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2007.05.01
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カテゴリ: ヨーロッパ映画
32.こわれゆく世界の中で

■製作年・国:2006年、イギリス
■上映時間:119分
■鑑賞日:4月29日、ル・シネマ(渋谷)
□監督・製作・脚本:アンソニー・ミンゲラ
□製作:シドニー・ポラック、ティモシー・ブリックネル
□音楽:ガブリエル・ヤレド、アンダーワールド
キャスト

◆ジュード・ロウ(ウィル)キングス・クロス地区の再開発計画を推進する景観建築設計士
◆マーティン・フリーマン(サンディ)ウィルの共同経営者であり良き相談相手
◆ロビン・ライト・ペン(リヴ)ウィルと同棲して10年になるパートナーのスウェーデン系アメリカ人
◆ジュリエット・ビノシュ(アミラ)ボスニア難民で公営アパートに住み仕立屋で生計を営む
◆レイ・ウィンストン(ブルーノ刑事)ウィルの事務所が盗難の被害にあった事件を担当する
◆ヴェラ・ファーミガ(オマーナ)ウィルの事務所付近をたむろするルーマニア人売春婦
◆ラフィ・ガヴロン(ミロ)アミラの15歳の息子だが盗みの道に入り母を悩ませる
◆ポピー・ロジャース(ビー)リヴの13歳の娘だが体操にのめり込みウィルに心を閉ざす

【この映画について】
「コールド・マウンテン」のアンソニー・ミンゲラ監督が描く、大人の男女の愛と親子間の絆の物語。
1人の男性と2人の女性の関係、2人の女性と子供との関係、そしてそれぞれの苦悩や葛藤から“真実の愛”へと至る道を紡ぎだしていく。閉塞されたパートナーとの関係から偶然出会った女性との“偽りの愛”へと落ちていく男・ウィルを演じるのは、ミンゲラ監督作品3作目の出演となるジュード・ロウ。パートナーとの関係に疑問を感じ始めてきた愛を求める男の本能とそれによる苦悩を、内に秘めた情熱で表現した。
彼と情事を重ねるアミラ役のジュリエット・ビノシュ、ウィルのパートナー・リヴ役のロビン・ライト・ペンも、対照的だが女性らしい感情を素晴らしい演技でみせてくれる。
【ストーリー(ネタバレなし)】
再開発が進むロンドンのキングス・クロス。ウィルとサンディが経営する会社のオフィス移転を記念し盛大なオ披露目パーティーを開催しウィルの恋人リヴと彼女の13歳の娘ビーも出席した。三人は10年の長い間一緒に生活を共にするが正式に結婚はしていない。ビーが心を病んで登校せず自室にこもり体操の練習に明け暮れ夜も寝ずに時たま奇声を発するなどの行動からリヴも自責の念から悩む日々が続いていた。
パーティー後の深夜少年窃盗団が天窓から侵入し、アラームシステムを解除しコンピューターなどが盗まれてしまった。少年達はこの地区に住むボスニア人の窃盗グループだった。
数日後に再びパソコンが納入されるとまたもや盗難に見舞われたウィルは、サンディと共に夜のオフィスを見張ることに。捜査担当のブルーノ刑事は、こうした治安の悪い地区にオフィスを構える方が悪いと言いたげだった。
パートナーのリヴ、彼女の娘のビーとの関係がギクシャクしていたウィルにとって、家を離れられるのは救いだった。敷地内に車を停めて車内で見張りをしていると、ルーマニア人売春婦オアーナが盛んに話しかけやがて親しくなるがオアーナはこの地区で客を取っているので再開発には反対だと言う。
そして或る日の夜、ウィルはオフィスに侵入しようとした少年を発見。彼を追いかけるが少年は公営住宅に逃げ込み居所を掴む事に成功するが、そのとき、母親の姿を垣間見たウィルは見覚えがあった...。
ウィルは後日この家の玄関に「服の修理」をしているとの案内を読み一計を案じ、自分の服の修理を依頼に尋ねたがこの家の主である女性アミラは警戒しながらも仕事を引き受ける。これを機にアミラとウィルは急速に親密な関係になり、彼女がボスニアからイギリスに来た経緯や15歳の息子ミロのことを話す。リヴとの関係がギクシャクしはじめたウィルは、当初の目的である犯人であるミロへの接近を忘れアミラと遂に親密な関係になっていくのだった。一方のアミラも女で一人でロンドンで子育てをしてきたことから、ウィルに恋心を抱くのだったが...
さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。

2.ボスニア窃盗団の正体とそのメンバー構成とは?ボスは誰か?
3.アミラはウィルが接近してきた真意を見抜くことが出来るのか?
4.ウィルにこころを閉ざすビーだが、ウィルに心を開く日は訪れるのか?
5.ウィルとサンディの会社が担当するキングス・クロス再開発計画は果たして成功する?
6.ミロが悪の道に入っていくことを悩むアミラだが、果たしてアミラの願いは届くのか?

【鑑賞後の感想】

男として母娘の強い絆に入っていけない辛さと寂しさからアミラとの関係を深める事でさびしあを紛らわせようとする一面。気持ちが揺れる弱い一面と窃盗団追跡に血眼になる強い気持ちも持つ。
ジュード・ロウはこうした揺れる男の心情を巧みに表情で態度で表現している。一方のアカデミー賞授賞女優でフランス出身のジュリエット・ビノシュのフランス訛の英語を話すボスニア難民と言う設定も興味深かった。ビノシュの憂いのある表情を見ているだけで、その背後にはボスニアでの悲惨な体験をしたであろうことが想像出来てしまう。その体験はセリフでさらりと説明されるが、彼女の表情だけで充分語られている。
この映画ではジュード・ロウ演じるウィルを通して、「母と娘」「母と息子」の絆の強さがテーマとして描かれていた。ラスト・シーンでジュード・ロウがリヴと言い合いをし戸惑うシーンなどは、男と女の感情の持ち方の違いが見事に凝縮されていた。
ジュード・ロウ関係の映画は「ホリディ」「オール・ザ・キングスメン」と1ヶ月以内に3本観た。どれもが異なるキャラクターであり違和感無く演じているところに、単なる2枚目俳優ではない「演技派」である証明を見せていると言えそうだ。
【自己採点】(100点満点)
84点。 出演者の心理描写の美味さや子役を含む俳優の演技も見事だった。

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Last updated  2007.05.01 23:37:52
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