4月10日、残雪期の八ヶ岳東面のバリエーションを登りたいと思い、権現岳東稜めざして出発した。初日は美しの森から赤岳沢出合い小屋までなので、新宿10時の梓で車窓から甲府近辺に広がる桃の花畑を愛でながらゆったりした気分で出発できた。この辺り、まだ桜も美しかったが濃いピンクの桃の花が一面に咲いている様子は正に桃源郷だった。
広い美しの森駐車場には誰もいなかった。春の光を浴びながら林道を登って行くと鹿の死骸と出会った。お腹がえぐられたように空虚になっている。他の動物の餌になっているのだろう。



途中から雪道になり、砂防ダムが次々に出てきてそれを乗り越えながら歩く。中央に沢が流れていてそれを左右に渡りながら登る。樹林の切れ目から今回登る権現岳東稜や山頂がよく見えた。
左 権現岳山頂 東稜 右 旭岳
およそ2時間で小屋に到着した。広い平坦地に建つこじんまりした無人小屋だった。有り難いことに先客の二人がストーブを焚いて下さっていたので体を温めることができた。
この小屋は地元の高根山岳会の皆さんが手入れされているようだった。テントを張り、夕食を作り、同宿の二人と話をした。スリーシーズン用のシュラフを持参したので、夜中相当寒かった。すべての衣類を着てどうにかしのいだ。たまにはこういう生の自然の中で寒さに震える夜もいい。



青い扉の赤岳沢出合い小屋 薪が燃える色に身も心も温まる テント
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