メートル・ド・テル徒然草

PR

Profile

エルネスト1969

エルネスト1969

Calendar

Oct 5, 2005
XML
 申し訳ございませんッ!お詫びしないといけない事があります。

 コメントを頂いたお二方にはなんとお詫びしてよいのやら、、、

 そう言えば、幼少の頃です。
 テレビのニュース番組などで「あやまって子供が川に転落、、、」というニュースを聞く度、

「ごめんなさぁ~い」と、あやまりながら川に落ちていく子供の姿を想像していました。

(…そんなんだから、ダメなんじゃん。)


こんなコトでは良いサーヴィスなど出来ましぇん!自己嫌悪です。。。


…そもそも「良いサーヴィス」とはどのようなものでしょうか?


「お客様が期待する以上の驚きがあるサーヴィス」

 と

「お客様の期待を裏切らないサーヴィス」

 数々の本の主題を見ても「感動するサーヴィス」といった事例でいくつものサーヴィスが例に挙げられています。これが「お客様が期待する以上の驚きがあるサーヴィス」に含まれると思います。しかし、なかなかそのようなサーヴィス事例はまわりの状況が揃わないと難しいものです。
 得てして、本に掲載されたりするのは感動を与えたサーヴィスがクローズアップされたりする訳なのですが、これって例えて言うとプロ野球ニュースの「珍プレー・好プレー特集」です。

 プロ野球で、めったに起こらない難しいファインプレーが賞賛されるのにも似ています。フェンスギリギリのダイビングキャッチ、ベンチへ飛びこむファウルボール、敬遠球をヒットしてのサヨナラ、、、しかし、当の野球選手たちはファインプレーを見せたいからと言って難しい球が飛んで来るのを待ってはいられません。

 ある本の中の一章にお客様へのデクパージュの話が載っていました。

 お客様の眼の前でオマール海老ののデクパージュ、つまり1匹丸ごとをローストしたものを切り分けしているところです。オマール海老を開いてみると適度に火が入っていない状態を示してます。そこでデクパージュを行っていたメートル・ド・テルは厨房に戻し、もう1匹を焼き上げるよう指示しました。2匹目のオマール海老が登場。同じくデクパージュを始めますが、また上手く焼けていない。さらにもう一度調理場に指示を出す。3回目にしてようやく満足のいくオマール海老が焼きあがって来ました。
 お客様は飽くなき水準の追求と、メートル・ド・テルが厨房をコントロールしていることに賛美したとの事でした。

 …ところがですね、よくよく考えてみるとオマール海老を焼き直すのはいいのですが、待たされたお客様の時間はどうするのでしょう?キッチンは1回できちんと料理が仕上げられぬようなシェフだったのでしょうか?2回も3回もやり直しせねば出来ないような料理であったら、最初からメニューに載せるべきでは無かったのではないでしょうか?。

 もちろん。このエピソードはマスコミ向けに提供された話で、現実にあった話かどうかは定かではありません。あるいはこれも計算され尽くした「演出」であったのかも知れません。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Oct 6, 2005 01:06:58 AM
コメント(5) | コメントを書く
[サーヴィスの理論と哲学] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

Comments

背番号のないエースG @ チョコレート 「風の子サッちゃん」 ~ Tiny Poem ~…
坂東太郎G @ 「辛味調味料」そして考察(01/16) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
エルネスト1969@ Re[1]:ホスピタリティは「人」ありき(10/04) はな。さんへ コメントありがとうございま…

Favorite Blog

Tsurutontan Waikiki… 四方よし通信さん

湘南フレンチ奮闘記 rannboさん
健康になるレストラン ローズシェフさん
アッシュ君の部屋 musigny0209さん
Cool Style piyopiyoyoさん

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: