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2005年04月13日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
中国と韓国の反日運動がものすごいようだ。

まあ、英国なんかにいると、
どれくらいそれがすごいのか、
それに対して日本はどんな反応なのか、
「空気」がわからない。

しかし、「空気」がわからないからこそ、
よう見えることもある。

私はこの反日運動と日本政府の対応を見ていて、
実に感慨深いものを感じる。(笑)


「日本外交の夜明け」

と言っていいほど、

ぬおおおおおおおおおおおおおおっ(号泣)

っと伴宙太のでかい面が
TV画面全体にどどーんっ!
と出てきてもいいほど
感動的な出来事だと、
未来永劫語り継がれて
いくことになろう。(苦笑)

中国・韓国の反日運動の急激な盛り上がりは要するに、

「日本の国連安全保障理事会常任理事国入り問題」


それに韓国の場合、

「竹島問題」

が加わって起こったものと理解しているが、
それは要するに日本が、

1.いわゆる「弱腰外交」をやめたこと、

積極的な貢献をしていく姿勢を明確にしたこと、

に対して起こったものなんだよね。
簡単に言えば。

思い返してみるといい。

かつて、いったい何人の閣僚が歴史認識で失言して、
中国や韓国の抗議を受けて辞任したことか。
この両国は、とにかく歴史問題を持ち出して、
日本を脅しさえすればいくらでも外交で妥協が引き出せる
というのが、基本的な対日外交のやり方だったわけだ。

ところが、小泉政権が誕生してから、
これが一変してしまった。

なんで小泉政権から外交が一変したかについては
別の機会にしたいと思うけれども、
例えば実際にどう変わったかというと、まずは

「小泉首相の靖国神社参拝」。

中国から何を言われようと、
意に介さず続ける小泉首相の靖国神社参拝で、
「弱腰外交」時には隠れていた、
日本の経済力が強力な外交カードとして
効いてくるようになった。

つまり、中国国内の反日運動と
日本との密接な経済関係との間で
板ばさみになって、
中国政府は非常に苦しむことになったわけで、
このへんは 「小泉が仕掛けた罠!?」 シリーズで
何度も書いてきた通り。

それから北朝鮮。
皆さんご承知の通り、
小泉政権以前には、
政治家がちょろちょろ
ゼニやコメを北朝鮮に渡して
いろいろやって機嫌を取ってたのだけれども、
小泉首相が

「拉致問題の解決なくして国交正常化なし」

という原則を明確に打ち出してから、
事態が急速に動き出したわけだ。

そして、小泉政権はイラク戦争などで

「アメリカ支持!」

をあまりにも明確に強く打ち出したことで、
ブッシュ・アメリカの信用を得た。

確かに「対米追従」という批判は出たけれども
強硬なブッシュ・アメリカに話を取り次いでもらうために
穏健な日本に相談するという国が増えて
小泉外交は世界から評価された。

そういう小泉政権から始まった
いろんなことの延長線上に、

「日本の国連安保理常任理事国入り」

があるわけだ。

まあ、今回の中国・韓国での騒ぎは
「自分の言うことを聞かなくなった日本」が
なんと「国連安全保障理事国」に
どうもなりそうだという
到底容認できない事態に対する
両国の焦りが極端な形で出たということは
私が言うまでもなく、
皆さんよくご理解のことと思う。

それで、日本が外交で
がんばるのはいいんだけど、
こんなに隣国を怒らせちゃっていいの?
と不安に思う方もいるだろう。

全然OK!

というのがそれに対する
私の答えである。(笑)

「歴史問題を解決しなければ、
日本の常任理事国入りは賛成できない。」

こんなことを中国や韓国は言っているわけだが、
そもそも私は、「歴史問題」とは
何のことを言っているのか
それ自体がさっぱり理解できないのだが、(苦笑)
それはまあ、今日はいいとしよう。

それを書くと、ただでさえ長い話が
さらに長くなってしまうから。。。(また苦笑)

みんないつもへとへとになりながら
長い話読んでくれてるのに、ねえ。(またまた苦笑)

それで韓国に関しては、
前に書いたように、
何を言ってこようとも
笑い飛ばしておけばいい。

もうすでに盧武鉉大統領は
ドイツの大統領に会った際、
発言がトーンダウンして腰砕けみたいだし。
まあ、どうしようもないね。。。(苦笑)

問題は中国なのだけれども、
経済関係における日本の立場の強さについては
これまでこのHPで何度も書いてきたことなので
ここでは繰り返さない。

それで、中国が日本の常任理事国入りに反対することが
中国にとって有効な対日外交カードになるかということだけど、
ならないと言うつもりはないけれど、
これは中国にとって
非常に使い勝手が悪いカードだろうね。

なぜならこのカードは
中国が自分の都合がいい時に
いつでも自由に出せるカードじゃないからだ。

なぜなら、端的に言えば
「日本の国連常任理事国入り」は
日中間の問題ではないからだ。

えっ?

って意外に思う人が多いかもしれない。
でも、ほんとのことである。

「国連改革は加盟国の総意で」

と言われているように、
これは国連加盟国全体で議論されて
決定されることなのである。

中国だけではなく、
米、英、仏、露の他の常任理事国や
欧州、アジア、ラテンアメリカ、アフリカ、
全ての国の思惑が入り乱れるなかで
決められていくことなのだ。

中国は日本だけでなく、
それらの国々と複雑な利害関係や
しがらみを持っているわけであって、
「日本には反対!」
と単純に言った時、
他の国々との関係が
ややこしくならないとも限らないわけだ。

すでにアメリカが中国でのデモと
政府の対応について
強く批判しているようだし。。。

それでは、中国が(まあ韓国も入れようか=苦笑)
国連加盟国に対して
「日本の常任理事国入り反対!」
で多数派工作でもできるであろうか。

無理に決まっている、
と私は思う。

ここで第二次世界大戦の敗戦後、
60年に渡る日本外交の苦心惨憺の努力の成果が
効いてくるのだと思うから。

「バラマキ」とかなんとか批判されながらも、
日本が諸外国に示し続けてきた誠意。
これが効いてくるのだ。

小泉首相などの政府関係者に会う
外国の指導者が次々と
日本の常任理事国入りに支持を表明している事実。
日本の誠意はじゅうぶんに世界に理解されているのだ。
中国や韓国がいくら

「日本は過去悪いことをした。
それを反省してない。」

と、いくら騒いだところで、
はっきり言って、
どこの国が聴く耳持つものか。(笑)

日本が培ってきた信頼は
そんなもので少しも揺らぐものではない。

したがって、中国は
「日本の常任理事国入り反対」
を外交カードには使いづらいだろう。

まあ使いたきゃ、使ってもいいけど、
日本の国内問題で、
小泉首相が涼しい顔してよく言う、

「抵抗勢力は勝手にこけますから、はい」

と同じことになりますよと
中国さんに忠告しておきます、はい。

ちなみにその、なんですか
イタリアや韓国が開いたという
常任理事国拡大に反対する会合で
120カ国が参加したとかいう話なんだけど、
日本のマスコミ報道を見ると、
まるで120カ国が
「日本の常任理事国入りに反対」
のようなニュアンスなんだけど、
とんでもない話だからね。

英誌Financial Times(FT)でも
この会合の記事は出ていたけど、
イタリア外相の話など、

「国連改革そのものに反対ではない」

と言ってるし、
韓国だってそう言ってるみたいよ。
要するに総論賛成なのだけれども、
各論で反対だということだ。

まずはアナン事務総長の進め方に
問題があるということと、
この会合に参加した国が、
常任理事国に名乗りを上げている国の
どれかに反対だという、
あくまで各論が問題になっているということだ。

韓国はもちろん日本に反対だ。

しかし、その他の例えば、
イタリアはドイツに反対だし、
パキスタンはインドに反対だし、
アルゼンチンはブラジルに反対だし、
ということなのだけれども、
これらの国は日本に反対はしていない
ということなのだ。
(少なくとも明確には。。。)

それどころか、パキスタンに至っては、
日本の常任理事国入りをはっきりと支持していたと、
どっかで読んだ記憶があるぞ。

要するに、
おそらくだけど私の感覚では、
この120カ国のうち、
大多数は日本の常任理事国入りに
特に問題を感じていないと思う。

これに関して、
小泉首相は淡々とコメントしていたけれども、
それが正しい見方だと思うな。

まあ、多少遅れるかもしれないけれども、
国連改革という大きな流れは既にできているのだから
慌てなくてもこれまで通り真面目にやってれば、
いずれ常任理事国の椅子は日本に
必ず与えられると思う。

まあ、常任理事国になったら
どうなのさっていうと、
それはまた別の問題だが。。。

長々と書いてきたが、
今回の中国(と、一応韓国もかな。。。どうでもいいけど)の
反日運動の激化は、
日本外交が苦節60年、
ようやく正常に機能し始めた、まさに

「日本外交の夜明け」

であることを示す、
実におめでたいことなのである。

ただ、最後に言っておきたいのは、
私が何度も繰り返し書いている、
外交における中国に対する立場の強さというのは
現在そうだということであって、
これはずっとそうだということではない。

中国はまぎれもなく「大国」であり、
決してあなどれない存在だ。

そして中国と日本という2つの大国は
正面から向き合うと激しく対立する
(少なくとも表面的には)
関係なのだということだ。

「日本外交の夜明け」とは、
この「大国」と日本がいかに対峙すべきなのか、
国民全員が真剣に考えなければならない
時代になったということなのである。

それでは、またね。

せめ~て~♪ きみ~のゆ~めが~♪
か~な~うよおお~♪
ぼくは~♪ うた~いつづ~ける~♪
このう~た~おおおおおおお~♪





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最終更新日  2005年04月14日 09時02分09秒


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