G7 ” 広島ビジョン” 長崎の被爆者には落胆の声も「核兵器禁止に踏み込んだ内容ない 」(NBC 長崎放送) - Yahoo! ニュース
長崎の被爆者の受け止めは様々です。
長崎の被爆者 三瀬清一朗さん( 88 ) : 「今回広島であったってことは僕はよかったと思う。あれだけの皆さんたちが広島の資料館を見られたってこともね。 世界にアピールできた と思いますよ。」
一方、残念に感じていることもあります。
三瀬さん
「やっぱり広島と長崎と一緒にね、メイン会場である広島で被爆者の話を聞いてもらえる、会うだけでもいいわけさ、それができなかったっていうのがね、ちょっと心残りがありましたね」
長崎大学 核兵器廃絶研究センター 中村桂子准教授は「広島ビジョンから核軍縮を G7 の枠組みで考えることの限界が見える」と指摘します。
長崎大学 核兵器廃絶研究センター 中村 桂子准教授 :
「 G7
の国々の核兵器依存というのは、はっきりと正当化されています。 防衛目的のための “ 必要な核兵器
”であって、あくまでこれは『 抑止
』であると。 しかし、ロシアや中国や北朝鮮は『無責任な 間違っている──正しくない、誤っている核保有国である』と、こういった 2
つに分けている考え方なんですね。 “自分たちの核保有”や “自分たちの軍備増強”や “自分たちが戦う”ということを『正当化』して…というところが透けて見えてしまうと。 やはり それは相手側の反発を生んで、結局、 悪いサイクル
というのを継続させてしまうという恐れもあると思います」
長崎被災協の田中会長も、今回の『広島ビジョン』に落胆しています。
長崎原爆被災者協議会 田中 重光会長 : 「核の軍縮・廃絶について、なんら、あの文章からは見えないんですね。 日本の世論が、もっと強く日本が禁止条約に参加しろっていう声を大きくしていく。 やはり被爆国の日本が参加することによって、その流れが変わるんだと」
被爆地で開催されたことで注目を集めた広島サミット。 しかし、核兵器禁止という視点では踏み込んだ内容はなく、“ 現実路線 ” にとどまったと言わざるを得ません。
長崎放送 5月22日
広島同様厳しい評価でしたが、こちらは全国レベルで取り上げられることはなかったように思います。
キリスト教を信じる国々の人たちにとっては、被爆マリア像の方がインパクトがあるように思います。
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