ラッコの映画生活

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2007.12.29
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カテゴリ: フランス映画
LA SCIENCE DES REVES

106min
(DISCASにてレンタル)

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この映画を見たには1ヵ月ほど前なのですが、なんとなく感想書かない(書けない?)でいました。それで良かったと思います。見終わって自信なくも感じたことが、やっぱりそうだったんだと時間がたって思い返してみて確認できたからです。決して嫌いな映画ではないし、見ていて2時間弱楽しませてくれたし、詩的で、幻想的で、夢と現実を交錯させた作りはなかなか上手いし、主演のガルシア・ベルナルやシャルロットは良かったし、普通の女の子のようでエマ・ド=コーヌはいつものように男好きのするエロな雰囲気を醸し出していたし、アラン・シャバも芸達者にちょっとエロな、でも良い感じのオヤジを演じていたし、母親役のミウ・ミウも良かったし・・・、でも何か足りない、インパクトが弱く、1ヵ月たっての印象は薄い。

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先日友人の女性がうちでカラックスの『ポンヌフの恋人』のDVD見ていた。見終わって「あそこはどういうことなの?」とか「あれは無理があるわね」とか言っていて、必ずしも全面的に共感は出来なかったようなのだけれど、翌日彼女が言うのは「何か妙に雰囲気とか、気分とか、インパクトが残っているのよね」と。何日かしてもまだそれは残っているらしい。こういうタイプの映画が良い映画と言えるかどうかは解らないけれど、ボクは好きなんですね。ガルシア・ベルナルは女子に人気があるし、人は偏執的にもなれるから、この『恋愛睡眠のすすめ』に特別の思い入れをする人はいるだろうけれど、その他一般の観客にとっては、1年や2年もしたら頭での記憶はともかく、印象としては薄れてしまう作品なのではないでしょうか。その原因としては、表面や浅い表層は実に良く出来ているけれど、少し深くを見るとそこには何もない、そういうことではないでしょうか。高校生くらいの映画同好会が作ったのなら95点あげるけれど、プロの映画としてはそこそこ楽しめるけれど、採点をすればよいとこ60点でしょう。

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ガルシア演ずるステファンの父親は妻(ミウ・ミウ)と別れてステファン連れてメキシコに住んでいた。父親が死んで、母親がアート系の仕事があるっていうので幼少期を過ごしたフランスの実家に戻ってくる。実家と言ってもフランスのこと、アパルトマンなのだけれど、向かい(隣り)にステファニーが越してくる。最初は引越しの手伝いに来ていたゾエ(エマ・ド=コーヌ)に惹かれるのだけれど、やがてステファニーを好きになる。仕事は始めてみると単なるカレンダーの植字作業で、アートでもなんでもない。不器用で仕事も恋愛も上手くいかない。母親が語るように子供の頃からステファンは夢見がちで、現実と夢の区別がつかなくなるよな性格。ステファニーの方はもっと現実的だけれど、と言うか現実と夢の区別はしっかりついているけれど、名前がステファンとステファニーだからある意味似た者同志で、分身的な相手かも知れない。人生、あるいは生活、そう特に恋愛にはロマンティックな夢を持っている点で共通している。ステファンがメキシコでどんな暮らしをしていたかはわからないけれど、夢の世界に生きてきた(言い様によっては子供であった)ステファンが、仕事という現実社会や、あるいは恋愛という他者との関わりの世界に出て行くという物語なのかも知れない。そういう意味で彼にお似合いなのは、よりもっと現実的なゾエよりも同じような感性を残すステファニーなのだろうし、現実を知り過ぎて達観したような(会社の同僚)ギィと対比されているのだろう。

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Last updated  2007.12.30 08:10:14
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