５３話
「やっぱりだめぇ！」
そういってまどかは直人の構えるシグの銃身をずらした・・・。
「な？」
直人が狙いを大幅にそらし拓也の座ってる
近くの木に「バグ」とした音と銃創を残した。
あろうことかまどかはそのまま茂みから出て
拓也の前に堂々と立ったのだ。
「津部君・・私達・・こんなゲームになんか乗ってない・・
それにこのゲームから脱出しようとも考えてるの
みんなで考えれば・・きっと大丈夫だよ・・ね？」
「あの馬鹿！」
美香がそう言って飛び出した。
拓也は一瞬だけぽかんとしたが
すぐに持っていたウージーを構えてまどかに向けた。
「津・・・部君？」
だららららららららららららら
そこに砂煙が立ち込めた。
そこに微かに映し出されたシルエットが倒れる。
「うぅ・・」
まどかは生きていた・・・。
いや・・正確には生かしてもらった・・だろう。
「・・・！美香！？」
そこにはまどかを突き飛ばして腹部に被弾した
美香の姿があった・・・。
既に血だまりが出来ている。
「野郎！！！」
直人はシグを構えて津部に撃ちかかる。
「パンッ」「パンッ」
津部は木の陰に隠れて出てこない。
「・・・５・・・６・・・７・・」
「パンッ」「パンッ」「パンッ」
「早く逃げろ！何のために藻上が若松を突き飛ばしたと思ってるんだ！」
「１２・・・１３・・・」
「ガキッ」
「弾切れかよ！マガジンは！？」
急いでディバッグからマガジンを取り出した。
そこをすかさず津部が撃ちかかる
だらららららららららららら
「若松ぅ！！！！」
しかしまどかはまたもや生きていた・・・。
いや・・・生きていたと言う表現に適切なのは
美香なのかもしれない・・。
「美・・香？」まどかが顔から覆っていた手を離した。
美香はまだ生きていた・・・。
腹部から大量の血を流しながら最後の力で
手に持っていた果物ナイフを津部の足に刺して
津部のバランスを崩したのだった。
まどかは弾が頬を掠めただけだった。
「カシュン」
「助かったぜ藻上！うおおおおおお」
「パンッ」「パパンッ」
津部にシグの鉛弾が見事命中し津部はその場に倒れこんでしまう。
「美香・・・！？」
まどかは美香に寄り添う・・・。
「ご・・ごめんねぇ・・・あたし・・何もしてやれなくて
あたし美香にいつも迷惑ばかりかけてて・・・
今だってあたしのために・・・」
それだけ聞いて美香は人差し指を立てて
チッチッチとやった。
「・・・わ・・しは・・・まど・・か・・・まも・・・から・・て・・
そう・・・きめ・・た・・・ら・・・
い・・き・・・て・・」
それだけ言って息絶えた。
次の瞬間横からまどかが銃身で殴られた。
「ガッ」
そう津部は防弾チョッキを来ているので
胴体を撃ち抜かれたぐらいではそうそう死なない・・
「な・・・てめぇ！」
直人はシグを連射しまくった。
「うおおおおおおおお」
しかし津部は制服の上着を広げて狙いを定められないようにした。
「ボスッ」「ボスッ」
次のタイミングで横からウージーを構えてる津部の姿があった。
「ズキィ」
さっき真紀にやられた腕の傷・・・。
ウージーを落としてしまった。
「今だ・・・おおおおおおおお」
そう言って突進する・・・このままではらちがあかない・・・
接近して一気に頭を打ち抜くつもりだ・・・。
「パンッ」
しかし今度は左手にブローニングを持ち
直人の胸部を射抜いた。
「ガハッ」
・・・・・その場に倒れる。
「若松・・・」
それだけ言って次の瞬間「パンッ」と言う音と共に
直人の頭が砕け散った。
「島村君・・・」
まどかはあまりのショックと恐怖で体が動かない・・。
そしてゆっくりと津部の方へ振り返るとブローニングの銃口が
視線の先にあった・・・。
「津・・部君・・・あたし・・・・
美香が好きだった・・・そして私のこと好きで居てくれた
島村君も・・・好きだった・・・
みんな好きだったよぉ・・・津部君達も好きだった・・
毎日が楽しかった・・・」
拓也はその言葉を表情ひとつ変えずに聞いている。
「忘れないでね・・・あたしのこと・・・
もちろん美香や島村君や・・・
他のクラスメイトのことも・・・」
「パアン」
それを言ったきりまどかの口から言葉が発せられることは無かった。
津部は果物ナイフとシグ・ザウエルを回収しその場を去った。
新たな死亡者女子１８番藻上 美香
男子 ８番島村 直人
女子２１番若松 まどか【残り１０名】
そういってまどかは直人の構えるシグの銃身をずらした・・・。
「な？」
直人が狙いを大幅にそらし拓也の座ってる
近くの木に「バグ」とした音と銃創を残した。
あろうことかまどかはそのまま茂みから出て
拓也の前に堂々と立ったのだ。
「津部君・・私達・・こんなゲームになんか乗ってない・・
それにこのゲームから脱出しようとも考えてるの
みんなで考えれば・・きっと大丈夫だよ・・ね？」
「あの馬鹿！」
美香がそう言って飛び出した。
拓也は一瞬だけぽかんとしたが
すぐに持っていたウージーを構えてまどかに向けた。
「津・・・部君？」
だららららららららららららら
そこに砂煙が立ち込めた。
そこに微かに映し出されたシルエットが倒れる。
「うぅ・・」
まどかは生きていた・・・。
いや・・正確には生かしてもらった・・だろう。
「・・・！美香！？」
そこにはまどかを突き飛ばして腹部に被弾した
美香の姿があった・・・。
既に血だまりが出来ている。
「野郎！！！」
直人はシグを構えて津部に撃ちかかる。
「パンッ」「パンッ」
津部は木の陰に隠れて出てこない。
「・・・５・・・６・・・７・・」
「パンッ」「パンッ」「パンッ」
「早く逃げろ！何のために藻上が若松を突き飛ばしたと思ってるんだ！」
「１２・・・１３・・・」
「ガキッ」
「弾切れかよ！マガジンは！？」
急いでディバッグからマガジンを取り出した。
そこをすかさず津部が撃ちかかる
だらららららららららららら
「若松ぅ！！！！」
しかしまどかはまたもや生きていた・・・。
いや・・・生きていたと言う表現に適切なのは
美香なのかもしれない・・。
「美・・香？」まどかが顔から覆っていた手を離した。
美香はまだ生きていた・・・。
腹部から大量の血を流しながら最後の力で
手に持っていた果物ナイフを津部の足に刺して
津部のバランスを崩したのだった。
まどかは弾が頬を掠めただけだった。
「カシュン」
「助かったぜ藻上！うおおおおおお」
「パンッ」「パパンッ」
津部にシグの鉛弾が見事命中し津部はその場に倒れこんでしまう。
「美香・・・！？」
まどかは美香に寄り添う・・・。
「ご・・ごめんねぇ・・・あたし・・何もしてやれなくて
あたし美香にいつも迷惑ばかりかけてて・・・
今だってあたしのために・・・」
それだけ聞いて美香は人差し指を立てて
チッチッチとやった。
「・・・わ・・しは・・・まど・・か・・・まも・・・から・・て・・
そう・・・きめ・・た・・・ら・・・
い・・き・・・て・・」
それだけ言って息絶えた。
次の瞬間横からまどかが銃身で殴られた。
「ガッ」
そう津部は防弾チョッキを来ているので
胴体を撃ち抜かれたぐらいではそうそう死なない・・
「な・・・てめぇ！」
直人はシグを連射しまくった。
「うおおおおおおおお」
しかし津部は制服の上着を広げて狙いを定められないようにした。
「ボスッ」「ボスッ」
次のタイミングで横からウージーを構えてる津部の姿があった。
「ズキィ」
さっき真紀にやられた腕の傷・・・。
ウージーを落としてしまった。
「今だ・・・おおおおおおおお」
そう言って突進する・・・このままではらちがあかない・・・
接近して一気に頭を打ち抜くつもりだ・・・。
「パンッ」
しかし今度は左手にブローニングを持ち
直人の胸部を射抜いた。
「ガハッ」
・・・・・その場に倒れる。
「若松・・・」
それだけ言って次の瞬間「パンッ」と言う音と共に
直人の頭が砕け散った。
「島村君・・・」
まどかはあまりのショックと恐怖で体が動かない・・。
そしてゆっくりと津部の方へ振り返るとブローニングの銃口が
視線の先にあった・・・。
「津・・部君・・・あたし・・・・
美香が好きだった・・・そして私のこと好きで居てくれた
島村君も・・・好きだった・・・
みんな好きだったよぉ・・・津部君達も好きだった・・
毎日が楽しかった・・・」
拓也はその言葉を表情ひとつ変えずに聞いている。
「忘れないでね・・・あたしのこと・・・
もちろん美香や島村君や・・・
他のクラスメイトのことも・・・」
「パアン」
それを言ったきりまどかの口から言葉が発せられることは無かった。
津部は果物ナイフとシグ・ザウエルを回収しその場を去った。
新たな死亡者女子１８番藻上 美香
男子 ８番島村 直人
女子２１番若松 まどか【残り１０名】
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