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2007.12.20
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カテゴリ: カナダ映画
THE PASSENGER
Francois Rotger
88min
(DISCASにてレンタル)

*0.jpg

伊勢谷友介とか加瀬亮とか、ファンの方は多いようですね。ボクはほとんど知らない俳優さんたち。加瀬亮の方は 『誰も知らない』 でコンビニの店員やってた人ですか。ネットでブログやレビューをちらちら見ていたら内容に触れたものよりも2人のファンの方のものばかりでした。映画としてはある意味雰囲気先行で、筋にとりとめがないので感想を書きにくいのかも知れません。

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題名のせいもあるのでしょうが、見終わってアントニオーニの 『さすらいの二人』 を思い出していました。1975年のアントニオーニの映画の題は PROFESSIONE: REPORTER で「職業:報道レポーター」という意味なんですが、 THE PASSENGER パッセンジャー が不似合いになってしまったんですね。この映画はアフリカの砂漠地帯で始まり、途中ミュンヒェン、ロンドン、バルセロナといった都会も出てきますが、後半は ピレネ山脈の向こう側はアフリカだ と言われるような意味で暑く荒涼とした土漠のようなスペインで、そういう殺伐とした地理的雰囲気の中でニコルソン演じるイギリス人男性の荒んだ孤独と先のない人生が描かれる。

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一方今回見た THE PASSENGER 、舞台は東京とカナダのモントリオールだろうか?。日本の方は東京だか神奈川だか良く判らなかったが、兎に角古くからの下町でも都会のビル街でもなく、場末感のある、半ば工業地帯のような殺伐とした風景。カナダの方では別荘の場面は自然の美しい風景だが、そこまではやはり自動車修理工場か解体屋のあるような殺伐とした風景。どちらも人の生活感や温もりはあまり感じられない。そこで描かれる人々の孤独。そして主人公のコウジが明るい先のない人生に突き進んでいくしかないのもジャック・ニコルソンの役ともつながる。この2本の映画は全く違う映画なのだけれど、なんか基本構成が似ているように感じます。同じタイトルを付けたことからしても、監督にはアントニオーニの作品がイメージとしてあったのではないかと推理してしまう。どちらもあまり明確なストーリーがない点も共通するし。

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このロトゲールという監督がどういう人かあまり知らないのだけれど、だいたい何処系の人なのか、その名前も本当に ロトゲール と読むのか、フランス語読みなら ロトジェ なり ロトジェール なり、たんに ロジェ なんではないかとも思ってみたりなのだけれど、かなり個人的な映画らしいですね。彼は若い一時期ロンドンとアムステルダムを行ったり来たりで、仲間と徒党を組んで不良生活をしていたらしいんですが、仲間の一人でいちばん女の子にももててお金もたくさん稼いできた一人が駅の近くでときどき体売ってたり、子供の頃に友達だった日本人がある日突然いなくなったりとかあったり、家族に憧れながらも良い関係を持てなかったり。そういうことからこの映画のコンセプトを作り上げたらしいです。その消えた友達の物語を自由に想像したものでもあるらしい。コウジとヒロコは幼馴染み。ヒロコの父は三道はヤクザの幹部でまだ子供のコウジの世話などしていたらしい。でも大きくなった二人は、と言ってもこの映画の中でヒロコはまだ高校生だけれど、秘かに愛しあうように。抱き合っているのを偶然見て裏切られたという思いの三道は怒り、コウジは沖縄へ。数年して三道は仲間だったカナダ人タネールに組織の金を持ち逃げされたらしく(←あくまでも " らしく " )コウジにカナダに行ってタネールを探すことを依頼する。コウジは成功すればヒロコとの関係をまた持てるという思いでカナダに出発。そこでタネールを追う。金もないからホテルで男に体を売ったり、タネールを追ううちにタネールの妻(元妻?)と知り合って関係持ったり。別荘に行ったタネールを追い、殺害を計画する・・。一方日本では三道と同じヤクザの息子だか甥だかのアキラが三道に不審を持ってヒロコに近付く。そしてヒロコは父三道の秘密を知ることになる。

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純愛のヒロコとコウジのどちらにも幸せも未来のない、ただ殺伐とした風景の中で課された人生をわずかな期待を持って行動し、生きるだけの孤独。雰囲気だけとも言えるし、あるいは人物たちの孤独感はひしひしと伝わってくるけれど、だから決して悪い映画ではないけれど、見ている方としての感想はやはりあまりにも物語の背景がわからない。たしかに突然消えた友達の物語を監督が勝手に想像したものなのだろうから、監督自身にも明確な筋はないのだろうけれど、やや不満を感じないわけにはいかなかった。それでもまったく嫌いではない映画です。

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Last updated  2012.03.27 16:43:43
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気になります。  
この俳優さんの表情に、ちょっと引き込まれます。
こういう映画があったのは、知りませんでした。

合作映画や外国映画などで選ばれるというか
キャスティングされる日本人の俳優さんって、
なかなか魅力的な方が多いような気がします。

年末まとめ借りの時にちょっと借りてみようかな~ (2007.12.23 00:28:00)

RE:気になります。  
racquo  さん
Nobubuさん、

>合作映画や外国映画などで選ばれるというか
>キャスティングされる日本人の俳優さんって、
>なかなか魅力的な方が多いような気がします。

各時代、各文化の中(例えば日本)で
何と言うか「流行り」のようなものがあって、
それはそこでの伝統とか心性とかと強く結びついたもの。
そういう魅力に部外者は反応しないから、
そんな部外者が反応するのはある種強い個性を持っている。

あるいは日本なら日本の文化の中では埋もれてしまっているけれど、
実はその人が内に秘めているものを部外者は引き出したり。

そんなことがある気がします。
(2007.12.24 21:01:47)

DCTwzpxiJTuyq  
zoiqveifgk さん
7ZS4km <a href="http://twzhesczegay.com/">twzhesczegay</a>, [url=http://acjateqchiix.com/]acjateqchiix[/url], [link=http://hxnvqnviykxv.com/]hxnvqnviykxv[/link], http://pdxqrwtaotby.com/ (2012.03.27 16:43:43)

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