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2006.04.28
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原題:The Producers(アメリカ) 公式HP
上映時間:134分
監督・振付:スーザン・ストローマン
出演:ネイサン・レイン(マックス・ビアリストック)、レオ・ブルーム(マシュー・ブロデリック)、ユマ・サーマン(ウーラ)、ウィル・フェレル(フランツ・リープキン)、ゲイリー・ビーチ(ロジャー・デブリー)、ロジャー・バート(カルメン・ギア)

【この映画について】
「オペラ座の怪人」「シカゴ」を凌ぐトニー賞12部門史上最多賞のブロードウェイ・ミュージカルが遂に映画化されたことで注目を浴びた。
ミュージカル映画は「シカゴ」の大ヒットとアカデミー賞授賞で再び脚光を浴びることになり、名作「オペラ座の怪人」までリメイクされたのは記憶に新しいところだ。そこでブロードウェイ・ミュージカル最多賞授賞を誇るこの映画が遂にスクリーンにその姿を現した。オリジナル舞台版でも同じ役を演じたネイサン・レインとレオ・ブルームのコンビに、ウーラ役では「キル・ビル」シリーズでの活躍で有名なユマ・サーマン、「奥様は魔女」でダーリン役を演じたウィル・フェレルなどがどう絡んで来るのかを楽しみに観てもらいたい。
【ストーリー(ネタバレなし)】
1959年、ニューヨーク。ミュージカルの大物プロデューサーだったマックス・ビアリストックの新作「ファニー・ボーイ」は初演日に酷評され一日だけの上映で「楽日」となる有様だ。かつての栄光も地に落ち、今では出資者である老婦人等の機嫌を取り小切手をせびって生活を支える。
或る日、マックスのオフィスに会計士のレオ・ブルームが帳簿を調べに来た。レオは帳簿をチェックしている最中にふとした一言を漏らした。それは「出資者から募金を募り、結果としてショウがこけると配当を払う必要がないので、プロデューサーは儲かる」という図式だ。それを聞いたマックスは頭の中で何かが弾けたのを感じた。
早速マックスはレオの口封じとともに彼を自分の見方に付けて一緒に「史上最低のミュージカル」を作って儲けようと持ちかける。だが何事にも積極的なマックスとは正反対のレオは、マックスが必死に口説くものの決意しない。レオは元々マックスのミュージカルのファンで何時かはブロードウェイでプロデューサーになりたいとの願望を持ち続けていた。
ワンマンなオーナーの経営する会計事務所での仕事に嫌気がさしていたレオも遂に弾けた。マックスの説得を受け入れて、遂にマックスと組むことで自分の夢を実現する道を選ぶのだった。
マックスの事務所で二人は「史上最低の脚本」を捜し「史上最低のショウ」の準備にかかる。山ほど送られてくる脚本の中からマックスが選んだのは、フランツ・リープキン脚本の「春の日のヒトラー」だ。早速契約を獲得するために契約書を用意しフランツが鳩と住むアパートの屋上に向う。二人はフランツのおかしな要求をその場で呑み、何とか契約に漕ぎ着ける。
次は「史上最低の演出家」と見込んだロジャー・デブリーとその助手のカルメンと面会に。一度は断られかけるがマックスの熱意で引き受けてもらうことに成功する。
こうして着々と二人の計画は進み、事務所に戻るとスウェーデン娘のウーラという女性が現れショウに出して欲しいと売り込む。その場でダンスと歌を披露したウーラを気に入った二人は、事務所勤務ということで雇うことに。

さて、ここから先はポイントだけを。二転三転するヒトラー役は結局誰が演じることに?果たしてショウは思惑通りこけるのか?初演日のドキドキの観客の反応は?ウーラに恋したレオと二人の関係は?ショウの結果で左右される帳簿の扱いはどうなる?マックスとレオの関係はこの先どうなる?などを中心に映画館でご覧下さい。
【鑑賞後の感想】
「シカゴ」を超えるミュージカル映画ということで大いに注目したのだが、ストーリーの展開とか細かい点ではシカゴの方が上と個人的には思う。だがこちらの方はシカゴとは違った意味での「娯楽性」が溢れているとも感じたのだった。
両者に言えるのはどちたも人を騙した上で個人的な欲望や思惑を操ろうとする点である。シカゴでは夫殺しの女がしたたかに生きてスター街道を歩もうとするのに対し、こちらは出資者の老婦人等を騙して資金を着服しようという下心が全面に出ている。何れも現代に生きる人間の「欲望」がテーマであることは間違いない。
ミュージカル映画の最大の見どころ(聴き所?)はやはり「音楽」の良さに尽きる。劇のセリフを音楽が代行するだけあって、音楽の果たす役割は大きい。ここでは主にレオの夢であった「プロデューサー」への道を歌った「I Wanna Be Producer」の派手な演出が楽しかった。
ストーリーはきっちりと起承転結があり、最後は、大体想像の範囲で終わるのだが134分の上映時間は長く感じなかった。
ミュージカル俳優ではないウィル・フェレルのコミカルな演技、ダイナマイト・ボディがやたらに強調されるユマ・サーマンの評価は?まあまあかな?
この映画はエンド・ロールにも楽しい仕掛けや映像が続くので、エンド・ロールと同時に席を立つ(映画はエンド・ロールも観るのが真の愛好者)のではなく映画館の灯りがつくまで観ることを強くお薦めします。
【自己採点】(10点満点)
9.0点。 音楽の良さではシカゴに叶わないが、楽しめる映画であるのは良い映画の証拠だ。

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Last updated  2006.04.29 01:32:45
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