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スプリング・エフェメラル
春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称。「春の儚いもの」「春の短い命」を意味する。直訳をはなれ『春の妖精』と呼ぶこともある。
カタクリの花を見に出かけました。
まだ若葉の開かない、明るい林の中、次々に花を咲かせる植物たちは、春の喜びにあふれています。
うす紫色のカタクリの他にも、美しい青のエゾエンゴサク、純白のキクザキイチゲ、渋い色合いのエンレイソウ… どれも同じように生き生きと嬉しそう。
そして、本当にきれい!
丘の中腹にたって、深呼吸をしたら、まるでうす紫色の天国にたどり着いたように夢見心地になりました。
明るい黄緑色を背景に、淡い花の色、うす紫、ブルー、白の配色が絶妙です。
このまま切り取って、柔らかな薄手の木綿、白いローン生地などに、プリントしたらとても素敵だと思います。
お気に入りのワンピースが仕立てられそうです。
春の妖精たちに、与えられる時間は限られています。
木々が芽吹き、その葉を広げて木陰をつくる前に、大急ぎで光合成をして、栄養を蓄えなければなりません。
夏を迎える頃には、葉も茎もすっかり枯れて、地下茎だけが残ります。
カタクリの花、発芽してから花が咲くまで、約8年もかかるそうです。
かつては、鱗茎より片栗粉を生産し、葉を食用としましたが、現在では殆ど利用されていません。
悲しいことに、盗掘も後をたたず、群生地も年々減っているとのこと。
自然と仲良くなるために、自然に近づいて、もっと良く知ることは大切。
私たち人間も自然の一部、地球という同じお母さんを持つ、きょうだいなのですからね…
でも、それが自然にとって迷惑とならないように、
よくよく考えなければならないのだなぁと思います。