なフランスイメージに頼っただけですね。さっきフランスの映画サイトをいくつか見てきたのですが、フランス人の観客もやはりその点に抵抗示したものが多かった。日本人観客にはどういう印象か分かりませんが、知らない人に間違ったとまでは言わないまでも必ずしも正しくないフランスのイメージを植え付けるとしたら、それはやはり良いことではないのではないでしょうか。

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その辺と、物語の浅さを我慢すれば、メグ・ライアンの演技は良かった。キュートでチャーミングで、いいスタンスの役作りと演技でした。やや子供っぽくも描かれていますが、大人の女の魅力と可愛らしさの同居が良いですね。ただここで問題となっているフランスの恋愛観、やはりアメリカ人の理解するもので、フランス人が描く 本物 とはかなり性格が違いました。ケビン・クラインは名演してましたが、やはりアメリカ人。チャーリーの新しい恋人ジュリエットを演じたスーザン・アンビーも、母はフランス系ながら、父はイラン系でドイツ生まれ。フランス人的香りは薄いですね。それをアメリカ人の理解する浅薄なフランス的恋愛観で演出されては、やはりつまらない。これ、フランス人役はフランス人役者にやらせて、フランス人が監督したら面白かったでしょうね。アメリカとは違う人々・文化・恋愛観に触れてケイトが変貌するのが筋書きなわけですから。

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(以下ネタバレ)
そんなわけなので物語の詳細をあまり書く意欲は湧かないのですが、簡単に書いておきますね。ケイトがカナダからパリに向かう飛行機でとなりに座ったのがリュックというフランス人。交配するためのアメリカのブドウの苗木と、ブドウ園のための農地を買う資金としてカナダで盗んだダイヤのネックレス、これを空港で通関の際に見つからないようにケイトのバッグに隠す。ケイトはチャーリーの泊まっているホテルでチャーリーが新しい女と親密にしていのを見て失神してしまい、バッグを奪われる。もちろんリュックが必死で奪い返してくれる。でもパスポートも現金もカードも既になかった。一方リュックはバッグの中のネックレスを取りかえしたい。それで結婚のために南仏カンヌへ行ったチャーリーを追って、彼を取り戻そうというケイトに同行して、初で不器用なケイトの指南役となる。計画は半ば成功するけれど、ケイトはリュックを愛していることに気付く。フランスの刑事ジャン=ポール(ジャン・レノ)がケイトに接触するが、彼とってリュックは悪党ながら命の恩人でもあった。ネックレスをジャン=ポールに返すことで見逃してくれる。ネックレスはケイトが貯めていた4万5千ドルで宝石店に売ったことにして、買取りの小切手をリュックに渡し、その金で土地を買い、そのブドウ園で幸せに暮らすケイトとリュックだった。

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アメリカ映画や日本映画を見た後に、フランス映画を見るといつも感じるのですが、フランス人ってホントにフランス人らしい存在感があって、男女の場面なんかでもホントにフランス人的雰囲気が、濃厚っていうのではなく、自然に体現されているのに感心します。フランス人は「ただやりたいだけ」って揶揄する方もいらっしゃるけれど、日本における男女のあり方とは根本的に違いますね。男女の関係っていうのが生きて行く根本的何かと完全に結びついているんです。フランス人のこの 実存と恋愛 が理解されるともっとフランス映画が受けるのでしょう・・・。(メグ・ライアン90点、総合65点)

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Last updated  2007.09.20 04:13:02
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