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2006.11.29
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公式HP
上映時間:110分
鑑賞日:11月25日 ライズX(渋谷)
監督・脚本:アレックス・ギブニー
出演:ケン・レイ(元CEO)、ジェフ・スキリング(元CEO)、アンディ・ファストウ(元CFO)、元エンロン社員=全て本人!

【この映画について】
2001年12月。売上高約1000億ドル(約13兆円)のテキサス州を本拠地とするエネルギー会社であり巨大企業のエンロンが、不正発覚からたった2ヶ月で呆気なく破綻したのは何故か。
1985年に天然ガスのパイプライン会社としてケン・レイにより設立されたエンロンは、その後規制緩和の波に乗り、ガス・電力の卸売業に進出し、エネルギー業界で大躍進を遂げる。わずか15年で売上高全米第7位、世界第16位に成り上がった、エンロンの急成長と破綻を元社員の証言から追い、さらに世界を揺るがしたスキャンダルの数々を暴く。
この作品は2006年度アカデミー賞ドキュメンタリー部門にノミネートされている。
【ストーリー】(※ドキュメンタリーの為、ネタバレあります)
2001年10月、経済紙がエンロンと子会社の癒着を暴いたのを皮切りに、粉飾会計など不正な株価操作の事実が次々と発覚。そのスキャンダルによって株価は大暴落、負債総額が少なくとも160億ドル(約1兆9600億円)を超える、当時のアメリカ史上最大の企業破綻となった。
二重帳簿で生みだした多額の利益を横領していた社員2名を、解雇するどころか逆に昇格させたCEOたち。二重帳簿とは発注済の工事契約ながら、まだ契約が完了する前で入金されていないにも関わらずその契約額全てをエンロン社の「実績」として帳簿に記載し資産とみなす事だ。
この二重帳簿を推進したスキリングがエンロン社を事実上仕切っていたとみなされ、この二重帳簿で会社の見かけの資産を増やし投資家から資金を集めそのお金で巨額な海外での黒字見込みの少ない事業にも積極的に関わって行った。
自信たっぷりな口ぶりでジャーナリスト、アナリスト、大学教授までをもだまし続けた彼らは、単なる“金の亡者”以上の不思議な魅力を放つ。それにしても電気の価格をつり上げるため、故意に発電工場をストップさせるなど、彼らの暴走には背筋が凍る。
こうしてエンロン社は急成長を遂げ一躍全米から熱い視線を送られ、政界にも献金を通じて進出し中でもテキサス州選出のブッシュ家とは親密さを超えた付き合いとなっていく。社の急成長の影にはブッシュ家の後押しがあったことはこの映画でも度々描かれていた。
バブル状態のエンロンも海外での大規模プロジェクトの破綻から徐々に崩壊への道を下り始めていた。数々のプロジェクトを推進してきた中国系の幹部は自社株を売り抜いて得た利益を元手に退職し悠々自適の生活を、コロラド州とハワイ州と転々とすることで満喫した。

こうしてエンロン社の資金繰りが表ざたになることで、投資家の間で投資した株の大量売却や株価の暴落でエンロン社は経営危機に直面する。
しかし砂上の楼閣だったエンロン社は経営不安が伝えられてから2ヶ月後、2001年12月2日
連邦破産裁判所に破産法の適用を申請し事実上倒産した。
12月2日、朝から出社した社員達は管財人から30分以内に身の回りのものだけを纏めて高層オフィス・ビルから退去を求められ訳が分からないままに会社は潰れてしまい路頭に迷った。
エンロン社は全盛期にスキリングが導入した社員査定システムで、入社直後の社員からベテラン社員まで含めて同一のシステムを導入したことで毎年10%から多いときで20%の社員を解雇してきた。そうした繰り返しが社員を定着できず一部の幹部の暴走を呼び呆気なく崩壊した。
【鑑賞後の感想】
エンロン社の倒産については比較的最近の出来事で、日本のニュースでも度々登場していたので何があったのかなとは思っていた。日本で報道されるニュースでは分からない部分がこの映画では分かったような気がした。
映画そのものがドキュメンタリー・タッチでありアメリカでのニュース映像を繋ぎ合せたり、関係者へのインタビューで構成されていたので日本人には分かりづらい部分にも切り込んでいた。ただし、肝心の幹部への直接インタビューやハワイで悠々自適の生活を送っている元幹部の告白でもあればもっと崩壊の原因に肉薄できたと思うので無かったのは残念だ。
エンロン社の崩壊をみていて感じたのは、社を創業した時の理念や崇高な目的が何時の間にか方向性が変わって行った点などは、ライヴドア社の崩壊(倒産してはいないが「事実上崩壊」)と共通する点が多いのには驚いた。
エンロン社もライヴドア社も何時に間にか会社を大きくする過程で投資家からいかにお金を集め、企業買収と株価操作のための不正経理と共通点が余りにも多い。
やはり急成長をする会社と言うのは国内外関係なくどこか無理があるのだろうか?管理人の様に経営者の才能に恵まれていない人間からすると、こうした企業の崩壊はやはり起こるべくして起きたと思いたくなる。そもそも毎年社員を1割以上も解雇する会社なんて異常だし、これでは幹部の暴走を止められないのも無理無いか...
【自己採点】(10点満点)
7.0点。 ドキュメンタリー・タッチの映画だけに、如何にして鋭く内部に切り込めるかが鍵。映画と言うよりTVスペシャルの延長線上みたいな作品だった。

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Last updated  2006.12.03 21:48:26
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