おせんの江戸日誌

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2010年12月10日
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カテゴリ: 惚れ薬
桑田屋が話し終えたのはおよそ昼九つ、正午頃になります。

その頃吉之助は兄との約束通り、桑田屋から届いた例の弁当を
携えて四谷御門近くの樋津家屋敷に到着しています。

庭園だけでもゆうに三千坪はある敷地内には、池もあれば築山
もあり菜園もあるといった具合で小川すら流れています。
そしてこの敷地内には家老の住まいから、他の家来たちの住む
長屋までもがあるのです。

真っ先に実家に戻った吉之助は正装に着替え、いささか緊張の
面持ちで乾家老宅を訪れました。

松シルエット.jpg

家宝紛失の件以来すっかり元気をなくしていた忠臣の乾家老
ですが、吉之助が正装で現れたことを聞くや

『さては御刀が見つかったか』
『それとも憎っくき黒井めをひっ捕えたか』

と、たちまち相好を崩しました。
そんな具合に乾家老の頭の中は宝刀と黒井半介のことで一杯
になっていますから、

「御家老様、お喜びください。
 ついに 御依頼の薬 が出来上がりました由、申し上げまする」

という吉之助の言葉が咄嗟には理解できずに、鳩が豆鉄砲を


乾家老のそのポカンとした表情が、吉之助の目には間の抜け
たものに映った事は否めません。





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最終更新日  2010年12月11日 05時19分05秒
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Re:吉之助参上(12/10)  
愚すん  さん
相好って不思議なコトバだなあ~と思ったら、三十二相八十種好とゆー仏さまの身体の特徴のことで、"相"と"好"をとったんですね。三十二相がすぐ分かる特徴、八十種好が微細な特徴なんだそうです。
昔、小学校のオバチャン先生が、「私は身体で1つだけ自慢があるの」といっておへそが深いことを自慢してました。これは、八十種好の1つなんですね。今知りました(笑)。
(2010年12月11日 20時33分54秒)

愚すんさんへ  
何気なく使っている言葉にもそのような由来があったのですね。
そういうこともご先祖様のおかげと思えるのは年齢的成長の
あかしなのかもしれません。
これで一つ賢くなったけれど、脳内はトコロテン方式のアタシ、
ひとつ知識が入ればひとつ押し出されて出てゆく・・・
財布の紐よりも、知恵袋の紐を絞るのが先かもしれません。
.....

(2010年12月12日 06時43分04秒)

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