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2007.02.08
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11.グアンタナモ、僕達が見た真実

■製作年・国:2006年、イギリス
■上映時間:96分
■鑑賞日:2月3日 シャンテ・シネ(日比谷)
■公式HP: ここをクリックして下さい
□監督:マイケル・ウィンターボトム、マット・ホワイトクロス
□製作:アンドリュー・イートン、メリッサ・パーメンター
□製作総指揮:リー・トーマス
キャスト

◆アルファーン・ウスマーン(アシフ)イギリス出身でパキスタンへ花嫁と会いに行く
◆ファルハド・ハールーン(ローヘル)アシフの友人で一緒にパキスタンへ向かう
◆リズワーン・アフマド(シャフィク)ローヘルに誘われ一緒にパキスタンへ向かう
◆ワカール・スィッディーキー(ムニール)同上
◆アシフ・イクバル(本人)
◆ローヘル・アフマド(本人)
◆シャフィク・レスル(本人)

【この映画について】
イギリスのマット・ウィンターボトム監督は、実際に起きた事件を当事者が生々しく語るインタビューを元に、再現ドラマの形で構成した。
本作は、2006年ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞。花嫁に会うために訪れた両親の祖国パキスタンで、好奇心に駆られて訪れたアフガニスタンで、イギリス出身のパキスタン系青年3人たちは地獄めぐりを味わうことになる。その彼らの行き着く先が、グアンタナモ基地(キューバ)の収容所だ。
3人は無実を訴えるが2年あまりも収監され続ける。自国民の人権にはやたらうるさいアメリカだが、ここでは捕虜はまるで人間扱いされない。果して彼らは灼熱のキューバから祖国へ如何にして辿り着いたのか?日本人には現実感が乏しいだろうが、こうした現実があることを知っておいても損はない。
【ストーリー(ネタバレなし)】
パキスタン系イギリス人でバーミンガム郊外のティプトンに暮らすアシフは、結婚式を挙げるため友人のローヘル、シャフィク、ムニールを誘い、パキスタンへ向かった。
モスクの導師が隣国アフガニスタンへの援助を行っていて、現地へ行くボランティアを募集している事を知り彼らは、実情を見るために国境をバスで越える。
道中はハプニングの連続で何度かバスやタクシーを乗り継ぎ、しかも、移動中にバスが銃撃され危うく命を落としそうになったことも。それでも混乱する首都カブールに到着したが、今度はアシーフが病気になり寝込む。折角、ボランティアとして来たのに何もすることなくブラブラしていると、米軍によるタリバン掃討のための空爆を目撃し不安になる。
パキスタンへ戻る事を決意しバスを探すが、言葉が通じないので思うようにコミュニケーションが取れずイライラする。バスは来た道とは違う北部の山中を彷徨い北部同盟がタリバンの拠点とする村を包囲している場所だった。混乱の中、ムニールは行方不明になり、残った3人はタリバンとまちがえられ、捕虜になる。
尋問で必死にイギリスから来た経緯を話すが彼らの素性を怪しむ米軍により、3人はキューバのグアンタナモ基地へと移送される…。
さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。

2.途中ではぐれてしまったムニールの消息は?
3.キューバでの過酷な取調べに対して彼らはどう立ち向かったのか?
4.アルカイダのメンバーだと主張するアメリカ側が彼らに突きつけた証拠とは?
5.グアンタナモ基地での生活とはどんな環境だったか?
6.無実を訴える彼らの主張は果して何時になったら届き、そしてティプトンへ戻れる日は?

などを中心に公開館は限られていますが、是非、ご覧下さい。
【鑑賞後の感想】

この基地の存在はこの映画でも描かれているように、9・11以降タリバン兵士などをここまで連行し拷問をしていると再三ニュースで報じられていたのは記憶に新しい。
この映画で語られているのは、実際にこの劣悪な環境でアルカイダとは何の関係もなく「無実」なパキスタン系英国人の悲劇の話。実際に本人達に製作者側がインタビューし、如何に酷い体験をしてきたかを生々しく語っている。アルカイダとは何の関係もなく花嫁に会いに来たのに、ふとしたことからアフガンへ足を踏み入れた事が悲劇の始まりだった。
英国で生まれ育ったパキスタン移民であるため、やはりそうした危機管理の意識が薄かったと見られてもしょうがない。
しかし、彼らを尋問してきた米国側の取調べも酷いレベルだ。彼らのアリバイを実証するまで長い月日をかけ、最初から頭ごなしにアルカイダと決め付けての取調べだった。取調官らは彼らを「英国人」としてではなく、「パキスタン人」として差別的に対応してきた。
確かに気の毒な体験だっただろうが、英国という恵まれた環境の国で生まれ育った彼らに紛争地を興味本位で入国したツケは余りにも大きかった。どこの国にもこうした若者は存在するが、グアンタナモ基地で無実の人間へ対する大国アメリカの非人道的な扱いにも怒りを感じた。
【自己採点】(100点満点)
74点。 こうした現実が有ったことを知るのは大事なこと。

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Last updated  2007.02.08 22:02:11
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