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2004年05月11日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、「うちの学校の1年」。

今日はもう1回、春学期に入る前の
春休みについて書く。

もう春学期は4週目に入っているのだが。(笑)

かみぽこカーで学校に行く。
学校内に入って、いつも駐車する
芸術会館近くの立体駐車場に行く、
学校のメインストリートを通っていると、
左側に大きな、きれいな建物が見える。



要は、ジムなのだが、
元々この新しいジムの隣に、
ジムはあった。

2倍の大きさにジムを増築したのだ。

「すごいなあ。。。」

と思いながら、立体駐車場に着く。

「CAR PARK FULL」

と看板が出てる。

あらら、満車か。
仕方ないとあきらめて、
メインキャンパスから少し遠い別の立駐に駐車する。


見慣れない人が大勢歩いている。
学生ではない。

学者風であったり、ビジネスマン風の人もいる。
国籍も多彩だ。

腹が減った。

ところが、レストランは開いているのだが、
中に入れてくれない。

「今日はカンファレンス用ですから、
一般の客は入れません」

と言われる。
あきらめて、芸術会館のカフェに行き、
まずいサンドウィッチを食べる。。。

これは、うちの学校が休暇中の私のある一日である。

そう、私も「ザ・政治学会年次総会」に参加したが、
英国の大学では、休暇中に様々な団体のカンファレンス(会議)が行われる。

うちの大学では、休暇中は
ほぼ全ての部屋を使い、
様々なカンファレンスが行われている。

カンファレンスは大学にとって、
いい収入源であるらしい。
詳しくは知らないが。

なんせ5年先まで、
カンファレンスの予約で
スケジュールが埋まっているらしいから。

うちの学校はこの休暇期間、
とにかく全てがカンファレンス優先の体制になるからだ。

まず私が上に書いたように、
駐車場がカンファレンスに来る車でいっぱいになる。
ただ満車というだけであれば、
私だって学会に車で行ったわけだから、
仕方ないと思う。

でもね、時々こういうことがあるのだ。
駐車場の入口で守衛さんに停められて、
こんなやりとりになってしまう。

守衛「君はカンファレンスに参加するのか?」

私「いえ、私はうちの学校の学生です。」

守衛「じゃ、ここには駐車できない。よそへ行ってくれ」

私「ちょっと待ってください。駐車場、空いてるじゃないですか。
それに、私、今日先生と会う約束があって。。。」

守衛「とにかく、ここはカンファレンス用だから」

私「。。。。」

次に、レストランがカンファレンス用になる。
回想録にも書いているが、休暇中の学生は自炊するか、
まずいサンドイッチでも食べるしかなくなるのである。

その他、私には関係ないが、
学部生の寮は、
休暇中になると出て行かないといけない。

私が学会で寮に泊まったように、
カンファレンスに来る人たちが宿泊するからだ。

休暇になると引き払う、
その代わりその分寮費が安くなるというのは、
英国では普通のことのようなので、
英国人の学生とその親にとっては特に不満はないようだ。

しかし、問題は留学生である。
実家が英国にないわけだから、
休暇中出て行けったってどうするんだということになる。

まあみんな友達の家に転がり込んだり、
荷物だけ誰かに預けて旅行したり、
なんとかかんとかしているみたいだけど、
休暇中をどう過ごすかは、
学部生の留学生にとって頭の痛い問題なのだ。

そして、冒頭に書いた「スポーツセンター」。

これはかつてHPのどこかでちょっとだけ触れたと思うけど、
なんでスポーツセンターは元々あるのに、
わざわざ2倍の大きさに増設する必要があったのか。

そんなにうちの学校の学生は
みんな熱心にジムに通っているのだろうか。

違う。
このジムは、学生のために作られたわけではないのだ。

うちの学校がジムを増設した理由は、
おそらく学校にとって儲けが大きい
ビジネス・カンファレンスを呼ぶためなのだ。

要は、ビジネス・カンファレンスなんてのは、
一流のホテルで行われて、
ビジネス・エグゼクティブは会議が終わった後に、
ホテルのジムに行って汗を流し、
健康の維持に余念がないもんだと。

こういうビジネス・エグゼクティブ(やな表現、これ。。。)
に来てもらうためには、
一流ホテル並みの設備を整えねばならぬと。
こう考えたんですな、うちの学校は。

まあ、スポーツセンターそれ自体は
学生も使えるわけだし、問題はない。
学生からも好評だしね。

ただ、ここで私が言いたいのは学校にとっての優先順位の問題。

うちの学校、Student Union(日本でいう、学生の自治会ですな)
が昨年運動をやってたのだけど、
図書館予算が少ない。

うちの学校は英国の大学の中でTOP10に入るランクなのだけど、
図書館予算は真ん中からちょっと下くらいにランクする少なさなのだという。

実際、うちの学校の図書館の貧弱さは悲しくなる。
これは学校が誕生してまだ35年という若い学校なので仕方がないのだけど、
それならばなおの事、図書館予算は英国No.1でないといけないだろう。

それと、うちのHPで取り上げつつも途中で中断している、
我々PhDの研究員の研究室の問題。

いまだに、私は何十人で1部屋をシェアしているような状況だ。
PhDといえば、4-5人くらいでシェアする研究室くらいは持ってるもんだ。
普通の学校ならば。

それではあんまりと、
学校側も1つのビルを
全ての学部の部屋のないPhDの研究室にするという
構想を持っていた。

ところが、いつのまにかその構想は消え、
そのかわりに完成したのが、
スポーツセンターだ。。。

荒っぽく言えば、
PhDはなんの利益も生まないが、
スポーツセンターは莫大な利益を生むと。

こういうことなんですな、
学校の判断は。
なんだかな、である。

うちの学校は、
トニー・ブレア首相もご推薦の
経営がもっともうまくいっている大学だという。

英国の大学は、
日本も参考にしている独立行政法人だから、
自分で金を儲けないといけない。

まず金を儲けなければ
なにもできないということで
うちの学校もがんばっているんだと思う。

いい悪いは論評しない。

これが独立行政法人として
最も成功した英国の大学の1つの姿である。





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最終更新日  2004年05月12日 19時51分24秒


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