メートル・ド・テル徒然草

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エルネスト1969

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Dec 12, 2005
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今週12日発売の「朝日新聞・アエラ」12月19日号に非常に興味深い記事が掲載されています。

三ツ星の「東京逃亡」~本家では苦戦してます~

との題。

先日オープンした、「ピエール・ガニエール」の他、アラン・デュカス の「ベージュ東京」、タイユヴァンのワインバー、ジョエル・ロビュション、、、などなどが東京に進出。

ロンドン、ニューヨークなど世界の各大都市に、三ツ星レストランの店鋪は進出しているのですが、ここまで集中するのは東京をおいて他には無いそうです。

ひとつには、ミシュランの本国での信用の失墜に原因もあるとの事。覆面調査員による暴露本が出たり、ベルギー版では開店前の店に評価を出していたのが判明したりと、多くの物議を醸し出し、フランス国民の「星」に掛けてきた信頼が失われつつあります。

 この状況の中で、三ツ星シェフ達は、未だ「三ツ星」を支持してくれる日本に自らのアイデンティティを見い出す事ができることも一因であり、多く店の日本、東京進出は、やはり経済的な理由も強く、三ツ星を維持する事に莫大な経費も掛かるというのも要因のようだとあります。

 しかし、この記事の結びには、「~日本料理の哲学、人々の味覚、ひいては文化もひっくるめて日本に大変な興味、親近感を持っているのも事実です。」
とのコメントがあります。



私たち日本人にとって、「フランス料理は高級」との感覚があります。
 では、日本人の手による日本料理、最高級といわれる某店の嵐山本店のランチとディナーのお値段はというと、、、

お昼のお食事 36500円から
夜のお食事  42000円から

とあります。

フランスにおいて世界に発信しているはずの「フランス料理」。
三ツ星レストランにおいても、ディナーのお値段はおおざっぱに言って150ユーロ、日本円で20000円少々というところでしょうか。また、スペインにおける注目の「エル・ブリ」は30品目のディナーで確か12000円くらいだったと思います。

日本はその物価と「円」の強さによって、見方を変えれば、もっとも高い値段で「味とサーヴィス」が取引されている国と言えるのではないでしょうか。






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Last updated  Dec 16, 2005 02:02:25 AM
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背番号のないエースG @ チョコレート 「風の子サッちゃん」 ~ Tiny Poem ~…
坂東太郎G @ 「辛味調味料」そして考察(01/16) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
エルネスト1969@ Re[1]:ホスピタリティは「人」ありき(10/04) はな。さんへ コメントありがとうございま…

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