山への情熱 音楽への愛

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2018年07月09日
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先日映画を見たばかりの「羊と鋼の森」の原作を読んだ。映画と同じで調律師という仕事や主人公の青年の自己実現していく様子、双子のピアニストの葛藤と成長などとても丁寧に書き込まれていた。特に森のにおいという表現が多用されていた。また、映画では深くはわからなかった主人公を取り巻く調律師たちの経歴や人間性もしっかり書かれていて、遅ればせながら納得できた。作者の宮下奈都さんは全く知らない小説家で今回初めて作品に触れた。調律師という地味な存在にスポットをあてて、そのハンマー(羊)と鋼(弦)の世界を北海道の森の中に生まれた素朴な青年とからめて巧みに表現していた。ピアノを調弦する調律師が主人公のこの作品と、ピアノを演奏する若いピアニストの群像を描いた恩田 陸の「遠雷と蜜蜂」は最近読んだ本の中では双璧に値する良い本だと思う。
rblog-20180706140756-00.jpg 羊と鋼の森





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Last updated  2018年07月11日 16時56分15秒
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