『半島を出よ』（上・下巻）・村上龍さん

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2005/05/27

(6)

テーマ：本日の１冊(3697)

カテゴリ：読了本

彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。

〈財政破綻し、国際的孤立を深める近未来の日本に起こった奇蹟〉

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こんなふうに戦争中でもないのに、いきなり占領され封鎖され何処にも行けないとしたら・・・
一般市民はどうしたら良いのか解からずに、恐怖の中でも変わらない毎日を過ごすしか出来ない気がする。
放送業界のワイドショウ的なレベルの低さ。
怯え無能な政治家たち。
本当にこんな事になったら、迅速に決断・行動をとれそうもない今の政界人たち。
”東京でなくて良かった。自分の住んでる地域でなくて良かった。”と、胸をなでおろし、興味本位。

いろいろな要素や見方が沢山つまった作品だと思いました。
政治家だけでなく一般市民も平和ボケ。

ちょっと納得いかないのは、イシハラグループの過去の経歴からして、この行動。
こういう人達には無理な行動のような気がして。。。

博多弁もかなり老人（８０歳以上くらい）の人の言葉を若者や中年が使いすぎてる。
佐世保生まれの村上龍さん。
本文の最後の方で、佐世保と博多では同じ九州でもイントネーションがちょっと違うと書いていながら、本文中の博多弁は「これ佐世保弁じゃないかな？」と思われる所が多かった。
というのも私の父が使ってた言葉というより、佐世保に住んでる私の友人の父親が話してた言葉だったから。

最後の「あの子は日本人になろうとしていない。単に隠れているだけなんだ」には、ドキっとしながらも解かる気がする。