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2006年06月22日
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カテゴリ: 療育

かえでは、小学校3年生くらいの頃から、特に食欲が増したわけでもないのに、
ポチャポチャと肉付きがよくなってきた
身長は大して伸びていないのに、体重だけはぐんぐん増えていた。

毎月の体重測定では、1kgずつ増えていく折れ線グラフを見るのが怖かった・・・
ローレル指数とかカウプ指数は 「太っている」 という欄に○印がつけられている

偏食がひどかったので、給食では残す事も多く、その分、家でのおやつや夕食は、自分の好きなものがあれば、人のお皿にまで手を出して食べてしまうほどだった。

将来のことを考えると、これではいけないと思い、人のお皿にまで手を出す時は、
「だめだめ!」 と言って、自分のお皿のものだけを食べるように、何度も繰り返して教えた。

自閉症の子というのは、解っていないようだけど、一度覚えると、案外、今度はそれが新しいパターン(良い意味でのこだわり)になっていくことが多い。


でも、自分のお皿のものを食べ終わったあとは、
やっぱり隣に座っているおばあちゃんのおかずも食べたくなる。

手を出すと 「だめだめ」 と言われるので、手を出しながら 「ダメダメ」 と自分で言って、
おばあちゃんの顔色を見ている。

これも、かえでは発音がヘンなので 「ダメダメ」 「ナメナメ」 になってしまう。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


食事以外のことでも、やってはいけないと覚えたことを、どうしてもやりたい時・・・
例えば、冷蔵庫を勝手に開けることとか、
ビデオテープに貼ってあるインデックスシールを剥がすこととか、
そ~っと手を出しながら、私の顔を見て 「ナメナメ」 と言うのです。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


食べられる食材が、どうしてもカロリーの高いものだったりして決まっているから、
栄養の偏りもあって太っていくんだろうなぁと思った。
何とかして、少しでも食べられる物を増やしていかなくては・・・と焦っていた。

とある講演会での、自閉症の権威という大学教授のお話によると、
どんな偏食の強い自閉症の子供でも、
小学校の高学年になってそのままひどく偏食する子は、
全体の1% くらいしかないだろう、とのことだった。

私は、それを聞いて安心するどころか、
「かえでがその1%に入っているのよーっ!」
と落ち込んで帰ってきたのだった。

当時の担任のO先生は、かえでの偏食の強さにホトホト参っていたようで、
年賀状にも 「給食頑張りましょうね」 と書いてあった・・・


でも、あの講演会で聴いた 「高学年」 「1%」 の言葉は、どうしても忘れられず、
いつかかえでも偏食のなくなる日がくる!と心の片隅で、淡い期待を抱いていた。


そして5年生になり、本当に信じられないことだけど、少しずつ食べられる物が広がってきた。
トンカツに添えられている千切りキャベツは、ソースをたっぷり掛けちゃうけど、
なんとか食べてくれたり、味噌汁の具も残さなくなってきた。

「えっ?これも食べれるの?ほんとに?」 という感じで驚くことが増えてきた。


ある日の連絡帳。

今日は、
○○寿司組合のほうから、寿司職人さんが見えて、
 給食の時にお寿司が出ました。
 かえでくんの嫌いなはずのお寿司ですが、
 去年はネタは食べずに酢飯だけ口にしていました。
 でも今日は、マグロもイクラも、
 お醤油たっぷり付けて食べることが出来ました。
 イクラは一粒ずつ醤油に絡めていました^^


かえでの通う分校は、同じ敷地内に更生施設があるので、
その施設の給食時に 「寿司奉仕の日」 というのがあって、
分校の給食の時にも、寿司職人が目の前で握ってくれる。

そのほかにも、選択メニューという日があって、「トロまぐろ丼」or「カツ丼」を選んだり・・・
とにかく給食はけっこう豪華なのだ!
給食にお寿司とは・・・なんとも羨ましい限りなのだけど、
偏食の強いかえでにとっては、まったくの無意味なものだった。
あ~、勿体無い。
同じ給食費を払っているんだから、私が代わりに食べてあげるわよ、といつも思っていた。

でも、それが初めて食べることが出来たと聞いた時は、とても嬉しかった。講演会でのあの大学教授の話はウソじゃなかった!とそこで初めて尊敬した。


家でお寿司にする時、どうせかえでは食べないから・・・と言って、
いつもかえでの分は白いご飯にフリカケだったけど、
もしかして、これから高価なお寿司も、
あの勢いで 「ナメナメ」 と言いながら食べちゃうの~?
なんて嬉しい誤算

嬉しいような、困るような、複雑な心境だった懐かしい思い出。

その後、徐々に偏食はなくなっていき、今ではかなりいろんな物が食べられるようになった。
O先生に 「給食が完食できるようになりました」 と年賀状に書いて出すと、
「あのかえでくんが、給食完食とは・・・!」 と驚いたお返事が来たっけ。

かえでの一番好きな物は、 納豆!

帰宅すると小袋のスナック菓子を一つ食べて、
それから 「ナット」 と言って、器に納豆を出し、
タレとすりゴマを掛けて、まぜまぜして食べる。
健康的でよろしい!
実は、私が納豆嫌いなもので、これだけは見習わなくては、と思っているのだけど・・・(^^ゞ


偏食がかなり改善されてきた中学部入学の頃から、
増加していた体重がぴたっと止まり、今度は身長が伸び始めた。
あの小さくてポチャポチャだったかえでも、1年間で身長が10数cmも伸びていき、
全く別人のようにスリムなボディへと変身した。
これまた、羨ましいっ

ローレル指数は、今では 「やせている」 の欄に○印


ちょうどそういうふうに成長する時期だったのかもしれないけど、
食事って大切なんだな~と実感する毎日。


その食生活全般を任されている私は、責任重大なのであります






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最終更新日  2006年07月04日 23時37分45秒
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