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慶忌(けいき)「その少年は、王家村に住む王 大仙の息子です」桃妖と磨牙が村に行ってみる。老女「王 大仙・・・お嬢さんは知り合いなのかい?」「友人が彼の親戚で、近くを通る時に寄ってほしいと」噓も方便。少年は「とうに亡くなった」 少女は「引っ越し先で偉い役人に嫁ぎ、たくさん子を産んだ」「なら、会えないってことか」「王 大仙の家って今もありますか?」「家は残ってるけど…お嬢さん、何か探してるの?」「何も見つからなくても、友人に伝えられることはあるかと」桃妖、優しいなぁ。何十年も少年を待った(とんでもなく)一途な慶忌を思うと、手ぶらで帰るのは気が引けるってことか。機転を利かせて良い。「あの家には、何にもないよ」しかし「奥さんが出ていく時、息子さんの書物をくれた」誰も字が読めないから、置きっぱなしだという。それらに目を通した桃妖は、一冊の日記を持ち帰り、慶忌に渡す。「治療はしなくていいの?」「心の病は、心の薬で治す。あれを読めば、慶忌は救われる。処方箋としては十分よ」「ドジョウの化け物にすら勝てないのに、一つの約束を守るために一生を懸け、全てを捧げる」悪者を倒すことはできないが、とてつもないあやかし。「もしも慶忌が、もっと前から全部知ってたとしても、約束を守ったかな?」「守る。多分、バカな妖怪たちにとって、約束を守ることが、自分の存在する意味ね」この`バカ´には、哀愁と愛おしさと切なさが含まれているような…。~ ~ ~過去シーン少年の父は呪術師。慶忌について「巡り会うことがあったら、必ず手元に置けよ。うちの金儲けの宝となるからな」金儲け・・・少年〈こうも言っている。慶忌をうまく使うと、楽に暮らしていける と〉なにか、違和感あるな・・・。村人から、急ぎの手紙を受け取った父。それを慶忌に託する。「ついに私の腕の見せ所だ。我ら慶忌は、一日に千里も進むことができる。お前の父と手紙を届ける約束をしたが、やっとその機会がきたのだ」喜び勇んで出発した慶忌だったが・・・その晩、意識もうろうとなって戻ってくるなり、死んでしまう!その様子を黙って、冷めた目で見つめていた父。その表情と、微動だにしない姿が怖い・・・。役目を終えた8番目の慶忌が、先代慶忌たちの墓地に埋められる。「こういう妖怪が、たくさんいればいいのだがな」えっ・・・どんどん使い捨てして稼ぎたい と。「慶忌は、こうしたら自分が死ぬって知ってたの?」「間抜けな妖怪だからな。当然知らない」自分が与えた仕事で命を落としたばかりの慶忌を、平然と`間抜け´と言う・・・。「生き物はいずれ死ぬ。悲しまなくていい」世の習いといっても、そんな冷めた心でいいとは思えないのだが。「戻ろう。体が弱いんだ。風邪をひく」息子を思いやる優しさがある一方で、この非情・・・それが人間 ということか。父は、慶忌を犠牲にして高い配達料を得る・・・それを割り切ってやっていた。慶忌は父を友人と慕い、約束を果たした。それなのに父に情はなく・・・慶忌が哀れだ。「千里を行く」と言うので走るのかと思いきや、馬車に乗って出かけたので「あれ?」しかし、亡くなると同時に馬車も消えたので、秘めた精力(術)によって馬車を高速で走らせるってことか。ところで、少年はこれまで、たくさんの慶忌が次々と亡くなる理由を知らなかったの?!~ ~ ~〈呪術を使う医者は報いを受ける。これが、運命だと思った〉父が若くして亡くなる。(慶忌たちの恨みのせいではないのかと思ったが・・・恨むようなキャラクターではない気もする)三年後、少年は鏡花沢(きょうかたく)で慶忌に出会い、親友になる。恋人もできて楽しく過ごす日々。しかし、彼女が引っ越すことに。〈僕が引き留めれば、ここに残ったはず。でも、彼女にとっては、離れる方がよかったんだ〉父を恨む者が、少年の命を14歳まで と呪いをかけていた。そんな身だから「行くな」とは、どうしても言えなかった。病が重くなる少年。恋人に会いたい。〈慶忌がまだいれば、小玉(しょうぎょく)を呼び戻せるかな。鏡花沢で今も、僕を待ってるんだろうか〉同時に、慶忌たちの墓が脳裏に浮かぶ。「一日千里の力を使ったら、慶忌は死んでしまう」父の言葉も。〈慶忌も同じ、一つの命だ〉〈なあ慶忌、君は間抜けな妖怪だから、約束なんてもう、忘れてるよな。僕のことも、すぐに忘れるだろう〉涙を流しながら亡くなる少年。父に思った「これが運命だ」が、自分にも当てはまると思っただろう。父は慶忌に無慈悲だったのに、息子は全く違い、優しかった。その魂が天に昇ると同時に、父に仕えた慶忌たちの墓からも光が現れ、ゆっくり上昇していく。やっと成仏したってことかなぁ。少女の幸せ。そして、慶忌を死なせない。少年が内に秘めていたことだった。~ ~ ~日記を読んで真実を知った慶忌は、嗚咽する。そして、少年と会った最後の日を思い出す。既に体調を悪くしていた彼は「大工に弟子入りすることになったんだ。これからは、あまり会いに来れなくなる」事実上、別れの言葉。「フ~ン、そうか…。でも、手紙を出したくなったら僕に任せて!真っ先に届けるから」何も知らない慶忌は、笑顔でそう返す。「ありがとう」親友の厚意に、感極まる少年。~ ~ ~「私に許可なく、手紙の約束をしないで」慶忌が二度と無茶なことをしないように。いいね!「この世は、鏡花沢より遥かに広い。出かけてみたら?」「いろんな場所に行ってみたらどうだい?」少年に出会った頃に言われた言葉を思い出す。〈だったら、行ってみようかな〉〈君は、僕の命を守り、僕は約束を守った。悔いはない〉馬車に乗り、旅立つ慶忌。~ ~ ~堪らない。切なすぎる。何度見ても涙ぐんでしまうわ。慶忌が…純粋でかわいい。どうしようもなく愛おしい。「慶忌は今もずっと、あなたのことを待っているよ!忘れてなんかいない!」心の中で思わず、少年にこう訴えた。アニメーションなのに と思いつつ。少年と慶忌の意思疎通・・・どうしようもなかったのか・・・悲しい。音楽でさらに、胸がジーンとくる。少年が、思っていたより子どもだった!17,8に見えた。桃妖が優しかった。いつものがらっぱちな態度とは大違い。手紙を届けることにこだわる妖怪(妖精)というのが、斬新でよかった。慶忌に幸あれ。どこかで仲間を得て、穏やかに暮らしてほしい。もう十分やった。今度は自分のために、新たな道を歩んでほしい。アニメーションなのに、本気でそう思った。慶忌に会いたい・・・。長文を読んでくださり、どうもありがとうございました。
2024年03月06日
けんか腰な桃妖、まるでチンピラだな。 でも、少年も負けていない。笑フナ料理と、桃の花で有名な地にやってきた一行。しかし、沢はドロドロ、空気は淀み、花もない。桃妖を呼んだあやかしは`慶忌´ けいき。馬車に乗って登場!ちっちゃい。笑沢に接近して遊ぶグングン・・・案の定、泥に飲み込まれてしまった。磨牙が放っておくからだよ!どう見ても危ない雰囲気だってのに。天からゆっくり舞い降りてくる、柳公子の姿が好き。笑グングンと磨牙を助ける。優しい。「人を、待ってるんです」慶忌には、なにやら事情があるようだ。* * *慶忌は、ある少年と親友だった。少年には恋人がいた。だが、彼女は引っ越すことに。もう会えなくなる・・・引き留めてほしい少女。だが少年は、穏やかに彼女を見送る。本当は、もちろん辛い。「ねぇどうして?!彼女のことが好きなのに。なんで止めなかったんだよ?!」「彼女の望むものは、与えられない。苦労させてしまうから」相手の幸せを最優先に考えた。「小玉(しょうぎょく)は言ったんだ。どんな時でも、連絡をくれたら、何があっても、戻ってくるって」彼を愛しているから。「それなら任せてよ。僕たち慶忌は、一日で千里進める!」小さいのに凄いな。「わかってるよ、ありがとう。僕が彼女に会いたくなったら、手紙を届けてくれ」「約束だよ。その時は鏡花沢(きょうかたく)に来てね。待ってるから!」* * *「鏡花沢が泥にまみれ、誰も花見をしにこなくなっても、待ち続けました」切ない・・・映像がまた、切なすぎる!「そんなことのため、十数年も待ったの?!」「十数年じゃなくて数十年です」衝 撃。「ここを、離れようとは思わなかった?」「ここを離れたら、彼が来ても、手紙が届けられないでしょう」「だから僕は死ねないんです。桃妖様、僕を助けてください!」「あんたの頭の中って、一体どうなっているわけ?戻ってこないって、考えたことないの?」呆れる桃妖。誰でも理解不能だわ。少年はもう、亡くなっているかもしれない。「今日からあんたは、私の薬よ」患っているあやかしから、エネルギーを得られるの?桃妖と磨牙は、少年が住んでいた村を訪れる。* * *慶忌が健気 というか、純真にもほどがあるわ。度を越して真面目だから、やるせない。どうしようもなく切ない。声がかわいらしくて魅力的。豊崎 愛生(とよさき あき)という女性の声優が演じている。 少年が、普通の民にしては、あまりにも美形。
2024年03月03日
辛いことばかりで絶望し、湖に身を投げた郎だったが、少女に助けられる。朝ごはんを食べに、少女が郎を屋台に連れていく。しかし郎はもはや食指が動かない。あんなに飢えていたのに・・・。それが絶望というものか。「ほら、一口。一口だけ」(^_^)少女に促され、ようやくスプーンを持つ郎。そして、食べると・・・涙が溢れ出る。食欲が戻り、どんどん食べる。これは・・・人が食べることの意味を、示しているような気がした。まず食べる。そうすれば、生命力・本能が目覚めるということか。食べなければ、前に進めない。後退する。少女は4杯も平らげた!小柄なのに凄い胃袋。郎は3杯・・・よかった。二人は街に行く。賑わいにはしゃぐ少女。だが、郎は戸惑う。夜になる。無数の光が舞う、美しい湖。「婚礼の儀式をしましょう」唐突!「うちは先祖代々薬を作ってて、楽に死ねる薬がある」それをもらえるなら と、結婚を承諾した郎。しかし、拝礼を済ますと「作るのに時間がかかる。1年後、ここに来て」「やっぱり騙したな!」蓮の葉の良い香り。「雨あがりの蓮の葉は、香りが高い。ご飯を包むのにいいかも」「それ良さそう。やってみれば?」「やめとく。どうせ死ぬんだ」「1年後、薬を取りに来て」眠る少女。翌朝になると、少女の姿はなかった。約束の1年後、湖に行ったが少女には会えず。翌年も、さらに次の年も・・・「4年後の時に、ふと気がついた」桃妖「楽に死ねる薬なんて、なかった」「そうだ。そして思ったんだ。4年も生きていたなら、どうしてこのまま生きていかないのかと」少女の言葉に従って蓮の葉ごはんを作り、それを商売にして現在に至る。寿命が尽きる前に少女を見つけ「ありがとうと伝えたくてな」「わかった。約束どおり、私の薬になるのよ」桃妖は、鈴を鳴らして郎を治療する。「私の薬になるのよ」の意味が、よくわからない。* * *グングンが、磨牙の頭の上に乗っかっている(笑)かわいい。少女はカゲロウだった。1日しか生きられないカゲロウ。【カゲロウは死ぬと光となって、あやかしとなった地に浮かぶ】郎は湖に行き、光になった少女を見る。笑顔、そして、涙。切ないわ。* * *とはいうものの、正直言って、よくわからなかった・・・。湖に浮かぶ光は蛍だと思ったけれど、違うの?どう見ても蛍だが・・・。桃妖は、気立てのいい奥さんから何か感じ取った?単に夫思いの妻 という解釈でいいの?桃妖は、郎が少女に抱く感謝と、妻の寛大さに心を動かされ、治療する気になったってこと?
2024年02月22日
賭博で、有り金を使い切ってしまった桃妖。「ご主人、この子と狐でどお?お金の代わりにこれで」酷い!人でなし。「オムツまで替えてあげたっていうのに」磨牙とはそんなに長い付き合いなのか。「柳公子(りゅうこうし)と約束してあるの。彼が百の務めを果たしたら、あんたを食べていいって。そうすれば、あんたとの関係もお終い」柳公子・・・先週出てきた大蛇のことか。磨牙を食べる!?本気で言っているのか・・・桃妖なら実行しそうで怖い。磨牙の頭を、何度もゲンコツで叩く桃妖。磨牙がかわいそう。* * *支払えないなら働いて返せ とある旅館(?)で三日間、皿洗いしてこいと命ぜられる。偶然にもそこは、桃妖が診察を頼まれた人狼・郎の家。「治療を受けたら、あんたは私の薬になる」えっ・・・どういうこと?!* * *親に見捨てられた人狼。生きたい一心で人の姿で街に出る。仕事を見つけても、雇い主が悪人でタダ働きさせられる。他の仕事をしても、足が不自由でうまくできず、追い出される。一生懸命にやっているのに、全く報われない。罵倒され、仕事を失う。空腹でふらふら。鶏肉を盗もうとし、店主に蹴られる。身も心もボロボロ・・・限界。絶望し湖に身を投げた郎だが、目を覚ます。そこには、一人の少女がいた。* * *かわいそうで、見ていて辛くなった。その少女が、今や豪快な妻なのか?
2024年02月14日
「助けられない。この鳥は病気じゃなくて、年老いているの」葉に、諦めろと言い放つ桃妖。だが「私の許可なく、その子を死なせてはならぬ」なんなの?この大蛇は。磨牙とグングンに、毒入り菓子を食べさせた葉。(桃妖が依頼を断ると見越してか。酷いことするな)「全ての病は心から。何があったのか、知る必要があるわ」「自ら語ってもらわないと」「教えて。あなたの苦しみは何?」幸運をもたらす鳥とされる漱金鳥だが「もたらしたものは、争いと死ばかりだ」「金が喜びをもたらさないのなら、本当の喜びとは何なのか?」質素に暮らし、仲睦まじい母と息子に出会う。青年になった息子は、稼いで母に楽させたい と仕事漬けに。親子の時間がどんどん減り、母は寂しさを募らせる。息子は「軍に入るよ。戦場に行って手柄を立てる。褒美をもらって、もっといい暮らしをするんだ!」と言い出す。家を出る息子に、折り紙のカメを渡す母。「999匹のカメを折れば、**様が無事に返してくれるって」中国での言い伝えか。帰ってこない息子・・・漱金鳥が戦場に飛んで探すと、亡くなっていた。息子の無事と幸せを祈り続ける母を見て、漱金鳥は妖術で亡くなった息子になる。葉「その妖術は、年老いた妖怪には耐えることができない」「君の母親じゃない。赤の他人だろう!」「そこまでのことをして、折り紙を習いに来ていたのか。君ほど愚かな妖怪はいない!」「それは違います」「人は心から喜びを感じる時、笑顔が輝くんです」蝶を折る母を見て、それを知った。* * *瀕死の漱金鳥は、桃妖が元気にした。「あんなに苦労して助けたのは、金のためなの?」「もちろん。他にある?」「わかってる。素直じゃないわね」・・・そんな魂胆だったのではないよね。「寿命を百年伸ばす」書付までくれた桃妖・・・意外と優しい。「どんなに立派な葬式でも、見るのは生きている人。死んだ親には関係ない。そんなこと鳥ですら知ってるのに、人はわかってない」健在のうちに優しくせよ、か。磨牙とグングンがかわいいな!漱金鳥もかわいかった。息子は「稼いで親孝行したい」と思っていた。いいことだ。でも、母の価値観から外れていってしまった。向上心があだとなった。二人の幸せの本質を、理解していなかった。母親の愛情の深さや純粋な笑顔が、漱金鳥の心を捉えて離さなかったのだな。これまで見てきたことの中で、なによりすばらしいと感じたのだろう。葉が冷酷だったり優しかったり・・・二面性があったな。
2024年02月08日
磨(まが)とグングンがかわいい(笑)友人・葉 逢君(よう ほうくん)に呼ばれた桃妖(とうよう)。彼は「ある妖怪を、助けてもらいたい」と頼みごとをする。不気味で、冷淡に見える葉・・・。都の人々から `変わり者´ と言われている。* * *二年前の大晦日葉の店に、朱 小宝(しゅ しょうほう)という若者がやってきた。商品は求めず「ほしいのは蝶です。羽が動くものを」体の弱い母親は、折り紙が好き。どうしても蝶をうまく折れず、落胆している。「慰めても、塞ぎ込んだままで・・・」葉が折り紙の達人だと耳にし「なのでぜひ折ってほしいんです。母の願いを叶えるために」葉は「親孝行なあなたのため、今回は特別」願いを聞き入れる。朱は、代金として金を置いていった。それを見つめ、何か感じるところがあるような葉。* * *一年前 一月四日再び朱が来店「あの蝶の折り方を教えてください」前回同様、金を置いていくと言う。「これじゃあ足りないでしょう。でも、残りは次回、お支払いします」「君がこれほど気前がいいことを、母上はご存じか?」訝る葉。「金の出どころは確かです。ご安心ください」そう言われ「母上が気に入ったら、また習いに来なさい」笑顔を見せる葉。「感謝します!なんていいお方だ」「やがて、朱 小宝は常連客になった」朱は不定期だが、何度も葉に会いにきた。親しくなった二人。意外と穏やかな葉。食べていけるが、余裕のある生活ではない と言う朱に、葉が問う。「ならばひかんの金は、どこで手に入れた?」鋭い目つきで、これまで受け取った金を見せつける。慌てて帰ろうとする朱。しかし葉に捕らわれ、縛られ、なんと木に吊り上げられる!(しかも雨天)`ひかん’の意味がわからない。「あの金は・・・先祖が残してくれたもので」「嘘をつくな」ゴムパチンコのようなもので、朱の顔を痛めつける。「もうやめて!お願いです。どうしても言えないんです。だけど、怪しいものではありません」玉が当たったところが赤くなり痛々しい。かわいそう。「絶対に言えません。秘密を守るって約束したんだ」「誰と?」あぁー!余計なことを言ってしまった朱。「紙の玉の後は石の玉を使う。当たって死んだとしても、自業自得だ」仲良くなったのに、これは酷すぎる仕打ち!恐ろしい人。この人には、情ってものがないのか?!「言います!言いますから。 …漱金鳥(そうきんちょう)です」「なぜ君がもっている?!」「十五の時、鳥小屋に飛んできたんです。金を吐く鳥なんて、漱金鳥しかいません」「長い間、どうやって隠し通せた?あれは、誰もが何としてでも手に入れたい鳥だ」地味な暮らしをし、本当に困った時だけ金で物を得ている と答える朱。折り紙を習うのに、多くの金を費やすのが解せない という葉に朱は「母は折り紙が好きなんです。これまで悪事を働いたこともなく、あなたにも礼を尽くしました。だから、このことは誰にも・・・!」と泣きながら土下座する。実は朱が、好青年の振りをした悪人なのかも・・・と薄っすら思ったが、本当に善人のようだ。その後も二人の交流は続いた。漱金鳥のことを話すことは、もうなかった。一年前・中秋イヤな予感がして、朱の家を訪ねた葉。朱はならず者に殴られたが、とっさの機転で漱金鳥は盗まれなかった。「君の方こそ、漱金鳥を独り占めしている。その後ろめたさはないのか?なぜ逃がしてやらないんだ?」また意地悪なことを言う。「向こうが逃げようとしなくて」「漱金鳥をどこに隠した?鳥小屋?」「誰にも見つけられない場所です」温かな親子関係・欲のない朱の性格を見聞きし、清々しい気持ちになる葉。* * *一年前・冬至母の位牌をもって現れた朱。朱が漱金鳥だと確信した葉。「葉さんは何でもお見通しだ」魏の国の滅亡・・・人の愚かさを見届けた漱金鳥。血を吐く朱。「何百年と生きても、喜びを感じていたのは、この七年」ん?・・・子どもの頃は、お母さんと暮らしていなかったの?母が最後に折ったのが、鳥(鶴)。「多分、ただの偶然でしょうね・・・」* * *箱の中に、瀕死の漱金鳥が横たわっている。「ウッ、ウゥ・・・まさか、朱 小宝が漱金鳥だったなんて!」泣く磨牙。心優しいね。(グングンも滝のような涙 笑)「どうだ、治せるか?」こういう優しい葉と、朱を拷問にかける葉が同じ人物というのが・・・理解しがたい。まさか<漱金鳥だから>救いたいってわけではないよね。「桃妖!助けてあげて」桃妖はどうするのか?!葉の店に飾ってあった赤い花は、なんだろう?
2024年01月31日
ひゃくようふ 中国で2020年に配信され、人気を博した作品だそうだ。公式サイトにははるか昔の中国。妖怪専門の医者・桃夭は小坊主・磨牙と旅をしながら、各地で妖を救っていた。~ 出会いと別れを繰り返しながら、霊医・桃夭は彼らの傷を癒していく。これは、百の妖怪と、百の心を知るための旅ーとある。「アニメーション制作 絵夢動画」と記されている。絵夢=えむ と読むのかと思いきや、どうやらエモンと読むらしい。中国語読み?桃夭(とうよう)は若い女性。磨牙(まが)は、10歳前といったところか。宿の客たちが、血を吐いて倒れる!なぜならそこは、人食い妖怪の棲家だから。暗く、恐ろしい場面が続く。一人の男性客が意識を戻すと、妖怪をやっつける。彼の実態は、人に姿を変えた狐。命を救ってくれた、少年との思い出がある。しかし40年後、平和を熱望していた少年は、全く別人になっていた。小坊主・磨牙がかわいい。陰うつな状況の中、彼が`救い´だったわ。
2024年01月22日
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