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2005.02.22

映画『The Juon/呪怨』を観て

(1)

テーマ： ■ホラー映画専門チャンネル■(463)

カテゴリ：映画/ホラー・サスペンス・スリラー

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【この映画について】
本作品は日本人監督の清水崇が、自信の作品をハリウッド映画としてリメークし更に、オール日本ロケで製作された映画である。何だかややこしい表現だが、この作品は米国では「The Grudge」という題名で公開されて、日本人監督としては初の全米１位を獲得する快挙を達成したそうだ。
出演俳優は米国と日本の俳優が出ている。いっけんハリウッド映画のようで、邦画の様な要素もあって両者折衷の様な作品だ。
【ストーリー（ネタバレなし）】
話の舞台になる東京の空き家で不思議な出来事が次々と起こる。
その空き家は３年前に凄惨な事件があった。夫婦と一人息子のトシオが住んでいたこの家では、夫が妻が密かに思いを寄せていた米国人教師のピーター（ビル・プルマン）との仲に嫉妬して、妻を惨殺してしまう。そして一人息子のトシオも刺殺し、自身も変死する。
そして３年間の空き家期間を経て、この家には米国人家族の夫婦とその母親のエマが引っ越してきた。引っ越してきたと同時に、母のエマの体調に変化が現れる。日中は年老いたエマ一人になるために、介護センターから洋子が派遣される。だが洋子は何か２階で妙な雰囲気を感じ取るが、そのまま行方が分からないままに連絡が途絶える。やむを得ずに交換留学生のカレン（サラ・ミッシェル・ゲラー）が派遣される。カレンは恋人のダグを追って東京の安アパートに転がり込んだ。
カレンは早速その家に行くが、玄関からただならぬ雰囲気を感じ取っていた。そしてカレンは介護対象のエマと接するが、エマは全く要領を得ずに会話が成立しない。
その後、帰宅してきた息子夫婦もこの家で起こっている異様な現象を体験する。カレンは介護センターのアレックスに連絡をする。家に着いたアレックスは、エマの死体を見つけて呆然としているカレンをみて、早速警察に連絡をした。連絡を受けた中田刑事（石橋凌）は家の中を捜索した結果、屋根裏で息子夫婦の遺体を発見する。
その後もこの家と関わりを持った人間達が奇怪な死を遂げる事件が発生する。そこで中田刑事は３年前の事件を再度洗った。カレンも独自に３年前の事件を探るべく、当時の新聞を読んでいたところ気になる記事を眼にした。そこでカレンはその記事を辿るべく行動に出た。
果たしてこの奇怪な３年前の事件と、今回の米国人家族の死亡事件との関連性はあるのか？そこは映画館で確認して下さい。
【鑑賞後の感想】

原作は元元監督の清水崇が書いたものであり、リメークでもその本人が再びメガホンを握ったことに意義がある。撮影は全て都内で敢行されたようだが、私はカレンが家を尋ねるべく道を日本人に聞くシーンがあるが、あれは私がかつて勤めていた会社の本社のすぐ傍だ。場所は小田急線の「南新宿」から代々木方面に向かって直ぐの所だ、思わず驚いた。それと家のある場所は「杉並区寿恩町」と読み取れたが、杉並区は私が住む所だが、「寿恩町（ジュオンちょう？）」何て場所は架空です念のため。
米国や欧州のモンスターは何かしらの弱点がある。ドラキュラには「にんにく」、エクソシストでは「聖水」とかだ。だが日本の霊には弱点がない。そうした点もこの映画では描かれていたので、恐怖感が米国人には増しただろう。米国でのヒットを受けて英国での公開も決まったそうだ。
特に中だるみもない、中々の出来映えの恐怖映画だった。

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