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2007.07.22
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カテゴリ: 映画・邦画
52.殯(もがり)の森

■配給:組画
■製作年・国:2007年、日本・フランス
■上映時間:97分
■鑑賞日:7月16日、シネマ・アンジェリカ(渋谷)
■公式HP: ここをクリックして下さい
□監督・脚本・製作:河瀬直美
□製作:組画、celluloid dreams productions、ビジュアルアーツ専門学校大阪
□照明:井村正美
□撮影:中野英世
□録音:阿尾茂毅
□美術:磯見俊裕
□音楽:茂野雅道
□演奏:坂牧春佳
キャスト

◆うだしげき(しげき)奈良の山奥の施設で一人で暮らす。33年前に亡くなった妻への想いを胸に秘める
◆尾野真千子(真千子)施設で働くことになったばかりで慣れない仕事に戸惑う
◆渡辺真起子(和歌子)施設でいつも笑顔で働く主任で老人とのコミュニケーションも取れる
◆ますだかなこ(真子)しげきの想い出の妻
◆斉藤陽一郎(真千子の夫)真千子の夫

【この映画について】
河瀬監督はこの映画で2007年度カンヌ国際映画祭グランプリ(審査員特別賞)を受賞した。
33年前に亡くなった妻の死を受け入れられない認知症の老人と幼い我が子の死を自身の過失と責め続けている女性介護士が、彷徨う森で遺される者と逝ってしまう者の間にある儚いが、そこに確かにある心の通じ合いを描いた。
介護士には奈良県吉野出身の尾野真千子。認知症の老人には、監督と親交を深めた演技経験ゼロの素人「うだしげき」が素人らしく体当たりの演技を見せてくれた。河瀬作品に欠かせない、地元の人たちも出演し、物語にリアル感を与えている。
奈良の森の緑の美しさもこの映画の一部となっているのでご覧になっていただきたい。
【ストーリー】(ネタバレなし)
奈良県東部の山間地に、旧家を改装したグループホームに33年前に妻・真子を亡くした「しげき」がいた。
彼はずっと、彼女との日々を心の奥にしまい込み、仕事に人生を捧げ生きていた。そして今、しげきは亡き妻の想い出と共にホームの中で一人静かな日々を過ごしていた。そこへ新しく介護福祉士の真千子がやってきた。彼女は子どもを亡くしたことがきっかけで夫との別れを余儀なくされ事で心を閉ざして生きていた。つらい思いを抱えながらも、真千子は毎日を懸命に生きようとしていた。
慣れないホームでの仕事も、リーダー的存在でもある和歌子の明るい性格もあって戸惑いながらも徐々に仕事にも慣れてゆく。ある日、何時もの様に部屋に入りゴミ箱を回収に訪れた真千子だったが、しげきに取っては亡き妻の思い出の詰まった茶色のリュックサックを、そうとはしらず何気なく手にとった真千子を、しげきは瞬間的に彼女を突き飛ばし怪我をさせてしまう。
ホームでの仕事に自信を失う真千子だったが、主任の和歌子は静かに見守り、かつて交際していた男性の口癖だった 「こうしゃんなあかんってこと、ないから」 とそっと励まされることで勇気付けられた。周りからの励ましもあって次第に、真千子は自分の生き方を取り戻し自信をつける。そして毎日の生活の中で、真千子を遠ざけていたしげきとも徐々に心打ち解けあっていくのだった。

しかし吉野の山中の狭い道を進んでいるうちに、真千子の運転する車がぬかるみにはまり動けなくなった。真千子は必死に脱出を試みるが車はびくともしない。一旦は諦めて、近くの民家を探し援助を求める為に車を離れる際に、しげきのことが心配な真千子は自分が戻るまで車を離れないように念を押した。
真千子が車に戻って来ると車内にしげきの姿はなく慌てる真千子。辺りを必死に探す真千子だったが、傍のスイカ畑でしげきを発見した。しげきは必死にスイカを貪り、何時の間にか刺激の足は深い森へ森へと向かっていく。
後を懸命になって追う真千子だったが、気が付いたら陽は森に遮られ後戻りできなくなるなかで二人は森の中を彷徨うのだったが...
さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。

2.真千子としげきの二人、森の中で雨に打たれて一体この先どうなったのか?
3.闇の中の森で一夜を過ごした二人、その時真千子がしげきにとった行為とは?
4.しげきの本能のままに進む姿に翻弄される真千子だが、しげきはこの森で何を探したのか?

などを中心にご覧下さい。
【鑑賞後の感想】
恥ずかしい話だが、「河瀬直美監督」の名前ってこの映画がカンヌ映画祭で賞を授賞したことで始めて知りました。当然ながらこの映画のことも、また、こういう映画を製作していたことさえ知らなかった。
カンヌでの快挙がなければ見なかった可能性大だったこの映画を観終って、果たしてどういう採点をすれば良いのかそして感想を述べれば良いか迷ってしまう。
まずは主人公の「しげき」を演じる「うだしげき」なる素人をどう評価するべきなのか?俳優の演技とは違う、何か「努めて自然に振舞まう」演技をしようという意思は感じたが セリフの無い「会話」で成り立っている映画 だけにそうしたスタイルはこうした素人俳優には合うのだろう?
「しげき」の内に秘めていた33年前に亡くなった妻への想いを断ち切れないを、如何に表現しそれに対して周囲がどう対応したのかがテーマにもなっていた。しかし、「しげき」が痴呆症で言語が不明瞭な情緒不安定の身でありながらそれらへの取り組みとか説明などの証言は希薄なのは気になった。真千子が「しげき」に振り回されながらも、二人の間には当初あったわだかまりが消えてゆく様子は良く理解出来たし描かれていた。
最後に、奈良の山奥にこれほどまでの緑濃き森が繁っているとは知らなかった。この映画は大部分がこの「緑」で表現され、風景の変化は乏しいのだがそれが逆にこの映画のストーリーを際立たせる役割を果たしていたのは事実だ。「生きる」ことって何だろう?って考えさせられました。
この風景を通じてフランス人が「日本的」と思ったのだろうか?
【管理人のぼやき、つぶやき、怒り!】
「シネマ・アンジェリカ」 という普段は利用する機会は稀で今回は3年ぶり位に行った。もう一つの「ユーロスペース」は朝一とレイトショウだけでの上映で、出来る事ならここで観たかった。
やむを得ず 「シネマ・アンジェリカ」 で観る事に。早めに行って券を購入し順番制なので暫く時間を潰して集合時間に来た。ところが狭い階段には「50人」までしか並べず「70番台」の私も含めた人たちは道路沿いで待つことに。
ここで係員が「50番以上の方はお待ち下さい!」「50番以下の方がいたらこちらでご案内します」と言った様なことを言う。「50番」はどっちなの?って思いながらも、入場させるまでの整理の要領が悪く中には係員に手際の悪さを指摘する中年の親父もいた。その気持ちは私も分かるが、折角映画を観る前に嫌な気持ちになりたくないから無視していた。
やっと入場順番が来て狭い館内に入ると座席は既に前方のみでした。でもしょうがないか~。
「パンフレット下さい!」 って購入しようとしたら 「すみません、売り切れました!」 ってさ! 「え~、売り切れ!」 って思わず声を張り上げてしまった。映画館でパンフレットが売り切れだなんて記憶にない。まあ、たまに有名作品で売れ行きが良いときとか、製作者サイドの意向で作成しない場合が稀にある。ところがこのようなミニシアター系の映画で公開初日でもなく、3連休中の出足を想像すればどの程度売れるかぐらい分かりそうだけどね!流石にばつが悪いと思ったのか、場内放送で「売り切れで17日(翌日です)入荷です」って係員が言っていた。でもねワザワザ後日それだけを買いに来る人がいるとは思えませんね。
まあ、こんな読みの甘い映画館には二度と行かないかもね!あ~あ、「ユーロスペース」で無理して朝のショウにしていたらな~...私の「読みが甘かった」。
【自己採点】(100満点)
66点。 う~ん、評価の難しい映画だった。

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Last updated  2007.10.13 22:36:28
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