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2003年11月20日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
わたしは英国に来て4年目になるが、

日本というのが実はものすごくよくできた国だということである。

この英国から見た日本、英国との比較における日本、
というのは、今後いろいろ書いていきたいと思う。

しかし、マスコミを中心に論じられてきているのは
外国と比べて「日本はだめだ」「日本は遅れている」
というようなものがほんとに多い。

これはわたしの実感からすると非常に違和感がある。

ある意図を持ってごまかしを行っているようにわたしには思える。

1つ例を挙げると、
日本を論じる際、「比較」という手法を用いることが多いわけだが、
この「比較」の仕方が非常にいいかげんと思われる。

わたしは修士課程在学時、「比較政治学」という授業が必修科目としてあり、
その担当教官が、今わたしの指導教官である、イタリアおばさん・ソフィアだったわけだが、
そのソフィアが、最初から最後まで、1学期10週間の授業中、何度も何度も繰り返し言ったのが、
「比較をする際に重要な4つの確認点」。
それは、

1. Comparing What?(何を比較するのか?)
2. Comparing When? (いつのことを比較するのか?)

4. Comparing Why? (なぜ比較するのか?)

この4点が確認できてないと、
比較してもその結果から答えを導き出せないということなのだ。

ほんとにソフィアはこのことばかり強調していた。
まあ、彼女があんまりそのことばかり言うので、


「日本はひどい」とマスコミ識者や政治家が言うとき、
この「比較の際の4つの確認点」のなかで、
都合が悪い部分があると、それを隠してしまっているように思う。
どうせ、一般国民にはわからないと思って。

例を挙げる。

以前、このHPの掲示板である人と論争をした、
「英語教育について」。

このとき、わたしは
「日本人の英語力は決して外国と比べて劣っているとは思わない」
と書いたところ、その方は
「TOFLEの平均得点は、日本人は下から数えて何番だ。。。」
みたいに反論してきた。

この彼女の「TOFLEの平均得点の外国と日本の比較」を
「比較の際の4つの確認点」
に当てはめてみたい。

・ Comparing When? (いつのことを比較するのか?)
彼女がどの指標を使ったのかわからないが、
たぶん同時期に行われた試験を比較したのだろうから、
これはいい。

・Comparing Why? (なぜ比較するのか?)
各国の英語力を比較したいんでしょう。
まあ、いいわね。

・ Comparing How?
受験者の平均得点で各国の英語力を比較したいと。
これもいい。

しかしながら、Comparing What?は問題だ。
何を比較するのかというとき、
単純に全受験者の平均を比較する、
というのは問題がある。

ここで考慮しなければいけないのは、
日本では、ほぼ国民全員、誰でもTOFLEの受験ができるということ。
つまり、高校生くらいから、大学生、サラリーマン、OL、
ほんとに誰でも受験できる。

しかし、これは日本に住んでいるとわかりづらいのだが、
これはほんとに日本くらいで、世界では当たり前ではないのだ。

世界のほとんどの国は、貧富の差が激しく、
一握りのエリートか金持ちの子息しか
海外留学のための英語検定試験など受験できないのだ。
隣の中国からして、そうなのである。

一握りのエリートだけが受験する国の平均点と、
広く一般大衆が受験している日本の平均点を比較して、
日本のほうが低いからといって、
日本人の英語力が低いと結論できるか?
できないとわたしは思う。

端的に例を挙げると、
わたしは日本人のTOFLE平均点を下げるのに、
多大なる貢献をしたが、
わたしが受験したのは、ここに来る前、
プータローやってたときのものだ。

プータローの点が含まれているものと、
エリートだけが受験しているものを比較はできんだろ、普通。

これが、東大、京大、一橋、早慶の学生限定で平均点出して、
それでも日本が外国と比べて低いというなら、わたしはその結果を認める。
しかし、その際は日本の結果はかなりハイレベルのものになるはずだ。

この「TOFLEの平均点各国比較」の指標を
わたしは直接見たことがあるわけではないが、
例えば受験者を所得別に分けて比較するとか、
やってるわけないし、できっこない。
(そもそもTOFLEの願書に所得を書く欄がないんだから、知りようがない。)

したがって、
この比較から日本の英語力が低いという結論を導き出すことは不可能なのである。

繰り返すが、日本を悪く言いたい人たちは、
こういう自分に都合の悪い点をごまかして言わないのである。
最初に「日本が悪い」という結論ありきで、
それに無理やり理屈をつけているのである。

わたしはもっと公平に、
日本のいい点、悪い点を書いていきたいと思っている。





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最終更新日  2003年11月21日 22時38分12秒


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