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星を掬う (単行本) [ 町田 そのこ ]<内容紹介より>辛かった哀しかった寂しかった。痛みを理由にするのって、楽だった。でも……。千鶴が夫から逃げるために向かった「さざめきハイツ」には、自分を捨てた母・聖子がいた。他の同居人は、娘に捨てられた彩子と、聖子を「母」と呼び慕う恵真。「普通」の母娘の関係を築けなかった四人の共同生活は、思わぬ気づきと変化を迎えーー。町田そのこ 2021年本屋大賞受賞後第1作目は、すれ違う母と娘の物語。さざめきハイツに住まう4人の女性。捨てた側、捨てられた側。自分を責め、誰かを責め続けて生きている。歩み寄りたいと思い少しずつ近づく度、心の傷がまた増える。そんな女性たちの葛藤、再生が描かれています。親子、特に母娘関係は難しい(←自身でも感じてます)意識していないのに、自分を重ねて見てしまうことがあるから。ああ、若いころに母に言われて嫌だったことと同じことを娘に言っている。あんなにうざっと思って聞いていたことを。でも、今なら母の気持ちがよくわかる。そんなことがしょっちゅうあります。大きなすれ違いがない、ごく普通の母娘でもそうなのです。ましてや長年後ろめたさや、恨み、卑屈さを抱えて生きていたならば相手を理解することは容易ではない。一生かかっても理解どころか歩み寄ることも出来ないかもしれない。絶望、期待、怒り、諦め・・・そして希望 私は、もしかしたらある人が身を挺して亡くなってしまうのでは、と思って読んでいました。最良の〆方でした。
2022.08.28
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観てきました。再開後もまた止まってしまわないか心配していましたが、無事に千秋楽を終えられましたね。毎度言うようですが、バッドエンドは好きではありません。以前、原作を以前読んだ時もあまりピンと来ませんでした。どこが良いのかわからない・・・と。メインキャストに共感できる人が少なすぎるのです。でも、今回のバージョンはこれまでと印象がかなり変わりました。人間味が出ているというのか、ジェイにもデイジーにも共感できるところがありああ、そいう行動にでてしまうのもちょっとわかるよなあと思いました。デイジーがジェイの墓に白薔薇を放るシーンも前回のバージョンでは、なんかもうジェイのこと嫌いなんですか?と感じたものですが、今回は自分の人生に決別しているような、薔薇と共に自分の人生も捨てた、というようにも見えて。回を重ねて観たいと思いました。キャストの皆さんは、公演回数が激減した分、通常の千秋楽に比べ習熟度が低いはずなのですがそんなことは全く感じさせず、物凄い熱量でした。ギャツビー:月城かなともともと低音に安定感がありますが、どんどん声量と深みが増し、凄い迫力だ と思いました。これがトップさんというものか。演出家の小池先生が絶賛された演技力が遺憾なく発揮されていました。彼女は台詞や歌だけではないのですよね。表情で表現するのがとても良い。台詞がなくても伝わる心情。小池先生に鍛えられて、益々演技力がアップされました?事故後にデイジーを説得するシーンがたまらない。そしてそして、歌声がたまらないデイジー:海乃美月硬質な印象だったうみちゃん、トップ娘役になって柔らかさが増しています。デイジーも嫌な、馬鹿な女だけではなく、女として共感できるところもありました。夫ある身で他の男性を愛するのは、アンナ・カレーニナも同じ。でも、アンナは自分勝手すぎて、本当におバカすぎて全く好きになれませんでした。デイジーはちゃんと現実もみて、それでもジェイについていきたい。でもやっぱりついていけない。その逡巡がただのおバカさんではありませんでした。だから共感できたのだと思います。歌もとても上達されて、高温も良く出ていました。れいこちゃんと声質はあまり合わないと思っていたのが段々良い感じになってきた。トム:鳳月杏いかにも~という感じのアメリカ貴族。嫌いなタイプですねーーーー女をバカにしている。自分は愛人作りまくりなのに、自分の妻に手を出したと怒りだす。あなたも人妻に手を出しまくってますよなのに、何故か憎み切れないのは、隠し切れない鳳月さんの人の良さのためか。貴族特有の品の良さとでもいうのでしょうか。デイジーのことも、好きでもなさそうなのに手ばそうとしないのは自分の対面のためなのか、綺麗な物をそばに置きたいのか。マートルが亡くなったのも結局はあなたのせいですよねえ。ニック:風間柚乃唯一、この芝居の中でオアシスとも言える人。「濃い」おだちんが抑えた普通の人のお芝居。ニックが話すとなんだか安心する。ありちゃん異動後、3番手ポジだけれど違和感ない・・・ジョーダン:彩みちるシティーハンターの冴子が、私にはイマイチだったことと舞浜公演の可愛らしいアンドロイドがとても良かったこともあり、この役が合うのかなあ、と思っていました・・・びっくりするほど、合っていました。こんな大人の女性を演じられたのか と驚きました。そうですよね、もう上級生だもの。みちるちゃんも月組に来て、歌が上達したと思います。やっぱり組替えって、生徒さんにとって色々刺激になるのですね。マートル:天紫珠李色気があって、デイジーとは正反対。トムが手を出したのもわかる気がする。幾ら選び間違えたと言っても、あまりに合わない夫を選んだのが彼女の不幸ですね。じゅりちゃんも、作品を重ねる度に成長著しい。華もあって、今回の役はピッタリでした。その他、特筆したいのはお久しぶりの英真さん。ずっと体調を崩されていたようで、一回り小さくなられていましたが演技力はお変わりなく。墓場のシーンは英真さんの登場で空気が変わりました。そして、やっぱり結愛かれんちゃん。可愛い~ めっちゃ可愛い今回は台詞も多く、見せ場もあって嬉しい限り。フィナーレも前回までは銀橋にぎり乗ってなかったように思ったけれど今回は銀橋に乗ってました~大劇場ではかなり公演数が減ってしまいましたが、退団者の皆さんは清々しいお顔でご挨拶をされていました。こういう状況下での退団を決意されたのだから、皆さん最悪の場合も覚悟されていたのでしょう。千秋楽を迎え、大劇場最後の階段を降りられたこと、本当に良かった。東京公演も楽しみにしています。
2022.08.22
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スタープレイヤー(1) (角川文庫) [ 恒川 光太郎 ]<内容紹介より>路上のくじ引きで一等賞を当て、異世界に飛ばされた斉藤夕月(34歳・無職)。そこで10の願いが叶えられる「スタープレイヤー」に選ばれ、使途を考えるうち、夕月は自らの暗い欲望や、人の抱える祈りの深さや業を目の当たりにする。折しも、マキオと名乗るスタープレイヤーの男が訪ねてきて、国家民族間の思惑や争いに否応なく巻き込まれていく。光と闇、生と死、善と悪、美と醜ーー無敵の力を手に、比類なき冒険が幕を開ける!鬼才・恒川光太郎がRPG的興奮と神話世界を融合させ、異世界ファンタジーの地図を塗り替える、未曾有の創世記!怖すぎず、どこか切なく、なんとなく纏わりついてくるような作風が多い著者。これはちょっと違うタイプの作品でした。内容紹介にあるように異世界ファンタジーですが、ありがちな転生物ではありません。流されるままに引いたくじ引きに当選し、気が付いたら見知らぬ場所に立っていた。スタープレイヤーと呼ばれる身となり、願い事が10個まで叶えられる。100日経ち元の世界へ戻ることを願えばそれも叶う。願った内容が実現されることにより元の世界に歪が生じるようなことはないようなことが書いてありましたが、いやいや、きっと元の世界で何か問題が起きているはず。と思いつつ読んだ私の予想は外れました。元の世界に問題は起きていない。どころか、主人公が異世界に来た異も関わらず、元の世界は何もかわらない。では主人公の存在って何・・・?となり、そう来たかとなりました。でもそのおかげで、私がきっとこうなるだろうと思っていたどんでん返しや突飛なことはなさそうだとわかり、安心して、純粋に「あり得ない異世界物語」として読むことが出来ました。ラストにもの悲しさが残るわけでもなく、この著者にしては(全部読んでいるわけではない)珍しいタイプなのかも。同著者の異世界ファンタジー続編として、「ヘブンメイカー」があるそう。これもそのうち読んでみようと思います。【中古】 スタープレイヤー/恒川光太郎(著者) 【中古】afb
2022.08.19
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予定では楽し~い夏休み が始まっているはずだった。しかし、予定は変更を余儀なくされた・・・超ヒマーーーー何もする気が起きないーー昨夜見るに見かねたのか、長女が「ママ、パフェ食べに行こうと思うのだけど、行く?」行く~~~今朝になって、「ママ、今日行くところは駅から歩くと30分かかるんだよね。どうする?バスに乗っていく?それとも・・・ママ運転してくれる?」何ですとっ いったい場所は何処なのよ場所を聞いて固まる私そんな所に車で行けないよ、行ったことないよ。ママは勝手知ったる場所しか運転しないの知ってるでしょーーーーーっじゃあバス?うーーん、それも面倒だよね、電車乗ってバス乗ってって。ということで、慣れない土地へ車を走らせましたよナビ様+助手席の長女頼みで。疲れた・・・お願い、ママと行くときは駅近にして。訪れたのはNAVYさん完全予約制とのことで、娘は以前から狙っていたそう。キャンセルが出たのを、すかさず確保。なーんだ、ママが落ち込んでたからじゃあないのか。ま、いいけど。8月のパフェ+ケーキセット食べ過ぎだーっ と思いきや、結構スタンダードなよう。インスタにもたくっさん上がっています。まあ、このためにランチは抜いておいたしね。豆乳のホイップクリーム、北海道のオーガニックメロン、ブルーベリー豆乳のパンナコッタ、カシスジャム、コンポート、シャーベット、葛ゼリーetc次から次へといろいろな物が出てきてびっくりするようなパフェ。どれも優しい味の中で、カシスのパンチが効いていました可愛くて綺麗なケーキはチーズケーキなのですが豆腐を使用。これもふんわり優しい。ゆったりとした時間の中で、ゆっくりと美味しいものを楽しむ。そんな時間にぴったりのスイーツでした。そして娘は、「凄いよね、動物性たんぱく質がほとんどないよ。これ凄いわ~ 」と感動しておりました。スタンプカードももらったし、また行く気だな
2022.08.05
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