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2006.05.23
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カテゴリ: ヨーロッパ映画
原題:The Constant Gardener(イギリス) 公式HP
上映時間:128分
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:レイフ・ファインズ(ジャスティン・クェイル)、レイチェル・ワイズ(テッサ・クェイル)、ユベール・クンデ(アーノルド・ブルーム)、ダニー・ヒューストン(サンディ・ウッドロウ)、ビル・ナイ(サー・バーナード・ペレグリン)、ピート・ポスルスウェイト(ロービアー)

【この映画について】
冒険小説の巨匠ジョン・ル・カレの小説の映画化で、世界各国の映画賞を授賞し今年の アカデミー賞授賞式ではレイチェル・ワイズが助演女優賞を見事に獲得した。 授賞こそ逸したが他にも同賞では脚色賞、作曲賞、編集賞でもノミネートされていた。
女性活動家としてケニアで活動するテッサを演じるワイズは自分の事以上に、恵まれない人たちを一人でも救いたいとの思いで活動する。そんな妻の活動について一定の理解を示すが、妻が何をしているか具体的に知らない外交官の夫ジャスティンの趣味は英国人らしく庭弄り。原題のタイトルはそうした点を指しているが、邦題は逆に妻の活動と関係のあるタイトルになっているのは興味深い。
妻を亡くして始めてその愛情の深さに気がついた夫が、その妻の軌跡を辿ることで得たものとは...。ケニアを主舞台にした大人のラヴストーリーにアフリカの現実を絡めた作品。
【ストーリー(ネタバレなし)】
英国の外交官ジャスティンは上司でもあるアフリカ局長ペレグリンの代理で講演を行う。講演は無事終了するものと思われたが、出席者の一人で活動家のテッサから英国のイラク政策を糾弾される。だがジャスティンはその場の空気を察しテッサに特に反論しなかった。
テッサの熱い外務省批判に出席者も白け気味で続々と帰る中、ジャスティンは彼女をお茶に誘う。テッサはジャスティンと意気投合し自宅に誘いそのまま彼女のベッドルームで愛し合う。
テッサはこの日を境に自分の存在を彼に売り込むことで、自らの活動の範囲を広げられると判断した。そして遂にケニア駐在の辞令が降りた彼に「妻、愛人、恋人」などどんな肩書きでも良いから連れて行って欲しいと逆プロポーズする形で強引にケニア行きと結婚を迫る。
夫の赴任地ナイロビでエイズ患者の救済や医療施設の整備などの活動を熱心にするテッサ。そんな彼女は身重の身でありながら、仕事上のパートナーである医師アーノルドと精力的にスラム街を中心に活動する。だがそんな彼女の活動を通じて知り合った人たちは、必ずしも協力的とは限らなかった。同性愛者でもあるアーノルドとの不倫を噂されたり、製薬会社スリー・ビーズのスラム街での活動を批判したりと周りには不穏な空気も漂い始めた。
そしてテッサはパートナーのアーノルドと二人で1泊2日の予定で空路ロキへと旅立ち、見送りに来た夫ジャスティンは「二日後に会おう」と言って分かれた。そのジャスティンに上司であるサンディから、車で出かけたトゥルカナ湖の南端でテッサが殺されたらしいとの連絡を受ける。半信半疑のまま一緒に現地に向ったが、そこで対面したのは変わり果てた妻の姿だった。

さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。
1.妻の宿泊先の部屋に戻った夫だが肝心のPCは警察に応酬される。そして遺品の中から意味深な手紙を見つけるが、一体その中身は?

3.スリー・ビーズがスラム街で行っていた調査とテッサの活動の接点とは?
4.ジャスティンの調査が進むのに反比例するかのように、身内からは何故かその調査に妨害が入るがその理由は?遂に彼にも身の危険が迫るがそれは何故か?
5.この調査でジャスティンは妻の何を知ることになるのか?
6.ケニアとベルリン~ロンドンと繋がる事件の真相とは?

などを中心に映画館でご覧下さい。
【鑑賞後の感想】
ケニアを舞台に繰り広げられる一人の外交官の妻の死と、その背後に見え隠れする巨大な陰謀を絡めている。だがその部分を強調するのではなく、あくまでも活動家の妻の行動を知ろうとしなかった(そういう約束だが)夫が、妻を失って始めて妻の行動と愛の深さを知ることになる方がこの映画の主題であろう。
映画としてはもう少しどちらかに力点を置いて欲しかった面と、製薬会社と政府の関わり方の描き方が物足りなかったとも感じた。それでも妻を失いその真相に迫ろうとする夫の妻への純情なる思いは胸を打たれる。その夫が巨大な力に負けそうになりながらも、妻の死因を探りたい一心で突き進むことで妻の夫への愛に気が付くのだがラスト・シーンはその集大成のようだった。
ストーリーの大部分はケニアで展開するのだが、実際にケニアでロケをしたことには大きな意義がある。ケニアの現実をその美しくも乾いた大地の映像は我々にアフリカが抱える「貧困」「医療体制の不備」「治安」「公務員に蔓延る腐敗」などを訴えているかのようだった。
【自己採点】(10点満点)
8.8点。 ケニアでのロケ映像は美しかった。これだけでも観る価値は充分にある。

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1.Valerie Carter/Wild Child
2.Eagles/Hotel California





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Last updated  2006.05.25 07:18:16
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