図書館でうろうろしていたら偶然にも(偶然というものはない、すべて必然であるとこの本の対談者は言っているし、私も常々そう感じてはいたからこれは必然であろう)遠藤周作の「深い河を探る」を見つけた。 カトマンズの寺で火葬 を見て「深い河」を思い出し、その記憶はずっと心の中に残存し続けていた。「深い河」は平成5年に上梓され、この「深い河をさぐる」は平成6年に単行本化された。遠藤さんは平成8年に没している。
内容は各界の著名人と遠藤の対談で構成されているのだが、その人物にもテーマにも非常に興味があり、クライミングに行く電車の中で寸暇を惜しんで読んだ。 対談者は本木雅弘、青山圭秀、カール・ベッカー、笠原敏雄、湯浅泰雄、石川光男、W.ジョンストン、木崎さと子さんである。それぞれの専門分野を極めた人たちが心理学的視点、科学的視点、文学的視点、宗教的視点などから話が展開するのだが、 大変面白かった。というより日ごろから気になっていたことが非常に突き詰めて対談されていた。

中でも青山圭秀さんとの「 奇跡は何を教えてくれるのか 」笠原泰雄さんとの「 前世は本当にあるのか 」、湯浅泰雄さんとの「 現象は偶然かそれとも必然か ?」横尾忠則さんとの「この世を超えた世界と交信はできるのか?」などの対談は自分の心の中でぼんやりと考えていたことが対談の中で言語化されて出てきたのでものすごい興味を惹かれ、共感できた。何度も読み返した。対談者は物理学者など高レベルの知性と身につけた方が多かったので思考法が科学的で納得がいくことが多かった。いわゆるオカルト的なものだけではない確実性があった。
それにしても遠藤周作さんは魅力的な人だった。今頃は輪廻転生して誰に(何に)生まれ変わってどこで暮らしているのだろうか。
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