三鷹、聞いたか、吉祥寺、二子玉川 and Shibata

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2023.02.28
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カテゴリ: 時事問題

「サンモニ」青木理氏「西山事件」西山太吉さん死去で「密約事件が歪曲、矮小化された」

デイリースポーツ 2月27日

ジャーナリストの青木理氏が26日、TBS系「サンデーモーニング」に出演し、元毎日新聞記者で24日に心不全のため亡くなった西山太吉さんについてコメント。「 密約事件」の「本質がずれてしまった 」と指摘した。

西山さんは1971年に沖縄返還を巡る日米間の密約文書の内容をスクープ。しかし、外務省の女性事務官を「そそのかして文書を入手した」として国家公務員法違反の罪に問われ、78年に有罪が確定した、いわゆる「西山事件」の 主役 だった。

青木氏は、西山氏が「 沖縄密約についてスクープした 」と説明した上で「情報源だった女性事務官との関係っていうものにクローズアップが行って」しまったとした。「 (裁判で)検察が『情を通じて』っていう言葉を使ったもんだから、そっちの方がクローズアップされて、結果的に『西山事件』とか『外務省機密漏えい事件』っていう名前になってしまった 」と解説した。

続けて「 本来は『密約事件』あるいは『密約隠蔽(いんぺい)事件』 」と西山さんのスクープ内容が注目されるべきだったと指摘。「 国家のウソっていうものが問われなくちゃいけなかった本質が、ある意味で歪曲(わいきょく)とか矮小(わいしょう)化とか、本質がずれてしまった 」と語った。

「密約事件」が「西山事件」となったことを「戦後日本のメディアの、戦後日本のジャーナリズムの蹉跌(うまくいかないこと、挫折、失敗などの意)」と表現。「問題がブレてしまったっていうことの本質、 密約とか日米関係とかっていうものが問われなくちゃいけないのが、ジャーナリズムとかメディアの問題になってしまったっていう辺りがこの問題の最大の問題 」と振り返った。

「サンモニ」青木理氏「西山事件」西山太吉さん死去で「密約事件が歪曲、矮小化された」 (msn.com)


青木はいつも最後のコメンテーターなので、同席していた外務事務次官だった藪中に関口が振ることはないと思いましたが、
外務官僚でいつも立派なことを言っている彼のコメントも是非聞いて

西山事件を題材にした山崎豊子の「 運命の人 」(2005~9年)をテレビドラマ化したTBSなので、
もう少し詳しく取り上げるかと思いましたが、そうでもなかったです。

スポーツ紙の方が、詳しく取り上げていました。

西山太吉さん死去 沖縄返還密約スクープ 山崎豊子さん小説「運命の人」モデル 元毎日新聞記者

[ 2023 2 26   ]

沖縄返還での日米密約をスクープし、 1972 年の外務省機密漏えい事件で有罪が確定した元毎日新聞記者西山太吉(にしやま・たきち)さんが 24 日午前 7 35 分、心不全のため北九州市の介護施設で死去した。 91 歳。山口県出身。葬儀は近親者のみで行う。喪主は長男正人(まさと)さん。

西山さんは 1956 年に毎日新聞に入社。政治部で特ダネを連発する敏腕記者で、 渡辺恒雄 読売新聞グループ本社代表取締役主筆( 96 )らとしのぎを削った。

72 年、外務省の女性事務官に沖縄返還での日米密約に関する機密公電の漏えいを働きかけたとして、警視庁に逮捕され、起訴された。起訴状に記された「 ひそかに情を通じて 」の文言が外交問題を男女関係にすり替え、毎日新聞に非難の電話が殺到した。東京地裁は 74 年、無罪判決を言い渡したが高裁で逆転有罪となり、 78 年に最高裁で確定した。この「西山事件」は作家の山崎豊子さん(享年 89 )が小説「 運命の人 」のモデルとしたことでも知られる。

西山さんは 74 年に外務省機密漏えい事件の一審判決が出た後に毎日新聞を退社。北九州市へ移った。「こんな不条理が許されるのか」と飲み歩き、ボートレースに通う日が続いたが、親族の会社で定年まで働いた。

2000 02 年に密約を示す 米公文書 が相次いで見つかったが、政府は否定し続けた。西山さんは 05 年、違法な起訴や誤った判決で名誉を傷つけられたとして、国に謝罪と損害賠償を求めて提訴。 08 年に最高裁で敗訴が確定しても追及の手は緩めなかった。
09 年には原告の一人として、密約文書の非開示処分取り消しを求めて提訴。元外務省アメリカ局長の 吉野文六 氏が法廷で密約の存在を証言した。東京地裁は 10 年、密約の存在を認定して国に関連文書の全面開示を命じ、原告 1 人当たり 10 万円の賠償も認めた。東京高裁で逆転敗訴し、 14 年に最高裁で確定した。この間、密約をテーマにした本を著す傍ら、日米の安全保障問題に関する講演で全国を回った。

吉野元局長の証人尋問を間近に控えた 09 年、心境をこう語った。「私は今、何十年の空白期間をカバーしておつりがくるほどの大きな仕事をしている、一度死んだジャーナリストが晩年に蘇生した。これは歴史の裁断だ」

西山さんが入手したコピーを託し、 72 3 月に国会で追及した社会党の 横路孝弘 元衆院議員(享年 82 )も今月 2 日に亡くなったばかりだった。

事件の端緒は 72 3 月、社会党(当時)の横路孝弘議員の国会質問だった。
機密公電のコピーを手に、沖縄の米軍用地の原状回復補償費を日本が肩代わりしていたとの密約を追及。コピーは西山さんが外務省の女性事務官から入手し、横路議員に託したものだった。
報道すれば取材源を危険にさらすと考えた「 次善の次善の策 」(西山さん)だったが、事務官は自ら上司に告白。 2 人は国家公務員法違反容疑で逮捕された。


西山 太吉 (にしやま・たきち) 1931 年(昭 6 )生まれ、山口県出身。慶応大大学院修士課程修了後、 56 年に毎日新聞社に入社。政治部で首相官邸や自民党などを担当する。晩年は裁判とともに情報公開制度の確立を求める執筆、講演活動に励んだ。著書に「記者と国家 西山太吉の遺言」「沖縄密約 『情報犯罪』と日米同盟」など。

外務省機密漏えい事件  沖縄返還協定が調印された 1971 6 月、西山さんが、沖縄の米軍用地の原状回復補償費 400 万ドルを日本側が肩代わりするとの密約に絡む外務省機密公電のコピーを入手。密約の存在を示唆する報道をした。西山さんはコピーを渡した外務省の女性事務官とともに 72 4 月に逮捕、起訴された。

西山太吉さん死去 沖縄返還密約スクープ 山崎豊子さん小説「運命の人」モデル 元毎日新聞記者― スポニチ Sponichi Annex 社会


問い続けた国家のうそ、30 年経て認めさせる 外務省の機密漏えい事件 西山太吉さん死去― スポニチ Sponichi Annex 社会


高名な作家の小説 運命の人 および「
未来は変えられるのか - 日本中を揺るがせたあの大事件の裏側には、
1 人の男と 2 人の女の秘められた真実があった
」というキャッチコピーのテレビドラマが、
密約 という外務省の国民に対する「犯罪行為」を男女関係の問題にそらせてしまったのではないかと、思っています。

参考:
山部一雄のモデルとされている 渡邉恒雄 はドラマ版を視聴し、「劇中に登場する山部のエピソードが、どれも事実と異なる作り話」であると憤慨したという。渡邉は『 サンデー毎日 2012 2 19 日号に 「私は『運命の人』に怒っている!」 と題した寄稿を行った。
また主人公のモデルとされている
西山太吉 は、原作について 「まったく事実と反する所が山と出てくる。ナベさんが怒っている以上に私が怒っている」 と述べているという [5]
(ウィキ)
この小説は、話を盛ろうとした要素が強いと見た方がよさそうです。

元毎日新聞記者の西山太吉さん亡くなる 沖縄返還巡る日米密約の報道|TBS NEWS DIG - YouTube


続きます。






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Last updated  2023.02.28 08:47:23
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