インド洋に浮かぶフランス、レユニオン島

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2005.01.26

●レユニオン島のシンボル・ドードー鳥とヤモリ

(10)

テーマ： ■南の島の過ごし方■(815)

カテゴリ：レユニオン島の文化

二晩続いた、雷の夜も終わり、今日は、雲が多いものの、晴れ上がった、日差しの強い、湿度の高い一日になりそうです。

一昨日、夜７時のニュースで、雷警戒が出されたとき、まだ空は晴れ渡り、月が出ていました。でも、夜の１２時になると、大雨、雷、稲光が続き、朝の４時くらいまで、雨音と、雷で寝られませんでした。雷の落ちる音が、巨大で、家が揺れるのではないかと思うほどです。

レユニオン島のシンボルマークといえば、わたしにとっては、ブルボン・ビールのドドです。ドド（Dodo）というのは、かつてレユニオン島、モーリシャス島に住んでいた鳥（日本では、ドードー鳥と呼ばれています。地元では、"o"を伸ばさず発音するので、このＨＰでは、レユニオン島の発音通り、「ドド」にしておきます）。

ドドは、キウィと同じように、空を飛ばない代わりに、丈夫な脚が発達していたそうです。大型動物、敵のいないレユニオン・モーリシャス島で、ドドは、自由に虫を追いかけながら、生きていました。

人間の入植とともに、このドドは絶滅してしまいました。人間達にとって、大型動物がいないこの島では、ドドは唯一の食用動物だったのです。そして、人間達とともにやってきた、大型ねずみも、ドドの天敵でした。

いままで、敵がいなかったドドは、恐れるということをまったく知らず、人間に襲われても、逃げることさえ、知らなかったそうです。

そんなわけで、現在、ドドは、レユニオン島産のビールのメーカー、ブルボン・ビールのシンボルマークとしてのみ、レユニオン島のいたるところで見られます。

そんなドドは、こんな感じ。

笑顔が、とてもかわいいドドです。マークの上には、かならず、「Ｌa dodo le la！」と、クレオル語が書いています。

最初見たときは、気持ち悪くて、ギャーギャー言っていたのですが、こちらに住む人は、「マルグィヤは、蚊や虫を食べてくれる優しい動物。殺したり、脅かしたりしては、ダメ」と、言います。そして、レユニオン島には、このマルグィヤをモデルにした民芸品、アクセサリーが、実に多いのです。

レユニオン島で、夜中に、部屋のどこかで、「ギィギィ」と、何かをこするような音がしたら、それは、マルグィヤの鳴き声です。

＜写真＞レユニオン島には、こんな風にドドが大きく書かれたブチック（フランス語で、食料品小売店）がたくさんあります。晴れた日、ブチックの中に入ると、地元のクレオルたちが、ドドのマークのついた、360mlの茶色い瓶ビールを片手に、店主や友達とおしゃべりを楽しんでいます。

このブルボン・ビールのドドは、島中、いたるところのブチック、カフェ、バーの壁に書かれています。ドドを囲む周囲の丸は、直径２メートルもあり、遠くからでも、すぐに見つけられます。

ブルボン・ビールは、こんなふうにレユニオン島のいたるところにいきわたっています。我が家の冷蔵庫の中にも、シッカリと冷えたドドが、時々・・・。

「ドド」といえば、どこのホテルも、レストランも、バーも、ブチックも、ドド・マークのブルボン・ビールを出してくれます。