I歯科医院の高楊枝通信。

I歯科医院の高楊枝通信。

2024.08.05
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7歳男子、左下E、Per、自発痛-

歯髄は露髄していてほとんど失活しているように見える。頬側の歯肉が腫れているからだ。

このような場合も慌てて根管治療をしようなどと考えなくてもよい。
通常のCR充填と同じに考えて良い。可及的に軟化象牙質を除去するだけで、露髄部分を追求する必要はない。明かに冠部歯髄は溶けているが根部歯髄は一部生きている可能性は高い。歯髄は原始的な組織なので強い。神経を取ろうなどと考える必要はない。

空洞になっている冠部歯髄腔内にα-TCP+3MIXを注入しても良いし、できなければ、露髄部分を覆うだけでも良い。

後は普通にCR充填するだけだ。

ほとんどの歯科医師はそんなことで大丈夫なのか?理解できない!と思うかもしれないが、大丈夫だ。
もし治らなかったら、その時は根管を明示して根管内にα-TCP+3MIXを注入すれば良い。
どこまで追求するか?ということなのだが、初めての治療はこの程度で良い。


ラバーダムなど全く必要ないどころか邪魔でしかない。どうせ歯髄は感染しているのだから。
虫歯は再発するので虫歯は露髄してでも完全に取り切るしかないというのもおかしい。また虫歯になるのは漏洩があるからであって、再発ではない。
虫歯は歯質という無機物の電気化学的な腐食であって基本的には細菌とは関係がない。
ラバーダムがないと唾液の排除ができないとか、それはあなたの手が遅いだけのことだ。唾液がロール綿に吸収できる間に処置を終われば良い。

では時系列でどうぞ


露髄というか歯髄腔は伽藍堂になっているが、通法通りにフィニシングラインは健全歯質を明示する。
ボンディング材が効かずに漏洩が起こると失敗するからだ。漏洩を防ぐには​ 吟味した機械器具とボンディング材とCR ​を使うことが重要だ。
間違ってもインレーや乳歯冠にしようと思ってはならない。これらは必ず漏洩が起こり2次カリエスや歯髄炎になる。
逆に漏洩が起こり歯髄炎になり患者が痛がるのが怖いから神経を取ると思っても良い。神経を取れば痛くはならないが歯の寿命は短くなる。これは大人も子供も同じなのだが、乳歯は抜け替わるからトラブルは回避できるというだけのことだ。


α-TCP+3MIX塗布



1次CR充填
逆にストリップスを使えば早く終われない。


習熟すれば、CRと歯質の見分けは自分でやってもつかないことはある。歯肉の腫れは経過観察。ひどくなるようなら根管治療に進むだけだ。





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Last updated  2024.08.06 10:19:55
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