朽ち果てた車の中で寄り添うように、男性と一頭の犬の遺体が発見された。
鑑定の結果は男性が死後1年。だが犬は死後わずか3ヶ月。
この時間差が意味するものとは?
それは哀しくも愉快な一人と一頭の、残されたわずかな“生”を生き抜く旅の終着点―。
動物モノは極力読まない、見ないようにしています。
なぜなら、絶対泣いてしまうから・・・
今回もやめようと思ったんだけど、帯につられてふらふらと読んでしまった・・・
結果、ちょっとうるっときてしまいました。。。
”ちょっと” なのは何故か、それは単に動物モノ、お涙頂戴モノというだけでなく、
人間の悲しさ・哀れさも見えちゃったからなんですね・・・
家族にも見捨てられ、職も失い、わずかな家財道具を車に乗せて、
愛犬ハッピーとひたすら故郷を目指す”お父さん” が切なかったから・・・
イイ人なんだけど、ちょっと頑固で不器用な人っていっぱいいると思いますが、
今のご時世、そういう人は生きにくいのかなぁ・・・
”飼い主だったら、ペットの最期まで看取るのがスジじゃないか、
自分が先に死んじゃって、その後何カ月も犬だけが生きながらえるなんて
飼い主としてどうなんだ” と思いましたが、
それがわかっていながらも、愛犬を心の支えにするしかなかった
お父さんの悲しさ・弱さが垣間見えて切なかったです。
そんなお父さんに最後まで忠実で、まっすぐな愛情を持っていたハッピーの
健気さに思わず胸が熱くなってしまいました。
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