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July 26, 2010
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カテゴリ: 黒い森&アルザス

ご無沙汰しております。久しぶりに前回のブログの続きを書いていきます。あぁ・・・長くブログを書いていないと、どこまで書いたのか忘れてしまいました。アルザスの小さな村、リクヴィールに到着したところで、ブログが終っているので、今日はその続きを書いていきたいと思います。



では、アンシ博物館の話題からはじめましょ! アンシ(Hansi)は1873年2月に、フランス・コルマールで生まれました。でも、その時すでにコルマールはフランスではなく、ドイツの領地になっていました。

アンシが若き頃、織物工場でアーティストとして働いていました。織物のデザインはもちろん、地方のイベントポスターや絵葉書のデザインも任されるようになり、アルザスの芸術家の1人として町の発展に貢献して来ました。彼が生きた時代を超えて、現在でも町の土産物屋には、彼の描いたポストカードやイベントポスターがたくさん売られています。その全ての作品が、アンシの独特の描写法で描かれていて、民族衣装をまとったアルザスで生きる人達や、アルザスのメルヘンチックな街並みが見事に表現されています。

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          アンシ博物館              博物館内部にはたくさんの作品が展示

それとは対照的に、アンシの反ドイツ主義が風刺画としてたくさん描かれていて、特に野蛮で高慢なゲルマン主義のドイツ人を皮肉った著書「クナチュケ教授(Proffesor Knatschke)」は、後にフランスでベストセラーになる一方で、ドイツ政府に目をつけられるきっかけとなりました。

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     ステンドグラス                アンシの書物や風刺画など

彼が幼い頃、ドイツ語を話すことを強要したドイツ人教師や、ドイツ式の教育法を批判して、授業中にドイツ人教師の風刺画を描いては、それが見つかって没収されて罰を与えられる・・・・これが何度か繰り返されて、挙句の果てには退学処分になってしまうのです。そして、大人になりデザイナーとしての道を進んでも、やはりドイツ批判を風刺画や著書の中で繰り返し、侮辱罪に問われて禁固刑を言い渡されたり・・・・

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      イベントポスター              アルザスの日常を描いた一枚

彼の波乱に満ちた人生をブログで語るのは難しいですが、独特の芸術性については説明の必要すらいりません。丁寧に描かれた作品の1枚1枚から、アルザスの独特の雰囲気や、憎きドイツ人をバカにした様子が見事に伝わってきます。

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   リクヴィールの狭い路地を歩いて・・・          民家のデコレーションも芸術的

さて、アンシ博物館の見学を終え、リクヴィールの狭い路地を入って行くと、小さな家に到着しました。でも、それは単なる家ではないのです。よく見ると「博物館」の文字が小さく書かれているのです。ここは、かつての城壁の中に造られた中世時代の牢獄で、処刑道具と共に保存されています。中世時代の建物だけあった、時代が深い上に歩くたびにギシギシと木造の床がきしんで、床を突き破って下の階へ落っこちないかちょっと不安になりながらの散策となりました。

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     小さな博物館          狭い階段を登って          ワイン貯蔵庫

上の階は処刑場で、この薄暗く冷たい部屋で処刑が執行されていたと思うと、不気味に思えて早く外へ出たいと思うほど。一方、地下には大きなワイン樽がいくつか保存してありました。今でもワインが眠っているのかどうか分かりませんが、それがもし中世時代から続くものだとするなら、かなりの高値になるでしょう。

まだアルザスの旅は続きます。次回をお楽しみに。






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Last updated  July 27, 2010 07:34:19 AM
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