2003/12/06
XML
カテゴリ: 読了本
広野有子は、医者の恋人に一方的に別れを宣告して、仕事も辞め中国上海に語学留学する。

有子は、茨城では高校生まで秀才で、容姿も抜きに出ていた。
しかし、東京の大学に来てみると成績も容姿も有子を越える人が数多く居た。
精神的に少し不安定になって不眠症ぎみになる。
大学卒業後、出版社に勤め、医者の松村と知り合い3年になる。
ある時、恋人の松村が他の女性と連れ立って彼のマンションへ・・・・  そして、別れを告げ上海へ・・・

上海の学生寮で、生きていれば100歳近い大叔父の幽霊が部屋に来た。
大叔父の広野質は、昭和初期に上海で船員をしていた。
戦後、日本に引き上げてきていたが、昭和29年に「上海に帰る」と言い残し行方不明に。。。。国交の無かった中国には行けない筈なのに・・・


有子は壊れ、そして強くなる・・・
上海での過去の大叔父の広野質の生活ぶり、昭和初期と現代が繋がれたように・・・・

最後に大叔父の行方が、生き様が解かる。。。。。

玉蘭という花のキツイ香りがいろいろな事を思い出させる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

有子より、大叔父の時代や環境、生き様が興味深かった。
現代人の悩みは、薄っぺらに思えてしまう。
広野質さんの晩年、なんか ホッとします。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005/06/02 06:57:35 PM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カテゴリ

カテゴリ未分類

(11)

イギリス

(10)

DVD  ビデオ 映画

(16)

旅行記

(23)

読了本

(501)

本のあれこれ

(16)

英会話

(2)

ソフトバンクホークス

(0)

(1)

コメント新着

☆かよ @ よっしぃーさんへ お話を楽しみにしてますね。 写真もアッ…
よっしぃー119 @ サンフランシスコへ 娘と2人で行ってきます。 かよさんのよう…
☆かよ @ たっちゃんさんへ ドナウの旅人は、自分も一緒に旅してる感…
たっちょん @ ドナウの旅人 楽しそうな旅だったんですねー。 ドナウ…
☆かよ @ たっちょんさんへ お久しぶりで~す! どうされてましたか…

バックナンバー

2024/11
2024/10
2024/09
2024/08
2024/07
2024/06
2024/05
2024/04
2024/03
2024/02

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: