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この本が凄いと思うのは、水瀬ケンイチさんに代表されるインデックス系の投資家・そして我々のようなコテコテのアクティブ系の投資家の両方から最大限の賛辞を受けていると言うことです。そういう本って実はなかなかないですし、この本が「完全に神レベル」の異次元の完成度で全編綴られていることの何よりの証明ではないか?と思います。
私がこの本に感銘を受けるのは、「経験的にそうだよな。」と今までにも思っていたことの理論的な証明がたくさん文中に出てくる点です。その代表例が 「成長の罠」 の話です。
本文から引用すると、「 株式投資のリターンを左右するのは企業の増益率ではなく実際の増益率が投資家の期待を上回るかどうか、この1点にかかっている 。。。成長に目を奪われると、落とし穴に足をとられる。。。(高い成長を期待されている)新規公開(IPO)銘柄の運用成績は長期的に見るとお粗末極まりない。。。過去に際立った運用成績を達成してきた銘柄は、斜陽業界や低成長国に属しているケースが多い。」ということですね。
そして「成長の罠」の具体例としては個別銘柄ではIBM、国では中国のパフォーマンスが実際には非常に悪かったことが例示されているのですが、これは最初に読んだ時には驚きましたし鮮烈な印象を持ちました。「投資家がIBM株に支払った価格は、一言でいうと、高すぎた。」と言う警句は、今の市場で持て囃されている一部の高PBR銘柄にそのまま当てはまるのではないか? とも感じています。
この本は全体に素晴らしいですが、特に1章、6章、12章、15章が最高だと思います。未読の方は是非そこだけでも本屋さんで立ち読みして欲しいと思います。そうしたら、きっとぎゅっと両手で抱いて買って帰る結果になるだろうと確信をしています。(笑)
さてこれで、「みきまるの優待バリュー株日誌」特別編 としてお送りした、株式投資本オールタイムベスト5は終了です。皆様、ここまでお付き合い戴き有難う御座いました。
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