I歯科医院の高楊枝通信。

I歯科医院の高楊枝通信。

2023.07.26
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40代男性、右上7、歯根破折、口臭がひどい

どうも割れたようだ、、ということでいらっしゃった。

レントゲンでははっきりしないが、冠を除去してみるとメタルコアも外れていた、

レントゲンでのbefore/after
神経を取ると破折しやすい。これだけで神経を取ってはいけないということが分かる。神経を取って被せるという治療行為は抗生物質もない100年前の治療法をそのままやっているに過ぎず、当時は60まで生きれば十分だったので、問題は起こらなかった。破折しても全部歯が無くなる頃には寿命が来ていたからだ。
今はそうもいかない。神経を取った歯からダメになっていくのを目の当たりにしながら、生きていくことになる。

before


after




冠を外す前。GAができている。











L字型に破折線が見えており、髄床底にパフレーションらしきものも見える。セメントで充填してあったが、事故は起こるものだ。神経を取る行為自体がなければそもそもこんなことにはならないと考えるべきだ。


3MIX+α-TCPセメントで仮封鎖する。遠くの方で仕事の都合上、再植は2ヶ月後になるからだ。

ここでは3MIXという一般名?を使用して抗生物質の合剤をα-TCPセメントに混和しているが、3MIXを使うと耐性菌が自分の体内で発生すると怖いので使わないで欲しいと言われたことがある。そんな可能性が0というわけではないが、かなりの誤解をされていると感じた。

なんらかの薬剤に対する耐性菌は眼科の論文で見たことがあるが、培養検知できる細菌の約40%を占めており、すでに耐性菌は環境に溢れているというのが実態だ。耐性菌など珍しくもないということだ。もうそれも10年以上前の論文だ。

環境に耐性菌が溢れていても問題になることが少ないのは、通常の正常な免疫系を持つ人間なら、薬剤を使わないでも特に問題は生じないからだ。ガン治療等を受けており、正常な免疫が落ちている患者等で問題となることが多い。そうではなく、通常の方が抗生剤が効かない感染症にかかられた症例は長く歯科医師をやっているが1症例しか経験していない。数千人に一人といったそれほど稀なケースだ。

3MIXが使えない症例というのはそれらの薬剤に明らかなアレルギーがある方だ。どうしてもとなれば慎重投与というか処置となる。


ルミコン


CR封鎖


つづく





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Last updated  2023.07.27 21:46:29
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