サイゴンから来た妻

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2020.07.23
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カテゴリ: 仕事
私が大学生になった頃はバブル景気の最盛期を迎えようとしていました。
そして大学2年の12月がまさにピーク。
日経平均株価は3万9千円台で大納会となりました。
しかし年明けから株価は下落を開始しました。

私は大学3年から実家を出て一人暮らしを開始したのですが、年明けからの株価下落にも関わらず、まだ景気は拡大していると言われていました。
実際、不動産価格もまだ下がらず、安アパートを探すのも苦労しました。
結局風呂無し(当時は銭湯が周辺にいくつも有ったものです)1DKの3万4千円の物件を見つけ、2年間を過ごすこととなりました。

大学3年となり、現地で新しいアルバイトを開始しました。
中小企業の工場で、部品加工や加工済みの部品を束ねる作業でした。

さすがに動いている機械は少なく、6時から9時の3時間だけですので、疲労困憊になることはありませんでした。
しかし、加工、給油、包装、搬出など、日によって違う製品や工作機械を扱い、金属部品なので扱いを誤ると手首を傷つけるなど、出血することもしばしばありました。

作業終了後は工場の戸締りまで任され、アルバイトがここまでやって良いのだろうかと思ったものです(もちろん敷地内に別の工場もあり、その人達が最終点検をしたのだと思いますが)。
特に作業監視や終了時の報告も全く必要ありませんでした。
そういう規則に緩やかな時代だったからこそなのでしょう。

さて、ここまでは自分語りとなってしまいましたが、それを書きたかったわけではありません。
書きたかったのはその時に同じ会社で働いていた若手正社員のことです。
学歴のことはあまり書きたくありませんが、当時は大学進学率が40パーセントに達するか達しないか程度でした。
その工場の若手社員は私とほとんど同年齢でした。恐らく高校卒業後から働いていたのでしょう。
その人たちの給料を聞いて驚きました。
総額で30万円近いとのこと。


私が午後9時までバイトをして、工場を閉めて帰るのですが、別の工場ではいつも作業が続けられていました。
午後10時まではいつも仕事をしているということでした。

それならば、給料の額にも納得です。
残業は毎月100時間近くは行っていたのでしょう。
今ならば過労死レベルと言われるくらいです。


しかし当時の雰囲気は違っていたと思います。
残業を付けるなと言われつつ長時間残業をするのではなく、私が働いた中小企業でもやればやるだけ残業手当は付くということで、皆が積極的に長時間労働をしていたのだと思います。

私が会話した中で長時間労働への不満は聞きませんでした。
まあ表裏一体ですが、残業しないと暮らせないんだとは聞きましたが。
そして長時間労働でも労働強度という面においては、緩いところがありました。
管理職からみると、まさに生活残業だったようです。
そしてそれを許していたのがバブル時代でした。

ところが時代は一変しました。
今は残業は悪というのは良いのですが、労働強化一辺倒で余裕は減らされる一方です。
TPSでも手待ちは悪。付帯作業も可能な限り減らせですね。
確かにその通りです。
だからこそのロボット化、自動化です。

ロボットに手待ちを与えないためにも、人間は最小工数で仕事をしなくてはならなくなりました。
残業による疲労度が過去とは比べ物になりません。
そして経営者は残業代を払い渋ります。

24時間戦えますかと揶揄されるのがバブル時代ですが、24時間働けば(自己裁量の余裕もあり)それだけ給料が支払われました。
今は8時間で結果を出せ、出せなければ自己責任で残業しろというブラック企業が増加。

労働時間ではブラックだったバブル時代ですが、いちサラリーマンとして考えてみると今ほどブラックではなかったと思います。





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Last updated  2020.07.23 14:43:47
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