へそまがりの読書日記

へそまがりの読書日記

2010年08月25日
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【入荷予約】 星守る犬

朽ち果てた車の中で寄り添うように、男性と一頭の犬の遺体が発見された。

鑑定の結果は男性が死後1年。だが犬は死後わずか3ヶ月。

この時間差が意味するものとは?

それは哀しくも愉快な一人と一頭の、残されたわずかな“生”を生き抜く旅の終着点―。 

動物モノは極力読まない、見ないようにしています。

なぜなら、絶対泣いてしまうから・・・

今回もやめようと思ったんだけど、帯につられてふらふらと読んでしまった・・・

結果、ちょっとうるっときてしまいました。。。

”ちょっと” なのは何故か、それは単に動物モノ、お涙頂戴モノというだけでなく、

人間の悲しさ・哀れさも見えちゃったからなんですね・・・

家族にも見捨てられ、職も失い、わずかな家財道具を車に乗せて、

愛犬ハッピーとひたすら故郷を目指す”お父さん” が切なかったから・・・

イイ人なんだけど、ちょっと頑固で不器用な人っていっぱいいると思いますが、

今のご時世、そういう人は生きにくいのかなぁ・・・

”飼い主だったら、ペットの最期まで看取るのがスジじゃないか、

自分が先に死んじゃって、その後何カ月も犬だけが生きながらえるなんて

飼い主としてどうなんだ” と思いましたが、

それがわかっていながらも、愛犬を心の支えにするしかなかった

お父さんの悲しさ・弱さが垣間見えて切なかったです。

そんなお父さんに最後まで忠実で、まっすぐな愛情を持っていたハッピーの

健気さに思わず胸が熱くなってしまいました。






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最終更新日  2010年08月25日 20時01分20秒


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