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北海道の八雲町に、銀婚湯という温泉があります。大正天皇銀婚式の佳日に、温泉が大量湧出したことから命名されたそうです。、その源泉の歴史は、温泉旅館の開業よりさらに古く、先住民族が狩猟の汗を流したり、戊辰戦争のおりに榎本武楊率いる幕軍の負傷者たちが湯治で傷を癒したという記録もあります。私たち夫婦も、なんと今年結婚25年!そこで、この銀婚湯を訪ねてみました。温泉好きにも色々なタイプの方がいると思うのですが…こちらの温泉、とくに「お湯にこだわる」というタイプの方には、本当におすすめです。源泉は4箇所あり、その泉質はナトリウム-塩化物(弱アルカリ性低張性高温泉)またはナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)などです。内風呂は源泉高温のため10%の湧水加水のかけ流し、露天風呂はすべて源泉100%のかけ流しです。 柔らかな肌ざわりと、野性味のあるお湯の匂いが、絶妙のバランス。お湯に抱かれていることが、本当に嬉しくなります。とくに露天風呂は、自分が自然の一部であることをしみじみ感じて、なんともいえない解放感に浸れます。私は記念日の温泉として訪れましたが、特別な日のものだけにしておくのはもったいないと思いました。心もカラダも自然の浄化作用にゆだねられる素敵な場所だから、リセットしたい気持ちになった時に、すいと身軽に訪れてみたい…そんな場所です。 実は、最高に幸せな気持ちで帰宅した後で、ちょっとショックな出来事が続いてしまって(泣)、再びUターンしてお湯につかりたい気持ちでいっぱいなのですが…^^;今夜は、自宅のお風呂にたっぷり岩塩とジュニパーいれて、ジャージャーとかけ流したいと思います?
November 13, 2011
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庭に実のなる木を何種類か植えています。りんご、さくらんぼ、プラム、梨・・・低木のブラックベリー(La Mure !)や、グスベリーも。どれも美味しい実なので、虫もたくさんやってきます。でも、薬も散布していないし、こまめに虫を取り除いたりもしていないので、収穫は、虫と人間と、仲良く半々です今年は、例年になく梨がたくさん実りました。千両梨と呼ばれる品種で、北海道特有のようです。見かけは洋ナシのような形ですが、歯ごたえは二十世紀や豊水よりも、「がりっ」としています。水分はやや少なくて、あまり洗練された味とはいえないかもしれませんが、何となく懐かしい味です。食物繊維やカリウムも豊富なので、生活習慣が気になる方にもおすすめですね♪ 千両梨でジャムを作ってみました。酸味がほとんどないので、いただいたスダチを加えて味を調整。色もきれいで、とっても美味しく出来上がりました。収穫を待たず木の下に落ちて、茶色くつぶれてしまった実もたくさんあります。風に吹かれたり、虫に食べられたり、病気になったり…でも、それが自然なんだなぁと思います。 朽ち果てた実や、葉などが、やがて土となって、またたくさんの植物や生き物の糧となり、新たな命を生み出していきます。その循環に思いをはせたり、静かに見守ったり、そんな時間が私は好きです。ガーデナーとしての勤勉さには少し欠けるかもしれないけれど…(苦笑) ひんやり冷たい秋の風にのって、動きの鈍いトンボが一匹。強い風が吹いたら、どこかに飛ばされてしまいそうです。もしも、長い眠りにつく場所を探しているなら、うちのお庭にどうぞ。。。君の命をもらった新しい種が、春にはそこに芽吹くでしょう。君の命をもらった木の梢に、また甘い果実が実ります。赤い果実をもらって、小鳥が大きく育ちます。もしも、眠りにつく場所を探しているなら、アスファルトの上はおすすめしません。カラカラにかわいて、砂になって、どこかに飛ばされてしまうから。うちのお庭で眠っていくといいよ。土と、太陽と、水があって、命はずっと続いていきます。
October 22, 2011
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ようやく陽射しが春めいてきました。太陽のもとにいられる時間が、目に見えて長くなることが、こんなに嬉しい。毎年毎年の、あたりまえな春の営みに、確実に自分自身が癒されているのを感じます。当たり前と思っていたことが、実は当たり前じゃなかった・・・そんなことを痛烈に感じさせる出来事の後で、いつもどおり春が来ることに、この上ない救いを感じます。自分にできることの少なさに虚しくなり、意味もなくうろうろしたり。。。そんな日々もあったけど、今はとにかく自分の持ち場をしっかり守っていこうと思っています。ここにも、何か書きたい、でも何を書いても薄っぺらになってしまいそうで、ずっと近づけずにいました。高校卒業後20年を経て再会したクラスメートから、「あの頃いつも、あなたの笑顔に心を癒されていたよ」と言われたことがありました。その時は、「へぇ~、そうなの?」って… 特別なことにも思えなかったのですが…それから何年かたって、ご主人の転勤で旅立つママ友は「あなたの笑顔は本当にすごい宝物だよ。ずっと大事にしてね」と言いました。あたしって、いつもそんなにニコニコ(へらへら?)してるのかなぁと意外な気持ちもしたのですが…今年の誕生日に妹がくれたバースデーカードにも「やさしい笑顔はいつも周りを明るしてくれます」と書かれていました。いつもズバリと批評してくれるタイプの妹に、こんなメッセージをもらってかなりくすぐったい気持ちではありましたが…そうか。。。私は笑っていなくちゃだめなんだ。それが私に「できること」なんだ…と気がつきました。ここしばらく、思い切り笑うことさえ何か後ろめたい気持ちになって、表情も沈みがちになっていたように思えます。不安という霧のなかで、暗い顔をしていたかもしれません。でも、それは私のすべきことではなかった…私にできることは、できるだけ笑顔でいること。たぶん、きっとそうなんだ。心も体も、本当に疲れているであろう被災された皆さんにも、一日も早く、心から笑える日が来ることをお祈りしています。そして、光の矢となって天に放たれた魂にも、安らかな眠りが訪れますように。すべての皆さんが、希望の光に包まれますように。夫から送られてきたリンクです。良かったら見てみてください。 This is so touching.
April 1, 2011
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皆さま、あけましておめでとうございます。札幌は、すっぽりと雪に埋もれたお正月を迎えました。いつもこの季節に思うこと。1年の始まりが、雪の季節でほんとうに良かった。目に映る景色が、白く塗りつぶされて、心もカラダも、一からスタート。無理なくそんな気持ちになれるのは、雪のおかげです。白くて何もない景色に、こんなに癒されるのは、ただただ、それが美しいからというのもあるけれど、やっぱり、普段、あまりに沢山のものを見すぎているのかな…とも思います。私たちの目を奪う、美しいものや、大きなもの、刺激的なものが山ほどあるけれど、今年はあまりキョロキョロしない1年にしよう。小さなものに目を留めて、目立たぬ善に心をよせて、本当に大切なものをしっかりと見極めたい。私にできること見つけて、私のすべきことをして、楽しみながら一歩一歩。転んだら起き上がって、また一歩一歩。今年もおそらくゆっくりモード(笑)でも、ぜひぜひ皆さまの一歩も、お手伝いできたら嬉しい限りです。今年もどうぞよろしくお願い致します
January 7, 2011
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今日はクリスマス。お手製のミツロウキャンドルに火を灯して、カードを眺める幸せな夜。あなたはどんなふうに過ごしていますか?家族皆でケーキを囲んでるかしら… それとも仲間とわいわいしてるのかなひょっとして…恋人とワクワクあっ、もしかしてお仕事とか…でも、どんなクリスマスでもいいよね。あなたが自分で納得して、大事に生きている今日という1日なら…ね。幸せとか不幸せとか、そんなことは人生最後の日までわからないもの。長く生きていると、これまでに色々なクリスマスがあったね。でも、『悲し過ぎてありえない』って、涙に暮れていたクリスマスのことさえ、今は静かな気持ちで振り返れるから不思議。悲しみに一番よく効くクスリは、時間かもしれない。遠くにいて、普段は声をかけることもないから、あなたのことなんてもう忘れちゃったって思ってるかもしれないけど、全然そうじゃないよ。日々の平凡な出来事の隙間に、当たり前のようにあなたを思っています。あなたなら、こんな時はどうするかな?あなたに何と言われるかな?ほめられるかな?怒られるかな?私という人間は、私ひとりで作られているわけじゃない。父母がいてその向こうに祖父母がいて、そのはるか向こうに数えきれない祖先がいる。わたしは長い長い歴史のしっぽの先にぶらさがっている。歴史の中では瞬きにもならない存在だけど、でも、ひとりじゃない。いつもいつも、いろんな人とつながっている。いろんなあなたに支えられて、ここにいる。だから、自分は一人ぼっちと思ってしまっているあなたにも、気がついてほしいな。人間は誰も一人じゃない。あたりに誰の姿も見えない荒野に、一人立っている時さえ、あなたは大地と… 地球とつながっているのだから。クリスマスに、今年もあなたに手紙が書けてよかった。大丈夫、私は元気。とても幸せ。世界中のあなたの幸せを祈って…Merry Christmas
December 25, 2010
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大切なお友達と、ランチ&ドライブ。トンボも飛んで、秋の虫も鳴いているけど、まだまだ気温の高い今年の夏。ちょっと北海道らしくないです。でも、いつもの街をちょっと離れて、緑の多い郊外に出ると、風が本当に気持ちいい!風に吹かれると、心の中に積もっていた埃も吹き飛ばされて、遠い野原の土になるのでしょうか。きれいに掃除したお部屋のように、清々しい気持ちになります。夕暮れ間近になって、ぐんと濃くなる草の匂いも、とても好き。野菜がいっぱいのランチをいただいて、野菜の直売所にも立ち寄って、大々満足の一日となりました。 直売所でみつけた、不思議な野菜・・・白いナス!小さくて、鶉の卵みたいなんです。 なかなかお目にかかれない北海道産のオクラもありましたよ。 山盛りトマトも買ったので、週末はラタトゥイユを沢山作りたいなぁ。時が経つのも忘れて、おしゃべりに夢中になり、あっという間にお日様も傾く時間となりました。美しい夕日をうっとり眺めながら、過ぎてゆく素晴らしい1日を見送りました。
August 25, 2010
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りょうりょうと風が吹き渡る夕暮れの野を、まるで火が走るように、赤い毛なみを光らせて、一匹の子狐が駆けていた。こんな書き出しに、胸をぎゅっとつかまれて、あっという間に物語の世界にもぐりこんでしまいました。出入り口はあちこちにあるけれど、まぎれもなく、そこは別世界。読み終えるまで約8時間、ごはんも仕事も忘れるほどの、離れがたい世界でした。「狐笛のかなた」は、児童文学ですが、大人でも十二分に楽しめる一冊です。まっすぐな心と捨てきれない夢を持った大人なら、なおさらのこと。紙の上で文字が語る物語を目でたどりつつ、脳裏にうかぶ映像には、匂いや音が立体的に添えられていて、登場人物といっしょに「この世」と「あわい」を行ったり来たり…匂いオタクの私には、全編に漂う植物の香りが、特に印象的でした。暑い日の噎せ返るような草の香り、呪者の焚く香の匂い。芽吹いたばかりの瑞々しい木々の匂い、畑を耕す時の土の匂いなど……様々な匂いが物語を効果的に演出しています。上橋菜穂子さんの代表作「守り人シリーズ」では、異国(架空)が舞台ですが、「狐笛のかなた」には、土着の匂いが漂います。舞台は、かなり古い、鉄砲伝来以前の日本。私たちの国の自然の豊かさがふんだんに描かれ、物語を美しく綾どっています。ヨーロッパに魔女がいて、北欧にトロールやエルフがいるように、日本にも「聞き耳」の才を持つものや、「霊狐」のように霊力をもつ霊獣がいて、自然と動物、そして人間の関係が濃密で、その境界線さえあいまいな時代が確かにあったのでしょう。どの登場人物も魅力的なのですが、やはり私は、霊狐の野火(のび)が一番好きです。彼を通して、人の心を持つことの、素晴らしさと切なさを、あらためて感じました。「聞き耳」という特殊な才をもった小夜と、野火の出会いから物語がはじまります。湿り気をおびた土や草の匂いがする、哀しくて美しい風景は、宮沢賢治の世界と重なるところがあるかもしれません。あらすじはあえて書きませんが・・・週末の一晩があれば、読み終えることのできる1冊です。ぜひ手にとって読んでみてくださいね。
July 26, 2010
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バラのアーチが花盛りです。毎年毎年、同じ頃に、同じように楽しませてくれる。時計も暦もない時代から、人々に季節の巡りを教えてくれたもの。色々な苦労にぶつかりながらの日々だけどまた今年もバラが見れた。。。華やかな大輪のバラではないけど、私が水をあげた可愛いバラです。小さなことを幸せと思える、大きな幸せ。 ウスベニアオイ バジル 植物の奥ゆかしさ、したたかさ、守ってあげたい儚さと圧倒されるような生命力尽きない魅力があります。 バラ ヒソップ 急にぽっかり空いた時間は、いつまでも飽きずに庭に居ます。
July 7, 2010
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バスフィズをつくりましたいつも自家用に作る時は、重曹とクエン酸以外は、たいていシンプルに、せいぜいヒマラヤ岩塩を入れるくらいなのですが…(理由は、お風呂掃除を簡単に済ませたいから…^^;)久しぶりに、少しデザインを考えて、色々トッピング作っているうちに楽しくなってきて、はじめは1~2個の予定でしたが、どんどん増えて、全部で5個完成です(1個はお風呂で使ってしまって、写真には撮れませんでしたが…)小さな籠に盛って、庭のクリーピングタイムの上に置いてみたら、まるで小鳥の卵のようです。 なんだか楽しい気分こんな卵から生まれるのは、どんな小鳥でしょうか?小鳥じゃなくて、妖精かもしれませんねお得意の妄想がとまりません庭には初夏の花が咲いています。 大好きな白い野ばら、明るい黄色のバターカップ(ラナンキュラス・ゴールドカップ)。バラもラナンキュラスも八重咲きの華やかなものが人気ですが、何故ということもなく、私はついつい一重咲きのものを求めてしまいます。
June 24, 2010
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スプリング・エフェメラル: 春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称。「春の儚いもの」「春の短い命」を意味する。直訳をはなれ『春の妖精』と呼ぶこともある。カタクリの花を見に出かけました。まだ若葉の開かない、明るい林の中、次々に花を咲かせる植物たちは、春の喜びにあふれています。うす紫色のカタクリの他にも、美しい青のエゾエンゴサク、純白のキクザキイチゲ、渋い色合いのエンレイソウ… どれも同じように生き生きと嬉しそう。そして、本当にきれい! 丘の中腹にたって、深呼吸をしたら、まるでうす紫色の天国にたどり着いたように夢見心地になりました。明るい黄緑色を背景に、淡い花の色、うす紫、ブルー、白の配色が絶妙です。このまま切り取って、柔らかな薄手の木綿、白いローン生地などに、プリントしたらとても素敵だと思います。お気に入りのワンピースが仕立てられそうです。春の妖精たちに、与えられる時間は限られています。木々が芽吹き、その葉を広げて木陰をつくる前に、大急ぎで光合成をして、栄養を蓄えなければなりません。夏を迎える頃には、葉も茎もすっかり枯れて、地下茎だけが残ります。カタクリの花、発芽してから花が咲くまで、約8年もかかるそうです。かつては、鱗茎より片栗粉を生産し、葉を食用としましたが、現在では殆ど利用されていません。悲しいことに、盗掘も後をたたず、群生地も年々減っているとのこと。自然と仲良くなるために、自然に近づいて、もっと良く知ることは大切。私たち人間も自然の一部、地球という同じお母さんを持つ、きょうだいなのですからね…でも、それが自然にとって迷惑とならないように、よくよく考えなければならないのだなぁと思います。
May 10, 2010
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今年も誕生日が過ぎて、年齢はひとつ増えました。色々なことを経験させてもらって、人並みに「大人になったよ」って、胸を張って言うこともできるけど、でも、心の片隅にはずーっと変わらない小さな種みたいなものがあるなぁって思うときもあります。今日、車の中で、ふと流れてきた歌に涙しました。「この歌は、きっと10代や20代にむけて書いたんだろうなぁ。でも、どうして私も涙が出ちゃうんだろう。どうして、私も同じなんだろう」って思いました。こんなに大人のつもりなのに、10代の頃と変わってない何かが、心の奥にしまわれているのでしょうか。私という小さな種、土に蒔いて、水をあげて、ずいぶん大きく育ちました。いつのまにか小さな花も咲いて、実も熟しつつあります。でも、その実の中には、最初に蒔いた時と同じ、小さな種が守られている…やがてその種を土に落とす時まで、やはり私の中の種はずっと変わらないのかもしれません。今日、お見えになったお客様ともお話したのですが、車を運転している時って、緊張とリラックスのバランスが絶妙で、感性の扉が開いているのでしょうか、次々と良いアイデアが浮かんだりします。でも、メモできないんですよねぇ(苦笑)アンジェラ・アキさんの『輝く人』とても素敵な歌だと思います。ぜひ、聞いてみてくださいね。輝く人安全地帯の家を出て 鞄を両手に抱えて毎朝歩く孤独の一本道 太陽が僕を見捨てて 自分の影が薄れていく誰も気づかないけれど この胸は泣いている輝く人になりたくて目を閉じて想像してみるたくさん笑い 恋もしたりきっと幸せだろう 幸せだろう言葉が僕を見捨てて 届かぬ思いだけを残す誰も聞こえないけれど この胸は叫んでいる輝く人になりたくて目を閉じて想像してみるたくさん笑い 夢も見たりきっと幸せだろう 幸せだろう鏡に映る自分が嫌いですか、好きですか?(You gotta learn to love yourself)人に見られる自分は 鏡に映る自分だから輝く人になりたくて 目を閉じて想像してみる輝く人は自分の中で見つけ出さなきゃいけないから透き通る瞳を逸らさないで 逸らさないで輝く人は自分の中に 必ずいると信じてるたくさん笑い 夢も見たり きっと幸せになれるだろういつの日か この僕も(作詞・作曲 アンジェラ・アキ)
April 5, 2010
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2月の2週目、北海道の冬は、今がまさにピークです。厳しい寒さを振り切るように、各地で冬祭りが行われる季節でもあります。支笏湖の氷濤まつり。網走では、オホーツク流氷祭り。アイスキャンドルミュージアムは下川町。ほんの一例です。そして、札幌の雪祭り。雪祭りがくるたびに思い出す出来事があります。次女が通っていた幼稚園では、保育の中で「雪祭りの絵を描く」ことがお決まりになっていました。ですので、各家庭では子どもたちを連れて雪祭りに行くということが、宿題のようなものでした。観光する人々で混み合った会場で、小さな幼稚園児にしっかり雪像を見せるということは、楽しくもあり、苦しくもあり…滑る足元に注意をはらいつつ、抱っこや肩車の連続。 今の体力では無理かも…と思います参観日には、そんな苦楽の成果でもある作品が壁いっぱいに展示されて、ドキドキしながら我が子の絵を探しました。ようやく見つけた娘の絵に描かれていたのは、なんと2匹の猫雪像ではありません、普通の猫です「しまった~」と思いました。実は、家族で雪祭りを見た帰りに、夫の友人宅を訪問したのです。そのお宅には2匹の猫がいまして… 娘は、猫さんたちに猛烈に関心をもって、飽きずに追い掛け回していたのです。おかげで、雪祭りの絵は、2匹の猫になってしまったわけで・・・全く「親の心、子知らず」ですね今では笑い話ですが、その時はずいぶんがっかりしたものです子どもは大人の意のままにならないことを、大いに学んだできごとでもあります。雪祭りに限らず、「おまつり」のすてきなところは、こんなふうに色んなエピソードや思い出が生まれることのような気がします。今のように、お楽しみのツールが満ち溢れていなかった昔々の人々なら、なおさらのことでしょう。お祭りが、単調な日々に鮮やかな色をつけてくれたに違いありません。あるいは、抑圧されがちな毎日から、感情を解放する花火のようなものだったのかもしれませんね。心もカラダもこもりがちな、北国の寒い冬に、あえてお祭りを企画したこと、とても素晴らしい知恵だと思います。春よ 遠き春よ 瞼閉じればそこに愛をくれし君の なつかしき声がする春よ まだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき夢をくれし君の 眼差しが肩を抱く
February 10, 2010
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次女が明日からまた大学の寮に戻るので、今日はお菓子作りです。前々から気になっていた、ごぼうのブラウニーに挑戦です 野菜スイーツといっても、サツマイモやカボチャ、ジャガイモなどは、お馴染みの素材ですよね。でも、ごぼうは初めてです「おいしいよ」って、いろんな方々から聞いてはいたものの、ちょっと緊張しつつ、わくわくしながら作りました。ブラウニーの作り方も様々すが、今回はマクロビスイーツとして、バターや卵、白砂糖などは使わずに作ってみました。レシピはこちらを参考にさせていただきました。できあがりは写真のとおり不器用な私にもスムーズにできました♪メープルシロップの甘さがほんのり、ごぼうの歯ごたえが楽しいです。そうそう…、おせちの黒豆も少しいれてみたのですが、これも中々よいアイディアだったようです。こってり甘いものが欲しいなら、ホイップクリームなど添えても良いかもしれませが、年末年始が過食気味でしたので、私はこのままで・・・
January 7, 2010
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あけましておめでとうございます。心も新たに、2010年がスタートしましたね。みなさま、清々しい朝を迎えられたことと思います。昨年も様々なタイミングで、多くの方に支えられての1年でした。本当にありがとうございます。今年も、自分はもちろん、たくさんの方々の想いを、受け止めること、差し出すこと、美しくバランスをとって歩みたいと思います。みなさま、どうぞ宜しくお願い致します2010年も、お気に入りのカレンダー、The Old Farmer's Almanac のガーデニングカレンダーを用意しました。嬉しいことに、今年は1月に猫さん登場ですジャスミンの花の下、すやすや眠る猫ちゃん、とっても可愛いです星占いによると、2010年のうお座は、最高に良い星めぐりだそうです。「幸運の担い手・木星が魚座へ入り、偉大なるロマンティスト、魚座さんたちの人生をこれ以上ないほど明るく照らします。木星が魚座へ戻ってくるのは実に12年ぶりのこと。これにより、魚座に生まれた人々は、長い眠りから覚め、人生を再起動させることになるでしょう(~橘さくらさんの12星座占いより)」12年ぶりの幸運って、どんな感じでしょう?!考えただけでわくわくします暗示にかかりやすいワタクシ・・・すでにすっかりラッキーな気分です。謙虚であるということは、私にとって最大のテーマと言えるほど、大切にしていることですが、時に、それがゆき過ぎて、自分を萎縮させたり、必要以上に消極的にふるまったりすることにつながることもあり、自分にとって克服すべきひとつの課題でもありました。今年は星の後押しもあるようのなので、勇気を出して前に出ることを目標としたいと思います。謙虚さや、自分の未熟さを自覚することは、失うことなく、でも積極的に、未熟を楽しみたいと思います。新年に、心に響いた言葉を2つ紹介したいと思います。人は未熟だから、いつまでも夢中になれることがあるのですね! 「たくさんの絵を描いてきたわ」「もっと上手になりたいの」「いつか描いてみせるわよ」「あっ!といわせる絵をね」 ~ターシャ・テューダー91歳~「このような立派な賞をいただき誠に光栄です。しかし、私がそれに値するかどうか少し心配です。なぜなら、私は、まだ映画がよくわかっていない」 ~黒澤明 80歳~ 第62回アカデミー賞 特別名誉賞授賞スピーチ 我が家のミュウちゃんも、まったりお正月を楽しんでいます♪
January 2, 2010
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今年のクリスマス、しんしんと雪降る聖夜となりました。日没少し前、まるで空から羽毛が落ちてくるように、ゆっくりゆっくりと降りてきた雪。その数が少しずつ増えて、やがて絶え間なく降り始めると、辺りはいつのまにか、白い静寂の世界。雪のことを伝えたい…と思うと、言葉の貧弱さにもどかしくなります。粉雪、ぼたん雪、綿雪、細雪… 既製の言葉だけでは、とうてい十分には語れません。写真や映像でも、まだ足りません。息を吸い込んだ時の、鼻の奥の感触や、独特の匂い。新雪を踏み込んだ時の様々な音や感覚。本当に、いろんな雪があるのです。白い色さえも、無数にあります。ぜひぜひ、雪の季節の北海道に遊びにきてください生活する私たちには、やっかいなことも抱える雪ですが、旅する心で眺めれば、果てしない感動があると思います春・夏・秋と色づけたキャンパスを、もう一度白く塗りつぶして、新しい年を迎えることができる…心とからだのリセットを、雪はいつも助けてくれます。雨にはリズミカルな音があるけれど、雪はほとんど音をたてません。夜、カーテンをしめてしまうと、外の様子は見えませんね。雪は、音もなく屋根や木に降り積もり、重みに耐えかねると崩れ落ちるのですが、その音を聞いてはじめて「あっ、雪が降ってるんだ…」と気づきます。人知れず、そっと降りつづける雪のことを思っていたら、「こびとの日」のことを思い出しました。イスラエルの小学校では、月に1度「こびとの日」というものがあるそうです。童話に出てくる「こびと」たち、小さな妖精として様々な性格のこびとがいますが、たいていのこびとは「こびとのくつや」のように、貧しくとも心清らかに暮らす人々にはとても温かいのです。おもてだって何か手伝うということはなくて、寝ているうちに、こっそりと親切をしたりします。「こびとの日」は、こびとみたいに、人に知られないよう、そっと良いことをしよう…という日なのだそうです。この日のため、子どもたちは、どんな良いことをしようかと、頭を悩ませます。人に見られたり、知られないようにするのも、なかなか大変なことですね。大人になった私たちさえ、喜ばれたり、褒められたりすることは、時に大きな目的です。誰にも見られずに、ただ自分の心だけが知っている「何かよいこと」を、私は最近したでしょうか?誰よりも早起きして花に水をあげたり、落ち葉を片付けたり…布団から飛び出してお昼寝している家族に、そっと毛布をかけてあげることもいいかもしれません。「~してあげたのよ」って言うことなく、「~してあげたのに・・・」と思うこともなく、こびとのように、見えないところで良いことをできたら、すてきですね。もっともっと自分に自信が持てそうです。こびとの日を無事やりとげた子どもたちは、きっと成長して、強くて優しい心をもった大人になることでしょう。クリスマス・スピリットという言葉があります。日本語では、十分に訳すことができない言葉だと思いますが、「こびとの日」とクリスマス・スピリットはどこか通じるような気がしました。見えないところで手をさしのべることができる、そんな大人でありたいです。暖かなクリスマスの灯し火が、すべての人の心に訪れますように…
December 24, 2009
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師も走る忙しさという12月ですが、私は相変わらずのんびりです。それどころか、自分では急いでいる時さえも、どうやら人にはゆっくり見えるらしい……ある時、寝過ごして大慌てで転がるように外出の支度をしていると、夫に「へぇ~、そんなに早く動けたんだぁ」と言われたことがあります。「いったいどういう意味」とカチンときましたが、喧嘩をしている暇もなかったので、大事に至らずすみましたそういえば血液型も本当はA型なのですが、この頃はよく「O型ですか?」ときかれます^^;10年位前までは、A型ときいて納得してくれる方が多かったのですが、最近はなぜか首をかしげられることが増えました子どもの頃から「のんき」とか「おっとり」とは言われましたが、年々磨き(?)がかかってきたのでしょうか「急いては事を仕損じる」という言葉もありますから、何事も腰をすえて取り組むのは良いことです。でも、社会の一員である以上、ひとり浮世離れしてのんきにしてるわけにもいきませんね……これでも一応頑張って、流れにのっているつもりなのですさて・・・ そんな私の12月に入ってからのお楽しみは、レーベンスバウムのアドベントカレンダーです♪クリスマスイブまで、24種類の違ったお茶が毎日楽しめるのです!!ローズヒップやルイボス、紅茶や緑茶などをベースに、シナモンやクローブなど比較的スパイシーなハーブ、リンゴやバニラなど甘い香りのブレンドもあり、ティーバッグを取り出すたびワクワクします。全てが有機栽培なのも嬉しい アドベントとは、キリスト教の教会暦で、11月30日に最も近い日曜日からクリスマスまでをいうそうです。ラテン語のAdventus《来臨》の意味で、日本では、待降節と訳し、キリストの誕生を待ち望む心やその期間のことをさします。 アドベントカレンダーは、12月1日からクリスマスイブまでのカレンダーで、日付の扉を開くと美しい絵が描かれていたり、子供向けにはお菓子が仕込まれていたり… 様々な工夫がなされています。一日一日、待ちわびる気持ちを最大限に楽しみながら、クリスマスを迎える心を育てていくものです。楽しいことであれば、私は「待つ」ことが嫌いではありません。子どもの頃の遠足や修学旅行。コンサートやデート。そしてクリスマス、お正月。待ちわびている時間のなんと幸せなこと!!!幸せというものの半分は、待っている時間にあるのじゃないかしら…と思ってしまうほどです。毎日1個のティーバッグを取り出しながら、クリスマスを待つ幸せを味わっています
December 7, 2009
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久しぶりに映画を見ました。「沈まぬ太陽」です。とても重たいテーマを持った作品で、気軽に感想を述べることにもためらいを感じます。冒頭からの辛く悲しい場面の連続に胸が潰されそうになり、ちゃんと最後まで見られるのかしらと心配になりました。しかし、3時間22分は長いと感じる間もなく過ぎ、やはり見てよかったと思います。これからご覧になる方もいらっしゃるかもしれないので、ストーリーはあえてふれませんが、「ぶれない生き方」をすることの素晴らしさと難しさを改めて考えさせてくれる映画でした。同じ場所に根を下ろし、同じように空に向かって伸びる植物も、いつの間にか異なる枝ぶりとなり、異なる色の花を咲かせます。花は植物の生きる証だから、本来皆等しく美しいものだけれど、人は時にその美しさに優劣をつけてしまいます。その残酷さが、花を傷つけ、自分に向けられた刃を、今度は他人に向けるような非情な振る舞いへと駆り立てることもあるかもしれません。もちろんそれを、肯定することはできないし、理解はしても共感はしないでしょう。芯となる強さがないことで、自分も傷つき、他人も傷つけてしまう…それは本当に悲しく残念なことです。でも、全ての人が同じように強くあることを、求めてもかなわない、そんなことを求めるのは傲慢にちがいありません。だからこそ、あらためて、私は強くなりたいと思いました。人に負けない、人を出し抜く強さではなくて、自分の納得できる生き方を、まっすぐに進んでいける強さです。しっかり立っているからこそ、人にも手を差し伸べられる強さです。吹き付ける風にも、叩きつける雨にも、ぐらぐらと揺れることなく、本来の自分の場所に強く根を張り、ぶれることのない一本の太い幹を育てていきたいです。主演の渡辺謙さん、彼の存在感は圧倒的でした。他の誰かに差し替えること、想像すらできません。女優さんでは、木村多江さんがとても良かったです。5巻に及ぶ原作を、1本の映画に仕上げているので、説明不足と感じるところもいくつかあります。原作を読まれている方には、物足りなさを感じるかもしれません。フィクションでありながら、ノンフィクションであるかのような誤解を与える設定にも賛否両論あるでしょう。でも私は、心に訴える何かを見つけることができれば、それが創作であれドキュメントであれ、社会派小説であれファンタジーであれ、全く同じように意味があると思っています。人は経験によって成長できるけど、一人の人生におけるリアルな体験は限られていて…、本を読むこと、人と話すこと、映画を見ることは、経験浅はかな自分にとって、大きな助けです。実は今日は結婚記念日。記念日のデートに相応しい映画だったかどうか、ちょっと疑問ですが…^^;ロマンチックな映画を選択できない、結婚23年目を迎えた夫婦の現実ですね(笑)でも、それも悪くはありません
November 22, 2009
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朝目覚めた時、何となく予感がして、ドキドキしながらカーテンをあけました。やっぱり!!うっすらと雪が積もっています。ふわふわ落ちてくる初雪をみたのは、11月のはじめのこと。積もった雪をみたのは、今日が初めてです。ゴミを出すにも、ちょっと勇んで、モコモコのジャケットに、マフラーをぐるぐるまいて、いざ出陣の構え…ところが外へ出てみると、意外にも冷え込んではおらず、やや拍子抜け屋根からは解けた雪が水滴となり、絶え間なく落ちていて、まるで雨が降っているかのような音がしています。肌にあたる風も、突き刺すような冬のものとはずいぶん違い、冷たいながらも湿り気を帯びています。雪国に住む人なら誰しも知っている、「雪の匂い」もしません。むしろ、雪に濡れた落ち葉や、色々な植物の匂いがします。どうやら、まだまだ「冬将軍」と呼べるほどの厳しさはないようです。「冬小僧?」くらいでしょうか?日常生活で必要な情報の90%は視覚より得られるといいいます。しかし、やはりそれが全てではないのです。家の中から雪をみて、「わぁ、寒そう…本格的に冬だわ」と感じたことは、実際外に出てみると覆されました。耳から聞こえる音や、肌への感触、様々な匂い…五感をくまなく生かしてこそ、本当のことがわかるのですね。人間のからだに備えられているものは、どれも過不足なく素晴らしいけれど、それでも使うことをやめてしまったら、どんどん衰えていくものでもあります。「まるごとの私」で体験する…それが大切ですね
November 11, 2009
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子供のころは苦手だったのに、大人になって好きになる食べ物ってありますよね。私もいろいろ・・・春菊、紫蘇、ウド、セロリ、ミョウガ、などは、長いことあまり好きではありませんでした。紫蘇や春菊は20代で克服(笑)ウドは友人に誘われて山菜取りに行ったのがきっかけで開眼。セロリは、「好き」と言えるまでになったのはやっと2年前くらいでしょうか。そして、昨年から大ブレイク中なのがミョウガです。はじめは千切りで麺類の薬味にしたり、揚げ茄子といただいたりして「にんまり」満足していたのですが、この頃は「もっと、もっと」の気持ちが強くなり、たっぷり買い込んで「甘酢漬け」にしています。色もピンクで可愛いのです。夫も子供も、私のミョウガへの偏愛が理解できないらしく、冷ややかに見ていますが、そんなことは気にしちゃいられません。今日も、朝食のお供に食卓に並べました。そして、ご飯より先に、にこにこパクリ。ん? あれれ・・・?何か、ちょっと胃が痛いような・・・酢漬けは、酸が強いので、空腹にいきなりは良くないですね。しっかりご飯もたべて、あたたかいお茶も飲み、大事には至りませんでしたが、なにごとも『偏り』は良くないと体感致しました。バランスが大切ですね^^連休中にお腹をこわしてダウン…なんてことにならず本当に良かった♪皆さまも、休日の1日、楽しくお過ごしくださいませ。
September 23, 2009
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「とうさんは ひんやり きびしい きたかぜのなかま。 かあさんは やわらかなピンクのほっぺで、はなばたけを かけまわっているんだ。 ぼくは かあさんが おひさまといっしょに とんでいかないように スカートのはしをつかんでいるのさ」おとこのこが つづけてうたいました。 「どういうこと?」ラッセがききました。 「ぼくの なまえが あてられるかい」おとこのこがいいました。 「ぼくは くがつ。 かあさんが なつで、とうさんが あきなんだ」 美瑛の丘をのぞむ素敵な宿「トロルドハウゲン」で、静かな休日を過ごしました。館内にテレビはありません。ゲストも1日2組まで。日常生活の中で、望まずとも洪水のように入ってくる情報、それがどれだけ心身を疲れさせているか… それはよくわかっているのだけど、断ち切ることのできない現実。たとえ短くても旅に出てみると、心身がすみやかに浄化されるのを実感します。どんな場所で、どんなきっかけで、その浄化が始まるのか、それは人によって様々なのだろうけど、私にとっては、やはり自然と向き合うことが一番のようです。大気や海に自然の浄化作用があるのは周知のことですね。自然の懐にすっぽり包まれる時、人間も大きな洗濯機の中に入ったみたいに洗われるのでしょうか。トロルドハウゲンの本棚に、なつかしい絵本を見つけました。エルサ・ベスコフの「ラッセのにわで」・・・そういえば、大好きな絵本も最近はあまり目を通していなかったのです。ホールの本棚に、私の原点ともいえるシルヴァスタインの「ぼくを探しに」を見つけて、とても嬉しくなりました。「おおきな木」の翻訳者、なつかしい本田錦一郎先生の名前も…!まるで車窓の風景を見るように、懐かしい記憶の数々が猛スピードでよみがえってきます。 自分が好きなもの・・・それがどんなものなのか、この頃あらためてよくわかってきました。たぶん私は、ピュアであることに、すごくこだわっているんだと思います。たとえば、つい最近まで熱心に読んでいた新聞小説の「親鸞」の生き様であったり、古くは「星の王子様」であったり、欠かさず見ている唯一のドラマである「天地人」であったり… 全然ちがうジャンルのようで、主人公たちは皆、ピュアにこだわりつづけているという点で同じかもしれません。小鳥のさえずり、はばたき、はらりと葉っぱの落ちる音。微かな音さえはっきり聞こえる静けさの中、自分の心の声もいつもよりはっきり聞こえたようです。電線のない空、広い丘をたった一匹すすむキツネ、ほのかな月明かり。誰だってひとりだけど、誰だってひとりじゃない。きょうだいは、どこにだっている・・・そんな感じ。素敵な休日をありがとう。「トロルドハウゲン」いつかまた訪ねてみたいです。
September 14, 2009
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なんだか、お庭がスゴイことに…これはもう、庭とは呼べず、森または原生林、あるいは草むらとか草薮とか呼ぶのが相応しいのでは?! ものすご~く美化して言えば「トトロの森」のミニチュアみたいな感じでしょうか様々な事情により、日々の予定をこなすのに精一杯であったのは確かです。その結果、植物が最も成長著しい季節に、完全に放任…なんの束縛もせず、自由に遊ばせてしまいました本当に、気持のいいくらいのびのびと育ちました^^;しかし… 悪い虫につかまって、無残な姿になっている子もいます。ギャングのような強健な雑草に取り囲まれて、身を細くしている子もいます。ああ・・・なんてこと。庭を育てることは、子育てに通じるものがあるかもしれません。手をかけることと、のびのび育てることのバランス、難しいですね。母が久しぶりに我が家に立ち寄り、庭を見て呆然としておりました。母は、草むしりは「主婦のたしなみ」と信じて疑わない人ですから…近々、実家の庭の剪定にくる植木屋さんに、我が家の庭のことも一緒に頼んでくれるとのこと・・・。大きな声では言えないけど、日本庭園風にきっちり刈り込まれた植木は、あんまり好みではない私… ちょっとモジモジして返事をためらっていましたが…母に「これじゃあ、どうしようもないでしょう?こっちで頼んでおくからね」と、きっぱり強く言われたので「はい、お願いします」と頭を下げましたその昔、まだおかっぱ頭で、美容院ではなくて床屋さんに連れていかれていた頃のことを思い出しました。髪型や長さを決める権利は、自分には与えられていなくて…母が、「前髪は眉毛にかからないように、なるべく短く切って下さいね」と、床屋のご主人に話すのを、なすすべもなく聞いていたものです。だから、小学校高学年くらいから、自分ひとりで美容院に行けるようになった時は、本当に嬉しかった!!厳しい母だけど、制限が多かったからこそ、成長して少しずつ色んな自由が与えられるようになる幸せも味わうことができたと思います。大人になるのは嬉しいことだと、自然に感じることができました。ですので、私も子どもたちが小さい頃は、ずいぶんと文句を言われましたが、それなりに厳しいルールを与えていたと思います。おかげで今は楽しくやっているようですお盆までには、我が家の庭もさっぱりとしていることでしょう ヘビ? いえ、猫です ^^;
August 4, 2009
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ここ北海道でも、そろそろ夏休みが始ろうかという季節ですが、今年は雨が多いです。青空が恋しいカラッと晴れたお天気が好きなハーブさんたちも、どことなくお疲れの様子…。それとも、体調不安の続く私に同調しちゃったのかなぁ高校時代からの友人が、本をプレゼントしてくれました。いつか、晴れる日、きれいな海の写真がたくさんの詩集です。詩は、Webサイトの星占い「筋トレ」でおなじみの石井ゆかりさん。「筋トレ」は、お気に入りサイトなので、私はちょこちょこお邪魔していたのですが、友人は予備知識もなく、直感で「これね♪」と思って決めたそうです。友達っていうのは、こういう不思議な通じ合いがあるのが、本当に面白いですね。“Something great”の取り計らいに、感謝するばかり…。敏感なのは良いことだと思うけど、過敏は疲れる。たまのお休みは嬉しいけど、ずーっとお休みは辛い。ほどよいバランスっていうのは、奇跡的に成り立っているものなのかもしれません。雨の日は、雨があがるのを待ちましょう。雨の日は、雨の日に向いている仕事もありますし…。自然は、一瞬たりとも留まらないもの。目に見えなくとも、静かに日々変化しています。そして私は、いつでもその中に・・・。ゆったりと流れる大河を渡る日もあれば、嵐に巻き込まれる日もあるけれど、しっかり舵を握っていきましょう。美しい写真と、余韻に満ちた詩の言葉を味わいながら、心の静けさを楽しみました。穏やかなひと時を過ごしたい方、ぜひ手にとってお読み下さいね♪ いつか、晴れる日
July 21, 2009
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週末まであと1日の木曜日。まったりとした夜を楽しみたくなりました。そこで、久しぶりのBath Bar Bar といっても、お酒は出ません… (お風呂でお酒は足元が…)心だけふわふわとBarのカウンターにお出かけする感じでしょうか。キャンドルを灯して、お気に入りの音楽を準備。選んだCDはこちら、ビル・エヴァンスのピアノソロが何とも素敵です。「雰囲気がある」って、こういうことをいうのかなぁ… 心はいっぺんにJazz Barです。 香りももちろん重要。シダーウッド、クラリセージ、ラベンダーを、ピンクのヒマラヤソルトにブレンド♪一坪半のバスルームが、上等なスパに生まれ変わったようです深く静かな森の奥にある、仄かなともし火に誘われて、どこまでも歩いていくような…不思議な安らぎを感じる香りです。ぬるめのお湯にゆったりと包まれて、キャンドルを眺めていると、肩の力がどんどん抜けて、ぼんやりといろんな想いが浮かんでは消えていきます。数ヶ月前に見たTVドラマ、「ありふれた奇跡」の一場面を急に思い出しました。ヒロインの母が、娘の恋人の母親を採点すべく訪ねていきます。夫と別れ一人きり、ギリギリの生活をしているその母親に向かって、彼女は「幸せ?」と訊きます。その答えは「そんなこと考えて生きてないから」というものでした。私、なぜだか妙にその言葉に感動したのです。幸せとか、不幸せとか、考えて暮らしてるのは人間だけ。「そんなこと考えて生きてない」のは、ある意味、野性的かもしれません。目の前につきつけられる、不運や困難、不公平、そういうものを眺めて嘆いている間もないのが、野性の世界です。とにかく、今日を生きる、一歩すすむ、その積み重ねこそが生きていくということなのでしょう。私は、すぐに「なぜ?」と考えてしまう。考えて、時に進めなくなってしまう。ずっと、そんなふうだったから、「野性的なもの」に憧れるのでしょうか。植物や香りに惹かれるのも、実はその心地よさの向こうにある、野性的な強さ、スピリットに導かれているのかもしれません。居心地の良い、我が家のBath Barで、夜が更けるまで、魂とのおしゃべりを楽しみました。
May 28, 2009
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春だ、春だぁ~と浮かれていたら、なんと昨日は雪が降りました冷たい風にひるんで、ここのところ続いていたお出かけ気分もひとやすみ…。ふと思いついて、お家でマーマレードなど作ってみました。盟友S子ちゃんからいただいた美味しい文旦、皮がとても厚くて、エコ派(節約派?)としては捨てるのが惜しくてたまらないのです。そこで、せっせと皮を洗って、マーマレードに変身させることに皮はとても苦味が強いので、一晩水にさらしてから、茹でこぼします。その後、ほぼ同量のお砂糖でくつくつと煮るだけ♪別にとりわけていた、果実を蜂蜜で煮たものと合わせて完成です。ジャムやマーマレードを作られたことのある方ならわかると思うのですが、煮ている時に漂うフルーティな香り、これがたまりませんっ北海道は柑橘類がとれません。ですので、こういった香りには格別に心が躍ります。普通のお料理では、テンサイ糖を使っているのですが、文旦のきれいな黄色を残したかったので、今日は白いお砂糖を使いました。まるでお日様を詰め込んだような、きれいな黄色になりました!そうそう・・・と思いついて、文旦のマーマレードに、マリーゴールド、エルダーフラワー、ほんのちょっぴりのペパーミントのハーブティーを注いでみました。ちょっと冬に戻りそうな肌寒い春の日にぴったり!お日様みたいなハーブコーディアルになりました♪
April 27, 2009
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週末、みんなの嫌がる13日の金曜日は、お誕生日でしたお祝いの言葉を下さった皆さま、ありがとうございました。日々多忙な中、誰かのお誕生日を忘れずに覚えていることは、そんなに簡単なことではないと思います。お優しいお人柄と、そのお心遣いが身に沁み、感謝の気持でいっぱいです。「もう嬉しい年でもないでしょうけど…」とおっしゃる方もいらっしゃるのですが、そうでもないのですよ。案外いくつになっても嬉しいものです私だけかしら?色んなことがあったけど、よくぞここまで生き延びた自分、「えらい!」って褒めたくなるのです。13日は、夫と映画を観て、それからお食事という、とてもトラディショナルなデートでした。とはいえ、コースの選択がやはり年相応でして、映画は『おくりびと』、お食事は「生麩と湯葉の専門店」という、何とも落ち着いた趣向…「ロマンスは遠くなりけり…」ですねそれでも、久々においしい日本酒もいただいて、ほろ酔い気分を満喫『おくりびと』の舞台は山形なのですが、ちょうど山形の出羽桜というお酒があり、迷わず注文してみました。まだ雪景色の3月ですが、桜に思いをはせながら味わうことができました湯葉や生麩などいただくと、しみじみと日本の食文化の豊かさ、奥深さを感じます。実は、冬も2月になると、ちょっと気持も沈みがちなのですが、3月は誕生月でもあり、ようやくトンネルの出口が見えてくるようで、少しずつ気持が上向いてきます。日本に四季があって、本当によかった… 湯葉のお造り 桜の麩饅頭
March 16, 2009
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ミュウが、ソファの上でまんまるになっていたので、面白くて写真にとってみました。猫が丸くなって眠るのは珍しくないけど、今日はとびきりキレイな円形に渦巻き、まるでアンモナイトかアルマジロみたいでした昨日の夜は、アイロンをしまっている小さな籠に無理やりおさまって…とてもコンパクトに収納されていました^^; 小さく丸くなったり、狭いところに入ったり、そういえば子供の頃は私もそんなことが好きだったかもしれません。でも、広い広いところにも憧れていました。人間も動物も、そんな二つの思いを同時に胸にしまっているのかもしれませんね。昼下がり、急に時間ができたので、久しぶりに青空をみあげて、ゆっくり外を歩いてみました。それだけで気持は明るくなるのですよね。なんて単純なのだろうと思いました。人の心は、こんなに簡単に空を映すのですね。でも、毎日が青空だったら、その嬉しさは色あせてしまうのかもしれません。晴れの日、雨の日、曇りの日。喜怒哀楽。全部あるから、いいのですね。
March 9, 2009
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とても久しぶりのブログ更新です。冬眠していたのではありませんよ^^;ちゃんとお仕事もしていたし、お料理もお掃除もそこそこやっています。たまには歌を歌ったり、美味しいものを食べたりもしています。でも、ゆっくり空を見上げることは忘れがち…。寒さに首をすくめて、肩に力を入れて歩いていることが多いのです。時おり心の中で、「春よ来い」って、呪文のように唱えています。谷山浩子さんの声、明るく澄んでいるけれど、少し淋しい。時々無性に聞きたくなります。猫の森には帰れないきのう手紙が とどきましたふるさとのねこの森からお元気ですかもう10年も帰らないので 心配してますあたしの好きな 赤いきのこなつかしい朝のそよ風思い出したら 泣きたくなっただけど今では 仕方ないことねこの森には帰れないここでいいひと みつけたからねこの森には帰れないなくした夢はもどらないきのう手紙が とどきましたふるさとのねこの森からどこにあるのか もうわからない海の底か雲のあいだかだけど返事を書きましたここはとても いいところです仕事をしてます 恋もしました人混みの中は とても休まりますねこの森には帰れない帰る道だって おぼえてないねこの森には帰れないなくした歌はうたえないきのう手紙が とどきましたふるさとのねこの森からお元気ですかもう10年も帰らないので 心配してます思い出すなんて したくないの淋しいのはいやだから淋しくなったら 電話をかけてあのひととふたり 街をあるくわねこの森には帰れないここでいいひと みつけたからねこの森には帰れないなくした夢はもどらない(作詞・作曲 谷山浩子)
February 12, 2009
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あけましておめでとうございます皆さんお正月はごゆるりと過ごされましたか?私も、今日からいよいよ活動再開です。といっても、相変わらずの牛の歩みですが…(ちなみに丑年ではないです^^;)旧年中は、気まぐれな更新にもかかわらず、しばしばご訪問いただき、お優しいコメントまで下さった皆さまには、感謝の気持でいっぱいです。今年も懲りずにお付き合いいただけましたら嬉しいです。どうぞ宜しくお願い致しますお正月は、夫と私、双方の実家を訪ねたり、函館から里帰り中の妹一家と温泉に行ったりしましたので、家でまったりおせちをいただく機会もほとんどなかったのですが、お正月らしい飾りくらいはしなければ…ということで、しめ縄、お供え餅、お花などは用意しました。お正月のお花は、私の好きな赤い実のつくものが多くて嬉しいです。写真は『南天』ですが、「難を転じて福となす」との意に通じ、縁起が良いとされています。小学校の頃、近所に明るくて楽しいおばさんがいて、登校中に会うと、必ず「いってらっしゃ~い!転んだら起きて行くんだよ~」と声をかけてくれました。その頃は、友だちとゲラゲラ笑っていたのですが、今思うと「なんて素敵な言葉!」と思います。そう…、転んだら起きて行くのですよねそれが大切。転ぶことなど、しょっちゅうあって当たり前。転んだら起きて、また歩いていけばいいだけなのです。転んだ拍子に見つけるものもあるかもしれないし、転んだ時に手を差し伸べてくれた人との出会いもあります。困難と思われることの中に、一筋の光を見つけ、幸せの入り口は其処此処にあるということを忘れないようにしたいと思います。光に反応できる、感度の良い自分でいられるように、今年も『日々精進』です
January 5, 2009
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今日はクリスマス…皆さんは、どんなふうに過ごされたのでしょう?今年は時間に追われることが多く、振り返るということができないままに、もう年の瀬になろうとしています。あらためて考えてみると『振り返る』という言葉は、良くも悪くも使われますね。何かを成し遂げようとする時には「振り返らずに進もう」としますし、辛い過去に対して「いつまでも振り返るのはやめよう」と言い聞かせたりします。でも、いっぽうでは「自分の行動を振り返って良く考える」ことも大切だし、「過去の過ちを振り返って同じ失敗をしないようにする」ことも必要です。本来の私は、すぐに「振り返ってしまう」人間だと思うのですが、この1年はずっと自転車に乗っているみたいな感じで、振り返るとバランスを崩して倒れてしまいそうなので、ひたすら前を向いて走っていました。でも、今日はクリスマスなので、ちょっと自転車もおりて、色々と振り返ってみようかなという気持です。サザエさん体質の私としては、其処此処に色んな忘れ物をしてきたので、年を越す前に取りに行かなくちゃ…という心境でもあります^^;今年も、本当にたくさんの方と素晴らしい出会いをさせていただきました。楽しく、そして私なりに心を尽くしてお付き合いできたと思います。出会うということは、お互いにとって大切な時間をシェアするということなので、自分が忙しい時ほど、相手にとっても時間は貴重であることを実感できます。かけがえのない時間を共有させてもらえる喜び、感謝をいつも感じることができました。でも、新しい出会いに充実感を味わいつつ、ふとした折に思い出して「どうしているかな?元気かな?」と思い出す大切な人たちもいます。今年の悔いがあるとしたら、そういう大切な人たちに、連絡をとれなかったこと。電話でもメールでも、できれば直接会ったり、そんな時間をもっと作りたかったです。自分も忙しいし、もちろん相手も忙しい、そんなことはわかっているのですが、それでもやはり思いは時に形にしなければ…と思います。新しく出会う人というのは、ビタミンのような存在ですが、ずっと長く支えてもらった友人、人間形成の途中で出会った友人っていうのは、まるでたんぱく質みたいに、間違いなく自分の一部になっていると思うのです。しばらく連絡が滞ったりしても、お互い気を悪くすることもないことはわかっています。たとえ10年ぶりでも、毎日会っているみたいに話ができるに違いないのです。でも「だから会わなくていいや」じゃなくて、時にはお互いのエネルギー補充をしたり、歩いてきた道を眺めて労をねぎらったり、そんな時間を作りたいなぁと思っています。長く生きていると「もう、あの頃の自分はいない」と思うことがあります。それは、悲しいことでもないし、嬉しいことでもない。ただ、そんなふうに感じるだけですが…学生時代からの友だちに、そんなことをこぼした時「それは周りに対して、そういうふうに適応してるだけで、あなたの本質の部分は変わってないと思うよ」という言葉が返ってきました。あとで、その言葉を思い出した時、ちょっと涙がこぼれそうでした。まるで急に多感な高校生にもどったみたいに…。忙しさの中で、本来の自分が見えなくなることがあるのかもしれません。弱い心を閉じ込めて、元気に振舞っているのかもしれません。ジュニパーという精油があります。利尿作用や解毒作用もあるので、効能にひかれて時々使っていましたが、香りが本当に大好きだったわけではありません。でも、一ヶ月くらい前、とても疲れていた時期があり、ふと思いついて、ジュニパーの香りを試してみました。その時、今までにない心地よさで香りが自分に沁みこんでゆくのがわかりました。そして、不意に涙がこぼれたのです。「ああ、私は疲れていたんだわ」と気づかされました。旧約聖書には、預言者エリヤが疲れきってジュニパーの下で眠るというくだりがあり、疲れた人々にとっての癒しとなることを暗示しているのです。ジュニパーとは、それまで役に立つ隣人として接してきましたが、この一件から、急速に『恋人候補』となりました^^これもまた、出会いの面白さですね。人には優しくしよう。自分も幸せになろう。私のテーマは変わりません。Merry Christmas
December 24, 2008
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大変ご無沙汰してしまいました。約一ヶ月ぶりの更新です・・・。今、そとは雪が降っています。道路も真っ白になりました。明日の最高気温、予想は0℃です。随分と忙しい日々を過ごしていたのです。ちょっと身のすくんでしまうような出来事もありました。でも、なんのこれしき、まだまだいけるよ…という気持もあります。我ながら、随分強くなったなぁと感心さて、こわばった心とカラダ、ちょっとストレッチでもしなくちゃね。ミュウちゃんをお手本に…! MILK こんなに遅くたずねてごめんなんとか一人でやってみたけどどうしてもうまくいかなくてとてもとてもこわくなってしまった人に負けないものが僕には一つだけでも一つしかなくて必死にそれを守ってきたけどあきらめそうになったんだ大人になってくると何故か素直になるのが難しいね僕も同じと微笑んで泣けばいいよと言ってくれた不器用な君の手のひらが僕の背中で暖かいから氷ついた気持ちとけだして涙が止まらないよ黒いランドセルにボロボロの勇気と正義をつめ込んで泣きそうにドアを開けたらすぐ机の下ひざをかかえてた男は簡単に泣くんじゃない暖かいミルクをくれた笑顔誰かによりかかりいつの間にか眠った頃がなつかしい自分と違うことをしてる人をうらやんだりしたけどやっぱり僕は僕だからダメな自分も好きにならなくちゃパジャマ姿で送ってくれるサンダルの音と“がんばれよ”の声暖かいミルクみたいだね胸に染み込んでくる月も桜を揺らす風ももう僕の前通り過ぎないから明日はきっと今日よりもいい日に決まっている君がいてよかった (槙原敬之)
November 19, 2008
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香りを人にたとえるのが好きです。たとえば、イランイランは叶姉妹の恭子さん。ラベンダーは、吉永小百合さん。4種類の柑橘系精油、ベルガモット、レモン、グレープフルーツ、スイートオレンジは、ベルガモットが一番上の綺麗なお姉さん、スイートオレンジは末の妹。レモンは大学生の長男(理系専攻)、グレープフルーツは高校一年生の次男(テニス部)みたいに、妄想をふくらませて遊ぶのが何とも楽しいのです^^まったくの独断で、正解なんてないクイズですが、「この香りは誰だと思う?」という質問もよくします^^大好きな下川町のモミの香り、私はずーっと「佐々木蔵之介さん!」と断言してきました。はい、佐々木蔵之介さんのファンなんですところが、今日から始まるドラマで、彼がホストの役に挑戦すると知り、かなりショック。もちろん、演技派の彼だから難なくこなしちゃうのでしょうけど、私の中にある彼のイメージとはかけ離れているので、たとえファンではあっても見るのは怖い感じがします。いつまでも、モミの木のイメージを温めていたい気持です。ところで…モミの香りを「児玉清さん!」と評した生徒さんもいらしたのですよね^^;香りから受けるイメージは、人によってかなり多種多様で、面白いです。匂いフェチな毎日、日々磨きがかかります
October 17, 2008
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修道院の薬草箱という本を、先週から読み始めました。無数にある植物の中から、いかにして薬効のあるものを見出すことができたのかしらと想像すると、昔の人々の知恵と勇気にドキドキしてしまいます。このハーブは安全性が高いとか、こんなマイナスの作用があるとか… 私たちには当たり前の情報も、先人達の時に命がけの経験と観察によって得られたものなのですよね。。。 大切に、感謝して受け継いでまいります。この本では、70種類の薬草について解説がなされていますが、今日「リンデン」のページを読みながら、木精占いでは私の守護樹がリンデン(ボダイジュ)であったことを思い出しました!和名の西洋菩提樹を検索して、花の写真を探し出すと、見覚えのある花の形にハッとしました。急いでデジカメのファイルをチェックしましたら、やはり・・・ありました!!今年の7月に野外コンサートのため芸術の森へ出かけた時、園内でとても大きな木を見つけて、ひと目で心を奪われたのです。少し風変わりな形をした、小さくて緑がかった黄色の花も沢山咲いていました。香りも魅力的名前がわからなかったのですが、とにかく写真を撮りました。あとで調べようと思いつつ、そのままに…とても印象的な木でしたので、名前は二の次のような気もしたのです今日、その木がリンデンで、しかも私の守護樹であることがわかり、本当に感激しました!暑い夏の日に、素晴らしい木陰と、芳しい香りで私を招き入れてくれたあの樹のことを思い出し、心からうれしく思いました。またぜひ会いに行こうと固く心に決めたのです
September 21, 2008
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今年は、十五夜と地元神社のお祭りが同じ日となりました。子供たちが幼い頃は、欠かさず家族で出かけていたのですが、いつのまにやら足が遠のき…。本当に久しぶりに、まんまるお月様に誘われて、宵宮祭を歩いてみたくなりました。ちょっと暇そうにしていた次女を誘って、日が暮れてから神社を参拝、賑わう露店の様子をワクワク見学昔ながらの金魚すくいやヨーヨーはもちろん、見たことのないカラフルなドリンクやデザートもあり、ちょっとおのぼりさん(?)気分、いえ浦島太郎でしょうか…私はずいぶん楽しかったのですけど、次女は「やっぱりこういうところはママとくるものじゃないねぇ」なんて、浮かない様子。「えっ、どういう意味?」と問い詰めると、「もうちょっと元気のいい人と来たほうが楽しいだろうなぁと思って…」ですって…確かに、夜店に群がる人ごみの中、肩で風をきって歩くような、そんな人と歩いたほうが楽しいかもしれませんね夕暮れ少し前、とてもたくさんのトンボが同じ方向へ飛んでいくのを見ました。でも、ごくたまに、流れに逆らって反対へ飛んでいく子がいます。何か大切な忘れ物に気がついて、道を引き返しているようにも見えます。忘れ物の多い私には、親しみを覚えますそれとも、思うところがあって、違う場所を目指しているのでしょうか。遅れてもいいので、自分が行きたいところへたどり着いてほしいなぁと思いました。
September 15, 2008
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今年も下川町に行ってきました。週末から1泊2日、モミの木エッセンシャルオイル蒸留体験とスローフードの旅です昨年のツアーの感動が忘れられず、以来、ことあるごとに「また行きたい」「一緒にいきませんか?」と、ほうぼうお声をかけていたところ、マクロビオティックのお教室の先生も「行ってみたい!」と共感して下さいました。それからトントン拍子に話はすすみ、旅行代理店さんにツアーを主催していただけるはこびに・・・!!交渉の結果、旅行中のお食事にはマクロビオティックの特別メニューを提供していただけるという素晴らしさ~♪ふらっと参加した昨年に比べると、何人もの方をお誘いしていたので、「みんな楽しんでくれるといいのだけど…」と、かすかに緊張もありましたが…。到着と同時に、不安は吹き飛びましたちょうど、うどん祭り(下川町は小麦の産地)開催中で、そこでもサプライズが待っていたのです「こんなふうにしてほしいのですけど…」と無理を承知でお願いしたことも、二つ返事で受けてくれて、こちらの想像を超える質で応えてくれる町のスタッフの皆さん… すごいです。ありがとうございます!!!旅行中ずっとお世話してくださった「NPO法人 森の生活」スタッフの皆さんは、語り口にどことなく共通するものがあります。とても静かにお話されるのです。16名の人間を束ね、リードするというのに、声を張り上げるということはありません。けして無口ではないけれど、特別おしゃべりでもなくて…。そのスタイルが、私にはとても心地よく感じました。シュタイナー学校の先生たちは、わざと小さな声で話をするといいますね。そのことによって、子どもたちは耳を傾けることを学ぶのだと。そんなことを、ふと思いました。日頃の私たちは、好むと好まざるに関わらず、声高に多くを語る人に、主導権を託していることが多いような気がします。心のどこかで「なんかいやだなぁ」と思っていても、そのままにしてしまったり。。。森の輝き、精油の香り、木肌の感触、やさしい味の食べ物。どれもみんな、「笑顔のもと」です。そして、たくさんの笑顔に出会えたことが、ほんとうに幸せでした。小学校を卒業するとき、サイン帳に書いてくれた友人の言葉。今も時々思い出します。「バーソロミューちゃんの好きなところは、目が合うといつもニコっとしてくれるところです。バーソロミューちゃんの笑顔をみると嬉しくなります」笑顔を見ると、人は嬉しくなるんだなぁ。。。だったらできるだけ笑顔でいよう。たぶんその頃から、そんなふうに思ったのかもしれません。私自身が笑顔でいられたことも、たくさんの人の笑顔が見れたことも、嬉しい2日間でした。下川のみなさん、ありがとう♪ご一緒してくれたみなさん、ありがとう♪ 「笑顔のもと」いろいろ
September 2, 2008
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ベランダの階段を下りてすぐのところに、クリーピングタイムを植えています。タイムには色々な種類があり、よく知られたコモンタイムは立性ですが、クリーピングタイムは這性とか匍匐性といって、地面を這うように広がります。夏の間、芝生のように広がったクリーピングタイムの上は、ミュウのお気に入りの場所です。木漏れ日の中、ひんやりと湿ったタイムの上で、お昼寝をする姿をしばしば見ました。本当に気持良さそうなのです!私が猫でも、絶対同じことをすると思います写真に収めようとすると起きてしまうのが残念…;;猫はよく草をたべますが、ミュウは時々ハーブも食べています^^オレガノやミントは辛いのか、けして食べませんが、タイムはパクパク食べます。ホーステイル(スギナ)もむしゃむしゃ・・・彼女の夏バテ対策は、ハーブなのかもしれません 私の夏バテ対策はハーブクラッカー♪ ハーブに身を潜めて隠れてるつもり?
August 23, 2008
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とうもろこし、とうきび・・・皆さんは、どちらの名前で呼んでいますか?私は、小さい頃から「とうきび」と呼んでいます^^子供の頃、お盆には必ず、お墓参りをかねて母の田舎を訪ねていました。立ち寄る親戚の家々で、ちょっとしたおやつなどいただいたものですが、定番は「スイカ」そして「とうきび」でした冷たいスイカはもちろんですが、熱々に茹で上げたとうきびもとても美味しく、ぺろりと1本食べてしまいます。今年もまた、とうきびをいただきました。こちらは、お世話になっている造園屋さんが、ご自分の畑で育てたもの。生では優しいクリーム色ですが、ゆでるとヒマワリみたいなくっきりとした黄色になります。お盆にとうきびを頬張ると、「ああ、夏だなぁ…」と空を見上げたい気持になります。そして、なんだか矛盾するようだけど「もうすぐ夏も終わりね…」と、淋しい気持にもなるのです。とうきびの不思議な魔法?ひとくち頬張ると、夏と秋の境目にひそむ4次元ポケットに、するりと迷いこんでしまいそうなのです。
August 15, 2008
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8月ですね猛暑のニュースを横目に、肩にあたる風の冷たさが気になり、窓を閉めました。これが北海道の夏…。昼間は、太陽がまぶしく照り付けても、夜になれば風はひんやり涼しく、寝苦しいほどの暑さなど、ひと夏に数えるほどです。昨日は、今年初めてのトンボを見ました数日前、いつものように車で移動中、それはそれは美しい夕焼けを見ました。フロントガラスから、真正面に目に飛び込んでくる夕日に、しばし目を奪われました。そしてラジオからは「真夏の果実」が…絶妙のタイミングに、なんだか涙があふれそうになり。。。子どもみたいな、くしゃくしゃの半べそ顔で運転してしまいました太陽がいっぱい、キラキラの夏だけど夏には夏の感傷があるのだわ…と、ひとり納得しています『真夏の果実』涙があふれる 悲しい季節は誰かに抱かれた夢を見る泣きたい気持ちは言葉に出来ない今夜も冷たい雨が降るこらえきれなくて ため息ばかり今もこの胸に 夏は巡る四六時中も好きと言って夢の中へ連れて行って忘れられない Heart & Soul声にならない砂に書いた名前消して波はどこへ帰るのか通り過ぎて行く Love & Roll愛をそのままにマイナス100度の太陽みたいに身体を湿らす恋をしてめまいがしそうな真夏の果実は今でも心に咲いている遠く離れても 黄昏時は熱い面影が胸に迫る四六時中も好きと言って夢の中へ連れて行って忘れられない Heart & Soul夜が待てない砂に書いた名前消して波はどこへ帰るのか通り過ぎて行く Love & Roll愛をそのままにこんな夜は涙みせずにまた逢えると言って欲しい忘れられない Heart & Soul涙の果実よ(詞・曲/ 桑田佳祐)
August 1, 2008
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こちらもすっかり夏となりました明日からのサミット開催に備えて、意外な小路で警察の検問に出くわしたりして、気の小さな私は、何もしてないはずなのに「ドッキーン」としてしまい、心臓に悪いです。。。そんな世事とは無関係に、今年もサクランボの季節はおとずれ、たくさんの収穫がありました!おすそ分けしても、まだまだいっぱいのサクランボたちは、ジャムと、サクランボ酒に…サクランボ酒を作るのは初めてのことなので、今からできばえが楽しみです。さくらんぼのお酒は、キルシュが有名ですが、自家製では発酵させてはいけません・・・ 密造酒になってしまいますからね毎日、二度と同じ日はないのですが、それでも春に桜は咲き、初夏にバラを愛で、サクランボを収穫し、夏になればセミの声を聞きながらスイカを食べる。。。やがて秋が来て、木の葉は落ちて、雪に埋もれる数ヶ月。。。この繰り返しに、なぜかほっとして、知らず知らず心やカラダの拠り所になっているような気がします。わさわさと慌しく暮らしていたり、ヨレヨレに疲れているときも、いつもかわらずそこにいて、淡々と見守ってくれているものたち。先日、ホロスコープを見ていただきました。頭上に冥王星があり、宿命に翻弄されやすいのだけど、すぐそばに木星がいて、いつも守ってくれる・・・ そんなお話でした。その先生は木星のことを「気のいいおじさん」みたいにおっしゃっていて、なんだか楽しい気分になりました木星おじさん、明日も宜しく♪
July 6, 2008
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マクロビオティックのレッスンを始めてから気がつきました。私は自他共に認める「ゆっくり派」と思っていたのですが、実はけっこうスピーディなのかもしれません。少なくともお料理に関して言えば、いかにして日々の仕事や雑事の合間に、効率よく行なうかということを重視していました。たとえば「ごま塩」にしても、胡麻とお塩をそれぞれ炒って作るなんて、考えもしませんでしたが、そうやって作るとやっぱり美味しいのですよね…のんびり胡麻を摺っていると、気持も穏やかになってきます。お野菜も、油をアツアツに熱して、ジャーッと炒めて、ものすごいスビードでかき混ぜたりすると、やっぱりびっくりするんだろうなぁ。ゆっくり優しく、お水もくわえながらソテーすると、すごく甘味がでるのです。時間に追われてばかりいると、心が潤うという暇がなくて、カサカサに乾いていくのがわかります。同じ忙しさでも、子育てに追われ、のんびりする暇もなかった頃は、何となく潤いがあったような気がします。ヒナを育てる小鳥が、エサを探してせっせと飛び回っているのと同じようなものだったなぁと思うのです。忙しいけれど、時計はそんなに必要じゃない…。朝ごはんをつくり、一息ついたら昼ごはん、片付けたらお買い物に行って、すぐに晩御飯のしたく。子ども達が小さい頃はそんな生活を不満に思ったこともありましたが、今思えば、なんて自然で素敵なことでしょう。ライオンのお母さんも、小鳥もお母さんも、みんなそうしているのですから。。。長い人生の中で「あの時は良い意味でとっても野性的だったわ…」と思える瞬間は貴重です。自然の時間はとてもゆっくり。お花が咲くスピードは、目に見えません。木が伸びるスピードも、目には見えません。たぶん、カラダの時間はとてもゆっくりなはず。いつも無理させてしまって、ごめんなさい…。
June 15, 2008
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ライラックの季節です道を歩いていると、ふと漂ってくる甘い香りに心が和みます。数日前、新聞で「ラッキーライラック」についての記事を読みました。ライラックは、4枚の花びらをもつ小さな花が、集まって房状に咲いています。ところが、この小さな花の中には、ときおり花びらを5枚持つものがあるのだそうです。そう…それが「ラッキーライラック」なのです早速、私も庭のライラックを観察してみました。樹の下に入り込んで、うっとりする香りにつつまれながら…ところが、私が見つけることができたのは、花びら3枚のライラック。う~ん。。。これは、どういうことかしら?5枚はラッキーだけど、3枚は…???夜、帰宅した夫にきいてみました。私:ねぇ、どう思う?夫:まったく… 余計なことをするんじゃないなるほど…何だか自分が昔話に出てくる欲張りで悪いおばあさんになったような気がしました誰かの真似をして、ラッキーを手に入れようとしても、うまくはいかないもの…。日々、誠実に生きていれば、ラッキーはおのずと与えられるのだと信じましょう
May 29, 2008
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今日は母の日でしたね♪長女にお茶のセットをもらいましたガラスの茶器とカーネーションの工芸茶。。。工芸茶はジャスミンティーがメインですが、本物のカーネーションも入っていてびっくり。こんなステキお茶があるのですね、知りませんでしたここ数年感じるのは、子どもたちは私の趣味をよくわかっているようです。そんなにアピールしているつもりは無いのですが…(^^;)それだけ見られているんだなぁと思うと、嬉しくもあり、気持のひきしまるような気持もあります。でも、たぶん・・・ 私って、みえみえな人間なんでしょうね~~~今日は、アロマテラピー検定の日でもありましたので、挑戦した生徒さんたちの健闘を信じつつ、ゆったりとお茶なども楽しみ。。。。 幸せな日でした。
May 11, 2008
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「ゴールデンウィークに桜咲くかな?」っていうのが、この季節、いつもの年の会話です。ところが今年は少し違います。「ゴールデンウィークまで桜もつかしら?」という、滅多にない心配をしています。ポカポカ陽気で、一気に花開いた桜たち。私たちに早めの春を運んでくれたようにも見えましたが、週末になると、また気温の低い日が続き、おまけに強風も吹き荒れ… ずいぶんと花びらも散っています。この様子ですと、ゴールデンウィークは「葉桜」満開かもしれませんかつて北海道のお米は、あまり美味しくないと言われていました。近年では、品種改良など研究の成果もあって、美味しいと評判のお米がずいぶん増えました。しかし改良の成果以外に、気候が温暖化して、「こめどころ」と言われる地方の気候に近づいてきた…ことも大きいのだそうです。植物は敏感ですね、やはり。雪がとけて、土に根をはる植物達の姿を毎日見れるようになりました。これは私にとって、最高に元気の素です♪
April 28, 2008
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何処其処で桜が散りました・・・なんてニュースをぼんやりと聞きながら、窓の外の雨を眺めていた週末土曜日。4月の雨に濡れるたび思い出すマザーグースの一節。March winds and April showersBring forth May flowers.イギリスの歳時記が、ここ北の街にはぴったり。ここはやっぱり、日本じゃないよ… って思うことしばしば。満開の桜の下の卒業式や入学式は、憧れの世界。でも、みぞれに震える卒業式だって、なかなか素敵なのですよ。もう3月だから…って、やせ我慢して冬のコートをしまって、春の装いでのぞむ卒業式。背伸びして大人になろうとする、ティーンエイジャーのココロそのままです。心に刻まれる風景、みんなそれぞれ違っているから、故郷を遠く離れたところで、同郷の人に出会ったときの喜びは、胸の奥に同じ風景を持つ人に出会えた喜びなのかもしれません。April, April,where are your leaves?Soon,soon,they'll be here,for winter's goneand Spring is near.こちらは、スウェーデンの絵本作家エルサ・べスコフの絵本“Around the Year”の“April”よりお借りした詩の一部…公園で見つけた千島桜の新芽と、こんな会話を交わしてみたくなりました。今から約一ヵ月後、道東、釧路の街で、この花が開く頃、桜前線の長い旅が終わるといいます。
April 15, 2008
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不思議にきれいなものを発見しました!これ、何だと思いますか?半年以上前に、夫がネットショップでお買い物をしました。農家の方が自家用に漬けた、無添加の梅干し…。形は不揃いだけど、添加物なども含まず、お値段も手ごろ…という代物です。私はよくおにぎりを作るので、とても重宝しています。しかし…それまで食べていた梅干は、どちらかというと「うす味」とか「低塩」、時には「蜂蜜入り」なんかもあって、パクッと食べても平気でしたが、こちらの無添加梅干は、強烈にしょっぱいのです味はけして悪くないし、無添加で作るには、このくらいの塩分が必要なのかなぁとも思います。ですが、なかなか減りません。中位の漬物用の樽に入っていますが、いっこうに底が見えてきません。数日前に、ふたを開けたとき、なにやら白い物が見えたので、「えっ、もしかしてカビ~!?」と、恐る恐る顔を近づけてみましたら、クリスタル製の極小サイコロのようなものが数個あります。「なにこれ???」と思いつつ、手にとってよ~く観察。「もしかして、塩の結晶???」その昔、理科の実験で見た塩の結晶を、我が家の物置で発見するとは思いませんでしたそれにしても、こんなにきれいに立方体になるとは…。なんだか、すごく感激してしまって、うっとりと眺めてしまいました
March 23, 2008
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交差点でのんびり信号待ちをしながら、「ああ、春なんだ…」と嬉しくなりました。冬の間ずっと、こんなふうにゆったり交差点に立っていることはできませんでした。肩にぎゅうっと力をいれて、コートの襟を立てたり、手袋の手をさらにポケットにいれてみたり、落ち着きなく足踏みをしたり・・・寒くてじっとしていられないのです。心もカラダも緊張がとけて、風は心地よく吹いています。辺りの風景も、白一色から脱け出して、街の色が戻ってきました。草木の芽吹きは見当たりません。時おり小雪もちらつきます。それでもやっぱり、確かに春を感じることができる3月です。長く厳しい冬を経て、春を迎えた安堵の気持。たとえて言うならば、指環物語の最終章のようでもあります。使命をおえて、肩の荷はおりました。しかし、旅の途中で傷ついた心や、疲れきったカラダが癒えるには、少し時間がかかるでしょう。うきうきと心は逸りますが、あせらず、ゆっくりと春を迎えようと思います。心とカラダが同じ歩調ですすめるように、時々振り返りながら。。。 *** *** 昨日はいくつになっても(^^;)嬉しいお誕生日♪ プレゼントは、選んでくれた方の私へのイメージが垣間見えて、楽しいです。盟友S子ちゃんチョイスのエプロンと、夫がみたてたパジャマには、どことなく共通点があり、「なるほどね・・・」と思いました。 娘からはリサの絵本♪ 子どもの誕生日に絵本を贈る親を卒業し、娘から絵本をもらう身となりました(^^) みんな、ありがとう~♪♪♪
March 14, 2008
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今日はひなまつり小豆をたくさん頂いていたので、餡子をたっぷり作って…その餡をつかって、桜餅を作ってみました。実は、桜餅を自分で作るのは、今日が初めてです材料屋さんで、道明寺粉と桜の葉の塩漬けを買ったら、レシピのメモをわけてくれましたので、書かれた手順にひたすら忠実に作りました。思ったよりはるかにシンプルで、「これならまたいつでも作れるわ」とちょっぴり自信もつきました。ただ、市販のものに比べると、どうしても大きくなってしまうのですよね大きいのが食べたい…という潜在意識がはたらいているのでしょうか今までは買うものとばかり思っていた桜餅。「食わず嫌い」ならぬ「作らず嫌い?」だったことがわかりました。今年vol.28を迎えた苗場でのユーミンのコンサート。28回目にして、初めてホールを飛び出し、ゲレンデでのコンサートもあったそうです。彼女自身がラジオでこんなふうに感想を語っていました。「この年になって、生まれて初めてがあって、こんなにドキドキするなんて、人生すてたものじゃないね」生まれて初めて桜餅を作った感慨にひたりつつ、ユーミンのこんな言葉を思い出したのでした。桜餅とコンサートを比べるなんて、ちょっと飛躍しすぎ? ・・・(^^;)いくつになっても、その気さえあれば、生まれて初めては訪れるし、新しい世界は開けるのです。
March 3, 2008
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11月に人生初めてのお料理教室に参加、その楽しさ(美味しさ?)に、すっかり味をしめたワタクシ…。先日ふたたび、お教室の門をたたきました前回と同じ、organic studio auraさんにお世話になりました。テーマは『冷え性改善のマクロビオティック』教えていただいたメニューは、長イモのグラタン酒粕風味、冬野菜とひえのスープ、切干大根と昆布のはりはり漬け、そば粉と黒ゴマのクレープです。デザートまであって、本当に盛りだくさん試食では、先生が作ってくださった黒米とあずきの玄米ごはんもいただきました。作り方もシンプルで親しみやすく、帰ったらすぐに作りたくなるようなものばかり。味も、もちろんとっても美味しくて・・・一瞬「お食事をいただきに来た?」と、本来の目的を忘れそうでした~~「体を温める食品&冷やす食品」について、最近では多くの情報を目にすることができます。マクロビオティックでは、単に季節が冬だから、夏だからという視点以外に、個々人の体質に合わせてということを大切にしています。これはとても共感できます。一人一人が持つ、本来の軸を大きく逸脱しないように、その振り幅を適切に整える、すなわちバランスをとるということが、やっぱり大事なのだと、あらためて深く感じ入りました。入り口は色々、マクロビオティックあり、アロマテラピーあり、メディカルハーブあり、私が求めている方向は、たぶん同じような気がします。それにしても私は、教える仕事をしているわりに、実は自分が何かを習うのがものすご~く好きなのだ…とつくづく思います。「向上心がある」というと格好いいでしょう?でも、それとは少し違うような…多分、恥ずかしながら、私はいまだに「学生気質」が抜けきれないのだと思います
February 22, 2008
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寒い日が続いていますが、雪まつりも終わり、冬もそろそろ終盤にさしかかりました。肩に力をいれて、身をこわばらせて歩く日々も、もう少し…。冬ほど、自分の家が好きになる季節はありませんたとえ外の世界がマイナス10℃、数メートル先も見えない猛吹雪になっても、ストーブに火をいれて、あったかいお茶を飲めば、部屋の中はほっこり安心です。冬眠する動物たち、とても効率的な暮らし方だと思います連休は映画を見ました。"earth"です。息をのむ素晴らしい風景の数々。なんだかわからないけど、涙がでちゃう不思議。まるで胎児の記憶が蘇るような、なつかしさと切なさ。本当に、地球は奇跡的に完璧なんだ…と思いました。でも、人間って、いったいどういう動物なんだろう?本能だけで生きていくには、今の人間は、どの動物にもかないません。私たちは文明社会に支えられて、脳の思考で生きていますが、もっと昔は、やっぱり動物達と同じように、自然の恵みに頼って、本能を駆使して生きていたはず…。多分もう戻れないけど、だからといってこのままじゃだめ。理想的な人間の姿を想像してみようと思うけど、簡単に答えはでません。ひとつだけ確信したのは、地球はそこに住む者たちみんなの家なのだから、みんなを守るものなのだから、自らそれを破壊するような行為はとても愚かだということ。そしてその愚かな行為をしている動物は、人間だけだということ。私は『安心』という言葉がとても好きです。人間も、他の生きものも、安心して暮らせる地球がいいですね。
February 12, 2008
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雪が降り続いています。昼間に降る雪は、やはり少し迷惑に感じることが多いです。交通が渋滞してやきもきしたり、ふわふわに積もった雪にハンドルをとられそうになったり、凍った路面でスリップしたり… とても神経を使います。昨日の朝も、降りしきる雪の中、運転しましたが、空も道も白くて、どこが境目かわからなくなりそうでした。ランプをつけて、前の車の後をしずしずついていきますが、目も気持もとても疲れます。登山用語の「ホワイトアウト」という言葉を思い出しました。ホワイトアウトは、山だけじゃなくて、地上にもあるんだと、痛感しました!でも、今は夜。もうどこへも出かけなくていい、そう思うと雪の景色も穏やかに見えます。部屋の明かりを消して、窓からみる外は、ほんのり明るいのです。そう、「雪明かり」です。フラッシュを点さなくても、雪の白さで写真が撮れました。水銀灯が、まるでキャンドルのよう……。ふいに懐かしさがこみあげるような、不思議な気持。静かに降り続ける夜の雪は、街をそっと優しく包み込んでいるようです。つめたいのに、あたたかい、ほっとする雪。さあ、もう安心しておやすみ…そんな声が聞こえてきそうです。
January 25, 2008
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長女の成人式で、本当に久しぶりに箪笥から振袖を出しました。着物の扱いに慣れた方ならば、少なくとも年に一度は広げて点検し、虫干しなども欠かさないことでしょう。恥ずかしながら、そのようなことを一切怠っておりましただって、広げたら最後、畳み方さえも自信がないのですそんな私の娘も、無事成人の日を迎えることができたのですから、やはり神様は情け深いお方だったのですね。 感謝です。振袖姿の娘を囲んで、あれこれ話をしているなかで「あなたが最後にこれを着たのは結納のときだったね」とぽつりと母が言いました。そうか…、そうだったんだ。あれからもう、そんな月日が過ぎたなんて、なんだか信じられないなぁと不思議な気持になりました。小さな赤ちゃんが20歳になる、それは誰の目にも分かる成長です。だけど、それから先のさらに20年、見た目にはわかりずらいけれど、やはり同じように成長したと言える人生であってほしいものです。それはむしろ自分に言い聞かせたい言葉。人類の歴史、地球の歴史の中で見たら、20年なんて点にもならないかもしれません。でも、点がつながらなければ線にもならないから、こんなちっぽけな自分にも意味があるんだなぁと思えます。うんと若い頃は、大きな工場の歯車のようになってしまうのは嫌だ…みたいな気持がありました。でも今は、それとは少しニュアンスは違うものの、何か大きなものの一部である自分に、かえって安心します。すべてのものは、つながっている… そんなふうに感じることが増えました。今日の札幌の最低気温-10.9度。きりっと冷えています。
January 19, 2008
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