山への情熱 音楽への愛

山への情熱 音楽への愛

2023年03月31日
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カテゴリ: 登山
快調にトレッキングを進めていたが、午後1時過ぎると空模様が悪くなり、雨が降り始めた。最初は雨具の上だけ着ていたが、雨脚が弱まらないので下も履いた。ツアーリーダーの上鶴さんが私の愛用するファイントラックの雨具特にパンツが良いと皆さんの前で誉めてくれた。彼も同じ品を履いていた。
酷い雨ではなかったのでそう苦痛ではなかったが、バンブーの谷底に降りる長大すぎる石段を雨の中、黙々と下り、対岸に白いコブシの花が咲くのに慰められてやっとバンブーの宿舎に到着した。全身濡れている。問題は雨後の処理だった。ヒマラヤ山中のロッジには乾燥室とか暖房とかいう類のものはない。熱源は人間つまり自分しかない。究極のエコ生活だ。

       くっきりと白くコブシの花     バンブーのロッジ    中庭も雨で濡れそぼって
この日から上鶴式人体による乾燥法を毎日実施した。寝袋の中に濡れたもの全てを入れる。雨具の上、上着、パンツにタイツ、アンダーなどの濡れたウエア類に靴下、靴の中敷きなどためらう余裕はなく、ナンガの高級シュラフの中に押し込んだ。雨具の下は履いて体温で乾かし、同時に防寒も兼ねた。翌日からはほぼ毎日乾かすためにスパッツを足に巻き、雨具の上衣をザックの上に掛けザックカバーもかけて太陽光で乾かした。濡れそぼった手袋を寒さが残る朝に着けるのは多少辛かったがそうしないと永久に濡れっぱなしなので冷たい手袋をはめて歩いた。午後雨が降る前には全て乾いていた。
この地方の天気は午前中は晴れて暑く、午後1時過ぎると標高の低い地点では雨、高い地点では雪が定番であることを知った。そして夕方の午後6時過ぎると雨や雪は止んで天気回復し、美しい夜空が現われる。世界の秘境を長期間放浪経験のある上鶴さんの人体による乾燥法はかなりの効果があり、思ったほど不快憾はなくて実践的・実戦的だった。素晴らしい生活技術を学んだ。日本のような施設設備の整った山小屋ではありえない貴重な経験をした。
昨年夏の東北は朝日連峰縦走の時も酷い雨に濡れて靴下が靴の中でズブズブになっていても乾かす方法も予備もなく、翌日もまたその濡れた靴に濡れた靴下で歩いたことを思い出した。そしてベッドではなく硬い床の上に薄いシュラフ一枚で寝たんだよな。あんなことができたんだもの、これくらいなんでもない!!。





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Last updated  2023年04月13日 14時28分43秒
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